JP2007229136A - 練習用ゴルフクラブ - Google Patents
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Abstract
【課題】インパクト後に手首をスナップさせるV型打法に必要な手首の動きが習得可能な練習用ゴルフクラブを提供する。
【解決手段】本発明に係る練習用ゴルフクラブでは、シャフト端部のグリップを、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、前記下半部を前記シャフトに対して固定する一方、前記上半部を、ヒンジ機構を介して、前記下半部に連結することとした。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る練習用ゴルフクラブでは、シャフト端部のグリップを、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、前記下半部を前記シャフトに対して固定する一方、前記上半部を、ヒンジ機構を介して、前記下半部に連結することとした。
【選択図】図1
Description
本発明は、練習用のゴルフクラブに関する。
従来より、ゴルフは、老若男女問わず人気が高く、広く楽しまれているスポーツの一つである。
なかでも、ゴルフのゲーム性に大きく貢献しているのは、ボールを所望する方向に飛ばすことの難しさであり、期待通りのショットができるか否かで、プレイヤーは一喜一憂することとなる。
そこで、期待通りのショットを安定して打てるようにすべく、現在に至るまで、さまざまなスイング理論が提案され、また、その理論通りのショットを練習するための練習用ゴルフクラブが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかし、これまで知られているスイングは、少なくとも手首が打球方向へ折れ曲がることのないように固定しつつ、体全体を律しながらクラブを振る打法ばかりであった。
それゆえ、たとえば初心者が、かかるスイングによりしっかりとボールを打つためには、クラブを持つ手以外の体の動きまでも所定の動きとなるように指導されるなど、スイングをより複雑なものとしてしまう傾向があった。
また、体全体でスイングを行うためには、体の柔らかさや力が求められるため、年配者には負担が大きいものとなっていた。
そこで本発明者は、より効率的で安定したスイングについて鋭意検討した結果、右手の動きと、左手の動きとを分離し、手首を打球方向へ折曲げ可能とすることで、ヘッドがボールに接触(インパクト)した後に、手首が内側にスナップする動きが生じ、ボールのコントロール性を維持しながらも、より遠くにとばすことが可能となることを見出した。
この、インパクト後に手首をスナップさせる打法(以下、「V型打法」という)によれば、手首を有効に使うことにより、無駄な体の動きを省いたシンプルなスイングが可能となるため、体に余分な負担をかけることなく、年配のゴルファーであっても簡単にすばらしいショットを打つことができる。
特開2002-248191号公報
しかしながら、上記V型打法に必要な手首の動きを習得するのに適した練習用ゴルフクラブはなかった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、V型打法に必要な手首の動きを習得できる練習用ゴルフクラブを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では、上把持部と、下把持部とを有するグリップを備えた練習用ゴルフクラブであって、前記上把持部を、前記下把持部に対して、打球方向へ折り曲げることとした。
また、本発明では、シャフト端部のグリップを、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、前記下半部を前記シャフトに対して固定する一方、前記上半部を、ヒンジ機構を介して、前記下半部に連結し、このヒンジ機構を介して、グリップの上半部と下半部とを相対的に打球方向へ折曲自在に構成した。
さらに、前記ヒンジ機構をカバー材で被覆していることにも特徴を有する。
請求項1に記載の練習用ゴルフクラブでは、上把持部と、下把持部とを有するグリップを備えた練習用ゴルフクラブであって、上把持部を、下把持部に対して、打球方向へ折り曲げることとしたので、V型打法を行った際の感覚を体感することができる。
また、請求項2に記載の練習用ゴルフクラブでは、シャフト端部のグリップを、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、下半部をシャフトに対して固定する一方、上半部を、ヒンジ機構を介して、下半部に連結し、このヒンジ機構を介して、グリップの上半部と下半部とを相対的に打球方向へ折曲自在に構成したので、V型打法に必要な手首の動きを練習することができる。
また、請求項3に記載の練習用ゴルフクラブでは、ヒンジ機構をカバー材で被覆したので、屈曲するヒンジ部で怪我することを防止しながら、V型打法の練習を行うことができる。
本発明に係る練習用ゴルフクラブでは、上把持部と、下把持部とを有するグリップを備えた練習用ゴルフクラブであって、上把持部を、下把持部に対して、打球側へ屈曲させて設けることとした。
この練習用ゴルフクラブによれば、上把持部と下把持部との間に、グリップを屈曲させた屈曲部を設けているので、フォローの際に下把持部を把持している手の掌が上を向くこととなり、V型打法を行ったときの感覚を体感することができるので、効率的にV型打法を習得することができる。
また、本発明に係る練習用ゴルフクラブでは、シャフトの端部に形成したグリップ部分を、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、下半部をシャフトに対して固定する一方、上半部を、ヒンジ機構を介して、下半部に連結し、このヒンジ機構を介して、グリップの上半部と下半部とを相対的に打球方向へ折曲自在に構成している。
すなわち、シャフトの先端部にヘッドが接続され、反対の基端部にグリップが装備されるゴルフクラブにおいて、シャフトの基端部を滑り止め部材で被覆して形成した下半部と、金属管等の硬質管の外周面を滑り止め部材で被覆して形成した上半部とをヒンジ機構で接続し、上半部は下半部に対して、あるいは、下半部は上半部に対してスイング方向に揺動自在に構成している。
したがって、スイングの練習者は、インパクト後に、下半部を把持している手の手首をスナップさせることができ、V型打法に必要な手首のスナップの練習を行うことができる。
ここで、上半部と下半部とを接続するヒンジ機構の周囲は、カバー材で被覆するようにしている。
これにより、スイングした際に屈曲した上半部と下半部との間に指が挟まれた場合でも、怪我を負うことがなく、安心してV型打法の練習を行うことができる。
この、ヒンジ機構を被覆するカバー材は、ヒンジ機構の屈曲を妨げるものでなければ特に限定されるものではなく、たとえば、可撓管や弾性材など適宜選択して被覆することができる。
以下、本発明についての実施形態を、図面を参照しながら詳説する。
図1は、本実施形態に係る練習用ゴルフクラブ1の全体を示した説明図であり、同練習用ゴルフクラブ1は、先細状としたシャフト2の先端部3にヘッド4を配設し、基端部5にはグリップ6を設けている。
また、このグリップ6は、長手方向に2分割されており、シャフト2にラバー材7を被覆して形成した下半部8と、後述する硬質管9にラバー材7を被覆して形成した上半部10とを備えている。
本実施形態では、グリップ6の滑り止め材としてラバー材7を用いているが、滑り止めとして機能しうる素材であれば特に限定されるものではなく、例えば、レザーや樹脂等を適宜成形し、滑り止め材として採用するようにしても良い。
そして、この上半部10は、ヒンジ部11を介して下半部8と結合させており、上半部10は下半部8に対して、練習用ゴルフクラブ1のスイング方向に揺動自在としている。
なお、ここで先端部3にはヘッド4を配設しているが、ゴルフボールを打たずに素振りを行うことで手軽にV型打法を練習するための簡易的な練習用ゴルフクラブ1とする場合には、必ずしもヘッド4を必要とするものではない。
次に、このヒンジ部11近傍の断面図を図2に示す。ヒンジ部11は、上半部10と下半部8とを一方向に屈曲自在に接続するヒンジ機構20を備えており、同ヒンジ機構20は、カバー材21で被覆されている。
このカバー材21は、ヒンジ機構20の屈曲を妨げない素材で形成しており、本実施形態では上半部10及び下半部8の外径とほぼ同じ内径を備えたビニル管としている。
ヒンジ機構20は、上半部10及び下半部8をそれぞれ接続する基部22、22と、円柱状の支軸23とを備えており、この基部22、22を支軸23の円周方向へ回動可能に軸支して形成している。また、基部22、22の端部には、雄ネジを形成している。
また、上半部10を構成する硬質管9の下端部内周面と、下半部8を構成するシャフト2の基端部5内周面には、基部22、22に設けた雄ネジが螺合可能なナット24、24を固定しており、雄ネジとナット24、24とを組み合わせることにより、螺合部25、25を形成している。
なお、上半部10を形成する硬質管9は、シャフト2の基端部を切断して形成しても良く、管状の別部材を適宜選択して構成したものであっても良い。また、本実施形態では練習用ゴルフクラブ1の重量を軽量化するために、中空状の硬質管9を使用しているが、特に限定されるものではなく、例えば樹脂を上半部10の形状に成型して調製した硬質部材にナット24を配設し、硬質管9に替えて使用するようにしても良い。
そして、ヒンジ機構20の支軸23は、練習用ゴルフクラブ1のスイング方向に対して交わる方向に、その軸線を向けて配設している。特に、本実施形態では、支軸23の軸線を、練習用ゴルフクラブ1のスイング方向に対して略直交する方向へ向けて配設している。
したがって、図3に示すように、上半部10はヒンジ部11の内部に配設した支軸23を中心に、下半部8に対して、練習用ゴルフクラブ1のスイング方向へ揺動自在とすることができる。なお、図3の上部に示した矢印は、上半部10の動く方向を示し、下部に示した矢印は、練習用ゴルフクラブ1のスイング方向を示している。
ところで、このヒンジ機構20は、板バネや弦巻バネ等の弾性体を設けることで、屈曲状態とした上半部10が自動でシャフト2の延長線上に戻るように構成しても良い。
このような構成とすることにより、練習用ゴルフクラブ1をスイングする際に、ヒンジ部11を屈曲する必要がないとき(たとえば、後述するテイクバック時など)は、上半部10がシャフト2の延長線上に緩やかに固定されることとなり、グリップ6を把持した手を安定させることができる。
また、図3に示す本実施形態によれば、上半部10は、打球方向と、打球方向とは反対の方向(以下、単に「反対方向」という)との両側に屈曲可能としているが、V型打法の練習を阻害しない範囲であれば、反対方向への屈曲は、かならずしも必要なものではない。
したがって、支軸23の回動を規制して、反対方向へ屈曲しないヒンジ機構20とし、同ヒンジ機構20をヒンジ部11に配設して、練習用ゴルフクラブ1を構成するようにしても良い。特に、このような構成とすることで、後述するテイクバックの際に、グリップ6を把持した手をさらに安定させることができる。
次に、図4〜図6を参照しながら、本実施形態に係る練習用ゴルフクラブ1を用いた練習方法について説明する。
図4は、本発明者が新たに開発したゴルフスイング(V型打法)を練習する練習者Aが、本実施形態に係る練習用ゴルフクラブ1のグリップ6を両手で把持している状態を示している。
すなわち、練習者Aは、右手30で下半部8を把持し、左手31で上半部10を把持するとともに、右手30と左手31の間にヒンジ部11の内部に配設した支軸23がくるように構えている。
一般に、ゴルフクラブを把持する場合、右手30と左手31とが離れたり、両者が互いにずれたりするのを防ぐために、右手30の小指を左手31の人差し指に乗せるオーバーラッピンググリップや、左手31の人差し指と右手30の小指を絡ませるインターロッキンググリップといった方法でグリップ部分を把持するが、この新たなゴルフスイング理論では、10本の指全てで握るナチュラルグリップ(ベースボールグリップともいう)の握り方でスイングする。
なお、図4に示した練習者Aは、右利きをモデルとしているが、練習者Aが左利きの場合、右手30で上半部10を把持し、左手31で下半部8を把持することになる。
次に、図5に練習者Aがスイングしている状態を示す。図5(a)は、練習者Aが練習用ゴルフクラブ1を把持してテイクバックしている状態を示している。
ここで、ヒンジ部11は、屈曲しない状態でも良く、また、屈曲させた状態であっても良い。
続いて、図5(b)では、ダウンスイング後の、インパクトの瞬間を示している。この時点においても、ヒンジ部11は、屈曲しない状態でも良く、また、屈曲させた状態であっても良いが、フォローにかけては、図5(c)に示すように、右手30の手首を内側にスナップさせる。
ここで、図6に、このフォローの際の手首近傍を拡大した図を示す。図6にも示すように、フォローの状態では、上半部10を把持した左手31に対して、下半部8を把持した右手30の手首を内側にスナップさせることにより、ヒンジ部11をスイング方向に屈曲させている。
したがって、練習用ゴルフクラブ1を振り抜いてフォローの状態となった際に、右手30の掌が反転して上方を向くこととなる。これにより、ダウンスイング時に生じた運動エネルギーが、支軸23を支点として動くヘッド4のスピードを加速度的に増加させ、インパクトの瞬間に、ボールへ十分な運動量を与えることができるため、強力な打球を放つことが可能となるとともに、練習者Aの体の各部に運動エネルギーが分散されることなく、体に余分な負担をかけることがない。
すなわち、V型打法は、体に負担が少なく、体重移動や体のねじりも必要としないため、非常にシンプルな打法であると言える。
また、図7は、本発明に係る練習用ゴルフクラブ1の他の実施形態を示した全体図である。
この練習用ゴルフクラブ1は、先細状としたシャフト2の先端部3にヘッド4を配設し、基端部5にはグリップ6を設けており、このグリップ6は、両手でそれぞれ把持するための上把持部40と下把持部41とを備え、ラバー材7で被覆して形成している。
また、この上把持部40と下把持部41との間には、屈曲部42を設けており、上把持部40を下把持部41に対して打球方向に傾けて配設している。すなわち、屈曲部42は、前述の実施例でグリップ6に配設していたヒンジ機構20を設けておらず、上把持部40と下把持部41との位置関係を固定状態としている。この際、上把持部40を傾ける角度は、フォロー時に手首をスナップさせる角度にあわせるのが好ましく、より具体的には、上把持部40が下把持部41の軸線上にあるときを0度とすると、上把持部40を下把持部41に対して10〜60度打球方向に傾けるのが好ましい。上把持部40を傾ける角度を10度よりも小さくすると、V型打法に必要な手首のスナップを体感しずらくなり、また、60度よりも大きくすると、練習用ゴルフクラブ1を把持しずらくなる。
したがって、この練習用ゴルフクラブ1を用いてゴルフスイングの練習を行うことにより、フォローの際に下把持部41を把持している手の掌が上を向くこととなるので、V型打法を行った際の手の位置関係などを体感することができ、同V型打法を効率よく習得することができる。
なお、ここで打球方向とは、図7のヘッド4近傍に示した白抜きの矢印の方向、すなわち、フェース面が向いている方向をいうが、必ずしも一直線上の方向を指すものではなく、インパクトの際にゴルフボールが打ち放たれる側程の意味である。
したがって、折り曲げ方向を厳密に規定する必要はなく、個人差に対応させた練習用ゴルフクラブ1としても良い。
上述してきたように、本発明に係る練習用ゴルフクラブ1によれば、V型打法を体感したり、V型打法の手首の動きを知ることができ、体に負担が少なく、シンプルで、かつ、コントロール性と十分な飛距離を兼ね備えたV型打法を習得することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。例えば、図2に示した構成では、上半部10及び下半部8を、別部材として設けたヒンジ機構20を介して接続しているが、例えば、上半部10及び下半部8にそれぞれ支軸23と軸受とをあらかじめ形成し、これらを組み合わせることでヒンジ機構20とし、上半部10と下半部8とを接続するようにしても良い。
1 練習用ゴルフクラブ
2 シャフト
6 グリップ
8 下半部
10 上半部
20 ヒンジ機構
21 カバー材
40 上把持部
41 下把持部
2 シャフト
6 グリップ
8 下半部
10 上半部
20 ヒンジ機構
21 カバー材
40 上把持部
41 下把持部
Claims (3)
- 上把持部と、下把持部とを有するグリップを備えた練習用ゴルフクラブであって、
前記上把持部を、前記下把持部に対して、打球方向へ折り曲げていることを特徴とする練習用ゴルフクラブ。 - シャフト端部のグリップを、長手方向に二分する上半部と下半部とから構成し、前記下半部を前記シャフトに対して固定する一方、前記上半部を、ヒンジ機構を介して、前記下半部に連結し、このヒンジ機構を介して、グリップの上半部と下半部とを相対的に打球方向へ折曲自在に構成したことを特徴とする練習用ゴルフクラブ。
- 前記ヒンジ機構をカバー材で被覆していることを特徴とする請求項2に記載の練習用ゴルフクラブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006053334A JP2007229136A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 練習用ゴルフクラブ |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007229136A true JP2007229136A (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=38550334
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156242A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Ishigaki Seiko:Kk | ゴルフ練習クラブ |
KR20160053586A (ko) * | 2014-11-05 | 2016-05-13 | 홍두호 | 골프채 |
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2006
- 2006-02-28 JP JP2006053334A patent/JP2007229136A/ja active Pending
Cited By (3)
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KR20160053586A (ko) * | 2014-11-05 | 2016-05-13 | 홍두호 | 골프채 |
KR101700831B1 (ko) * | 2014-11-05 | 2017-01-31 | 홍두호 | 골프채 |
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