JP2015078500A - 排水部材 - Google Patents
排水部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015078500A JP2015078500A JP2013215109A JP2013215109A JP2015078500A JP 2015078500 A JP2015078500 A JP 2015078500A JP 2013215109 A JP2013215109 A JP 2013215109A JP 2013215109 A JP2013215109 A JP 2013215109A JP 2015078500 A JP2015078500 A JP 2015078500A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- discharge port
- pipe
- horizontal pipe
- trap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
Description
本従来例の排水部材は、槽体と、排水器と、排水横管と、トラップ部と、から構成されている。
槽体は、台所の流し台に用いられるステンレス製の箱形のシンクであり、底部には排水用の排水口が開口されている。
排水器は、槽体の排水口に取り付けられる排水器であって、断面視L字状に構成されたエルボ部材であり、側面に槽体からの排水を外部に排出する排出口を開口している。また、排水器の上端に構成されたフランジ部を槽体の排水口に係止させ、水密部材を介して排水器の下からナット部材で排水器外周に構成された雄ねじにナット部材を螺合する。フランジ部とナットが槽体の排水口を介して締め付けられることで、槽体の排水口に排水器が水密的に取り付けられる。また、排水器の内部には、厨芥を収容するゴミカゴを脱着自在に配置している。また、排出口には後述する排水横管が構成される。
排水横管は、排出口に接続される排水管であって、排出口から排水勾配を備えつつ水平方向に延出して配管・構成されており、流し台の収納スペースの背板付近から垂直方向に垂下して配管される。なお、この下方には後述するトラップ部が配管される。
トラップ部は、排水横管の下端に水密的に接続される部材であって、配管を略U字状に屈曲して内部に封水を備え、下水からの異臭や害虫を室内側へ逆流させない構成としている。また、このトラップ部より下流は排水管が接続され、当該排水管は最終的には下水管に配管接続されることとなる。(特許文献1)
槽体で発生した排水は、槽体底部の排水口から排水器内に排水され、ゴミカゴを通過して排水器側面に開口された排出口から排水器外へ排水される。排水器外に排水された排水は、排出口に接続された排水横管から排水され、トラップ部を通過して、排水管へ排水され、最終的には下水管へと排水されることとなる。
本従来例の排水部材は、槽体と、排水器と、排水横管と、トラップ部と、から構成されている。
槽体は、洗面台の洗面ボウルであり、底部には排水用の排水口が開口されている。
排水器は、槽体の排水口から後述する排水横管までを配管する排水配管部材の集合体であって、本従来例では、上端にフランジを構成した排水栓、排水栓の横穴部分と洗面ボウルのオーバーフロー管が接続されるアダプター部材、排水栓下端に接続される断面視L字状に屈曲したエルボ管、から成る排水配管部材の集合体を総じて排水器と呼ぶ。この排水器のエルボ管の端部には側面方向に向いて延出されている排出口が構成される。この排出口は後述する排水横管が接続されている。
尚、本従来例においては、槽体の排水口を遠隔的に開閉させる遠隔操作式排水栓装置が構成されており、当該遠隔操作式排水栓装置のレリースワイヤがエルボ管の下端から排水栓方向にむけて貫通するように配設されている。
排水横管は、排出口に接続される排水管であって、排出口から排水勾配を備えつつ水平方向に延出して配管・構成されており、洗面台の収納スペースの背板付近から垂直方向に屈曲して配管される。なお、この下方には後述するトラップ部が配管される。
また、この排水横管から垂直方向に屈曲した部分に、屈曲部分から外側方向に膨出して構成される空気溜まり部を構成する。当該空気溜まり部は、排水時の排水横管内に貯留する空気を一時的に貯める箇所である。
トラップ部は、排水横管に下端に水密的に接続される部材であって、配管を略U字状に屈曲して内部に封水を備え、下水からの異臭や害虫を室内側へ逆流させない構成としている。また、このトラップ部より下流は排水管が接続され、当該排水管は最終的には下水管に配管接続されることとなる。(特許文献2)
槽体で発生した排水は、槽体底部の排水口から排水器内に排水される。排水器の排水は、詳述すると、排水栓、エルボ管を介して、排水器(エルボ間)側面に開口された排出口から排水器外へ排水される。排水器外に排水された排水は、排出口に接続された排水横管から排水され、トラップ部を通過して、排水管へ排水され、最終的には下水管へと排水されることとなる。また、排水横管の屈曲部分に構成された空気溜まり部には、排水時に排水横管内に貯留する空気を一時的に貯留させ、排水流量を向上させる。
特許文献1の技術では、槽体、排水器からの排水が排水横管の水平管部分と垂下管との間の屈曲部を通過して垂下管へ流下するに際し、排水横管の内側の、特に上側に空気溜まりを形成していた。この空気溜まりは、排水横管及びトラップ部内が排水で満管になった場合に発生し、満管時には排水管内が負圧となり、排水を引き込む作用が増大して更に排水流量が増大するものであるが、この空気溜まりが発生すると、管内の負圧を阻害するとともに、排水が排水横管の流水断面積を狭めることになり、排水能力が低下して排水時間が長くなるという欠点があった。
また、前述した特許文献2の技術では以下のような問題があった。
上述のような排水横管内に発生して排水管内の排水の流れを阻害する空気溜まりを防止するため、排水横管の屈曲部分に空気溜まり部を構成した物であるが、この空気溜まり部は配管途中に構成されるものであるから、空気は空気溜まり部の空気収容量の容積を超えたら逃げ場が無く、結局排水横管内に貯留することとなり、根本的な解決には成らなかった。
1.排水横管内に空気を貯留させない
2.排水流量を増加する
3.排水器内の自浄性を高める
請求項2に記載の本発明は、排水器1の底面から遮蔽壁4上端に向かって傾斜する傾斜面5を構成したことから、排水器1底面の傾斜壁により勢いづいた排水が、傾斜面5に連続して構成された遮蔽壁4の上部から排水横管3へ向かって跳ね上がりながら排水され、排水横管3内の空気溜まりを跳ね上がり水によって下流へと押し出すように排水させることとなる。また、請求項1の空気の流れ方向と、本請求項の空気の流れ方向が相違するが、これは、排水流量や流速、排水管内の負圧・正圧によって排水管内の内部状況は適宜変化し、この排水管内の内部状況の変化に合わせて、請求項1における空気の流れ方向の場合と、本請求項における空気の流れ方向も適宜変化することになる。
また、請求項2のように構成したことで、排水横管3内の空気溜まりは円滑に下流へと排水される。また、排水器1底面に構成された傾斜面5により排水が当該傾斜面5に沿うように排水が勢いづき、排水器1内で排水による渦流が発生する。このように渦流が発生すると、排水器1やゴミカゴ内の汚れやヌメリが排水の渦流によって洗浄される。
請求項3に記載の本発明は、排水器1を断面視L字状に屈曲して構成し、排出口2から延出された排水横管3を介して下流からの異臭や害虫の逆流を防止する封止機能を備えたトラップ部を備えたことから、排水横管3内の空気溜まりを円滑に排水口71側へと排出することができる。
請求項4に記載の本発明は、排水器1に下流からの異臭や害虫の逆流を防止する封止機能を備えたトラップ部6を備え、トラップ部6下流に排出口2を構成して排出口2から排水横管3を延出して構成したことから、排水横管3内の空気溜まりを円滑に排水口71側へと排出することができる。
請求項5に記載の本発明は、遮蔽壁4を、高さが排出口2の下半分より高く、横幅が排出口2の中心より小さい幅で構成したことにより、排水横管3の上方に貯留した空気溜まりを遮蔽壁4の上方から排出することができるとともに、初期排水時の排水は、排出口2の最下端から円滑に排水横管3へと排水することができる。
本実施例の排水部材は、槽体7と、排水器1と、排水横管3と、トラップ部6と、から構成されている。
槽体7は、台所の流し台に用いられるステンレス製の箱形のシンクであり、底部には排水用の排水口71が開口されている。
排水器1は、槽体7の排水口71に取り付けられる排水器1であって、排出口2、遮蔽壁4、傾斜面5、から構成される。
排水器1は、図3に示すように断面視L字状に構成されたエルボ部材であり、側面に槽体7からの排水を外部に排出する排出口2を開口している。また、排水器1の上端に構成されたフランジ部を槽体7の排水口71に係止させ、排水器1の下からナット部材で排水器1外周に構成された雄ねじにナット部材を螺合させ、水密部材を介してフランジ部とナット部材が槽体7の排水口71を介して締め付けられることで、槽体7の排水口71に排水器1が水密的に取り付けられる。また、排水器1の内部には、図示しないが厨芥を収容するゴミカゴを脱着自在に配置している。
排出口2は、軸方向視略円形であって、排出口2内の一部を遮蔽する遮蔽壁4を構成し、当該遮蔽壁4は図4に示すように軸方向視、高さが排出口2の下半分より高く、横幅が排出口2の中心より小さい幅で構成しており、少なくとも排出口2の上部及び最下端付近は排水/通気の為に開口している。また、排出口2には後述する排水横管3が配管接続される。また、排出口2の形状について、本実施例では軸方向視円形であるが、例えば楕円形や角形などの異形であってもかまわない。また、遮蔽壁4の横幅については、排出口2の中心より小さい幅で構成したことにより、排出口2の形状が円形の場合は排水が排出口2の最下面より円滑に排水横管3へと排水されることになる。
傾斜面5は、図3、図5に示すように、排水器1の底面から遮蔽壁4上端まで連続して構成される傾斜した面であって、本実施例では、排水器1の内側面に沿って傾斜面5が構成され、図2に示すように上面視略三日月状に傾斜面5に備えられる。
排水横管3は、排出口2に接続される排水管であって、排出口2から排水勾配を備えつつ水平方向に延出して配管・構成されており、流し台の収納スペースの背板付近から垂直方向に垂下して配管される。なお、この下方には後述するトラップ部6が配管される。
トラップ部6は、排水横管3に下端に水密的に接続される部材であって、配管を略U字状に屈曲して内部に封水を備え、下水からの異臭や害虫を室内側へ逆流させない封止構造としている。また、このトラップ部6より下流は排水管8が接続され、当該排水管8は最終的には下水管に配管接続されることとなる。
槽体7で発生した排水は、槽体7底部の排水口71から排水器1内に排水され、ゴミカゴを通過し、排水器1底面に構成された傾斜面5により排水が当該傾斜面5に沿うように排水が勢いづき、排水器1内で排水による渦流が発生する。このように渦流が発生すると、排水器1やゴミカゴ内の汚れやヌメリが排水の渦流によって洗浄されることとなる。
また、排水器1内の排水は、排出口2より排水横管3へと排水される。このとき、排出口2に構成された遮蔽壁4の横に位置する排出口2の最下端から排水は徐徐に排水横管3へ排水される。そうすると排水横管3内で排水の水位が上昇し、排水横管3の上部に空気が貯留することとなるが、排水器1底面の傾斜壁により勢いづいた排水が、図6に示すように、傾斜面5に連続して構成された遮蔽壁4の上部から排水横管3へ向かって跳ね上がりながら排水され、排水横管3内の空気溜まりを跳ね上がり水によって下流へと押し出すように排水させることとなる。このようにしたことで、排水横管3内の空気溜まりの大部分は円滑に下流へと排水される。尚、図6の矢印は排水の流れを示す矢印である。
また、跳ね上がり水によって下流へ空気が追い出されなかった排水横管3内の残りの空気溜まりについては、図7に示すように排出口2の遮蔽壁4の上方に備えられる開口から排水器1の排水口71方向へ空気溜まりの空気が逆流し、当該排水横管3内の空気溜まりの空気は排水器1外、具体的には槽体7の排水口71方向へと排出される。従って、排水横管3内に空気溜まりは存在しなくなるので、空気溜まりによって排水の流れが阻害されるようなことがなく、排水流量が向上することとなる。また、図7の矢印は空気の流れを示す矢印である。
排水横管3内の排水は、排水横管3の下端に接続したトラップ部6を通過して、排水管8へ排水され、最終的には下水管へと排水されることとなる。排水管8にはトラップ部6を構成しているので、下水からの臭気や害虫が室内側へ逆流するようなことはない。
本実施例の排水部材は、槽体7と、排水器1と、トラップ部6と、排水横管3と、から構成されている。
槽体7は、洗面台の洗面ボウルであり、底部には排水用の排水口71が開口されている。
排水器1は、槽体7の排水口71から後述する排水横管3までを配管する排水配管部材の集合体であって、本実施例では、上端にフランジを構成した排水栓、排水栓の横穴部分と洗面ボウルのオーバーフロー管が接続されるアダプター部材、排水栓下端に接続される断面視L字状に屈曲したエルボ管、から成る排水配管部材の集合体を総じて排水器1と呼ぶ。この排水器1のエルボ管の端部には側面方向に向いて延出されている排出口2が構成される。この排出口2は後述する排水横管3が接続されている。
また、本実施例では槽体7の排水口71に遠隔操作式排水栓装置を配置している。当該遠隔操作式排水栓装置は、槽体7の上縁部やバックガードに配置された操作部を操作することで、排水口71内に配置された弁体が上下動する装置であり、操作部から弁体まではレリースワイヤが配されている。
トラップ部6は、弾性を有する樹脂により形成され、上流側の端部は開放されて軸方向視円形の開口が構成されるとともに、下流側の端部はこの開口から連続して形成され側部が閉じられた一対の弁体の先端を重ねた形状になっている自封式トラップと呼ばれる部材を使用している。当該トラップ部6は、エルボ管内に着脱自在に配置構成され、排水されたら排水の自重により閉じられた先端の弁体がその弾性で開口し、弁体より下流へと排水を排水する。また、排水が終了すると、自封式トラップの弁体がその自身の弾性により閉じて重なり、封止する。この弁体が閉じることによって、下流(下水)からの異臭や害虫が室内側へ逆流するようなことがない。また、トラップ部6に自封式トラップを採用しているので、封水をその内部に備えずに済むから、排水管内が排水の力によって負圧になっても、封水式トラップのように封水を損失する破封現象が発生するようなことがない。
排水器1に構成される排出口2は、軸方向視略円形であって、排出口2内の一部を遮蔽する遮蔽壁4を構成し、当該遮蔽壁4は図12に示すように、軸方向視扇形で構成される。本実施例の遮蔽壁4の横幅は、排出口2の中心までの幅となる。これは排出口2が円形であるため、排出口2の最下面を排水用に開口しておかないと排出口内部に水残りが発生するためである。また、高さも本実施例では排出口2の半分の高さとしているが、高さは少なくとも排出口2の上部が通気の為に開口していればよい。また、排出口2には後述する排水横管3が配管接続される。また、排出口2の形状について、本実施例では軸方向視円形であるが、例えば楕円形や角形などの異形であってもかまわない。
排水横管3は、排出口2に接続される排水管であって、排出口2から排水勾配を備えつつ水平方向に延出して配管・構成されており、洗面台の収納スペースの背板付近から垂直方向に垂下して配管される。
槽体7で発生した排水は、槽体7の排水口71から排水器1内へ流入し、排水器1のエルボ管に配置構成されたトラップ部6の開口からトラップ部6内に流入し、トラップ部6の閉じた弁体が、排水の重み又は水圧によって離間し開口する。排水はトラップ部6の弁体を通過し、排水器1のエルボ管の屈曲部分を通過して側面に構成された排出口2から排水器1外、つまり排水横管3部へと排水される。このとき、排出口2に構成された遮蔽壁4の横に位置する排出口2の最下端から排水は徐徐に排水横管3へ排水される。そうすると排水横管3内で排水の水位が上昇し、排水横管3の上部に空気が貯留することとなるが、排出口2の遮蔽壁4の上方に備えられる開口から排水器1の排水口71方向へ空気溜まりの空気が逆流し、当該排水横管3内の空気溜まりの空気は排水器1外、具体的には槽体7の排水口71方向へと排出される。従って、排水横管3内に空気溜まりは存在しなくなるので、空気溜まりによって排水の流れが阻害されるようなことがなく、排水流量が向上することとなる。
排水横管3内の排水は、最終的には下水管へと排水されることとなる。また、排水器1内にはトラップ部6を構成しているので、下水からの臭気や害虫が室内側へ逆流するようなことはない。
また、排水が終了すると、トラップ部6の離間していた弁体が自身の弾性により閉口するので排水管内を閉塞、封止することができ、下水からの異臭や害虫を室内側へと逆流させない。
また、本実施例の浴室は、後述する槽体7を載置する浴槽パン72、洗い場を形成する洗い場パン73を構成しており、両者の防水パンには排水用の排水口71が開口され、浴槽パン72の排水口71には後述する排水器1が、洗い場パン73の排水口71にはトラップ部6が、それぞれ取付けられている。
本実施例の排水部材は、槽体7と、排水器1と、排水横管3と、トラップ部6と、から構成されている。
槽体7は、浴室の浴槽であり、箱体であって底部には排水用の排水口71が開口されている。また、この槽体7は、前記した防水パンである浴槽パン72に載置され、当該槽体7の排水口71が浴槽パン72の排水口71の直上に配置されるように、浴槽パン72に槽体7を載置しており、槽体7内の排水は当該槽体7の排水口71から浴槽パン72の排水口71を介して後述する排水器1へと排水される。
排水器1は、槽体7の排水口71からの排水と、浴槽パン72の排水口71からの排水を下流へと排水する為の部材であって、断面視L字状のエルボ体である。当該排水器1には、排出口2、遮蔽壁4を構成している。
排出口2は、排水器1の側面方向から外側へ向かって延出して構成され、軸方向視略円形であって、排出口2内の一部を遮蔽する遮蔽壁4を構成する。当該遮蔽壁4は図12に示すように、軸方向視扇形で構成される。本実施例の遮蔽壁4の横幅は、排出口2の中心までの幅となる。これは排出口2が円形であるため、排出口2の最下面を排水用に開口しておかないと排出口内部に水残りが発生するためである。また、高さも本実施例では排出口2の半分の高さとしているが、高さは少なくとも排出口2の上部が通気の為に開口していればよい。また、排出口2には後述する排水横管3が配管接続される。また、排出口2の形状について、本実施例では軸方向視円形であるが、例えば楕円形や角形などの異形であってもかまわない。
排水横管3は、排出口2に接続される排水管であって、排出口2から排水勾配を備えつつ水平方向に延出して配管・構成されており、後述するトラップ部6の枝管61に接続され、排水器1内の排水をトラップ部6へと排水するための配管である。
トラップ部6は、前記洗い場パン73の排水口71に取り付けられる部材であって、内部に排水を一時的に貯水して機能する封水を備え、側面には枝管61が構成され、洗い場パン73以外の排水経路の排水をトラップ部6内に流入させる構造になっており、下流は排水管8に接続されて、トラップ部6内の排水を排水管8へと排水する出口が構成される。また、トラップ部6は、逆椀型排水トラップ方式を採用している。当該トラップ部6を構成して封止していることにより、下水からの異臭や害虫が室内側へ逆流するようなことがない。
槽体7で発生した排水は、槽体7底部の排水口71から浴槽パン72の排水口71を介して排水器1内に排水され、浴槽パン72上の排水は浴槽パン72の排水口71から排水器1内に排水される。排水器1内の排水は、排水器1の側面に構成された排出口2から、遮蔽壁4を介して排水横管3へと排水される。このとき、排出口2の遮蔽壁4の上方に備えられる開口から、排水器1の排水口71方向へ空気溜まりの空気が逆流し、当該排水横管3内の空気溜まりの空気は排水器1外、具体的には槽体7の排水口71方向へと排出される。従って、排水横管3内に空気溜まりは存在しなくなるので、空気溜まりによって排水の流れが阻害されるようなことがなく、排水流量が向上することとなる。
また、排水横管3へと排水された排水は、トラップ部6側面に構成された枝管61を通過し、トラップ部6の封水を介してトラップ部6の出口から排水管8へと排水され、最終的には下水管へと排水される。
また、洗い場パン73上に発生した排水は、洗い場パン73の排水口71からトラップ部6に排水され、封水を介して出口から排水管8へと排水され、最終的には下水管へと排水される。
また、洗い場パン73にトラップ部6を構成して封止しているので、下水管からの異臭や害虫は室内側へと逆流することはない。
前記実施例では排出口2の形状を軸方向視円形状にしているが、例えば軸方向視楕円形状であったり、角形であったりしてもかまわない。
また、前記実施例1及び実施例3では、封水式のトラップ部6より上流に遮蔽壁4を構成しているが、例えば図10や図11に示すように封水式のトラップ部6より下流に排出口2を構成して、当該排出口2に遮蔽壁4を構成してもかまわない。また、封水式排水とタップにおいても、形式は逆椀型の排水トラップや自封式トラップに限定されるものではなく、これも図10や図11に示すような排水トラップを構成することが出きる。
また、第1実施例における遮蔽壁4は、図13に示すように、遮蔽壁4の構成を軸方向視扇形状としてもかまわない。この場合、遮蔽壁4の横幅は、排出口2の中心までの幅となる。また、第2実施例や第3実施例における傾斜面5のない遮蔽壁4も、遮蔽壁4の横幅を排出口2の中心よりも小さくし、遮蔽壁4を排出口2の高さより高く構成しても構わない。
また、前記実施例では、傾斜面5の形状を、上面視排水器1の側面に沿うように、略三日月状に形成しているが、上面視略三日月状でなくてもよく、例えば滑り台の傾斜のように遮蔽壁4の前面に傾斜面5を備える構造でもかまわない、この場合は排水器1の上面視略半月状になる。
2 排出口
3 排水横管
4 遮蔽壁
5 傾斜面
6 トラップ部
61 枝管
7 槽体
71 排水口
72 浴槽パン
73 洗い場パン
8 排水管
Claims (5)
- 側面方向に排出口2が備えられる排水器1と、
排水器1の排出口2から延出する排水横管3と、
から構成される排水部材において、
排出口2内の一部を遮蔽する遮蔽壁4を構成するとともに、当該遮蔽壁4によって、排出口2の少なくとも上半分の一部と、排出口2の最下端周辺を含む下半分の一部に、排水及び空気が流れる開口を構成したことを特徴とする排水部材。 - 前記排水器1の底面から遮蔽壁4上端に向かって傾斜する傾斜面5を構成したことを特徴とする前記請求項1に記載の排水部材。
- 前記排水器1を断面視L字状に屈曲して構成し、排出口2から延出された排水横管3を介して下流からの異臭や害虫の逆流を防止する封止機能を備えたトラップ部6を備えたことを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の排水部材。
- 前記排水器1に下流からの異臭や害虫の逆流を防止する封止機能を備えたトラップ部6を備え、トラップ部6下流に排出口2を構成して排出口2から排水横管3を延出して構成したことを特徴とする前記請求項1又は請求項2に記載の排水部材。
- 前記遮蔽壁4を、高さが排出口2の下半分より高く、横幅が排出口2の中心より小さい幅で構成したことを特徴とする前記請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の排水部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215109A JP6326578B2 (ja) | 2013-10-15 | 2013-10-15 | 排水部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013215109A JP6326578B2 (ja) | 2013-10-15 | 2013-10-15 | 排水部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015078500A true JP2015078500A (ja) | 2015-04-23 |
JP6326578B2 JP6326578B2 (ja) | 2018-05-23 |
Family
ID=53010137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013215109A Expired - Fee Related JP6326578B2 (ja) | 2013-10-15 | 2013-10-15 | 排水部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6326578B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107034958A (zh) * | 2017-06-01 | 2017-08-11 | 安徽吉乃尔电器科技有限公司 | 一种新型厨卫横管式下水器 |
JP2019214912A (ja) * | 2018-06-14 | 2019-12-19 | 株式会社ブリヂストン | 排水口部材、及び排水配管構造 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001241079A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-09-04 | Maruichi Kk | 排水トラップ及び排水トラップを用いた浴室構造 |
JP2009209624A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Maruichi Corp | 排水器 |
-
2013
- 2013-10-15 JP JP2013215109A patent/JP6326578B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001241079A (ja) * | 2000-02-24 | 2001-09-04 | Maruichi Kk | 排水トラップ及び排水トラップを用いた浴室構造 |
JP2009209624A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Maruichi Corp | 排水器 |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107034958A (zh) * | 2017-06-01 | 2017-08-11 | 安徽吉乃尔电器科技有限公司 | 一种新型厨卫横管式下水器 |
JP2019214912A (ja) * | 2018-06-14 | 2019-12-19 | 株式会社ブリヂストン | 排水口部材、及び排水配管構造 |
JP7024164B2 (ja) | 2018-06-14 | 2022-02-24 | 株式会社ブリヂストン | 排水口部材、及び排水配管構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6326578B2 (ja) | 2018-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5597831B2 (ja) | 排水機器の排水配管、及び排水トラップ | |
KR100538651B1 (ko) | 오수받이 장치 | |
JP5291404B2 (ja) | サイフォン排水システム | |
JP6371945B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP6326578B2 (ja) | 排水部材 | |
JP5756938B2 (ja) | 排水機器の排水配管、及び排水トラップ | |
JP4709981B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP4797205B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP7249480B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP4849664B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP3721469B2 (ja) | 排水配管 | |
JP2011094359A (ja) | 排水トラップ | |
JP2012172422A (ja) | 排水トラップ | |
JP4441616B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP4872055B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP6454848B2 (ja) | 排水配管 | |
JP2018188857A (ja) | 排水トラップ | |
JP6454841B2 (ja) | 捕集部材を備えた排水口構造 | |
JP3569842B2 (ja) | 排水トラップ及び排水トラップを用いた浴室構造 | |
JP3541290B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP6820173B2 (ja) | 排水トラップ | |
JP6988038B2 (ja) | 排水口部材 | |
JP5224772B2 (ja) | 排水トラップ及び排水トラップへの排水方法 | |
JP7021735B2 (ja) | 排水継手 | |
JP2010159572A (ja) | ヘアキャッチャー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170808 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170920 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180223 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6326578 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |