JP2015070500A - 共振回路及び発振回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動子の共振周波数と異なる周波数で共振させる。【解決手段】第1共振周波数で共振する第1振動子10と、第1共振周波数と異なる第2共振周波数で共振し、かつ、振動位相が前記第1振動子10と逆相である第2振動子20と、第1振動子10及び第2振動子20の等価回路定数を調整する調整部30と、第1振動子10が有する第1等価並列容量、及び第2振動子20が有する第2等価並列容量を打ち消す負性容量回路40と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、共振回路及び発振回路に関するものである。
従来、共振周波数が異なる複数の水晶振動子を用いることにより、単一の水晶振動子で調整可能な周波数範囲よりも広い周波数範囲で発振周波数を調整できる反共振回路が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
図9は、従来の反共振回路400の構成例を示す。図9において、反共振回路400は、交流信号源430の出力抵抗440と負荷抵抗450とに接続されている。
反共振回路400は、出力抵抗440と負荷抵抗450との間における異なる経路に接続された水晶振動子411及び水晶振動子421を備える。水晶振動子411が接続された第1の経路には、減衰器412、インダクタ413及びキャパシタ414が直列に設けられている。水晶振動子411は、インダクタ413とキャパシタ414との接続点とグランドとに接続されている。同様に、水晶振動子421が接続された第2の経路には、減衰器422、インダクタ423及びキャパシタ424が直列に設けられている。水晶振動子421は、インダクタ423とキャパシタ424との接続点とグランドとに接続されている。
水晶振動子411及び水晶振動子421は、それぞれ異なる共振周波数を有しており、キャパシタ414及びキャパシタ424を介して互いに接続されている。これにより、反共振回路400は、水晶振動子411の共振周波数と水晶振動子421の共振周波数との間の周波数において共振する。減衰器412及び減衰器422の減衰率を変化させることにより、反共振回路400の反共振周波数が変化する。
特開2007−295256号公報
ところで、水晶振動子、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)振動子等の高いQを有する共振子の共振周波数は、f=(1/2π)√{(C+C)/L}で表される。ここで、Cは振動子の等価回路のモーショナルキャパシタンス、Cは負荷容量、Lは振動子の直列インダクタンスである。
が比較的小さいMEMS振動子を用いた発振回路においては、振動子に印加するバイアス電圧を調整することによって周波数の調整が行われる。しかし、集積回路や個別部品において実現できる数pFオーダーの容量値に対してCが非常に小さい振動子を発振回路に用いた場合は、C>>Cの関係に基づいてf=(1/2π)√(1/L)と近似できるので、共振周波数は、振動子が有するL及びCに基づいて定められる。したがって、上記の振動子を発振回路に用いる場合には、振動子の共振周波数の温度特性が、そのまま発振周波数の温度特性に反映されてしまう。
特に、MEMS振動子の共振周波数の温度特性は−30ppm/℃程度であり、温度変化に対する周波数変化範囲が比較的大きい。したがって、MEMS振動子を用いた発振回路においては、バイアス電圧を調整するだけでは、温度変化を相殺して安定した発振周波数を得ることが困難である。
図9に示した反共振回路400においては、単一のMEMS振動子のバイアス電圧を調整する場合よりも広い周波数範囲で反共振周波数を変化させることができる。しかし、反共振回路400において、反共振周波数におけるQの値を発振回路に用いることができる程度に大きな値にするために、インダクタ413及びインダクタ423のインダクタンス値を十分に大きな値にしなければならなかった。具体的には、特許文献1においては、インダクタ413及びインダクタ423のインダクタンス値として27μHが例示されている。
しかし、インダクタは、温度変化に応じてインダクタンス値が大きく変化する。また、振動子のばらつきに応じてインダクタンス値を調整することも困難である。したがって、インダクタを用いた共振回路においては、安定した発振周波数の発振信号を得ることができなかった。さらに、μHオーダーのインダクタンス値を有するインダクタは、集積回路に内蔵することが困難であった。したがって、従来の反共振回路400を用いて、安定した発振周波数の発振信号を得られる発振回路を、低コストで量産することができなかった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、振動子の共振周波数と異なる周波数で共振させることができる共振回路及び発振回路を提供することを目的とする。
本発明の第1の実施態様に係る共振回路は、第1共振周波数で共振する第1振動子と、前記第1共振周波数と異なる第2共振周波数で共振し、かつ、振動位相が前記第1振動子と逆相である第2振動子と、前記第1振動子及び前記第2振動子の等価回路定数を調整する調整部と、前記第1振動子が有する第1等価並列容量、及び前記第2振動子が有する第2等価並列容量を打ち消す負性容量回路と、を備える。
前記調整部は、例えば、前記調整部は、前記第1振動子及び前記第2振動子に印加する直流電圧を変化させることにより、前記等価回路定数を調整する。また、前記第1振動子及び前記第2振動子は、例えば、静電駆動型MEMS振動子である。
前記第1振動子及び前記第2振動子は、例えば、互いに直列に接続されており、前記負性容量回路は、前記第1振動子及び前記第2振動子の接続点とグランドとの間に設けられている。
上記の共振回路は、互いに並列に接続された前記第1振動子及び前記第2振動子と接続されており、かつ前記第1振動子及び前記第2振動子と入出力される平衡信号を不平衡信号に変換する変換部をさらに備え、前記負性容量回路は、前記第1振動子及び前記変換部の接続点とグランドとの間、並びに、前記第2振動子及び前記変換部の接続点とグランドとの間に設けられていてもよい。
本発明の第2の実施態様に係る発振回路は、上記の共振回路と、前記共振回路の入出力間に設けられた増幅回路と、を備える。
本発明に係る発振回路によれば、振動子の共振周波数と異なる周波数で共振させることができるという効果を奏する。
第1の実施形態に係る共振回路の構成を示す。 第1の実施形態に係る共振回路の等価回路を示す。 第1の実施形態に係る第1振動子及び第2振動子の利得の周波数特性を示す。 第1の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第1の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第1の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第2の実施形態に係る共振回路の構成を示す。 第2の実施形態に係る共振回路の等価回路を示す。 第2の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第2の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第2の実施形態に係る共振回路の利得の周波数特性を示す。 第3の実施形態に係る発振回路の構成を示す。 従来の発振回路の構成を示す。
<第1の実施形態>
[共振回路1の構成]
図1は、第1の実施形態に係る共振回路1の構成を示す図である。共振回路1は、第1振動子10と、第2振動子20と、調整部30と、負性容量回路40と、入力端子50と、出力端子60とを備える。
第1振動子10は、第1共振周波数frで共振する。第2振動子20は、第1共振周波数と異なる第2共振周波数frで共振し、かつ、振動位相が第1振動子10と逆相である。第1振動子10及び第2振動子20は、例えば、複数の電極の内側に円盤状の振動体が設けられており、ワイングラスモードで振動する静電駆動型MEMS振動子である。
第1振動子10は、複数の電極100(電極100a、電極100b、電極100c、電極100d)を有する。また、第1振動子10は、複数の電極100の内側に設けられた振動体101を有する。第1振動子10においては、電極100aに印加された高周波電圧に応じて、振動体101が所定の周波数で振動し、発振信号が電極100b、電極100c及び電極100dから出力される。
同様に、第2振動子20は、複数の電極200(電極200a、電極200b、電極200c、電極200d)を有する。また、第2振動子20は、複数の電極200の内側に設けられた振動体201を有する。第2振動子20においては、電極200aに印加された高周波電圧に応じて、振動体201が所定の周波数で振動し、発振信号が電極200b、電極200c及び電極200dから出力される。
第1振動子10の4つの電極のうち、互いに隣接する電極においては、互いに逆位相電流が、互いに対向する電極においては、互いに同位相電流が発生する。図1においては、電極100aに入力される信号と同位相で振動する信号が出力される電極100cが、電極200aに接続されており、電極200aに入力される信号と逆位相で振動する信号が出力される電極200dが、出力端子60に接続されている。すなわち、第1振動子10は、入力の振動位相と出力の振動位相とが同相であり、第2振動子20は、入力の振動位相と出力の振動位相とが逆相である。
調整部30は、第1振動子10及び第2振動子20の等価回路定数を調整する。具体的には、調整部30は、第1振動子10及び第2振動子20のそれぞれに直流の静電駆動電圧を出力する。第1振動子10及び第2振動子20のそれぞれは、静電駆動電圧が印加されると、等価回路定数が変化する。調整部30は、第1振動子10に印加する静電駆動電圧Vp1と第2振動子20に印加する静電駆動電圧Vp2とを独立して制御することができる。
静電駆動電圧が大きくなると、第1振動子10及び第2振動子20の等価直列キャパシタンスが大きくなり、等価直列抵抗及び等価直列インダクタンスが小さくなる。具体的には、静電駆動電圧がn倍になると、等価直列キャパシタンスは約n倍になり、等価直列抵抗は約1/nになる。したがって、調整部30が出力する静電駆動電圧に応じて、第1振動子10及び第2振動子20のそれぞれが有する等価直列キャパシタンス、等価直列抵抗及び等価直列インダクタンスを変化させることができる。
静電駆動電圧を変化させても、第1振動子10及び第2振動子20のそれぞれの単体の共振周波数はほとんど変化しない。しかし、共振回路1においては第1振動子10と第2振動子20とが互いに直列に接続されているので、調整部30が、第1振動子10に印加する静電駆動電圧Vp1と、第2振動子20に印加する静電駆動電圧Vp2とを変化させることで、共振回路1の共振周波数は、第1共振周波数と第2共振周波数との間で変化する。
負性容量回路40は、第1振動子10及び第2振動子20の間のノードとグランドとの間に設けられている。負性容量回路40は、正の電圧を印加すると電荷を放出する性質を持つ回路である。例えば、負性容量回路40は、オペアンプ又は複数のトランジスタのような能動素子と、キャパシタ及び抵抗のような受動素子とを組み合わせて構成される公知の回路により構成される。
図2は、第1の実施形態に係る共振回路1の等価回路図である。
第1振動子10は、等価並列キャパシタ102、等価直列抵抗103、等価直列インダクタ104、等価直列キャパシタ105、及びトランス106を有する。トランス106は、結合係数が−1である。等価並列キャパシタ102は、等価直列抵抗103の一端と、トランス106の一端とに接続されている。
同様に、第2振動子20は、等価並列キャパシタ202、等価直列抵抗203、等価直列インダクタ204、等価直列キャパシタ205、及びトランス206を有する。第2振動子20は、第1振動子10と逆相で振動するので、トランス206の結合係数が1である点で、トランス106と異なる。等価並列キャパシタ202は、等価直列抵抗203の一端と、トランス206の一端とに接続されている。
ここで、負性容量回路40の容量値は、等価並列キャパシタ102及び等価並列キャパシタ202の容量値と符号が反対であり、かつ、等価並列キャパシタ102の容量値と等価並列キャパシタ202の容量値とを合計した値に等しい。したがって、第1振動子10と第2振動子20との間に負性容量回路40が設けられていることにより、第1振動子10、第2振動子20及び負性容量回路40の接続点から見ると、等価並列キャパシタ102及び等価並列キャパシタ202が見えない状態になる。その結果、共振回路1は、第1振動子10の反共振周波数及び第2振動子20の反共振周波数の影響を受けにくくなり、第1振動子10の共振周波数と第2振動子20の共振周波数との間で共振しやすくなる。
図3は、第1振動子10及び第2振動子20の利得の周波数特性を示す図である。図3における実線は第1振動子10の周波数特性、点線は第2振動子20の周波数特性を示す。第1振動子10の周波数特性及び第2振動子20の周波数特性には、利得が大きくなる共振点と利得が小さくなる反共振点(減衰ノッチ)とが存在することがわかる。また、第1振動子10及び第2振動子20の振動位相が逆相であるため、第1振動子10の特性と第2振動子20の特性との間で、共振点に対する反共振点の周波数軸上の位置が、逆になっている。
第1振動子10の共振周波数frは約51.90MHzであり、反共振周波数faは約51.88MHzである。また、第2振動子20の共振周波数frは約52.10MHzであり、反共振周波数frは、約52.12MHzである。すなわち、第1振動子10及び第2振動子20の共振周波数と反共振周波数との関係は、fa<fr<fr<faである。このような関係があることにより、共振回路1においては、第1振動子10及び第2振動子20の反共振点の影響を受けることなく、共振周波数frと共振周波数frとの間の周波数で発振することができる。
図4A、図4B及び図4Cは、第1振動子10に印加する静電駆動電圧Vp1及び第2振動子20に印加する静電駆動電圧Vp2を変化させた場合の、共振回路1の利得の周波数特性を示す図である。図4Aは、Vp1=3V、Vp2=10Vの場合の周波数特性を示す。図4Bは、Vp1=Vp2=10Vの場合の周波数特性を示す。図4Cは、Vp1=10V、Vp2=3Vの場合の周波数特性を示す。
このように、共振回路1の共振周波数は、第1振動子10の共振周波数fr及び第2振動子20のfrのうち、印加する静電駆動電圧が小さい方の振動子、すなわち、等価直列容量が小さい方の振動子の共振周波数に近づく。したがって、Vp1をVp2よりも小さくすることで、共振回路1の共振周波数は第1振動子10の共振周波数frに近づき、Vp2をVp1よりも小さくすることで、共振回路1の共振周波数は第2振動子20の共振周波数frに近づく。
[第1の実施形態における効果]
以上のとおり、第1の実施形態に係る共振回路1によれば、第1共振周波数で共振する第1振動子10と、第1共振周波数と異なる第2共振周波数で共振し、かつ、振動位相が第1振動子10と逆相である第2振動子20とが直列に接続されており、第1振動子10が有する等価並列容量、及び第2振動子20が有する等価並列容量を打ち消す負性容量回路40が、第1振動子10と第2振動子20との間に設けられている。このような構成により、調整部30が、第1振動子10及び第2振動子20に印加する静電駆動電圧を変化させることで、共振回路1の共振周波数を、第1振動子10の共振周波数と第2振動子20の共振周波数との間で変化させることができる。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態に係る共振回路2の構成を示す図である。図6は、共振回路2の等価回路を示す図である。共振回路2は、第1振動子10と、第2振動子20と、調整部30と、負性容量回路41と、負性容量回路42と、入力端子50と、出力端子60とを備える。本実施形態に係る第1振動子10、第2振動子20、調整部30、入力端子50及び出力端子60は、第1の実施形態に係る共振回路1における第1振動子10、第2振動子20、調整部30、入力端子50及び出力端子60と同等である。
共振回路2においては、入力端子50と出力端子60との間で、第1振動子10及び第2振動子20が互いに並列に接続されている。調整部30は、例えば、第1振動子10及び第2振動子20のそれぞれに静電駆動電圧を印加することにより、第1振動子10及び第2振動子20の等価回路定数を調整する。
第1振動子10の電極100a及び第2振動子20の電極200aが、入力端子50に接続されており、電極100c及び電極200bが変換部70に接続されている。電極100cからは、入力端子50から入力される信号と同位相で振動する信号が出力され、電極200bからは、入力端子50から入力される信号と逆位相で振動する信号が出力される。
負性容量回路41及び負性容量回路42は、第1の実施形態に係る負性容量回路40と同様に、正の電圧を印加すると電荷を放出する性質を持つ回路である。負性容量回路41は、第1振動子10及び変換部70の接続点とグランドとの間に設けられている。負性容量回路41の容量値は、第1振動子10の等価並列キャパシタ102の容量値と符号が逆で同じ値である。負性容量回路42は、第2振動子20及び変換部70の接続点とグランドとの間に設けられている。負性容量回路42の容量値は、第2振動子20の等価並列キャパシタ202の容量値と符号が逆で同じ値である。
負性容量回路41及び負性容量回路42が設けられていることにより、第1振動子10と変換部70との接続点から等価並列キャパシタ102が見えなくなり、第2振動子20と変換部70との接続点から等価並列キャパシタ202が見えなくなる。その結果、共振回路1は、第1振動子10の反共振周波数及び第2振動子20の反共振周波数の影響を受けにくくなり、第1振動子10の共振周波数と第2振動子20の共振周波数との間で共振しやすくなる。
変換部70は、第1振動子10及び第2振動子20に接続されており、第1振動子10及び第2振動子20との間で入出力される平衡信号を、出力端子60に出力される不平衡信号に変換する。具体的には、変換部70は、第1振動子10からの出力信号及び第2振動子20からの出力信号から構成される平衡信号を、グランドを基準電位とする不平衡信号に変換して、出力端子60に出力する。共振回路2は、変換部70が設けられていることにより、第1振動子10から変換部70の方向に流れる電流と、変換部70から第2振動子20の方向に流れる電流とが打ち消し合うことなく、これらの電流の大きさに応じた不平衡信号を出力することができる。
図7A、図7B及び図7Cは、第1振動子10に印加する静電駆動電圧Vp1及び第2振動子20に印加する静電駆動電圧Vp2を変化させた場合の、共振回路2の利得の周波数特性を示す図である。図7Aは、Vp1=3V、Vp2=10Vの場合の周波数特性を示す。図7Bは、Vp1=Vp2=10Vの場合の周波数特性を示す。図7Cは、Vp1=10V、Vp2=3Vの場合の周波数特性を示す。
このように、共振回路2の共振周波数は、第1振動子10の共振周波数fr及び第2振動子20のfrのうち、印加する静電駆動電圧が小さい方の振動子、すなわち、等価直列容量が小さい方の振動子の共振周波数に近づく。したがって、Vp1をVp2よりも小さくすることで、共振回路2の共振周波数は第1振動子10の共振周波数frに近づき、Vp2をVp1よりも小さくすることで、共振回路1の共振周波数は第2振動子20の共振周波数frに近づく。
[第2の実施形態における効果]
以上のとおり、第2の実施形態に係る共振回路2によれば、第1共振周波数で共振する第1振動子10と、第1共振周波数と異なる第2共振周波数で共振し、かつ、振動位相が第1振動子10と逆相である第2振動子20とが並列に接続されており、第1振動子10が有する等価並列容量を打ち消す負性容量回路41、及び第2振動子20が有する等価並列容量を打ち消す負性容量回路42が、第1振動子10と変換部70との間、及び第2振動子20と変換部70との間に設けられている。このような構成により、調整部30が、第1振動子10及び第2振動子20に印加する静電駆動電圧を変化させることで、共振回路2の共振周波数を、第1振動子10の共振周波数と第2振動子20の共振周波数との間で変化させることができる。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態に係る発振回路300の構成を示す図である。発振回路300は、第1の実施形態に係る共振回路1を含む負帰還回路3と、共振回路1の入出力間に設けられた増幅回路4と、を備える。負帰還回路3は、共振回路1の代わりに共振回路2を有してもよい。
負帰還回路3は、共振回路1と、ゲイン調整部80とを有する。ゲイン調整部80は、例えば、増幅回路4のゲインを補完する増幅器である。負帰還回路3は、増幅回路4の出力信号を正帰還することにより、共振回路1の共振周波数の発振信号を増幅回路4から出力させる。
増幅回路4は、増幅器90を有する。増幅回路4は、負帰還回路3からの負帰還を受けて、共振回路1の共振周波数の信号を増幅することにより、発振信号を出力する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1、2・・・共振回路、3・・・負帰還回路、4・・・増幅回路、10・・・第1振動子、20・・・第2振動子、30・・・調整部、40、41、42・・・負性容量回路、50・・・入力端子、60・・・出力端子、70・・・変換部、80・・・ゲイン調整部、90・・・増幅器、100・・・電極、101・・・振動体、102・・・等価並列キャパシタ、103・・・等価直列抵抗、104・・・等価直列インダクタ、105・・・等価直列キャパシタ、106・・・トランス、200・・・電極、201・・・振動体、202・・・等価並列キャパシタ、203・・・等価直列抵抗、204・・・等価直列インダクタ、205・・・等価直列キャパシタ、206・・・トランス、300・・・発振回路、400・・・反共振回路、411・・・水晶振動子、412・・・減衰器、413・・・インダクタ、414・・・キャパシタ、421・・・水晶振動子、422・・・減衰器、423・・・インダクタ、424・・・キャパシタ、430・・・交流信号源、440・・・出力抵抗、450・・・負荷抵抗

Claims (6)

  1. 第1共振周波数で共振する第1振動子と、
    前記第1共振周波数と異なる第2共振周波数で共振し、かつ、振動位相が前記第1振動子と逆相である第2振動子と、
    前記第1振動子及び前記第2振動子の等価回路定数を調整する調整部と、
    前記第1振動子が有する第1等価並列容量、及び前記第2振動子が有する第2等価並列容量を打ち消す負性容量回路と、
    を備える共振回路。
  2. 前記調整部は、前記第1振動子及び前記第2振動子に印加する直流電圧を変化させることにより、前記等価回路定数を調整する、
    請求項1に記載の共振回路。
  3. 前記第1振動子及び前記第2振動子は、静電駆動型MEMS振動子である、
    請求項2に記載の共振回路。
  4. 前記第1振動子及び前記第2振動子は、互いに直列に接続されており、
    前記負性容量回路は、前記第1振動子及び前記第2振動子の接続点とグランドとの間に設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の共振回路。
  5. 互いに並列に接続された前記第1振動子及び前記第2振動子と接続されており、かつ前記第1振動子及び前記第2振動子と入出力される平衡信号を不平衡信号に変換する変換部をさらに備え、
    前記負性容量回路は、前記第1振動子及び前記変換部の接続点とグランドとの間、並びに、前記第2振動子及び前記変換部の接続点とグランドとの間に設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の共振回路。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の共振回路と、
    前記共振回路の入出力間に設けられた増幅回路と、
    を備える発振回路。
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