JP2015070992A - スイング練習補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】前腕と手の角度をなす手首のコックを規制でき、手首のオーバーコッキングを規制できるスイング練習補助具を提供する。
【解決手段】
使用者側の引手Lとクラブヘッド側の押手Rとの両手を用いたゴルフスイング練習に用いるスイング練習補助具1であって、前記スイング練習補助器具1は、少なくとも半球状弾性体2と、固定具3とを備え、半球状弾性体2は、弾性体を材質とし断面が略楕円形状に凹部20を設けたものであり、前記凹部は、引手Lの手首と親指中手骨を嵌めるように形成されており、固定具3は、引手Lとスイング練習補助具1とを固定するものであり、前記固定により半球状弾性体2は、使用者がクラブを構えスイングを行う時に、引手L手首と押手R手首とに挟まれると共に引手Lの親指中手骨と手首との動きを規制することを特徴とするスイング練習補助具。
【選択図】図2

Description

本発明は、使用者側の引手とクラブヘッド側の押手との両手を用いたゴルフスイング練習に用いるゴルフスイングの練習補助具に関するものである。
従来、世界各国では、ゴルフ競技が楽しまれている。このゴルフ競技において、ゴルフボールをゴルフクラブヘッドでプレイヤーの意識する方向に飛ばすのは大変困難であり、初心者の最初の壁である。
プレイヤーの意識する方向に飛ばすには正しいスイングを習得することが必要であり、ゴルフスイングは、両足、両膝、両腿、腰、胴体、頭部、両肩、両上腕、肘、前腕、手首、手、指といった人体部位を用いて、アドレス、テイクバック、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーといった順でなされるものである。
近年のゴルフクラブの進化に伴い、理想的なゴルフスイングも変遷している。即ち、昔のドライバーはパーシモンヘッドと重いスチールシャフトからなっており、当時のスイングはスクエアグリップで手(腕)をターン(返す)させて、ヘッドスピードを上げる動きが重視されていた。これに対して、最近のクラブ、特にドライバーは大容量チタンヘッドで軽量カーボンシャフトが主流となり、慣性モーメントの高いクラブに進化している。最新のクラブで昔のスイングと同じように手をターンさせ過ぎると、慣性モーメントが高い為にボールの方向性が悪くなることから、最近のスイングはグリップをストロングにして、インパクトゾーンで手の回転をなるべく抑え、クラブフェースがスクウェアなインパクトを迎えることができるように、体の回転を重視したスイングが主流になっている。
また、前腕と手とを繋ぐ手首におけるスイングの要素は、コックと称され、ゴルフ初心者から中級者においては扱いが困難であり、コックをあまり使わずに規制するスイングが推奨されている。
たとえば、バックスイングからトップにおいて前腕と手の角度を変更するレイトコックよりも、テイクバック時に行うアーリーコックを初心者に推奨する専門家が多い。
しかしながら、ゴルフボールを飛ばそうと意識すると、アーリーコックを前提としたとしても、トップ時にさらに手首に角度をつけオーバーコッキングとしてしまい、安定しないオーバースイングを行ってしまう初心者が多いものであった。
初心者中級者におけるオーバースイングは、安定しない手首・肘を用いたスイングであるため、クラブヘッドがボールをインパクトする際、クラブヘッドのフェースが開いたり閉じたりし、ボールをまっすぐに飛ばすことが困難なスイングであるとされている。
したがって、アーリーコックスイングに代表されるように手首の動きを規制して、インパクトゾーンにおける手の回転を抑え、現在の理想的なゴルフスイングであるオンプレーンスイング(クラブヘッドを正しいスイングプレーンに乗せてスイングすること)を練習するのが好ましい。
そして、スイングを行う練習器具が多々開発されている。例えば、片手に取り付け前腕同士の幅を決める発明が特許文献1に記載されている。片手に取り付け、クラブシャフトとの距離を一定に保つ考案が特許文献2に記載されている。また、両手に取り付け、前腕同士や上腕同士の幅を決める発明が特許文献3〜6に記載されている。
しかしながら、前述の先行技術では、前腕と手の角度をなす手首のコックを規制できるものではなく、手首のオーバーコッキングを規制できるスイング練習補助具が必要とされている。
このような課題を解決するために、出願人は特許文献7記載の発明をした。
しかしながら、リストブレースの取り付けや、弾性体への流体注入など、製造に手間がかかるものであった。
特開2006−212167号公報
公開実用新案平3−15573号公報
特開平10−94627号公報
特許第2799685号公報
特許第4659921号公報
公開実用新案昭45−18348号公報
特願2013−057639号
そこでこの発明は、特願2013−057639号に記載のスイング練習補助具をさらに改良し、大量生産に対応させることを課題とする。
(請求項1記載の発明)
請求項1記載の発明は、使用者側の引手とクラブヘッド側の押手との両手を用いたゴルフスイング練習に用いるスイング練習補助具であって、前記スイング練習補助器具は、少なくとも半球状弾性体と、固定具とを備え、半球状弾性体は、弾性体を材質とし断面が略楕円形状に凹部を設けたものであり、前記凹部は、引手の手首と親指中手骨を嵌めるように形成されており、固定具は、引手とスイング練習補助具とを固定するものであり、前記固定により半球状弾性体は、使用者がクラブを構えスイングを行う時に、引手手首と押手手首とに挟まれると共に引手の親指中手骨と手首との動きを規制することを特徴とする。
(請求項2記載の発明)
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスイング練習補助具において、半球状弾性体の弾性体は、低反発弾性フォームであり、引手手首と押手手首とに挟まれ変形することにより中手骨接触部を形成し、中手骨接触部は、引手の親指中手骨の動きを弾力的に規制することを特徴とする。
(請求項3記載の発明)
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスイング練習補助具において、固定具をベルトとし、半球状弾性体に、ベルトを通す貫通孔を設けたことを特徴とする。
(請求項4記載の発明)
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のスイング練習補助具において、ベルトに芳香成分が含まれたペレットを着脱可能に設けたことを特徴とする。
(請求項1記載の発明の効果)
グリップを握ったとき半球状弾性体は、引手手首と押手手首とに挟まれ、引手親指の付け根から手首までの三角形を埋めることにより、引手の親指中手骨と手首との動きを規制する。さらに、引手の親指と押手の親指とが一直線となる従来のグリップとは異なり、引手親指が押手内側に若干(およそ指1本分)移動し、近年のゴルフ理論が推奨する正しいグリップに矯正することができる。
これにより、前腕と手の角度をなす手首のコックを規制し、いわゆるオーバーコッキングのないスイングを可能とするスイング練習補助具を提供することができる。
従来技術においては、前腕や肘で挟むものが多く両肩に力が入り、バックスイングやターンをしづらいものであったが、請求項1記載の発明は、通常のグリップを同じように利用できるので、肩によけいな力が入らないものである。
このような、特願2013−057639号の効果を備えると共に、請求項1記載の発明は、リストブレースの取り付けや、弾性体への流体注入など、製造に手間がかからないものとなった。
また、特願2013−057639号のスイング練習補助具は、板状のリストブレースを備える為、長時間接触していると手首の接触部分に痛みを感じるものであったが、請求項1記載の発明においては改善されている。
(請求項2記載の発明の効果)
請求項2記載の構成とすると、低反発弾性フォームの作用によって、プレイヤーが力いっぱいスイングしたとしても緩やかにオーバーコッキングの規制をすることができる。
(請求項3記載の発明の効果)
貫通孔を設けベルトを通すと、スイング練習器具として一体化させて用いることができる。
(請求項4記載の発明の効果)
アロマオイルや、虫除け剤などの芳香成分を含むペレットを取り付けることができるものとなり、快適にスイングを行うことができる。
実施例1のスイング練習補助具使用時の全体斜視図である。 実施例1のスイング練習補助具背面の全体斜視図である。 実施例1のスイング練習補助具の平面図である。 実施例1のスイング練習補助具の中央A−A断面図である。 実施例2のスイング練習補助具の平面図である。 実施例2のスイング練習補助具の中央A−A断面図である。
以下に、この発明のスイング練習補助具を、実施例として示す各図とともに説明する。
〔1.スイング練習補助具1について〕
図1に示すように、スイング練習補助具1は、使用者側の引手Lとクラブヘッド側の押手Rとの両手を用いたゴルフスイング練習に用いるものである。
ゴルフスイングは、アドレス、テイクバック、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーといった順でなされるものである。引手Lと押手Rの表現は、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーの動作を行う際の手LRの動きに基づくものである。
右利きプレイヤーの場合、図1に示すように、引手Lは左手となり押手Rは右手となる。左利きプレイヤーの場合、図1は鏡写しとなり、引手Lは右手となり押手Rは左手となる。
そして、スイング練習補助具1は引手Lに装着するものであり、半球状弾性体2と、固定具3とを備えるものである。
半球状弾性体2は、固定具3によって、引手L手首に固定される。このような態様であると、引手の親指と押手の親指とが一直線となる従来のグリップとは異なり、引手親指が押手内側に若干(およそ指1本分)移動し、近年のゴルフ理論が推奨する正しいグリップに矯正することができる。また、固定具3は、ベルト30とするのが好ましい。
〔2.半球状弾性体2について〕
半球状弾性体2は、図2〜図5に示すように、断面が略楕円形状に凹部20を設けたものであり、弾性体を材質としている。
半球状弾性体2は、直径100mm〜200mmの略球形弾性体が凹部20を備えるものとするのが好ましい。凹部20は、使用者の手首に合わせて、幅30mm〜60mm、深さ20mm〜50mmの範囲で設けるのが好ましい。したがって、凹部20を備える半球状弾性体2の断面は、図4に示すように半月形状となるものである。前述の半月形状は、三日月形状や、みかんの果皮内にある一房の側面の如く、ヘミサイクル形状である。また、凹部20は、手首側を幅狭とし肘側を幅広とし、前腕から手首の幅に対応させるのが好ましい。これにより、半球状弾性体2の材質と相俟って、フィット感を向上することができる。
半球状弾性体2の材料には、天然ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、その他の合成ゴムなどのエラストマ材料を用いることができる。バネの様な「弾性」と粘土やガムの様な「粘性」を併せ持つ「低反発弾性フォーム」を用いるのが好ましい。
より具体的には、「密度:40〜80kg/m、硬さ(JIS K 6400−2):53〜40N、圧縮たわみ試験(JIS K 6400−2)ヒステリシスロス:56〜68%」の軟質ウレタンフォームを用いることができる。
特願2013−057639号のスイング練習補助具は、板状のリストブレースを備える為、長時間接触していると手首の接触部分に痛みを感じるものであったが、本件実施例においては改善されている。また、リストブレースの取り付けや、弾性体への流体注入など、製造に手間がかからないものとなった。
〔2−1.貫通孔21について〕
半球状弾性体2には、図2〜図4に示すように、固定具3を通す為の貫通孔21を設けるのが好ましい。
貫通孔21は、図4に示すように半球状弾性体2の弦方向と並行に一か所形成されている。このように形成すると、図2、図4に示す直線状端部22が引手Lの長手方向に密着する態様となる。
貫通孔21は、図4に示すように凹部20の中央部分と半球状弾性体2の中央部分を二等分する位置に設けるのが好ましい。
〔3.固定具3について〕
固定具3は、引手Lとスイング練習補助具1とを固定するものであり、ベルト30を用いるのが好ましい。図1に示すように、ベルト30を固定すると、半球状弾性体2を引手Lに固定することができる。
ベルト30は、任意の長さで固定できるベルト具であれば良く、取り付け・取り外しが簡易で細かい長さ調整が可能な面ファスナを用いるのが好ましい。
また、一端を面ファスナホック部とし、中央部を面ファスナループ部とし、もう一端は最端に折り返しバックル31を設けた伸縮ゴムベルト32とするのが好ましい。このようにすると、面ファスナ部を折り返しバックル31に通し、折り返してループ部で固定することができる。
図1〜図4に示す固定ベルト30は、全長500mm、幅25mm、厚さ1mmのものを用いた。
また、ベルト30は芳香成分が含まれたペレットを着脱可能とすることができる。芳香成分には、アロマオイル、虫除け薬などを例示することができる。虫除け効果のある植物製油(ユーカリ油・シトロネラ油)などをベルト30に浸み込ませても良い。
このようにすると、アロマ効果や虫除け効果により快適にスイング練習を行うことができる。
〔4.引手Lへの取り付け位置について〕
スイング練習補助具1の引手Lへの取り付け位置は、図1に示すように、前述の固定具3が手首関節の角度変更点を覆うようにすると共に、固定具3が半球状弾性体2の中央頂上を通過する態様で取り付ける。取り付けにより固定された半球状弾性体2は、使用者がクラブを構えスイングを行う時に、引手L手首と押手R手首とに挟まれる態様となる。
この取り付けが簡単となるように、半球状弾性体2の表面に、取り付け箇所を記載するのが好ましい。
〔5.中手骨接触部Bについて〕
図1の態様でスイング練習補助具1を引手Lに取り付けると、半球状弾性体2の引手L側端部は、引手Lの中手骨に接触する。この接触部分を、図2に示すように中手骨接触部Bとする。
引手Lに取り付けられたスイング練習補助具1において、凹部20は引手Lの前腕先端から親指付け根まで接触し、引手Lと押手Rに挟まれ半球状弾性体2は変形する。
変形した半球状弾性体2は、引手Lの前腕と手の角度変化に対して変形し難いものとなる。
次に、引手Lの前腕と親指中手骨との角度が大きくなると、中手骨接触部Bが押手R側に移動しようとし、引手Lの手首部と凹部20の内側表面との間に隙間を作ろうとする。前述の隙間を作ろうとしても、半球状弾性体2の凹部20の対向部分は押手Rに当たる。これにより、この凹部20の移動は、半球状弾性体2の弾力によって規制される。
結果として前述の規制は、使用者側の引手Lの親指がクラブシャフトに沿うようにクラブヘッド側の押手Rによって握られた場合、使用者側の引手L前腕長手方向と、クラブシャフトの角度が規制されるものとなる。
〔6.スイングの改善について〕
次に、スイング練習補助具1を引手Lに取り付けた場合の、スイングの改善について説明する。
スイングは、アドレス、テイクバック、バックスイング、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロースルーの順でなされるものとし、順々にスイング練習補助具1の効果を説明する。
〔6−1.アドレス時の効果〕
アドレス時には、両肩を辺とし、引手L押手Rとを下側頂点とする逆三角形を保持するようにクラブを構えるものである。この際、特開2006−212167号などは、手首から肘の間で挟もうとする力が加わる為、両肩に力が入り、背中の筋肉も固くなり、後述するバックスイングがしづらくなるものであった。しかしながら、本発明のスイング練習補助具1は、引手Lの親指の付け根から手首にかけて装着するため、グリップを握る力だけでよく、肩に力が入りにくいものとなる。
また、本発明のスイング練習補助具1では、半球状弾性体2を用いて前述の逆三角形を埋める態様であるので、自然なフォームをとるとこができ、体の軸がぶれないようにアドレスすることができる。
〔6−2.テイクバック、バックスイング時の効果〕
テイクバックでは、手首のコッキングでクラブヘッドをスイングプレーンに乗せ、アドレス時の逆三角形と、体とグリップとの間隔を保持すべきである。
しかしながら、特開2006−212167号などは、両腕で挟む力を必要とし、押手Rが不自然な動作となる。本発明のスイング練習補助具1は、グリップを握る力だけで、テイクバックおよびバックスイングができるので、押手Rに余分な力が入らず、自然に動かすことができる。また、本発明のスイング練習補助具1は、押手Rの手首部分で半球状弾性体2を押さえるので、押手Rの脇が開かず、フライングエルボの防止にもなる。
〔6−3.バックスイング、トップ時の効果〕
バックスイングでは、体の中心である体幹を捩じりながらクラブを右肩サイドまで振り上げる。この結果、クラブの慣性モーメントによってトップでは、クラブが地面と略平行な地点に収まる。理想的なトップ位置は引手L、シャフト、フェース面が一枚の板の上に乗っている。
ここにおいて前腕の長手軸と引手Lの親指中手骨の角度が大きくなると、クラブシャフトが略並行から垂直状態に近づき、オーバーコッキングやオーバースイングと呼ばれる状態になる。
初心者中級者におけるオーバースイングは、安定しない手首・肘を用いたスイングであるため、クラブヘッドがボールをインパクトする際、クラブヘッドのフェースが開いたり閉じたりし、球筋が安定しない。このようなスイングの改善方法として、オーバーコッキングの防止がある。オーバーコッキングの防止とは、すなわちリストコックを規制するものであり、言い換えると、前腕の長手軸と引手の親指中手骨の角度が大きくならないように規制するものである。特開2006−212167号などは、バックスイング、トップ時においても両腕で挟む力を必要とし、押手Rが不自然な動作となる。本発明のスイング練習補助具1は、グリップを握る力だけで、バックスイングからトップの形ができるので、押手Rに余分な力が入らず、自然に動かすことができつつオーバーコッキングを防止する。
〔6−4.ダウンスイング、インパクト時の効果〕
ダウンスイングの初期段階では腕とクラブの重さを利用し、クラブを自然落下させてスイングプレーンにクラブを乗せる。次いで、手首のコッキングをできる限り解かず、インパクトゾーンの軌道に沿ってクラブヘッドを加速させる。この時、半球状弾性体2は、引手Lと押手Rの手首または前腕部の一方をフリーの状態とする作用により、引手Lと押手Rの手首乃至前腕部が半球状弾性体2を収縮させて接近することを規制する作用を有している。したがって、前記アドレス時の逆三角形を保持すると同時に、インパクトゾーンにおける過度の手の回転(ロール)も抑えられる。
〔6−5.インパクト、フォロースルー時の効果〕
インパクトから手首のコッキングを解き放ち、クラブヘッドを開放する(リリース動作とも言う。)ことにより、フォロースルーではクラブヘッドに最大の遠心力が働いた後、フィニッシュに至る。
この際、特開2006−212167号などは、両腕で挟む力を必要とし、体をターンすることが難しいものであるが、本発明のスイング練習補助具1は、親指の付け根から手首にかけて装着するため、ボディターンが容易なものとなる。
また、フォロースルーの際も、親指の付け根から手首にかけて半球状弾性体2を挟むものであるので、引手Lの肘が体から離れず、脇が閉まった正しいフォロースルーとなる。
図5は実施例2のスイング練習補助具の平面図であり、図6は実施例2のスイング練習補助具の中央A−A断面図である。
実施例2は、実施例1の〔2−1.貫通孔21について〕欄に記載された構成が変更されており、その他の欄については実施例1と同様である。
実施例2のスイング練習補助具1は、図5、図6に示すように、貫通孔21が半球状弾性体2の弦方向に対し垂直に二か所形成されている。
直線状端部22が引手Lの長手方向に密着しづらいオープンタイプとなり、付け心地が涼しい態様を好む使用者に向いている。
二箇所の貫通孔は、図6に示すように、半球状弾性体2の弦を4等分し、弦長さの1/4、3/4の位置を通る垂直線上に設けるのが好ましい。
前述の書面においては、プレイヤーが力んだ際に発生するレイトコッキングの解決を中心に記載したが、例えばアーリーコッキングを行う際の目安のコッキング量を規制するのに利用することもできる。
L 引手
R 押手
B 中手骨接触部
1 スイング練習補助具
2 半球状弾性体
20 凹部
21 貫通孔
22 直線状端部
3 固定具
30 ベルト
31 バックル
32 伸縮ゴムベルト
(請求項1記載の発明)
請求項1記載の発明は、使用者側の引手とクラブヘッド側の押手との両手を用いたゴルフスイング練習に用いるスイング練習補助具であって、前記スイング練習補助器具は、少なくとも半球状弾性体と、固定具とを備え、半球状弾性体は、弾性体を材質とし断面が略楕円形状に凹部を設けたものであり、前記凹部は、引手の手首と親指中手骨を嵌めるように形成されており、固定具は、引手とスイング練習補助具とを固定するものであり、前記固定により半球状弾性体は、使用者がクラブを構えスイングを行う時に、引手手首と押手手首とに挟まれることにより、引手の親指中手骨と手首との動きを規制すると共に、手首のコックをも規制することを特徴とする。
(請求項2記載の発明)
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスイング練習補助具において、半球状弾性体の弾性体は、低反発弾性フォームであり、引手手首と押手手首とに挟まれ変形することにより中手骨接触部を形成し、中手骨接触部は、引手の親指中手骨の動きを弾力的に規制することを特徴とする。
(請求項3記載の発明)
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のスイング練習補助具において、固定具をベルトとし、半球状弾性体に、ベルトを通す貫通孔を設けたことを特徴とする。
(請求項4記載の発明)
請求項4記載の発明は、請求項3に記載のスイング練習補助具において、ベルトに芳香成分が含まれたペレットを着脱可能に設けたことを特徴とする。

Claims (4)

  1. 使用者側の引手(L)とクラブヘッド側の押手(R)との両手を用いた
    ゴルフスイング練習に用いるスイング練習補助具(1)であって、
    前記スイング練習補助器具(1)は、少なくとも
    半球状弾性体(2)と、固定具(3)とを備え、
    半球状弾性体(2)は、
    弾性体を材質とし断面が略楕円形状に凹部(20)を設けたものであり、
    前記凹部(20)は、
    引手(L)の手首と親指中手骨を嵌めるように形成されており、
    固定具(3)は、
    引手(L)とスイング練習補助具(1)とを固定するものであり、
    前記固定により半球状弾性体(2)は、
    使用者がクラブを構えスイングを行う時に、
    引手(L)手首と押手(R)手首とに挟まれると共に
    引手(L)の親指中手骨と手首との動きを規制する
    ことを特徴とするスイング練習補助具。
  2. 半球状弾性体(2)の弾性体は、
    低反発弾性フォームであり、
    引手(L)手首と押手(R)手首とに挟まれ変形することにより
    中手骨接触部(B)を形成し、
    中手骨接触部(B)は、
    引手(L)の親指中手骨の動きを弾力的に規制する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイング練習補助具。
  3. 固定具(3)は、ベルト(30)であって
    半球状弾性体(2)に、ベルト(30)を通す貫通孔(21)を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスイング練習補助具。
  4. 前記ベルト(30)は、芳香成分が含まれたペレットを着脱可能に設けたことを特徴とする請求項3記載のスイング練習補助具。
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