JP2015074132A - 記録装置および記録装置の異物除去方法 - Google Patents

記録装置および記録装置の異物除去方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転ドラムのドラム周面に付着した異物を印刷時にスクレイパーにより除去する場合に、回転ドラムの回転むらが発生することを抑制することができる記録装置および記録装置の異物除去方法を提供する。
【解決手段】印刷媒体Sに印刷を行う液体吐出ヘッド24と、印刷時に第1回転方向R1に回転し、非印刷時に第1回転方向R1とは逆の第2回転方向R2に回転する回転ドラム17と、先端が第1回転方向R1と対向するように設けられ、ドラム周面23との間の距離である第1スクレイパーギャップd1が第1距離となって、ドラム周面23に付着した異物を除去する第1スクレイパー41と、先端が第2回転方向R2と対向するように設けられ、ドラム周面23との間の距離である第2スクレイパーギャップd2が第1距離よりも短い第2距離となって、ドラム周面23に付着した異物を除去する第2スクレイパー42と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷媒体を支持するドラム周面に付着した異物を除去する記録装置および記録装置の異物除去方法に関する。
従来、周面で記録用紙を支持する支持ドラムと、紫外線硬化型インクにより記録用紙に印刷を行う記録ヘッドと、紫外線硬化型インクの廃液が溜められる廃液タンクと、廃液タンクに溜められた紫外線硬化型インクを、支持ドラムの周面の軸方向一方の端部に設けられた廃液処理面に塗布する塗布ローラーと、廃液処理面に塗布され、硬化した紫外線硬化型インクの固化物を廃液処理面から剥離するスクレイパーと、を備え、記録ヘッドの非動作時に、紫外線硬化型インクの廃液を固化させて回収するための廃液処理を行うインクジェット式記録装置が知られている。このインクジェット式記録装置では、廃液処理の終了時に、スクレイパーが支持ドラムから離間するようになっている(特許文献1参照)。
特開2009−190337号公報
従来の記録装置は、非印刷時に行う廃液処理において、スクレイパーにより支持ドラムの周面に付着した固化物を除去するものであり、印刷時において支持ドラムの周面に付着した固化物を除去するものではなかった。そのため、印刷時に回転ドラムの回転むらが発生することを考慮したものではなかった。
本発明は、回転ドラムのドラム周面に付着した異物を印刷時にスクレイパーにより除去する場合に、回転ドラムの回転むらが発生することを抑制することができる記録装置および記録装置の異物除去方法を提供することを課題としている。
本発明の記録装置は、印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、印刷媒体を支持すると共に液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、液体吐出ヘッドが印刷を行う印刷時に第1回転方向に回転し、液体吐出ヘッドが印刷を行わない非印刷時に第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する円筒形状の回転ドラムと、先端が第1回転方向と対向するように設けられると共に、先端とドラム周面との間の距離である第1スクレイパーギャップが第1距離となって設けられ、回転ドラムが第1回転方向に回転することで、ドラム周面に付着した異物を除去する第1スクレイパーと、先端が第2回転方向と対向するように設けられると共に、先端とドラム周面との間の距離である第2スクレイパーギャップが第1距離よりも短い第2距離となって設けられ、回転ドラムが第2回転方向に回転することで、ドラム周面に付着した異物を除去する第2スクレイパーと、を備えることを特徴とする。
回転ドラムが回転することで、ドラム周面に付着した異物がスクレイパーにより除去される。これにより、ドラム周面に対向したノズル面に異物が接触することが抑制され、液体吐出ヘッドの損傷が抑制される。しかしながら、印刷時に、第1スクレイパーにより異物を除去すると、除去時に回転ドラムの第1回転方向への回転に対して抵抗を与えるため、回転ドラムに回転むらが発生してしまう。
これに対し、本構成によれば、印刷時に、第1スクレイパーギャップが第1距離となっている第1スクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去すると共に、非印刷時に、第2スクレイパーギャップが第1距離よりも狭い第2距離となっている第2スクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去する。このため、非印刷時には、印刷時に除去される異物より小さい異物が除去されることになる。したがって、印刷時において、第1スクレイパーが異物を除去する回数が減り、回転ドラムの第1回転方向への回転に対して抵抗を与える回数を減らすことができる。また、第2スクレイパーの先端は、回転ドラムの第1回転方向とは対向していないため、印刷時に第2スクレイパーが異物と接触しても、回転ドラムに対して与える抵抗を小さくすることができる。したがって、回転ドラムのドラム周面に付着した異物を印刷時にスクレイパーにより除去する場合に、回転ドラムの回転むらが発生することを抑制することができる。
この場合、回転ドラムが第1回転方向に回転して異物が第2スクレイパーと接触した際に、第2スクレイパーは、第2スクレイパーギャップが広がるように変形することが好ましい。
この構成によれば、回転ドラムが第1回転方向に回転している際に、第2スクレイパーが異物と接触すると、第2スクレイパーギャップが広がるように変形する。これにより、印刷時に第2スクレイパーが異物に接触しても、回転ドラムの第1回転方向への回転に対して与える抵抗を、より小さくすることができる。
本発明の記録装置は、印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、印刷媒体を支持すると共に液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、印刷時および非印刷時に回転する円筒形状の回転ドラムと、回転ドラムが回転することで、ドラム周面に付着した異物を除去するスクレイパーと、スクレイパーの先端とドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが変動するように、スクレイパーを駆動する駆動部と、印刷時のスクレイパーギャップよりも、非印刷時のスクレイパーギャップが小さくなるように、駆動部を制御するスクレイパー制御部と、を備えることを特徴とする。
回転ドラムが回転することで、ドラム周面に付着した異物がスクレイパーにより除去される。これにより、ドラム周面に対向したノズル面に異物が接触することが抑制され、液体吐出ヘッドの損傷が抑制される。しかしながら、印刷時に、スクレイパーにより異物を除去すると、除去時に回転ドラムの回転に対して抵抗を与えるため、回転ドラムに回転むらが発生してしまう。
これに対し、本構成によれば、印刷時に、スクレイパー制御部が駆動部を制御することで広いスクレイパーギャップとなっているスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去すると共に、非印刷時に、スクレイパー制御部が駆動部を制御することで印刷時のスクレイパーギャップよりも狭いスクレイパーギャップとなっているスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去する。このため、非印刷時には、印刷時に除去される異物より小さい異物が除去されることになる。したがって、印刷時において、スクレイパーが異物を除去する回数が減り、回転ドラムの回転に対して抵抗を与える回数を減らすことができる。したがって、回転ドラムのドラム周面に付着した異物を印刷時にスクレイパーにより除去する場合に、回転ドラムの回転むらが発生することを抑制することができる。
この場合、印刷媒体を送る送り部と、送り部により印刷媒体が送られることにより回転ドラムが従動回転することで、基準信号を発生させる信号発生部と、基準信号に基づいて、液体吐出ヘッドの吐出タイミングを制御するヘッド制御部と、をさらに備えたほうが好ましい。
ヘッド制御部が、回転ドラムが回転することで発生した基準信号に基づいて、液体吐出ヘッドの吐出タイミングを制御するため、回転ドラムの回転速度が、印刷媒体の送り速度と一致している場合には、印刷媒体の狙いの位置に対して、液滴吐出ヘッドからインクを吐出することができる。しかしながら、回転ドラムに回転むらが生じた場合には、回転ドラムの回転速度が、印刷媒体の送り速度からずれてしまうため、印刷媒体の狙いの位置に対して、液滴吐出ヘッドからインクを吐出することができなくなってしまう。
これに対し、本構成によれば、上記のとおり、印刷時に回転ドラムの回転むらが発生することが抑制されているため、回転ドラムの回転速度が、印刷媒体の送り速度からずれてしまうことが抑制される。したがって、印刷媒体の狙いの位置に対して、液滴吐出ヘッドからインクを吐出することができる。
本発明の異物除去方法は、印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、印刷媒体を支持すると共に液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、印刷時および非印刷時に回転する円筒形状の回転ドラムと、回転ドラムが回転することで、ドラム周面に付着した異物を除去するスクレイパーと、を備えた記録装置における異物除去方法であって、印刷時に、先端とドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが第1距離となったスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去し、非印刷時に、先端とドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが第1距離よりも短い第2距離となったスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去する、ことを特徴とする。
回転ドラムが回転することで、ドラム周面に付着した異物がスクレイパーにより除去される。これにより、ドラム周面に対向したノズル面に異物が接触することが抑制され、液体吐出ヘッドの損傷が抑制される。しかしながら、印刷時に、スクレイパーにより異物を除去すると、除去時に回転ドラムの回転に対して抵抗を与えるため、回転ドラムに回転むらが発生してしまう。
これに対し、本構成によれば、印刷時に、スクレイパーギャップが第1距離となっているスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去すると共に、非印刷時に、スクレイパーギャップが第1距離よりも狭い第2距離となっているスクレイパーにより、ドラム周面に付着した異物を除去する。このため、非印刷時には、印刷時に除去される異物より小さい異物が除去されることになる。したがって、印刷時において、スクレイパーが異物を除去する回数が減り、回転ドラムの回転に対して抵抗を与える回数を減らすことができる。したがって、回転ドラムのドラム周面に付着した異物を印刷時にスクレイパーにより除去する場合に、回転ドラムの回転むらが発生することを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る記録装置の構成図である。 ドラム周面に異物がついている状態を示す図である。 第1実施形態の記録装置においてドラム周面に付着した異物が除去される工程図である。 第1実施形態の変形例に係る記録装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る記録装置の構成図である。 第2実施形態の記録装置においてドラム周面に付着した異物が除去される工程図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。この記録装置は、ラベル用紙などの長尺状の印刷媒体に対して、UVインク(紫外線硬化型インク)によりインクジェット方式で印刷を行うものである。ラベル用紙は、画像が印刷される印刷シートと、印刷シートの裏面に接着剤を介して貼着された台紙シートとから構成されている。ラベル用紙としては、種々の紙幅のものが用意されている。
図1に示すように、記録装置10は、ラベル用紙Sを送る送り部11と、送られているラベル用紙Sに対して、UVインクを吐出して印刷を行う印刷部12と、UVインクが吐出されたラベル用紙Sに対して紫外線を照射する照射部13と、回転ドラム17(後述する)のドラム周面23上の異物70(図2参照)を除去する異物除去部40と、各部を制御する制御部50と、を備える。
送り部11は、ロール・ツー・ロール方式で、第1送り方向F1および第1送り方向F1とは逆の第2送り方向F2にラベル用紙Sを送る。送り部11は、繰出しリール15および巻取りリール16と、送り経路の略中間に設けられた回転ドラム17と、複数のローラーと、を備えている。
複数のローラーとしては、第1送り方向F1上流側から順に、上流側送りローラー18、上流側ガイドローラー19、下流側ガイドローラー21、および下流側送りローラー22が設けられている。繰出しリール15、上流側送りローラー18、下流側送りローラー22および巻取りリール16を正回転駆動することで、ラベル用紙Sが繰出しリール15から繰り出され、ドラム周面23に沿って第1送り方向F1に送られた後、巻取りリール16に巻き取られる。また、繰出しリール15、上流側送りローラー18、下流側送りローラー22および巻取りリール16を逆回転駆動することで、ラベル用紙Sが巻取りリール16から繰り出され、ドラム周面23に沿って第2送り方向F2に送られた後、繰出しリール15に巻き戻される。
回転ドラム17は、図示しない支持機構により回転可能に支持された円筒形状のドラムであり、ラベル用紙Sを、裏面側、つまり印刷面とは反対側から周面で支持している。回転ドラム17は、ドラム周面23に沿ってラベル用紙Sが送られると、ドラム周面23とラベル用紙Sとの間の摩擦力により、従動回転する。すなわち、回転ドラム17は、ラベル用紙Sが第1送り方向F1に送られることにより、第1回転方向R1に回転し、ラベル用紙Sが第2送り方向F2に送られることにより、第1回転方向R1とは逆の第2回転方向R2に回転する。回転ドラム17の軸方向の寸法は、最大幅のラベル用紙Sの紙幅よりもわずかに大きくなっている(図2参照)。回転ドラム17の回転軸には、回転ドラム17の回転量を検出するドラムエンコーダー55(信号発生部)が取り付けられている。
印刷部12は、第1送り方向F1上流側から順に、第1ヘッドユニット31、第2ヘッドユニット32および第3ヘッドユニット33を備えている。各ヘッドユニット31、32,33は、回転ドラム17の周面に沿って第1送り方向F1に送られていくラベル用紙Sに対してUVインクを吐出する。
各ヘッドユニット31、32、33は、最大幅のラベル用紙Sの幅一杯にUVインクを吐出できるように、それぞれ例えば4個のインクジェットヘッド24(液体吐出ヘッド)が回転ドラム17の軸方向、つまり紙幅方向に連なって構成されている(図2参照)。各インクジェットヘッド24は、インクジェット方式で印刷を行うものであり、第1送り方向F1上流側の第1ノズル列と、第1送り方向F1下流側の第2ノズル列とを有している。各インクジェットヘッド24のノズル面24aと、ドラム周面23との距離であるペーパーギャップgは、例えば0.7mmに設定されている。
第1ヘッドユニット31では、第1ノズル列がシアン、第2ノズル列がマゼンタのUVインクを吐出する。第2ヘッドユニット32では、第1ノズル列がイエロー、第2ノズル列がブラックのUVインクを吐出する。このように、第1ヘッドユニット31および第2ヘッドユニット32により、4色のUVインクを吐出することで、カラーの画像を印刷する。
一方、第3ヘッドユニット33からは、色材を含まないUVインク、つまりクリアインクが吐出される。第1ヘッドユニット31および第2ヘッドユニット32によりラベル用紙Sに画像が印刷された後、第3ヘッドユニット33により、画像の上にクリアインクを吐出することで、画像に光沢感を付与することができる。
照射部13は、各ヘッドユニット31、32、33の送り方向下流側近傍に設けられた3つの仮硬化用照射器27と、最下流側の仮硬化用照射器27よりもさらに下流側に設けられた本硬化用照射器28とを備えている。
各仮硬化用照射器27および本硬化用照射器28は、例えば、紫外線を照射するLED(Light Emitting Diode)や高圧水銀ランプで構成されている。各仮硬化用照射器27は、各ヘッドユニット31、32、33のインクジェットヘッド24からUVインクが着弾した直後のラベル用紙Sに対し、紫外線を照射することで、ドットの拡がりや混色を抑制する。
本硬化用照射器28は、UVインクの吐出および仮硬化が行われたラベル用紙Sに対し、紫外線を照射することで、UVインク(ドット)を完全に硬化させる。これにより、ラベル用紙SにUVインクが定着する。
異物除去部40は、第1スクレイパー41と、第2スクレイパー42と、を備えており、印刷部12から見て第1回転方向R1に順に第1スクレイパー41および第2スクレイパー42がドラム周面23近傍に設けられている。第1スクレイパー41および第2スクレイパー42は、例えば、金属製のプレートから成る。第1スクレイパー41および第2スクレイパー42の幅は、ドラム周面23の全幅に亘って異物70を除去できるよう、回転ドラム17の軸方向の寸法よりもわずかに広くなっている(図2参照)。もちろん、異物70がドラム周面23の特定の箇所にだけ付着する場合には、第1スクレイパー41および第2スクレイパー42は、異物70が付着する箇所にだけあればよい。
第1スクレイパー41は、先端が回転ドラム17の第1回転方向R1と対向するように設けられている。第1スクレイパー41は、先端とドラム周面23との間の距離である第1スクレイパーギャップd1が第1距離となって設けられている。第1距離は、ペーパーギャップgより短い距離であり、例えば0.5mmである。第1スクレイパー41は、回転ドラム17が第1回転方向R1に回転することで、ドラム周面23に付着した異物70を相対的に掻き取るようにして、異物70を除去する。一方、第1スクレイパー41は、回転ドラム17が第2回転方向R2に回転したときには、ドラム周面23に付着した異物70を除去しないようになっている。
第2スクレイパー42は、先端が回転ドラム17の第2回転方向R2と対向するように設けられている。第2スクレイパー42は、先端とドラム周面23との間の距離である第2スクレイパーギャップd2が第2距離となって設けられている。第2距離は、第1距離より短い距離であり、例えば、0〜0.1mmである。第2スクレイパー42は、回転ドラム17が第2回転方向R2に回転することで、ドラム周面23に付着した異物を相対的に掻き取るようにして、異物を除去する。一方、第2スクレイパー42は、回転ドラム17が第1回転方向R1に回転したときには、ドラム周面23に付着した異物を除去しないようになっている。また、第2スクレイパー42は、先端がドラム周面23から離れるように反った形に変形可能となっている。これにより、第2スクレイパー42は、回転ドラム17の第2回転方向R2への回転時に、ドラム周面23上の異物と接触すると、第2スクレイパーギャップd2が広がるように変形することになる(図3(c)参照)。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)や各種メモリーなどから構成されており、ヘッド制御部51と、送り制御部52とを備えている。ヘッド制御部51は、ドラムエンコーダー55から出力された送り部信号(基準信号)に基づき、各インクジェットヘッド24の吐出タイミングを制御する。送り制御部52は、繰出しリール15、上流側送りローラー18、下流側送りローラー22および巻取りリール16の正逆回転駆動を制御することで、ラベル用紙Sの送りを制御している。
図2は、図1に示す回転ドラム17のドラム周面23上に付着した異物70を表している。ドラム周面23上に付着する異物70には、ラベル用紙Sの外側へはみ出してドラム周面23上に着弾し、硬化したUVインク、ラベル用紙Sの端面からはみ出してドラム周面23上に付着した接着剤等が挙げられる。なお、UVインクがラベル用紙Sの外側にはみ出してドラム周面23に着弾するのは、例えば、縁無し印刷を行った場合である。
図3(a)は、回転ドラム17のドラム周面23上に大異物70Lと小異物70Sが付着している様子を表している。ドラム周面23に対する大異物70Lの高さは、第1スクレイパーギャップd1より高くなっている。ドラム周面23に対する小異物70Sの高さは、第1スクレイパーギャップd1より低く、第2スクレイパーギャップd2より高くなっている。
図3(b)に示すように、ドラム周面23上に付着した大異物70Lは、印刷時に回転ドラム17が第1回転方向R1へ回転することで、第1スクレイパー41の先端により除去される。これに対し、小異物70Sは第1スクレイパーギャップd1より小さいため、除去されずに第1スクレイパー41を通過する。
その後、図3(c)に示すように、第1スクレイパー41で除去されなかった異物70、すなわち小異物70Sおよび大異物70Lの残部分は、回転ドラム17が第1回転方向R1へ回転することで第2スクレイパー42に接触する。しかし、上述したように、第2スクレイパー42は、除去されなかった異物70と接触した際に、第2スクレイパーギャップd2が広がるように変形する。これによれば、印刷時に第2スクレイパー42が異物70に接触しても、回転ドラム17の第1回転方向R1への回転に対して与える抵抗を、より小さくすることができる。
また、図3(d)に示すように、第1スクレイパー41で大異物70Lを除去したことで、ノズル面24aに異物70が接触することがなく、インクジェットヘッド24の損傷を防ぐことができる。なお、第1スクレイパー41で除去されなかった異物70とインクジェットヘッド24とは、接触しない。
しかしながら、印刷過程において、ドラム周面23に付着した大異物70Lの残部分および小異物70Sを除去しない場合、その上にさらにUVインクや接着剤等が積み重なって、図3(e)に示すように大異物70Lに成長してしまうおそれがある。この場合、第1スクレイパー41による異物除去の回数が多くなってしまい、回転ドラム17の回転むらを生じさせてしまう。
これを防ぐため、印刷が終了した非印刷時に、図3(f)に示すように、回転ドラム17を第2回転方向R2へ回転させることで、大異物70Lの残部分および小異物70Sは、第2スクレイパー42により除去される(図3(g)参照)。このため、次の印刷処理において異物70が付着した場合にも、それが大異物70Lとなることを抑制することができる。このとき、図3(g)に示すように、回転ドラム17のドラム周面23と第2スクレイパー42とが当接していると、すなわち第2距離が0mmであると、ドラム周面23上の大異物70Lの残部分および小異物70Sをほぼ完全に除去することが可能である。
以上、本実施形態の記録装置10によれば、印刷時に、第1スクレイパーギャップd1が第1距離となっている第1スクレイパー41により、ドラム周面23に付着した異物70を除去すると共に、非印刷時に、第2スクレイパーギャップd2が第1距離よりも狭い第2距離となっている第2スクレイパー42により、ドラム周面23に付着した異物70を除去する。このため、非印刷時には、印刷時に除去される異物70より小さい異物70が除去されることになる。したがって、印刷時において、第1スクレイパー41が異物70を除去する回数が減り、回転ドラム17の第1回転方向R1への回転に対して抵抗を与える回数を減らすことができる。また、第2スクレイパー42の先端は、回転ドラム17の第1回転方向R1とは対向していないため、印刷時に第2スクレイパー42が異物70と接触しても、回転ドラム17に対して与える抵抗を小さくすることができる。したがって、回転ドラム17のドラム周面23に付着した異物70を印刷時に第1スクレイパー41により除去する場合に、回転ドラム17の回転むらが発生することを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、図1に示すとおり、印刷部12から見て第1回転方向R1に第1スクレイパー41、第2スクレイパー42、の順で設けられているが、図4に示すとおり、第1スクレイパー41と第2スクレイパー42の位置を入れ替え、印刷部12から見て第1回転方向R1に第2スクレイパー42、第1スクレイパー41の順に設けられる構成であっても良い。
この構成においても、第1スクレイパー41は、回転ドラム17が第1回転方向R1に回転することでドラム周面23上に付着した異物70を除去し、第2スクレイパー42は、回転ドラム17が第2回転方向R2に回転することでドラム周面23上に付着した異物70を除去することに変わりはない。
次に本発明に係る記録装置の第2実施形態について説明する。第2実施形態の記録装置は、上述した第1実施形態の記録装置と略同様の構成であり、ここでは、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、第2実施形態の記録装置10は、異物除去部40が、1つのスクレイパー45と、スクレイパー45を駆動する駆動部60を備えている。駆動部60は、スクレイパー45の先端とドラム周面23との間の距離であるスクレイパーギャップdが変動するように、スクレイパー45を駆動する。また、スクレイパー45は支軸により回動する。
この場合、制御部50は、駆動部60を制御するスクレイパー制御部53をさらに備えている。スクレイパー制御部53は、スクレイパー45の先端とドラム周面23との距離であるスクレイパーギャップdを第1距離とし、非印刷時に、スクレイパーギャップdを、第1距離よりも短い第2距離とする。
図6(a)は、印刷時において、回転ドラム17のドラム周面23上に大異物70Lと小異物70Sが付着している様子を表している。大異物70Lの高さは、第1距離となっているスクレイパーギャップdより高くなっている。小異物70Sの高さは、スクレイパーギャップdより低くなっている。
図6(b)に示すように、ドラム周面23上に付着した大異物70Lは、印刷時に回転ドラム17が第1回転方向R1へ回転することで、スクレイパー45の先端により除去される。これに対し、小異物70Sはスクレイパーギャップdより小さいため、除去されずにスクレイパー45を通過する。
また、図6(c)に示すように、スクレイパー45で大異物70Lを除去したことで、インクジェットヘッド24の損傷を防ぐことができる。なお、スクレイパー45で除去されなかった異物70とインクジェットヘッド24は、接触しない。
しかしながら、印刷過程において、ドラム周面23に付着した大異物70Lの残部分および小異物70Sを除去しない場合、その上にさらにUVインクや接着剤等が積み重なって、図6(d)に示すように大異物70Lに成長してしまうおそれがある。この場合、スクレイパー45による印刷時の異物除去の回数が多くなってしまい、回転ドラム17の回転むらを生じさせてしまう。
これを防ぐため、印刷が終了した非印刷時に、図6(e)に示すように、駆動部60によってスクレイパーギャップdを第1距離から第2距離へと小さくし、回転ドラム17を第1回転方向R1へ回転させることで、大異物70Lの残部分および小異物70Sは、スクレイパー45により除去される。このため、次の印刷処理において異物70が付着した場合にも、それが大異物70Lとなることを抑制することができる。このとき、図6(e)に示すように、回転ドラム17のドラム周面23とスクレイパー45とが当接していると、すなわち第2距離が0mmであると、ドラム周面23上の大異物70Lの残部分および小異物70Sをほぼ完全に除去することが可能である。なお、次の印刷処理を行う前に、駆動部60は、スクレイパーギャップdを第2距離から第1距離へ戻す。
以上、第2実施形態の記録装置10によれば、印刷時に、スクレイパー制御部53が駆動部60を制御することで広いスクレイパーギャップdとなっているスクレイパー45により、ドラム周面23に付着した異物70を除去すると共に、非印刷時に、スクレイパー制御部53が駆動部60を制御することで印刷時のスクレイパーギャップdよりも狭いスクレイパーギャップdとなっているスクレイパー45により、ドラム周面23に付着した異物70を除去する。このため、非印刷時には、印刷時に除去される異物70より小さい異物70が除去されることになる。したがって、印刷時において、スクレイパー45が異物70を除去する回数が減り、回転ドラム17の回転に対して抵抗を与える回数を減らすことができる。したがって、回転ドラム17のドラム周面23に付着した異物70を印刷時にスクレイパー45により除去する場合に、回転ドラム17の回転むらが発生することを抑制することができる。
また、実施形態1および実施形態2においては、UVインクを用いたが、他の光硬化性インクを用いてもよく、さらには、水性インク、油性インクなど、他のインクを用いる場合にも、本発明を適用可能である。また、インク以外の液体を用いてもよい。
10…記録装置 17…回転ドラム 23…ドラム周面 25…印刷ヘッド 41…第1スクレイパー 42…第2スクレイパー 43…第1スクレイパーギャップ 44…第2スクレイパーギャップ R1…第1回転方向 R2…第2回転方向 S…ラベル用紙

Claims (5)

  1. 印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、
    前記印刷媒体を支持すると共に前記液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、前記液体吐出ヘッドが印刷を行う印刷時に第1回転方向に回転し、前記液体吐出ヘッドが印刷を行わない非印刷時に前記第1回転方向とは逆の第2回転方向に回転する円筒形状の回転ドラムと、
    先端が前記第1回転方向と対向するように設けられると共に、先端と前記ドラム周面との間の距離である第1スクレイパーギャップが第1距離となって設けられ、前記回転ドラムが前記第1回転方向に回転することで、前記ドラム周面に付着した異物を除去する第1スクレイパーと、
    先端が前記第2回転方向と対向するように設けられると共に、先端と前記ドラム周面との間の距離である第2スクレイパーギャップが前記第1距離よりも短い第2距離となって設けられ、前記回転ドラムが前記第2回転方向に回転することで、前記ドラム周面に付着した異物を除去する第2スクレイパーと、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記回転ドラムが前記第1回転方向に回転して前記異物が前記第2スクレイパーと接触した際に、前記第2スクレイパーは、前記第2スクレイパーギャップが広がるように変形することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、
    前記印刷媒体を支持すると共に前記液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、印刷時および非印刷時に回転する円筒形状の回転ドラムと、
    前記回転ドラムが回転することで、前記ドラム周面に付着した異物を除去するスクレイパーと、
    前記スクレイパーの先端と前記ドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが変動するように、前記スクレイパーを駆動する駆動部と、
    印刷時の前記スクレイパーギャップよりも、非印刷時の前記スクレイパーギャップが小さくなるように、前記駆動部を制御するスクレイパー制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  4. 前記印刷媒体を送る送り部と、
    前記送り部により前記印刷媒体が送られることにより前記回転ドラムが従動回転することで、基準信号を発生させる信号発生部と、
    前記基準信号に基づいて、前記液体吐出ヘッドの吐出タイミングを制御するヘッド制御部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 印刷媒体に対して液体を吐出して印刷を行う液体吐出ヘッドと、
    前記印刷媒体を支持すると共に前記液体吐出ヘッドのノズル面が対向するドラム周面を有し、印刷時および非印刷時に回転する円筒形状の回転ドラムと、
    前記回転ドラムが回転することで、前記ドラム周面に付着した異物を除去するスクレイパーと、
    を備えた記録装置における異物除去方法であって、
    印刷時に、先端と前記ドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが第1距離となった前記スクレイパーにより、前記ドラム周面に付着した異物を除去し、
    非印刷時に、先端と前記ドラム周面との間の距離であるスクレイパーギャップが前記第1距離よりも短い第2距離となった前記スクレイパーにより、前記ドラム周面に付着した異物を除去する、
    ことを特徴とする記録装置の異物除去方法。
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