JP2015071379A - 車両用アクセルペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッドから踏み込み方向に作用する過大な入力に対し、ハウジング内に設けられている各種の部品を、十分に保護すること。
【解決手段】ハウジング41に車体前後方向へ回動可能に支持されたペダル側アーム43と、該ペダル側アームに有して踏み込み操作可能なパッド44と、該ハウジング内に設けられて該ペダル側アームの回動量を検出する回動センサ46とを含む車両用アクセルペダル装置30である。該ペダル側アームは、該ペダル側アームの回動方向に幅広となる板状部材からなり、該ハウジング側への取付位置に対して該パッドの取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部64を有する。該屈曲部には、該ペダル側アームの回動方向の負荷に対する脆弱部70が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、運転者が踏み込み操作をするペダル側アームを改良した車両用アクセルペダル装置に関する。
車両用アクセルペダル装置は、車体に取り付けられたハウジングと、該ハウジングに回動可能に支持されたペダル側アームと、該ペダル側アームの下端に設けられた踏み込み操作用パッドと、ハウジング内に設けられてペダル側アームの回動量を検出する回動センサとを有した構成である。
乗員の乗降時や座席の移動時に、ペダル側アームは乗員によって横方向に強く踏みつけられることがあり得る。このときに、過大な力がペダル側アームに作用した場合であっても、回動センサを保護する技術が特許文献1によって知られている。
特許文献1で知られている車両用アクセルペダル装置は、アクセルペダルセンサ(回動センサ)の検知レバーに弱点部を設けている。該弱点部は、アクセルペダルの回転面と略垂直方向の入力に対する、脆弱な部分である。乗員がアクセルペダルを横方向へ極端に踏みつけた場合に、検知レバーは弱点部を起点として、該アクセルペダルの回転面に対して略垂直方向に変形する。この結果、該アクセルペダルの異常な回転ストロ−クを、検知レバーが検知しないように防止することができる。
ところで、アクセルペダルのアームを、該アクセルペダルの回動方向に幅広となる板状の部材、つまり幅広の面(板面)を車幅方向に向けた板状の部材によって構成することが考えられる。しかし、この構成では、特許文献1の弱点部で変形しない通常の踏み込み操作における略垂直方向への入力、及びアクセルペダルの回転ストロ−ク方向への入力に対して、強度を確保するように板厚を設定すると、アームは、回転ストロ−ク方向に対する強度が必要以上に高まり得る。該回転ストロ−ク方向に過大な入力が作用した場合に、アクセルペダルセンサにも過大な入力が作用する。これでは、アクセルペダルセンサを保護する上で、改良の余地がある。
特開2004−155340号公報
本発明は、パッドから踏み込み方向に作用する過大な入力に対し、ハウジング内に設けられている各種の部品を、十分に保護することができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車体に取り付け可能なハウジングと、該ハウジングに支持軸によって車体前後方向へ回動可能に支持されたペダル側アームと、該ペダル側アームに有して踏み込み操作をすることが可能なパッドと、前記ハウジング内に設けられて前記ペダル側アームの回動量を検出する回動センサとを含む車両用アクセルペダル装置において、前記ペダル側アームは、該ペダル側アームの回動方向に幅広となる板状部材によって構成されるとともに、前記ハウジング側への取付位置に対して前記パッドの取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部を有し、該屈曲部には、前記ペダル側アームの回動方向の負荷に対する脆弱部が形成されていることを特徴とする車両用アクセルペダル装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記脆弱部は、前記板状部材の幅広となる面の縁を切り欠いた切欠部によって構成され、前記ペダル側アームを前記支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅が、前記切欠部が形成された箇所で最小とならないように、前記ペダル側アームが形成されている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態で、前記ペダル側アームを、前記切欠部の位置で車体前後方向に破断した断面を見たときに、前記板状部材の板厚方向の面が車幅方向へ傾いている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記板状部材は、前記支持軸から車体後下方へ向かって延びており、前記屈曲部は、前記ハウジング側の位置と、前記パッドの取り付け位置との2箇所の屈曲部位を含み、該2箇所の屈曲部位を繋ぐ線は、前記板状部材の延び方向に対して傾いている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記屈曲部は、前記ハウジング側で屈曲した第1屈曲部と、前記パッド側で屈曲した第2屈曲部と、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に介在した板状の中間部とによって構成され、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態で、前記切欠部は、前記第1屈曲部の車体後方側の端を切り欠いた第1切欠部と、前記第2屈曲部の車体前方側の端を切り欠いた第2切欠部とによって構成されている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記ペダル側アームは、前記投影部において、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態での、前記パッドの取り付け位置の車体前後方向の幅が、前記切欠部が形成された箇所の幅よりも小さくなるように形成されている。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、パッドに加わる踏み込み操作力に対する反力を前記ペダル側アームに付加する反力付加機構を、更に有し、該反力付加機構は、前記反力を発生する駆動源と、該駆動源が発生した前記反力を前記ペダル側アームに伝達する伝達部材とを含み、前記ハウジングに対して上位に配置されて前記車体に取り付け可能であり、前記ペダル側アームは、前記支持軸を挟んで前記パッドとは反対側へ、且つ該ペダル側アームから前記伝達部材へ向かって延びた延出部を有し、該延出部は、前記伝達部材から前記反力を受けるときに、前記伝達部材に接触し、前記ペダル側アームは、前記支持軸によって前記ハウジングに車体前後方向へ回動可能に支持された第1アーム部と、前記ハウジングの外側に位置して前記第1アーム部に設けられた第2アーム部とからなり、前記パッド及び前記延出部は、前記第2アーム部に設けられ、該第2アーム部は、前記板状部材によって構成されるとともに、前記屈曲部及び前記脆弱部を有している。
請求項1に係る発明では、ペダル側アームは、該ペダル側アームの回動方向に幅広となる板状部材によって構成されるとともに、ハウジング側への取付位置に対してパッドの取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部を有する。該屈曲部には、ペダル側アームの回動方向の負荷(入力)に対する脆弱部が形成されている。
このため、パッドからペダル側アームへ踏み込み方向に過大な入力が作用した場合に、屈曲部には脆弱部を起点とした過大なねじり応力が生じる。この結果、屈曲部が塑性変形又は破断することにより、ペダル側アームの回動量を検出するための回動センサに、過大な入力が作用することを防止することができる。このように、ペダル側アームを、該ペダル側アームの回動方向に幅広となる板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサを含み、ハウジング内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
請求項2に係る発明では、脆弱部は、板状部材の幅広となる面(板面)の縁を切り欠いた切欠部によって構成されている。ペダル側アームの車幅方向の曲げ剛性は、ペダル側アームを支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、ハウジングが車体に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅の要因が大きい。つまり、板状部材は該幅が小さいほど、車幅方向の曲げ剛性が低下する。板状部材に単に切欠部を設けたのでは、その分だけ該切欠部が位置する部分の幅が小さくなる。そもそも、板状部材は板面が車幅方向を向いているので、回動方向の曲げ剛性に比べて、車幅方向の曲げ剛性が低い。このままでは、車幅方向からの入力に対して、板状部材の曲げ剛性が必要以上に低下する心配がある。
これに対し、請求項2に係る発明では、ペダル側アームを支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、ハウジングが車体に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅が、切欠部が形成された箇所で最小とならないように、ペダル側アームが形成されている。このため、ペダル側アームは、車幅方向からの入力に対して、切欠部付近での曲げ剛性を高めることができる。従って、ペダル側アームの耐久性を高めることができる。
請求項3に係る発明では、ハウジングが車体に取り付けられた状態で、ペダル側アームを、切欠部の位置で車体前後方向に破断した断面、いわゆる平面断面を見たときに、板状部材の板厚方向の面が車幅方向へ傾いている。つまり、板状部材を車幅方向に、ひねっている。このため、ペダル側アームを支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、切欠部の部位での総幅は、板厚方向の面が車幅方向へ傾いた分の大きさを、板状部材の板面の幅に加えた大きさに増す。従って、ペダル側アームは、車幅方向からの入力に対して、切欠部付近での曲げ剛性を一層高めることができる。従って、ペダル側アームの耐久性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、板状部材は、支持軸から車体後下方へ向かって延びている。屈曲部は、ハウジング側の位置と、パッドの取り付け位置との2箇所の屈曲部位を含む。該2箇所の屈曲部位を繋ぐ線(屈曲繋ぎ線)は、板状部材の延び方向に対して傾いている。このため、パッドからペダル側アームへ、踏み込み方向の過大な入力が作用した場合には、該屈曲繋ぎ線の付近に、ねじり応力の応力集中が発生し得る。つまり、ペダル側アームは、過大な入力に対し、該屈曲繋ぎ線の付近で塑性変形又は破断することが可能である。ペダル側アームを板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサを含み、ハウジング内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
請求項5に係る発明では、屈曲部は、ハウジング側で屈曲した第1屈曲部と、パッド側で屈曲した第2屈曲部と、第1屈曲部と第2屈曲部との間に介在した板状の中間部とによって構成される。ハウジングが車体に取り付けられた状態で、切欠部は、第1屈曲部の車体後方側の端を切り欠いた第1切欠部と、第2屈曲部の車体前方側の端を切り欠いた第2切欠部とによって構成されている。
このため、第1切欠部と第2切欠部とを繋ぐ線(切欠き繋ぎ線)は、中間部の延び方向に対して傾いている。パッドからペダル側アームへ、踏み込み方向の過大な入力が作用した場合には、該切欠き繋ぎ線の付近に、ねじり応力の応力集中が、より確実に発生し得る。つまり、ペダル側アームは、過大な入力に対し、該切欠き繋ぎ線の付近で、より確実に塑性変形又は破断することが可能である。ペダル側アームを板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサを含み、ハウジング内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
請求項6に係る発明では、ハウジングが車体に取り付けられた状態で、ペダル側アームを支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、パッドの取り付け位置の車体前後方向の幅は、切欠部が形成された箇所の幅よりも小さい。このため、パッドからペダル側アームへ、車幅方向の過大な入力が作用した場合には、該ペダル側アームはパッドの取り付け位置(パッド取り付け位置)に車幅方向の曲げ応力が集中しやすい。車幅方向の過大な入力に対して、該パッドの取り付け位置が塑性変形又は破断するので、車幅方向に「こじる力」が回動センサに作用することを抑制できる。従って、回動センサを過大な入力から十分に保護することができる。
このように、ペダル側アームにおいて、該切欠部の位置は、車幅方向の力や通常の踏み込み力では変形しないように適切な剛性を有するとともに、過大な踏み込み力を入力したときには、他の部位よりも先に変形又は破断するという、特性を有している。一方、パッドからペダル側アームへ、車幅方向の過大な入力が作用した場合には、該切欠部の位置ではなく、パッド取り付け位置が先に変形又は破断する。このように、ねじり応力を応力集中させるための切欠部の位置に対して、車幅方向の曲げ応力を集中させるためのパッド取り付け位置を切り離しただけの、簡単な構成ですむ。
請求項7に係る発明では、ハウジングの上方に配置された反力付加機構を備える車両用アクセルペダル装置である。該反力付加機構は、ペダル側アームに反力を伝達する伝達部材を有する。このため、ペダル側アームは支持軸を挟んでパッドとは反対側へ、且つ該ペダル側アームから伝達部材へ向かって延びた延出部を有する。該延出部は、伝達部材から反力を受けるときに、該伝達部材に接触する。この場合には、ペダル側アームをハウジングの外側に設ける必要がある。
これに対し、請求項7に係る発明では、ペダル側アームは、支持軸によってハウジングに車体前後方向へ回動可能に支持された第1アーム部と、ハウジングの外側に位置して第1アーム部に設けられた第2アーム部とからなる。パッド及び延出部は、第2アーム部に設けられる。該第2アーム部は、板状部材によって構成されている。このため、車両用アクセルペダル装置を、近傍に位置しているホイールハウスやブレーキペダル等の他の部材に対する干渉を避けて、容易に配置することができる。車両に対する該アクセルペダル装置の配置の自由度が高まる。
さらに、該第2アーム部は、第1アーム部に設けられた部位に対して、屈曲部や脆弱部とは反対側に、前記延出部を有する。このため、屈曲部や脆弱部が、過大な入力によって塑性変形又は破断した場合であっても、該過大な入力による延出部の振れ回り現象(首振り現象)を防止することができる。従って、延出部が振れ回って伝達部材等の他の部材に干渉することはない。
例えば、第1アーム部に前記脆弱部を設けた場合には、該脆弱部が塑性変形又は破断したときに、第1アーム部に設けられている第2アーム部は、第1アーム部に追従して変位する。第2アーム部の延出部は、脆弱部から離れた位置に配置されているので、これでは、大きく振れ回ってしまう。これに対し、請求項7に係る発明では、上述のように延出部の振れ回り現象(首振り現象)を防止することができる。
本発明に係る車両用アクセルペダル装置が車体に取り付けられた構成をパッド踏み込み方向から見た図である。 図1に示される車両用アクセルペダル装置を右側方から見た図である。 図1に示されるアクセルペダルユニットを左上から見た斜視図である。 図1に示されるアクセルペダルユニットの拡大図である。 図4に示されるアクセルペダルユニットを左側方から見た図である。 図1に示される反力付加機構の拡大図である。 図6に示される反力付加機構を左側方から見た図である。 図3に示されるアクセルペダルユニットを右上から見た斜視図である。 図8に示される第2アームの屈曲部の拡大図である。 図3に示される第2アームの構成図である。 図5に示される第2アームの屈曲部及びパッドの拡大図である。 図11に示される第2アームの屈曲部及びパッドをパッド踏み込み方向から見た図である。 図11に示される第2アームの屈曲部の拡大図である。 図11に示される第2アームの屈曲部及びパッドの説明図である。 図3に示される第2アームに車幅方向の入力が作用する場合の概念図である。 図15に示される屈曲部に第1及び第2切欠部が車幅方向にオフセットしていないときの概念図である。 図15に示される屈曲部に第1及び第2切欠部が車幅方向にオフセットしたときの概念図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車両用アクセルペダル装置について説明する。図1及び図2に示されるように、車両10は例えば乗用車の構成であって、車両用ブレーキペダル装置20と車両用アクセルペダル装置30とを備えている。該各ペダル装置20,30は、車室11の前部に位置して車体12、例えばダッシュボードロアパネル13に取り付けられている。
車両用ブレーキペダル装置20は車幅方向内側に配置されている。車両用アクセルペダル装置30は車幅方向外側に配置されるとともに、前輪用ホイールハウス14に隣接している。つまり、車両用アクセルペダル装置30は車両用ブレーキペダル装置20に隣接している。
該車両用アクセルペダル装置30(以下、単に「アクセルペダル装置30」という。)は、アクセルペダルユニット31と反力付加機構32とからなる。
まず、該アクセルペダルユニット31の基本的な構成について説明する。図3乃至図5に示されるように、該アクセルペダルユニット31は、車体12(図1参照)に取り付け可能なハウジング41と、該ハウジング41に支持軸42によって車体前後方向へ回動可能に支持されたペダル側アーム43と、該ペダル側アーム43に有して踏み込み操作をすることが可能なパッド44と、ペダル側アーム43を踏み込み解除方向に付勢するリターンスプリング45(図5参照)と、ペダル側アーム43の回動量を検出する回動センサ46(図5参照)とを含む。
該回動センサ46は、ハウジング41内に設けられている。該パッド44は、車両用ブレーキペダル装置20(図4参照)のブレーキペダル21に対して車幅方向に隣接することが可能に配置されている。
該アクセルペダルユニット31は、運転者がパッド44を踏み込み操作することにより、ペダル側アーム43が車体前方へ回動するので、該ペダル側アーム43の回動量を回動センサ46(図5参照)によって検出して、電気的な検出信号を発するものである。該回動センサ46から検出信号を受けた図示せぬ制御装置は、走行駆動源を制御することにより、車両10(図1参照)の加速状態を制御することができる。
図1に示されるように、該アクセルペダルユニット31は、ホイールハウス14に対して車幅方向に近接して配置、つまり真横に配置されて、車体12に取り付けられている。該アクセルペダルユニット31の詳細については、後述する。
次に、該反力付加機構32について説明する。図1に示されるように、該反力付加機構32は、アクセルペダルユニット31のハウジング41に対して上位に配置されている。より詳しく述べると、該反力付加機構32は、該ハウジング41に対して上位且つ車幅方向外寄りの位置に配置されるとともに、該ハウジング41から離間し、且つ該ハウジング41とは別に車体12に取り付けられている。つまり、該反力付加機構32は、ハウジング41に対して車幅方向外寄りに位置しているものの、ホイールハウス14に対して上位に配置されているので、該ホイールハウス14に干渉することはない。
該反力付加機構32は、制御部(図示せず)からの制御信号に従って、パッド44に加わる踏み込み操作力に対する反力をペダル側アーム43に付加する。詳しく述べると、図6及び図7に示されるように、該反力付加機構32は、反力を発生する駆動源51と、該駆動源51が発生した反力をペダル側アーム43に伝達する反力伝達アーム52と、該駆動源51を支持するブラケット53とを含む。
該駆動源51は、反力を発生する電動モータ54と、該電動モータ54の回転速度を減速して出力する減速機55とを含む。該電動モータ54は、例えばサーボモータによって構成され、図示せぬ回転軸が車幅方向を向くように配置される。該減速機55は、電動モータ54と同様に、出力軸55aが車幅方向を向くように配置される。該減速機55の上部には電動モータ54が組み込まれている。該減速機55の出力軸55aの出力端は、車幅方向の内側に位置している。該出力軸55aは、ペダル側アーム43(図2参照)に付加するための反力を出力するように回転する。
該反力伝達アーム52は、減速機55の出力軸55aに連結されて、反力を前記ペダル側アーム43に伝達するモータ側アームによって構成されている。以下、反力伝達アーム52のことを、適宜「モータ側アーム52」又は「伝達部材52」と言い換える。
詳しく述べると、該反力伝達アーム52の基端部52aは、減速機55の出力軸55aに対して相対回転を規制されて取り付けられている。さらに、該反力伝達アーム52は、基端部52aから後下方へ延びており、先端部52bに接触アーム部56を有する。該接触アーム部56は、減速機55の出力軸55aに対して平行であって、反力伝達アーム52の先端部52bから車幅方向の内側へ延びている。該反力伝達アーム52及び該接触アーム部56の反力付加方向Rfは、車両前方向である。
該ブラケット53は、車体12、例えばダッシュボードロアパネル13に取り付け可能な部材である。
次に、該アクセルペダルユニット31について、より詳しく説明する。図1及び図2に示されるように、ハウジング41は、車体12(例えばダッシュボードロアパネル13)に取り付けられる。この結果、アクセルペダルユニット31は車体12に取り付け可能である。
さらに、該ハウジング41の後下方には、略矩形状の開口41bが形成されている。ペダル側アーム43の基端部は、該開口41bからハウジング41内に挿入されて、車幅方向へ延びている支持軸42によって支持される。
ペダル側アーム43は、支持軸42を挟んでパッド44とは反対側へ、且つ該ペダル側アーム43から反力付加機構32の反力伝達アーム52へ向かって延びた延出部47を有する。該延出部47は、反力伝達アーム52(伝達部材52)から反力を受けるときに、該反力伝達アーム52に接触する。
詳しく述べると、該延出部47は、上端部47a(一端部47a)に接触面部48を有する。該接触面部48は、反力伝達アーム52から少なくとも反力を受けるときに、反力伝達アーム52の接触アーム部56に接触する。該ペダル側アーム43は、接触面部48のみが接触アーム部56に接し得る。つまり、該接触面部48のなかの、車体前後方向の後面48a(接触面48a)が接触アーム部56に接する(反力が付加される)ことが可能である。
ここで、パッド44が踏み込み操作をされていないときの、該ペダル側アーム43の位置P1のことを「初期位置P1」という。また、パッド44が最大限に踏み込み操作をされたときの、該ペダル側アーム43の位置P2のことを「最大踏み込み位置P2」という。該ペダル側アーム43が初期位置P1から最大踏み込み位置P2までの回動角はθ(図5参照)である。ペダル側アーム43を踏み込んだときに、接触面部48の回動方向Rrは、接触アーム部56の反力付加方向Rfに対して逆向きである。
次に、該ペダル側アーム43について、より詳しく述べる。図3乃至図5に示されるように、ペダル側アーム43は、支持軸42によってハウジング41に車体前後方向へ回動可能に支持された樹脂製の第1アーム部61と、ハウジング41の外側に位置して第1アーム部61に設けられた金属製の第2アーム部62とからなる。パッド44及び延出部47は、第2アーム部62に設けられている。該延出部47は、第2アーム部62の上端部に位置している。
該第1アーム部61のアーム基端部61aは、該第1アーム部61に一体に設けられており、ハウジング41の内部に収納されるとともに、支持軸42によって車体前後方向に回動可能に支持されている。該第1アーム部61の先端部61bは、ハウジング41の開口41bを通って外部に露出している。
該第2アーム部62は、上下に細長く回動方向に幅広となる板状の部材である。従って、ペダル側アーム43は、該ペダル側アーム43の回動方向に幅広となる板状部材によって構成されていると、いうことができる。以下、該ペダル側アーム43のことを、適宜「板状部材43」と言い換える。また、該第2アーム部62のことを、適宜「板状部材62」と言い換える。
該第2アーム部62は、第1アーム部61の車幅方向の側面61cに取り付けられる被取付部63と、該被取付部63の下方に設けられる屈曲部64と、該被取付部63の上方に設けられる湾曲部65とを有する。該第2アーム部62は、ハウジング41の車幅方向内側に位置している。
このように、ペダル側アーム43は、第1アーム部61の車幅方向の側面61cに第2アーム部62を取り付ける構成である。このため、ハウジング41を回避しつつ第1アーム部61に第2アーム部62を容易に取り付けることができる。
該屈曲部64は、該被取付部63からブレーキペダル21とは車幅方向の反対側(車幅方向外側)へ屈曲している。該屈曲部64、つまり第2アーム部62の下端部にはパッド44が設けられている。このため、アクセルペダル装置30を、車幅方向の近傍に位置しているブレーキペダル21に干渉しないように十分に避けて、容易に配置することができる。
次に、該第2アーム部62について詳しく説明する。上述のように、ペダル側アーム43、つまり第2アーム部62は、ハウジング41側への取付位置に対してパッド44の取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部64を有する。図8乃至図14に示されるように、該屈曲部64には、ペダル側アーム43の回動方向の負荷(入力)に対する脆弱部70が形成されている。
図10(a)は、図4に示される第2アーム部62を、パッド44の反踏み込み方向から見た図である。図10(b)は、図10(a)のb矢視図である。図10(c)は、図10(b)の屈曲部64を斜め下方から見た図である。
図14(a)は、図11に示される第2アーム62の屈曲部64及びパッド44の右側の側面を表している。図14(b)は、図11に示される第2アーム62の屈曲部64及びパッド44を拡大して表している。
図8乃至図14に示されるように、該脆弱部70は、板状部材62(板状部材43)の幅広となる面62a、つまり板面62aの縁を切り欠いた切欠部によって構成されている。以下、該脆弱部70のことを、適宜「切欠部70」と言い換える。
第2アーム部62(ペダル側アーム43)を支持軸42の軸方向に投影した場合の、第2アーム部62の投影部62A(図13参照)において、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態での、第2アーム部62の車体前後方向の幅W1が、切欠部70が形成された箇所で最小とならないように、ペダル側アーム43が形成されている。
ハウジング41が車体12に取り付けられた状態で、板状部材62(板状部材43)を、切欠部70の位置で車体前後方向に破断した断面を見たときに、板状部材62の板厚方向の面62bが車幅方向へ傾いている。
板状部材62(板状部材43)は、支持軸42から車体後下方へ向かって延びている。該屈曲部64は、ハウジング41側の位置と、パッド44の取り付け位置との2箇所の屈曲部位81,82を含む。
該2箇所の屈曲部位81,82は、ハウジング41側で屈曲した第1屈曲部81と、パッド44側で屈曲した第2屈曲部82とによって構成されている。以下、屈曲部位81,82のことを、適宜「第1屈曲部81」、「第2屈曲部82」と言い換える。
屈曲部64は、ハウジング41側で屈曲した第1屈曲部81と、パッド44側で屈曲した第2屈曲部82と、該第1屈曲部81と該第2屈曲部82との間に介在した板状の中間部84とによって構成されている。
ハウジング41が車体12に取り付けられた状態において、切欠部70は、第1屈曲部81の車体後方側の端を切り欠いた第1切欠部71と、第2屈曲部82の車体前方側の端を切り欠いた第2切欠部72とによって構成されている。
図14(b)に示されるように、該第2アーム部62(ペダル側アーム43)は、投影部62Aにおいて、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態での、パッド44の取り付け位置62cの車体前後方向の幅W7が、切欠部70が形成された箇所の幅W6よりも小さくなるように形成されている。
以上の説明から明らかなように、該第2アーム部62は、板状部材によって構成されるとともに、屈曲部64及び切欠部70を有している。
ここで、該屈曲部64及び該切欠部70の概念について説明する。図15(a)は、図3に示される第2アーム部62の被取付部63が第1アーム部61に取り付けられた構成を模式的に表している。図15(b)は、図15(a)をb矢視方向から見た構成を模式的に表している。つまり、図15(b)は、第2アーム部62を支持軸42の軸方向に投影した場合の、第2アーム部62の投影部62Aを模式的に表している。
第2アーム部62は、第1アーム部61に取り付けられた片持ち梁の構成に類似する。本実施例では、該第2アーム部62の幅W1は、実質的に(基本的に)均一となるように設定されている。パッド44に車幅方向の入力Fyが作用した場合に、該第2アーム部62には曲げ応力が生じる。この場合に、該第2アーム部62は、どの断面でも幅W1が均一なので、どの断面でも同様の応力分布になる。仮に、幅W1の小さい箇所があった場合には、その箇所に応力が集中することになる。
具体的には、図13及び図14に示されるように、第2アーム部62のどの箇所でも、実質的に幅W1の小さい箇所がない構成とした。なお、図13に示されるように、幅W5の箇所は幅広であるが、他の箇所に対して急な面積の変化がないので、応力の集中がない。従って、この箇所の曲げ変形はない。
図14(b)に示されるように、該第2アーム部62は投影部62Aにおいて、パッド44の取り付け位置62c付近では、先端にかけて徐々に細くなっている。このため、車幅方向の入力Fy(図15(a)参照)によって、取り付け位置62c付近に応力が集中し、この箇所が曲げ変形し得る。
図16(a)は、図15(a)に示される第2アーム部62の屈曲部64に、第1及び第2切欠部71,72が車幅方向にオフセットしていない構成を模式的に表している。図16(b)は、図16(a)のb−b線に沿った断面を模式的に表している。
パッド44に踏み込み方向の入力Fsが作用した場合に、該第2アーム部62には、ねじり応力が生じる。該第2アーム部62の板厚が全ての箇所で同じである場合には、材料力学的に曲げ応力に比べて、ねじり応力の方が応力が集中しやすい。このため、該第2アーム部62がねじり変形する。
これに対し、ねじり変形を調節するために、ねじられる部位のなかに、より応力を集中させるために、切欠部71,72を形成することが考えられる。しかし、屈曲部64に第1及び第2切欠部71,72が車幅方向にオフセットしてすることなく、互いに対向した構成の場合には、該第1及び第2切欠部71,72同士が対向し合う部位に、ねじり応力が集中する。さらに、該第2アーム部62を車幅方向に投影した場合に、第1及び第2切欠部71,72間の幅が、全体の幅W1よりも小さい。このままでは、パッド44に車幅方向の入力Fy(図15(a)参照)が作用した場合に、該第2アーム部62には曲げ応力が集中する。
これを改良した本実施例の構成を、図17に示している。図17(a)は、図16(a)に示される第2アーム部62の屈曲部64に、第1及び第2切欠部71,72が車幅方向にオフセットした構成を模式的に表している。図17(b)は、図17(a)のb矢視線に沿った断面を模式的に表している。
該2箇所の屈曲部位81,82を繋ぐ線83(屈曲繋ぎ線83)は、中間部84の延び方向に対して傾いている。該2箇所の屈曲部位81,82を繋ぐ線83は、第1屈曲部81と第2屈曲部82との間に介在した板状の中間部84によって構成される。
パッド44に踏み込み方向の入力Fsが作用した場合に、該第2アーム部62には、ねじり応力が生じる。特に屈曲繋ぎ線83上には、ねじり応力が集中しやすい。このため、該屈曲繋ぎ線83上に第1及び第2切欠部71,72を設けた。つまり、該屈曲繋ぎ線83は、該第1及び第2切欠部71,72を繋ぐ切欠き繋ぎ線83であると、いうことができる。該切欠き繋ぎ線83上に第1及び第2切欠部71,72を設けることによって、ねじり応力を集中させることができる。
しかも、該第2アーム部62を車幅方向に投影した場合に、第1及び第2切欠部71,72間の幅が、全体の幅W1に対して急激に小さくならない。このため、パッド44に車幅方向の入力Fy(図15(a)参照)が作用した場合に、該第2アーム部62には曲げ応力の集中を防止できる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。ペダル側アーム43は、該ペダル側アーム43の回動方向に幅広となる板状部材62(板状部材43)によって構成されるとともに、ハウジング41側への取付位置に対してパッド44の取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部64を有する。該屈曲部64には、ペダル側アーム43の回動方向の負荷(入力)に対する脆弱部が形成されている。
このため、パッド44からペダル側アーム43へ踏み込み方向に過大な入力が作用した場合に、屈曲部64には脆弱部70を起点とした過大なねじり応力が生じる。この結果、屈曲部64が塑性変形又は破断することにより、ペダル側アーム43の回動量を検出するための回動センサ46(図5参照)に、過大な入力が作用することを防止することができる。このように、第2アーム部62(ペダル側アーム43)を、該ペダル側アーム43の回動方向に幅広となる板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサ46を含み、ハウジング41内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
さらには、脆弱部70は、板状部材62(板状部材43。以下同じなので省略)の幅広となる面62a(板面62a)の縁を切り欠いた切欠部70によって構成されている。板状部材62の車幅方向の曲げ剛性は、板状部材62を支持軸42の軸方向に投影した場合の投影部62Aにおいて、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅の要因が大きい。つまり、板状部材62は該幅が小さいほど、車幅方向の曲げ剛性が低下する。板状部材62に単に切欠部70を設けたのでは、その分だけ該切欠部70が位置する部分の幅が小さくなる。そもそも、板状部材62は板面62aが車幅方向を向いているので、回動方向の曲げ剛性に比べて、車幅方向の曲げ剛性が低い。このままでは、車幅方向からの入力に対して、板状部材62の曲げ剛性が必要以上に低下する心配がある。
これに対し、本実施例では、板状部材62を支持軸42の軸方向に投影した場合の投影部62Aにおいて、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅が、切欠部70が形成された箇所で最小とならないように、板状部材62が形成されている。このため、板状部材62は、車幅方向からの入力に対して、切欠部70付近での曲げ剛性を高めることができる。従って、板状部材62の耐久性を高めることができる。
さらには、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態で、ペダル側アーム43を、切欠部70の位置で車体前後方向に破断した断面、いわゆる平面断面を見たときに、板状部材62の板厚方向の面62bが車幅方向へ傾いている。つまり、板状部材62を車幅方向に、ひねっている。
このため、図13に示されるように、板状部材62を支持軸42の軸方向に投影した場合の投影部62Aにおいて、切欠部70の部位での総幅W3は、板厚方向の面62bが車幅方向へ傾いた分の大きさW4を、板状部材62の板面62aの幅W2に加えた大きさに増す(W3=W4+W2)。従って、板状部材62は、車幅方向からの入力に対して、切欠部70付近での曲げ剛性を一層高めることができる。従って、板状部材62の耐久性を高めることができる。
さらには、板状部材62は、支持軸42から車体後下方へ向かって延びている。屈曲部64は、ハウジング41側の位置と、パッド44の取り付け位置との、2箇所の屈曲部位81,82を含む。該2箇所の屈曲部位81,82を繋ぐ線83(屈曲繋ぎ線83)は、板状部材62の延び方向に対して傾いている。このため、パッド44から板状部材62へ、踏み込み方向の過大な入力が作用した場合には、該屈曲繋ぎ線83の付近に、ねじり応力の応力集中が発生し得る。つまり、板状部材62は、過大な入力に対し、該屈曲繋ぎ線83の付近で塑性変形又は破断することが可能である。第2アーム部62(ペダル側アーム43)を板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサ46を含み、ハウジング41内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
さらには、屈曲部64は、ハウジング41側で屈曲した第1屈曲部81と、パッド44側で屈曲した第2屈曲部82と、該第1屈曲部81と該第2屈曲部82との間に介在した板状の中間部84とによって構成される。ハウジング41が車体12に取り付けられた状態で、切欠部70は、第1屈曲部81の車体後方側の端を切り欠いた第1切欠部71と、第2屈曲部82の車体前方側の端を切り欠いた第2切欠部72とによって構成されている。
このため、第1切欠部71と第2切欠部72とを繋ぐ線83(切欠き繋ぎ線83)は、中間部84の延び方向に対して傾いている。該切欠き繋ぎ線83は、上述の2箇所の屈曲部位81,82を繋ぐ線83に対応する。以下、切欠き繋ぎ線83のことを、適宜「2箇所の屈曲部位81,82を繋ぐ線83」と言い換える。
さらには、パッド44からペダル側アーム43へ、踏み込み方向Rsの過大な入力が作用した場合には、該切欠き繋ぎ線83の付近に、ねじり応力の応力集中が、より確実に発生し得る。つまり、板状部材62は、過大な入力に対し、該切欠き繋ぎ線83の付近で、より確実に塑性変形又は破断することが可能である。第2アーム部62(ペダル側アーム43)を板状部材によって構成したにもかかわらず、回動センサ46を含み、ハウジング41内に設けられている各種の部品を、過大な入力から十分に保護することができる。
さらには、ハウジング41が車体12に取り付けられた状態で、第2アーム部62(ペダル側アーム43)を支持軸42の軸方向に投影した場合の投影部62Aにおいて、図14(b)に示されるように、パッド44の取り付け位置62cの車体前後方向の幅W7は、切欠部70が形成された箇所の幅W6よりも小さい。
このため、パッド44からペダル側アーム43へ、車幅方向の過大な入力が作用した場合には、該ペダル側アーム43はパッド44の取り付け位置62c(パッド取り付け位置62c)に車幅方向の曲げ応力が集中しやすい。車幅方向の過大な入力に対して、該パッド44の取り付け位置62cが塑性変形又は破断するので、車幅方向に「こじる力」が回動センサ46に作用することを抑制できる。従って、回動センサ46を過大な入力から十分に保護することができる。
このように、第2アーム部62(ペダル側アーム43)において、該切欠部70の位置は、車幅方向の力や通常の踏み込み力では変形しないように適切な剛性を有するとともに、過大な踏み込み力を入力したときには、他の部位よりも先に変形又は破断するという、特性を有している。一方、パッド44から第2アーム部62(ペダル側アーム43)へ、車幅方向の過大な入力が作用した場合には、該切欠部70の位置ではなく、パッド取り付け位置62cが先に変形又は破断する。このように、ねじり応力を応力集中させるための切欠部70の位置に対して、車幅方向の曲げ応力を集中させるためのパッド取り付け位置62cを切り離しただけの、簡単な構成ですむ。
さらには、ペダル側アーム43は、第1アーム部61と第2アーム部62とからなる。パッド44及び延出部47は、第2アーム部62に設けられる。該第2アーム部62は、板状部材によって構成されている。このため、アクセルペダル装置30を、近傍に位置しているホイールハウス14やブレーキペダル21等の他の部材に対する干渉を避けて、容易に配置することができる。車両10に対する該アクセルペダル装置30の配置の自由度が高まる。
さらに、該第2アーム部62は、第1アーム部61に設けられた部位に対して、屈曲部64や切欠部70(脆弱部70)とは反対側に延出部47を有する。このため、屈曲部64や切欠部70が、過大な入力によって塑性変形又は破断した場合であっても、該過大な入力による延出部47の振れ回り現象(首振り現象)を防止することができる。従って、延出部47が振れ回って反力伝達アーム52(伝達部材52)等の他の部材に干渉することはない。
例えば、第1アーム部61に前記脆弱部70を設けた場合には、該脆弱部70が塑性変形又は破断したときに、第1アーム部61に設けられている第2アーム部62は、第1アーム部61に追従して変位する。第2アーム部62の延出部47は、脆弱部70から離れた位置に配置されているので、これでは、大きく振れ回ってしまう。これに対し、本発明では、上述のように延出部47の振れ回り現象(首振り現象)を防止することができる。
なお、本発明では、切欠部70は、2つの切欠部71,72の構成に限定されるものではなく、数量は任意である。つまり、ねじり応力が生じる屈曲部64は、切欠部70が形成された箇所において、車幅方向から見た投影部の幅が小さくならないように設計すれば、ペダル側アーム43の回動方向の過大な入力では塑性変形又は破断するという第1条件と、車幅方向の入力では塑性変形や破断をしないという第2条件の、2つを満足することが可能である。従って、第2アーム62は、屈曲部64に切欠部71,72を2つ設ける構成に限定されるものではなく、上記2つの条件を満足する範囲において、1つ又は複数設けることが可能である。
本発明に係る車両用アクセルペダル装置30は、小型の乗用車に採用するのに好適である。
10 車両
12 車体
30 車両用アクセルペダル装置
32 反力付加機構
41 ハウジング
42 支持軸
43 ペダル側アーム(板状部材)
44 パッド
46 回動センサ
47 延出部
61 第1アーム部
62 第2アーム部(板状部材)
62A 投影部
62a 板面(幅広となる面)
62b 板厚方向の面
62c パッド取り付け位置(パッドの取り付け位置)
64 屈曲部
70 脆弱部(切欠部)
71 第1切欠部
72 第2切欠部
81 屈曲部位(第1屈曲部)
82 屈曲部位(第2屈曲部)
83 2箇所の屈曲部位を繋ぐ線(屈曲繋ぎ線、切欠き繋ぎ線)
84 中間部

Claims (7)

  1. 車体に取り付け可能なハウジングと、該ハウジングに支持軸によって車体前後方向へ回動可能に支持されたペダル側アームと、該ペダル側アームに有して踏み込み操作をすることが可能なパッドと、前記ハウジング内に設けられて前記ペダル側アームの回動量を検出する回動センサとを含む車両用アクセルペダル装置において、
    前記ペダル側アームは、該ペダル側アームの回動方向に幅広となる板状部材によって構成されるとともに、前記ハウジング側への取付位置に対して前記パッドの取り付け位置が車幅方向にオフセットするように屈曲した屈曲部を有し、
    該屈曲部には、前記ペダル側アームの回動方向の負荷に対する脆弱部が形成されていることを特徴とする車両用アクセルペダル装置。
  2. 前記脆弱部は、前記板状部材の幅広となる面の縁を切り欠いた切欠部によって構成され、
    前記ペダル側アームを前記支持軸の軸方向に投影した場合の投影部において、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態での、車体前後方向の幅が、前記切欠部が形成された箇所で最小とならないように、前記ペダル側アームが形成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用アクセルペダル装置。
  3. 前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態で、前記ペダル側アームを、前記切欠部の位置で車体前後方向に破断した断面を見たときに、前記板状部材の板厚方向の面が車幅方向へ傾いていることを特徴とする請求項2記載の車両用アクセルペダル装置。
  4. 前記板状部材は、前記支持軸から車体後下方へ向かって延びており、
    前記屈曲部は、前記ハウジング側の位置と、前記パッドの取り付け位置との2箇所の屈曲部位を含み、
    該2箇所の屈曲部位を繋ぐ線は、前記板状部材の延び方向に対して傾いていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用アクセルペダル装置。
  5. 前記屈曲部は、前記ハウジング側で屈曲した第1屈曲部と、前記パッド側で屈曲した第2屈曲部と、前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に介在した板状の中間部とによって構成され、
    前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態で、前記切欠部は、前記第1屈曲部の車体後方側の端を切り欠いた第1切欠部と、前記第2屈曲部の車体前方側の端を切り欠いた第2切欠部とによって構成されていることを特徴とする請求項4記載の車両用アクセルペダル装置。
  6. 前記ペダル側アームは、前記投影部において、前記ハウジングが前記車体に取り付けられた状態での、前記パッドの取り付け位置の車体前後方向の幅が、前記切欠部が形成された箇所の幅よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の車両用アクセルペダル装置。
  7. パッドに加わる踏み込み操作力に対する反力を前記ペダル側アームに付加する反力付加機構を、更に有し、
    該反力付加機構は、前記反力を発生する駆動源と、該駆動源が発生した前記反力を前記ペダル側アームに伝達する伝達部材とを含み、前記ハウジングに対して上位に配置されて前記車体に取り付け可能であり、
    前記ペダル側アームは、前記支持軸を挟んで前記パッドとは反対側へ、且つ該ペダル側アームから前記伝達部材へ向かって延びた延出部を有し、
    該延出部は、前記伝達部材から前記反力を受けるときに、前記伝達部材に接触し、
    前記ペダル側アームは、前記支持軸によって前記ハウジングに車体前後方向へ回動可能に支持された第1アーム部と、前記ハウジングの外側に位置して前記第1アーム部に設けられた第2アーム部とからなり、
    前記パッド及び前記延出部は、前記第2アーム部に設けられ、
    該第2アーム部は、前記板状部材によって構成されるとともに、前記屈曲部及び前記脆弱部を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車両用アクセルペダル装置。
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