JPH04370638A - 外部磁界の消去装置 - Google Patents
外部磁界の消去装置Info
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- JPH04370638A JPH04370638A JP3146074A JP14607491A JPH04370638A JP H04370638 A JPH04370638 A JP H04370638A JP 3146074 A JP3146074 A JP 3146074A JP 14607491 A JP14607491 A JP 14607491A JP H04370638 A JPH04370638 A JP H04370638A
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- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 22
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000007812 deficiency Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 2
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子顕微鏡等の装置を
設置する空間から外部磁界を消去するための外部磁界の
消去装置に関する。
設置する空間から外部磁界を消去するための外部磁界の
消去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型を含み電子顕微鏡等の荷電粒子線
を利用した装置では、荷電粒子線が磁界によって偏向さ
れる特性を持っている。それゆえに商用電源ライン等か
ら発生する変動磁界の悪影響を受け、その装置が本来持
っている性能を十分発揮できない場合が生じている。
を利用した装置では、荷電粒子線が磁界によって偏向さ
れる特性を持っている。それゆえに商用電源ライン等か
ら発生する変動磁界の悪影響を受け、その装置が本来持
っている性能を十分発揮できない場合が生じている。
【0003】このような外部からの磁界の影響を低減す
る目的で、透磁率の高い金属を用いて装置を覆うシール
ド法が採用されている。
る目的で、透磁率の高い金属を用いて装置を覆うシール
ド法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
所謂金属によるシールド法の採用では、磁界の影響の低
減に対して1/3程度の効果しかなく、その割りには高
価であった。
所謂金属によるシールド法の採用では、磁界の影響の低
減に対して1/3程度の効果しかなく、その割りには高
価であった。
【0005】また、最近の上記装置では、低加速電圧、
高分解能を実現しているため、従来であれば問題が生じ
なかった数mGAUSS 程度の外部磁場でもきわめて
大きな悪影響を受けるようになった。それに伴い設置室
の選定がきわめて重要かつ困難になった。
高分解能を実現しているため、従来であれば問題が生じ
なかった数mGAUSS 程度の外部磁場でもきわめて
大きな悪影響を受けるようになった。それに伴い設置室
の選定がきわめて重要かつ困難になった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するものであ
って、一定の周期で外部磁界を効率的に消去することが
できる外部磁界の消去装置を提供することを目的とする
ものである。
って、一定の周期で外部磁界を効率的に消去することが
できる外部磁界の消去装置を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の外部
磁界の消去装置は、外部磁界消去空間の外周面に設置さ
れ外部磁界の消去磁界を発生する消去手段、該消去手段
に与える一定の周期分の消去データを格納するデータ格
納手段、該データ格納手段に対する消去データの読み書
きを制御するデータ制御手段、外部磁界消去空間内に設
置され変動磁界を検出する検出手段、及び該検出手段で
検出された変動磁界により消去データを演算修正する演
算手段を備え、データ制御手段により一定の周期で繰り
返しデータ格納手段から消去データを順次読み出して消
去手段に与え演算手段で演算修正した消去データをデー
タ格納手段に再格納するように構成したことを特徴とす
るものである。
磁界の消去装置は、外部磁界消去空間の外周面に設置さ
れ外部磁界の消去磁界を発生する消去手段、該消去手段
に与える一定の周期分の消去データを格納するデータ格
納手段、該データ格納手段に対する消去データの読み書
きを制御するデータ制御手段、外部磁界消去空間内に設
置され変動磁界を検出する検出手段、及び該検出手段で
検出された変動磁界により消去データを演算修正する演
算手段を備え、データ制御手段により一定の周期で繰り
返しデータ格納手段から消去データを順次読み出して消
去手段に与え演算手段で演算修正した消去データをデー
タ格納手段に再格納するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0008】
【作用】本発明の外部磁界の消去装置では、消去手段に
与える一定の周期分の消去データをデータ格納手段に格
納し、データ制御手段により一定の周期で繰り返しデー
タ格納手段から消去データを順次読み出して消去手段に
与えると共に、その時の変動磁界を検出して演算手段で
消去データを演算修正しその消去データをデータ格納手
段に再格納するので、前の周期での磁界消去誤差が修正
され高精度で外部磁界の消去を行うことができる。特に
、周期を商用周波数に合わせることにより商用電源から
の交流磁界に対して消去効果を高めることができ、商用
周波数に対応する周期であれば十分速く応答できるので
、直流変動磁界に対しても消去効果を高めることができ
る。
与える一定の周期分の消去データをデータ格納手段に格
納し、データ制御手段により一定の周期で繰り返しデー
タ格納手段から消去データを順次読み出して消去手段に
与えると共に、その時の変動磁界を検出して演算手段で
消去データを演算修正しその消去データをデータ格納手
段に再格納するので、前の周期での磁界消去誤差が修正
され高精度で外部磁界の消去を行うことができる。特に
、周期を商用周波数に合わせることにより商用電源から
の交流磁界に対して消去効果を高めることができ、商用
周波数に対応する周期であれば十分速く応答できるので
、直流変動磁界に対しても消去効果を高めることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は本発明の外部磁界の消去装置の1実施例
を説明するための図、図2は消去コイルの励磁制御系の
構成例を示す図である。図において、1、x、y、zは
検出コイル、2は積分器、3はA/D変換器、4は演算
器、5はメモリ、6はD/A変換器、7は同期信号発生
器、8はアドレス発生器、9、X1 、X2 、Y1
、Y2 、Z1 、Z2 は消去コイルを示す。
明する。図1は本発明の外部磁界の消去装置の1実施例
を説明するための図、図2は消去コイルの励磁制御系の
構成例を示す図である。図において、1、x、y、zは
検出コイル、2は積分器、3はA/D変換器、4は演算
器、5はメモリ、6はD/A変換器、7は同期信号発生
器、8はアドレス発生器、9、X1 、X2 、Y1
、Y2 、Z1 、Z2 は消去コイルを示す。
【0010】図1において、X1 、X2 、Y1 、
Y2 、Z1 、Z2 は、立方体の外部磁界消去空間
を形成する消去コイルであり、この内部に装置が配置さ
れる。そして、それぞれ向かい合う消去コイルX1 と
X2 、Y1 とY2 、Z1 とZ2 は、同極性接
続されて平行磁界を形成するものである。したがって、
一辺の長さは、電子顕微鏡等の装置が入るのに十分な大
きさとなる。
Y2 、Z1 、Z2 は、立方体の外部磁界消去空間
を形成する消去コイルであり、この内部に装置が配置さ
れる。そして、それぞれ向かい合う消去コイルX1 と
X2 、Y1 とY2 、Z1 とZ2 は、同極性接
続されて平行磁界を形成するものである。したがって、
一辺の長さは、電子顕微鏡等の装置が入るのに十分な大
きさとなる。
【0011】x、y、zは、それぞれ消去コイルX1
とX2 、Y1 とY2 、Z1 とZ2 に対して同
方向にして外部磁界消去空間内に設置される検出コイル
であり、外部磁界消去空間内の変動磁界を検出し電気信
号(Δe=Δφ/Δt)に変換するものである。
とX2 、Y1 とY2 、Z1 とZ2 に対して同
方向にして外部磁界消去空間内に設置される検出コイル
であり、外部磁界消去空間内の変動磁界を検出し電気信
号(Δe=Δφ/Δt)に変換するものである。
【0012】本発明は、一定の周期分の消去データをメ
モリに格納しておき、これを読み出して消去コイルX1
、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、Z2 に与え外
部磁界を相殺するような消去磁界を発生するものである
。そして、磁界の消去が不完全な場合には、その過不足
が検出コイルx、y、zで検出されるので、この検出信
号により消去データを修正してメモリに再格納する。こ
のようにすることにより一定の周期で繰り返す変動磁界
に対しては、完全に磁界を消去することができ、検出信
号がゼロになるように制御することができる。その制御
系の構成例を示したのが図2である。
モリに格納しておき、これを読み出して消去コイルX1
、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、Z2 に与え外
部磁界を相殺するような消去磁界を発生するものである
。そして、磁界の消去が不完全な場合には、その過不足
が検出コイルx、y、zで検出されるので、この検出信
号により消去データを修正してメモリに再格納する。こ
のようにすることにより一定の周期で繰り返す変動磁界
に対しては、完全に磁界を消去することができ、検出信
号がゼロになるように制御することができる。その制御
系の構成例を示したのが図2である。
【0013】図2において、検出コイル1は、図1に示
した検出コイルx、y、zであり、消去コイル9は、図
1に示したX1 、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、
Z2 である。積分器2は、検出コイル1からの微分出
力(Δe=Δφ/Δt)を積分し、外部磁界の強さに比
例した電気信号に変換するものであり、アナログーデジ
タル変換器3は、積分器2の出力のアナログ信号をデジ
タル信号に変換するものである。演算回路4は、アナロ
グーデジタル変換器3の出力とメモリ5の出力との加算
を行い、その値をメモリ5に再格納(更新)するもので
ある。
した検出コイルx、y、zであり、消去コイル9は、図
1に示したX1 、X2 、Y1 、Y2 、Z1 、
Z2 である。積分器2は、検出コイル1からの微分出
力(Δe=Δφ/Δt)を積分し、外部磁界の強さに比
例した電気信号に変換するものであり、アナログーデジ
タル変換器3は、積分器2の出力のアナログ信号をデジ
タル信号に変換するものである。演算回路4は、アナロ
グーデジタル変換器3の出力とメモリ5の出力との加算
を行い、その値をメモリ5に再格納(更新)するもので
ある。
【0014】後述するようにメモリ5の出力は消去コイ
ル9の制御データであるので、これが適正でなく過不足
である場合には、その分が検出コイル1で検出され積分
器2を通してアナログーデジタル変換器3の出力に現れ
る。演算回路4は、消去コイル9により外部磁界を消去
するのに過不足があった分をその時の対応する制御デー
タ、つまりメモリ5の出力に加減算してその修正データ
を新たな制御データとしてメモリ4に再格納するもので
ある。したがって、次のサイクルにはメモリ5から過不
足の修正された制御データが出力され、より適正な消去
コイル9による外部磁界の消去効果が期待できる。
ル9の制御データであるので、これが適正でなく過不足
である場合には、その分が検出コイル1で検出され積分
器2を通してアナログーデジタル変換器3の出力に現れ
る。演算回路4は、消去コイル9により外部磁界を消去
するのに過不足があった分をその時の対応する制御デー
タ、つまりメモリ5の出力に加減算してその修正データ
を新たな制御データとしてメモリ4に再格納するもので
ある。したがって、次のサイクルにはメモリ5から過不
足の修正された制御データが出力され、より適正な消去
コイル9による外部磁界の消去効果が期待できる。
【0015】同期信号発生器7は、50Hz/60Hz
の商用周波数に合わせて各1周期毎に1個の同期パルス
を発生するものであり、アドレス発生器8は、同期信号
発生器7で発生した同期パルスを、例えば1000周期
、或いはそれ以上に分周してそれをメモリ5のアドレス
とするものである。メモリ5は、先に述べたように消去
コイル9の制御データを格納するものであり、アドレス
発生器8で発生したアドレスに基づいてその制御データ
を読み出して出力すると共に、その出力した制御データ
を修正した演算回路4の出力を格納し、制御データを更
新するものである。
の商用周波数に合わせて各1周期毎に1個の同期パルス
を発生するものであり、アドレス発生器8は、同期信号
発生器7で発生した同期パルスを、例えば1000周期
、或いはそれ以上に分周してそれをメモリ5のアドレス
とするものである。メモリ5は、先に述べたように消去
コイル9の制御データを格納するものであり、アドレス
発生器8で発生したアドレスに基づいてその制御データ
を読み出して出力すると共に、その出力した制御データ
を修正した演算回路4の出力を格納し、制御データを更
新するものである。
【0016】以上により構成された制御系がX、Y、Z
の各検出コイルと消去コイル毎に設けられる。次に、上
記構成の制御系について動作を説明する。図3は外部磁
界の波形の例を示す図である。
の各検出コイルと消去コイル毎に設けられる。次に、上
記構成の制御系について動作を説明する。図3は外部磁
界の波形の例を示す図である。
【0017】一般に、外部磁界は図3で示すように商用
電源のような正弦波の形をしていないが、ほとんどの場
合、その乱波形の周期毎の繰り返し再現性があり、しか
も、その周期は商用周波数に一致するものである。
電源のような正弦波の形をしていないが、ほとんどの場
合、その乱波形の周期毎の繰り返し再現性があり、しか
も、その周期は商用周波数に一致するものである。
【0018】そこで、いま図3に示すような周期的に変
動する外部磁界が存在する場合の消去動作について説明
する。まず、メモリ5がクリア状態にあるとすると、初
めの周期では消去コイル9が励磁されず磁界を発生しな
いので、外部の変動磁界がそのまま検出コイル1で微分
された電気信号に変換される。先に説明したようにこの
磁界の変動を検出した電気信号は、積分器2にかけられ
ることによって、図3に示す実際の変動磁界に対応した
電気信号に変換され、さらに、アナログーデジタル変換
器3でデジタル信号に変換される。そして、演算回路4
でメモリ5の出力(消去データ)に加算されてメモリ5
に格納される。
動する外部磁界が存在する場合の消去動作について説明
する。まず、メモリ5がクリア状態にあるとすると、初
めの周期では消去コイル9が励磁されず磁界を発生しな
いので、外部の変動磁界がそのまま検出コイル1で微分
された電気信号に変換される。先に説明したようにこの
磁界の変動を検出した電気信号は、積分器2にかけられ
ることによって、図3に示す実際の変動磁界に対応した
電気信号に変換され、さらに、アナログーデジタル変換
器3でデジタル信号に変換される。そして、演算回路4
でメモリ5の出力(消去データ)に加算されてメモリ5
に格納される。
【0019】上記のようにメモリ5がクリアされた状態
では、消去コイル9が全く外部磁界の消去作用をしてい
ないので、図3に示す外部の変動磁界がそのまま検出、
変換され、そのデータが消去データとしてメモリ5に格
納される。1周期のT1 で消去データがメモリ5に格
納されると、次の周期のT2では、各タイミングで前の
周期のT1 でメモリ5に格納された消去データが読み
出され、出力される。その結果、前の周期のT1 で検
出された変動磁界と全く同じであれば、その変動磁界は
消去コイル9の発生磁界によって完全に相殺され、検出
コイル1から積分器2、アナログーデジタル変換器3を
通して得られるデジタルデータはゼロになる。したがっ
て、メモリ5から読み出され出力されたデータが演算回
路4を介してそのまま再びメモリ5に格納される。この
ように各周期において、全く同じ変動磁界が現れている
限りにおいて、消去データは、アドレス発生器8の発生
アドレスにしたがってメモリ5から繰り返し読み出され
出力されたものがそのまま再度格納される。
では、消去コイル9が全く外部磁界の消去作用をしてい
ないので、図3に示す外部の変動磁界がそのまま検出、
変換され、そのデータが消去データとしてメモリ5に格
納される。1周期のT1 で消去データがメモリ5に格
納されると、次の周期のT2では、各タイミングで前の
周期のT1 でメモリ5に格納された消去データが読み
出され、出力される。その結果、前の周期のT1 で検
出された変動磁界と全く同じであれば、その変動磁界は
消去コイル9の発生磁界によって完全に相殺され、検出
コイル1から積分器2、アナログーデジタル変換器3を
通して得られるデジタルデータはゼロになる。したがっ
て、メモリ5から読み出され出力されたデータが演算回
路4を介してそのまま再びメモリ5に格納される。この
ように各周期において、全く同じ変動磁界が現れている
限りにおいて、消去データは、アドレス発生器8の発生
アドレスにしたがってメモリ5から繰り返し読み出され
出力されたものがそのまま再度格納される。
【0020】しかし、前の周期のT1 の変動磁界に対
して次の周期のT2 で変動磁界が例えば強くなった場
合には、メモリ5には、前の周期のT1 の変動磁界に
基づく消去データが格納されているので、その消去デー
タをメモリ5から読み出しデジタルーアナログ変換器6
を通して消去コイル9に出力すると、消去不足になって
しまう。この場合には、その不足分が検出コイル1で検
出されアナログーデジタル変換器3を通して出力される
。したがって、演算回路4では、これがメモリ5の出力
に加算されて次の周期T3 に用いる消去データとして
再格納される。逆に、次の周期のT2 で変動磁界が弱
くなった場合には、消去コイル9による消去が前の周期
のT1 に合わせてあるためオーバーに働き(過剰消去
)、消去コイルによる過剰分の磁界が現れてしまう。そ
の結果、その過剰分が検出コイル1で検出されアナログ
ーデジタル変換器3を通して演算回路4でメモリ5の出
力から減算されて次の周期T3 に用いる消去データと
して格納される。
して次の周期のT2 で変動磁界が例えば強くなった場
合には、メモリ5には、前の周期のT1 の変動磁界に
基づく消去データが格納されているので、その消去デー
タをメモリ5から読み出しデジタルーアナログ変換器6
を通して消去コイル9に出力すると、消去不足になって
しまう。この場合には、その不足分が検出コイル1で検
出されアナログーデジタル変換器3を通して出力される
。したがって、演算回路4では、これがメモリ5の出力
に加算されて次の周期T3 に用いる消去データとして
再格納される。逆に、次の周期のT2 で変動磁界が弱
くなった場合には、消去コイル9による消去が前の周期
のT1 に合わせてあるためオーバーに働き(過剰消去
)、消去コイルによる過剰分の磁界が現れてしまう。そ
の結果、その過剰分が検出コイル1で検出されアナログ
ーデジタル変換器3を通して演算回路4でメモリ5の出
力から減算されて次の周期T3 に用いる消去データと
して格納される。
【0021】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、商用電源からの交流磁界に対する消去装
置として説明したが、このような磁界のみではなく、電
車等から発生する直流変動磁界に対しても同様に適用で
きる。この場合には、図3に示すような変動磁界として
の周期性はないが、制御系の応答周期T1 、T2 、
……を商用周波数の20msec/16.7msec(
50Hz/60Hz)に合わせることにより、直流変動
磁界に対し十分速く応答できる。また、ホール素子等の
検出器を検出コイルに代えて接続し、或いはアナログ出
力部に検出コイルの変動磁界を直接入力加算することに
よって、交流外部磁場と直流外部磁場の双方を同時に消
去するように構成してもよい。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、商用電源からの交流磁界に対する消去装
置として説明したが、このような磁界のみではなく、電
車等から発生する直流変動磁界に対しても同様に適用で
きる。この場合には、図3に示すような変動磁界として
の周期性はないが、制御系の応答周期T1 、T2 、
……を商用周波数の20msec/16.7msec(
50Hz/60Hz)に合わせることにより、直流変動
磁界に対し十分速く応答できる。また、ホール素子等の
検出器を検出コイルに代えて接続し、或いはアナログ出
力部に検出コイルの変動磁界を直接入力加算することに
よって、交流外部磁場と直流外部磁場の双方を同時に消
去するように構成してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
検出コイルで外部磁界を検出して記憶し、それを次の周
期の磁界消去データとして出力すると共に検出コイルで
検出される消去効果の過不足により磁界消去データを補
正して更新するので、この繰り返しにより高精度で外部
磁界の消去を実現することができる。また、検出と出力
が1周期遅れで時間的に完全に分断されるので、直接フ
ィードバックで発生する3次元補正における干渉や発振
を防止することができる。
検出コイルで外部磁界を検出して記憶し、それを次の周
期の磁界消去データとして出力すると共に検出コイルで
検出される消去効果の過不足により磁界消去データを補
正して更新するので、この繰り返しにより高精度で外部
磁界の消去を実現することができる。また、検出と出力
が1周期遅れで時間的に完全に分断されるので、直接フ
ィードバックで発生する3次元補正における干渉や発振
を防止することができる。
【図1】 本発明の外部磁界の消去装置の1実施例を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図2】 消去コイルの励磁制御系の構成例を示す図
である。
である。
【図3】 外部磁界の波形の例を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 外部磁界消去空間の外周面に設置され
外部磁界の消去磁界を発生する消去手段、該消去手段に
与える一定の周期分の消去データを格納するデータ格納
手段、該データ格納手段に対する消去データの読み書き
を制御するデータ制御手段、外部磁界消去空間内に設置
され変動磁界を検出する検出手段、及び該検出手段で検
出された変動磁界により消去データの演算修正を行う演
算手段を備え、データ制御手段により一定の周期で繰り
返しデータ格納手段から消去データを順次読み出して消
去手段に与え演算手段で演算修正した消去データをデー
タ格納手段に再格納するように構成したことを特徴とす
る外部磁界の消去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3146074A JPH04370638A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 外部磁界の消去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3146074A JPH04370638A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 外部磁界の消去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04370638A true JPH04370638A (ja) | 1992-12-24 |
Family
ID=15399516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3146074A Pending JPH04370638A (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | 外部磁界の消去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04370638A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014511567A (ja) * | 2011-02-16 | 2014-05-15 | マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. | 磁気シールド用システム |
JP2015072843A (ja) * | 2013-10-04 | 2015-04-16 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線装置 |
-
1991
- 1991-06-18 JP JP3146074A patent/JPH04370638A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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