JP3972308B2 - 車両用ペダル支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキペダル等のペダル支持構造に関し、特に、いわゆるクラッシャブルペダルに関する技術である。
自動車の正面衝突時には、その衝突に伴って車体前部が衝突エネルギーを吸収しながら潰れ、エンジンルーム内に配置されているエンジンが車両後方へ移動する可能性がある。この場合、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルが車両後方へ押圧されて変形し、ダッシュパネルの車両後方側に配置されたブレーキペダル等のペダルも車両後方側へ移動する。この結果、運転者のフットスペースが縮小し、ブレーキペダル等のパッド部を踏んでいる運転者の足にステアリングコラム等が干渉し易い状態となる。そこで、例えば、特許文献1に記載されるように、ダッシュパネルが車室側へ変形した場合に、ブレーキペダル等のペダル部を、車体に対して車両前方側へ相対移動させる自動車のペダル支持構造が知られている。
特許文献1には、ペダルを回動自在に支持するペダルブラケットが車両後方側へ移動した際に、ペダルのパッド部が車両前方側へ移動するようにペダルブラケットを折り曲げながらその姿勢を変化させる機構が開示されている。この機構は、インストルメントパネル内を車幅方向に延びるインパネリーンフォースメントに車体側摺動部材を設けると共にペダルブラケットにブラケット側摺動部を設け、ペダルブラケットが車両後方側へ移動した際に、この車体側摺動部材の案内面に沿ってブラケット側摺動部を摺動させることでペダルブラケットの姿勢を変化させるものである。ブラケット側摺動部が摺動する間、ペダルブラケットは折れ曲がりながらその姿勢を変化し、ペダルブラケットが折れ曲がる際の反力はインパネリーンフォースメントで受け止められることになる。
また、ペダルブラケットは、ダッシュパネルと車体側摺動部材との2箇所で固定されており、車体側摺動部材とペダルブラケットとの固定は、ペダルブラケットが車両後方側へ移動した際に解除されるように構成され、ペダルブラケットが車両後方側へ移動することを許容する構成とされている。
つまり、自動車の衝突に伴ってペダルブラケットが車両後方側へ移動すると、ペダルブラケットのブラケット側摺動部(以下、単にペダルブラケットという)が車体側摺動部材の案内面上で摺動し始め、所定距離だけ摺動した時点でペダルブラケットと車体側摺動部材との固定が解除される。そして、ペダルブラケットが案内面で摺動を続けていくことにより、ペダルのパッド部が車両前方へ相対移動するように、ペダルブラケットの姿勢が変化することになる。このため、車体側摺動部材の案内面はその前半部分においてはインパネリーンフォースメントに対する衝突荷重の軽減とペダルブラケットの固定の円滑な解除のために比較的傾斜が緩く、その後半部分においてはペダルブラケットの大きな姿勢変化を得るべく傾斜が急になるように設定されている。
特開平9−254821号公報
ここで、ペダルブラケットを安定して支持するためにはペダルブラケットの固定構造はより強固な構造であることが望ましい。一方、案内面に対するペダルブラケットの摺動により、ペダルブラケットの姿勢を変化させるためには、その前提としてペダルブラケットの固定を確実に解除する必要がある。このためには、特許文献1のペダル支持構造のようにペダルブラケットを案内面に当初から当接させておくよりも、離隔させておくことが望ましいと考えられる。なぜなら、当初から両者を当接させておく場合、案内面の傾斜の設定如何によりペダルブラケットの移動が案内面によって少なからず拘束され、ペダルブラケットの固定が円滑に解除されない場合が懸念されるからである。
しかし、当初ペダルブラケットを案内面から離隔しておくと、ペダルブラケットが車両後方側へ移動した際、案内面から外れてこれに当接しない場合を生じる可能性がある。自動車の正面衝突に伴ってペダルブラケットは概ね車両後方側へ水平に移動することになるが多少のブレが予想されるからである。そこで、例えば、案内面を車両後方に向かって下方に向かって傾斜させて構成する場合、ペダルブラケットが案内面に確実に当接するようにするためには、案内面の車両前方の先端部分をペダルブラケットの当接部と略同じ高さではなく、少なくとも当該当接部よりも車両上方側へ延長するように構成する必要がある。
しかし、自動車の正面衝突時等には、ペダルブラケット以外の車両構成物、例えば、インストルメントパネル内の部品も車両後方側へ移動又は飛び出すことが予想される。このため、案内面の先端部分を上述した通り延長すると、意図しない車両構成物も当該先端部分に衝突する可能性が増加する。車両構成物が車両前方側から案内面の先端部分に衝突した場合、その衝撃で案内面の傾斜がより垂直に変化する可能性があり、この場合、インパネリーンフォースメントに対して衝突荷重が過剰に作用し、望ましくない。つまり、場合によってはインパネリーンフォースメントが折損し、ペダルブラケットを折り曲げる際の反力をインパネリーンフォースメントが受け止めることができなくなる。これではペダルブラケットの姿勢の変化を十分に得られず、ペダルのパッド部が車両後方へ相対移動することを十分に抑制できなくなる事態を生じ得る。
従って本発明の目的は、ペダルブラケットの姿勢の変化を案内する案内面の車両前方の先端部分を延長したことに起因して当該先端部分に意図しない車両構成物等が衝突した場合に、インパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することにある。
本発明によれば、ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、前記規制構造が、前記物体の衝突により前記先端部分が損壊するように、前記先端部分を前記案内部材の他の部位よりも脆くした構造であることを特徴とする車両用ペダル支持構造が提供される。
この車両用ペダル支持構造によれば、まず、通常時においては、前記固定部によって前記当接部と前記案内面とが離隔されて前記ブラケットが固定されるので、前記ブラケットが車両後方側へ移動した際、当該固定をより円滑に解除することができる。そして、前記先端部分に前記規制構造を構成したので、意図しない車両構成物等の物体が当該先端部分に衝突した場合に、前記案内面がより垂直な向きに変化することを規制することができる。つまり、前記案内面がより垂直な向きとなることにより、当初想定していた衝突荷重を超える過剰な衝撃荷重が前記インパネリーンフォースメントに作用することを防止できる。特に、前記先端部分に対して意図しない車両構成物等の物体が衝突すると、当該先端部分を損壊することができるので、前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを防止することができ、よってインパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することができる。
従って、本発明の車両用ペダル支持構造は、ペダルブラケットの姿勢の変化を案内する案内面の車両前方の先端部分を延長したことに起因して当該先端部分に意図しない車両構成物等が衝突した場合に、インパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することができる。
また、本発明によれば、ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、前記規制構造が、前記物体の衝突により前記先端部分が損壊するように、前記先端部分に切り欠きを設けた構造であることを特徴とする車両用ペダル支持構造が提供される。
この車両用ペダル支持構造によれば、まず、通常時においては、前記固定部によって前記当接部と前記案内面とが離隔されて前記ブラケットが固定されるので、前記ブラケットが車両後方側へ移動した際、当該固定をより円滑に解除することができる。そして、前記先端部分に前記規制構造を構成したので、意図しない車両構成物等の物体が当該先端部分に衝突した場合に、前記案内面がより垂直な向きに変化することを規制することができる。つまり、前記案内面がより垂直な向きとなることにより、当初想定していた衝突荷重を超える過剰な衝撃荷重が前記インパネリーンフォースメントに作用することを防止できる。特に、前記先端部分に対して意図しない車両構成物等の物体が衝突した際に、当該先端部分を損壊する構成を、より簡易に実現できる。
従って、本発明の車両用ペダル支持構造は、ペダルブラケットの姿勢の変化を案内する案内面の車両前方の先端部分を延長したことに起因して当該先端部分に意図しない車両構成物等が衝突した場合に、インパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することができる。
また、本発明によれば、ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、前記規制構造が、前記先端部分に形成された傾斜面であり、該傾斜面は、前記物体の衝突により前記案内部材に作用する荷重が、前記案内面の傾斜をより水平な向きに変化させる方向に作用するよう、車両前方に向って下方に傾斜していることを特徴とする車両用ペダル支持構造が提供される。
この車両用ペダル支持構造によれば、まず、通常時においては、前記固定部によって前記当接部と前記案内面とが離隔されて前記ブラケットが固定されるので、前記ブラケットが車両後方側へ移動した際、当該固定をより円滑に解除することができる。そして、前記先端部分に前記規制構造を構成したので、意図しない車両構成物等の物体が当該先端部分に衝突した場合に、前記案内面がより垂直な向きに変化することを規制することができる。つまり、前記案内面がより垂直な向きとなることにより、当初想定していた衝突荷重を超える過剰な衝撃荷重が前記インパネリーンフォースメントに作用することを防止できる。特に、前記先端部分に意図しない車両構成物等の物体が衝突した際、当該物体から前記案内部材に作用する荷重の向きを制御することができ、前記案内面の傾斜が変化したとしても、より水平な向きに変化させることができる。つまり、前記案内面がより垂直な向きとなることにより、当初想定していた衝突荷重を超える過剰な衝撃荷重が前記インパネリーンフォースメントに作用することを防止できる。
従って、本発明の車両用ペダル支持構造は、ペダルブラケットの姿勢の変化を案内する案内面の車両前方の先端部分を延長したことに起因して当該先端部分に意図しない車両構成物等が衝突した場合に、インパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することができる。
また、本発明においては、前記ブラケット、第2の当接部を備え、記第2の当接部が摺動する第2の案内面を有する第2の案内部材を備え、前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、最初に前記当接部が前記案内面に当接し次に前記第2の当接部が前記第2の案内面に当接するように、前記当接部と前記第2の当接部と前記案内面と前記第2の案内面とが配置された構成としてもよい。
この構成によれば、まず、前記当接部及び前記案内面に加えて前記第2の当接部及び前記第2の案内面を設けることで、前記当接部及び前記案内面だけの場合よりも設計の自由度を高めることができる。特に、最初に前記当接部が前記案内面に当接し次に前記第2の当接部が前記第2の案内面に当接するようにすることにより、前記案内面については、前記ペダルユニットからの衝撃荷重を軽減し、また、前記ブラケットの初期変形を生じるように、前記第2の案内面については前記ブラケットを狙った量だけ確実に変形させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側へ移動することの抑制を確実なものにする、といったように各組の機能の割り当てが可能となる。そして、前記案内面について前記規制構造を構成することで、前記ペダルユニットからの衝撃荷重が作用する前記案内面について、その前記先端部分に意図しない車両構成物等の物体が衝突した場合に、案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを防止することができ、当初想定していた衝突荷重を超える過剰な衝撃荷重が前記インパネリーンフォースメントに作用することを防止できる。
また、本発明においては、前記固定部が前記案内部材に設けられ、前記ブラケットが前記固定部と車両のダッシュパネルとに固定されるように構成することができる。
以上述べた通り、本発明によれば、ペダルブラケットの姿勢の変化を案内する案内面の車両前方の先端部分を延長したことに起因して当該先端部分に意図しない車両構成物等が衝突した場合に、インパネリーンフォースメントに対して衝撃荷重が過剰に作用することを防止することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るペダル支持構造Aの概略図、図2はペダル支持構造Aが適用された左ハンドル車の車室前部の概略を示す図である。ダッシュパネル1は、エンジン2が収容されたエンジンルーム3と車室4とを区画形成するように配設されている。ダッシュパネル1の車両後方側にはインストルメントパネル(図示せず)が設けられ、その内部を車幅方向にインパネリーンフォースメント5が設けられており、インストルメントパネル内の各構成物を支持するように構成されている。インパネリーンフォースメント5は、車体左右に設けられた一対のフロントピラー6により支持されている。また、インパネリーンフォースメント5にはステアリングコラム8を支持するハンガブラケット7が取付けられている。ステアリングコラム8にはステアリングシャフト9が挿通しており、その端部にはステアリングホイール10が取付けられている。ハンガブラケット7の下方には、アクセルペダル11とブレーキペダル100とが配設されている。本実施形態のペダル支持構造Aはこのブレーキペダル100について適用される。
以下、図1及び図3を参照してペダル支持構造Aの構成を詳述する。図3はペダル支持構造Aの構成部品の分解図(一部破断)である。ペダル支持構造Aはブレーキペダル100と、ブレーキペダル100を回動自在に支持するペダルブラケット200と、を備え、これらがブレーキペダルユニットを構成している。ブレーキペダル100はアーム部101とアーム部101の下端部に取付けられたパッド部102とを備える。ペダル100はそのアーム部101の上端部において軸103を介してペダルブラケット200に回動自在に支持されており、運転者によるパッド部102の踏み込みに応じて車両前後方向に揺動する。本実施形態の場合、軸103はアーム部101に固定されており、ペダルブラケット200に設けられた穴201aにこの軸103が挿入され、支持するように構成されている。
アーム部101の中程にはリターンスプリング12の一方の端部が取付けられている。このリターンスプリング12はブレーキペダル100に対して、図1における反時計回りの回動力を与えるように設けられており、運転者がパッド部102を踏み込んだ後、パッド部102が車両後方側へ戻るようにするための構成である。アーム部101の中程には、また、オペレーティングロッド13の一方の端部が回動自在に取付けられている。このオペレーティングロッド13はダッシュボード1に設けられた穴1aを通過し、その他方の端部がエンジンルーム3内に配設されたマスタシリンダ(図示せず)にマスタバック14を介して連結されている。ペダル部102を踏み込んでブレーキペダル100を図1の時計回り方向に回動させると、オペレーティングロッド13に押されてマスタバック14が作動し、マスタバック14によりマスタシリンダに対する押圧力が増大する。そして、マスタシリンダからの油圧により車輪にブレーキがかけられることになる。
ペダルブラケット200は、車幅方向に間隔を置いて形成された一対の側板部201と、側板部201の車両後方側の上部に形成された上板部202と、側板部201の車両後方側に形成された後端部203と、側板部201の車両前方側に形成された前端部204と、を備える。ペダルブラケット200は前端部204においてダッシュパネル1に固定されている。ペダルブラケット200は、例えば、ダッシュパネル1を前端部204とマスタバック14とで挟み込むようにしてマスタバック14に対してボルト等により締結することでダッシュパネル1に固定される。次に、側板部201にはブレーキペダル100の軸103が挿入される穴201aが設けられており、ブレーキペダル100のアーム部101の上部は側板部201間に配置される。また、軸103は側板部201から側方に一定量突出するように設定されており、これが後述する当接部を構成する。次に、後端部203は弧状の曲面をなしており上板部202と滑らかに連続している。この後端部203も後述する当接部を構成する。上板部202は、車両方向前方に開放するスロット202aが2列設けられている。ペダルブラケット200は、後述するとおり、このスロット202aを介して第1案内部材300に固定される。つまり、本実施形態においてペダルブラケット200はダッシュボードと第1案内部材300とにより2箇所で固定されることになる。
第1案内部材300は、ペダルブラケット200に対して車両後方側に配設されており、車幅方向に間隔を置いて形成された一対の側板部301と、上板部302と、側板部201の車両後方側に形成された後端部303と、を備える。後端部303は第1案内部材300を第2案内部材400に取付けるための取付面を構成する。側板部301は、その車両前方側の縁が外側に曲折されており、その曲折された部分の下面が第1案内面301aを構成している。この第1案内面301aは、正面衝突等によりペダルブラケット200が車両後方側に移動した場合に、第1当接部となる軸103が当接して摺動する案内面として機能するものであり、本実施形態では軸103に対して車両後方側に配置されると共に、車両後方に向かって下方に直線的に傾斜するように形成されている。また、側板部301の車両前方側の端部には、切り欠き301bが設けられている。この切り欠き301bについては後述する。
次に、第1案内部材300の上板部302にはペダルブラケット200を固定するための固定部302aが設けられている。以下、図4(a)を参照して第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定構造について説明する。図4(a)は通常時(つまり、正面衝突等が発生していない状態)における第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定構造を示す破断図である。固定部302aには上下方向に貫通してねじ穴が設けられており、このねじ穴の下の上板部302にも穴が設けられている。しかして、この固定部302aの下にペダルブラケット200のスロット202aが位置するようにペダルブラケット200の上板部202が第1案内部材300の上板部302の下に重ね合わせられ、ペダルブラケット200の上板部202の下側から2本のボルト15が各スロット202a及び上板部302の穴を通過するように差し込まれる。そして、ボルト15を固定部302aのねじ穴に螺合し、締結することでペダルブラケット200が第1案内部材300に固定される。また、同図に示すように本実施形態では第1当接部となる軸103は案内面301aに当接せず、これと離隔した状態でペダルブラケット200は固定されている。なお、ペダルブラケット200の車両後方側部分は、第1案内部材300の側板部301間に配置された状態となる。
次に、図4(b)を参照して、第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定が解除される場合の作用について説明する。図4(b)は、図4(a)の状態から第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定が解除される場合の作用を示した図である。同図の矢印に示すように、ペダルブラケット200に対して車両後方側に向けて荷重が作用すると、これに付勢されてペダルブラケット200は第1案内部材300に対して相対的に車両後方側へ移動しようとする。この時、ボルト15と固定部302aとの間の締結により、ペダルブラケット200の移動は規制されるが、スロット202aの車両前方側が開放しているので、ペダルブラケット200に対する荷重が一定の範囲を超えると、第1案内部材300の上板部302の下面をペダルブラケット200の上板部202が滑るようにして、ペダルブラケット200は第1案内部材300に対して相対的に車両後方側へ移動する。
その後、ボルト15がスロット202aを通過して、第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定が完全に解除されることになる。本実施形態では軸103と第1案内面301aとが離隔した状態から当接するようにしているので、ペダルブラケット200の固定を解除するにあたり、第1案内面301aがペダルブラケット200の移動を拘束しない。従って、ペダルブラケット200の固定を確実に解除することができる。軸103と第1案内面301aとを離隔させる距離は、例えば、軸103が第1案内面301aに到達したときにボルト15がスロット202aを通過する程度に定めることができる。このような構成により、本実施形態では、通常時においては、第1案内部材300によりペダルブラケット200を、いわば一時的に固定しておく一方で、ペダルブラケット200に対して車両後方側に向けて一定の荷重が作用すると、固定を解除してペダルブラケット200が車両後方側へ移動することが許容されるように構成している。
次に、図1及び図3に戻り、第2案内部材400について説明する。第2案内部材400はペダルブラケット200に対して第1案内部材300よりも更に車両後方側に配設されており、ハンガブラケット7に対する取付面となる右側の側板部401と、左側の側板部402と、車両前方側に形成され、第1案内部材300が取り付けられる取付面403と、車両前方側に形成された第2案内面404と、を備える。第2案内部材400は、側板部401をボルト等の締結具によりハンガブラケット7に固定することで、ハンガブラケット7を介してインパネリーンフォースメント5に支持されている。また、第1案内部材300はその後端部303を第2案内部材400の取付面403にボルト等の締結具により固定することで、ハンガブラケット7及び第2案内部材400を介してインパネリーンフォースメント5に支持されている。
第2案内面404は、正面衝突等によりペダルブラケット200が車両後方側に移動した場合に、第2当接部となるペダルブラケット200の後端部203が当接して摺動する案内面として機能するものである。本実施形態では第2案内面404は後端部203に対して車両後方側に配置されると共に、車両後方に向かって下方に直線的に傾斜するように形成されている。また、第2案内面404は第1案内面301aの車両後方側に、これと並ぶように配置されている。そして、軸103、後端部203、第1案内面301a及び第2案内面404は、ペダルブラケット200が車体に対して相対的に車両後方側へ移動した場合に、最初に軸103が第1案内面301aに当接して摺動し、その摺動途中又は摺動終了後に後端部203が第2案内面404に当接して摺動するように、相互の配置関係が設定されている。つまり、本実施形態では、2つの案内面301a及び404を用いて、いわば2段階でペダルユニットの姿勢の変化を案内するようにしている。
2つの案内面301a及び404の傾斜角度は、略同一にしてもよいが、第1案内面301aの傾斜角度は、ペダルブラケット200が初期変形を生じるようにする一方で、軸103の当接時の衝撃荷重がインパネリーンフォースメント5に過剰に作用しないように比較的水平に設定し、第2案内面404の傾斜角度はペダルブラケット200を狙った量だけ確実に変形させ、パッド部102が車両後方側へ移動することの抑制を確実にすべく比較的垂直に設定することもでき、それぞれ目的とする機能に応じて設定することができる。このように本実施形態では、当接部(軸103、後端部203)及び案内面(第1案内面301a及び第2案内面404)を2組設けることで、1組の場合よりも設計の自由度を高めることができる。特に、当接部と案内面とを1組とした場合よりも、案内面の上下方向の長さを短くしてより長い摺動距離を得ることができる。更に、1つの当接部が2つの案内面を摺動するのではなく、当接部と案内面とをそれぞれ2つづつ設けることで、2つの案内面の位置をそれぞれ独立して設定することができ、より省スペース化を図ることができる。
次に、係る構成からなるペダル支持構造Aについて、正面衝突時の作用について図5を参照して説明する。図5(a)は通常時の態様を示しており、軸103と第1案内面301a及び後端部203と第2案内面404は、それぞれ離隔した状態にあり、また、ペダルブラケット200が第1案内部材300の固定部302aに固定された状態にある。ここで、ペダル支持構造Aが適用された自動車が障害物と正面衝突等を生じ、図5(b)に示すようにペダルブラケット200に車両後方側に向けて衝撃荷重が作用した場合、図4を参照して説明したように、固定部302aによるペダルブラケット200の固定が解除されて、ペダルブラケット200及びペダル100が若干車両後方側へ移動し、軸103が第1案内面301aに当接する。後端部203と第2案内面404とは未だ離隔したままである。そして、図5(c)に示すように、軸103が第1案内面301aに案内されてこれを摺動し、ペダルブラケット200及びペダル100の姿勢を変化させる。より具体的には、ペダルブラケット200及びペダル100は、車両後方側に向かって下方に移動すると共に、ペダルブラケット200が曲がり始めてペダルブラケット200の車両後方側の部分が同図の時計回りに回動し始める。このため、ペダル100のパッド部102はペダルブラケット200が車両後方側に移動しているにも関わらず、図5(a)に示す通常時の位置か、或いは、車両前方側に移動し、車両後方側への移動が抑制される。
ペダルブラケット200が更に車両後方側へ移動すると、ペダルブラケット200及びペダル100の姿勢が更に変化してパッド部102を車両前方側に移動させると共に、図5(d)に示すように軸103が第1案内面302aの下端部の摺動終端点に至って第1案内面302aから外れると共に、これと前後して後端部203が第2案内面404に当接し、摺動を開始する。このような過程の途中でペダルブラケット200はより一層曲がり、やがて弾性限界に達して折れることになる。また、同図には図示していないが、オペレーションロッド13も曲がることになる。その後、図5(e)に示すようにペダルブラケット200及びペダル100は、後端部203が第2案内面404を摺動することによって、その姿勢が変化され、パッド部102をより車両前方へ導くことになる。本実施形態では、後端部203は弧状の曲面をなしており上板部202と滑らかに連続しているため、後端部203が第2案内面404の下端部の摺動終端点に至った後も、上板部202が第2案内面404の下端部に当接して摺動するため、ペダルブラケット200及びペダル100の姿勢の変化の案内がより長く継続される。このように本実施形態では、正面衝突等が生じた場合にも、運転者のフットスペースを確保することができる。
次に、第1案内部材300の側板部301に設けた切り欠き301bについて説明する。本実施形態では、軸103を当初では第1案内面301aに当接せずに、これと離隔して配置する構成を採用している。このような構成の場合、第1案内面301aに対する軸103の当接位置(つまり摺動開始位置)が特定されないため、ペダルブラケット200が車両後方側へ移動した際、軸103が第1案内面301aに衝突せずに、外れてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、第1案内面301aの車両前方側の先端部分が軸103よりも上方へ延長されている。また、特に、本実施形態では単に上方に延長するだけではなく、軸103が確実に第1案内面301aに当接するよう、当該先端部分が軸103の上方に僅かに被さるようにしている。
しかし、このように第1案内面301aの先端部分を軸103よりも上方へ延長するように構成すると、軸103以外の車両構成物等の物体(以下、単に車両構成物という)が軸103よりも先に第1案内面301aの先端部分に衝突する可能性がある。この先端部分に車両構成物が前方から衝突すると、第1案内面301aが車両後方へ向かって下方に傾斜しているため、その傾斜が、より垂直になる可能性がある。図6(a)はその説明図である。同図の左側に示すように第1案内面301aの先端部分に車両構成物Xが衝突すると、同図の右側に示すように第1案内部材300は時計回りに僅かに回転し、第1案内面301aが車両前後方向となす傾斜角度が、θ1からθ1’(θ1<θ1’)となり得る。このように傾斜角度がより垂直になった後に軸103が第1案内面301aに衝突すると、インパネリーンフォースメント5に対する衝突荷重が増大して折損し、その後にペダルブラケット200を折り曲げるための反力をインパネリーンフォースメント5から得られなくなる可能性があり、望ましくない。
そこで、本実施形態では、第1案内面301aの先端部分に対して車両構成物が衝突した場合に、第1案内面301aの傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造として、側板部301に切り欠き301bを設けている。この切り欠き301bは、第1案内面301aの先端部分において、一対の側板部301の双方に設けられており、側板部301の上端付近から車両の上下方向に第1案内面301aに渡って設けられている。
この切り欠き301bの作用について図6(b)を参照して説明すると、同図の左側に示すように第1案内面301aの先端部分に車両構成物Xが衝突すると、同図の右側に示すように当該先端部分が切り欠き301bの部分で曲折する。つまり、切り欠き301bを設けたことにより、第1案内面301aの先端部分が1案内部材300の他の部位よりも構造的に脆くなり、損壊する。このように損壊させることで、車両構成物Xによる第1案内部材300全体に対する衝撃が干渉され、第1案内面301aが車両前後方向となす傾斜角度がθ2からθ2’(θ2≒θ2’)となり、第1案内面301aの傾斜角度に全く変化が生じないか、或いは、ほとんど変化が生じない。なお、本実施形態では、切り欠き301bを設けることで第1案内面301aの先端部分が第1案内部材300の他の部位よりも脆くなる構造としたが、切り欠き301bに限られず種々の構造を採用することができる。例えば、当該先端部分又はその周囲に小穴を複数設けておくことで、他の部位よりも脆くなるように構成してもよい。
また、本実施形態では規制構造として、第1案内面301aの先端部分が損壊する構成を採用したが、これに限られず、車両構成物Xの衝突によって第1案内面301aの傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する種々の構造を採用できる。図7(a)は他の規制構造の例を示す図である。同図の例では、第1案内面301aの先端部分において、上板部302の車両前方側端部を傾斜させて傾斜面302bが形成されている。この傾斜面302bは、車両構成物の衝突により第1案内部材300に作用する荷重が、第1案内面301aの傾斜をより水平な向きに変化させる方向(ここでは第1案内部材300を反時計回りに回転させる向き)に作用するように車両前方側に向かって下方へ傾斜するように設定されている。
この傾斜面302bの作用について図7(b)を参照して説明すると、同図の左側に示すように第1案内面301aの先端部分に車両構成物Xが衝突すると、傾斜面302bが車両前方側に向かって下方へ傾斜しているので、第1案内部材300には反時計回りの回転力が作用する。このため、第1案内面301aが車両前後方向となす傾斜角度がθ3からθ3’に変化するが、θ3<θ3’となり、第1案内面301aの傾斜角度はより水平な向きになる。第1案内面301aの傾斜角度が変化することは好ましくはないが、当該傾斜角度がより水平な向きとなる限りにおいては、インパネリーンフォースメント5に対する衝突荷重の増大を生じないため、許容できる。このように本実施形態のペダル支持構造Aでは、第1案内部材300に規制構造を設けたことにより、意図しない車両構成物がこれに衝突した場合に、第1案内面301aの傾斜がより垂直な向きになることを防止することができる。
<他の実施形態>
上記実施形態では当接部と案内面とを2組設けたが、1組の場合にも上述した規制構造及び当接部と案内面とを当初は離隔して配置する構成等を採用できることはいうまでもない。また、上記実施形態では各案内面(301a、404)を直線状に傾斜するように構成したが曲線的な面であってもよい。更に、上記実施形態では軸103及び後端部203を当接部としたが、当接部の位置はこれに限られず、ペダル100及びペダルブラケット200の任意の位置に適宜設定することができ、また、ペダル100又はペダルブラケット200とは別の部材をこれに一体に固定することで当接部を形成してもよい。
更に、上記実施形態では第1案内部材300についてのみ規制構造を設けたが、第2案内部材400にも規制構造を設けることができる。ここで、第2案内部材400は、ペダルブラケット200を狙った量だけ確実に変形させ、ペダル100のパッド部102が車両後方側へ移動することの抑制を確実なものにすることを目的として第2案内面404が設定されているため、第2案内部材400に規制構造を設ける場合には、第1案内部材300の場合と異なり、車両構成物の衝突により第2案内面404の傾斜がより垂直な向きになるように規制構造を設けることが好ましいと言える。
本発明の一実施形態に係るペダル支持構造Aの概略図である。 ペダル支持構造Aが適用された左ハンドル車の車室前部の概略を示す図である。 ペダル支持構造Aの構成部品の分解図(一部破断)である。 (a)は通常時における第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定構造を示す破断図、(b)は図4(a)の状態から第1案内部材300によるペダルブラケット200の固定が解除される場合の作用を示した図である。 (a)乃至(e)はペダル支持構造Aの作用説明図である。 (a)及び(b)は第1案内部材300の規制構造を示す図である。 (a)及び(b)は第1案内部材300の他の規制構造を示す図である。
符号の説明
1 ダッシュボード
5 インパネリーンフォースメント
100 ぺダル
102 パッド部
103 軸(当接部)
200 ペダルブラケット
203 後端部(当接部)
300 第1案内部材
301a 第1案内面
400 第2案内部材
404 第2案内面

Claims (5)

  1. ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、
    前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、
    前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、
    前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、
    前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、
    前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、
    前記規制構造が、
    前記物体の衝突により前記先端部分が損壊するように、前記先端部分を前記案内部材の他の部位よりも脆くした構造であることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  2. ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、
    前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、
    前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、
    前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、
    前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、
    前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、
    前記規制構造が、
    前記物体の衝突により前記先端部分が損壊するように、前記先端部分に切り欠きを設けた構造であることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  3. ペダル及び該ペダルを回動自在に支持するブラケットを有するペダルユニットと、前記ペダルに設けられた当接部が摺動する案内面を有する案内部材と、を備え、
    前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、前記当接部が前記案内面を摺動することにより前記ペダルユニットの姿勢を変化させ、前記ペダルのパッド部が車両後方側に移動することを抑制するように前記案内面が設定された車両用ペダル支持構造において、
    前記ブラケットに対して車両後方側へ向けて一定の荷重が作用した場合には前記ブラケットが車両後方側へ移動することを許容する一方、通常時には前記当接部と前記案内面とが離隔するように前記ブラケットを固定する固定部を備え、
    前記案内部材が車両のインパネリーンフォースメントに支持され、
    前記案内面が前記当接部よりも車両後方側に配置されると共に車両後方に向かって下方に傾斜し、かつ、前記当接部よりも上方へ延長された車両前方側の先端部分を有し、
    前記先端部分に、当該先端部分に対する物体の衝突によって前記案内面の傾斜がより垂直な向きに変化することを規制する規制構造を構成し、
    前記規制構造が、
    前記先端部分に形成された傾斜面であり、
    該傾斜面は、前記物体の衝突により前記案内部材に作用する荷重が、前記案内面の傾斜をより水平な向きに変化させる方向に作用するよう、車両前方に向って下方に傾斜していることを特徴とする車両用ペダル支持構造。
  4. 前記ブラケットが、第2の当接部を備え、
    前記第2の当接部が摺動する第2の案内面を有する第2の案内部材を備え、
    前記ブラケットが車両後方側へ移動した場合に、最初に前記当接部が前記案内面に当接し次に前記第2の当接部が前記第2の案内面に当接するように、前記当接部と前記第2の当接部と前記案内面と前記第2の案内面とが配置されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ペダル支持構造。
  5. 前記固定部が前記案内部材に設けられ、
    前記ブラケットが前記固定部と車両のダッシュパネルとに固定されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の車両用ペダル支持構造。
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