JP2015071995A - 内燃機関の排水構造 - Google Patents

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Shinji Yamada
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Abstract

【課題】気筒軸が鉛直方向に対して傾斜していない内燃機関であっても、カバー部材の窪み部から液体を排出することができ、インジェクタや点火プラグの周囲に水溜まりが生じることを防止することができる内燃機関の排水構造を提供すること。
【解決手段】エンジン3のシリンダヘッド5に、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの間においてシリンダヘッド5の内壁5aから吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの延在方向に沿って延在する縦壁部20を形成し、縦壁部20の延在方向の所定位置に、開口穴6bに連通する連通孔21aを有するボス部21を形成し、インジェクタ22と開口穴6bおよび連通孔21aとの間に排出通路25を形成し、縦壁部20が、排出通路25に連通し、連通孔21aからシリンダヘッド5の外壁5bに向かって延在し、外壁5bに開口する排出通路26を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の排水構造に関し、特に、シリンダヘッドの上部に設けられたカバー部から水を排出するようにした内燃機関の排水構造に関する。
吸気カム軸と排気カム軸をタイミングチェーンで駆動するように構成されたDOHC(Double OverHead Camshaft)型の直噴ディーゼルあるいは、ガソリンエンジンにおいて、インジェクタを燃焼室の中心付近に配置する場合には、吸気カムシャフトと排気カムシャフトとの間のシリンダヘッドカバー部材の部位をシリンダヘッド側に窪ませて窪み部を形成し、この窪み部の底部にインジェクタを配置することにより、内燃機関の小型化を図るようにしている。
この窪み部の底部はインジェクタを挿通するための開口が形成されており、インジェクタは、この開口を通してシリンダヘッドのボス部の挿通孔に挿通されて燃焼室に臨むように構成されている。
このため、雨水やタイヤによって撥ね上げられた水等が窪み部の底部に流入した際に、この水がインジェクタの周囲に溜まってしまい、インジェクタに錆びが生じてインジェクタがシリンダヘッドカバーに固着するおそれがある。したがって、窪み部の底部から水を排出する必要がある。
従来、窪み部の底部から水を排出するようにしたシリンダヘッドカバーとして、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載されるものは、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関において、シリンダヘッドカバーが、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜する内燃機関において、インジェクタに代えて点火プラグが挿通される点火プラグ孔(開口穴に相当)が形成された凹部(窪み部に相当)と、エンジンの傾斜方向下方側に設けられ、ブリーザ室を形成する畝状突出部とを備え、畝状突出部に、凹部底面と畝状突出部との境界に連続する溝底面を有する排出溝を設け、凹部に流入した水を、排出溝を通して凹部から排出するようにしている。
特開平9−88719号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関の排水構造にあっては、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜していない内燃機関においては、シリンダヘッドカバー部材の凹部に流入した水を凹部から排出することができない。このため、点火プラグの周囲に水溜まりが生じてしまい、点火プラグをシリンダヘッドカバーに取付けるためのボルト等の締結具が錆びてしまう。このため、ボルトがシリンダヘッドカバーに固着されてしまい、点火プラグをシリンダヘッドカバーから取り外すことができないおそれがある。
なお、点火プラグをインジェクタに代えた場合であっても、インジェクタをシリンダヘッドカバーに締結するためのボルトが錆びてしまうおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜していない内燃機関であっても、カバー部材の窪み部から液体を排出することができ、インジェクタや点火プラグの周囲に水溜まりが生じることを防止することができる内燃機関の排水構造を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを載置して吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを回転自在に支持する複数のジャーナル軸受を有するシリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部に設けられ、シリンダヘッドとの間に吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを収容する動弁室を形成するカバー部材と、カバー部材に形成され、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの間において吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの延在方向に沿って延在するとともに、シリンダヘッド側に窪み、底部に複数の開口穴を有する窪み部と、シリンダヘッドに形成され、吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの間においてシリンダヘッドの内壁から吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの延在方向に沿って延在する縦壁部と、縦壁部の延在方向の所定位置に形成され、開口穴に連通する連通孔を有するボス部とを備え、開口穴を通して連通孔にインジェクタまたは点火プラグが挿通されてインジェクタまたは点火プラグが締結具によって窪み部の底部に締結される内燃機関の排水構造であって、インジェクタまたは点火プラグと開口穴および連通孔との間に第1の排出通路が形成され、縦壁部が、第1の排出通路に連通し、ボス部の連通孔からシリンダヘッドの外壁に向かって延在し、外壁に開口する第2の排出通路を有するものから構成されている。
本発明の第2の態様としては、第2の排出通路が、内燃機関の高さ方向において第1の排出通路に連通する上流端から外壁に開口する下流端に向かって高さが漸次低くなるようにしてもよい。
本発明の第3の態様としては、第1の排出通路が、インジェクタまたは点火プラグの外周面を取り囲むように環状に形成され、第1の排出通路を挟んで吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの延在方向に隣接する第2の排出通路が、第1の排出通路を通して連通するようにしてもよい。
本発明の第4の態様としては、インジェクタまたは点火プラグが開口穴を通して連通孔に挿通された状態において、連通孔とインジェクタまたは点火プラグとの間にシール部材が介装され、シール部材は、第1の排出通路に連通する第2の排出通路の上流端に対して下方に位置するようにしてもよい。
このように上記の第1の態様によれば、インジェクタまたは点火プラグとカバー部材の開口穴およびボス部の連通孔との間に第1の排出通路が形成され、縦壁部が、第1の排出通路に連通し、ボス部の連通孔からカバー部材の外壁に向かって延在し、外壁に開口する第2の排出通路を有する。このため、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜していない内燃機関であっても、カバー部材の窪み部の底部に溜まった水等の液体を第1の排出通路から第2の排出通路を通してシリンダヘッドの外方に排出することができる。
したがって、インジェクタや点火プラグの周囲に水溜まりが生じてしまうことを防止することができ、インジェクタや点火プラグをカバー部材に締結する締結具が錆びてしまうことを防止することができる。この結果、錆びたボルトがカバー部材に固着されてしまうことを防止することができ、インジェクタや点火プラグをカバー部材に対して着脱自在にすることができ、インジェクタや点火プラグのメンテナンスや交換を行うことができる。
上記の第2の態様によれば、第2の排出通路が、内燃機関の高さ方向において第1の排出通路に連通する上流端からシリンダヘッドの外壁に開口する下流端に向かって高さが漸次低くなるように構成されるので、第1の排出通路から第2の排出通路に排水された液体を第2の排出通路の上流端からカバー部材の外方に円滑に排水することができ、液体の排水性能を向上させることができる。
上記の第3の態様によれば、第1の排出通路が、インジェクタまたは点火プラグの外周面を取り囲むように環状に形成され、第1の排出通路を挟んで吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトの延在方向に隣接する第2の排出通路が、第1の排出通路を通して連通するので、窪み部の底部の延在方向に亙って溜まった液体を複数の開口穴を含んだ複数の第1の排出通路を介して複数の第2の排出通路に排水することができる。このため、液体の排水性能をより効果的に向上させることができる。
上記の第4の態様によれば、インジェクタまたは点火プラグが開口穴を通して連通孔に挿通された状態において、連通孔とインジェクタまたは点火プラグとの間にシール部材が介装され、シール部材が第2の排出通路の上流端に対して下方に位置するので、第1の排出通路に排水された液体をシール部材で遮り、第1の排出通路から第2の排出通路に導くことができる。
図1は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、内燃機関を備えた車両の前方の構成を示す図である。 図2は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、シリンダヘッドカバーおよびインジェクタが取付けられていない内燃機関を備えた車両の前方の構成を示す図である。 図3は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、図1のV1−V1方向矢視断面図である。 図4は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、図1のV3−V3方向矢視断面図である。 図5は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、シリンダヘッドの外観図である。 図6は、本発明の内燃機関の排水構造の第1実施形態を示す図であり、図1のV2−V2方向矢視断面図である。 図7は、本発明の内燃機関の排水構造の第2実施形態を示す図であり、他の構成の排出通路を有する内燃機関の断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関の排水構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6は、本発明に係る第1実施形態の内燃機関の排水構造を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、車両1は、車体2を有し、車体2の前方には内燃機関としてのエンジン3が設けられている。なお、本実施形態のエンジン3は、DOHC型の直噴ディーゼルあるいは、ガソリンエンジンから構成される。
図3、図4に示すように、エンジン3は、シリンダブロック4と、シリンダブロック4の上部に設けられたシリンダヘッド5と、シリンダヘッド5の上部に設けられたカバー部材としてのシリンダヘッドカバー6とを含んで構成されており、エンジン3は、変速機3Aに動力を伝達し、変速機3Aによって変速された動力は、図示しない駆動輪に伝達されるようになっている。
図2、図3、図5に示すように、シリンダヘッド5には複数のジャーナル軸受7が設けられており、このジャーナル軸受7には吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の下側の半円部分が支持される半円状の軸受部7aが形成されている。
図3に示すように、ジャーナル軸受7にはカムキャップ10が取付けられている。このカムキャップ10は、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の上側の半円部分を支持する軸受部10aを有しており、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9は、ジャーナル軸受7およびカムキャップ10に回転自在に支持されている。
図2、図4に示すように、カムシャフト8には吸気カム8aが設けられており、この吸気カム8aは、吸気ロッカアーム11を介して吸気バルブ12を昇降させ、シリンダヘッド5に形成された図示しない吸気ポートを開閉するようになっている。吸気バルブ12によって吸気ポートが開放されると、図示しない吸気マニホールドから吸入された空気が吸気ポートを介してシリンダブロック4の気筒に導入される。
なお、本実施形態のエンジン3は、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜しないように車体2に取付けられている。ここで、エンジン3が気筒軸に対して傾斜していないとは、気筒軸が鉛直方向軸と同軸上にあること以外に、気筒軸が鉛直方向軸に対して若干(例えば、±5°の範囲)で傾いていることをいう。
排気カムシャフト9には排気カム9aが設けられており、この排気カム9aは、排気ロッカアーム13を介して排気バルブ14を昇降させ、シリンダヘッド5に形成された図示しない排気ポートを開閉するようになっている。排気バルブ14によって排気ポートが開放されると、気筒内の排気ガスが排気ポートを介して図示しない排気マニホールドに排出される。
図1、図6に示すように、吸気カムシャフト8の端部には吸気側カムスプロケット15が設けられているとともに、排気カムシャフト9の端部には排気側カムスプロケット16が設けられており、吸気側カムスプロケット15および排気側カムスプロケット16には図示しないタイミングチェーンが巻回されている。すなわち、本実施形態のエンジン3は、DOHCエンジンである。
このタイミングチェーンは、シリンダブロック4に内蔵された図示しないクランクシャフトの端部に設けられた図示しないクランクシャフト側カムスプロケットに巻回されている。このため、クランクシャフトの回転がタイミングチェーンを介して吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9に伝達されて、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9がエンジン3の回転に同期して回転する。
一方、図1、図4、図6に示すように、シリンダヘッドカバー6は、車両1の左右方向に離隔する一対のカムカバー部6A、6Bを備えている。カムカバー部6A、6Bは、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の上方に位置して吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に沿って延在しており、カムカバー部6A、6Bとシリンダヘッド5との間には吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9を収容する動弁室18が形成されている。
また、カムカバー部6Bの上方にはブリーザ室19が形成されており、このブリーザ室19は、ブリーザ室19に導入されたブローバイガスからオイルを気液分離するようになっている。
また、シリンダヘッドカバー6の車両1の左右方向中央部(以下、車両1の左右方向を幅方向という)、すなわち、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の間には窪み部6Cが形成されており、窪み部6Cは、カムカバー部6A、6Bの上端面に対してシリンダヘッド5側に窪み、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に沿って延在している。
また、窪み部6Cの底部6aには複数の開口穴6bが形成されており、この開口穴6bは、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に離隔している。
図2、図3、図5、図6に示すように、シリンダヘッド5には縦壁部20が形成されており、この縦壁部20は、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の間においてシリンダヘッド5の内壁5aから吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向、すなわち、車両1の幅方向に沿って延在している。
この縦壁部20の延在方向の所定の位置である中央および左側(図1、図5参照)にはボス部21が形成されており、このボス部21は、シリンダヘッドカバー6の窪み部6Cの開口穴6bの下方に位置している。
ボス部21は、縦壁部20の上端面から縦壁部20の下端面から下方に延在しており、ボス部21には開口穴6bに連通する連通孔21aが形成され、この連通孔21aは、ボス部21の上端から下端まで貫通している。なお、この連通孔21aは、ボス部21の内周面に相当する。
また、図5に示すように、ジャーナル軸受7は、車両1の前後方向においてシリンダヘッド5の内壁5aから車両1の幅方向にボス部21に延在している。
また、窪み部6Cの開口穴6bおよびボス部21の連通孔21aにはインジェクタ22が挿通されており、インジェクタ22は、先端に形成された噴射孔22a(図3参照)から燃料を噴射するようになっている。具体的には、インジェクタ22の噴射孔22aは、シリンダブロック4に形成された気筒の内周面であるシリンダボア、気筒に収容された図示しないピストンの頂面およびシリンダヘッド5の下面によって囲まれる気筒の燃焼室に臨んでおり、この燃焼室に向かって燃料を噴射するようになっている。
図1、図6において、シリンダヘッドカバー6に対して上方のインジェクタ22にはクランプ23が設けられており、クランプ23は、締結具としてのボルト24によって窪み部6Cの底部6aに締結される。このため、インジェクタ22は、クランプ23を介して底部6aに締結される。
図6において、インジェクタ22と窪み部6Cの開口穴6bおよびボス部21の連通孔21aとの間には第1の排出通路としての排出通路25が形成されており、この排出通路25は、インジェクタ22の外周面を取り囲むように環状に形成されている。すなわち、開口穴6bおよび連通孔21aは、円形形状を有している。
縦壁部には第2の排出通路としての排出通路26が形成されており、この排出通路26は、排出通路25に連通し、連通孔21aからシリンダヘッド5の外壁5bに向かって延在し、外壁5bに開口している。
排出通路26は、エンジン3の高さ方向において排出通路25に連通する上流端26aから外壁5bに開口する下流端26bに向かって高さが漸次低くなるように形成されている。
インジェクタ22は、開口穴6bを通して連通孔21aに挿通された状態において、連通孔21aとインジェクタ22との間にシール部材としてのOリング27が介装されており、Oリング27は、排出通路26の上流端26aに対して下方に位置している。
次に、作用を説明する。
シリンダヘッドカバー6は、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の間において吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に沿って延在するとともに、シリンダヘッド5側に窪み、底部6aに複数の開口穴6bを有する窪み部6Cを備えている。
このため、雨水やタイヤによって撥ね上げられた水等の液体がシリンダヘッドカバー6に流入して窪み部6Cに流れ込む。
本実施形態のエンジン3は、シリンダヘッド5に形成され、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の間においてシリンダヘッド5の内壁5aから吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に沿って延在する縦壁部20と、縦壁部20の延在方向の所定位置に形成され、開口穴6bに連通する連通孔21aを有するボス部21とを備え、インジェクタ22と開口穴6bおよび連通孔21aとの間に排出通路25が形成され、縦壁部20が、排出通路25に連通し、連通孔21aからシリンダヘッド5の外壁5bに向かって延在し、外壁5bに開口する排出通路26を有している。
このため、気筒軸が鉛直方向に対して傾斜していないエンジン3であっても、窪み部6Cの底部6aに溜まった液体を排出通路25から排出通路26を通してシリンダヘッド5の外方に排出することができる。
したがって、インジェクタ22の周囲に水溜まりが生じてしまうことを防止することができ、インジェクタ22を窪み部6Cの底部6aに締結するボルト24が錆びてしまうことを防止することができる。この結果、錆びたボルト24が窪み部6Cの底部6aに固着されてしまうことを防止して、インジェクタ22を窪み部6Cの底部6aに対して着脱自在にすることができ、インジェクタ22のメンテナンスや交換を行うことができる。
また、本実施形態のシリンダヘッド5の縦壁部20は、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の間においてシリンダヘッド5の内壁5aから吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に沿って延在しているので、シリンダヘッド5の剛性を高めることができ、シリンダヘッド5の曲げ変形を抑制することができる。
このため、タイミングチェーンの回転による振動等によって、吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9がタイミングチェーンから離れるにつれて生じる吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の捩じり量や変位量を低減することができる。
この結果、図2に示すように、吸気カムシャフト8にポンプカム28を取付け、ポンプカム28と対向するシリンダヘッドカバー6の上部に図示しない燃料ポンプを設けた場合には、ポンプカム28が取付けられる位置において吸気カムシャフト8の捩じり量や変位量を低減することができ、ポンプカム28と燃料ポンプとの間のバルブタイミングの精度を向上することができる。
また、本実施形態のシリンダヘッド5の排出通路26は、エンジン3の高さ方向において排出通路25に連通する上流端26aからシリンダヘッド5の外壁5bに開口する下流端26bに向かって高さが漸次低くなるように構成されるので、排出通路25から排出通路26に排水された液体を排出通路26の上流端26aからシリンダヘッド5の外方に円滑に排水することができ、液体の排水性能を向上させることができる。
また、本実施形態のインジェクタ22は、開口穴6bを通して連通孔21aに挿通された状態において、連通孔21aとインジェクタ22との間にシール部材としてのOリング27が介装され、Oリング27が、排出通路26の上流端26aに対して下方に位置しているので、排出通路25に排水された液体をOリング27で遮り、排出通路25から排出通路26に導くことができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明に係る第2実施形態の内燃機関の排水構造を示す図であり、第1の実施形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図7において、インジェクタ22の間の縦壁部20には第2の排出通路としての排出通路31が形成されている。この排出通路31の上流端31aは、車両1の幅方向右方に位置するボス部21の連通孔21aに開口しており、このボス部21の排出通路25に連通している。
また、排出通路31の下流端31bは、車両1の幅方向左方に位置するボス部21の連通孔21aに開口しており、このボス部21の排出通路25に連通している。また、排出通路31は、エンジン3の高さ方向において車両1の幅方向右側の排出通路25に連通する上流端26aから車両1の幅方向の左側の排出通路25に連通する下流端26bに向かって高さが漸次低くなるように形成されている。なお、排出通路26の上流端26aは、排出通路31の下流端31bに対して下方に位置している。
すなわち、本実施形態のエンジン3は、排出通路25が、インジェクタ22の外周面を取り囲むように環状に形成されており、排出通路25を挟んで吸気カムシャフト8および排気カムシャフト9の延在方向に隣接する排出通路26、31が、排出通路25を通して連通している。
このため、窪み部6Cの底部6aの延在方向に亙って溜まった液体を複数の開口穴6bを含んだ複数の排出通路25を介して複数の排出通路26、31に排水することができる。このため、液体の排水性能をより効果的に向上させることができる。
なお、上記各実施形態では、開口穴6bおよび連通孔21aにインジェクタ22を挿通しているが、インジェクタ22に代えて点火プラグを挿通しても同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
3…エンジン(内燃機関)、5…シリンダヘッド、5a…内壁、5b…外壁、6…シリンダヘッドカバー(カバー部材)、6C…窪み部、6a…底部、6b…開口穴、7…ジャーナル軸受、8…吸気カムシャフト、9…排気カムシャフト、18…動弁室、20…縦壁部、21…ボス部、
21a…連通孔、22…インジェクタ、24…ボルト(締結具)、25…排出通路(第1の排出通路、26,31…排出通路(第2の排出通路)、26a,31a…上流端、26b,31b…下流端、27…Oリング(シール部材)

Claims (4)

  1. 吸気カムシャフトおよび排気カムシャフトを載置して前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトを回転自在に支持する複数のジャーナル軸受を有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドの上部に設けられ、前記シリンダヘッドとの間に前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトを収容する動弁室を形成するカバー部材と、
    前記カバー部材に形成され、前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトの間において前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトの延在方向に沿って延在するとともに、前記シリンダヘッド側に窪み、底部に複数の開口穴を有する窪み部と、
    前記シリンダヘッドに形成され、前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトの間において前記シリンダヘッドの内壁から前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトの延在方向に沿って延在する縦壁部と、
    前記縦壁部の延在方向の所定位置に形成され、前記開口穴に連通する連通孔を有するボス部とを備え、
    前記開口穴を通して前記連通孔にインジェクタまたは点火プラグが挿通されて前記インジェクタまたは前記点火プラグが締結具によって前記窪み部の底部に締結される内燃機関の排水構造であって、
    前記インジェクタまたは前記点火プラグと前記開口穴および前記連通孔との間に第1の排出通路が形成され、
    前記縦壁部が、前記第1の排出通路に連通し、前記ボス部の前記連通孔から前記シリンダヘッドカバー部材の外壁に向かって延在し、前記外壁に開口する第2の排出通路を有することを特徴とする内燃機関の排水構造。
  2. 前記第2の排出通路が、前記内燃機関の高さ方向において前記第1の排出通路に連通する上流端から前記外壁に開口する下流端に向かって高さが漸次低くなることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排水構造。
  3. 前記第1の排出通路が、前記インジェクタまたは前記点火プラグの外周面を取り囲むように環状に形成され、前記第1の排出通路を挟んで前記吸気カムシャフトおよび前記排気カムシャフトの延在方向に隣接する前記第2の排出通路が、前記第1の排出通路を通して連通することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の排水構造。
  4. 前記インジェクタまたは前記点火プラグが前記開口穴を通して前記連通孔に挿通された状態において、前記連通孔と前記インジェクタまたは前記点火プラグとの間にシール部材が介装され、前記シール部材は、前記第1の排出通路に連通する前記第2の排出通路の上流端に対して下方に位置することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の排水構造。
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