JP2015078333A - 硬化性オルガノ変性シリコーン及びその製造方法、並びにコーティング剤及び積層体 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成できるコーティング剤、それに用いることができる硬化性オルガノ変性シリコーン及びその製造方法、並びに、コーティング剤を用いて得られる積層体を提供する。【解決手段】一般式(1)で表される硬化性オルガノ変性シリコーン。(R1はH、メチル基、エチル基又はC1〜4のアルコキシ基;R2はエチレン性不飽和基、アルコール基及びエステル基を有する特定の一般式で表される基;R3は芳香族環を有するC8〜40の炭化水素基又はC3〜22のアルキル基;R4はR1、R2又はR3と同様の基を表し、R1、R2、R3又はR4が複数ある場合は各々が同一であっても異なっていてもよく;xは0以上の整数;y及びzは各々1以上の整数;(x+y+z)は10〜200)【選択図】なし
Description
本発明は、硬化性オルガノ変性シリコーン及びその製造方法、並びにコーティング剤及びそれを用いた積層体に関する。
従来より、フィルム等のプラスチックや紙、金属、繊維、ガラス、木材などの基材表面には摩擦による擦傷や熱による変質、埃や水の付着による汚染などからの保護のために、コーティング加工がなされ、コーティング層が形成されている。このようなコーティング加工には、重合開始剤と混合し、紫外線や電子線などの放射線を照射したり加熱したりすることにより硬化する硬化性樹脂が用いられている。そのような硬化性樹脂として、エポキシ樹脂やポリウレタン(メタ)アクリレート、変性シリコーン等種々の樹脂が使用されている。しかしながら、エポキシ樹脂においては、エポキシ基が加水分解するため、水への耐性が劣るという問題があり、ポリウレタン(メタ)アクリレートにおいては、耐熱性が劣るといった問題がある。
変性シリコーンについては、例えば、下記特許文献1に開示されているアクリル官能性シリコーン樹脂組成物や、下記特許文献2に開示されているアクリル官能基を有するオルガノポリシロキサンと光重合開始剤とを含有する放射線硬化型樹脂組成物がある。
しかしながら、特許文献1に記載のアクリル官能性シリコーン樹脂組成物は、得られる硬化被膜が硬く割れやすいという問題を有している。また、硬化被膜は耐熱性も不十分であった。
特許文献2に記載の放射線硬化型樹脂組成物は、硬化被膜が十分な柔軟性を有するものの耐熱性に劣るという問題を有している。
そこで、本発明は、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成できるコーティング剤、それに用いることができる硬化性オルガノ変性シリコーン及びその製造方法、並びに、コーティング剤を用いて得られる積層体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、下記一般式(1)で表される硬化性オルガノ変性シリコーンを提供する。
式(1)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R2は、下記一般式(2)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R2又はR3と同様の基を表し、R1、R2、R3又はR4が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
式(2)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Xは、下記式(3−1)、下記式(3−2)又は下記式(4)で表される基を表し、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。
本発明の硬化性オルガノ変性シリコーンによれば、コーティング剤の材料として用いることにより、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成することができる。
本発明はまた、下記一般式(5)で表されるエポキシ変性シリコーンに、下記式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物を付加反応させることにより、上記一般式(1)で表される硬化性オルガノ変性シリコーンを得ることを特徴とする硬化性オルガノ変性シリコーンの製造方法を提供する。
式(5)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R12は、下記一般式(6)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R3又はR12と同様の基を表し、R1、R3、R4又はR12が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
式(6)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Epは、下記式(7)又は下記式(8)で表される基を表す。
式(9)中、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。
本発明はまた、上記本発明に係る硬化性オルガノ変性シリコーンを含有することを特徴とするコーティング剤を提供する。
本発明のコーティング剤は、重合開始剤を更に含有することができる。
本発明はまた、基材と、該基材上に上記本発明に係るコーティング剤を塗布し硬化することにより形成されるコーティング層と、を有することを特徴とする積層体を提供する。
本発明によれば、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成できるコーティング剤、それに用いることができる硬化性オルガノ変性シリコーン及びその製造方法、並びに、コーティング剤を用いて得られる積層体を提供することができる。
本発明の硬化性オルガノ変性シリコーンを用いたコーティング剤によれば、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成でき、フィルム等に形成されたプラスチックや紙、金属、繊維、ガラス、木材などの基材表面における擦傷、変質や汚染などの劣化を抑えることができる。
本実施形態の硬化性オルガノ変性シリコーンは下記一般式(1)で表されるものである。
式(1)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R2は、下記一般式(2)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R2又はR3と同様の基を表し、R1、R2、R3又はR4が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
式(2)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Xは、下記式(3−1)、下記式(3−2)又は下記式(4)で表される基を表し、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。
本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンにおいて、式(1)中のR1が表す炭素数1〜4のアルコキシ基は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げられる。
本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンにおいて、式(1)中のR1は、工業的により入手し易いことからメチル基が好ましい。
また、式(2)中のR5は、耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、炭素数が2〜4のアルキレン基が好ましい。
式(2)中のAOは、複数ある場合は同一であっても異なっていてもよく、耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、炭素数が2又は3のアルキレンオキシ基が好ましい。
式(2)中のR6は、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、炭素数が1〜3のアルキレン基が好ましい。
式(2)中のeは、耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、eは0又は1が好ましい。
式(2)中のfは、柔軟性がより優れるという観点から、1が好ましい。
式(2)中のXとしては、式(3−1)、式(3−2)及び式(4)で表される基の中では、柔軟性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、式(3−1)又は式(3−2)で表される基が好ましい。
式(2)中のgは、柔軟性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、0〜3が好ましく、0がより好ましい。
式(2)中のR7は、オルガノ変性シリコーンがより硬化し易いという観点から水素原子が好ましい。
また、本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンにおいて、式(1)中のR3が表す芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基としては、例えば、炭素数8〜40のアラルキル基や下記式(10)又は下記式(11)で表される基等が挙げられる。
式(10)中、R8は、直鎖状でも分岐鎖状でもよい炭素数2〜6のアルキレン基を表し、R9は、単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基を表し、hは、0〜3の整数を表す。耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、R8は、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましい。また、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、hは、0又は1が好ましい。
式(11)中、R10は、直鎖状でも分岐鎖状でもよい炭素数2〜6のアルキレン基を表し、R11は、単結合又は炭素数1〜4のアルキレン基を表し、iは、0〜3の整数を表す。耐加水分解性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、R10は、炭素数2〜4のアルキレン基が好ましい。また、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、iは、0が好ましい。
炭素数8〜40のアラルキル基としては、例えば、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルへキシル基、ナフチルエチル基等が挙げられる。これらの中でも、耐加水分解性がより優れることから、フェニルエチル基、フェニルプロピル基が好ましい。
芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基の中では、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、上記アラルキル基及び式(10)で表される基が好ましく、柔軟性がより優れるという観点から、上記アラルキル基がより好ましい。
式(1)中のR3で表される炭素数3〜22のアルキル基としては、直鎖状でも分岐鎖状でもよく、柔軟性がより優れることから、炭素数4〜12のアルキル基が好ましい。このようなアルキル基としては、例えば、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が挙げられる。
本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンは、耐熱性がより優れるという観点から、式(1)中のR3として、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基を有していることが好ましい。
更に、式(1)中のR3における芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基と炭素数3〜22のアルキル基とのモル比は、耐熱性がより優れるという観点から、100:0〜40:60が好ましい。
式(1)中のR4は、工業的に入手し易いという観点から、R1と同様の基が好ましく、中でもメチル基が好ましい。
式(1)中のxは、耐加水分解性及び耐熱性がより優れるという観点から、5以下であることが好ましい。
式(1)中の(x+y+z)は10〜200であるが、工業的に入手し易く、柔軟性がより優れることから、(x+y+z)は40〜60であることが好ましい。なお、(x+y+z)が10未満であると、耐熱性が低下する傾向にあり、(x+y+z)が200を超えると、取り扱いや製造が困難となる傾向にある。
また、式(1)中のyが0であると、オルガノ変性シリコーンが硬化せず、また、zが0であると、耐熱性が低下する傾向にある。
本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンは、柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性がより優れるという観点から、式(1)中のR2で表される基とR3で表される基とのモル比が、10:90〜60:40であることが好ましく、20:80〜50:50であることがより好ましい。
なお、一般式(1)はブロック共重合体構造を意味するものではなく、各構造単位はランダム、ブロック或いは交互に配列していてもよい。
次に、上述した本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンを製造する方法について説明する。
本実施形態の硬化性オルガノ変性シリコーンの製造方法は、下記一般式(5)で表されるエポキシ変性シリコーンに、下記式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物を付加反応させることにより、上記一般式(1)で表される硬化性オルガノ変性シリコーンを得る。
式(5)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R12は、下記一般式(6)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R3又はR12と同様の基を表し、R1、R3、R4又はR12が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
式(6)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Epは、下記式(7)又は下記式(8)で表される基を表す。
式(9)中、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。
式(5)中のR1、R3、R4、x、y、z及び(x+y+z)の好適な基或いは範囲については、上述した式(1)におけるものと同様である。また、式(6)中のR5、R6、e及びfの好適な基或いは範囲については、上述した式(2)におけるものと同様である。更に、式(9)中のR7及びgの好適な基或いは範囲については、上述した式(2)におけるものと同様である。
上記一般式(5)で表されるエポキシ変性シリコーンは、SiH基を有するシリコーン(a)に、ビニル基を有するエポキシ化合物(b)とビニル基を有する芳香族化合物及び/又はα−オレフィン(c)とをヒドロシリル化反応させることにより得ることができる。
SiH基を有するシリコーンとしては、例えば、重合度が10〜200であるメチルハドロジェンシリコーンやジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体等が挙げられる。これらの中でも工業的に入手し易いという観点から、重合度が40〜60であるメチルハイドロジェンシリコーンを用いることが好ましい。
ビニル基を有するエポキシ化合物としては、例えば、ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンオキシド等が挙げられる。ビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテルが好ましい。
ビニル基を有する芳香族化合物は、式(1)中のR3の芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基の由来となる化合物であり、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、アリルフェニルエーテル、アリルナフチルエーテル、アリル−p−クミルフェニルエーテル、アリル−o−フェニルフェニルエーテル、アリル−トリ(フェニルエチル)−フェニルエーテル、アリル−トリ(2−フェニルプロピル)フェニルエーテル等が挙げられる。
α−オレフィンは、式(1)中のR3の炭素数3〜22のアルキル基の由来となる化合物であり、例えばプロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−へキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等炭素数3〜22のα−オレフィンが挙げられる。
ヒドロシリル化反応は、必要に応じて触媒の存在下、上記(a)成分に上記(b)成分及び上記(c)成分を段階的に或いは一度に反応させることにより行うことができる。
反応に用いられる(a)成分、(b)成分及び(c)成分の使用量は、(a)成分のSiH基当量や数平均分子量等に応じて適宜選択され得る。
(a)成分のSiH基当量は、例えば、(a)成分と、水酸化ナトリウム水溶液及びアルコールとの反応により発生する水素の量により求めることができる。数平均分子量は、例えば、(a)成分にα−オレフィンをヒドロシリル化反応により導入して得られるアルキル変性シリコーンの数平均分子量により求めることができる。アルキル変性シリコーンの数平均分子量は、例えば、GPCを用い、ポリエチレングリコール換算法により求めることができる。
触媒としては、例えば、白金、パラジウム等の化合物が挙げられ、中でも白金化合物が好ましい。白金化合物としては、塩化白金(IV)等が挙げられる。
ヒドロシリル化反応の反応条件は、特に制限はなく適宜調整することができる。反応温度としては、例えば10〜200℃、好ましくは50〜150℃であり、反応時間としては、例えば、反応温度が50〜150℃のとき、6〜12時間とすることができる。
また、不活性ガス雰囲気下で反応を行うことが好ましく、不活性ガスとしては、例えば、窒素、アルゴン等が挙げられる。無溶媒下でも反応は進行するが溶媒を使用してもよく、溶媒としては、例えば、ジオキサン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、酢酸ブチル等が挙げられる。
上記一般式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物について、gは、柔軟性がより優れ、オルガノ変性シリコーンがより製造しやすいという観点から、0〜3が好ましい。
上記一般式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物としては、アクリル酸、メタクリル酸が好ましい。
上記一般式(5)で表されるエポキシ変性シリコーンと、上記一般式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物(以下、(d)成分という場合もある)との付加反応における(d)成分の使用量は、エポキシ変性シリコーンのエポキシ基1モルに対して、通常、1〜3モル、好ましくは1.05〜2モルの範囲である。(d)成分の使用量が少なすぎると未反応のエポキシ基が残り易く、また、逆に多すぎると過剰の(d)成分を除去するための工程時間が長くなるという問題がある。
上記付加反応には触媒を用いることができる。触媒としては、従来のものを制限なく使用することができ、例えば、リン系、イミダゾール系、アミン系化合物又は4級アンモニウム系化合物が挙げられ、具体的には、トリフェニルホスフィン、2−フェニルイミダゾ−ル、4−メチルイミダゾール、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイソブチルアミン、トリフェニルアミン、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウムブロマイド等が挙げられる。
反応温度としては、80〜130℃が好ましく、90〜110℃がより好ましい。反応温度が低すぎると上記反応に要する時間が長くなり、また、逆に高すぎると(メタ)アクリロイル基のラジカル重合反応が生じ、また、エポキシ基同士の架橋・硬化反応によってゲル化し易くなるという問題がある。
反応時間は、反応原料の仕込み量によって適宜設定されるが、反応温度100℃において、通常、8〜30時間程度であり、12〜24時間程度であることが好ましい。
反応時間が短すぎると未反応のエポキシ基が残り易く、また、逆に長すぎると(メタ)アクリロイル基のラジカル重合反応が生じ、また、エポキシ基同士の架橋・硬化反応によってゲル化し易くなるという問題がある。
ラジカル重合反応によりゲル化が生じることを防止する観点から、ヒドロキノン系のラジカル重合禁止剤を反応系に添加しておくことが好ましい。
上記付加反応は無溶媒でも進行するが、溶媒を使用してもよい。溶媒としては、エポキシ変性シリコーンを溶解させ得るものであれば特に制限されない。例えば、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン、ジオキサン等が好ましい。
本発明に係る硬化性オルガノ変性シリコーンの別の実施形態は、SiH基を有するシリコーン(a)に、ビニル基を有するエポキシ化合物(b)とビニル基を有する芳香族化合物及び/又はα−オレフィン(c)とをヒドロシリル化反応させて得られるエポキシ変性シリコーンと、上記一般式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物(d)との付加反応により得られる硬化性オルガノ変性シリコーンである。
上記(a)、(b)、(c)及び(d)成分としては、上述したものを用いることができる。
ヒドロシリル化反応及び付加反応についても、上記の硬化性オルガノ変性シリコーンの製造方法で説明した条件で行うことができる。
本実施形態において、反応に用いられる(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分の使用量は、1モルの(a)成分に対し、(b)成分がyモル、(c)成分がzモル、(d)成分がy〜3yモルであることが好ましく、より好ましくは(d)成分が1.05y〜1.2yモルである。なお、これらのy及びzは上記式(1)におけるy及びzに相当し、yは1以上が好ましく、zは1以上が好ましい。
上記で説明した各実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンは、電子線照射により硬化させた際や、重合開始剤を混合した場合には放射線照射や加熱により硬化させた際に、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成できるため、基材の表面保護のためのコーティング剤に好適である。
本実施形態のコーティング剤は、上述した本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンを含有する。
また、本実施形態のコーティング剤は、採用できる硬化手法が増えるという観点から、重合開始剤を更に含有することが好ましい。
重合開始剤としては、光重合開始剤、熱重合開始剤が使用できる。耐熱性の低い基材にも使用可能であるという観点からは、光重合開始剤が好ましい。
光重合開始剤としては、2,2−ジエトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、ベンゾイルメチルエーテル、4−クロロベンゾフェノン、4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、アセトフェノン、プロピオンフェノン、キサントン、ベンゾイル、ベンジル、ナフトキノン、4−メチルアセトフェノン、アントラキノン、過安息香酸t−ブチル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、3,6−ビス(2−モルホリノイソブチル)−9−ブチルカルバゾール、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイド、チオキサントン誘導体等が挙げられる。中でも、硬化速度の観点から1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、およびメチルベンゾイルフォーメートが好ましい。これらの光重合開始剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
熱重合開始剤としては、アゾ化合物及び有機過酸化物等が挙げられる。アゾ化合物としては、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチル)プロピオネート、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、4,4’−アゾビス(4−シアノペンタ酸)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、及び2,2’−アゾビス{2−メチル−N−〔2−(1−ヒドロキシブチル)〕−プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス〔2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド〕等が挙げられる。有機過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、クメンハイドロパーオキサイド、カリウムパーサルフェート、過酸化水素等が挙げられる。これらの中でも、硬化速度の観点から2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)及びジメチル2,2’−アゾビス(2−メチル)プロピオネートが好ましい。これらの熱重合開始剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本実施形態のコーティング剤が重合開始剤を含有する場合、重合開始剤の含有量は、硬化性オルガノ変性シリコーンに対し、0.5〜10質量%とすることが好ましく、1〜5質量%とすることがより好ましい。
本実施形態のコーティング剤は、重合開始剤を含む場合、硬化性オルガノ変性シリコーンと重合開始剤とを混合することにより得ることができる。
本実施形態のコーティング剤は、硬化性オルガノ変性シリコーン及び重合開始剤のみからなるものであってもよいが、硬化性オルガノ変性シリコーン及び重合開始剤をより均一に混合できるという観点から、重合開始剤を溶剤又は反応性希釈剤に溶解させて混合することが好ましい。反応性希釈剤とは、本実施形態に係る硬化性オルガノ変性シリコーンと共重合可能なモノマーのことである。
溶剤としては、例えば、アセトン、トルエン、ヘキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。溶剤の使用量は特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲の量で使用できるが、例えば、硬化性オルガノ変性シリコーンに対し5〜50質量%とすることができ、10〜30質量%とすることが好ましい。
反応性希釈剤としては、単官能型のモノマーとしては、(メタ)アクリル酸、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、アクリロイルモルホリン、N−ビニルイミダゾールなどが挙げられ、多官能型の希釈剤としては、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリエチレン(プロピレン)グリコールジアクリレートなどが挙げられる。
反応性希釈剤の使用量は特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲の量で使用できるが、例えば、硬化性オルガノ変性シリコーンに対し5〜50質量%とすることができ、10〜30質量%とすることが好ましい。
また、上記の溶剤や反応性希釈剤は、硬化性オルガノ変性シリコーン及び重合開始剤をより均一に混合するためだけでなく、コーティング剤の粘度調整や硬化性調整のために配合してもよい。よって、上記の溶剤や反応性希釈剤は、コーティング剤が重合開始剤を含有しない場合でもコーティング剤に配合してもよい。
本実施形態のコーティング剤は添加成分を更に含有することができる。添加成分としては、光増感剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、レベリング剤等が挙げられる。
光増感剤としては、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸アミル、4−ジメチルアミノアセトフェノンなどが挙げられ、本発明の効果を損なわない範囲の量で使用することができる。
本実施形態のコーティング剤によれば、基材上に、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層が形成された積層体を得ることができる。
本実施形態の積層体は、基材と、該基材上に本実施形態に係るコーティング剤を塗布し硬化することにより形成されるコーティング層とを有する。
本実施形態の積層体は、基材に本実施形態に係るコーティング剤を塗布して塗膜を形成する工程と、塗膜を、放射線の照射、加熱又はその両方により硬化させる工程とを備える製造方法により製造することができる。コーティング剤が溶剤を含む場合は、基材への塗布前又は後に、コーティング剤から溶剤を留去する工程を設けることができる。
基材としては、特に制限はなく、フィルム等のプラスチックや紙、金属、繊維、ガラス、木材等種々の基材が挙げられる。
基材にコーティング剤を塗布する方法としては、従来の方法を特に制限なく選択でき、例えば、ディップ塗工、スプレー塗工、バーコーター塗工、ロールコーター塗工、エアナイフ塗工、スピンコーター塗工、刷毛塗工などの方法が挙げられる。
コーティング剤の塗布量は特に限定されず、目的に応じて適宜調整することができ、塗膜を硬化させて得られるコーティング層の層厚が1μm〜5mmとなる量が好ましく、200μm〜1mmとなる量がより好ましい。
本実施形態に係るコーティング剤は、電子線を照射することにより塗膜を硬化させることができる。電子線の照射条件としては、例えば、10〜100kGyという量が挙げられ、25〜50kGyが好ましい。また、窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気下で照射することが好ましい。また、コーティング剤が重合開始剤を含有する場合は、放射線照射や加熱、又はその両方により塗膜を硬化させることができる。
塗膜の硬化に用いる放射線としては従来のものを使用することができ、紫外線、遠赤外線、電子線、X線等が挙げられ、照射装置の取り扱いのし易さから紫外線が好適である。
紫外線を照射する光源としては、従来公知のものでよく、水素放電管、高圧水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、カーボンアーク灯が挙げられる。ここで、紫外線の波長は特に限定されないが、一般には、波長が250〜400nmの範囲内にある紫外線が好ましい。
照射光量は適宜調節でき得るが、例えば、400〜5000mJ/cm2という量が挙げられる。
また、塗膜硬化のための加熱方法としては特に限定されず、例えば、60〜150℃の温度で、熱風循環式オーブン、ホットプレート、赤外線照射装置等で1〜4時間、加熱する方法が挙げられる。
コーティング剤から溶剤を留去する方法としては、塗布前のコーティング剤又は塗膜を、常圧又は減圧下、80〜100℃で30分〜3時間、熱風循環式オーブン等で加熱する方法が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。
<コーティング剤の作成>
(実施例1)
撹拌機、温度計、還流冷却機、窒素ガス導入管及び滴下ロートを備えた反応容器にSiH基当量が62.5(g/mol)であり、一般式(1)のxに相当する数が0、(y+z)に相当する数が50であり、両末端が(CH3)3Si基であるメチルハイドロジェンシリコーン(62.5g)を入れ、窒素を気流し温度が65℃になるまで加熱しながら均一となるまで混合した。ヒドロシリル化触媒として、塩化白金(IV)のエチレングリコールモノブチルエーテル・トルエン混合溶液を、系内の反応物に対し白金濃度が5ppmとなるように添加した。反応物の温度が120℃となったところで、0.75モルのα−メチルスチレン(88.7g)を滴下し、120℃で1時間、反応させた。
(実施例1)
撹拌機、温度計、還流冷却機、窒素ガス導入管及び滴下ロートを備えた反応容器にSiH基当量が62.5(g/mol)であり、一般式(1)のxに相当する数が0、(y+z)に相当する数が50であり、両末端が(CH3)3Si基であるメチルハイドロジェンシリコーン(62.5g)を入れ、窒素を気流し温度が65℃になるまで加熱しながら均一となるまで混合した。ヒドロシリル化触媒として、塩化白金(IV)のエチレングリコールモノブチルエーテル・トルエン混合溶液を、系内の反応物に対し白金濃度が5ppmとなるように添加した。反応物の温度が120℃となったところで、0.75モルのα−メチルスチレン(88.7g)を滴下し、120℃で1時間、反応させた。
その後、0.25モルのアリルグリシジルエーテル(28.5g)を滴下し、120℃で3時間、反応させ、付加反応を完結させた。付加反応完了の確認は、得られたオルガノ変性シリコーンのFT−IR分析を行い、メチルハイドロジェンシリコーンのSiH基由来の吸収スペクトルが消失したことを確認することで行った。
その後、付加反応触媒としてテトラメチルアンモニウムクロライドを系内の反応物に対して0.1質量%、ラジカル重合禁止剤としてメチルヒドロキノンを系内の反応物に対して0.1質量%添加した。反応物の温度が100℃となったところで、0.25モルのアクリル酸(18g)を滴下し、17時間、反応させ、上記式(1)におけるR2及びR3が表1に示すモル比である構造のオルガノ変性シリコーンを得た。
光重合開始剤として1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン1質量部をアセトン20質量部に混合したものと上記で得られたオルガノ変性シリコーン100質量部とを混合し、コーティング剤を得た。
(実施例2、3)
表1のように原料の使用量を変えたこと以外は実施例1と同様にしてオルガノ変性シリコーンを得、実施例1と同様にしてコーティング剤を得た。
表1のように原料の使用量を変えたこと以外は実施例1と同様にしてオルガノ変性シリコーンを得、実施例1と同様にしてコーティング剤を得た。
(実施例4)
α−メチルスチレンを0.75モルの1−ドデセン(126.2g)に変えたこと以外は実施例1と同様にしてオルガノ変性シリコーンを得、実施例1と同様にしてコーティング剤を得た。
α−メチルスチレンを0.75モルの1−ドデセン(126.2g)に変えたこと以外は実施例1と同様にしてオルガノ変性シリコーンを得、実施例1と同様にしてコーティング剤を得た。
(実施例5)
実施例1で得られたオルガノ変性シリコーンをそのままコーティング剤とした。
実施例1で得られたオルガノ変性シリコーンをそのままコーティング剤とした。
(比較例1)
側鎖エポキシ変性ジメチルシリコーン(粘度(25℃):25mm2/s、官能基当量525g/mol)(商品名:X−22−343、信越化学工業(株)社製)にエポキシ基と等モルのアクリル酸を付加させたジメチル・メチルアクリロイルシリコーンを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
側鎖エポキシ変性ジメチルシリコーン(粘度(25℃):25mm2/s、官能基当量525g/mol)(商品名:X−22−343、信越化学工業(株)社製)にエポキシ基と等モルのアクリル酸を付加させたジメチル・メチルアクリロイルシリコーンを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例2)
両末端アクリロイル変性ジメチルシリコーン(商品名:EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
両末端アクリロイル変性ジメチルシリコーン(商品名:EBECRYL350、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例3)
アクリロイル基を3つ以上有するウレタンアクリレート(商品名:NKオリゴマーU−4HA、新中村化学工業(株)製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アクリロイル基を3つ以上有するウレタンアクリレート(商品名:NKオリゴマーU−4HA、新中村化学工業(株)製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例4)
アクリロイル基を4つ有するウレタンアクリレート(Mw600)(商品名:EBECRYL8210、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アクリロイル基を4つ有するウレタンアクリレート(Mw600)(商品名:EBECRYL8210、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例5)
アクリロイル基を2つ有するウレタンアクリレート(Mw1500)(商品名:EBECRYL230、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アクリロイル基を2つ有するウレタンアクリレート(Mw1500)(商品名:EBECRYL230、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例6)
アクリロイル基を2つ有するウレタンアクリレート(Mw1500)(商品名:EBECRYL270、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アクリロイル基を2つ有するウレタンアクリレート(Mw1500)(商品名:EBECRYL270、ダイセル・サイテック社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例7)
アクリロイル基、メチル基及びメトキシ基を有するシランオリゴマー(アクリロイル当量210g/mol)(商品名:KR−513、信越化学工業(株)社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アクリロイル基、メチル基及びメトキシ基を有するシランオリゴマー(アクリロイル当量210g/mol)(商品名:KR−513、信越化学工業(株)社製)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例8)
フェノールのEO(1モル)付加物のアクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。なお、EOとはエチレンオキサイドを表す。
フェノールのEO(1モル)付加物のアクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。なお、EOとはエチレンオキサイドを表す。
(比較例9)
2−ヒドロキシエチルアクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
2−ヒドロキシエチルアクリレートを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
(比較例10)
アルキルアラルキル変性シリコーン(粘度(25℃):850mm2/s)(製品名:X−22−1877、信越化学工業(株)社製)と両末端アクリロイル変性ジメチルシリコーン(粘度(25℃):55mm2/s、官能基当量:1600g/mol)(製品名:X−22−2445、信越化学工業(株)社製)とを質量比50:50で混合した。これを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
アルキルアラルキル変性シリコーン(粘度(25℃):850mm2/s)(製品名:X−22−1877、信越化学工業(株)社製)と両末端アクリロイル変性ジメチルシリコーン(粘度(25℃):55mm2/s、官能基当量:1600g/mol)(製品名:X−22−2445、信越化学工業(株)社製)とを質量比50:50で混合した。これを用いたこと以外は実施例1と同様にして、コーティング剤を得た。
しかし、このコーティング剤は硬化が不十分であり、評価できるコーティング層を得ることができなかった。
上記の実施例及び比較例のコーティング剤を用いて作成したコーティング層について、下記の硬化確認、鉛筆硬度、柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を評価した。
(I)コーティング層の作成
ポリプロピレンフィルムに、硬化して得られるコーティング層の厚さが1mmとなるように、バーコーターを用いてコーティング剤を塗布した。
ポリプロピレンフィルムに、硬化して得られるコーティング層の厚さが1mmとなるように、バーコーターを用いてコーティング剤を塗布した。
その後、実施例1〜4のコーティング剤を塗布したポリプロピレンフィルムは、熱風循環型乾燥機に入れ、80℃で1時間、静置し、塗膜からアセトンを留去した。次に、紫外線照射機(EYE GRANDAGE、EYEGRAPHICS社製、光源:メタルハライドランプ)を用いて1J/cm2の照射量を照射し、フィルム上の塗膜を硬化させた。硬化した塗膜をフィルムから剥がし、コーティング層を得た。実施例5のコーティング剤を塗布したポリプロピレンフィルムは、電子線照射装置(キュアトロン、(株)NHVコーポレーション社製)を用いて窒素雰囲気下にて電子線を50kGy照射してフィルム上の塗膜を硬化させた。硬化した塗膜をフィルムから剥がし、コーティング層を得た。
(II)塗膜の硬化確認
コーティング層のゲル分率を測定することにより行った。上記方法により得られたコーティング層をアセトンに24時間浸漬した後、100℃で1時間乾燥させ、次式に基づいてゲル分率(質量%)を算出した。ゲル分率を用いて下記基準により評価した結果を表1〜3に示す。
N=Wb/Wa×100
N:ゲル分率(質量%)
Wa:浸漬前の試料の質量(g)
Wb:乾燥後の試料の質量(g)
[基準]
○:ゲル分率が90質量%以上であり、硬化している。
△:ゲル分率が70質量%以上90質量%未満であり、ほぼ硬化している。
×:ゲル分率が70質量%未満であり、未硬化部分が多い。
コーティング層のゲル分率を測定することにより行った。上記方法により得られたコーティング層をアセトンに24時間浸漬した後、100℃で1時間乾燥させ、次式に基づいてゲル分率(質量%)を算出した。ゲル分率を用いて下記基準により評価した結果を表1〜3に示す。
N=Wb/Wa×100
N:ゲル分率(質量%)
Wa:浸漬前の試料の質量(g)
Wb:乾燥後の試料の質量(g)
[基準]
○:ゲル分率が90質量%以上であり、硬化している。
△:ゲル分率が70質量%以上90質量%未満であり、ほぼ硬化している。
×:ゲル分率が70質量%未満であり、未硬化部分が多い。
(III)柔軟性(鉛筆硬度)
荷重1kgfで鉛筆((株)トンボ鉛筆社製)をコーティング層面に対し45度の角度ですべらせ、傷が付かない最も硬い鉛筆芯の硬度を表1〜3に示す。鉛筆芯の硬度が低いほど、柔軟性が良好であることを表す。なお、最も硬度が低い6Bの鉛筆で傷が付いた場合、「<6B」と示した。
荷重1kgfで鉛筆((株)トンボ鉛筆社製)をコーティング層面に対し45度の角度ですべらせ、傷が付かない最も硬い鉛筆芯の硬度を表1〜3に示す。鉛筆芯の硬度が低いほど、柔軟性が良好であることを表す。なお、最も硬度が低い6Bの鉛筆で傷が付いた場合、「<6B」と示した。
(IV)柔軟性
上記方法により得られたコーティング層を手で折り曲げた場合の割れの有無を目視により観察し、下記基準により評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:90°曲げても割れが発生しない。
△:90°曲げると少し割れが発生する。
×:1〜90°曲げると割れが発生する。
上記方法により得られたコーティング層を手で折り曲げた場合の割れの有無を目視により観察し、下記基準により評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:90°曲げても割れが発生しない。
△:90°曲げると少し割れが発生する。
×:1〜90°曲げると割れが発生する。
(V)耐加水分解性
上記方法により得られたコーティング層を、恒温恒湿器(ジャングルテスター、ESPEC社製)を用いて温度70℃、湿度95%の条件下で1週間静置し、コーティング層の白化、クラック、着色等の劣化具合について目視により観察し、下記基準で評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:劣化がほぼなく、耐加水分解性は良好である。
△:一部劣化が見られ、耐加水分解性はやや良好である。
×:かなりの劣化が見られ、耐加水分解性は劣る。
上記方法により得られたコーティング層を、恒温恒湿器(ジャングルテスター、ESPEC社製)を用いて温度70℃、湿度95%の条件下で1週間静置し、コーティング層の白化、クラック、着色等の劣化具合について目視により観察し、下記基準で評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:劣化がほぼなく、耐加水分解性は良好である。
△:一部劣化が見られ、耐加水分解性はやや良好である。
×:かなりの劣化が見られ、耐加水分解性は劣る。
(VI)耐熱性
上記方法により得られたコーティング層の熱重量分析を行うことにより耐熱性を評価した。コーティング層を100℃から300℃まで熱重量分析装置(DTG−50、(株)島津製作所社製)を用いて加熱し、100℃と300℃におけるコーティング層の質量を測定した。100℃におけるコーティング層の質量を100%とした時の、300℃における試料の質量の割合(相対質量)を算出し、相対質量を用いて下記基準により評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:相対質量が90%以上であり、耐熱性は良好である。
△:相対質量が70%以上90%未満であり、耐熱性はやや良好である。
×:相対質量が70%未満であり、耐熱性は劣る。
上記方法により得られたコーティング層の熱重量分析を行うことにより耐熱性を評価した。コーティング層を100℃から300℃まで熱重量分析装置(DTG−50、(株)島津製作所社製)を用いて加熱し、100℃と300℃におけるコーティング層の質量を測定した。100℃におけるコーティング層の質量を100%とした時の、300℃における試料の質量の割合(相対質量)を算出し、相対質量を用いて下記基準により評価した。その結果を表1〜3に示す。
○:相対質量が90%以上であり、耐熱性は良好である。
△:相対質量が70%以上90%未満であり、耐熱性はやや良好である。
×:相対質量が70%未満であり、耐熱性は劣る。
表1〜3で示されるように、本発明に係る硬化性オルガノ変性シリコーンを用いたコーティング剤は、優れた柔軟性、耐加水分解性及び耐熱性を有するコーティング層を形成できることが分かる。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で表される硬化性オルガノ変性シリコーン。
[式(1)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R2は、下記一般式(2)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R2又はR3と同様の基を表し、R1、R2、R3又はR4が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
{式(2)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Xは、下記式(3−1)、下記式(3−2)又は下記式(4)で表される基を表し、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。
}] - 請求項1に記載の硬化性オルガノ変性シリコーンの製造方法であって、
下記一般式(5)で表されるエポキシ変性シリコーンに、下記式(9)で表される(メタ)アクリル酸系化合物を付加反応させることにより前記硬化性オルガノ変性シリコーンを得ることを特徴とする硬化性オルガノ変性シリコーンの製造方法。
[式(5)中、R1は、水素原子、メチル基、エチル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、R12は、下記一般式(6)で表される基を表し、R3は、芳香族環を有する炭素数8〜40の炭化水素基又は炭素数3〜22のアルキル基、R4は、R1、R3又はR12と同様の基を表し、R1、R3、R4又はR12が複数ある場合はそれぞれが同一であっても異なっていてもよく、xは0以上の整数を表し、y及びzはそれぞれ1以上の整数を表し、(x+y+z)は10〜200である。
{式(6)中、R5は、炭素数2〜6のアルキレン基を表し、AOは、炭素数2〜4のアルキレンオキシ基を表し、R6は、炭素数1〜6のアルキレン基を表し、eは、0〜4の整数を表し、fは、0又は1の整数を表し、Epは、下記式(7)又は下記式(8)で表される基を表す。
}]
[式(9)中、gは、0〜5の整数を表し、gが0のとき−(CH2)g−は単結合を表し、R7は、水素原子又はメチル基を表す。] - 請求項1に記載の硬化性オルガノ変性シリコーンを含有することを特徴とするコーティング剤。
- 重合開始剤を更に含有することを特徴とする請求項3に記載のコーティング剤。
- 基材と、該基材上に請求項3又は4に記載のコーティング剤を塗布し硬化することにより形成されるコーティング層と、を有することを特徴とする積層体。
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