JP2015072843A - 荷電粒子線装置 - Google Patents
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外部磁場センサ7にて極子9の軸方向へ進入する外部磁場の検出を行う。外部磁場は電気信号として検出され、単位時間あたりの信号強度の変化量が求められる。単位時間はサンプリング間隔に依存し、キャンセルを行いたい周波数の倍以上の周波数でサンプリングを行うことが望ましい。
ステップ(S10)で得られた信号の変化量に対し、キャンセルコイル8に与えるキャンセル電流量をコンピュータ30等において計算する。外部磁場センサ7で検出された量に対して、キャンセルコイル8へ流すキャンセル電流波形はあらかじめテーブルデータで保存されており、テーブルデータを参照して計算される。このとき、設定により検出される磁場に対するキャンセル量の割合を変えることもできる。また、波形はキャンセルコイル8までの遅延時間も考慮する。なお、外部磁場として検出される信号には閾値を設けておき、閾値以下であればキャンセル電流を生成しないこともできる。また、キャンセルコイル8を用いず補正コイル10により行う場合には、補正コイル10に印加する値をここで定める。
ステップ(S11)で計算された値とキャンセルコイル8(または補正コイル10)に現在流れている値を合算し、最終的に出力する電流量をコンピュータ30等において計算する。
ステップ(S12)で計算された電流量に基づき、出力制御回路23よりキャンセルコイル8(または補正コイル10)でキャンセル電流を出力する。
ステップ(S10)に準じ、外部磁場センサ7にて極子9の軸方向へ進入する外部磁場の検出を行う。
ステップ(S11)に準じ、ステップ(S20)で得られた信号の変化量に対し、キャンセルコイル8に(または補正コイル10)与えるキャンセル電流量をコンピュータ30等において計算する。
条件判定回路22において、補正値(補正コイル10の電流)が変更中であるかを判断する。変更中であればステップ(S23)へ進み、変更中でなければステップ(S26)へ進む。変更中であるかは、コンピュータ30は補正電源21に変更命令を出すと同時に条件判定回路22に変更中であることを通知することで判断される。
調整信号の有無により微調整中かを判断する。調整信号が有る場合はステップ(S25)へ、無い場合はステップ(S24)へ進む。調整信号はステップ(S22)と同じくコンピュータ30より条件判定回路22に通知される。調整信号は、コンピュータ30にて補正値(補正コイル10の電流)の変化量が閾値より小さい場合に微調整中と判断して出力される。
ステップ(S21)で算出されたキャンセル電流量をゼロに置き換え、一時的に外部磁場の打ち消しを停止する。このとき、キャンセル電流の置き換えだけでなく、現在キャンセルコイル8を流れている電流をゼロにしても良い。これは、キャンセル電流のオフセット分をリセットして外部磁場の打ち消し範囲を再確保するためである。
ステップ(S23)の調整信号に基づく調整電流を、ステップ(S21)で算出されたキャンセル電流量に加える。調整電流は、補正値変更時に補正コイル10の電流量の変化に対して外部磁場センサ7で検出される分を差し引くために流される。補正コイル10の電流変更量と調整電流との関係はあらかじめ求めテーブルデータを作成しておき、これを参照することで調整電流は算出される。
ステップ(S12)に準じ、ステップ(S21)またはステップ(S24)またはステップ(S25)で計算された値とキャンセルコイル8で現在流れている値を合算し、最終的に出力する電流量をコンピュータ30等において計算する。
ステップ(S13)に準じ、ステップ(S26)で計算された電流量に基づき、出力制御回路23よりキャンセルコイル8(または補正コイル10)でキャンセル電流を出力する。
測定条件を設定する。外部磁場センサ7で検出される外部磁場と1次電子線に与える影響の関係を求めることが必要であるため、補正器OFFや観察条件と異なる光学条件でも良く、光学の縮小を拡大側へ設定してノイズ感度が大きくなる条件で確認することもできる。
測定したい極子に人工的な外部磁場を印加する。
外部磁場センサ7にて信号を確認、記録する。その際、センサの測定可能範囲内にあること注意する。
キャンセルコイル8(または補正コイル10)へキャンセル電流を印加する。ここでは事前準備しておいた、ステップ(S31)で加えた人工的な外部磁場と同程度の変化を与えるキャンセル電流を初期値とする。位相の初期値は外部センサ7で検出される信号をトリガとする。
SEM画像の変化量を測定する。なお、外部磁場の周期が1画面の走査周期よりも長い場合は、SEM画像の位置ズレを検出し、1画面よりも短い場合は例えばラインパターン等のエッジの揺れを元に判断する。変化量のリファレンスとしては、人工的な外部磁場とキャンセル磁場をON、OFFした画像を取得しそれぞれを比較してもよい。
ステップ(S34)で求めた変化量が、あらかじめ設定された閾値以下であれば、ステップ(S37)へ進み、閾値以上であればステップ(S36)へ進む。なお、閾値の例としては、人工的な外部磁場の変化量がキャンセル時に10分の1といった指標を用いる。
キャンセル電流の調整を行いステップ(S34)へ戻る。調整項目としては、出力タイミング(位相)、振幅(または単位時間の変化量)、波形(三角波、正弦波、線形近似、シグモイド曲線)などあらかじめパラメータとして設定した項目についてそれぞれ調整する。一項目の調整で最小化された後、次の項目へと進む。
ステップ(S32)で記録した外部磁場センサ7の信号と、ステップ(S35)で加えたキャンセル電流の各種パラメータとの関係を保存する。
ステップ(S37)で求めた外部磁場とキャンセル電流の関係について、所定数を取得済みか判断し、取得済みの場合はステップ(S40)へ、それ以外はステップ(S39)へ進む。所定数は、テーブルデータの精度を確保するために数点〜数10点取得していることが望ましい。
人工的な外部磁場の振幅を変え、ステップ(S32)に戻る。
ステップ(S37)で求めた所定数の外部磁場とキャンセル電流の関係から、特定の極子についてのテーブルデータを作成する。テーブルデータは各々の極子に紐付けされて管理される。
Claims (10)
- 荷電粒子線を発生する電子源と、
前記荷電粒子線を試料に照射する照射光学系と、
前記試料からの荷電粒子を検出する検出光学系と、
前記照射光学系における前記荷電粒子線の収差を補正する収差補正器と、
前記収差補正器を囲むように設けられたシールドと、
前記シールドの内側に設けられ、磁場を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づき、前記複数の極子の磁場を制御する制御部と、
を有する荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記収差補正器は複数の極子を有し、
前記複数の極子のうちの第1極子は、第1補正コイルと前記第1補正コイルよりも応答速度が速い第2補正コイルとを有し、
前記制御部は、前記第1センサの検出結果に基づき前記第2補正コイルの磁場を制御することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項2において、
前記第1補正コイルが前記荷電粒子線の収差を補正する動作が動作中か否かを判定する動作判定部を有し、
前記制御部は、前記判定部からの判定信号に基づき、前記第2補正コイルにおける前記制御を行うことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項2において、
前記第1補正コイルが前記荷電粒子線の収差を補正する励磁量を測定する励磁量測定部を有し、
前記制御部は、前記励磁量測定部にて測定された励磁量が任意の値以下の時に、前記第2補正コイルにおける前記制御を行うことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記収差補正器は複数の極子を有し、
前記第1センサは、前記複数の極子を保持する軸方向の磁場の変動を検出することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項5において、
前記複数の極子のうちの第1極子は、第1補正コイルと前記第1補正コイルよりも応答速度が速い第2補正コイルとを有し、
前記第1センサは、前記第1補正コイルと前記第2補正コイルとを保持する軸方向に設けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項5において、
前記第1センサと前記第2補正コイルは前記制御をするために荷電粒子線が広がる方向に配置され、前記方向に進入する変動磁場を打ち消すことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において、
前記シールドの内側に設けられ、磁場を検出する第2センサを有し、
前記収差補正器は複数の極子を有し、
前記複数の極子のうちの第1極子は、第1補正コイルと前記第1補正コイルよりも応答速度が速い第2補正コイルとを有し、
前記複数の極子のうちの第2極子は、第3補正コイルと前記第3補正コイルよりも応答速度が速い第4補正コイルとを有し、
前記制御部は、前記第1センサの検出結果に基づき前記第2補正コイルの磁場を制御し、前記第2センサの検出結果に基づき前記第4補正コイルの磁場を制御することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項1において
前記収差補正器は複数の極子を有し、
前記複数の極子の外周に配置され、前記複数の極子の磁路となる磁路リングと、
前記磁路リングに流れる電流を検出する電流センサと、
前記制御部は、前記電流センサの検出結果に基づき前記複数の極子の磁場を制御することを特徴とする荷電粒子線装置。 - 請求項9において
前記複数の極子のうちの第1極子は、第1補正コイルと前記第1補正コイルよりも応答速度が速い第2補正コイルとを有し、
前記制御部は、前記電流センサの検出結果に基づき前記第2補正コイルの磁場を制御することを特徴とする荷電粒子線装置。
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