JP2015069432A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】撮像装置100であって、被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する画像取得部5aと、取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定部5bと、設定された複数の領域の各々における複数の画像間の画素値の変動に基づいて、複数の画像のうち被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する画像特定部5fと、を備えている。
【選択図】図1
Description
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段と、前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段と、を備えたことを特徴としている。
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する処理と、取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する処理と、設定された前記複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する処理と、を含むことを特徴としている。
画像処理装置のコンピュータを、被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段、前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段、前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段、として機能させることを特徴としている。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置100は、中央制御部1と、メモリ2と、撮像部3と、画像データ生成部4と、画像処理部5と、画像記録部6と、表示部7と、操作入力部8とを備えている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、画像データ生成部4、画像処理部5、画像記録部6及び表示部7は、バスライン9を介して接続されている。
電子撮像部3bは、例えば、CMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサから構成され、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
なお、図示は省略するが、撮像部3は、レンズ部3aを通過する光の量を調整する絞りを備えていても良い。
また、画像データ生成部4は、生成した画像データをバッファメモリとして使用されるメモリ2に転送する。
なお、画像処理部5の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
即ち、画像取得部(取得手段)5aは、被写体の動作が連続的に撮像された複数のフレーム画像F1〜F5(図5(a)〜図5(e)参照)を取得する。具体的には、画像取得部5aは、例えば、被写体による所定のスポーツの一連の動作(例えば、ゴルフのスイングにおけるクラブヘッドCの動作等)が撮像部3により撮像されて画像データ生成部4により生成された複数のフレーム画像からなる動画像の画像データを、画像特定処理の処理対象として取得する。
例えば、撮像部3は、被写体による所定のスポーツの一連の動作を所定の撮像フレームレート(例えば、1000fps等)で撮像し、画像データ生成部4は、フレーム番号が対応付けられた複数のフレーム画像からなる動画像の画像データを生成してメモリ2に転送する。ここで、撮像部3による被写体の撮像の際に、表示部7は、例えば、ゴルフクラブのクラブヘッドCやボールBの初期位置を合わせるための指標Mをライブビュー画像Lに重畳させてOSD(on-screen display)表示させても良い(図4参照)。
そして、画像取得部5aは、メモリ2に格納されている動画像の画像データを読み出して、画像特定処理の処理対象として取得する。
なお、画像取得部5aは、撮像部3による被写体の撮像後に画像記録部6に記録されている動画像の画像データを読み出して、画像特定処理の処理対象として取得しても良い。
即ち、領域設定部(領域設定手段)5bは、画像取得部5aにより取得された動画像を構成する複数のフレーム画像の各々について所定位置に、被写体(例えば、クラブヘッドC等)が存在する時点のフレーム番号(識別情報)を特定するための複数の検出領域を設定する。具体的には、領域設定部5bは、例えば、複数のフレーム画像の各々について上下方向略中央部の左右方向両端寄りの位置に、略矩形状の検出領域を二つ設定する(図6(a)〜図6(c)参照)。ここで、被写体の検出領域の位置は、例えば、被写体の一連の動作における当該被写体の移動方向を基準として設定される。つまり、領域設定部5bは、例えば、左右方向に移動する被写体に対しては各フレーム画像の左右方向両端寄りの位置に少なくとも二つの検出領域A1、A2を設定し、上下方向に移動する被写体に対しては各フレーム画像の上下方向両端寄りの位置に少なくとも二つの検出領域(図示略)を設定する。
また、領域設定部5bは、複数のフレーム画像のうち、最初のフレーム画像F1(図6(a)参照)の所定位置に被写体の検出領域を設定することで、残りのフレーム画像についても同様に、最初のフレーム画像F1の検出領域に対応する位置に検出領域を適用して設定する。
なお、上記した検出領域の配置、個数、形状等は、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
具体的には、復号部5cは、例えば、画像取得部5aにより取得された所定形式(例えば、MPEG形式やモーションJPEG形式等)で符号化されている動画像の画像データに対して、当該動画像データの符号化方式に応じた復号処理を施して、複数のフレーム画像のYUVデータを生成する。
このとき、復号部5cは、例えば、表示パネル7aの表示解像度等に基づいて各フレーム画像を所定サイズ(例えば、VGAやQVGAサイズ)に縮小する処理を行っても良い。
即ち、閾値設定部(閾値設定手段)5dは、複数のフレーム画像のうち、所定期間内の所定数のフレーム画像における検出領域の画素値の代表値を被写体の検出用の閾値として設定する。具体的には、閾値設定部5dは、例えば、復号部5cにより復号された最初のフレーム画像F1から所定数(例えば、n個;nは自然数)分のフレーム画像について、検出領域毎に隣合うフレーム画像との画素値(例えば、輝度値)の差分二乗和SSD(Sum of Squared Differences)を算出する。そして、閾値設定部(算出手段)5dは、検出領域毎に、算出された複数(例えば、n−1個)の差分二乗和SSDの代表値(例えば、平均値、中央値等)を演算して、被写体が検出領域に存在する時点のフレーム番号を特定するための閾値として設定する。
即ち、フレーム番号特定部5eは、領域設定部5bにより設定された複数の検出領域における各検出領域の画素値の変動に基づいて、当該各検出領域内に被写体が存在する時点のフレーム番号(フレームインの時点のフレーム番号又はフレームアウトの時点のフレーム番号)を特定する。具体的には、フレーム番号特定部(判定手段)5eは、検出領域毎に、当該検出領域毎の画素値が閾値設定部5dにより設定された各閾値に対して大きいか否かを判定する。そして、検出領域毎の画素値が閾値設定部5dにより設定された各閾値に対して大きいと判定されると、当該検出領域の画素値が閾値設定部5dにより設定された閾値を超えた時点のフレーム番号を特定する(図6(b)及び図6(c)参照)。
例えば、フレーム番号特定部5eは、復号部5cにより復号された各フレーム画像について隣合うフレーム画像との検出領域の画素値(例えば、輝度値)の差分二乗和SSDを評価値として算出する。続けて、フレーム番号特定部5eは、算出された評価値と閾値設定部5dにより設定された閾値とを比較して、評価値が閾値よりも大きいか否かを判定する。当該判定の結果、フレーム番号特定部5eは、評価値が閾値を超えた時点のフレーム番号を特定する。例えば、ゴルフのスイングの場合、左右方向に移動するクラブヘッドCが検出領域を通過することで、評価値が閾値よりも大きくなる。
また、フレーム番号特定部5eは、評価値が閾値よりも大きいと判定された時点のフレーム番号のうち、当該閾値に対する相違度が最も大きい時点のフレーム番号を特定する。即ち、例えば、左右方向に移動するクラブヘッドCが検出領域を通過することで、評価値が閾値よりも大きくなり、当該クラブヘッドCと検出領域との重なり領域が最も大きくなると相違度が最も大きくなる。ここで、打ち出されたボールBが一方の検出領域(後述するフレームアウト側の検出領域A2)を通過する際にも評価値が閾値よりも大きくなるが、クラブヘッドCが通過する際の評価値の方がボールBの評価値に比して大きくなるため、閾値に対する相違度が最も大きくなった評価値に対応するフレーム画像の検出領域内には、クラブヘッドCが存在すると考えられる。
このとき、フレーム番号特定部5eは、検出領域A2を用いたフレームアウトの時点のフレーム番号の特定処理については(図6(b)参照)、復号部5cにより復号された全てのフレーム画像を処理対象とする。その一方で、フレーム番号特定部5eは、検出領域A1を用いたフレームインの時点のフレーム番号の特定処理については(図6(b)参照)、特定されたフレームアウトの時点のフレーム番号を基準とした所定数のフレーム画像を処理対象とする。例えば、フレーム番号特定部5eは、ゴルフの標準的なスイングスピード(例えば、30〜40m/s等)、撮像部3の撮像フレームレートや画角等を考慮して、検出領域A2を用いて特定されたフレームアウトの時点のフレーム番号に対応するフレーム画像から所定数分のフレームを遡ったフレーム画像を特定し、当該特定されたフレーム画像以降のフレームであって、検出領域A2を用いて特定されたフレームアウトの時点のフレーム番号に対応するフレーム画像の一つ前のフレーム画像までを処理対象とする。
これにより、ゴルフのスイングの場合、テイクバックと振り下ろしの各々の動作にてフレームイン側の検出領域A1を通過することとなるが、テイクバックの際にクラブヘッドCが当該検出領域A1内に存在するフレーム画像のフレーム番号がフレームインの時点のフレーム番号として誤って特定されることを抑制することができる。
即ち、画像特定部(特定手段)5fは、フレーム番号特定部5eによるフレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号の特定結果に基づいて、複数の画像内で被写体の動作における所定の時点(例えば、クラブヘッドCによりボールBを打った瞬間のインパクト等)に関連するフレーム画像を複数特定する。具体的には、例えば、画像特定部5fは、検出領域A1、A2を用いた被写体(例えば、クラブヘッドC)のフレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号の特定結果に基づいて、当該フレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号に対応するフレーム画像F2、F4をそれぞれ特定する。そして、画像特定部5fは、所定の時点に関連するフレーム画像F2、F4に基づいて、複数のフレーム画像のうち当該所定の時点を基準とする複数のフレーム画像を特定する。例えば、画像特定部(抽出手段)5fは、特定された二つのフレーム番号に基づいて、複数のフレーム画像から当該二つのフレーム番号間の複数のフレーム画像を特定し、動画像として抽出する。
このとき、画像特定部5fは、フレーム番号特定部5eによる複数の検出領域を用いて特定されたフレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号の順序が所定の順序であった場合に、所定の時点に関連するフレーム画像を特定する。つまり、検出領域A1を用いて特定されたフレームインの時点のフレーム番号の方が、検出領域A2を用いて特定されたフレームアウトの時点のフレーム番号よりも小さい場合に、当該二つのフレーム番号に対応するフレーム画像F2、F4間には、クラブヘッドCによりボールBを打った瞬間のインパクトの時点(所定の時点)に対応するフレーム画像F3が含まれていることとなる。
具体的には、画像記録部6は、例えば、撮像部3により被写体の一連の動作が連続された動画像の画像データや、当該動画像から抽出され、所定の時点を基準とする所定数のフレーム画像からなる動画像の画像データ等を記録する。
なお、表示パネル7aとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
具体的には、操作入力部8は、例えば、モードや機能等の選択指示に係る上下左右のカーソルボタンや決定ボタン等を具備する操作部(図示略)を備えている。
そして、ユーザにより操作部の各種ボタンが操作されると、操作入力部8は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部1に出力する。中央制御部1は、操作入力部8から出力され入力された操作指示に従って所定の動作(例えば、被写体の撮像等)を各部に実行させる。
なお、操作入力部8は、表示部7の表示パネル7aと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有して構成されていても良い。
図2は、撮像処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
図2のフローチャートに示すように、先ず、表示制御部7bは、例えば、クラブヘッドCやボールBの初期位置を合わせるための指標M(例えば、クラブヘッド形状やボール形状の枠表示等)をライブビュー画像Lに重畳させて表示パネル7aにOSD表示させる(ステップS1;図4参照)。この状態で、撮像者は、クラブヘッドCやボールBの初期位置が指標Mと重なるように、当該装置本体と被写体との距離や撮像部3の画角等を調整する。
そして、ユーザによる操作入力部8の所定操作に基づいて、当該装置本体と被写体との距離や撮像部3の画角等の調整の完了指示が入力されると、表示制御部7bは、指標MのOSD表示を停止する。
なお、指標MのOSD表示は、動作する人の利き手に応じて用意されており、図4は右利きの人用である。また、被写体の撮像は、当該装置本体を三脚に固定して行っても良いし、撮像者が手持ちで行っても良い。
そして、画像データ生成部4は、生成された動画像の画像データをメモリ2に転送する。
なお、画像特定処理については、後述する。
これにより、撮像処理を終了する。
以下に、画像特定処理について、図3を参照して詳細に説明する。
図3は、画像特定処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
次に、領域設定部5bは、動画像の画像データを構成する複数のフレーム画像の各々について、上下方向略中央部の左右方向両端寄りの位置に略矩形状の検出領域を二つ設定する(ステップS12)。ここで、右利きの人の場合、左側の検出領域A1がフレームイン側となり、右側の検出領域A2がフレームアウト側となる。
ここで、評価値が閾値よりも大きくないと判定されると(ステップS18;NO)、画像処理部5は、処理をステップS16に戻し、それ以降の各処理を実行する。つまり、フレームアウト側に対応する検出領域A2内で画素値の変動がないため、クラブヘッドCが検出領域A2を通過していないと考えられる。これに対して、フレームアウト側に対応する検出領域A2内で画素値の変動があると、検出領域A2にクラブヘッドCが存在すると考えられる。
続けて、画像処理部5は、全てのフレーム画像について上記の各処理を行ったか否かを判定する(ステップS20)。
上記の各処理は、ステップS20にて、全てのフレーム画像について行ったと判定されるまで(ステップS20;YES)、繰り返し実行される。
これにより、左右方向に移動するクラブヘッドCとフレームアウト側の検出領域A2との重なり領域が最も大きくなることにより、評価値と閾値との相違度が最大となった時点のフレーム番号のフレーム画像F4(図6(b)参照)のフレーム番号が特定される。
そして、復号部5cは、指定された開始フレーム画像以降のフレーム画像を順次復号していき(ステップS22)、フレーム番号特定部5eは、復号されたフレーム画像について、一つ前のフレーム画像とのフレームイン側に対応する検出領域A1の画素値(例えば、輝度値)の差分二乗和SSDを評価値として逐次算出する(ステップS23)。続けて、フレーム番号特定部5eは、算出された評価値が閾値設定部5dにより設定されたフレームイン側に対応する検出領域A1の閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS24)。
ここで、評価値が閾値よりも大きくないと判定されると(ステップS24;NO)、画像処理部5は、処理をステップS22に戻し、それ以降の各処理を実行する。つまり、検出領域A1内で画素値の変動がないため、クラブヘッドCが検出領域A2を通過していないと考えられる。これに対して、検出領域A1内で画素値の変動があると、クラブヘッドCが存在すると考えられる。
続けて、画像処理部5は、処理対象の全てのフレーム画像について上記の各処理を行ったか否かを判定する(ステップS26)。
上記の各処理は、ステップS26にて、処理対象の全てのフレーム画像について行ったと判定されるまで(ステップS26;YES)、繰り返し実行される。
これにより、左右方向に移動するクラブヘッドCと検出領域A1との重なり領域が最も大きくなることで評価値と閾値との相違度が最大となったフレーム画像F2(図6(c)参照)のフレーム番号が特定される。
ここで、フレームイン側のフレーム番号とフレームアウト側のフレーム番号との間隔、即ち、二つのフレーム画像F2、F4間の画像数が所定値よりも多かったり、対応する時間間隔が所定値よりも長い場合には、クラブヘッドC以外のものが検出領域を通過している虞もあるため、画像特定部5fは、フレーム画像数や時間間隔が所定値以内である場合に、動画像を抽出する構成であっても良い。
例えば、ゴルフのスイングの場合、実際にボールBを打たない素振りであっても、仮にボールBを打ったらインパクトの瞬間となるであろうフレーム画像を含むユーザ所望のフレーム画像を特定することができる。
例えば、ゴルフのスイングの動作の場合、一般的に、フレームイン側(例えば、右利きのスイングにおける左側)の検出領域A1からフレームアウト側(例えば、右利きのスイングにおける右側)の検出領域A2へとクラブヘッドCが動作する。これに対して、単にクラブヘッドCを左右にぶらぶら動かすと、先にフレームアウト側の検出領域A2にてクラブヘッドCが検出された後、フレームイン側の検出領域A1にてクラブヘッドCが検出される虞もあるが、複数の検出領域を用いてクラブヘッドCが検出される順序がフレームイン側の検出領域A1が先でフレームアウト側の検出領域A2が後である場合に、所定の時点に関連するフレーム画像を複数特定することで、単にクラブヘッドCを左右にぶらぶら動かす動作(例えば、ワッグル等)に対応するフレーム画像が誤って特定されることを抑制することができる。
即ち、例えば、被写体が検出領域に存しない状態では、当該検出領域の画素値の変動が生じ難いのに対して、被写体が検出領域に存在する状態では、当該検出領域の画素値の変動が生じるため、当該検出領域の画素値の代表値を閾値とし、検出領域の画素値の変動を利用することで、フレームイン又はフレームアウトの時点のフレーム番号の検出を適正に行うことができる。
例えば、上記実施形態では、検出領域に設定された閾値を基準として、フレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号を特定するようにしたが、一例であってこれに限られるものではなく、フレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号の特定に際して閾値を設定するか否かは適宜任意に変更可能である。即ち、撮像装置100は、検出領域の画素値の変動に基づいて、フレームイン及びフレームアウトの時点のフレーム番号を特定可能な構成であれば、必ずしも閾値設定部5dを具備する必要はない。
つまり、フレームインの時点のフレーム番号の特定においては、最も大きい評価値に近接する複数の評価値のフレーム番号のうち、最も後のフレーム番号をフレームインの時点のフレーム番号として特定するような処理を加えることで、例えば、スイング動作におけるアドレス−トップ間、及びトップ−インパクト間での動作のうち、アドレス−トップ間の動作を所望のフレームインの時点のフレーム番号として誤って検出することを抑制できる。また、フレームアウトの時点のフレーム番号の特定においては、同様に、最も大きい評価値に近接する複数の評価値のフレーム番号のうち、最も後のフレーム番号をフレームアウトの時点のフレーム番号として特定するような処理を加えることで、インパクト以降にボールが検出領域を用いて検出された時点のフレーム番号を所望のフレームアウトの時点のフレーム番号として誤って検出することを抑制できる。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、取得処理ルーチン、領域設定処理ルーチン、特定処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、取得処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する手段として機能させるようにしても良い。また、領域設定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する手段として機能させるようにしても良い。また、特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、設定された複数の領域の各々における複数の画像間の画素値の変動に基づいて、複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段と、
前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
<請求項2>
前記特定手段は、更に、
前記複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、当該複数の領域の各々に被写体が存在する画像をそれぞれ特定し、特定された各領域に被写体が存在する画像のフレーム番号が所定の順序であった場合に、前記所定の時点に関連する画像を複数特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
<請求項3>
前記複数の画像のうち、所定期間内の所定数の画像における前記領域の画素値の代表値を被写体の検出用の閾値として設定する閾値設定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記閾値設定手段により設定された閾値を基準として、前記各領域に被写体が存在する画像をそれぞれ特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
<請求項4>
前記各領域の画素値が前記閾値設定手段により設定された閾値よりも大きいか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判定手段により前記各領域の画素値が前記閾値よりも大きいと判定されると、当該領域に被写体が存在する画像を前記所定の時点に関連する画像として特定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
<請求項5>
前記取得手段により取得された複数の画像から所定数の画像における前記領域の画素値の平均値又は中央値を算出する算出手段を更に備え、
前記閾値設定手段は、前記算出手段により算出された平均値又は中央値を前記代表値として設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。
<請求項6>
前記特定手段により特定された所定の時点に関連する複数の画像を動画像として抽出する抽出手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
<請求項7>
画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する処理と、
取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する処理と、
設定された前記複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。
<請求項8>
画像処理装置のコンピュータを、
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段、
前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
5a 画像取得部
5b 領域設定部
5d 閾値設定部
5e フレーム番号特定部
5f 画像特定部
A1、A2 検出領域
Claims (8)
- 被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段と、
前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記特定手段は、更に、
前記複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、当該複数の領域の各々に被写体が存在する画像をそれぞれ特定し、特定された各領域に被写体が存在する画像のフレーム番号が所定の順序であった場合に、前記所定の時点に関連する画像を複数特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記複数の画像のうち、所定期間内の所定数の画像における前記領域の画素値の代表値を被写体の検出用の閾値として設定する閾値設定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記閾値設定手段により設定された閾値を基準として、前記各領域に被写体が存在する画像をそれぞれ特定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記各領域の画素値が前記閾値設定手段により設定された閾値よりも大きいか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記特定手段は、前記判定手段により前記各領域の画素値が前記閾値よりも大きいと判定されると、当該領域に被写体が存在する画像を前記所定の時点に関連する画像として特定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。 - 前記取得手段により取得された複数の画像から所定数の画像における前記領域の画素値の平均値又は中央値を算出する算出手段を更に備え、
前記閾値設定手段は、前記算出手段により算出された平均値又は中央値を前記代表値として設定することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像処理装置。 - 前記特定手段により特定された所定の時点に関連する複数の画像を動画像として抽出する抽出手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置を用いた画像処理方法であって、
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する処理と、
取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する処理と、
設定された前記複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する処理と、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 画像処理装置のコンピュータを、
被写体の動作が連続的に撮像された複数の画像を取得する取得手段、
前記取得手段により取得された複数の画像の各々における複数の所定位置に領域を設定する領域設定手段、
前記領域設定手段により設定された複数の領域の各々における前記複数の画像間の画素値の変動に基づいて、前記複数の画像のうち前記被写体の動作における所定の時点に関連する画像を複数特定する特定手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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