JP2015070923A - 錠剤供給システム、分包システム、及びその制御方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】1包に1回分の錠剤を包装する包装処理を効率的に行うこと。
【解決手段】 錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、錠剤供給装置に設置される錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報と記憶する記憶手段と、錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定し、そのタイミングで搬送手段による搬送動作を行うことを特徴とする。
【選択図】 図25
【解決手段】 錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、錠剤供給装置に設置される錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報と記憶する記憶手段と、錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定し、そのタイミングで搬送手段による搬送動作を行うことを特徴とする。
【選択図】 図25
Description
本発明は、錠剤供給システム、分包システム、及びその制御方法、プログラムに関する。
従来、調剤業務において、PTPシートで提供されている錠剤(薬)の一包化を行うためには、人の手によってPTPシートから錠剤を1回分の錠剤数ずつ取り出し、分包機へセットする必要があり、作業が煩雑であった。
上記課題を解決するために、特許文献1では、錠剤シートから錠剤を除包し、錠剤を1回飲用分宛プラスチック製小瓶等の適宜容器に入れて投与する錠剤除包装置が提案されている。
特許文献1は、具体的には、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤除包装置を複数台用意し、複数台の錠剤除包装置で取り出された錠剤を、下方の集合部で集めて、小瓶等の容器に入れることが記載されている。
しかしながら、例えば、複数の段に設置されている錠剤除包装置(錠剤取出し装置)で取り出された錠剤を中継ユニットに落下させて、効率的に包装を行うために中継ユニットにより中継(配送)された当該錠剤を薬包袋に包装する薬剤分包装置において、錠剤取出し装置の設置位置が異なるため、錠剤取出し装置からの落下時間がそれぞれ異なる。そのため、どの位置(段、または左右)に設置された錠剤除包装置により錠剤が取り出されるのか、また、取り出されて落下した錠剤をどのタイミングで中継ユニットから送り出され薬包袋に包装するのかを制御しなければ、効率的に包装処理を行うことは難しい。
また、中継ユニットによる錠剤の送り出し動作と、錠剤除包装置による錠剤取出し動作とのタイミングが適切でなければ、1回分の錠剤ではなく、複数回分の錠剤が、1包に入ってしまうおそれがあり、適切に、1包ずつに1回分の錠剤を包装することができない。
また、例えば、錠剤除包装置により取り出される錠剤が多く、錠剤を取り出す時間が長くなってしまった場合には、錠剤が全て取り出されたタイミングと、中継ユニットによる錠剤の送り出し動作とのタイミングが適切になるように調整しなければ、1包ずつに、1回分の錠剤を包装することができなかった。
そこで、本発明の目的は、1包に1回分の錠剤を包装する包装処理を効率的に行うための仕組みを提供することである。
本発明は、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出し装置を複数設置可能な錠剤供給装置から、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段に、当該取り出された錠剤を供給する錠剤供給システムであって、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、前記錠剤供給装置に設置される前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記錠剤供給装置に設置された前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定する決定手段と、を備え、前記搬送手段は、前記決定手段により決定されたタイミングで、前記搬送手段による搬送動作を行うことを特徴とする。
また、本発明は、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出し装置を複数設置可能な錠剤供給装置から、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段に、当該取り出された錠剤を供給する錠剤供給システムにおける制御方法であって、前記錠剤供給システムの搬送手段が、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送工程を備え、前記錠剤供給システムは、前記錠剤供給装置に設置される前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報とを関連付けて記憶する記憶手段を備えており、前記錠剤供給システムの決定手段が、前記錠剤供給装置に設置された前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送工程による搬送動作を行うタイミングを決定する決定工程を備え、前記搬送工程は、前記決定工程により決定されたタイミングで、前記搬送工程による搬送動作を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上述の制御方法の各工程を読み取り実行可能なコンピュータプログラムを特徴とする。
本発明によれば、1包に1回分の錠剤を包装する包装処理を効率的に行うことができる。
以下、図面を用いて、本発明の錠剤供給システム(分包システム)(図1)について説明する。
まず、図1について説明する。
図1は、包装装置5と錠剤供給装置10を含む錠剤供給システムを示す図である。
包装装置5には、後述する第1の送り出し機構502、第3の集積ホッパー503、第2の送り出し機構504、メインホッパー505を備えている。
これらの、第1の送り出し機構502、第3の集積ホッパー503、第2の送り出し機構504、メインホッパー505は、包装装置5における錠剤供給システムを構成しているものであって、本発明の錠剤供給システムの適用例である。また、包装装置5のメモリに記憶されている情報も、この錠剤供給システムが記憶する構成にすることができる。この錠剤供給システムは、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出し装置を複数設置可能な錠剤供給装置10から、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段(後述の包装機構703、704、分断機構705を含む)に、当該取り出された錠剤を供給するものである。
分包システムは、錠剤供給システムと、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段とを含む。
図1は、錠剤供給装置10、及び錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する包装装置5を含む錠剤供給システムを示す図である。
1は、錠剤取出ユニットであり、錠剤シートから錠剤を取り出すユニットである。
錠剤シートは、一般的にPTPシートと呼ばれており、錠剤シートのことをPTPシートとも言う。
錠剤供給装置10には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニット1は、本発明の錠剤取出し装置の適用例である。錠剤取出ユニット1は、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニット1からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置10は、図1に示すように、錠剤取出ユニット1が、下から1段(目)、2段(目)、3段(目)と、6つの錠剤取出ユニット1からなる組が、それぞれ配置されている。このように、錠剤取出ユニットが複数段設置されている。
錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1でもよい。
5は、包装装置であり、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。
103は、散薬投入部であり、分包される散薬が投入される部である。また、散薬投入部103に投入された散薬を投薬1回分に分けられて、分けられた1回分の散薬を後述するメインホッパー505に入れられ、1回分ずつに分包される。
10は、錠剤供給装置であり、1または複数の錠剤取出ユニット1と、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する錠剤供給ユニット400とを備えている。
錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1により錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して、錠剤供給ユニット400の供給経路を経て、包装装置5に供給する。錠剤供給装置10は、図1に示す通り、複数の錠剤取出ユニット1を備えている。
錠剤供給装置10は、1又は複数の錠剤を、それぞれ錠剤収容部に封入された錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して供給する。
また、錠剤供給装置10は、錠剤供給装置として、手撒き錠剤部106を備えている。ユーザが、手で、1回分ごとの錠剤を、手撒き錠剤部106が備える後述の錠剤マス2301に入れることで、錠剤供給装置10が、当該1回分ごとの錠剤を、錠剤供給ユニット400の供給経路を経て、包装装置5に供給する。
次に、図2を用いて、錠剤供給装置10について説明する。
図2は、錠剤供給装置10を示す図である。
図2は、錠剤供給装置10を正面側から見た図である。
203は、錠剤シートを錠剤取出ユニット1に投入する投入口である。
次に、図3を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
図3は、錠剤取出ユニット1を正面側から見た図である。
なお、図3は、錠剤取出ユニット1が、2つ並んでいる図を示している。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シート51を搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シート51が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
錠剤シート51は、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されたものである。
錠剤シート51は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート51の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シート51としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート51の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
ここで、さらに、図4を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造(断面)を示す図である。
図4は、錠剤シートの投入口203にPTPシートをセットし、PTPシートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構(搬送機構)と、錠剤シートが載置される載置台18と、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
39は、下部ローラである。
錠剤シート搬送機構は、錠剤シート51を進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラ39と、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
搬送機構は、錠剤収容部の押圧を継続する前に載置台18上の押圧される位置から所定の距離だけ錠剤シート51をさらに搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
下部ローラ39は、駆動源により回転駆動可能であり、PTPシート部の下面に当接して錠剤シート51に進行方法への力を加えることができる。
上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、PTPシート部の上面に当接して錠剤シート51に進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部52に当接することはない。
下部ローラ39と上部ローラは、錠剤シート部を上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。さらに、下部ローラ39と上部ローラは錠剤シート部を上下から挟み込んで錠剤シート51を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
24は、導入シュートである。
導入シュート24は、載置台の下面側に設けられており、錠剤シート51から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路401に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下面側に排出口を有しており、錠剤シート51から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路401に落ちていく。
なお、この導入シュート24は、錠剤取出しホッパーとも言う。
錠剤取出ユニット1は、載置台18上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んでいる。
内側押圧体83と外側押圧体84とが独立して動作することでPTPシートの錠剤収容部を押圧して、PTPシートから錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体83よりも先に外側押圧体84により錠剤収容部を押圧させる。
内側押圧体83の先端は、ほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体83は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
外側押圧体84の先端は、ほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シート51に開いた穴から先端が突き出ない。つまり、錠剤シート51の錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体83を昇降させる第2昇降機構とを有する。
第1昇降機構は、外側押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体84が取り付けられている。カム94は、外側押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体93を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体84の高さ位置を調整する(外側押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内側押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体98を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体83の高さ位置を調整する(内側押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体83と外側押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体83と外側押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、PTPシートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さを検出する検出機構17をさらに有している。
錠剤供給装置は、検出した錠剤収容部の長さに基づいて所定の距離を算出する算出手段をさらに有している。
検出機構17は、押圧される錠剤収容部の長さを検出するとともに押圧される錠剤収容部の位置をさらに検知する。
錠剤供給装置10は、検知されたPTPシートの錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する算出手段をさらに有する。
搬送機構(下部ローラ39、上部ローラ)は、搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
搬送機構は、所定の距離だけ前方または後方に錠剤シート51を搬送する。
次に、図5を用いて、錠剤供給装置10の内部構造について説明する。
図5は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。
なお、図5は、錠剤供給装置10を背面側(裏側)から見た図である。
204は、光学センサ(ビームセンサ)であり、落下物を検知するものである。除包された錠剤が導入シュート24内を落下する際、除包された錠剤がビームセンサ上を通過し、ビームセンサを遮光する。このビームセンサが遮光された状態をON状態とし、遮光されていない状態をOFF状態とする。このON/OFF状態を用いて落下物の有無の判定を行う。錠剤落下検出機構は、光学センサ204と落下錠剤カウンタとを有する。
錠剤供給装置10は、押圧により錠剤収容部から錠剤が取り出されたか否かを判定するべく、取り出された錠剤を検知する検知機構(光学センサ204)を有している。
押出し機構は、取り出された錠剤が検知されない場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)し、取り出された錠剤が検知された場合には錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)しない。
401は、錠剤導入路である。
錠剤導入路401は、導入シュート24と導通しており、錠剤シートから取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパーに中継する。
次に、図6を用いて、錠剤供給ユニット400の内部構造について説明する。
図6は、錠剤供給ユニット400の内部構造を示す図である。
402は、第1集積ホッパーである。
第1集積ホッパー402は、錠剤取出ユニット1により、PTPシートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から錠剤導入路401を通り、該錠剤が集積される部である。
すなわち、錠剤導入路401は、第1集積ホッパー402と直接、導通している。
501は、第2集積ホッパーである。第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402で集積された錠剤をさらに集積する。
すなわち、第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402と導通している。
そのため、第1集積ホッパー402に落ちてきた錠剤50は、第2集積ホッパー501に落ちて集積される。
502は、第1の送り出し機構である。第1の送り出し機構502は、第2集積ホッパーに集積された錠剤50を第3の集積ホッパーに移動させる。
503は、第3集積ホッパーである。第3集積ホッパー503は、第1の送り出し機構502により送り出(移動)された錠剤を集積する。
504は、第2の送り出し機構である。第2の送り出し機構504は、第3集積ホッパーに集積された錠剤をメインホッパー505に移動させる。
505は、メインホッパーである。メインホッパー505は、第2の送り出し機構504により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
ここで、第1集積ホッパーは、本発明の第1の供給部の適用例であり、第2集積ホッパーは、本発明の第2の供給部の適用例である。また、第1、第2、第3の集積ホッパーは、本発明の供給部の適用例である。また、供給部は、前記錠剤取出し装置から、重力方向に向けて配置されている。
次に、図7、図8を用いて、包装ユニット701の内部構造について説明する。
図7は、包装ユニット701の内部構造を示す図である。
図8は、図7に示す包装ユニット701の内部構造の一部(703、704、705)を拡大した図である。
包装ユニット701は、包装装置5内のユニットである。
702は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。
703は、メインホッパー505内に集積された錠剤(1回分の錠剤803)が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。
704は、メインホッパー505内に集積された錠剤が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。
すなわち、包装機構703と、包装機構704とで、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
705は、連なるロール紙を1包毎の包装シート(1つの包み802)に分断するための分断用ミシン目801を包装シートに形成する。(分断機構)
706はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
図7、図8に示すように、包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤が分包される。
次に、図9を用いて、錠剤取出ユニット1の内部構造について説明する。
図9は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す図である。
901は、錠剤シートの投入口203のカバーである。
カバー901を開けることにより、錠剤シート51を投入口203に入れることが出来るようになる。
また、図9に示す24は、導入シュートであり、既に、図4などを用いて説明しているため、ここでは説明を省略する。
次に、図10を用いて、錠剤供給装置10について説明する。
図10は、錠剤供給装置10を正面から見た図である。
図10に示す1は、図1にも示している通り、錠剤取出ユニットである。
錠剤取出ユニット1で、PTPシートから取り出された錠剤は、導入シュート24を通り、そして、錠剤導入路401を通り、第1集積ホッパー402に落ちていく。
次に、図11を用いて、錠剤供給装置10の錠剤供給ユニット400が備える各構成について説明する。
図11は、錠剤供給装置10を横(正面から見て右側)から見た図である。
図10でも説明したが、錠剤取出ユニット1で、PTPシートから取り出された錠剤は、導入シュート24、錠剤導入路を通り、第1集積ホッパー402内に落ちてくる。
そして、第1集積ホッパー402を通った錠剤は、第2集積ホッパー501を通り、第1の送り出し機構502に送られる。第1の送り出し機構は、第1の中継ユニットである。
そして、第1の送り出し機構502は、錠剤を第3集積ホッパー503に送り、第3集積ホッパー503は、第2の送り出し機構504に錠剤を送る。第2の送り出し機構504は、第2の中継ユニットである。
第2の送り出し機構504は、第2の送り出し機構504に送られた錠剤を、メインホッパー505に送る。
次に、図12を用いて、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤がどのように、導入シュート24、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402を通るかについて説明する。
図12は、図10に示した錠剤供給装置10の一部を抜粋した図である。すなわち、図10に示す錠剤取出ユニット1を2段分削除した図が、図12である。
図12に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。
また、図12に示す通り、第1集積ホッパー402の左側の導管、及び真ん中の導管の幅は、直径が78mmである。
次に、図13を用いて、錠剤供給装置10の錠剤供給ユニット400が備える各構成について説明する。
図13は、錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。
図13に示す点線の矢印1201は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。
最上段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1401までの距離は、約460mmであり、中段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第1の傾斜部1401までの距離は、約265mmである。
また、第1集積ホッパー402の長さは、約362mmである。すなわち、最下段の錠剤取出ユニット1の導入シュート24の出口から、第2集積ホッパー501までの距離は、約362mmである。
各段の錠剤取出ユニット1で、PTPシートから錠剤が取り出されると、錠剤は、導入シュート24を通り、導入シュート24の出口から、錠剤導入路401を通り、そして、第1集積ホッパー402に入り、第2集積ホッパー501に集積される。
この時、錠剤供給装置10全体の分包時間を短縮させることを考慮すると、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)出口から、まっすぐ下に垂直落下させ、第2集積ホッパー下部に収めることが考えられる。
しかしながら、最上段の錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)出口から、まっすぐ下に垂直落下させ、第2集積ホッパー下部に収めると、約876mmもあるため、錠剤が割れたり、欠けたりして破損してしまう可能性が高くなる。また、PTPシートから取り出される薬が、カプセルの場合は凹んだりして変形をしてしまう可能性が高くなる。
このように、本実施形態の錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1が複数積み上げられて使用できるようになっているため、特に最上段の錠剤取出ユニット1から錠剤が落下する場合には、導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)出口から第2集積ホッパーまでの距離が非常に長くなり、PTPシートから取り出される錠剤、又はカプセルが、破損してしまう可能性が高くなってしまう。
そこで、第1集積ホッパー402の上部に、分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第1の傾斜部1401を設ける。すなわち、第1集積ホッパー402の上部の一部をオフセットさせる。
本実施の形態では、重力方向から約32°の傾斜を有する第1の傾斜部1401としている。
また、第2集積ホッパー501においても、第1集積ホッパー402から第2集積ホッパー501の下部にダイレクトに錠剤が到達しないように、第2集積ホッパー501も分包時間を余りロスしない程度に錠剤をバウンドさせる第2の傾斜部1402を設けている。
本実施の形態においては、第2の傾斜部1402は、水平方向より約40°の傾斜としている。
ここで、第1の傾斜部1401、第2の傾斜部1402の角度は、例として、それぞれ、約32°、約40°としているが、落下してくる錠剤がバウントして(落下スピードを落として)、その後の経路に移動可能な角度(次の供給部に落下により供給可能な角度の傾斜)であれば、どのような角度であってもよい。
このように、第1集積ホッパー402に、第1の傾斜部1401を備え、第2集積ホッパー501に第2の傾斜部1402を備えることにより、錠剤取出ユニット1の導入シュート24(錠剤取り出しホッパー)出口から、第2集積ホッパー501の下部までダイレクトに錠剤を落下させず、錠剤の落下向きを変えつつ錠剤が破損、変形しない程度のクッションを与えることができる。その結果、落下してくる錠剤が第2集積ホッパー501の下部に到達した時の衝撃を和らげることができ、錠剤が破損、変形する可能性を低減させることが出来るようになる。
第1の傾斜部は、錠剤取出し装置から落下してきた錠剤が接触する位置に設けられており、第2の傾斜部は、第1の傾斜部に接触した錠剤がさらに落下して接触する位置に設けられている。
また、第1の傾斜部1401、第2の傾斜部1402に、ゴムなどの、衝撃を吸収する材料(衝撃吸収材)を更に設けることにより、錠剤の衝撃をさらに抑えることが可能となる。
次に、図14、図15、図16を用いて、錠剤シート51の搬送と、錠剤が取り出された錠剤シート51の排出プロセスについて、説明する。
図14、図15、図16は、それぞれ、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す断面傾斜図である。
図14、図15、図16の39は、下部ローラであり、錠剤シート51を搬送するものである。
図14、図15、図16の99、94は、カムであり、100°ずらして配置し回転することによって、第1昇降体93、第2昇降体98をそれぞれ独立したタイミング上下運動させるためのものである。
錠剤取出ユニット1の内部構造については、既に、図4を用いて説明しているように、図14、図15、図16の84は、外側押圧体であり、PTPシートのアルミ箔を破る為のものである。また、図14、図15、図16の83は、押し出し板であり、PTPシートのポケットから錠剤を取り出す為のものである。
図14、図15、図16に示す1401は、多重搬送防止板であり、複数枚積まれたPTPシートを複数枚、搬送しないようにする為のものである。
図14、図15、図16に示す1402は、PTPシート排出ガイド部であり、除包後のPTPシートを、排出路1601に排出するためのブロックである。
この除包後のPTPシートは、排出路1601を通して、排出路1601と導通している排出BOXに集積される。
図14に示すように投入口203にセットされたPTPシートが、図15に示すように下部ローラ39、上部ローラにより搬送され、PTPシートから錠剤が取り出され、図16に示すように、錠剤が取り出されたPTPシートが排出路1601に排出される。
図17の1700は、第1の中継ユニットの内部で、(薬剤)分包装置の正面から見て後方方向、及び、前方(手前)方向に後退、及び前進に動くことにより、錠剤を押し出す錠剤押し出し部である。第2集積ホッパー501に錠剤が集積される前には、錠剤押し出し部1700は、手前側に移動しており、錠剤が第2集積ホッパー501に集積されるのを待機している。
この錠剤押し出し部1700は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を搬送する搬送動作を行う第1の搬送手段の適用例である。
図17の1702は、錠剤(5錠)である。
ここで、供給される錠剤が、第1の送り出し機構502、第2の送り出し機構504の動作により配送される経路について説明する。
錠剤取出ユニットにより、PTPシートから取り出された錠剤は、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402を通過して、第2集積ホッパー501に集合し、図17に示すように、錠剤押し出し部1700の上で堰き止められる。
そして、錠剤押し出し部1700が後方に後退すると、図18に示すように、錠剤が第1の送り出し機構502の内部に落下し、その後、錠剤押し出し部1700が前方に前進することにより、図19に示すように、錠剤が押し出されて、第3集積ホッパー503に搬送(配送)される。
第3集積ホッパー503に集められた錠剤は、図20に示すように、錠剤押し出し部2000の上で堰き止められる。そして、錠剤押し出し部2000が後方に後退(移動)すると、堰き止められていた錠剤が、図21に示すように、第2の送り出し機構504の内部に落下して、その後、錠剤押し出し部2000が前方に前進(移動)すると、図22に示すように、錠剤が押し出されて、メインホッパー505に搬送される。
図18は、錠剤押し出し部1700が後退して、錠剤が第2の送り出し機構504の内部に落下した様子を示した図である。
図19は、錠剤押し出し部1700が前進して、錠剤が第3集積ホッパー503に向けて押し出された様子を示した図である。
図20は、第3集積ホッパー503に集合した錠剤が堰き止められている様子を示した図である。
図20の2000は、第2の送り出し機構504の内部で錠剤供給システムの正面から見て、後方(奥側)/前方(手前)側に、後退/前進動作を行い、錠剤をメインホッパー505に押し出す錠剤押し出し部である。第3集積ホッパー503に錠剤が集積される前には、錠剤押し出し部2000は、手前側に移動しており、錠剤が第3集積ホッパー503に集積されるのを待機している。
錠剤押し出し部2000は、錠剤押し出し部1700(第1の搬送手段)により搬送された錠剤を分包手段に搬送する搬送動作を行う第2の搬送手段の適用例である。
また、本発明の搬送手段は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を搬送する搬送動作を行う第1の搬送手段と、第1の搬送手段により搬送された錠剤を分包手段に搬送する搬送動作を行う第2の搬送手段とを含む。
また、本発明の搬送手段は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を搬送する搬送動作を行う第1の搬送手段と、第1の搬送手段により搬送された錠剤を分包手段に搬送する搬送動作を行う第2の搬送手段とを含む。
図21は、錠剤押し出し部2000が、後方に後退(移動)して錠剤が第2の送り出し機構504の内部に落下した様子を示した図である。
図22は、錠剤押し出し部2000が、前方に前進(移動)して錠剤がメインホッパー505に向けて押し出された様子を示した図である。
本実施の形態の錠剤供給システムが手撒き錠剤部を装備している場合は、この手撒き錠剤部にセットした錠剤を、錠剤取り出し装置から取り出された錠剤と混合して分包することが可能である。
図23は、錠剤供給システムの構成図である。
(薬剤)包装装置5と、錠剤供給装置10とは、シリアルインターフェース等により、通信可能に接続されている。
包装装置5がホストとなり、錠剤供給装置10の各錠剤取出しユニット1による動作処理を行うタイミングなどを管理している。
各錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作を行う場合は、包装装置5のCPUが、錠剤取り出し動作の開始指示と共に、取り出し錠剤数の指示を付加した動作指示を、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の各錠剤取出しユニット1に送信し、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の各錠剤取出しユニット1のCPUが、当該指示に従って、錠剤取り出し動作を実行する。また、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の各錠剤取出しユニット1のCPUは、当該指示に対する応答として、動作状態の通知を行う。
図24は、包装装置5のCPUが、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作が完了しているか否かを監視する処理を示すフローチャートである。
包装装置5のCPUは、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の錠剤取出しユニット1のCPU2に、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作命令を送信する(S3001)。
錠剤取出しユニット1は、錠剤取り出し動作命令を受信すると、錠剤取り出し動作を開始し、光学センサ204が、錠剤が取り出されたことを検知する(検出手段)ことにより、1回分の錠剤が取り出されたか否かを判定し、1回分の錠剤が取り出されていないと判定された場合には、錠剤取り出し動作を行っている旨の情報を包装装置5に送信し、1回分の錠剤が取り出されていると判定された場合には、錠剤取り出し動作が完了した旨の情報を包装装置5に送信する。
光学センサ204は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を検出する本発明の検出手段の適用例である。
光学センサ204は、錠剤供給システムが備えている。
そして、包装装置5のCPUは、錠剤取り出し動作による、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の錠剤取出しユニット1のCPUがビジー状態であるか否かを判定する(S3002)。
すなわち、包装装置5のCPUは、S3001による応答として、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作を行っているか否かの情報を、錠剤供給装置10、又は錠剤供給装置10の錠剤取出しユニット1から受信し、当該情報に従って、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作がまだ行われているか、完了しているかを判断する。
そして、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作が行われてないと判定された場合には(NO)、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作が完了したものと判定する。一方、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作が行われていると判定された場合には(YES)、錠剤取出しユニット1による錠剤取り出し動作がまだ終わっていないと判断して、処理をS3001に戻す。
続いて、図25を用いて、錠剤の搬送動作について説明する。
図25は、包装途中における、1包の包装動作を1サイクルとした場合の錠剤搬送に関連する部分のタイムチャートである。
図25は、包装途中における、1包の包装動作(図8において薬剤を分包紙に封入し加熱溶着する動作)を1サイクルとした場合の錠剤搬送に関連する部分のタイムチャートである。
図25の3101は、このタイムチャートでの1サイクル動作の基準時間(0ミリ秒)である。
図31の3103は、1サイクルでの錠剤押し出し部2000の動作である。
1サイクルの動作が開始すると、錠剤が錠剤シートから取り出されてから、後に示す計算式で算出された時間後に錠剤押し出し部2000の後退、前進動作が行われ、錠剤がメインホッパーに落下する。
ここで落下する錠剤は、前回サイクルの動作で錠剤押し出し部2000上に堰き止められていた錠剤である。
図31の3104は、1サイクルでの錠剤押し出し部1700の動作である。
1サイクルの動作が開始すると、錠剤が錠剤シートから取り出されてから、後に示す計算式で算出された時間後に錠剤押し出し部1700の後退、前進動作が行われ、錠剤が錠剤押し出し部2000に落下する。
ここで、搬送手段は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を搬送する搬送動作を所定時間行う。錠剤押し出し部1700の後退、前進動作を所定の固定の時間行う。
ここで落下する錠剤は、前回サイクルの動作で錠剤押し出し部1700上に堰き止められていた錠剤である。
錠剤押し出し部1700から落下した錠剤は、錠剤押し出し部2000の上で堰き止められる。この錠剤が包装されるのは次回のサイクルである。
図25の3105は、3段目の錠剤取出しユニットによる1サイクルでの錠剤取り出し動作である。錠剤取出しユニットは、包装動作の1サイクルの開始と同時に錠剤取り出し動作を開始する。これにより、錠剤が取り出されて落下する。
ここでは、錠剤取出しユニット(錠剤取り出し装置)が3段目に位置する場合であり、落下時間に1000ミリ秒を要している。落下した錠剤は、錠剤導入路401、第1集積ホッパー402を通過して、第2集積ホッパー501に集合し、図17のように錠剤押し出し部1700の上で堰き止められる。
この錠剤が包装されるのは2回先のサイクルである。
図25の3106は、1サイクルでのシール動作(包装動作)である。700ミリ秒の時間を要する。シール動作により分包紙の溶着が完了し、これ以降では、薬剤等を分包紙内へ落下させることができる。
ここで、錠剤取り出しユニットと錠剤押し出し部1700の相互タイミングについて説明する。1サイクルの中で、錠剤取り出しユニットは次々回で包装する錠剤を取り出し、錠剤押し出し部1700は次回で包装する錠剤を搬送していることから、錠剤取り出しユニットで取り出された錠剤が錠剤押し出し部1700へ落下するタイミングは、錠剤押し出し部1700の往復動作後である必要がある。
そこで、錠剤取り出しユニットの動作完了(=錠剤の取り出し完了)時点を基準として、錠剤押し出し部往復動作開始までの時間は、
[計算式]
[計算式]
「錠剤取り出しユニットから錠剤押し出し部1700までの落下所要時間」
− 「錠剤押し出し部1700の往復動作に要する時間」
を算出ことで求めることができる。以降、この計算式を式1と呼ぶ。
図25の場合、錠剤取り出しユニットから錠剤押し出し部1700までの落下所要時間は1000ミリ秒、錠剤押し出し部1700の往復動作に要する時間は図25の3104より550ミリ秒なので、錠剤押し出し部往復動作開始までの時間は、1000ミリ秒−550ミリ秒=450ミリ秒となる。
同じように、錠剤押し出し部1700と錠剤押し出し部2000の相互タイミングについて説明すると、錠剤押し出し部1700は次回のサイクルで包装する錠剤を搬送し、錠剤押し出し部2000は今回のサイクルで包装する錠剤を搬送していることから、錠剤押し出し部1700で搬送された錠剤が錠剤押し出し部2000へ落下するタイミングは、錠剤押し出し部2000の往復動作後である必要がある。錠剤押し出し部1700と錠剤押し出し部2000はどちらも往復動作に要する時間は同一であることから、往復動作の開始も同一とすることで、この要件を満たすことができる。よって、錠剤押し出し部1700及び錠剤押し出し部2000の往復動作開始は同一タイミングであり、どちらも式1によって算出することができる。
図25の3107は、錠剤押し出し部1700の往復動作後に350ミリ秒経過した時点であるが、これは、錠剤押し出し部1700または錠剤押し出し部2000の往復動作によって錠剤が次工程へ落下し、安定する時点を意味している。これが、1サイクルの包装動作の終了時点であると共に、次回サイクルの開始時点でもある。図30のS3606は、このタイミングで実行される。
図25の3108は、1サイクルでの錠剤取り出し動作であるが、錠剤取り出し装置が1段目に位置する場合であり、落下時間に600ミリ秒を要している。
図26は、錠剤取出ユニットから、第1集積ホッパー402の底、及び/又は第2集積ホッパー501の底までの錠剤落下時間表である。
図26に示すテーブルは、包装装置の記憶手段に記憶されており、図26に示すように、錠剤取出し装置(錠剤取出しユニット)が設けられている位置(錠剤取出し装置が錠剤供給装置に設置されている縦方向の位置(段)や、図26には図示していないが錠剤取出し装置が錠剤供給装置に設置されている左右の幅方向の位置)ごとに、錠剤取出し装置からの錠剤の落下時間を含む時間情報が含まれている。
図26に示すように、錠剤取出ユニットが設置されている段数に応じて、第1集積ホッパー402の底、及び/又は第2集積ホッパー501の底までの落下時間が異なる。
図26は、錠剤供給システム、又は包装装置5の記憶手段に記憶されているデータであり、図26に示す「錠剤取出しユニットの位置」は、本発明の、錠剤供給装置に設置される錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報の適用例であり、図26に示す「落下時間」は、本発明の、錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報の適用例である。
図25に示すように、包装装置は、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤が検出された時間と、錠剤シートから錠剤が取り出される錠剤取出し装置が設けられている位置(設置されている縦方向の位置(段)や左右の幅方向の位置)と、記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、錠剤押し出し部が動作開始するタイミングを決定している(決定手段)。
図26の位置情報は、前記錠剤取出し装置が前記錠剤供給装置に設置されている段、及び/又は前記錠剤供給装置において錠剤取出し装置が設置される左右の位置を含む。
また、包装装置は、中継ユニットが、分包機構に、錠剤取出し装置から取り出された錠剤を中継するための錠剤押し出し部により、一時的に、当該錠剤の分包機構への中継が堰き止められるように、錠剤押し出し部の動作タイミングを決定している。
図27は、1サイクルの動作開始前後で各錠剤押し出し部上に堰き止められている錠剤が更新される例を説明するための図である。
次に行う包装動作がn包目である場合、動作開始前では、錠剤押し出し部1上(図27中ではAの部分)にn+1包目で使用する錠剤、錠剤押し出し部2000上(図27中ではB)の部分にn包目で使用する錠剤が堰き止められており、動作終了後は、それぞれn+2包目、n+1包目に更新されている。
このように、各錠剤押し出し部で錠剤を堰き止める動作を利用して前回のサイクルであらかじめ準備された錠剤が搬送されることにより、それぞれの箇所の動作が直列に実行される場合と比べて1サイクルの動作時間を大幅に短縮することができる。ただし、各錠剤押し出し部には次回の錠剤があらかじめ堰き止められていることが前提となる。
図28は、包装動作の開始前に行う準備動作(錠剤取り出し動作〜錠剤押出動作)のフローチャートである。
図28に示すフローチャートの各ステップの処理は、包装装置5のCPUにより実行される。
図28は、包装動作の開始前の準備処理である。
包装動作の第1包目及び第2包目に必要な錠剤については、包装動作の開始前に準備動作(錠剤取り出し動作〜錠剤押出動作)を行っておく必要がある。
包装装置5のCPUは、第1包目の錠剤取り出し動作開始指示を錠剤取出し装置に送信する(S3401)。
そして、包装装置5のCPUは、図26のテーブル(包装装置5のメモリに記憶されている)に従って、錠剤取出し装置に送信してから落下する所定時間待機する。すなわち、錠剤が錠剤押し出し部1700に落下するまで待機している(S3402)。
ここで待機する時間は、S3401で、錠剤取り出し動作開始指示を送信した錠剤取出し装置の錠剤供給装置への設置位置(段数など)と、図36のテーブルとに従って、決定される。
そして、包装装置5のCPUは、錠剤押し出し部1700の後退〜前進動作を行う。そして、錠剤を錠剤押し出し部2000まで搬送する(S3403)。
次に、包装装置5のCPUは、第2包目の錠剤取り出し動作開始指示を錠剤取出し装置に送信する(S3404)。
そして、包装装置5のCPUは、図26のテーブル(包装装置5のメモリに記憶されている)に従って、錠剤取出し装置に送信してから落下する所定時間待機する。すなわち、錠剤が錠剤押し出し部1700に落下するまで待機している(S3405)。
ここで待機する時間は、S3404で、錠剤取り出し動作開始指示を送信した錠剤取出し装置の錠剤供給装置への設置位置(段数など)と、図26のテーブルとに従って、決定される。
図29は、錠剤取り出し動作時間が延長した場合のタイムチャートである。
錠剤がスムーズに取り出せない場合や、取り出す錠剤が多数である場合には、錠剤取り出し時間が長時間になる。すなわち、取り出す錠剤が多数である場合には、錠剤取り出し動作が長くなり、光学センサ204が、1回分の錠剤が取り出されたことを検知するまでに時間がかかる。
すなわち、錠剤供給システムは、錠剤取出し装置が錠剤シートからの錠剤の取り出し動作を行っても、検出手段により、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤が検出されない場合には、引き続き、錠剤取出し装置による錠剤シートからの錠剤の取り出し動作を行うように制御する(制御手段)。
図29の3501は錠剤取り出しユニット動作である。
図25では250ミリ秒で動作が終了していたのに対し、3501では250ミリ秒の動作時間延長があり500ミリ秒の動作時間となっている。
この場合でも、図25の場合と同様、上述の式1により錠剤押し出し部の往復動作が適切なタイミングで開始することにより、正しい包に錠剤を包装することができる。
ただし、延長した錠剤取り出し時間は、そのまま1サイクルの動作の延長時間となるため、包装速度の低下につながる。
図30は、一連の分包動作全体を示すフローチャートであり、包装装置5のCPUが行う処理である。ここで、分包動作とは、使用者によって設定された包装数だけ目的の薬剤を包装する動作である。
図30のS3601は、包装動作が始まる前に必要な準備処理であって、その詳細処理は、図28で示した処理である。
図30のS3602はシール部の動作を開始する。図25の3106に相当する動作である。
図30のS3603は錠剤取り出しユニットを動作させるか否かを判断する。
1サイクルの中では、錠剤取り出しユニットは次々回包で包装する錠剤を取り出すため、包装動作が残り2包以下では錠剤取り出しユニットの動作は不要となる。錠剤取り出しユニットの動作を行う場合はS3604へ遷移し、動作を行わない場合はS3605へ遷移する。
図30のS3604は錠剤供給装置10のCPU(錠剤取出しユニットのCPU)に対して錠剤取り出しユニットの動作開始指示を行う。図25の3105に相当する動作である。
図30のS3605は錠剤押し出し部を往復動作する処理である。詳細は図34で説明する。
図30のS3606は錠剤取り出し動作後に落下状態となっているユニットがあるかを確認する。錠剤取り出し動作後に錠剤の落下に要する時間は図26のように定められているので、それぞれのユニットに対し、錠剤取り出し動作後にどれだけ時間が経過しているかを確認することで落下状態であるかを判断する。落下状態が終了すれば、S3607へ遷移する。
図30のS3607は必要な包数の包装動作が完了したかを確認する。必要な包数に満たなければS3602へ遷移し、必要な包数に達すれば分包動作の処理を終了する。
図31は、複数段の錠剤取出し装置を使用する場合のタイムチャートである。複数段の錠剤取り出し装置が動作している場合、上述の式1で参照する落下所要時間は複数段の錠剤取り出し装置のうち最短のものである必要がある。この理由は、図25で説明したように、1サイクルの中で、錠剤取り出しユニットは次々回で包装する錠剤を取り出し、錠剤押し出し部1700は次回で包装する錠剤を搬送していることから、錠剤取り出しユニットで取り出された錠剤が錠剤押し出し部1700へ落下するタイミングは、錠剤押し出し部1700の往復動作後である必要があるためである。
図31の場合は3703、3704、3705で示す錠剤取り出し装置の1段目、2段目、3段目が同時に動作しているが、最短のものは1段目となる。
よって、1サイクルの包装動作の終了時点は式1を適用した錠剤押し出し部の往復動作後である3701となるが、図31の場合、この時点では3段目の錠剤取り出しユニットで取り出した錠剤が落下状態にある。そこで、落下状態が終了する3702の時点を待ってから次回サイクルが開始することになる。これは図30でのS3606に相当する処理である。
図31を用いて説明したように、搬送手段は、錠剤供給装置に設置された複数の錠剤取出し装置によりそれぞれ取り出された1包分の錠剤をまとめて分包手段に搬送する搬送動作を行うものであり、決定手段は、複数の錠剤取出し装置により1包分の錠剤を同時にそれぞれ取り出す場合には、複数の錠剤取出し装置のそれぞれについて、当該錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報のうち、最も短い時間を示す時間情報に従って、搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定する。
また、錠剤供給システムは、錠剤の取出し動作を行っている錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、次の1包分の錠剤を錠剤取出し装置により取り出して、搬送手段により当該取り出された錠剤を分包手段に搬送する搬送動作の一連の処理を開始するタイミングを決定する(次分包タイミング決定手段)。そして、錠剤供給システムの決定手段は、次分包タイミング決定手段で決定されたタイミングと、次の1包分の錠剤の取出し動作を行う錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定する。
この次分包タイミング決定手段は、決定手段により決定されたタイミングで第1の搬送手段による搬送動作を行い搬送される錠剤が第2の搬送手段に到達するまでの所定時間を経過するときよりも、錠剤取出し装置から第1の搬送手段に到達するまでの時間が遅い場合には、当該錠剤取出し装置から搬送手段に到達するまでの所定の時間に従って、次の1包分の錠剤を錠剤取出し装置により取り出して、搬送手段により当該取り出された錠剤を分包手段に搬送する搬送動作の一連の処理を開始するタイミングを決定する。
図33は、錠剤押出部による堰き止め機能を利用せず、それぞれの箇所の動作が直列に実行される場合のタイムチャートである
ここまでは錠剤押出部による堰き止め機能を利用した処理について説明してきたが、従来技術として、錠剤押出部による堰き止め機能を利用しない場合の動作について触れておく。図33は錠剤押出部による堰き止め機能を利用せず、それぞれの箇所の動作が直列に実行される場合のタイムチャートである。各動作の終了を待ってから次の動作を始めなければならないために多くの処理時間を要することが明らかである。
図34は、錠剤押し出し部の往復動作を示すフローチャートである。図30のS3605より呼び出されるサブフローである。
図34のS5001は錠剤取り出し動作が終了して落下状態となった錠剤取り出し装置があるかを確認する。
すなわち、検出手段で、錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を検出できたか否かを判定する。
落下状態となった錠剤取り出し装置があればS5002へ遷移する。
図34のS5002は錠剤押し出し部往復動作開始までの時間算出であり、上述した式1に基づく計算処理である。
すなわち、錠剤供給システムは、錠剤供給装置に設置された錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報(図26)に従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定している(決定手段)。
また、決定手段は、検出手段により、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤が検出されたタイミング(時間)と、当該錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定している。
また、決定手段は、搬送手段による搬送動作を行う所定時間と、錠剤供給装置に設置された錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定する。
図34のS5003はS5002で算出した錠剤押し出し部往復動作開始までの時間をカウントダウンし、カウントアウトするのを待つ。カウントアウト後、S5004へ遷移する。
図34のS5004は錠剤押し出し部1700の動作が必要か否かを判断する。1サイクルの中では、錠剤押し出し部1700は次回包で包装する錠剤を搬送するため、包装動作が残り1包以下では錠剤押し出し部1700の動作は不要となる。錠剤押し出し部1700の動作を行う場合はS5005へ遷移し、動作を行わない場合はS5006へ遷移する。
図34のS5005は錠剤押し出し部1700の往復動作を開始する。動作開始後、S5006へ遷移する。
すなわち、錠剤供給システムの搬送手段は、S5002の決定手段により決定されたタイミングで搬送手段による搬送動作を行う。
図34のS5006は錠剤押し出し部2000の往復動作を行う。動作終了後、S5007へ遷移する。
図34のS5007は錠剤押し出し部1700および錠剤押し出し部2000から錠剤が落下する時間(350ミリ秒)を待ち、その後処理を終了する。
以上、本実施例では、包装装置5のCPU1、及び錠剤供給装置10のCPUが、それぞれ上述した処理を実行するように説明したが、包装装置5、又は錠剤供給装置10、又は錠剤取出しユニットのいずれかのCPUが、当該上述したそれぞれの処理(図30、図28、図30、図34)の全てを実行することができる。この場合、その全ての処理を実行するCPUの装置のメモリが、その処理を実行するプログラム、及び、そのプログラムで実行する際に用いられるデータ(図26など)を記憶する。
以上、本実施例で説明した包装装置、錠剤取出し装置、錠剤供給システムで行う処理は、読み取り実行可能なコンピュータプログラムの制御に従って動作する。
1 錠剤取出ユニット
5 包装装置
10 錠剤供給装置
103 散薬投入部
702 ロール紙送出機構
5 包装装置
10 錠剤供給装置
103 散薬投入部
702 ロール紙送出機構
Claims (12)
- 錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出し装置を複数設置可能な錠剤供給装置から、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段に、当該取り出された錠剤を供給する錠剤供給システムであって、
前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送手段と、
前記錠剤供給装置に設置される前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記錠剤供給装置に設置された前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定する決定手段と、
を備え、
前記搬送手段は、前記決定手段により決定されたタイミングで、前記搬送手段による搬送動作を行うことを特徴とする錠剤供給システム。 - 前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を検出する検出手段を更に備え、
前記決定手段は、更に、前記検出手段により、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤が検出された時間と、当該錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載の錠剤供給システム。 - 前記錠剤取出し装置が錠剤シートからの錠剤の取り出し動作を行っても、前記検出手段により、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤が検出されない場合には、引き続き、前記錠剤取出し装置による錠剤シートからの錠剤の取り出し動作を行うように制御する制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤供給システム。
- 前記搬送手段は、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を所定時間行うことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の錠剤供給システム。
- 前記決定手段は、前記搬送手段による搬送動作を行う所定時間と、前記錠剤供給装置に設置された前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定することを特徴とする請求項4に記載の錠剤供給システム。
- 前記搬送手段は、前記錠剤供給装置に設置された複数の錠剤取出し装置によりそれぞれ取り出された1包分の錠剤をまとめて前記分包手段に搬送する搬送動作を行い、
前記決定手段は、前記複数の錠剤取出し装置により1包分の錠剤を同時にそれぞれ取り出す場合には、前記複数の錠剤取出し装置のそれぞれについて、当該錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報のうち、最も短い時間を示す時間情報に従って、前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の錠剤供給システム。 - 錠剤の取出し動作を行っている錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、次の1包分の錠剤を錠剤取出し装置により取り出して、前記搬送手段により当該取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作の一連の処理を開始するタイミングを決定する次分包タイミング決定手段を更に備え、
前記決定手段は、次分包タイミング決定手段で決定されたタイミングと、次の1包分の錠剤の取出し動作を行う錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報とに従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送手段による搬送動作を行うタイミングを決定することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の錠剤供給システム。 - 前記搬送手段は、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を搬送する搬送動作を行う第1の搬送手段と、前記第1の搬送手段により搬送された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う第2の搬送手段とを含み、
前記次分包タイミング決定手段は、前記決定手段により決定されたタイミングで前記第1の搬送手段による搬送動作を行い搬送される錠剤が第2の搬送手段に到達するまでの所定時間を経過するときよりも、前記錠剤取出し装置から前記第1の搬送手段に到達するまでの時間が遅い場合には、当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの所定の時間に従って、次の1包分の錠剤を錠剤取出し装置により取り出して、前記搬送手段により当該取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作の一連の処理を開始するタイミングを決定することを特徴とする請求項7に記載の錠剤供給システム。 - 前記位置情報は、前記錠剤取出し装置が前記錠剤供給装置に設置されている段、及び/又は前記錠剤供給装置において錠剤取出し装置が設置される左右の位置を含むことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の錠剤供給システム。
- 請求項1乃至9の何れか1項に記載の錠剤供給システムと、前記錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段とを含むことを特徴とする分包システム。
- 錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出し装置を複数設置可能な錠剤供給装置から、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包する分包手段に、当該取り出された錠剤を供給する錠剤供給システムにおける制御方法であって、
前記錠剤供給システムの搬送手段が、前記錠剤取出し装置により錠剤シートから取り出された錠剤を前記分包手段に搬送する搬送動作を行う搬送工程を備え、
前記錠剤供給システムは、前記錠剤供給装置に設置される前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報と、当該錠剤取出し装置により取り出された錠剤が当該錠剤取出し装置から前記搬送手段に到達するまでの時間を示す時間情報とを関連付けて記憶する記憶手段を備えており、
前記錠剤供給システムの決定手段が、前記錠剤供給装置に設置された前記錠剤取出し装置の設置位置を示す位置情報に関連付けられて前記記憶手段に記憶されている時間情報に従って、当該錠剤取出し装置により前記錠剤シートから取り出された錠剤を分包すべく前記搬送工程による搬送動作を行うタイミングを決定する決定工程を備え、
前記搬送工程は、前記決定工程により決定されたタイミングで、前記搬送工程による搬送動作を行うことを特徴とする制御方法。 - 請求項11に記載の制御方法の各工程を読み取り実行可能なコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013207667A JP2015070923A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 錠剤供給システム、分包システム、及びその制御方法、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013207667A JP2015070923A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 錠剤供給システム、分包システム、及びその制御方法、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015070923A true JP2015070923A (ja) | 2015-04-16 |
Family
ID=53013784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013207667A Pending JP2015070923A (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 錠剤供給システム、分包システム、及びその制御方法、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015070923A (ja) |
-
2013
- 2013-10-02 JP JP2013207667A patent/JP2015070923A/ja active Pending
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