JP2015077742A - 孔版印刷装置、孔版印刷方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】倍速印刷が選択可能な孔版印刷装置において、印刷用紙間間隔を広げることで従来よりも倍速印刷時における印刷速度を上げる。【解決手段】印刷部2と、製版部3と、給紙部4と、これらを制御する制御手段100を有し、制御手段100は、倍速印刷が選択されたとき、孔版原紙の2面のうちのいずれか1面又はその両面に対する原稿画像を縮小して、前記2面の原稿画像間間隔を拡大して孔版原紙に製版するよう製版部3を制御し、かつ、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、円筒状版胴に供給する用紙の給紙タイミングを制御する。【選択図】図3
Description
本発明は、孔版印刷装置、孔版印刷方法及びプログラムに関する。
孔版印刷装置において、円筒状版胴の孔版原紙に画像を版胴の円周方向に2枚並べ、これに用紙を給紙することで、版胴1回転で2枚の用紙に対して同時に印刷を行う倍速印刷が知られている。即ち、例えば、A3サイズの印刷に対応した円筒状版胴に巻装される1枚の孔版原紙に、A4サイズの画像を2面並べて配置し、A4サイズ用紙を2枚、一定間隔を空けて連続的に給紙する。これにより、版胴1回転で2枚の用紙に対して2回の印刷が可能になる(版胴の回転速度が120rpmの場合には240枚/分という速度で印刷が可能になる)。
しかし、従来の孔版印刷装置では、例えば、原稿が1種類でA4サイズの画像を2面並べて製版して倍速印刷を行う場合、元々がA3サイズの印刷用紙に対応した円筒状版胴であると、1面目と2面目の印刷用紙間の間隔が広く取れず、2面目の印刷済み用紙を円筒状版胴から剥離する際に十分に時間が取れない。そのため、2面目の印刷用紙の排紙性能確保のために倍速印刷時の印刷速度に制限を設けざるを得ず、当該孔版印刷装置の生産性をその最大限まで向上させることができないという問題がある。
特許文献1(特開2001−158076号公報)には、印刷用紙の排紙性能を向上させる目的で、原稿の4周辺部のうち少なくとも1つの周辺部における所定領域の画像濃度が所定濃度以上の場合には、孔版原紙の先端部から所定の距離に亘って余白部を設け、通常時の倍率よりも低い倍率で原稿の画像に対応した画像の穿孔を行なう孔版印刷装置が開示されている。
この孔版印刷装置は、以下で説明する本発明とは、印刷用紙の排紙性能の向上を目的とする点では類似するところがある。しかし、この孔版印刷装置では、本発明の課題である、倍速印刷時において、2面目の印刷用紙の排紙性能確保のために、倍速印刷時の印刷速度には制限を設けざるを得ず、生産性を最大限まで向上させることができないという課題は解消できていない。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、印刷用紙間間隔を広げることで、従来制限を設けていた倍速印刷時の印刷速度を上げ、生産性を従来の倍速印刷時よりも向上させることである。
本発明は、原稿画像情報に基づき孔版原紙に穿孔製版を行う製版部と、穿孔製版された孔版原紙を装着する円筒状版胴と、前記円筒状版胴に給紙する給紙部と、給紙された印刷用紙を回転駆動される前記円筒状版胴に押圧して印刷画像を形成する印刷部と、ユーザによる孔版印刷装置の制御条件の選択を受け付ける操作部と、受け付けた選択に基づく設定に従い当該孔版印刷装置を制御する制御手段と、を有し、前記円筒状版胴の1回転に対して2枚の用紙に印刷する倍速印刷が選択可能な孔版印刷装置であって、前記制御手段は、倍速印刷が選択されたとき、前記孔版原紙の2面のうちのいずれか1面又はその両面に対する原稿画像を縮小しかつ前記2面の原稿画像間間隔を拡大して孔版原紙に製版するよう前記製版部を制御し、かつ、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、前記円筒状版胴に供給する用紙の給紙タイミングを制御する孔版印刷装置である。
本発明によれば、印刷用紙間間隔を広げることで、従来制限を設けていた倍速印刷時の印刷速度を上げ、生産性を従来の倍速印刷時よりも向上させることができる。
本発明の孔版印刷装置をその実施形態について説明する。
本発明の実施形態に係る孔版印刷装置は、孔版印刷装置の円筒状版胴へ、1枚の孔版原紙にA4サイズの画像を2面並べて、A4サイズ用紙を2枚連続的に給紙して版胴の1回転で2枚の用紙に対して2回の印刷を行う倍速印刷において、以下の特徴を有する。
即ち、従来は、倍速印刷時の印刷用紙間の間隔は一律に設定されていた。そのため、印刷用紙を円筒状版胴から剥離するのに十分な時間を確保するために、倍速印刷時の最大印刷速度は、通常印刷時の最大印刷速度に対し抑制されたものとなっていた。
本発明の実施形態に係る孔版印刷装置は、孔版印刷装置の円筒状版胴へ、1枚の孔版原紙にA4サイズの画像を2面並べて、A4サイズ用紙を2枚連続的に給紙して版胴の1回転で2枚の用紙に対して2回の印刷を行う倍速印刷において、以下の特徴を有する。
即ち、従来は、倍速印刷時の印刷用紙間の間隔は一律に設定されていた。そのため、印刷用紙を円筒状版胴から剥離するのに十分な時間を確保するために、倍速印刷時の最大印刷速度は、通常印刷時の最大印刷速度に対し抑制されたものとなっていた。
これに対し、本実施形態の孔版印刷装置は、倍速印刷時において、製版時に原稿画像を若干縮小させることで1面目と2面目の印刷用紙間の間隔を適正な範囲で広げ、これに合わせて印刷用紙を給送することで、印刷用紙を円筒状版胴から剥離するのに十分な時間を確保することとした。つまり、2面目を印刷した印刷用紙を円筒状版胴から剥離する際に、十分な用紙剥離時間を確保できるようにした。これによって、従来制限を設けていた倍速時の印刷速度を上げる(増速)ことができ、従来の倍速印刷時に対し生産性を向上させることができる。また、印刷用紙の排紙安定性を向上させることもできる。
また、原稿画像の縮小率とその縮小率における印刷可能速度の関係が定まることから、ユーザの要求する印刷画像品質の確保と生産性の向上が両立できる。また、縮小させる画像面についてもユーザ自身が選択できるため、ユーザの所望した印刷画像を提供できる。さらに、1面目の印刷物と2面目の印刷物をそれぞれ格納することが出来る構成を採っているので、片面のみ画像縮小した時においても印刷後の画像の仕分け作業が容易であり、その点からも生産性を向上した孔版印刷装置を提供できる。
以上の特徴を備えた本発明の実施形態に係る孔版印刷装置について、以下、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る孔版印刷装置1の概略正面図である。
同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7等を有している。
印刷部2は、装置本体8のほぼ中央に配設され、版胴9、インキ供給手段10、押圧手段としてのプレスローラ11等を有している。
版胴9は、インキ供給パイプを兼ねた支軸12に回転自在に支持された一対のフランジ13(一方のみ図示)と、各フランジ13の外周面に巻装された多孔性支持板9aとから主に構成されている。版胴9は、図示しない版胴駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動される。
図1は、本発明の実施形態に係る孔版印刷装置1の概略正面図である。
同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7等を有している。
印刷部2は、装置本体8のほぼ中央に配設され、版胴9、インキ供給手段10、押圧手段としてのプレスローラ11等を有している。
版胴9は、インキ供給パイプを兼ねた支軸12に回転自在に支持された一対のフランジ13(一方のみ図示)と、各フランジ13の外周面に巻装された多孔性支持板9aとから主に構成されている。版胴9は、図示しない版胴駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動される。
支軸12の表面には、インキ供給手段10にインキを供給するための複数の小さな孔が穿設されており、各フランジ13は、図示しない軸受を介して支軸12に回転自在に支持されている。
多孔性支持板9aは、ステンレスの薄板等で形成され、多数の開孔が穿設された開孔部と非開孔部とを有しており、開孔部の周方向長さはA3サイズの用紙に対して印刷が可能な長さに形成されている。非開孔部には版胴9の一母線と平行な平面を有するステージ部14が配設されており、ステージ部14の上面には後述するマスタ(孔版原紙)27の先端を係止する開閉自在なクランパ15が配設されている。
また、多孔性支持板9aの開孔部の外側には、ポリエステルあるいはステンレスの細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1〜3層程度巻装されている。
多孔性支持板9aは、ステンレスの薄板等で形成され、多数の開孔が穿設された開孔部と非開孔部とを有しており、開孔部の周方向長さはA3サイズの用紙に対して印刷が可能な長さに形成されている。非開孔部には版胴9の一母線と平行な平面を有するステージ部14が配設されており、ステージ部14の上面には後述するマスタ(孔版原紙)27の先端を係止する開閉自在なクランパ15が配設されている。
また、多孔性支持板9aの開孔部の外側には、ポリエステルあるいはステンレスの細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1〜3層程度巻装されている。
インキローラ16及びドクターローラ17等を有するインキ供給手段10は、版胴9の内部であって支軸12の下方に位置する部位に配置されている。インキローラ16は、各フランジ13間の支軸12上に固着された図示しない一対の側板間に回転自在に支持されており、図示しない駆動手段によって版胴9と同方向に回転駆動される。ドクターローラ17は、その周面をインキローラ16の周面に近接させて前記側板間に回転自在に配置されており、図示しない駆動手段によってインキローラ16とは逆方向に回転駆動される。インキローラ16とドクターローラ17との近接部において、支軸12より供給されたインキにより断面楔形状のインキ溜まり18が形成される。また、版胴9には図示しないエンコーダが取り付けられており、版胴9の位置情報は、後述する制御手段100に入力される。
版胴9の下方にはプレスローラ11が配置されている。プレスローラ11は、版胴9の軸方向長さとほぼ同じ長さを有し、芯部11aの周囲にゴム等の弾性体が巻き付けられている。プレスローラ11は、芯部11aの一端を一対のプレスローラアーム19の一端間にそれぞれ回転自在に支持されている。
一対のプレスローラアーム19は、板状部材であり、装置本体8に回動自在に支持されたプレスローラ軸20にそれぞれの他端が固着され、図示しないプレスローラ揺動手段によってそれぞれ一体的に揺動される。
一対のプレスローラアーム19は、板状部材であり、装置本体8に回動自在に支持されたプレスローラ軸20にそれぞれの他端が固着され、図示しないプレスローラ揺動手段によってそれぞれ一体的に揺動される。
プレスローラ11は、この揺動によりその周面を版胴9の外周面から離間させる実線で示す離間位置と、その周面を所定の押圧力で版胴9の外周面に圧接させる破線で示す押圧位置間で移動する。
なお、図1ではプレスローラ11を備えたものとして示しているが、プレスローラ11に代わり圧胴を採用しても同様の機能を得られる。印刷部2の右上方には製版部3が配置されている。
なお、図1ではプレスローラ11を備えたものとして示しているが、プレスローラ11に代わり圧胴を採用しても同様の機能を得られる。印刷部2の右上方には製版部3が配置されている。
製版部3は、マスタ貯容部材21、プラテンローラ22、サーマルヘッド23、切断手段24、マスタ搬送ローラ対25、26等を有するユニットとして構成されている。本孔版印刷装置1では、製版部3は装置本体8に対して着脱可能に構成されている。マスタ貯容部材21は、円板状を呈する一対のマスタロール保持部材21aと一対の支持部材21bとから構成されている。各マスタロール保持部材21aはその両側面にそれぞれ突起を有しており、一方の突起を熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタ27をロール状に巻装したマスタロール28の芯部にそれぞれ嵌合される。これによりマスタロール28が各マスタロール保持部材21aによって着脱可能に支持される。
マスタロール28を支持した各マスタロール保持部材21aは、他方の突起を支持部材21bに形成された溝部にそれぞれ嵌合される。これによりマスタロール28が支持部材21bによって回転自在に支持される。
マスタ貯容部材21よりもマスタ搬送方向下流側には、プラテンローラ22及びサーマルヘッド23が配置されている。プラテンローラ22は、製版部3の図示しない側板に回転自在に支持されており、製版部3に取り付けられたステッピングモータ29によって回転駆動される。サーマルヘッド23は、その上面に多数の発熱素子を有し、製版部3の図示しない側板に取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によって、その上面を所定の圧接力でプラテンローラ22の周面に圧接されている。サーマルヘッド23は、マスタ27の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ多数の発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ27に対して熱溶融穿孔製版を行う。
マスタ貯容部材21よりもマスタ搬送方向下流側には、プラテンローラ22及びサーマルヘッド23が配置されている。プラテンローラ22は、製版部3の図示しない側板に回転自在に支持されており、製版部3に取り付けられたステッピングモータ29によって回転駆動される。サーマルヘッド23は、その上面に多数の発熱素子を有し、製版部3の図示しない側板に取り付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によって、その上面を所定の圧接力でプラテンローラ22の周面に圧接されている。サーマルヘッド23は、マスタ27の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ多数の発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ27に対して熱溶融穿孔製版を行う。
マスタ27を切断する切断手段24は、プラテンローラ22及びサーマルヘッド23よりもマスタ搬送方向下流側に配設されている。切断手段24は、固定刃24a及び可動刃24b等を有し、製版部3に固定された固定刃24aに対して可動刃24bが回転移動することにより、マスタ27を切断する周知の構成である。
マスタ搬送ローラ対25、26及びマスタガイド板30、31は、切断手段24よりもマスタ搬送方向下流側に配置されている。
マスタ搬送ローラ対25、26は、図示しない駆動手段によって同期して回転駆動される駆動ローラ25a、26aと、図示しない付勢手段によって各駆動ローラ25a、26aに圧接された従動ローラ25b、26bとから構成されている。
マスタ搬送ローラ対25、26及びマスタガイド板30、31は、切断手段24よりもマスタ搬送方向下流側に配置されている。
マスタ搬送ローラ対25、26は、図示しない駆動手段によって同期して回転駆動される駆動ローラ25a、26aと、図示しない付勢手段によって各駆動ローラ25a、26aに圧接された従動ローラ25b、26bとから構成されている。
各マスタ搬送ローラ対25、26間にはマスタガイド板30が、また、マスタ搬送ローラ対26よりもマスタ搬送方向下流側にはマスタガイド板31が配置されている。各マスタガイド板30、31は、製版部3の図示しない側板に固着されており、各マスタ搬送ローラ対25、26によって搬送されるマスタ27をガイドして、マスタ27の先端を版胴9の外周面へと案内する。
給紙部4は、製版部3の下方に配設されている。給紙部4は、給紙トレイ32、給紙ローラ33、分離ローラ34、分離ころ35、レジストローラ対36等を有している。給紙トレイ32は、上面に多数の用紙Pを積載し、図示しない昇降手段によって装置本体8に対して上下動自在に支持されている。
給紙部4は、製版部3の下方に配設されている。給紙部4は、給紙トレイ32、給紙ローラ33、分離ローラ34、分離ころ35、レジストローラ対36等を有している。給紙トレイ32は、上面に多数の用紙Pを積載し、図示しない昇降手段によって装置本体8に対して上下動自在に支持されている。
給紙トレイ32には、積載された用紙Pのサイズを検知する複数の用紙サイズ検知センサ37と、用紙Pをガイドする一対のサイドフェンス38とが設けられている。各センサ37はそれぞれ反射型センサからなり、サイドフェンス38は、紙幅方向にそれぞれ同期して移動自在な周知の構成である。給紙トレイ32の上方には表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ33が配置されており、その用紙搬送方向下流側には同様に表面に高摩擦抵抗部材を有する分離ローラ34が配設されている。
給紙ローラ33は、給紙トレイ32上の用紙Pと所定の圧力で圧接し、給紙ローラ33及び分離ローラ34は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通のステッピングモータ39によって、図中時計回り方向に、互いに同期して回転駆動される。
給紙ローラ33は、給紙トレイ32上の用紙Pと所定の圧力で圧接し、給紙ローラ33及び分離ローラ34は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通のステッピングモータ39によって、図中時計回り方向に、互いに同期して回転駆動される。
分離ころ35は、所定の圧接力で分離ローラ34に圧接配置されており、図中時計回り方向に間欠回転可能に構成されている。レジストローラ対36は、分離ローラ34及び分離ころ35よりも用紙搬送方向下流側に配置されている。レジストローラ対36は、駆動ローラ36aと従動ローラ36bとからなり、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやカム等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されることにより、駆動ローラ36aが版胴9と同期した所定のタイミングで回転し、この駆動ローラ36aに圧接された従動ローラ36bとによって用紙Pを印刷部2へ向けて給送する。
排版部5は印刷部2の左上方に配置されている。排版部5は、上排版部材40、下排版部材41、排版ボックス42、圧縮板43等を有している。
上排版部材40は、駆動ローラ44、従動ローラ45、無端ベルト46等を有し、図示しない駆動手段によって、駆動ローラ44が図中時計回り方向に回転駆動され、無端ベルト46が図の矢印方向に移動する。
下排版部材41は、駆動ローラ47、従動ローラ48、無端ベルト49を有している。駆動ローラ44は、図示しない駆動手段の駆動力がギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されて回転駆動される。これによって、駆動ローラ47が図中時計回り方向に回転駆動されることにより無端ベルト49が図の矢印方向に移動する。
上排版部材40は、駆動ローラ44、従動ローラ45、無端ベルト46等を有し、図示しない駆動手段によって、駆動ローラ44が図中時計回り方向に回転駆動され、無端ベルト46が図の矢印方向に移動する。
下排版部材41は、駆動ローラ47、従動ローラ48、無端ベルト49を有している。駆動ローラ44は、図示しない駆動手段の駆動力がギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段によって伝達されて回転駆動される。これによって、駆動ローラ47が図中時計回り方向に回転駆動されることにより無端ベルト49が図の矢印方向に移動する。
下排版部材41は、図示しない移動手段によって移動可能に構成されており、図示の位置と、駆動ローラ47の周面上に位置する無端ベルト49が版胴9の外周面に当接する位置とに選択的に移動される。
排版ボックス42は、装置本体8に対して着脱可能に構成されており、内部に使用済みマスタ50を収納する。
排版ボックス42は、装置本体8に対して着脱可能に構成されており、内部に使用済みマスタ50を収納する。
圧縮板43は、上排版部材40と下排版部材41とによって排版ボックス42内に運ばれた使用済みマスタ50を圧縮する。圧縮板43は、図示しない昇降手段によって図の実線位置と破線位置との間を上下動する。排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪51、排紙搬送部材52、排紙トレイ53等を有している。剥離爪51は、支軸51aによって排紙部6の図示しない側板に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって、その先端が版胴9の外周面に近接する位置と、その先端が版胴9の回転によって移動するクランパ15等の障害物と干渉しない位置とに選択的に揺動され、版胴9の外周面上より印刷済みの用紙Pを剥離する。
排紙搬送部材52は、駆動ローラ54、従動ローラ55、無端ベルト56、吸引ファン57等を有している。駆動ローラ54は、図示しないユニット側板に回転可能に支持されており、図示しない回転駆動手段によって回転駆動される。従動ローラ55も同側板に回転可能に支持されており、駆動ローラ54及び従動ローラ55間には複数の開孔を有する複数の無端ベルト56が掛け渡されている。駆動ローラ54、従動ローラ55及び無端ベルト56の下方には、筐体状を呈する図示しないユニット本体の底面に取り付けられた吸引ファン57が配設されている。
排紙搬送部材52は、吸引ファン57の吸引力によって無端ベルト56上に用紙Pを吸引し、駆動ローラ54の回転によって用紙Pを図の矢印方向に搬送する。
排紙トレイ53は、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス58と、用紙搬送方向に移動自在な一つのエンドフェンス59とを有しており、排紙搬送部材52によって搬送される印刷済みの用紙Pをその上面に積載する。
排紙トレイ53は、用紙幅方向に移動自在な一対のサイドフェンス58と、用紙搬送方向に移動自在な一つのエンドフェンス59とを有しており、排紙搬送部材52によって搬送される印刷済みの用紙Pをその上面に積載する。
画像読取部7は、装置本体8の上部に配置されている。画像読取部7は、原稿60を積載する原稿載置台61、原稿60を載置するコンタクトガラス62、原稿60を搬送する原稿搬送ローラ対63及び原稿搬送ローラ64、搬送される原稿60をガイドする原稿ガイド板65、66、原稿60をコンタクトガラス62に沿って搬送する複数の原稿搬送ベルト67、読み取られた原稿60を積載する原稿トレイ68、コンタクトガラス62を除く上記各部材を支持しコンタクトガラス62に対して接離自在に設けられた圧板69、原稿画像を走査して読み取るための反射ミラー70、71及び蛍光灯72を有する走査ユニット73、走査された画像を集束するレンズ74、集束された画像を処理するCCD等の画像センサ75等を有している。
原稿載置台61の下方には原稿載置台61上に残存している原稿60を検知する原稿検知センサ76が配置され、コンタクトガラス62の下方にはコンタクトガラス62上に載置あるいは搬送された原稿の有無及びサイズを検知する原稿サイズ検知センサ77が配置されている。また、原稿搬送ローラ対63はステッピングモータ78によって、走査ユニット73はステッピングモータ79によってそれぞれ駆動される。
図2は、本孔版印刷装置1の操作パネルを示す図である。
装置本体8の上部前面に設けられた操作パネル80は、ユーザによる各種製版条件及び各種印刷条件(総称して制御条件という)の選択を受け付ける本発明の操作部に対応する。操作パネル80は、その上面に製版スタートキー81、印刷スタートキー82、試し刷りキー83、連続キー84、クリア/ストップキー85、テンキー86、エンターキー87、プログラムキー88、モードクリアキー89、印刷速度設定キー90、4方向キー91、7セグメントLEDからなる表示手段92、LCDからなる表示画面93(93a〜93d)等を有している。
装置本体8の上部前面に設けられた操作パネル80は、ユーザによる各種製版条件及び各種印刷条件(総称して制御条件という)の選択を受け付ける本発明の操作部に対応する。操作パネル80は、その上面に製版スタートキー81、印刷スタートキー82、試し刷りキー83、連続キー84、クリア/ストップキー85、テンキー86、エンターキー87、プログラムキー88、モードクリアキー89、印刷速度設定キー90、4方向キー91、7セグメントLEDからなる表示手段92、LCDからなる表示画面93(93a〜93d)等を有している。
製版スタートキー81は、孔版印刷装置1に製版動作を行わせる際に操作(ここでは、いずれも押下)される。製版スタートキー81が、各種製版条件が設定された後に押下されると、排版動作及び画像読取動作が行われた後に製版動作が行われる。その後、版付け動作が行われて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
印刷(又はプリント)スタートキー82は、孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下される。即ち、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に、印刷スタートキー82が押下されると印刷動作が行われる。
試し刷り(試しプリント)キー83は、孔版印刷装置1に試し刷りを行わせる際に押下される。各種印刷条件が設定された後に、試し刷りキー83が押下されると、1枚だけ印刷が行われる。
印刷(又はプリント)スタートキー82は、孔版印刷装置1に印刷動作を行わせる際に押下される。即ち、孔版印刷装置1が印刷待機状態となり各種印刷条件が設定された後に、印刷スタートキー82が押下されると印刷動作が行われる。
試し刷り(試しプリント)キー83は、孔版印刷装置1に試し刷りを行わせる際に押下される。各種印刷条件が設定された後に、試し刷りキー83が押下されると、1枚だけ印刷が行われる。
連続キー84は、製版動作と印刷動作とを連続して行う際に製版スタートキー81の押下前に押下される。連続キー84の押下後、製版条件及び印刷条件が入力された後に製版スタートキー81が押下されると、排版動作、画像読取動作、製版動作、版付け動作に引き続いて印刷動作が行われる。
クリア/ストップキー85は、孔版印刷装置1の動作を停止させる際や置数のクリア時に押下される。テンキー86は数値入力に用いられる。
エンターキー87は、各種設定時に数値等を決定する際に、また、プログラムキー88はよく行う操作を登録したりそれを呼び出す際に、それぞれ押下される。モードクリアキー89は、各種のモードをクリアして初期状態に戻す際に押下される。
クリア/ストップキー85は、孔版印刷装置1の動作を停止させる際や置数のクリア時に押下される。テンキー86は数値入力に用いられる。
エンターキー87は、各種設定時に数値等を決定する際に、また、プログラムキー88はよく行う操作を登録したりそれを呼び出す際に、それぞれ押下される。モードクリアキー89は、各種のモードをクリアして初期状態に戻す際に押下される。
印刷速度(スピード)設定キー90は、印刷動作に先立って印刷速度を設定する際に押下される。濃いめの画像を得たい場合や雰囲気温度が低い場合等には印刷速度を遅く、薄めの画像を得たい場合や雰囲気温度が高い場合等には印刷速度を速く設定する。図示例では、6速分のキーが設けられている。
4方向キー91は、上キー91a、下キー91b、右キー91c、左キー91dから成り、画像編集時等において、画像位置を調整する場合や各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に押下される。
4方向キー91は、上キー91a、下キー91b、右キー91c、左キー91dから成り、画像編集時等において、画像位置を調整する場合や各種設定時に数値や項目等を選択する場合等に押下される。
主に印刷枚数等の数字を表示する表示手段92は、ここでは7セグメントのLED(Light Emitting Diode)から成る。LCD(Liquid Crystal Display)からなる表示画面93は、初期状態時においては、図2に示すように、原稿種類設定93a、変倍設定93b、用紙種類設定93c、位置調整設定93dを表示しており、各表示の下方には各表示に対応する選択設定キー94、95、96、97がそれぞれ配置されている。
ここで、表示画面93は階層表示構造となっており、図2に示された初期状態から選択設定キー94が操作(押下又はタッチ)されると原稿画像モードとして文字モードや写真モード等を設定する原稿種類設定モードに、選択設定キー95が操作されると自動変倍や独立変倍等を選択設定する変倍設定モードに、選択設定キー96が押下されると使用される用紙として標準紙や厚紙等を設定する用紙種類設定モードに、選択設定キー97が押下されると印刷位置を調整する位置調整設定モードにそれぞれモード設定され、表示画面93の表示が各モードに対応してそれぞれ変化する。
ここで、表示画面93は階層表示構造となっており、図2に示された初期状態から選択設定キー94が操作(押下又はタッチ)されると原稿画像モードとして文字モードや写真モード等を設定する原稿種類設定モードに、選択設定キー95が操作されると自動変倍や独立変倍等を選択設定する変倍設定モードに、選択設定キー96が押下されると使用される用紙として標準紙や厚紙等を設定する用紙種類設定モードに、選択設定キー97が押下されると印刷位置を調整する位置調整設定モードにそれぞれモード設定され、表示画面93の表示が各モードに対応してそれぞれ変化する。
以上で説明した孔版印刷装置1において、倍速印刷時における孔版印刷装置1の動作について以下概略的に説明する。
孔版印刷装置1において、コンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、各選択設定キー94、95、96、97によって各種製版条件が設定された後、操作パネル80上の製版スタートキー81が押下されると、走査ユニット73が図1において右方に移動して原稿60の画像が読み取られる。読み取られた画像は、レンズ74によって集束された後に画像センサ75へと送られ、画像データ信号に変換される。また、後述するように、操作パネル80上の倍速印刷ボタン98等によって倍速印刷モードが設定されると、原稿枚数が1枚であるのか複数枚であるのか表示画面93に表示される。それとともに選択設定キー94、95の押下により倍速印刷条件が設定される。
孔版印刷装置1において、コンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、各選択設定キー94、95、96、97によって各種製版条件が設定された後、操作パネル80上の製版スタートキー81が押下されると、走査ユニット73が図1において右方に移動して原稿60の画像が読み取られる。読み取られた画像は、レンズ74によって集束された後に画像センサ75へと送られ、画像データ信号に変換される。また、後述するように、操作パネル80上の倍速印刷ボタン98等によって倍速印刷モードが設定されると、原稿枚数が1枚であるのか複数枚であるのか表示画面93に表示される。それとともに選択設定キー94、95の押下により倍速印刷条件が設定される。
変換された画像データ信号は、制御手段100を経由して図示しないサーマルヘッドドライバに送られる。なお、原稿載置台61上に原稿60が載置され、原稿検知センサ76が原稿60を検知しているときは、原稿搬送ローラ対63及び原稿搬送ベルト67が作動して、原稿60がコンタクトガラス62上へと送られる。画像を読み取られた原稿60は、原稿搬送ベルト87及び原稿搬送ローラ64の作動によってコンタクトガラス62上より搬送されて原稿トレイ68上に排出される。ここで、原稿サイズ検知センサ77が原稿60を検知すると、走査ユニット73が上述と同様に移動し、原稿60の画像を読み取り、読み取った画像は画像メモリ104へ蓄積される。孔版印刷装置1が給版待機状態となると製版動作が行われる。
次に、図示しない版胴駆動手段が作動して版胴9が図1において時計回り方向への回転を開始する。この回転により、版胴9上に巻装されている使用済みマスタ50の先端が駆動ローラ47と対応する位置に到達すると、図示しない移動手段が作動して下排版部材41が移動し、駆動ローラ47の外周面上に位置する無端ベルト49が版胴9上の使用済みマスタ50に接触する。
使用済みマスタ50は、下排版部材41によって掬い上げられ、版胴9の回転に伴って各排版部材40、41によって挟持搬送される。搬送された使用済みマスタ50は排版ボックス42内に収納された後、圧縮板43によって圧縮される。
版胴9は、クランパ15がほぼ右真横に位置する給版待機位置まで回転して停止し、その後、図示しない開閉装置によりクランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。排版動作が完了すると、クランパ15が開放された後にステッピングモータ29が作動して、プラテンローラ22が回転駆動され、マスタロール28よりマスタ27が引き出される。
使用済みマスタ50は、下排版部材41によって掬い上げられ、版胴9の回転に伴って各排版部材40、41によって挟持搬送される。搬送された使用済みマスタ50は排版ボックス42内に収納された後、圧縮板43によって圧縮される。
版胴9は、クランパ15がほぼ右真横に位置する給版待機位置まで回転して停止し、その後、図示しない開閉装置によりクランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。排版動作が完了すると、クランパ15が開放された後にステッピングモータ29が作動して、プラテンローラ22が回転駆動され、マスタロール28よりマスタ27が引き出される。
引き出されたマスタ27は、サーマルヘッド23を通過する際にサーマルヘッドドライバからの動作信号に基づいて選択的に加熱する発熱素子により、その熱可塑性樹脂フィルム面が穿孔製版される。なお、製版開始タイミングは画像の縮小度合いに応じて位置調整される。
製版されたマスタ27は、プラテンローラ22の周速度よりも若干速い周速度で回転駆動しているマスタ搬送ローラ対25により、プラテンローラ22との間で所定の張力を付与されつつ搬送される。
製版されたマスタ27は、プラテンローラ22の周速度よりも若干速い周速度で回転駆動しているマスタ搬送ローラ対25により、プラテンローラ22との間で所定の張力を付与されつつ搬送される。
マスタ27は、各マスタガイド板30、31に案内され、プラテンローラ22及び各マスタ搬送ローラ対25、26によって搬送される。制御手段100は、マスタ27の先端がステージ部14とクランパ15との間の所定位置まで達したことをステッピングモータ29のステップ数より確認する。制御手段100によりマスタ27が所定位置に達したことを確認すると、図示しない開閉装置が作動してクランパ15が閉じられて、マスタ27が版胴9に取り付けられる。またそれと共に、版胴駆動手段が作動して版胴9がマスタ27の搬送速度とほぼ同じ周速度で再度回転を開始し、製版されたマスタ27の版胴9への装着即ち巻装が行われる。
制御手段100が、ステッピングモータ29のステップ数より、1版分のマスタ27が製版搬送されたと判断すると、切断手段24が作動してマスタ27が切断される。またそれと共に、プラテンローラ22及び各マスタ搬送ローラ対25、26の作動が停止される。切断されたマスタ27は、版胴9の回転によって製版部3より引き出され、巻装動作が完了する。
なお、以上では説明していないが、孔版印刷装置1において、クランパ15でマスタ27を挟持後、図示しないマスタ貯留手段により1版分ストックし、製版および切断手段24でのマスタ27の製版及び切断後、版胴9へ巻装動作を行う構成もある。
版胴9へのマスタ巻装動作完了後、給紙ローラ33及び分離ローラ34が回転して給紙部4より用紙Pが一枚ずつ順次給送されると共に、版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。給送された用紙Pは、レジストローラ対36にその先端部を当接させて一時停止された後、所定のタイミングでレジストローラ対36が回転することで、版胴9とプレスローラ11との間に向けて給送される。
版胴9へのマスタ巻装動作完了後、給紙ローラ33及び分離ローラ34が回転して給紙部4より用紙Pが一枚ずつ順次給送されると共に、版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。給送された用紙Pは、レジストローラ対36にその先端部を当接させて一時停止された後、所定のタイミングでレジストローラ対36が回転することで、版胴9とプレスローラ11との間に向けて給送される。
用紙Pが所定位置に達すると、図示しないプレスローラ揺動手段が作動し、プレスローラ11が所定の圧接力で版胴9の外周面に対して圧接される。この圧接により、インキ供給手段10によって版胴9の内面に供給されたインキが版胴開孔部、マスタ27の穿孔部を介して用紙Pに転移されると共にマスタ27の多孔性支持体に充填され、マスタ27と版胴9の外周面とが密着する、いわゆる版付けが行われる。
インキが転移された用紙Pは、剥離爪51によって版胴9の外周面上より剥離された後、排紙搬送部材52上に落下する。排紙搬送部材52に送られた印刷済みの用紙Pは、吸引ファン57の吸引力によって無端ベルト56上に吸着されつつ駆動ローラ54の回転によって図中左方へと搬送され、排紙トレイ53上に排出される。
この一連の動作により孔版印刷装置1は版付け動作を完了し、印刷待機状態となる。
インキが転移された用紙Pは、剥離爪51によって版胴9の外周面上より剥離された後、排紙搬送部材52上に落下する。排紙搬送部材52に送られた印刷済みの用紙Pは、吸引ファン57の吸引力によって無端ベルト56上に吸着されつつ駆動ローラ54の回転によって図中左方へと搬送され、排紙トレイ53上に排出される。
この一連の動作により孔版印刷装置1は版付け動作を完了し、印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、テンキー86及び印刷速度設定キー90等によって印刷条件が設定された後に、操作パネル80上の試し刷りキー83が押下されると、試し刷り動作が行われる。試し刷りキー83が押下されると、版胴9が設定された印刷速度に対応した周速度で図1において時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙ローラ33及び分離ローラ34が回転して給紙部4より用紙Pが順次給送される。
本孔版印刷装置1において、「通常印刷モード」が選択された場合には、最大A3サイズの画像印刷が可能であり、ここで、標準印刷速度が例えば120枚/分(円筒状版胴の回転速度が120rpm)であるとすると、操作部によって「倍速印刷モード」が選択された場合には、1枚のマスタ(孔版原紙)に最大A4サイズの画像が2面並べて製版される。つまり、最大A4サイズの画像印刷が可能になる。この場合の標準印刷速度は例えば240枚/分(円筒状版胴の回転速度が120rpm)になる。
「倍速印刷モード」時の製版動作では、1枚のA4画像をメモリから取り出してマスタに2面並べて製版する場合が標準であるが、1ページ目と2ページ目の異なる2枚のA4画像を並べてマスタに製版することも可能である。その場合には2ページのものであればページ順に丁合いされた形態で印刷物が排紙台に積載されることになる。
給送された用紙Pは、レジストローラ対36でタイミングを取られた後に印刷部2へと送られ、版付け時と同様にプレスローラ11によって版胴9の外周面に押圧されてその1面に画像が転写される。画像を転写された用紙Pは、剥離爪51によって版胴9の外周面より剥離され、排紙搬送部材52によって搬送されて排紙トレイ53上に排出される。
このように、試し刷りが行われると、試し刷りにおける画像位置や濃度等を確認した後、テンキー86及び印刷速度設定キー90等によって印刷条件が設定された後に操作パネル80上の印刷スタートキー82が押下されると、印刷動作が行われる。
このように、試し刷りが行われると、試し刷りにおける画像位置や濃度等を確認した後、テンキー86及び印刷速度設定キー90等によって印刷条件が設定された後に操作パネル80上の印刷スタートキー82が押下されると、印刷動作が行われる。
即ち、印刷スタートキー(プリントキー)82が押下されると、版胴9が、設定された印刷速度に対応した周速度で図1において時計回り方向に回転駆動される。それと共に、給紙ローラ33及び分離ローラ34が回転して給紙部4より用紙Pが連続的に給送される。給送された用紙Pは、試し刷りと同様に所定のタイミングで次々と印刷部2へと送られ、プレスローラ11によって版胴9に押圧される。これによりその1面にそれぞれ画像が転写され、転写後に排紙トレイ53上に順次排出積載される。設定された枚数の印刷が終了すると、各部の作動が停止されて孔版印刷装置1は再び印刷待機状態なる。
図3は、本孔版印刷装置1の構成を概略的に示すブロック図である。
孔版印刷装置1は、図示のように、制御手段100と、それぞれ制御手段100と接続された本発明の操作部に対応する操作パネル80と、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、画像メモリ104を備えている。
ここで、操作パネル80は、印刷モード設定、読取条件設定、製版条件設定、画像縮小印刷速度UP(増速)有無設定、画像縮小面設定などの設定のため、ユーザの選択を受け付ける受付手段を構成する。
孔版印刷装置1は、図示のように、制御手段100と、それぞれ制御手段100と接続された本発明の操作部に対応する操作パネル80と、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、画像メモリ104を備えている。
ここで、操作パネル80は、印刷モード設定、読取条件設定、製版条件設定、画像縮小印刷速度UP(増速)有無設定、画像縮小面設定などの設定のため、ユーザの選択を受け付ける受付手段を構成する。
制御手段100は、CPU101と、ROM102と、RAM103から成るコンピュータであって、図示のようにそのプログラムより実現される機能実現手段として、温度、用紙などのサプライ状態を検出する各種検出手段100(1)、印刷モード設定手段100(2)、読取条件設定手段100(3)、製版条件設定手段100(4)、画像データ記憶手段100(5)、用紙間間隔設定手段100(6)、給紙タイミング設定手段100(7)を備えている。
ここで、製版条件設定手段100(4)は、ユーザの選択に基づき原稿縮小面を設定して、原稿縮小により2面の原稿画像間の間隔を拡大するよう製版部を制御して縮小製版を行う。用紙間間隔設定手段100(6)は、実際には、予め各画像面の縮小率と可能印刷速度を記憶した関係テーブルに基づき、ユーザの選択により、1面目と2面目での用紙間の間隔及び印刷速度を設定する。
給紙タイミング設定手段100(7)は、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、円筒状版胴9に供給する用紙の給紙タイミングを制御する。
また、制御手段100は、給紙部4を制御して、1面目と2面目での用紙間間隔に合わせて版胴9に給送する用紙の給紙タイミングを制御する。
ここで、製版条件設定手段100(4)は、ユーザの選択に基づき原稿縮小面を設定して、原稿縮小により2面の原稿画像間の間隔を拡大するよう製版部を制御して縮小製版を行う。用紙間間隔設定手段100(6)は、実際には、予め各画像面の縮小率と可能印刷速度を記憶した関係テーブルに基づき、ユーザの選択により、1面目と2面目での用紙間の間隔及び印刷速度を設定する。
給紙タイミング設定手段100(7)は、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、円筒状版胴9に供給する用紙の給紙タイミングを制御する。
また、制御手段100は、給紙部4を制御して、1面目と2面目での用紙間間隔に合わせて版胴9に給送する用紙の給紙タイミングを制御する。
次に、本孔版印刷装置1における動作の手順について説明する。
図4は、本孔版印刷装置1における動作の手順を示すフロー図である。
なお、PC(Personal Computer)からの画像入力の場合には、各モード選択および表示がPC上で行われることが異なるが、その他の点ではとくに変わりはないので、ここではとくに区別せずに説明する。
図4は、本孔版印刷装置1における動作の手順を示すフロー図である。
なお、PC(Personal Computer)からの画像入力の場合には、各モード選択および表示がPC上で行われることが異なるが、その他の点ではとくに変わりはないので、ここではとくに区別せずに説明する。
図4において、まず、操作パネル80上に設置された倍速印刷ボタン98を操作すると、図5に示すように、操作パネル80の表示画面93には、「印刷モードを選択して下さい」の表示と共に、選択設定キー94、95は、例えば図2の初期状態から、印刷モード選択キー(ボタン)に切り替わる。ユーザがこの選択設定キー94、95により、通常モードか倍速印刷モードを選択すると、印刷モード設定手段100(2)にて選択されたモードに設定される(S101)。
ここで、選択設定キー95により「倍速印刷モード」が選択されたときは、表示画面93には、図6に示すように、「倍速印刷を実行します。原稿枚数を入力してください」の表示と共に、選択設定キー94、95は、原稿枚数選択キーに切り替わる。即ち、選択設定キー94は1枚、95は複数枚の原稿の選択キーとなる。
ここで、選択設定キー95により「倍速印刷モード」が選択されたときは、表示画面93には、図6に示すように、「倍速印刷を実行します。原稿枚数を入力してください」の表示と共に、選択設定キー94、95は、原稿枚数選択キーに切り替わる。即ち、選択設定キー94は1枚、95は複数枚の原稿の選択キーとなる。
ここで、選択設定キー95により「複数枚」が選択されると、操作パネル80の表示画面93に、図7に示すように、「各面での原稿読取条件/製版条件を変更しますか」の表示と共に、表示画面93aに「変更しない」、表示画面93bに「変更する」と表示される。ここで、読取条件及び製版条件を変更する場合は、選択設定キー(「変更する」)95を操作すると、図8に示すように、表示画面93に「読取条件を変更する原稿を選択してください」の表示と共に、表示画面93aに「1面目」、表示画面93bに「2面目」の表示がなされる。ユーザは表示画面93a、93bの表示に従い設定する画像面を選択設定キー94又は95で選択する。
原稿面(1面目又は2面目)を選択すると、次に、選択した原稿面毎に、例えば、図9に示すように、操作パネル80の表示画面93に「原稿読取条件を選択して下さい」の表示と共に、表示画面93aに「文字」、表示画面93bに「文字/写真」、表示画面93cに「写真」の表示がなされる。なお、ここで「/」は及びの意味である。ユーザは、それぞれ対応する選択設定キー94〜96でそのいずれかを選択する。
原稿読取条件の選択が終了すると、次に、図10に示すように、操作画面の表示画面93に「製版モードを選択して下さい」の表示と共に、表示画面93aに「通常」、表示画面93bに「高密度」の表示がなされる。ユーザは、それぞれ対応する選択設定キー94、95でそのいずれかを選択する。
なお、画像出力をPCから行う場合は、PCモニター上にて以上の各選択を行う。以上の選択に基づき各面の読取・製版条件設定がなされる(S102)。
原稿読取条件の選択が終了すると、次に、図10に示すように、操作画面の表示画面93に「製版モードを選択して下さい」の表示と共に、表示画面93aに「通常」、表示画面93bに「高密度」の表示がなされる。ユーザは、それぞれ対応する選択設定キー94、95でそのいずれかを選択する。
なお、画像出力をPCから行う場合は、PCモニター上にて以上の各選択を行う。以上の選択に基づき各面の読取・製版条件設定がなされる(S102)。
次に、読取・製版条件設定後に、製版スタートキー81(図2)が押下されると、各面の設定条件に従い、原稿取得(読み取り)を開始する。即ち、ADF(Auto Document Feeder)・スキャナー等の原稿読取装置もしくはPC等の画像信号から、本発明の原稿画像情報に対応する画像データが入力され、本発明の記憶手段に対応する画像データ記憶手段100(5)によって画像メモリ104へ1面目と2面目の画像データが格納される(S103)。
次に、画像縮小による倍速印刷速度UPが可能である場合に、その実行の可否を図11に示すように、操作パネル80の表示画面93に例えば「画像縮小で印刷速度を上げることができます。実行しますか?」と表示してユーザへ報知し、画像縮小による倍速印刷時の印刷速度UPを実施するか否かをユーザに選択させる(S104)。その結果、選択設定キー94で表示手段93aの「縮小しない」が選択されたときは(S104、NO)、そのままステップS109の製版工程へ移行する。
選択設定キー95で表示手段93bの「縮小する」が選択されたときは(S104、YES)、例えば、図12に示すように、操作パネル80の表示画面93に、原稿画像縮小量(ここでは、原稿画像縮小率)(%)と、その原稿画像縮小率に対応した倍速印刷時の可能印刷速度(○速;但し、○は、例えば1、2、3・・・)の組、つまり、原稿画像縮小値と当該原稿画像縮小率に対応する印刷速度の関係を表示する(S105)。これにより、ユーザに、片面又は両面、及びその画像縮小率(%)とそのときの倍速印刷時における可能印刷速度(○速)の組合せ(画像縮小条件)を、選択設定キー94〜97で選択させる。ここで、例えば、表示画面93bの片面の原稿画像縮小率(%)を選択した場合には、次に、図13に示すように、「画像縮小する面を選択してください」の表示を操作パネルの表示画面に表示してユーザに報知し、原稿画像縮小面が1面目又は2面目、或いはその両面を選択設定キー94、95で選択させる。
次に、表示された条件の中からユーザが選択した条件に沿って、読取条件設定手段100(3)、製版条件設定手段100(4)により、画像縮小条件、製版開始位置条件、印刷用紙給紙タイミング条件、倍速印刷時画像縮小速度UP条件が設定される(S106)。なお、「製版開始位置条件」、「印刷用紙給紙タイミング条件」の設定は、ユーザが設定した画像縮小条件に合わせて、孔版印刷装置側にて、つまり孔版印刷装置のCPUに予め設定された条件に従って自動的に行われる。
次に、読取条件および製版条件に変更の希望がないか確認し(S107)、ユーザが読取りもしくは製版条件の再設定、つまり、読取/製版条件変更を望んだ場合(S107、変更)、再度、ステップS102と同様の作業を行い、各面の読取条件および製版条件を設定する(S108)。全ての設定が終了した後、製版工程へ移行し、各面に対応した条件で製版を行う(S109)。
次に、読取条件および製版条件に変更の希望がないか確認し(S107)、ユーザが読取りもしくは製版条件の再設定、つまり、読取/製版条件変更を望んだ場合(S107、変更)、再度、ステップS102と同様の作業を行い、各面の読取条件および製版条件を設定する(S108)。全ての設定が終了した後、製版工程へ移行し、各面に対応した条件で製版を行う(S109)。
ステップS107で読取/製版条件変更を望まない場合(S107、無)は、そのまま製版工程へ移行して製版を行う(S109)。
いずれの場合も、製版工程が終了すると印刷工程へ移行し、印刷用紙給紙タイミング条件にしたがった所定のタイミングとなるよう印刷用紙を給紙し、予め設定された印刷条件にて印刷を行う(S110)。
いずれの場合も、製版工程が終了すると印刷工程へ移行し、印刷用紙給紙タイミング条件にしたがった所定のタイミングとなるよう印刷用紙を給紙し、予め設定された印刷条件にて印刷を行う(S110)。
なお、倍速印刷時に画像縮小により印刷速度をUPさせた場合、印刷済み用紙の格納先を変更できる構成の孔版印刷装置1であれば、1面目と2面目各々に対応した印刷用紙毎に搬送経路もしくは排出先を変える構成を採ることにより、印刷終了後の仕分けの作業性を向上させることが可能になる。
図5ないし図12は、図4で示したフロー図での各ステップにおける操作パネル80の表示画面93の表示例であり、図5は、図4のステップS101での印刷モードの表示画面の1例である。ここでは、倍速印刷ボタン98を押下することで、表示画面93に「印刷モードを選択して下さい」の表示とともに、93aには通常モード、93bには倍速モードが表示される。ユーザは、ここで、通常モード又は倍速モードを選択する。
次に、倍速印刷時に画像縮小を行い、印刷速度UPを選択した場合の具体的な処理について説明する。
倍速印刷が選択されると、通常は印刷速度が制限され、印刷速度設定キー90において、例えば4速以上の設定ができないように設定されている。しかし、画像縮小での印刷速度UPモードが選択されると、その選択縮小率に応じて印刷可能速度が変更可能となる。例えば、印刷速度3速が標準印刷速度又は孔版印刷装置1の倍速印刷時における印刷可能速度であるとした場合、例えば、3%縮小で印刷速度4速が可能、5%縮小で5速印刷が可能、10%縮小で6速印刷が可能といったように印刷可能速度が変更可能となる。孔版印刷装置1上では、このように、各々の選択縮小率の設定に対応した範囲内の印刷速度が選択可能になり、範囲外の印刷速度は選択できないよう制御されている。
倍速印刷が選択されると、通常は印刷速度が制限され、印刷速度設定キー90において、例えば4速以上の設定ができないように設定されている。しかし、画像縮小での印刷速度UPモードが選択されると、その選択縮小率に応じて印刷可能速度が変更可能となる。例えば、印刷速度3速が標準印刷速度又は孔版印刷装置1の倍速印刷時における印刷可能速度であるとした場合、例えば、3%縮小で印刷速度4速が可能、5%縮小で5速印刷が可能、10%縮小で6速印刷が可能といったように印刷可能速度が変更可能となる。孔版印刷装置1上では、このように、各々の選択縮小率の設定に対応した範囲内の印刷速度が選択可能になり、範囲外の印刷速度は選択できないよう制御されている。
なお、以上の説明では、縮小率と印刷可能速度が一元的に定められるように説明したが、実際には、環境温度、環境湿度、印刷用紙、画像面積率、使用インキ種別などの条件に応じてその関係が変わる。また、孔版印刷装置1の構成および排紙能力によっても関係は変わるため、一元的ではない。ただし、一定の条件下における縮小率に対応した印刷可能速度を予め定めておき、それを記憶手段にテーブルとして保存しておくことが必要である。
また、片面のみ画像縮小して印刷速度をUPさせる場合には、縮小する面を1面目にするか2面目にするか選択し、CPU101は、その縮小率に応じた値に製版開始位置および印刷用紙給紙タイミングを制御する。
また、片面のみ画像縮小して印刷速度をUPさせる場合には、縮小する面を1面目にするか2面目にするか選択し、CPU101は、その縮小率に応じた値に製版開始位置および印刷用紙給紙タイミングを制御する。
制御手段100による製版開始位置の変更は、マスタ搬送用のプラテンローラ22を駆動するステッピングモータ29の駆動パルス数のカウント制御によって行なっても、孔版原紙の搬送を確認するセンサの通過時間のカウントによって行なってもよく、その制御方法は任意である。また、制御手段100による印刷用紙の給紙タイミング制御についても、円筒状版胴側面に設けられたエンコーダのカウント制御や円筒状版胴の回転角による制御、円筒状版胴の回転を管理するセンサの反応時間等、孔版印刷装置1の構成に応じた制御を行えばよく、制御方法は任意である。
次に、実際に倍速印刷時に画像縮小して製版し、印刷を行なう際の動作を説明する。
図14〜図16は、いずれも版胴に貼りつけた孔版原稿の展開図と印刷用紙との位置関係を示す図である。
図14〜図16は、いずれも版胴に貼りつけた孔版原稿の展開図と印刷用紙との位置関係を示す図である。
図14Aは、面の縮小を伴わない通常倍速印刷時における製版、印刷用紙のイメージ図であり、図14Bは、一方の面(ここでは印刷用紙の搬送方向において2面目となる面)を縮小した場合の製版、印刷用紙のイメージ図である。
2面目の製版開始位置は、縮小後の画像後端が円筒状版胴開口部の後端となる位置になるよう、印刷用紙搬入方向へシフトされて、原稿画像間間隔が拡大されている。したがって、2面目の印刷用紙の給紙タイミングは、縮小と製版開始位置をシフトした画像データの書出し位置が、給紙された印刷用紙Pの予め設定した余白が終了する位置に来るように遅延制御される。そのため、図示のように通常の印刷用紙間間隔より広い印刷用紙間間隔を設けることができる。
2面目の製版開始位置は、縮小後の画像後端が円筒状版胴開口部の後端となる位置になるよう、印刷用紙搬入方向へシフトされて、原稿画像間間隔が拡大されている。したがって、2面目の印刷用紙の給紙タイミングは、縮小と製版開始位置をシフトした画像データの書出し位置が、給紙された印刷用紙Pの予め設定した余白が終了する位置に来るように遅延制御される。そのため、図示のように通常の印刷用紙間間隔より広い印刷用紙間間隔を設けることができる。
図15Aは、面の縮小を伴わない通常倍速印刷時における製版、印刷用紙のイメージ図であり、図15Bは、一方の面(ここでは印刷用紙の搬送方向において前面つまり1面目となる面)を縮小した場合の製版、印刷用紙のイメージ図である。この場合も、図示のように、原稿画像間間隔が拡大されている。
縮小された1面目の製版開始位置は変更せず、1面目に対応した円筒状版胴に対する印刷用紙の給紙タイミングを可能な限り早める制御を行い、図15Bに示すように、印刷用紙の搬送下流側へとシフトさせる。他方、二枚目の給紙タイミングは変更しない。これにより、2面目との間に通常の印刷用紙間間隔より広い印刷用紙間間隔を設ける。なお、印刷用紙間間隔は、図14Bの2面目をシフトさせる場合と変わりはない。
縮小された1面目の製版開始位置は変更せず、1面目に対応した円筒状版胴に対する印刷用紙の給紙タイミングを可能な限り早める制御を行い、図15Bに示すように、印刷用紙の搬送下流側へとシフトさせる。他方、二枚目の給紙タイミングは変更しない。これにより、2面目との間に通常の印刷用紙間間隔より広い印刷用紙間間隔を設ける。なお、印刷用紙間間隔は、図14Bの2面目をシフトさせる場合と変わりはない。
図16Aは、面の縮小を伴わない通常倍速印刷時における製版、印刷用紙のイメージ図であり、図16Bは、両面を縮小した場合の製版、印刷用紙のイメージ図である。
この場合には、1面目の縮小と2面目の縮小を合わせた制御となる。この場合は、図16Bから明らかなように、原稿画像間間隔は、図14、図15を合わせた幅に拡大されている。この印刷用紙間間隔は、原稿の縮小率に応じて変わり、縮小率が高いほど間隔は拡大するが、印刷用紙のシフト可能量は円筒状版胴の円周で制約されるので一定量で制限される。
この場合は、1面目に対応した印刷用紙の給紙タイミングを、図15Bに示したように可能な限り早める制御を行うと共に、2面目に対応した印刷用紙の給紙タイミングを、図14Bに示したものと同様に遅延させる制御を行う。
この場合には、1面目の縮小と2面目の縮小を合わせた制御となる。この場合は、図16Bから明らかなように、原稿画像間間隔は、図14、図15を合わせた幅に拡大されている。この印刷用紙間間隔は、原稿の縮小率に応じて変わり、縮小率が高いほど間隔は拡大するが、印刷用紙のシフト可能量は円筒状版胴の円周で制約されるので一定量で制限される。
この場合は、1面目に対応した印刷用紙の給紙タイミングを、図15Bに示したように可能な限り早める制御を行うと共に、2面目に対応した印刷用紙の給紙タイミングを、図14Bに示したものと同様に遅延させる制御を行う。
図17は、図14Bに示した例の変形例を示した図である。
図18は、図16Bに示した例の変形例を示した図である。
両変形例共に、図14B、図16Bに示したものと異なるのは各画像縮小面に対応した印刷用紙の給紙タイミングを最大シフト量分シフトさせず、縮小された原稿が印刷用紙の中央へ配置するように給紙タイミングを制御している点である。この制御を行なうことにより、縮小され、印刷された画像が左右(図で説明すると印刷用紙搬送方向)のどちらかへ偏ることを好まないユーザへ対応した印刷物を提供することができる。
図18は、図16Bに示した例の変形例を示した図である。
両変形例共に、図14B、図16Bに示したものと異なるのは各画像縮小面に対応した印刷用紙の給紙タイミングを最大シフト量分シフトさせず、縮小された原稿が印刷用紙の中央へ配置するように給紙タイミングを制御している点である。この制御を行なうことにより、縮小され、印刷された画像が左右(図で説明すると印刷用紙搬送方向)のどちらかへ偏ることを好まないユーザへ対応した印刷物を提供することができる。
以上、本実施形態について説明を行ったが、本実施形態によれば以下のような利点が得られる。
即ち、従来、原稿の内容に関わらず、倍速印刷時の印刷用紙間の間隔は一律に設定されていたことから、印刷用紙を円筒状版胴から剥離するのに十分な時間を確保するために、倍速印刷時の最大印刷速度は通常印刷時の最大印刷速度に対し抑制されたものとなっていた。
これに対し、本実施形態によれば、原稿によっては若干縮小させ、印刷用紙の給紙タイミングを可変することができる。そのため、A3サイズの印刷用紙に対応した円筒状版胴で、A4サイズの画像を2面並べて倍速印刷する場合においても、1面目と2面目の印刷用紙間の間隔を適正な範囲で広げることができる。
このように、印刷用紙間間隔を広げることで、従来制限を設けていた倍速印刷時の印刷速度を上げることが可能となり、従来の倍速印刷時に対し生産性を向上させることができる。
また、2面目を円筒状版胴から剥離する際、十分な用紙剥離時間の確保が可能である。その結果、印刷用紙の排紙安定性を向上させることができる。
即ち、従来、原稿の内容に関わらず、倍速印刷時の印刷用紙間の間隔は一律に設定されていたことから、印刷用紙を円筒状版胴から剥離するのに十分な時間を確保するために、倍速印刷時の最大印刷速度は通常印刷時の最大印刷速度に対し抑制されたものとなっていた。
これに対し、本実施形態によれば、原稿によっては若干縮小させ、印刷用紙の給紙タイミングを可変することができる。そのため、A3サイズの印刷用紙に対応した円筒状版胴で、A4サイズの画像を2面並べて倍速印刷する場合においても、1面目と2面目の印刷用紙間の間隔を適正な範囲で広げることができる。
このように、印刷用紙間間隔を広げることで、従来制限を設けていた倍速印刷時の印刷速度を上げることが可能となり、従来の倍速印刷時に対し生産性を向上させることができる。
また、2面目を円筒状版胴から剥離する際、十分な用紙剥離時間の確保が可能である。その結果、印刷用紙の排紙安定性を向上させることができる。
A3サイズの印刷用紙に対応した円筒状版胴で、A4サイズの画像を2面並べて倍速印刷する場合においても、1面目と2面目の印刷用紙間の間隔を適正な範囲で広げることができるため、倍速印刷時の生産性を向上させることができる。
原稿画像の縮小率と印刷可能速度の関係を定めるため、ユーザの要求する印刷画像品質の確保と生産性の向上を両立できる。また、縮小させる画像面についてユーザが選択できるため、ユーザの所望した印刷画像を提供することができる。
また、1面目の印刷物と2面目の印刷物をそれぞれ格納することが出来る構成を取っているので、片面のみ画像縮小した時においても印刷後の画像の仕分け作業が容易になり、さらに生産性を向上した孔版印刷装置を提供できる。
原稿画像の縮小率と印刷可能速度の関係を定めるため、ユーザの要求する印刷画像品質の確保と生産性の向上を両立できる。また、縮小させる画像面についてユーザが選択できるため、ユーザの所望した印刷画像を提供することができる。
また、1面目の印刷物と2面目の印刷物をそれぞれ格納することが出来る構成を取っているので、片面のみ画像縮小した時においても印刷後の画像の仕分け作業が容易になり、さらに生産性を向上した孔版印刷装置を提供できる。
1・・・孔版印刷装置、2・・・印刷部、3・・・製版部、4・・・給紙部、5・・・排版部、6・・・排紙部、7・・・画像読取部、9・・・版胴、10・・・インキ供給手段、80・・・操作パネル。
Claims (8)
- 原稿画像情報に基づき孔版原紙に穿孔製版を行う製版部と、穿孔製版された孔版原紙を装着する円筒状版胴と、前記円筒状版胴に給紙する給紙部と、給紙された印刷用紙を回転駆動される前記円筒状版胴に押圧して印刷画像を形成する印刷部と、ユーザによる孔版印刷装置の制御条件の選択を受け付ける操作部と、受け付けた選択に基づく設定に従い当該孔版印刷装置を制御する制御手段と、を有し、前記円筒状版胴の1回転に対して2枚の用紙に印刷する倍速印刷が選択可能な孔版印刷装置であって、
前記制御手段は、倍速印刷が選択されたとき、前記孔版原紙の2面のうちのいずれか1面又はその両面に対する原稿画像を縮小しかつ前記2面の原稿画像間間隔を拡大して孔版原紙に製版するよう前記製版部を制御し、かつ、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、前記円筒状版胴に供給する用紙の給紙タイミングを制御する孔版印刷装置。 - 請求項1に記載された孔版印刷装置において、
前記制御手段は、原稿画像を縮小して製版する際に製版開始位置を変更するよう前記製版部を制御する孔版印刷装置。 - 請求項1又は2に記載された孔版印刷装置において、
前記操作部は、前記孔版原紙の原稿画像縮小面として2面のうちのいずれか1面又はその両面の選択を受け付け、
前記制御手段は、選択された面に対して孔版原紙に縮小製版するよう前記製版部を制御する孔版印刷装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載された孔版印刷装置において、
原稿画像縮小量と当該原稿画像縮小量に対応して設定した印刷可能速度を記憶する記憶手段を備え、
前記操作部は、前記記憶手段に記憶された原稿画像縮小量と当該原稿画像縮小量に対応した印刷可能速度を報知し、かつ原稿画像縮小量と当該原稿画像縮小量に対応した印刷可能速度についてユーザの選択を受け付ける孔版印刷装置。 - 請求項4に記載された孔版印刷装置において、
前記操作部は、前記原稿画像縮小量に対応した印刷速度の増速を行うか否かについてのユーザの選択を受け付ける孔版印刷装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載された孔版印刷装置において、
印刷済みの用紙を排紙する排紙搬送部を有し、前記排紙搬送部は、印刷後の1面目の印刷物と2面目の印刷物をそれぞれ格納する排紙格納手段を有する孔版印刷装置。 - 原稿画像情報に基づき製版部で孔版原紙に穿孔製版を行う孔版製版工程と、穿孔製版された孔版原紙を円筒状版胴に装着する装着工程と、前記円筒状版胴に給紙する給紙工程と、給紙された印刷用紙を回転駆動される前記円筒状版胴に押圧して印刷画像を形成する印刷工程と、ユーザによる孔版印刷装置の制御条件の選択を操作部で受け付ける受付け工程と、受付け工程で受け付けた選択に基づく設定に従い、当該孔版印刷装置を制御する制御工程と、を有し、前記円筒状版胴の1回転に対して2枚の用紙に印刷する倍速印刷が選択可能な孔版印刷装置における孔版印刷方法であって、
前記制御工程は、倍速印刷が選択されたとき、前記孔版原紙の2面のうちのいずれか1面又はその両面に対する原稿画像を縮小しかつ前記2面の原稿画像間間隔を拡大して孔版原紙に製版するよう前記製版部を制御し、かつ、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、前記円筒状版胴に供給する用紙の給紙タイミングを制御する孔版印刷方法。 - 原稿画像の情報に基づき孔版原紙に穿孔製版を行う製版部と、穿孔製版された孔版原紙を装着する円筒状版胴と、前記円筒状版胴に給紙する給紙部と、給紙された印刷用紙を回転駆動される前記円筒状版胴に押圧して印刷画像を形成する印刷部と、ユーザによる孔版印刷装置の制御条件の選択を受け付ける操作部と、受け付けた選択に基づく設定に従い当該孔版印刷装置を制御する制御手段と、を有し、前記円筒状版胴の1回転に対して2枚の用紙に印刷する倍速印刷が選択可能な孔版印刷装置における前記制御手段のコンピュータを、
倍速印刷が選択されたとき、前記孔版原紙の2面のうちのいずれか1面又はその両面に対する原稿画像を縮小しかつ前記2面の原稿画像間間隔を拡大して孔版原紙に製版するよう前記製版部を制御し、かつ、前記原稿画像の拡大した前記原稿画像間間隔に応じて、前記円筒状版胴に供給する用紙の給紙タイミングを制御する前記制御手段として機能させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013216680A JP2015077742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | 孔版印刷装置、孔版印刷方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013216680A JP2015077742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | 孔版印刷装置、孔版印刷方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015077742A true JP2015077742A (ja) | 2015-04-23 |
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ID=53009629
Family Applications (1)
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JP2013216680A Pending JP2015077742A (ja) | 2013-10-17 | 2013-10-17 | 孔版印刷装置、孔版印刷方法及びプログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015077742A (ja) |
-
2013
- 2013-10-17 JP JP2013216680A patent/JP2015077742A/ja active Pending
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