JP2003341488A - ペダル後退量抑制装置 - Google Patents

ペダル後退量抑制装置

Info

Publication number
JP2003341488A
JP2003341488A JP2002149731A JP2002149731A JP2003341488A JP 2003341488 A JP2003341488 A JP 2003341488A JP 2002149731 A JP2002149731 A JP 2002149731A JP 2002149731 A JP2002149731 A JP 2002149731A JP 2003341488 A JP2003341488 A JP 2003341488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
vehicle body
weight
vehicle
retreat amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002149731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4014929B2 (ja
Inventor
Takashi Konuma
隆史 小沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002149731A priority Critical patent/JP4014929B2/ja
Publication of JP2003341488A publication Critical patent/JP2003341488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4014929B2 publication Critical patent/JP4014929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定的にペダルを乗員室から車体前方に移動
させることができ、しかも設計上の自由度も高いペダル
後退量抑制装置の提供。 【解決手段】 車両の前方衝突時に生じる慣性力によっ
て車体前方に移動することによりペダル12を車体前方
に回動させるウエイト22を設ける。その結果、ダッシ
ュロアパネル等の車体の変形の態様に拘わらずペダルを
乗員室から車体前方に移動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行車両のペダル
後退量抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の前方衝突時にペダルが車体に対し
後退方向に移動し乗員側に移動するのを抑制する走行車
両のペダル後退量抑制装置として、例えば、特許第32
39790号公報に開示されたものがある。この公報に
開示された装置では、車両の前方衝突時に車体が変形し
ペダルが全体として車体後方に移動すると、ピラーとピ
ラーとを結ぶ支持メンバに設けられたステアリングサポ
ートで、このペダルのピボットより下側の車体後方への
移動を規制し、その結果、ペダルをその踏面側が車体前
方に移動するように回動させて乗員室から車体前方に移
動させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の場
合、衝突時に車体が変形しペダルがステアリングサポー
トに対して相対的に車体後方に移動することを利用して
いるため、ダッシュロアパネル等の車体の変形の態様に
よっては安定的にペダルを乗員室から車体前方に移動さ
せることができないという問題があった。
【0004】また、車体の該当する各構成部品を連結さ
せたりしなければならないが、ペダル周りのレイアウト
は非常に制約が多いため、このような連結等が困難であ
り、実現が困難となっている。加えて、上記のようにス
テアリングサポートでペダルの移動を規制するのでは、
ステアリングサポートをペダルの位置に合わせた形状に
しなければならず、設計上の制約となってしまうという
問題もあった。
【0005】したがって、本発明は、安定的にペダルを
乗員室から車体前方に移動させることができ、しかも設
計上の自由度も高いペダル後退量抑制装置の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のペダル後退量抑制装置は、
車両の前方衝突時に生じる慣性力によって車体前方に移
動することによりペダル(例えば実施の形態におけるペ
ダル12)を車体前方に回動させるウエイト(例えば実
施の形態におけるウエイト22)を有することを特徴と
している。
【0007】これにより、車両の前方衝突時に生じる慣
性力によってウエイトが車体前方に移動しペダルを車体
前方に回動させて乗員室から前方移動させる。このよう
に、慣性力で移動するウエイトでペダルを前方移動させ
るものであるため、ダッシュロアパネル等の車体の変形
の態様に拘わらずペダルを乗員室から車体前方に移動さ
せることができ、車体の他の部位とペダルを結合する必
要もないため、設計上の制約が小さくなる。
【0008】本発明の請求項2記載のペダル後退量抑制
装置は、請求項1記載のものに関して、前記ペダルを車
体前方に回動させた状態の前記ウエイトの車体後方への
戻りを規制する戻り規制部(例えば実施の形態における
凹部28)を有することを特徴としている。
【0009】このように、戻り規制部が、ウエイトの車
体後方への戻りを規制することで、ペダルの戻りを規制
するため、ペダルの戻りを直接規制する場合のように通
常使用時のペダルの回動との切り替えを考慮する必要が
なくなる。
【0010】本発明の請求項3記載のペダル後退量抑制
装置は、請求項1または2記載のものに関して、前記ペ
ダルの左右両側に車体前後方向に長い長穴(例えば実施
の形態における長穴27)をそれぞれ配設し、これら長
穴に前記ウエイトを掛け渡すことにより、該ウエイトの
車体前方への移動を前記長穴で案内することを特徴とし
ている。
【0011】これにより、車両の前方衝突時に生じる慣
性力によって車体前方に移動する際に、ウエイトは、ペ
ダルの左右両側に配設された車体前後方向に長い長穴で
案内されて確実に車体前方にペダルを移動させる。
【0012】本発明の請求項4記載のペダル後退量抑制
装置は、請求項3記載のものに関して、前記長穴の車体
前部側から下方に凹んで前記ウエイトを落とし込む凹部
(例えば実施の形態における凹部28)を形成し、前記
ペダルを車体前方に回動させた状態の前記ウエイトの車
体後方への戻りを規制する戻り規制部を前記凹部で構成
することを特徴としている。
【0013】これにより、車両の前方衝突時に生じる慣
性力によって長穴で案内されながら車体前方に移動して
ペダルを回動させたウエイトが、長穴の車体前部側から
下方に凹んだ凹部に落ち込んで車体後方への戻りが規制
され、その結果、ペダルの戻りを規制する。
【0014】本発明の請求項5記載のペダル後退量抑制
装置は、請求項4記載のものに関して、前記長穴および
前記凹部が前記ピボットの左右両側を支持する一対のブ
ラケットに形成されていることを特徴としている。
【0015】このように、ブラケットがウエイトのガイ
ドおよび戻り規制部を兼用することになり、部品点数を
低減することができる。
【0016】本発明の請求項6記載のペダル後退量抑制
装置は、請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関
して、前記ウエイトを初期位置に固定するとともに前記
慣性力による前記ウエイトの車体前方への移動を許容す
る移動規制部材(例えば実施の形態における移動規制部
材30)を備えていることを特徴としている。
【0017】これにより、移動規制部材が、通常はウエ
イトを初期位置で固定することになってペダルへのウエ
イトの影響を排除する一方、衝突時にウエイトを車体前
方に移動させて車体前方に回動させる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態のペダル後退
量抑制装置を図面を参照して以下に説明する。図1は、
本実施形態のペダル後退量抑制装置10を含むペダルア
ッセンブリ11を示すもので、ペダルアッセンブリ11
は、ペダル12と、このペダル12の車体左右方向両側
に配置されてこのペダル12を回動可能に支持する一対
のブラケット13とを有している。なお、ペダル12に
はその回動を伝達することによって作動装置を作動させ
るプッシュロッド等が連結されることになるが図示の便
宜上詳細は省略する。また、図1においては車体におけ
る前後左右を矢印で示している。
【0019】ペダル12は、具体的にはクラッチペダル
であり、一端側に車体左右方向に軸線を配したピボット
15を有し、他端側には、運転者により踏み込み操作さ
れる踏面部16が設けられている。
【0020】一対のブラケット13は、それぞれ、ペダ
ル12のピボット15をその軸線に直交する状態で支持
する支持板部18と、支持板部18に直交する取付板部
19とを有しており、取付板部19において、図示せぬ
パワーユニットが配置される機関室とその車体後側にあ
って乗員を収容する乗員室とを区画するダッシュロアパ
ネルの乗員室側すなわち車体後側に取り付けられる。
【0021】ペダル12は、ピボット15が上側に踏面
部16が下側に配置され、しかも踏面部16が乗員室側
に向いた状態で一対のブラケット13に支持されてい
る。
【0022】ペダル後退量抑制装置10は、ブラケット
13の車体後側に取り付けられるリテーナ21と、この
リテーナ21に支持されるウエイト22とを有してい
る。
【0023】リテーナ21は、一対のブラケット13の
支持板部18の外側にこれと平行をなしてそれぞれ取り
付けられる一対の取付板部24と、これら取付板部24
のブラケット13に対し反対側同士を連結させる連結板
部25と、各取付板部24の下部から車体後方に延出す
る一対の延出板部26とを有する形状に一体成形されて
いる。
【0024】延出板部26には、それぞれ車体前後方向
に長い長穴27が車体前後方向および上下方向の位置を
合わせて形成されており、また、それぞれ長穴27の車
体前部側の端部から下方に凹む凹部28が車体前後方向
および上下方向の位置を合わせて形成されている。
【0025】これにより、これら長穴27は、ペダル1
2の左右両側に配設されることになるが、踏面部16に
入力がなく反力で最も乗車室側すなわち車体後側に位置
するペダル12の、上下方向において長穴27と位置が
合う部分よりも車体後側まで所定長さ延在している。加
えて、長穴27の車体前側の部分および凹部28は、最
も乗車室に対し反対側すなわち車体前側に位置するフル
ストローク状態のペダル12の、上下方向において長穴
27と位置が合う部分の車体後側に位置している。
【0026】そして、長穴27のペダル12よりも車体
後側に、これら長穴27に掛け渡されるように略円柱状
のウエイト22が挿入されている。このウエイト22
は、車両の前方衝突時に生じる慣性力によって車体前方
に移動することによりペダル12のピボット15より下
側を車体前方に押圧してペダル12を車体前方に回動さ
せるものである。このような移動時にウエイト22は、
左右両側の長穴27に案内されて車体前方に移動し、移
動端近傍でペダル12からの反力と重力とによって凹部
28に落とし込まれる。すなわち、これら凹部28が、
ペダル12を車体前方に回動させた状態のウエイト22
の車体後方への戻りを規制しペダル12の反力による戻
りを規制する戻り規制部を構成している。ここで、図示
は略すがウエイト22にはフランジ等が形成されること
でリテーナ21に対し車体左右方向の移動が規制されて
おり、両長穴27および両凹部28からの抜け止めが図
られている。
【0027】なお、ウエイト22の重量は、車両の前方
衝突時に生じる慣性力を利用してペダル12をフルスト
ロークさせることができる重量に設定される。例えば、
ペダル12がクラッチペダルであってペダル12をフル
ストロークさせるための仕事量が約19N・mであり、
車両の前方衝突時にペダル12に当接するまで例えば3
5mm空走した後のウエイト22の速度が約25km/
hであるとすると、必要なウエイト22の重量は80g
以上であり、例えば直径20mm、長さ70mmの鉄棒
の重量が86gであることから、この大きさの鉄棒を用
いれば良いことになる。
【0028】長穴27の車体後側の端部には、ウエイト
22のがたつきを防止するとともに車両の通常の制動時
におけるウエイト22の車体前方への移動を規制する移
動規制部材30が設けられている。この移動規制部材3
0は、通常の制動時にウエイト22に生じる慣性力では
ウエイト22を初期位置に固定して移動させず、通常の
制動時の力を大幅に超える車両の前方衝突時にウエイト
22に生じる慣性力ではウエイト22の車体前方への移
動を許容するものである。移動規制部材30は、例え
ば、図2に示すように、変形可能な樹脂等からなり、通
常制動時にウエイト22から受ける力では変形せず、車
両の前方衝突時にウエイト22から受ける力で変形して
ウエイト22の移動を可能とする。
【0029】なお、移動規制部材30としては、図3に
示すように、変形可能な金属板等からなり、通常制動時
にウエイト22から受ける力では変形せず、車両の前方
衝突時にウエイト22から受ける力で変形してウエイト
22の移動を可能とするスプリング部材や、図4に示す
ように、樹脂等からなり、ウエイト22とリテーナ21
とを連結させ、通常制動時にウエイト22から受ける力
ではせん断されず、車両の前方衝突時にウエイト22か
ら受ける力でせん断されてウエイト22の移動を可能と
するピン等を用いることも可能である。
【0030】以上に述べた本実施形態のペダル後退量抑
制装置10では、通常走行時における制動によってウエ
イト22に力が加わっても、ウエイト22は移動規制部
材30によってその移動が規制された状態であり、ペダ
ル12よりも車体後側に離間していてペダル12の操作
には何ら影響を及ぼすことはない。
【0031】一方、車両の前方衝突時には、ウエイト2
2に大きな慣性力が生じ、ウエイト22は例えば図5に
実線で示す状態から、移動規制部材30を超えて左右両
側の長穴27で案内されながら車体前方に移動する。そ
して、図5に二点鎖線で示すように、ウエイト22はペ
ダル12のピボット15より下側すなわち踏面部16側
に当接しこれを車体前方に押圧してピボット15を中心
に車体前方に回動させる。すなわちペダル12の踏面部
16側を乗員室から車体前方に移動させる。
【0032】そして、ウエイト22は、ペダル12をほ
ぼフルストロークさせる位置まで移動すると、図6に示
すように、下方に凹む凹部28にペダル12からの反力
と重力とで落ち込み、長穴27内で車体後方に戻ること
が規制される。すると、ペダル12が反力で車体後方す
なわち乗員室側に戻ろうとしても戻ることはできない。
すなわち、車両の衝突後もペダル12を乗員室から車体
前方に移動させた状態に維持する。
【0033】以上に述べた本実施形態のペダル後退量抑
制装置10によれば、車両の前方衝突時に生じる慣性力
によってウエイト22が車体前方に移動しペダル12の
ピボット15より下側を車体前方に押圧してペダル12
を車体前方に回動させて乗員室から車体前方に移動させ
る。このように、慣性力で移動するウエイト22でペダ
ル12を押圧するものであるため、ダッシュロアパネル
等の車体の変形の態様に拘わらずペダル12を乗員室か
ら車体前方に移動させることができ、またステアリング
サポートでペダル12の移動を規制する必要もないた
め、設計上の制約が小さくなる。したがって、安定的に
ペダル12を乗員室から車体前方に移動させることがで
き、設計上の自由度も高くできる。
【0034】また、車両の前方衝突時に生じる慣性力に
よって車体前方に移動する際に、ウエイト22は、ペダ
ル12の左右両側に配設された車体前後方向に長い長穴
27で案内されて確実に車体前方にペダル12を押圧す
る。したがって、さらに確実にペダル12を乗員室から
車体前方に移動させることができる。
【0035】さらに、車両の前方衝突時に生じる慣性力
によって長穴27で案内されながら車体前方に移動して
ペダル12を回動させたウエイト22は、長穴27の車
体前部側から下方に凹んだ凹部28に落ち込んで車体後
方への戻りが規制される。このように、凹部28が、ウ
エイト22の車体後方への戻りを規制することで、ペダ
ル12の戻りを規制するため、ペダル12の戻りを直接
規制する場合のように通常使用時のペダル12の回動と
の切り替えを考慮する必要がなくなる。したがって、簡
素な構造でペダル12の戻りを規制することができる。
しかも、凹部28を形成するのみで済むため、さらに簡
単な構成でウエイト22の戻りを規制でき、コストをさ
らに低減できる。
【0036】なお、以上においては、ピボット15の左
右両側を支持する一対のブラケット13とは別のリテー
ナ21を用いる場合を例にとり説明したが、長穴27お
よび凹部28をブラケット13に形成しても良い。この
ように構成すれば、ブラケット13がウエイト22のガ
イドおよび戻り規制部を兼用することになり、部品点数
を低減することができる。したがって、さらにコストを
低減することができる。
【0037】また、以上においては、ウエイト22が車
体前方へ移動した際にペダル12のピボット15より下
側に当接してこれを直接押圧する場合を例にとり説明し
たが、ペダル12とは別体のウエイト22の車体前方へ
の移動によってペダル12を車体前方に回動させること
ができれば、ウエイト22でペダル12を間接的に押圧
したり、またウエイト22でペダル12のピボット15
より上側を押圧したりすることが可能である。例えば、
図7に示すように、ペダル12の上側に、ペダル12の
ピボット15より上側にあって揺動軸32を中心に揺動
する揺動アーム33を設け、この揺動アーム33の上部
に対して上記したウエイト22、長穴27、凹部28お
よび移動規制部材30(図7においては図示略)を設け
ても良い。このように構成すれば、図7に二点鎖線で示
すように、車両の前方衝突時にウエイト22が移動規制
部材30を超えて車体前方に慣性力で移動し揺動アーム
33の上部に当接してこれを車体前方に押圧すると、図
8に示すように、揺動アーム33は下部が車体後方に移
動してペダル12のピボット15より上部に当接してこ
れを車体後方に押圧する。その結果、ペダル12は車体
前方に移動することになる。この場合もウエイト22は
移動の前部側で凹部28に入り込んで戻りが規制され
る。
【0038】加えて、以上においては、ペダル12とし
てクラッチペダルを車体前方に移動させるペダル後退量
抑制装置10を例にとり説明したが、上記ペダル12を
クラッチペダルではなくブレーキペダルに換えれば、ブ
レーキペダル用のペダル後退量抑制装置10とすること
ができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のペダル後退量抑制装置によれば、車両の前方衝突
時に生じる慣性力によってウエイトが車体前方に移動し
ペダルを車体前方に回動させて乗員室から車体前方に移
動させる。このように、慣性力で移動するウエイトでペ
ダルを回動させるものであるため、ダッシュロアパネル
等の車体の変形の態様に拘わらずペダルを乗員室から車
体前方に移動させることができ、車体の他の部位とペダ
ルを結合する必要もないため、設計上の制約が小さくな
る。したがって、安定的にペダルを乗員室から車体前方
に移動させることができ、設計上の自由度も高くでき
る。
【0040】本発明の請求項2記載のペダル後退量抑制
装置によれば、戻り規制部が、ウエイトの車体後方への
戻りを規制することで、ペダルの戻りを規制するため、
ペダルの戻りを直接規制する場合のように通常使用時の
ペダルの回動との切り替えを考慮する必要がなくなる。
したがって、簡素な構造でペダルの戻りを規制すること
ができる。
【0041】本発明の請求項3記載のペダル後退量抑制
装置によれば、車両の前方衝突時に生じる慣性力によっ
て車体前方に移動する際に、ウエイトは、ペダルの左右
両側に配設された車体前後方向に長い長穴で案内されて
確実に車体前方にペダルを押圧する。したがって、さら
に確実にペダルを乗員室から車体前方に移動させること
ができる。
【0042】本発明の請求項4記載のペダル後退量抑制
装置によれば、車両の前方衝突時に生じる慣性力によっ
て長穴で案内されながら車体前方に移動してペダルを回
動させたウエイトが、長穴の車体前部側から下方に凹ん
だ凹部に落ち込んで車体後方への戻りが規制され、その
結果、ペダルの戻りを規制する。このように簡単な構成
でウエイトの戻りを規制できるため、コストを低減でき
る。
【0043】本発明の請求項5記載のペダル後退量抑制
装置によれば、ブラケットがウエイトのガイドおよび戻
り規制部を兼用することになり、部品点数を低減するこ
とができる。したがって、さらにコストを低減すること
ができる。
【0044】本発明の請求項6記載のペダル後退量抑制
装置によれば、移動規制部材が、通常はウエイトを初期
位置で固定することになってペダルへのウエイトの影響
を排除する一方、衝突時にウエイトを車体前方に移動さ
せて車体前方に回動させる。したがって、衝突時以外で
はウエイトによる影響を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
を含むペダルアッセンブリを示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
の移動規制部材を示す側面図である。
【図3】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
の移動規制部材の別の例を示す側面図である。
【図4】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
の移動規制部材のさらに別の例を示す側面図である。
【図5】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
を概略的に示す側面図であって初期位置のウエイトを実
線で示し、車両の前方衝突時のウエイトの状態を二点鎖
線で示すものである。
【図6】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
を概略的に示す側面図であって、車両の前方衝突時の終
期のウエイトの状態を示すものである。
【図7】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
の変形例を概略的に示す側面図であって初期位置のウエ
イトを実線で示し、車両の前方衝突時のウエイトの状態
を二点鎖線で示すものである。
【図8】 本発明の一実施形態のペダル後退量抑制装置
の変形例を概略的に示す側面図であって、車両の前方衝
突時の終期のウエイトの状態を示すものである。
【符号の説明】
12 ペダル 13 ブラケット 15 ピボット 22 ウエイト 27 長穴 28 凹部(戻り規制部) 30 移動規制部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方衝突時に生じる慣性力によっ
    て車体前方に移動することによりペダルを車体前方に回
    動させるウエイトを有することを特徴とするペダル後退
    量抑制装置。
  2. 【請求項2】 前記ペダルを車体前方に回動させた状態
    の前記ウエイトの車体後方への戻りを規制する戻り規制
    部を有することを特徴とする請求項1記載のペダル後退
    量抑制装置。
  3. 【請求項3】 前記ペダルの左右両側に車体前後方向に
    長い長穴をそれぞれ配設し、これら長穴に前記ウエイト
    を掛け渡すことにより、該ウエイトの車体前方への移動
    を前記長穴で案内することを特徴とする請求項1または
    2記載のペダル後退量抑制装置。
  4. 【請求項4】 前記長穴の車体前部側から下方に凹んで
    前記ウエイトを落とし込む凹部を形成し、前記ペダルを
    車体前方に回動させた状態の前記ウエイトの車体後方へ
    の戻りを規制する戻り規制部を前記凹部で構成すること
    を特徴とする請求項3記載のペダル後退量抑制装置。
  5. 【請求項5】 前記長穴および前記凹部が前記ピボット
    の左右両側を支持する一対のブラケットに形成されてい
    ることを特徴とする請求項4記載のペダル後退量抑制装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ウエイトを初期位置に固定するとと
    もに前記慣性力による前記ウエイトの車体前方への移動
    を許容する移動規制部材を備えていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか一項記載のペダル後退量抑制
    装置。
JP2002149731A 2002-05-23 2002-05-23 ペダル後退量抑制装置 Expired - Lifetime JP4014929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149731A JP4014929B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 ペダル後退量抑制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149731A JP4014929B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 ペダル後退量抑制装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003341488A true JP2003341488A (ja) 2003-12-03
JP4014929B2 JP4014929B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=29767800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002149731A Expired - Lifetime JP4014929B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 ペダル後退量抑制装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4014929B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140873A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2007140872A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2010224651A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Nissan Motor Co Ltd 車両用ペダル装置
JP2012093930A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 F Tech:Kk ペダル装置
CN112440949A (zh) * 2020-11-30 2021-03-05 奇瑞汽车股份有限公司 踏板安装支架及车辆

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140873A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2007140872A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造
JP2010224651A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Nissan Motor Co Ltd 車両用ペダル装置
JP2012093930A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 F Tech:Kk ペダル装置
CN112440949A (zh) * 2020-11-30 2021-03-05 奇瑞汽车股份有限公司 踏板安装支架及车辆
CN112440949B (zh) * 2020-11-30 2022-03-15 奇瑞汽车股份有限公司 踏板安装支架及车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP4014929B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100882056B1 (ko) 자동차 브레이크 페달 장치
JP4221160B2 (ja) 操作ペダルの後退変位抑制機構
EP2282251B1 (en) Operational pedal support structure for an automotive vehicle and method of providing the same
US6655489B2 (en) Pedal displacement prevention structure for a vehicle and a vehicle thereof
JPH115517A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JPH11222156A (ja) 車両用ペダル変位制御構造
JP4029800B2 (ja) 自動車のペダル支持構造
EP1179461B1 (en) Automotive pedal support structure and automotive vehicle provided therewith
JP4014929B2 (ja) ペダル後退量抑制装置
US7275614B2 (en) Pedal support structure for vehicle
JP2003025864A (ja) アクセルペダル装置の取付構造
JP6716524B2 (ja) 車両用操作ペダル装置
GB2241050A (en) Vehicle foot pedal mounting
JPH1159350A (ja) 自動車のブレーキペダル構造
CN112424723B (zh) 车辆用操作踏板装置
JP2002293224A (ja) 自動車におけるブレーキペダル回動制御装置
EP3418164A1 (en) Structure for vehicle interior
JP3972308B2 (ja) 車両用ペダル支持構造
JP3951237B2 (ja) 車両用ペダル支持構造
JP3776225B2 (ja) 自動車のブレーキペダル構造
JP2002205629A (ja) ブレーキペダル装置
JP3860074B2 (ja) ペダル後退量抑制装置
JP3951239B2 (ja) 車両用ペダル支持構造
JP6551665B2 (ja) 車両用ペダルの支持構造
JPH10250539A (ja) 自動車用ブレーキペダル支持機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070912

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5