JP7275771B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
従来、紫外線硬化型のインクを用いる印刷装置では、印刷ヘッドの搬送方向下流側にインクミスト回収用の吸引口と、紫外線照射器とが設置されている。そして、吸引口は、紫外線照射器へのインクミストの付着を防止するため、紫外線照射器に接して設置されている(特許文献1を参照)。
特開2014-162121号公報
しかしながら、特許文献1では、上記構成により、印刷ヘッドからインク滴を吐出する際に発生するミストを回収することは記述されているが、ミストの回収効率を向上させることに関しては示唆されていない。
近年の印刷装置における印刷の高速化に伴い、ミストの量が多くなってきているため、ミストの回収効率を向上させることが課題となっている。
本願の印刷装置は、基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、制御部と、を備えた印刷装置であって、搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記制御部は、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整することを特徴とする。
隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
上記の印刷装置は、前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくすることが好ましい。
上記の印刷装置は、前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有し、前記隙間Aを調整する際には、前記シャッターの開閉量を調整することが好ましい。
上記の印刷装置において、前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、前記隙間Bを調整する際には、前記補助ダクトを移動することが好ましい。
本願の印刷方法は、基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、を備えた印刷装置の印刷方法であって、搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整する調整工程を有することを特徴とする。
隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
上記の印刷方法において、前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、前記調整工程は、前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくする工程を有することが好ましい。
上記の印刷方法は、前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有し、前記調整工程は、前記隙間Aを調整するために、前記シャッターの前記開閉量を調整する開閉量調整工程を有することが好ましい。
上記の印刷方法において、前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、前記調整工程は、前記隙間Bを調整するために、前記補助ダクトの移動量を調整する移動量調整工程を有することが好ましい。
第1実施形態に係るプリンターの全体構成のブロック図。 印刷領域を含む搬送経路の概略図。 印刷ヘッド、ミスト回収部、仮硬化用照射部、及び基材を示す概側面図。 吸引風量のみを調整して隙間Bで反対方向の気流となる場合の確認結果を示す図。 第2実施形態に係るプリンターの全体構成のブロック図。 印刷ヘッド、ミスト回収部、仮硬化用照射部、及び基材を示す概側面図。 隙間Aと隙間Bとを調整して隙間Bで反対方向の気流となる場合の確認結果を示す図。
本発明の実施形態に係る印刷装置の概略について、図を参照して説明する。本実施形態において、印刷装置は、画像を印刷する基材の一例として、ロール状に巻かれた用紙(連続紙)をロール・ツー・ロール方式で搬送する印刷装置である。その一例としてインクジェットプリンター1(以下、単にプリンター1と称する)を例に挙げて説明する。なお、図2、図3、図6においては、説明の便宜上、縮尺を変えて図示している。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るプリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2は、印刷領域を含む搬送経路の概略図である。
プリンター1は、紙系、フィルム系の基材Sに画像を印刷する印刷装置であり、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。なお、基材Sの種類は、具体例を挙げると、紙系には上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙等があり、フィルム系には合成紙、PET(Polyethylene terephthalate),PP(polypropylene)等がある。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、表示装置(図示省略)にユーザーインターフェイスを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。
プリンタードライバーは、CD-ROMなどの記録媒体(コンピューターで読取り可能な記録媒体)に記録されている。または、インターネットを介してコンピューター110にプリンタードライバーをダウンロードすることも可能である。コンピューター110は、プリンター1に画像を印刷させるために、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
本実施形態のプリンター1は、液体の一例として、光の一種である紫外線(Ultra Violet Light:以下「UV」と略す)の照射を受けて硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインクという)を吐出することによって基材Sに画像を印刷する装置である。UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。なお、本実施形態のプリンター1は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のUVインク(カラーインク)を用いて画像を印刷する。
図1に示すように、プリンター1は、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。コンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40)を制御して、印刷データに従って基材Sに画像を印刷する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、基材Sに画像を印刷する。プリンター1内の状況は、検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、基材Sを、予め設定された搬送経路に沿って搬送するものである。搬送ユニット20は、図2に示すように、基材Sが巻かれ回転可能に支持される繰出軸201と、中継ローラー21と、第1搬送ローラー22(第1駆動ローラー22a、第1従動ローラー22b)と、中継ローラー23と、搬送ドラム26と、テンションローラー27と、第2搬送ローラー28(第2駆動ローラー28a、第2従動ローラー28b)と、テンションローラー29と、テンションローラー29を通過した基材Sを巻き取る巻取軸202と、を有している。なお、基材Sを搬送するための搬送経路は、基材Sが各ローラーを順次経由して移動することにより形成される。
搬送ドラム26は、円筒形状の搬送部材であり、基材Sを周面で支持するとともに搬送方向Dに搬送する。搬送ドラム26は、基材Sを介して、後述する各ヘッドユニット30や各照射ユニット40と対向している。また、基材Sは、所定の張力(テンション)で搬送ドラム26に密着するように搬送される。
ヘッドユニット30は、基材SにUVインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、搬送中の基材Sに対して各印刷ヘッド31からインクを吐出することによって、基材Sにドットを形成し画像を印刷する。なお、本実施形態のヘッドユニット30の各印刷ヘッド31は、基材Sの紙幅分のドットを一度に形成することができる。いわゆるライン型の印刷ヘッド31で構成されている。
また、前述したように本実施形態では、UVインクとして、画像を形成するための4色のカラーインクを用いている。図2に示すように、搬送方向Dの上流側から順に、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のUVインクをそれぞれ吐出する印刷ヘッド31が、搬送ドラム26の周面と対向するように設けられている。
照射ユニット40は、基材Sに着弾したUVインクに向けてUVを照射するものである。基材S上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、紫外線照射器としての仮硬化用照射部41と本硬化用照射部42とを備えている。
検出器群50は、端部検出センサー51、ロータリー式エンコーダー(図示省略)、紙検出センサー(図示省略)などが含まれる。端部検出センサー51は、基材Sの幅方向の端部を検出し基材Sの蛇行を検出する。ロータリー式エンコーダーは、第1駆動ローラー22aや第2駆動ローラー28aの回転量を検出する。そして、ロータリー式エンコーダーの検出結果に基づいて、基材Sの搬送量を検出することができる。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。制御部としてのコントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、制御回路64とを有する。インターフェイス部61は、コンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。また、メモリー63は後述するテーブルも有している。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、制御回路64を介して各ユニットを制御する。
ミスト回収ユニット70は、各印刷ヘッド31から吐出されるインク滴のミストを回収するためのものである。なお、ミストとは、インク滴よりも微小な微小液体滴(具体的には、粒径サイズが0.5~10μm程度の滴)であり、印刷ヘッド31のノズルからインク滴を吐出する際に発生する。本実施形態のプリンター1は、各色の印刷ヘッド31毎にミストを回収するミスト回収部71を備えている。詳細には、プリンター1は、各色の印刷ヘッド31の搬送方向Dの下流側に、ミスト回収部71を備えている。
本実施形態のプリンター1は、上述したようにインク色(C,M,Y,K)毎に4つの印刷ヘッド31を備えている。これらの各印刷ヘッド31は、画像を印刷するためのUVインク(カラーインク)をインク色毎に吐出する。
本実施形態において、各色の印刷ヘッド31は、全て同じ構成であり各印刷ヘッド31にはUVインクを吐出するノズルがノズル列方向に所定間隔で並んで配置されている。具体的には、本実施形態のプリンター1では、印刷ヘッド31のノズルは、ノズル列方向に沿って、600dpi(1/600インチ)の間隔(ノズルピッチ)で並んでいる。なお、ノズル列方向は、基材Sの搬送方向Dと交差する方向(基材Sの紙幅方向)である。
また、印刷ヘッド31のノズル列方向(紙幅方向)の長さは基材Sの紙幅よりも大きい。これにより、紙幅方向について600dpiの解像度でドットを形成可能になっている。また、搬送方向Dの解像度は、ノズルからのインクの吐出タイミングや搬送速度によって調整することができる。本実施形態では、搬送方向Dについても600dpiの解像度でドットを形成することとする(印刷解像度が600×600dpiである)。
印刷ヘッド31の各ノズルには、それぞれ対応してピエゾ素子が設けられている。そして、コントローラー60が駆動信号をピエゾ素子に印加することに基づいて、ピエゾ素子と対応するノズルからインクが吐出される。
基材Sは、プリンター1が印刷を開始する際には、搬送ドラム26の周面に沿わされた状態で、予め搬送経路に配置されている。そして、基材Sには、繰出軸201、巻取軸202、第2搬送ローラー28の出力トルクによりテンションが与えられている。具体的には、基材Sの繰出し部分では、基材Sのロール径に応じた繰出軸201のブレーキトルクにより、所定のテンションを付与する。
印刷領域部分では、テンションローラー27でテンションを検出し、所定のテンションとなるように第2搬送ローラー28のモーター(図示省略)のトルクを制御する。巻取部では、テンションローラー29でテンションを検出し、所定のテンションとなるように巻取軸202のモーター(図示省略)のトルクを制御する。これらの各テンションは、基材Sのロール径に応じて予め定められている。
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、第1搬送ローラー22のモーター(図示省略)を一定速度で回転させる。上述したように、基材Sにテンションが与えられた状態で、基材Sは、第1搬送ローラー22が一定速度で回転することにより、一定の速度で搬送方向Dに搬送される。搬送ドラム26は、基材Sとの摩擦力により、基材Sの搬送に従動して搬送方向Dに回転する。
印刷ヘッド31は、本実施形態では、搬送ドラム26の中心に対して同心円状で、周面上の基材Sとは所定の距離だけ離間するとともに、隣の印刷ヘッド31と所定のピッチを有して固定されている。搬送ドラム26の周面上の基材Sは、このように設置された各印刷ヘッド31に対して、搬送ドラム26を回転させて搬送方向Dに移動する。
コントローラー60は、基材Sが搬送ドラム26の周面上で搬送されている間に、コンピューター110から受信した印刷データに基づき、ヘッドユニット30の各印刷ヘッド31のノズルからインク滴を断続的に吐出させる。この動作により、基材Sにドットを形成する。更にコントローラー60は、照射ユニット40の各照射部からUVを照射させ、またミスト回収ユニット70によりミストを回収させる。
具体的には、最初に、コントローラー60は、基材Sがシアン用の印刷ヘッド31の下を通る際に、シアン用の印刷ヘッド31からシアン用インクを吐出させてシアン(色)を印刷する。その後、コントローラー60は、シアン用の印刷ヘッド31がシアン用インクを吐出した際に発生したミストをシアン用の印刷ヘッド31の搬送方向Dの下流側のミスト回収部71によって回収させる。更に、このミスト回収部71に配置された仮硬化用照射部41からUVを照射させて、基材Sに着弾したシアン用インクを仮硬化させる。
以上の動作を、他の色のインクについても同様に行う。そして、最後に、コントローラー60は、本硬化用照射部42からUVを照射させて基材S上の各ドットを完全に硬化させる。
本実施形態のプリンター1では、照射ユニット40として、仮硬化用照射部41と本硬化用照射部42とを備えており、ドットの形成後に仮硬化と本硬化の2段階の硬化を行っている。以下、各硬化の機能について説明する。
仮硬化は、ドットの表面を硬化させることにより、インク間の滲みやドットの広がりを抑制するための硬化である。仮硬化におけるUV照射は、基材Sの単位面積当たりの積算光量が少ない。このため、仮硬化の後においてもUVインク(ドット)は完全に硬化していない。これに対して、本硬化は、インクを完全に固化させるための硬化である。本硬化におけるUV照射は、仮硬化のUV照射よりも基材Sの単位面積当たりの積算光量が多い。
本実施形態のプリンター1では、仮硬化用照射部41は、インク色毎に設けられている。つまり、各色用の印刷ヘッド31に対して搬送方向Dの下流側の所定距離離れた位置にそれぞれ仮硬化用照射部41が設けられている。また、本硬化用照射部42は、各印刷ヘッド31及び仮硬化用照射部41よりも搬送方向Dの下流側に設けられている。
仮硬化用照射部41及び本硬化用照射部42の紙幅方向の長さは、印刷ヘッド31の紙幅方向の長さとほぼ同じになっている。また、本実施形態では、仮硬化用照射部41及び本硬化用照射部42は、UVの光源として発光ダイオード(Light Emitting Diode:以下LEDと略す)を備えている。各照射部から照射されるUVの量(光量)は、コントローラー60によりLEDへの入力電流を変えることによって制御されている。
図3は、印刷ヘッド31、ミスト回収部71、仮硬化用照射部41、及び基材Sを示す概側面図である。図3を参照して、ミストの回収効率を向上させるための要因について説明する。
図3では、説明の簡略化ために、基材Sが水平方向に搬送されることとしている。言い換えると、搬送方向Dが図の左側から右側となる。そして、基材Sと対向するように左側(上流側)から印刷ヘッド31、ミスト回収部71、仮硬化用照射部41が配置されている。なお、仮硬化用照射部41を以降では簡略化して照射部41と呼称して説明を行う。
図3に示すように、印刷ヘッド31の搬送方向Dの下流側に距離(隙間)を置いてミスト回収部71が設置されている。なお、ミスト回収部71は、照射部41の上流側に設置されている。また、ミスト回収部71において、基材S側となる一方の端部には、基材Sに対向する吸引口721が設けられた吸引ダクト72を有している。他のミスト回収部71においても同様の構成となっている。
ここで、印刷ヘッド31とミスト回収部71との隙間を、隙間Aとする。また、ミスト回収部71(吸引ダクト72)の吸引口721と基材Sとの隙間を、隙間Bとする。そして、印刷ヘッド31と基材Sとの隙間を、隙間Cとする。
また、図3において、実線の矢印の方向は、理想的な空気の流れの方向を示している。なお、基材Sが所定の搬送速度で搬送方向Dに搬送される場合、通常、基材Sの周りの空気は搬送方向Dに沿って、下流側に流れる気流が発生する。ミスト回収部71が動作していない場合には、照射部41と基材Sとに挟まれた領域においても、破線の矢印で示すように、下流側に流動する気流が発生している。
本実施形態では、基材Sと吸引ダクト72の吸引口721との隙間が基材Sと照射部41との隙間より小さく設定されている。言い換えると、吸引口721が照射部41より基材S側に位置している。従って、基材Sと照射部41との間の隙間を通過する気流は、基材Sと吸引ダクト72の吸引口721との隙間に依存するため、隙間Bとして、基材Sと吸引口721との隙間としている。
なお、ミスト回収部71が無い場合、印刷ヘッド31からインクを吐出した際に発生するミストは、この気流に乗って流動し、印刷ヘッド31の下流側に設置される照射部41に付着しやすくなる。照射部41にミストが付着することにより、規定の紫外線照射量を印刷された基材Sに与えることができなくなり、印刷の滲み等の不具合を発生させる原因となってしまう。
従って、照射部41の上流側にミスト回収部71を設置して、照射部41にミストが付着する前にミストを吸引することが必要となる。具体的には、照射部41と基材Sとに挟まれた領域において、実線の矢印で示すように、下流側に流動する気流(破線で示す矢印)とは反対方向の気流となり、ミストがミスト回収部71に吸引されるようにしなければならない。言い換えると、基材Sと吸引口721との間の隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dとは反対方向(上流方向)となるようにしなければならない。
本実施形態では、基材Sと吸引口721との間の隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dとは反対方向となるための主な要因として、隙間A、隙間B、隙間C、及びミスト回収部71の吸引風量を挙げることができる。そして、発明者は、要因(隙間A、隙間B、及び吸引風量)の値を調整し、基材Sと吸引口721との間の隙間Bを通過する気流の向きを、基材Sの搬送方向Dとは反対方向とさせるための確認を行った。
なお、印刷ヘッド31と基材Sとの隙間となる隙間Cは、印刷ヘッド31から吐出したインク滴が確実に基材Sの所定の位置に着弾させるために、初期的に決める値であり、調整することは無いため、隙間Cは固定される値として、要因から除外した。
図4は、吸引風量のみを調整して隙間Bで反対方向の気流となる場合の確認結果を示す図である。
本実施形態では、基材Sの搬送速度として4種類を有している。具体的には、搬送速度として、7.5m/min,15m/min,30m/min,50m/minを有している。また、隙間Aは5.0mm、隙間Bは3.5mmとして固定している。また、印刷ヘッド31と基材Sとの隙間Cは0.6mmで固定される。
なお、吸引風量として、吸引するファンの駆動電圧(ファン電圧(V))を調整している。そして、各搬送速度に応じて、ファン電圧を調整し、隙間Bにおいて反対方向の気流が発生する場合を確認した。図4の隙間Bでの風速が、プラス(+)と表記される場合は気流が下流側に流れていることを示し、マイナス(-)と表記される場合は気流が反対方向へ流れたことを示している。
その結果、搬送速度が7.5m/minの場合には、隙間Bの風速が(-)となるためには、吸引風量として、1.0V,1.5Vでは無理であり、2.0Vになると実現できることが判る。また、搬送速度が15m/minの場合には、隙間Bの風速が(-)となるためには、吸引風量として、2.0V,2.5Vでは無理であり、3.0Vになると実現できることが判る。また、搬送速度が30m/minの場合には、隙間Bの風速が(-)となるためには、吸引風量として、3.0V,3.5Vでは無理であり、4.0Vになると実現できることが判る。また、搬送速度が50m/minの場合には、隙間Bの風速が(-)となるためには、吸引風量として、4.0V,4.5Vでは無理であり、5.0Vになると実現できることが判る。
図4に示すように、搬送速度を上げていく場合、吸引風量も2.0V,3.0V,4.0V,5.0Vと上げていくことにより、基材Sが所定の搬送速度で搬送方向Dに搬送されることにより発生する下流側への気流に逆らって、反対方向の気流とすることができる。
従って、隙間A及び隙間Bを固定して吸引風量を調整する場合、隙間Bにおいて、下流側への気流に逆らって反対方向の気流とするためには、搬送速度が7.5m/minの場合には吸引風量が2.0Vとなる。また、搬送速度が7.5m/minよりも速くなる15m/minの場合には、吸引風量を2.0Vより大きくなる3.0Vとすることで、隙間Bにおいて、搬送速度による下流側への気流に逆らって反対方向の気流とすることができる。この関係は、搬送速度が30m/min,50m/minにおいても同様となる。
言い換えると、隙間Bにおいて、下流側への気流に逆らって反対方向の気流とするためには、搬送速度が第1搬送速度(例えば7.5m/min)の時の吸引風量(例えば2.0V)よりも、搬送速度が第1搬送速度(7.5m/min)よりも速い第2搬送速度(例えば15m/min)の時の吸引風量を大きく(例えば3.0V)することでよい。
なお、隙間Bにおいて、下流側への気流に逆らって反対方向の気流とするための調整工程として、搬送速度が第1搬送速度の時の吸引風量よりも、搬送速度が第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の吸引風量を大きくする工程を有していると言うことができる。
なお、3つの要因のうち、隙間A及び隙間Bを固定して吸引風量を調整する場合において、搬送速度に対応して、隙間Bでの気流を搬送方向Dとは反対方向の気流とするための搬送速度に対応する吸引風量は、テーブルとして、メモリー63に記憶させることでよい。
従って、CPU62は、印刷時において、基材Sの搬送速度を設定した場合、メモリー63からテーブルを読み込み、設定した搬送速度に対応する吸引風量を決定する。そして、CPU62は、制御回路64を介して、ミスト回収ユニット70を動作させることにより、ファンの駆動が開始される。この一連の動作により、ミスト回収部71によりミストが効率的に回収される。
なお、本実施形態では、3つの要因のうち、隙間A及び隙間Bの2つの要因を固定した状態で、基材Sと照射部41との間の隙間を通過する(基材Sと吸引口721との間の隙間Bを通過する)気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、1つの要因となるミスト回収部71の吸引風量を調整している。言い換えると、本実施形態では、気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、3つの要因のうち1つの要因となるミスト回収部71の吸引風量を調整する調整工程を有している。
以上、本実施形態に係るプリンター1、及びプリンター1の印刷方法によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター1によれば、制御部としてのコントローラー60は、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、ミスト回収部71の吸引風量を調整している。なお、隙間Aは、印刷ヘッド31とミスト回収部71との隙間であり、隙間Bは、基材Sと吸引口721との隙間である。
これにより、3つの要因のうちの1つの要因である吸引風量を調整することにより、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材Sの搬送方向Dと反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、照射部41にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
本実施形態のプリンター1によれば、隙間A及び隙間Bを固定して吸引風量を調整する場合、搬送速度が第1搬送速度の時の吸引風量よりも、搬送速度が第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の吸引風量を大きくしている。
これにより、隙間A、隙間Bを調整するには機械的、電気的な構成が必要となるが、吸引風量を調整するには、ファンの駆動電圧を調整することでよいため、調整が容易となる。そして、基材Sの搬送速度が速くなる場合には、吸引風量を大きくするように、吸引風量を調整することでミストの回収効率を向上させることができ、容易に、印刷の高速化に対応させることができる。
本実施形態のプリンター1の印刷方法によれば、制御部としてのコントローラー60は、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、ミスト回収部71の吸引風量を調整する調整工程を有している。
3つの要因のうちの1つの要因である吸引風量を調整する調整工程を有していることにより、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材Sの搬送方向Dと反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、照射部41にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
本実施形態のプリンター1の印刷方法によれば、隙間A及び隙間Bを固定して吸引風量を調整する場合、調整工程は、搬送速度が第1搬送速度の時の吸引風量よりも、搬送速度が第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の吸引風量を大きくする工程を有している。
これにより、隙間A、隙間Bを調整するには機械的、電気的な構成が必要となるが、吸引風量を調整するには、ファンの駆動電圧を調整することでよいため、調整が容易となる。そして、基材Sの搬送速度が速くなる場合には、吸引風量を大きくする工程により、吸引風量を調整することでミストの回収効率を向上させることができ、容易に、印刷の高速化に対応させることができる。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係るプリンター1Aの全体構成のブロック図である。図6は、本実施形態に係る印刷ヘッド31、ミスト回収部71、仮硬化用照射部41(照射部41)、及び基材Sを示す概側面図である。
第1実施形態のプリンター1が、隙間Aと隙間Bとを固定して、ミスト回収部71の吸引風量を調整していたことに対して、本実施形態のプリンター1Aでは、ミスト回収部71の吸引風量を固定して、隙間A及び隙間Bを調整することが異なる。言い換えると、本実施形態のプリンター1Aは、隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間Aを調整する調整工程と隙間Bを調整する調整工程とを有している。
本実施形態では、図6に示すように、隙間Aを調整するために、吸引口721が設けられた吸引ダクト72と印刷ヘッド31との間に、開閉量を調整可能なシャッター80を有している。シャッター80は、ベース部81と移動部82とで構成されており、ベース部81に対して移動部82を印刷ヘッド31側に移動させることにより、隙間Aを調整(開閉量を調整)する。
図5に示すように、本実施形態のプリンター1Aは、シャッター駆動部85を有している。そして、CPU62は、メモリー63に格納されている後述するテーブルに基づいて、搬送速度に対応する隙間Aの値を決定する。そして、CPU62は、プログラムに従って、制御回路64を介してシャッター駆動部85を駆動する。言い換えると、シャッター80の開閉量を調整する開閉量調整工程を有し、その工程を実行することにより、隙間Aを調整する。
また、本実施形態では、図6に示すように、隙間Bを調整するために、吸引ダクト72に加えて、基材Sとの間を移動可能な補助ダクト73を有している。補助ダクト73は、先端部に吸引口731を有し、基材Sに対して吸引ダクト72の吸引口721から基材Sの方向に延出して移動することにより、隙間Bを調整する。
本実施形態では、仮硬化用照射部41、本硬化用照射部42は、基材Sに対して移動せず固定されている。また、第1実施形態と同様に、基材Sと補助ダクト73の吸引口731との隙間が基材Sと照射部41との隙間より小さく設定されている。従って、基材Sと照射部41との間の隙間を通過する気流は、基材Sと補助ダクト73の吸引口731との隙間に依存するため、隙間Bとして、基材Sと吸引口731との隙間としている。
図5に示すように、本実施形態のプリンター1Aは、補助ダクト駆動部75を有している。そして、CPU62は、メモリー63に格納されている後述するテーブルに基づいて、搬送速度に対応する隙間Bの値を決定する。そして、CPU62は、プログラムに従って、制御回路64を介して補助ダクト駆動部75を駆動する。言い換えると、補助ダクト73の移動量を調整する移動量調整工程を有し、その工程を実行することにより、隙間Bを調整する。
図7は、隙間Aと隙間Bとを調整して隙間Bで反対方向の気流となる場合の確認結果を示す図である。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に搬送速度として4種類を有している。具体的には、搬送速度として、7.5m/min,15m/min,30m/min,50m/minを有している。また、印刷ヘッド31と基材Sとの隙間Cは、第1実施形態と同様に、0.6mmで固定される。そして、ミスト回収部71の吸引風量はファンの駆動電圧として2.0Vで固定している。
なお、各搬送速度に応じて、シャッター80の開閉量を調整することで隙間Aを調整し、併せて、補助ダクト73を移動させることにより各隙間Aに対して隙間Bを調整することにより、隙間Bにおいて反対方向の気流が発生する場合を確認した。第1実施形態と同様に、図7の隙間Bでの風速が、プラス(+)と表記される場合は気流が搬送方向D(下流側)に流れていることを示し、マイナス(-)と表記される場合は気流が搬送方向Dとは反対方向へ流れていることを示している。
反対方向への風速が大きい場合や、搬送方向Dへの風速が大きい場合等における吐出への影響、ミスト吸引量への影響、ミストの印刷ヘッド31や照射部41への付着への影響等を、バランスを加味して総合的に判断した場合、発明者は、隙間Bでの風速が-2.0m/sec程度であることが最も望ましいとしている。
具体的には、図7に示すように、搬送速度に関係なく、隙間Bの反対方向への風速が-2.0m/secより大きくなると(例えば、-3.0m/sec,-4.0m/sec等)、印刷ヘッド31から吐出されるインク滴に対して下流側に引き寄せる力が大きくなり、インク滴の着弾位置が下流側にずれて、印刷位置ずれが発生する。これにより、この組み合わせとなる隙間A、隙間Bは、吐出への影響として問題があるため「NG(no good)」としている。なお、吐出への影響に問題がない場合は「OK」としている。
また、搬送速度に関係なく、隙間Bの搬送方向Dへの風速が-2.0m/secより大きくなると(例えば、+1.0m/sec,+2.0m/sec等)、隙間Bからのミスト回収部71によるミスト吸引量が少なくなり、吸引できないミストが照射部41に付着し、適正な照射が行えなくなる。これにより、この組み合わせとなる隙間A、隙間Bは、照射への影響として問題があるため「NG」としている。なお、照射への影響に問題がない場合は「OK」としている。
従って、搬送速度が7.5m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが4.0mmで、隙間Bが3.0mm~4.0mmの条件は吐出への影響として「NG」であり、隙間Aが5.0mmで、隙間Bが3.5mm~4.0mmの条件、および隙間Aが6.0mmで、隙間Bが3.0mm~4.0mmの条件は照射への影響として「NG」となる。従って、搬送速度が7.5m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが5.0mmで、隙間Bが3.0mmとすることが、隙間Bの風速を-2.0m/sec程度とするためには最も適することになる。
搬送速度が15m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが3.0mmで、隙間Bが2.5mm~3.5mmの条件は吐出への影響として「NG」であり、隙間Aが4.0mmで、隙間Bが3.0mm~3.5mmの条件、および隙間Aが5.0mmで、隙間Bが2.5mm~3.5mmの条件は照射への影響として「NG」となる。従って、搬送速度が15m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが4.0mmで、隙間Bが2.5mmとすることが、隙間Bの風速を-2.0m/sec程度とするためには最も適することになる。
搬送速度が30m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが2.0mmで、隙間Bが2.0mm~3.0mmの条件は吐出への影響として「NG」であり、隙間Aが3.0mmで、隙間Bが2.5mm~3.0mmの条件、および隙間Aが4.0mmで、隙間Bが2.0mm~3.0mmの条件は照射への影響として「NG」となる。従って、搬送速度が30m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが3.0mmで、隙間Bが2.0mmとすることが、隙間Bの風速を-2.0m/sec程度とするためには最も適することになる。
搬送速度が50m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが1.0mmで、隙間Bが1.5mm~2.5mmの条件は吐出への影響として「NG」であり、隙間Aが2.0mmで、隙間Bが2.0mm~2.5mmの条件、および隙間Aが3.0mmで、隙間Bが1.5mm~2.5mmの条件は照射への影響として「NG」となる。従って、搬送速度が50m/min、隙間Cが0.6mm、吸引風量が2.0Vの場合には、隙間Aが2.0mmで、隙間Bが1.5mmとすることが、隙間Bの風速を-2.0m/sec程度とするためには最も適することになる。
なお、3つの要因のうち、吸引風量を固定して、隙間Aと隙間Bとを調整する場合において、搬送速度に対応して、隙間Bでの気流を搬送方向Dとは反対方向の気流とするための搬送速度に対応する隙間Aと隙間Bとの値は、テーブルとして、メモリー63に記憶させることでよい。
従って、CPU62は、印刷時において、基材Sの搬送速度を設定した場合、メモリー63からテーブルを読み込み、設定した搬送速度に対応する隙間Aと隙間Bとの値を決定する。そして、CPU62は、シャッター80の開閉量を調整する開閉量調整工程により、制御回路64を介してシャッター駆動部85を駆動してシャッター80の開閉量を調整させて、隙間Aを調整する。
また、CPU62は、補助ダクト73の移動量を調整する移動量調整工程により、制御回路64を介して補助ダクト駆動部75を駆動して補助ダクト73を移動させて、隙間Bを調整する。そして、CPU62は、制御回路64を介して、ミスト回収ユニット70を動作させることにより、ファンの駆動が開始され、ミストの回収を開始させる。この一連の動作により、ミスト回収部71によりミストが効率的に回収される。
本実施形態の調整工程は、隙間Aを調整するために、シャッター80の開閉量を調整する開閉量調整工程を有している。また、調整工程は、隙間Bを調整するために、補助ダクト73の移動量を調整する移動量調整工程を有している。
以上、本実施形態に係るプリンター1A、及びプリンター1Aの印刷方法によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のプリンター1Aによれば、制御部としてのコントローラー60は、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口731との間の隙間B)を通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、隙間Aと隙間Bとを調整している。
これにより、3つの要因のうちの2つの要因となる隙間Aと隙間Bとを調整することにより、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口731との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材Sの搬送方向Dと反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、照射部41にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
本実施形態のプリンター1Aによれば、ミスト回収部71の一方の端部に吸引口721が設けられた吸引ダクト72と印刷ヘッド31との間に開閉量を調整可能なシャッター80を有し、隙間Aを調整する際にはシャッター80の開閉量を調整することで行っている。この構成により、隙間Aの調整を容易に行うことができる。
本実施形態のプリンター1Aによれば、吸引ダクト72は、基材Sとの間を移動可能な補助ダクト73を有し、隙間Bを調整する際には、補助ダクト73を移動することで行っている。この構成により、隙間Bの調整を容易に行うことができる。
本実施形態のプリンター1Aの印刷方法によれば、制御部としてのコントローラー60は、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、隙間Aと隙間Bとを調整する調整工程を有している。
3つの要因のうち2つの要因となる隙間Aと隙間Bとを調整する調整工程を有していることにより、基材Sと照射部41との間の隙間(基材Sと吸引口721との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材Sの搬送方向Dと反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、照射部41にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
本実施形態のプリンター1Aの印刷方法によれば、ミスト回収部71の一方の端部に吸引口721が設けられた吸引ダクト72と印刷ヘッド31との間に開閉量を調整可能なシャッター80を有し、隙間Aを調整するために、シャッター80の開閉量を調整する開閉量調整工程を有している。この印刷方法により、シャッター80の開閉量を調整する開閉量調整工程を行うことで隙間Aの調整を容易に行うことができる。
本実施形態のプリンター1Aの印刷方法によれば、吸引ダクト72は、基材Sとの間を移動可能な補助ダクト73を有し、隙間Bを調整するために、補助ダクト73の移動量を調整する移動量調整工程を有している。この印刷方法により、補助ダクト73の移動量を調整する移動量調整工程を行うことで隙間Bの調整を容易に行うことができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
<変形例1>
第1実施形態のプリンター1では、隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、ミスト回収部71の吸引風量を調整している。また、第2実施形態のプリンター1Aでは、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、隙間A、隙間Bを調整している。しかし、これには限定されず、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、少なくとも一つを調整することでよい。
<変形例2>
第1実施形態のプリンター1の印刷方法では、隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となるように、基材Sの搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、ミスト回収部71の吸引風量を調整する調整工程を有している。また、第2実施形態のプリンター1Aの印刷方法では、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、隙間A、隙間Bを調整する調整工程を有している。しかし、これには限定されず、隙間A、隙間B、ミスト回収部71の吸引風量のうち、少なくとも一つを調整する調整工程を有することでよい。
<変形例3>
第1、第2実施形態では、隙間Bを通過する気流の向きが、基材Sの搬送方向Dと反対方向となる気流の風速として-2.0m/secを目安としているが、この値に限定されることはなく、印刷装置により確認を行い、印刷装置に合った風速を目安とすることでよい。
<変形例4>
第2実施形態では、隙間Bを調整するために、吸引ダクト72に加えて、基材Sとの間を移動可能な補助ダクト73を有している。しかし、この構成には限られず、吸引ダクト72が基材Sとの間を移動可能となるように構成されることでもよい。
<変形例5>
印刷ヘッド31とミスト回収部71との隙間となる隙間Aに関し、第1実施形態では固定し、第2実施形態では調整している。なお、隙間Aは、調整した値として「0mm」とすることができる。なお、隙間Bは、調整した値として「0mm」とすることはできない。また、ミスト回収部71の吸引風量を「0V」とすることはできない。
<変形例6>
第1、第2実施形態のプリンター1,1Aでは、印刷ヘッド31は4色のインクに合わせて4つの印刷ヘッドを用いている。しかし、これには限られず、1色に対応させて1つの印刷ヘッドを用いてもよいし、5色以上の色に対応させて5以上の印刷ヘッドを用いてもよい。
<変形例7>
第1、第2実施形態のプリンター1,1Aでは、ミストが付着する照射ユニット40として仮硬化用照射部41に適用して説明した。しかし、これには限られず、ミストが付着する照射ユニット40として本硬化用照射部42に適用してもよい。
以下に、上記実施形態から導き出される内容を記載する。
印刷装置は、基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、制御部と、を備えた印刷装置であって、搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記制御部は、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整することを特徴とする。
隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
この構成によれば、制御部は、基材と紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、基材の搬送方向と反対方向となるように、基材の搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整する。
これにより、3つの要因のうちの少なくとも一つの要因を調整することにより、基材と紫外線照射器との間の隙間(基材と吸引口との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材の搬送方向と反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、紫外線照射器にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
上記、印刷装置では、前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくすることが好ましい。
この構成によれば、隙間A、隙間Bを調整するには機械的、電気的な構成が必要となるが、吸引風量を調整するには、例えばファンの駆動電圧を調整することでよいため、調整が容易となる。そして、基材の搬送速度が速くなる場合には、吸引風量を大きくするように、吸引風量を調整することでミストの回収効率を向上させることができ、容易に、印刷の高速化に対応させることができる。
上記、印刷装置では、前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有し、前記隙間Aを調整する際には、前記シャッターの開閉量を調整することが好ましい。
この構成によれば、隙間Aを調整する際にはシャッターの開閉量を調整することでよいため、隙間Aの調整を容易に行うことができる。
上記、印刷装置では、前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、前記隙間Bを調整する際には、前記補助ダクトを移動することが好ましい。
この構成によれば、隙間Bを調整する際には、補助ダクトを移動することでよいため、隙間Bの調整を容易に行うことができる。
印刷装置における印刷方法は、基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、を備えた印刷装置の印刷方法であって、搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整する調整工程を有することを特徴とする。
隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
この方法によれば、基材と紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、基材の搬送方向と反対方向となるように、基材の搬送速度に応じて、隙間A、隙間B、ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整する調整工程を有している。
これにより、3つの要因のうちの少なくとも一つの要因を調整工程で調整することにより、基材と紫外線照射器との間の隙間(基材と吸引口との間の隙間B)を通過する気流の向きを基材の搬送方向と反対方向とすることができる。従って、ミストの回収効率を向上させることが可能となり、紫外線照射器にミストが付着することを抑制することができることで、印刷の滲み等の不具合を抑制することができる。また、ミストの回収効率を向上させることができることで、近年の印刷装置における印刷の高速化に伴うミストの量の増加にも対応させることができる。
上記、印刷方法では、前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、前記調整工程は、前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくする工程を有することが好ましい。
この方法によれば、隙間A、隙間Bを調整するには機械的、電気的な構成が必要となるが、吸引風量を調整するには、例えばファンの駆動電圧を調整することでよいため、調整が容易となる。そして、基材の搬送速度が速くなる場合には、吸引風量を大きくする工程により、吸引風量を調整することでミストの回収効率を向上させることができ、容易に、印刷の高速化に対応させることができる。
上記、印刷方法では、前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有し、前記調整工程は、前記隙間Aを調整するために、前記シャッターの前記開閉量を調整する開閉量調整工程を有することが好ましい。
この方法によれば、シャッターの開閉量を調整する開閉量調整工程を行うことで隙間Aの調整を容易に行うことができる。
上記、印刷方法では、前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、前記調整工程は、前記隙間Bを調整するために、前記補助ダクトの移動量を調整する移動量調整工程を有することが好ましい。
この方法によれば、補助ダクトの移動量を調整する移動量調整工程を行うことで隙間Bの調整を容易に行うことができる。
1,1A…印刷装置としてのプリンター、31…印刷ヘッド、41…紫外線照射器としての仮硬化用照射部、42…紫外線照射器としての本硬化用照射部、60…制御部としてのコントローラー、71…ミスト回収部、72…吸引ダクト、73…補助ダクト、80…シャッター、721…吸引口、731…吸引口、A,B…隙間、D…搬送方向、S…基材。

Claims (6)

  1. 基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、制御部と、を備えた印刷装置であって、
    搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記制御部は、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整し、
    前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有し、
    前記隙間Aを調整する際には、前記シャッターの開閉量を調整することを特徴とする印刷装置。
    隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
    隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、
    前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくすることを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、
    前記隙間Bを調整する際には、前記補助ダクトを移動することを特徴とする印刷装置。
  4. 基材に紫外線硬化型インクを吐出するライン型の印刷ヘッドと、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッドの下流側に配置される紫外線照射器と、前記基材の搬送方向において前記印刷ヘッド及び前記紫外線照射器の間に配置される吸引口を有するミスト回収部と、を備え、前記基材の搬送方向において、前記ミスト回収部の一方の端部に前記吸引口が設けられた吸引ダクトと前記印刷ヘッドとの間に開閉量を調整可能なシャッターを有する印刷装置の印刷方法であって、
    搬送される前記基材へ向けて前記紫外線硬化型インクを吐出することで印刷を行っている時に、前記基材と前記紫外線照射器との間の隙間を通過する気流の向きが、前記基材の搬送方向と反対方向となるように、前記基材の搬送速度に応じて、下記隙間A、隙間B、前記ミスト回収部の吸引風量の少なくとも一つを調整する調整工程を有し、
    前記調整工程は、前記隙間Aを調整するために、前記シャッターの前記開閉量を調整する開閉量調整工程を有することを特徴とする印刷方法。
    隙間A:前記印刷ヘッドと前記ミスト回収部との隙間
    隙間B:前記基材と前記吸引口との隙間
  5. 請求項に記載の印刷方法であって、
    前記隙間A及び前記隙間Bを固定して前記吸引風量を調整する場合、
    前記調整工程は、前記搬送速度が第1搬送速度の時の前記吸引風量よりも、前記搬送速度が前記第1搬送速度よりも速い第2搬送速度の時の前記吸引風量を大きくする工程を有することを特徴とする印刷方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の印刷方法であって、
    前記吸引ダクトは、前記基材との間を移動可能な補助ダクトを有し、
    前記調整工程は、前記隙間Bを調整するために、前記補助ダクトの移動量を調整する移動量調整工程を有することを特徴とする印刷方法。
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