JP2015077723A - 繰出し式筆記具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軸筒10と、該軸筒10内で前後方向へ摺動可能なスライド駒20と、スライド駒20の前端側に接続されたリフィール31又は32とを備え、スライド駒20を前進させて、リフィール31又は32の前端の筆記部を軸筒10の前端から突出させる出没式筆記具において、スライド駒20にグリス貯溜室を形成するとともに、該グリス貯溜室内にグリスGを充填し、スライド駒20の摺動面と前記グリス貯溜室との間に、グリスGを流通させるグリス通路24aを形成した。
【選択図】 図1
Description
そこで、例えば、特許文献2に記載される発明では、摺動部分にグリスを介在して、ある程度の回転抵抗を付与するようにしている。
この構成によれば、グリス貯溜室内に蓄えられたグリスが、グリス通路を流通して徐々に摺動面に導かれる。よって、スライド駒の摺動部分の潤滑を、長期間にわたって安定的に維持することができる。
この構成によれば、グリス貯溜室によるグリスの保持力を向上することができ、例えば、グリスが不要な部分に無駄に流出してしまうようなことを防ぐことができる。
前記構成によれば、グリスの流通経路を特定の方向に限定して、効率的な潤滑を行うことができる。
この構成によれば、特に、隣り合うスライド駒間の摩擦を効果的に低減することができる。
この構成によれば、特に、スライド駒と軸筒内周面との間の摩擦を効果的に軽減することができる。
以下の説明中、軸筒軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、軸筒軸方向の一方側であって筆記部の先端方向を意味する。また、「後」とは、軸筒軸方向の前記一方側に対する逆方向側を意味する。また、「軸筒径方向」とは、軸筒軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心から離れる方向を意味する。「軸筒径内方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ近づく方向を意味する。
また、この繰出し式筆記具は、シャープペンシル用リフィール32の突出状態(前進位置)において、後方へ突出するノック部70がノックされると、シャープペンシル用リフィール32の前端から鉛芯を繰出す。
摺接面部21bは、山形部21aから前方(図4によれば下方)へ延設されるとともに、軸筒10の内周面にならう曲面状に形成される。
被ガイド凸部21cは、摺接面部21bの表面から軸筒径外方向へ突出するとともに前後方向へ連続する突条である。
なお、この付勢部材40は、スライド駒20を後方へ付勢する構成であればよく、他例としては、スライド駒20を後方へ引っ張る引張バネや、コイルスプリング以外の弾性体を用いることも可能である。
さらに、筒部51後部側は、後方を開口した有底筒状に形成され、この内部には、円柱状の消しゴム71(図1参照)が交換可能に装着される。図3中の符号51cは、消しゴム71を外周から押圧して保持する凸条である。
この回転カム50を回転させると、スライド駒20は、カム部52の一方のカム斜面52aに押し上げられるように摺接して前方へスライドし、係脱突部21a1を、回転カム50の凹部52bに嵌め合せる。さらに、回転カム50を回転させると、スライド駒20は、係脱突部21a1を凹部52bから抜け出し、回転カム50の他方のカム斜面52aに摺接して後方へスライドする。
シャープペンシル用リフィール32が軸筒10から突出した状態で、このノック部70がノック操作により進退すると、回転カム50、及びシャープペンシル用リフィール32の後部側も一体的に進退し、シャープペンシル用リフィール32前端から鉛芯が繰り出される。
回転操作部60の回転操作により、軸筒10に相対し回転カム50を回転させると、複数のスライド駒20は、回転カム50のカム部52に摺接されて進退する。この際、周方向に隣り合うスライド駒20,20は、これらの間(図7参照)の摺接面20aにて擦れるが、この摺接面20aには、筒状部24内(グリス貯溜室)に蓄えられたグリスGがグリス通路24aを介して流通する。このため、前記摺接面20aにおける摩擦抵抗を適宜に調整することができる。
筒状部24内(グリス貯溜室)には、摺動部分の隙間にグリスを介在させるようにした従来技術等と比較し、多くのグリスGが蓄えられている。
よって、スライド駒20の摺接面20aを長期間安定的に潤滑することができ、回転操作部60の回転抵抗の変動を小さくするとともに係脱音を軽減することができ、ひいては、高級感のある操作性を得ることができる。
また、図7に示す好ましい一例によれば、複数のスライド駒20の軸筒中心寄りに切欠部20bによる隙間が確保されるため、この隙間に流れ込もグリスGによっても摩擦抵抗を適宜に調整することができる。
このグリス通路24a’は、筒状部24内(グリス貯溜室)から、軸筒10の内周面へ向かうように、筒状部24の周壁を貫通している。
よって、図8に示すスライド駒20’を用いれば、筒状部24内のグリスGをスライド駒20と軸筒10内周面との間の摺接面にも導いて、該摺接面における摩擦抵抗も適宜に調整することができる。
21:被摺動部 21a:山形部
21a1:係脱突部 21b:摺接面部
21c:被ガイド凸部 31:ボールペン用リフィール
32:シャープペンシル用リフィール 24:筒状部(グリス貯溜室)
24a,24a’:グリス通路 40:付勢部材
50:回転カム 52:カム部
52a:カム斜面 52b:凹部
60:回転操作部 G:グリス
Claims (5)
- 軸筒と、該軸筒内で前後方向へ摺動可能なスライド駒と、前記スライド駒の前端側に接続されたリフィールとを備え、前記スライド駒を前進させて、前記リフィールの前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる出没式筆記具において、
前記スライド駒にグリス貯溜室を形成するとともに、該グリス貯溜室内にグリスを充填し、前記スライド駒の摺動面と前記グリス貯溜室との間に、前記グリスを流通させるグリス通路を形成したことを特徴とする繰出し式筆記具。 - 前記スライド駒に前後方向へ連続する筒状部を形成し、該筒状部内を前記グリス貯溜室としたことを特徴とする請求項1記載の繰出し式筆記具。
- 前記グリス通路は、前記筒状部の周壁を内外へ貫通するように形成されていることを特徴とする請求項2記載の繰出し式筆記具。
- 前記スライド駒は、前記軸筒内に周方向にわたって複数設けられ、
前記グリス通路は、周方向に隣り合う前記スライド駒の前記筒状部間を連通するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の繰出し式筆記具。 - 回動するカム斜面により前記スライド駒を軸筒前方へ押し進める回転カムを備え、前記回転カムが外部から回転操作されることにより、前記回転カムに押し上げられた前記スライド駒が、前記軸筒の内周面に摺接して前進し、前端の筆記部を前記軸筒の前端から突出させる繰出し式筆記具であって、
前記グリス通路は、前記筒状部の周壁を貫通して前記軸筒の内周面へ向かうように形成されていることを特徴とする請求項3記載の繰出し式筆記具。
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---|---|---|---|
JP2013215884A JP6220626B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 繰出し式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013215884A JP6220626B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 繰出し式筆記具 |
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Family Applications (1)
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JP2013215884A Active JP6220626B2 (ja) | 2013-10-16 | 2013-10-16 | 繰出し式筆記具 |
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Citations (5)
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US4270869A (en) * | 1979-09-10 | 1981-06-02 | Zebra Co., Ltd. | Composite writing instrument |
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-
2013
- 2013-10-16 JP JP2013215884A patent/JP6220626B2/ja active Active
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JP6220626B2 (ja) | 2017-10-25 |
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