JP2015077991A - フィルムインサートされた蓋および該蓋を備えた容器 - Google Patents

フィルムインサートされた蓋および該蓋を備えた容器 Download PDF

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Abstract

【課題】
蓋に高いバリア性を与えると共に、蓋の内面と容器本体の口先と融着しないで、再封時においても密封性の高い蓋を得ること。
【解決手段】
容器注出口(21)を封鎖する天板(31)部と、天板部周縁から垂下している筒状側壁(32)とからなる蓋(3)において、天板部内面にコンタクトリング(311)を設けられており、前記コンタクトリング内面を含む天板部内面全体にバリア性フィルム(4)が一体に融着されていることを特徴とするフィルムインサートされた蓋とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、注出容器の蓋に関する。
本発明に係る蓋は、フィルムをインサートした蓋で、その保存性をさらに高めた蓋、及び容器に関する。
注出容器の蓋は、従来、主にプラスチック単体の成形品で作られていた。形状が複雑な蓋であっても、プラスチックはその成形性の高さによって、また、成形金型の工夫で対応できていた。しかしながら、その蓋を成形する樹脂は、必ずしも内容物や外気に対して、バリア性が高いものではなかった。その為、長期保存性が必要な場合には、バリア性の高い金属箔や高バリア性樹脂層を含有するフィルムを、中蓋として注出容器の口先に融着したり、キャップ内面、または外面に融着するなどして、対応してきた。
例えば、特許文献1では、金属箔の両面に熱可塑性樹脂フィルムを接着して成るガスバリヤー性能を有する多層フィルムの中蓋と、熱可塑性樹脂で形成された外蓋とからなる蓋で容器を密封する方法において、中蓋と容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/15mm幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中蓋と容器との間の熱溶着力より低い材料を用いて、所定形状に打ち抜かれた中蓋を射出金型内にインサートして外蓋を成形し、ついでこの中蓋と外蓋とが一体となった蓋を容器口部に取り付けて高周波誘導加熱により容器と中蓋とを熱溶着することを特徴とする容器の密封方法を提案している。
この場合、中蓋を容器口先から外すきっかけになる手段がなく、外蓋から中蓋が外れた状態で、容器口先に融着している熱溶着力が0.6〜2.5kg/15mm幅で、高い溶着力があるので、きっかけがない限り、外すことは難しい。しかも、中蓋に外すきっかけを設けることは設計上難しい問題がある。
さらに、この中蓋は、融着部を剥離して開封される。その為、一度剥離して開封した場合、再度外蓋を閉めても、中蓋が無い状態になるので、著しくバリア性が低下することは避けられない問題があった。もし、中蓋を再度嵌め込んでも、融着部を外した融着表面はきれいに外れないので、表面が凸凹したりして、わずかな隙間が生じ、密封性の低下は免れなく、再封時における密封性の低い問題があった。
また、このような外蓋の内面に融着させたフィルムは、容器口先に融着させる為、内容物に接する内側に使用する材料が、融着性が高い低分子量や低温で溶融する材料にならざるを得ない。
その為、内容物に対する付着性が高く、中蓋を外す時に、容器口先近傍を汚したり、手を汚すなどのトラブルが生じ易い問題もあった。
逆に、金属箔の両面に熱可塑性樹脂フィルムを接着して成るガスバリヤー性能を有する多層フィルムの中蓋と、熱可塑性樹脂で形成された外蓋とからなる蓋で容器を密封する方法において、中蓋と容器との間の熱溶着力が0.6〜2.5kg/15mm幅であり、かつ中蓋と外蓋との間の熱溶着力が中蓋と容器との間の熱溶着力より大きい材料を用いて、所定形状に打ち抜かれた中蓋を射出金型内にインサートして外蓋を成形し、ついでこの中蓋と外蓋とが一体となった蓋を容器口部に取り付けて高周波誘導加熱により容器と中蓋とを熱溶着することを特徴とする容器の密封方法も提案している。
この中蓋では、容器口先と中蓋との間の閉める圧力で、クリープが生じ、外蓋が変形し、閉める毎に容器口先と中蓋との位置が変化する。その為、一度開封されると、中蓋に対し口元のネジをきつくなるように、前より大きい角度に回わし、位置が変化しないと密封できないが、逆に、中蓋と容器との回転角度位置が変化してしまうので、中蓋と容器口先間の密封性が不完全になり低下し、再封時における密封性の低い問題が発生していた。
さらに、インサートフィルムの内層は内容物に対する付着性が高く、中蓋を外す時に内容物の液ダレにより、容器口先近傍を汚したり、手を汚すなどのトラブルが生じ易い問題もある。
通常の外蓋には、図3に示すように、外蓋には通常、インナーリング37が設けてある。ここで、外蓋にバリア性フィルムを融着するのに、内側に融着する場合、インナーリング37近傍にバリア性フィルムを配置させると射出成形樹脂が流れなくなってしまう。そのため、インナーリング37部にバリア性フィルムを配置することができないので、バリア性フィルムは、インナーリングを避けて配置せざるを得ない。しかも、インナーリングは外蓋の天板全周に及び、大きな面積を占め、さらにその外側にも配置することができないので、バリヤ性の付与が大きく制限される。しかもインナーリング部の非付着性も与えられないので、内容物の液ダレなどによる容器口先近傍を汚したり、手を汚すなどの問題も残った。
さらに、通常の外蓋にバリア性フィルムを外側に融着した場合、図4に示すように、インナーリング37やコンタクトリング311部分は、バリア性の材料が使われていないので、外蓋の断面を内容物の成分などが浸透し易く、バリア性がやや不十分である。それと共に、蓋の内面に非付着性も与えられないので、内容物の液ダレなどによる容器口先近傍の汚染や、手を汚すなどの問題もあった。
特開平6−24406号公報
上記問題に鑑みて、蓋に高いバリア性を与えると共に、蓋の内面と容器本体口先と融着しないで、再封時においても密封性の高い蓋を得ることが本発明の課題である。
本発明の請求項1の蓋は、容器注出口を封鎖する天板部と、天板部周縁から垂下している筒状側壁とからなる蓋において、天板部内面にコンタクトリングを設けられており、前記コンタクトリング内面を含む天板部内面全体にバリア性フィルムが一体に融着されていることを特徴とするフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項2の蓋は、コンタクトリング先端が鈍角の断面を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項3の蓋は、天板部外面高さが、筒状側壁上端高さよりも低くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項4の蓋は、天板部厚みが、筒状側壁の厚みに対し、薄肉であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項5の蓋は、フィルムは天板部内面に融着させると共に、フィルム接液面が、低吸着性・低溶出性の樹脂層で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項6の蓋は、低吸着・低溶出性の樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリエチレンナフタレート樹脂であることを特徴とする請求項5に記載のフィルムインサートされた蓋である。
本発明の請求項7の容器は、請求項1〜6のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋を備えたことを特徴とする容器である。
本発明の蓋は、内容物が接する全面にバリア性フィルムを配置し、容器口先に接する部分には鈍角のコンタクトリングが設けられているので、高いバリア性が得られると共に、内容物との非吸着性も得ることができる。
しかも、天板部厚みが、筒状側壁に対し薄肉であることにより、蓋を閉めた状態で、天板部が変形し、常に天板部が容器口先に対し一定の圧力をもった密封性を維持することができる。又同時に、圧力変形した蓋天面が開栓時に戻る事により、蓋のバージン性を天面の変形目視と感触で確認する事が可能となる。
本発明の容器外観図と、蓋の断面図と、その詳細拡大図である。 本発明の蓋を容器に嵌合した断面図である。 従来の蓋でバリア性フィルムを内面にインサート成形した蓋と容器の嵌合断面図である。 従来の蓋でバリア性フィルムを外面にインサート成形した蓋と容器の嵌合断面図である。
以下、本発明の容器1の実施形態例について、図を用いて詳細に説明する。
実施形態例に使用される容器は、図1−1に示すように、通常のボトルで、容器本体2はガラス製であるが、プラスチック製の射出延伸ブロー成形したボトルや、通常のダイレクトブローボトルなどであってもかまわない。この容器は、容器口元のねじに螺合可能な蓋3が使用される。
蓋3は、図1−2に示すように、天板部31と、天板部周囲から垂直に下降する筒状側壁32から構成されている。
筒状側壁32内壁には内ネジ33が設けられ、容器本体2と螺合できるようになっている。また、筒状側壁32の外側には、容易に開閉できるようにローレット36が切ってある。
そして、天板部31は、筒状側壁32の上端よりも一段低い位置に設けられ、かつ、筒状側壁32の厚みよりも薄くできている。さらに、天板部31の内面側には、多層のバリアフィルム4が融着されている。
天板部31の内側にはコンタクトリング311が形成されている。このコンタクトリング311は、図1−3で示すように、先端角度312が鈍角になっている。そして、コンタクトリング311は、容器本体の口先22全周囲に当接し、内容物を確実に流出防止する突起になっている。
図2は、本発明の蓋3を容器本体2に螺合している状態を、断面図で示したものである。ここで、破線で示す位置は、蓋3が容器本体2に接した当接状態を示し、実線は、充分、保管できる状態に螺合している保管状態の位置を示している。
すなわち、容器本体2の口先22が螺合することによって、蓋3のコンタクトリング311を押して液止めしている。この時、コンタクトリング311が押され、上方に変形し、そのことで、コンタクトリング311が設けられている天板部31中央が外側に押されたように変形することを示している。
それを図2−2で拡大して示したが、コンタクトリング311が押された為に、保管状態の天板部310は、当接状態の天板部31位置から外側に移動し、保管状態のバリア性フィルム40も、当接状態のバリア性フィルム4位置から外側に移動している。
この移動は、元に戻ろうとする力が働くので、コンタクトリング311は常に容器本体の口先を押す力が発生し、容器の内外を遮断している。
ここで、天板部31外面高さが、筒状側壁上端35の高さよりも低く設定されているので、充填初期に蓋3を閉めた時に、天板部31が外側に膨んでも、天板部31は筒状側壁上端35よりも高くならないようになっている。このことによって、充填ラインのキャッピングマシンの蓋3を掴んでいるチャックの変更をする必要がない。
また、キャップを下にして容器1を立てることが可能になる。
しかも、天板部31外面高さが、筒状側壁上端35高さよりも低いので、天板部31が薄く、弱い力でも蓋3が支障なく密封されやすい。
従来の樹脂単体成形の蓋では、通常、コンタクトリング311の部分は、先端の断面を60度近傍の角度で、鋭角にしていた。しかも、高さが均一になるよう工夫し、均一に面当たりして、確実に内外の流通を遮断できるようにしていた。
特にコンタクトリング311の先端角度312をできる限り鋭角にすることによって、コンタクトリング311の先端がつぶれやすくしている。そのことで、わずかな容器本体2の口先22の接面と、コンタクトリング311自身の先端角度312の頂点を結んだ当接する面との、互いに当接する面における平面性、傾き、などのわずかなズレを修復可能にし、かつ、小さな力で大きな当接圧力を生み、確実に当接している全周囲で容器内外を遮断し、漏れを防いでいる。
しかしながら、バリア性フィルム4は、バリア性の層を含んだフィルムで、少なくとも、融着層、バリア層、非吸着層の3層以上のフィルムになっているので、鋭角の細い形状に合わせ、形状を完全に転写するように成形することができない。
すなわち、バリア性フィルム4を構成する各層は、下記のようなものである。
まず、バリア層は、内容物の中の水分や油脂成分、香り成分などの浸透による流出、または外部の酸素などの流入を阻止するもので、アルミニウムなどの金属箔やポリエチレンテレフタレートフィルムにアルミニウムや酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層を形成したバリア層でも良い。また、エチレン・酢酸共重合樹脂を鹸化したポリビニルアルコール系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリロニトリル系樹脂などのバリア性フィルムなどでも良い。これらは、一定の剛性があり、極端な変形に対して抵抗が発生する。
蓋3と融着する融着層は、バリア層の外側に設けられ、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMMA)等が挙げられる。
これらは単体または2種以上を混合して使用しても、多層化しても良く、樹脂およびこれらをフィルム化したシートを使用しても良い。厚みとしては15〜100μmが望ましく、30〜50μmがより好ましい。
バリア層の内側に設ける層は、内容物に接する面をもつので、バリア層を内容物から保護する目的がある。また、内容物に対し低吸着・低溶出性のあるフィルムが好ましい。吸着性があると、内容物は蓋3内面に多量に付着してしまうので、蓋3を開けた時、蓋内面のネジ部に付着したりして、長期には腐敗などによる菌の増殖、また、蓋の開閉で手を汚す恐れも生じる。低吸着・低溶出性フィルムとしては、2軸延伸したポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムなどが使用できる。
これら融着層、バリア層、低吸着・低溶出性層のフィルムを接着する方法としては、例え
ば、ウエットラミネーション方法、ドライラミネーション方法、ノンソルベントドライラミネーション方法、ホットメルトラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
この蓋3は、バリア性フィルムを射出成形金型中に入れて、樹脂を金型中に射出することにより、製造することができる。蓋3を成形する射出成形樹脂は、バリア性フィルム4の融着層と融着することができる樹脂である他に、容器本体2とは違った材料であることが好ましい。それは、螺嵌する時、互いを削りあったりしないで、スムースに開閉できるようにする為である。
また、内容物が付着しても、変化しにくい材料であることも必要である。そのため、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン・ポリプロピレン共重合体、ポリメチルペンテン樹脂などのポリオレフィン系樹脂、アクリロニトリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂などで、内容物によって選択する必要がある。
ところで、蓋の成形金型にバリア性フィルム4を入れて射出成形するのに、断面の先端角度が鋭角のコンタクトリング311を内側に設けた場合、バリア性フィルム4は、バリア層が形状を維持する性質が高く、これによって、コンタクトリング311の先端角度312が鋭角状態であると、充分に形状を変形しその形状に沿って鋭角形状を再現することが難しい。そこで、射出成形樹脂がバリア性フィルム4を突き破って、先端に成形樹脂が流れ出てしまう恐れがある。
さもなくば、バリア性フィルム4がそのコンタクトリング311の形状の再現を得ずに、先端が丸まった状態で、未充填のまま固化してしまう恐れもある。しかも、それは、ゲートからの位置による差や、わずかな金型の加工の差、フィルムの部分的な延伸強度の差などから、コンタクトリング311の高さが部分的に一定にならない問題が発生する。この場合、コンタクトリング311の高いところだけが当接し、低いところが当接しないので、密封性が損なわれた状態に陥る問題があった。
しかし、コンタクトリング311の先端角度312を鈍角にすると、バリア性フィルム4は射出成形によって先端角度312の先までは伸びるので、尖った形状が再現できるようになった。
これは、バリア性フィルム4が、射出成形樹脂の熱で1.4倍程度は伸びる余裕があるが、それ以上は伸び得ない為である。
蓋3内面にコンタクトリング311がない場合、容器本体2の口先22は平面であり、蓋3の当接面も平面だと、平面同士になるので、非常に高い圧力で押し合わないと、口先22の全周において封鎖することができない。
その為、バリア性フィルム4が、鋭角でなくても、尖った先端を確保する必要がある。そこで、本発明者が試したところ、フィルムインサート成形の蓋の場合、通常のコンタクトリングではなく、先端が鈍角にしたコンタクトリング311が、密封するのに効果があることが判明したのである。
蓋3の天板部31が、筒状側壁32よりも薄くしたことは、内容物をホット充填した場合より、保存性能の効果を生む。
ホット充填は、常温では粘度の高い液体で、非常に充填しにくい内容物であるが、高温では粘度が下がり、充填しやすくなる内容物や、菌の増殖を押さえるよう、高温で充填する必要がある充填に使用される。例えば、ジャム、甘酒、蜂蜜、栗の砂糖煮、ソース、トマトや魚・肉などの煮物、日本酒などを内容物にした充填においてである。
内容物をホット充填し、充填された内容物が冷却された場合、充填物そのものも体積を下げるが、充填物内部に入り込んだ空気や口元近傍の空気や蒸気などの気体も体積を急激に
下げる。
この時、充填物の体積が縮んだ分、容器1内部は陰圧になる。陰圧になった容器1に嵌められた蓋3は、この陰圧の力で、天板部31が内側に引き寄せられる。この時、コンタクトリング311が口先に当接していれば、陰圧により天板部31が内側に引き寄せられるので、確実に陰圧で容器の密封性が確保され、保存性能が担保される。
本発明のフィルムインサートされた蓋および該蓋を備えた容器は、以上のようなもので、内容物が接する全面にバリア性フィルム4を配置し、容器口先に接する部分には鈍角のコンタクトリング311が設けられているので、高いバリア性が得られると共に、バリア性フィルムの選択により、内容物との低吸着・低溶出性も得ることができる。
しかも、天板部厚みが、筒状側壁に対し薄肉であることにより、蓋を閉めた状態で、天板部が変形し、常に天板部が内圧の変化に応じ、密封性を維持することができるなどメリットが大きい。
1・・・・・・・・・容器
2・・・・・・・・・容器本体
21・・・・・・・・注出口
22・・・・・・・・口先
220・・・・・・・口先位置(螺合時)
23・・・・・・・・ネジ山部(注出口)
24・・・・・・・・ネジ谷部(注出口)
3・・・・・・・・・蓋
31・・・・・・・・天板部(当接状態)
310・・・・・・・天板部(保管状態)
311・・・・・・・コンタクトリング
312・・・・・・・先端角度
32・・・・・・・・筒状側壁
33・・・・・・・・ネジ山部(蓋)
34・・・・・・・・ネジ谷部(蓋)
35・・・・・・・・筒状側壁上端
36・・・・・・・・ローレット
37・・・・・・・・インナーリング
4・・・・・・・・・バリア性フィルム(当接状態)
40・・・・・・・・バリア性フィルム(保管状態)

Claims (7)

  1. 容器注出口を封鎖する天板部と、天板部周縁から垂下している筒状側壁とからなる蓋において、天板部内面にコンタクトリングを設けられており、前記コンタクトリング内面を含む天板部内面全体にバリア性フィルムが一体に融着されていることを特徴とするフィルムインサートされた蓋。
  2. コンタクトリング先端が鈍角の断面を有することを特徴とする請求項1に記載のフィルムインサートされた蓋。
  3. 天板部外面高さが、筒状側壁上端高さよりも低くなっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルムインサートされた蓋。
  4. 天板部厚みが、筒状側壁の厚みに対し、薄肉であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋。
  5. フィルムは天板部内面に融着させると共に、フィルム接液面が、低吸着・低溶出性の樹脂層で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋。
  6. 低吸着・低溶出性の樹脂がポリエチレンテレフタレート樹脂またはポリエチレンナフタレート樹脂であることを特徴とする請求項5に記載のフィルムインサートされた蓋。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のフィルムインサートされた蓋を備えたことを特徴とする容器。
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