JP6024728B2 - 検出装置、検出方法及びプログラム - Google Patents
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Description
撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域における、所定の検出条件を満たす状態を検出する検出手段と、
前記撮像画像から前記所定の検出条件とは異なる所定の判別条件を満たす所定の被写体を判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域外に前記所定の判別条件を満たす所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出手段による前記所定の判別条件とは異なる所定の検出条件を満たす状態の検出を制御する制御手段と、
を備えることを特徴としている。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置100は、中央制御部1と、メモリ2と、撮像部3と、撮像制御部4と、画像データ生成部5と、記憶部6と、画像記録部7と、表示部8と、操作入力部9とを備えている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、撮像制御部4、画像データ生成部5、記憶部6、画像記録部7及び表示部8は、バスライン10を介して接続されている。
なお、表示パネル8aは、例えば、装置本体部100Aに対して光軸X方向に略直交する垂直方向の軸周りに略180°回動自在に軸支されていても良く、この場合も、表示パネル8aをレンズ部3aの露出面と同じ側とした状態では、所謂、自分撮りを行うことができる。
電子撮像部3bは、例えば、CMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサから構成され、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
なお、図示は省略するが、撮像部3は、レンズ部3aを通過する光の量を調整する絞りを備えていても良い。
撮像制御部4は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。撮像制御部4は、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部3bを走査駆動して、所定周期毎に光学像を電子撮像部3bにより二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部3bの撮像領域から1画面分ずつフレーム画像を読み出して画像データ生成部5に出力させる。また、撮像制御部4は、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
なお、撮像制御部4の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、状態判定部4aは、撮像部3により撮像されて表示部8に表示される被写体の画像を当該被写体自身に視認させることが可能な所定の状態(所謂、自分撮りの状態)であるか否かを判定する。
具体的には、状態判定部4aは、撮像部3による被写体の撮像の際に、撮像部3の撮像方向(レンズ部3aの露出方向)と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっている状態であるか否かを判定する。例えば、状態判定部4aは、装置本体部100Aに対して表示パネル8aが略180°回動したことを機械的に検出するスイッチ(図示略)の検出信号や、表示パネル8aの重力方向に対する傾きを検出するセンサ(例えば、加速度センサ等;図示略)の検出信号の入力に基づいて、撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっているか否かを判定する。
そして、状態判定部4aは、撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっていると判定した場合に、撮像部3により撮像されて表示部8に表示される被写体の画像を当該被写体自身に視認させることが可能な所定の状態であると特定する。
本実施形態において、判別部4bは、所定の顔検出処理を行い、逐次表示されるライブビュー画像L内から人の顔が含まれる顔領域F(図7(a)参照)を検出する。顔領域Fが検出された場合、判別部4bは、被写体として人を判別したこととなる。また、判別部4bは、顔領域Fを検出した場合、顔領域Fの画像データを顔画像データファイル6a(後述)に記憶されている特定の人物の顔に係る顔画像データと照合し、被写体として判別された人が特定の人物であるか判別する。そして、顔領域Fの画像データと特定の人物の顔に係る顔画像データとが一致した場合、判別部4bは、被写体として特定の人物を判別したこととなる。
なお、上述した顔検出処理は、公知の技術であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態において、取得部4cは、判別部4bにより被写体として人が判別された場合に、当該人に係る情報として、当該人のフォーカス距離、すなわち撮像装置100から被写体として判別された人までの距離に係るフォーカス距離情報を取得する。このフォーカス距離情報は、被写体として判別された人に対して撮像制御部4によるAF制御が行われた際に取得されるようになっている。
本実施形態において、取得部4cは、人の特徴色として、当該人の肌の色に係る特徴色情報を取得する。具体的には、取得部4cは、判別部4bにより検出された顔領域F(図7(a)参照)から標準的な肌色及び当該肌色と近似する色(近似色)の領域のみを抽出、つまり、髪の毛、眉毛、目、唇等の領域を除外し、抽出された領域における色の平均値(RGB値)を算出する。そして、取得部4cは、この平均値、すなわち顔の肌色のRGB値に係るデータ(人の肌の色に係る特徴色情報)を取得する。なお、上述の平均値を算出する場合、抽出された領域における色相値(°)から算出するようにしても良い。
また、本実施形態において、取得部4cは、人の特徴色として、当該人の衣服の色に係る特徴色情報を取得する。具体的には、取得部4cは、判別部4bにより判別された人の領域のうち顔領域Fとは異なる肌色領域H(図7(a)参照)の上側に隣接する所定面積以上の領域を抽出し、抽出された領域におけるRGB値を算出する。そして、取得部4cは、このRGB値、すなわち衣服と推測される領域の色のRGB値に係るデータ(人の衣服の色に係る特徴色情報)を取得する。なお、判別部4bにより判別された人の領域内に複数の肌色領域が含まれている場合は、当該人の顔領域Fにより近い肌色領域を対象とするようにする。また、人の衣服の色に係る特徴色情報は、RGB値に係るデータに限らず、色相値(°)に係るデータであっても良い。
具体的には、取得部4cは、判別部4bにより判別された人の顔領域Fの縦方向の長さと、手の大きさを算出するための所定の比率とを乗算することによって、当該人の顔領域Fから推測される手の大きさに係る手寸法情報を取得する。ここで、手の大きさは、例えば中指の先から手の平のつけ根までの長さ(pixels)で表す。
具体的には、取得部4cは、判別部4bにより判別された人の顔領域Fの画像データと、記憶部6(後述)に記憶されている特定の人物の顔に係る顔画像データと、が一致する場合に、検出条件テーブル6b(後述)から当該特定の人物と対応付けられた検出条件Aに係る情報を特定情報として取得する。図3に示すように、例えば、判別部4bにより被写体として特定の人物aが判別された場合、取得部4cは、特定の人物aと対応付けられた検出条件A(検出領域(所定の領域)T(図7参照)内における手の上下方向の動作)に係る情報を特定情報として取得する。
検出条件テーブル6bにおいて、検出条件1〜4及び検出条件Aが定義されている。
具体的には、検出条件1では、被写体フォーカス距離から所定の距離の範囲内(被写体フォーカス距離(m)±s(m))であることとされている。ここで、所定の距離とは、ライブビュー画像Lの奥行方向における距離をいい、所定の距離として、被写体となる人の手が届き得る距離(例えば、1m)が設定される。
検出条件2では、判別部4bにより被写体として判別された人の肌の色と同色又は類似色の範囲内(顔の肌色のRGB値±t)であることとされている。
検出条件3では、手の大きさと略同一の範囲内(手の大きさ(pixels)±v(pixels))であることとされている。
検出条件4では、判別部4bにより被写体として判別された人の衣服の色と同色又は類似色の範囲内(衣服の色のRGB値±p)であることとされている。
検出条件Aでは、例えば、特定の人物aの場合、検出領域T内における上から下への動作(特定情報)が検出されること、また、特定の人物bの場合、検出領域T内における下から上への動作(特定情報)が検出されること、また、特定の人物cの場合、検出領域T内における上→下→上の動作(特定情報)が検出されること、また、特定の人物dの場合、検出領域T内における下→上→下の動作(特定情報)が検出されること、…等とされている。
検出部4dは、図3に示す検出条件テーブル6bを参照し、先ず、検出条件1の条件内容に、取得部4cにより取得された具体的なフォーカス距離情報を当てはめることによって、検出条件1(被写体フォーカス距離から所定の距離の範囲内(被写体フォーカス距離(m)±s(m))であること)を設定する。なお、「s」の値は、適宜任意に変更可能であり、例えば、ユーザによる操作部の所定の操作に基づいて指定することができる。また、「s」の値は絶対数ではなく比率(%)としても良い。
続けて、検出部4dは、図3に示す検出条件テーブル6bの検出条件2の条件内容に、取得部4cにより取得された具体的な顔の肌色のRGB値に係るデータを当てはめることによって、検出条件2(判別部4bにより被写体として判別された人の肌の色と同色又は類似色の範囲内(顔の肌色のRGB値±t)であること)を設定する。なお、検出条件2の条件内容として、「顔の肌色のRGB値±t」の代わりに「顔の肌の色の色相値±u(°)」を用いても良い。また、「t」,「u」の値は、上述の「s」の値と同様、適宜任意に変更可能である。また、「t」,「u」の値は絶対数ではなく比率(%)としても良い。
続けて、検出部4dは、図3に示す検出条件テーブル6bの検出条件3の条件内容に、取得部4cにより取得された具体的な手の大きさに係る手寸法情報を当てはめることによって、検出条件3(手の大きさと略同一の範囲内(手の大きさ(pixels)±v(pixels))であること)を設定する。なお、「v」の値は、上述の「s」の値と同様、適宜任意に変更可能である。また、「v」の値は絶対数ではなく比率(%)としても良い。
続けて、検出部4dは、図3に示す検出条件テーブル6bの検出条件4の条件内容に、取得部4cにより取得された具体的な衣服と推測される領域の色のRGB値に係るデータを当てはめることによって、検出条件4(判別部4bにより被写体として判別された人の衣服の色と同色又は類似色の範囲内(衣服の色のRGB値±p)であること)を設定する。なお、検出条件4の条件内容として、「衣服の色のRGB値±p」の代わりに「衣服の色の色相値±q(°)」を用いても良い。また、「p」,「q」の値は、上述の「s」の値と同様、適宜任意に変更可能である。また、「p」,「q」の値は絶対数ではなく比率(%)としても良い。
本実施形態において、開始制御部4eは、判別部4bにより判別された人又は特定の人物に動きがあると検出部4dにより判断された場合、撮像部3による被写体の撮像画像の撮影処理を実行する。
具体的には、判別部4bにより被写体として人が判別されたものの、当該人が特定の人物であると判別されなかった場合、開始制御部(実行手段)4eは、検出条件1を満たすとともに、検出条件2〜4のうちの何れか一つの条件を満たすと検出部4dにより判定されたときに、撮像部3による被写体の撮像画像の撮影処理を実行する。一方、判別部4bにより被写体として特定の人物が判別された場合、開始制御部4eは、検出条件1を満たすとともに、検出条件2〜4のうちの何れか一つの条件を満たし、さらに検出条件Aを満たすと検出部4dにより判定されたときに、撮像部3による被写体の撮像画像の撮影処理を実行する。
また、画像データ生成部5は、生成した画像データをバッファメモリとして使用されるメモリ2や画像記録部7に転送する。
本実施形態では、画像記録部7は、例えば、開始制御部4eにより撮影処理を実行した際に撮像された画像の画像データ等を記録する。
なお、表示パネル8aとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
具体的には、操作入力部9は、例えば、シャッタボタン、動作モードや機能等の選択指示に係る上下左右のカーソルボタン、決定ボタン等を具備する操作部(図示略)を備えている。
そして、ユーザにより操作部の各種ボタンが操作されると、操作入力部9は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部1に出力する。中央制御部1は、操作入力部9から出力され入力された操作指示に従って所定の動作(例えば、被写体の撮像等)を各部に実行させる。
なお、操作入力部9は、表示部8の表示パネル8aと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有して構成されていても良い。
次に、本実施形態の撮像装置100によるモーションシャッタ処理について図4を参照して説明する。
図4は、モーションシャッタ処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
そして、所定時間内に被写体として人が判別されないと(ステップS4;No)、モーションシャッタ処理を終了する。一方、所定時間内に被写体として人が判別されると(ステップS4;YES)、判別部4bは、被写体として判別されて人が特定の人物であるか否か判定する(ステップS5)。
一方、ステップS5にて、被写体として判別された人が特定の人物であるか否かを所定時間内に判別することができた場合(ステップS5;YES)、検出処理2(ステップS7)、撮影処理(ステップS8)を実行し、モーションシャッタ処理を終了する。なお、検出処理2については、後述する。
次に、検出処理1について、図5を参照して詳細に説明する。
図5は、検出処理1に係る動作の一例を示すフローチャートである。
次に、検出処理2について、図6を参照して詳細に説明する。
図6は、検出処理2に係る動作の一例を示すフローチャートである。検出処理2では、ステップS25の検出条件Aを取得する処理、及び、ステップS31の検出条件Aを満たすか否かの判定処理以外は、上述の検出処理1と同様の処理が実行されるようになっている。
従って、検出領域T内に検出条件を満たさない人や物が写り込んでしまった場合に、当該人や物の状態変化が検出されてしまうことを防止することができるので、当該検出条件を満たす所定の物体の状態変化のみを適切に検出することができるようになる。
従って、被写体フォーカス距離から所定の距離の範囲内に無い物体の状態変化を検出対象から除外することができるので、例えば、被写体となる人の後方を別の人や車等が通り過ぎたことによる誤検出を防止することができるようになる。
従って、上述の検出条件1を満たす物体であっても、当該物体の色が被写体として判別された人の肌の色と同色又は類似色の範囲内でない場合、当該物体の状態変化を検出対象から除外することができるので、誤検出をより確実に防止することができるようになる。
従って、上述の検出条件1を満たす物体であっても、当該物体の大きさが被写体として判別された人の手の大きさと略同一の範囲内でない場合、当該物体の状態変化を検出対象から除外することができるので、誤検出をより確実に防止することができるようになる。
従って、上述の検出条件1を満たす物体であっても、当該物体の色が被写体として判別された人の衣服の色と同色又は類似色の範囲内でない場合、当該物体の状態変化を検出対象から除外することができるので、誤検出をより確実に防止することができるようになる。
従って、上述の検出条件1、及び、検出条件2〜4の何れか一つの条件を満たす物体の状態変化であっても、当該物体の動きが検出条件Aを満たさない場合、当該物体の状態変化を検出対象から除外することができるので、誤検出をより一層確実に防止することができるようになる。
従って、ユーザ所望の位置に検出領域Tを設定することが可能となるので、ユーザ所望の位置で所定の物体の状態変化を検出することができ、被写体となる人は所望の姿勢で撮影を行うことができるようになる。
次に、実施形態2の撮像装置200について説明する。なお、基本的には、実施形態1の撮像装置100と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
実施形態2の撮像装置200は、フォーカス距離情報及び焦点距離情報に基づき、モーション検出(検出処理1(図9参照)、検出処理2(図10参照))を行う際の閾値(動作検出感度)を変化させることを特徴とする。
以下、本実施形態の検出部4dについて説明する。
具体的には、検出部4dは、上述のフォーカス距離の値の逆数と、上述の焦点距離の値と、所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する。そして、検出部4dは、撮像部3により撮像される複数の画像フレーム間の検出領域Tにおける画素値(輝度、色)の変化量が上記閾値以上である場合に、ライブビュー画像L内の検出領域Tにおいて状態変化があったと判断する。
例えば、図8(b)に示すように、撮像装置200から被写体となる人(男の子)までのフォーカス距離が同図(a)に比べて長く、また、同図(a)に比べて焦点距離が短い場合、閾値は同図(a)に比べて小さくなる。これにより、図8(b)に示すように、被写体となる男の子の手の振り幅が同図(a)に比べて小さい、すなわちライブビュー画像L内の検出領域Tにおける画素値の変化量が小さい場合であっても、閾値を下げる(動作検出感度を上げる)ことにより、この男の子の手の動き(状態変化)を検出することができるようになる。
図9は、実施形態2における検出処理1を示すフローチャートである。
図9に示すように、実施形態2における検出処理1では、上記実施形態1の場合と同様、ステップS11の処理を行った後、検出部4dは、撮像装置200から被写体として判別された人までの距離に係るフォーカス距離情報の取得(AF制御)が行われた際のレンズ部3aのレンズの焦点距離に係る焦点距離情報を取得する(ステップS201)。次いで、検出部4dは、取得されたフォーカス距離の値の逆数と焦点距離の値と所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する(ステップS202)。次いで、検出部4dは、上記実施形態1の場合と同様、ステップS12〜ステップS14の処理を行う。
ステップS203にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されないと判定された場合(ステップS203;NO)、検出部4dは、ステップS203の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS203にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されたと判定された場合(ステップS203;YES)、検出部4dは、それ以降(ステップS16〜ステップS19)の処理を実行して検出処理1を終了する。
図10は、実施形態2における検出処理2を示すフローチャートである。
図10に示すように、実施形態2における検出処理2では、上記実施形態1の場合と同様、ステップS21の処理を行った後、検出部4dは、撮像装置200から被写体として判別された人までの距離に係るフォーカス距離情報の取得(AF制御)が行われた際のレンズ部3aのレンズの焦点距離に係る焦点距離情報を取得する(ステップS211)。次いで、検出部4dは、取得されたフォーカス距離の値の逆数と焦点距離の値と所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する(ステップS212)。次いで、検出部4dは、上記実施形態1の場合と同様、ステップS21〜ステップS25の処理を行う。
ステップS213にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されないと判定された場合(ステップS213;NO)、検出部4dは、ステップS213の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS213にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されたと判定された場合(ステップS213;YES)、検出部4dは、それ以降(ステップS27〜ステップS31)の処理を実行して検出処理2を終了する。
従って、フォーカス距離情報と焦点距離情報に基づき、ライブビュー画像L内の検出領域Tにおいて状態(例えば、被写体となる人の手の動き)を検出する際の閾値を設定するので、フォーカス距離情報と焦点距離情報に応じて当該閾値を異ならせることができる。
これにより、設定された閾値に応じてモーション検出の際の動作検出感度を異ならせることができ、被写体の撮像状況に適した動作検出感度を設定することができるようになるので、モーション検出の検出精度を向上させ、安定したモーションシャッタを発揮することができる。
従って、例えば、設定された閾値が小さいほど、モーション検出の際の動作検出感度を上げることができるようになる。
これにより、撮像装置200から被写体までの距離が遠くこの被写体の写りが小さい場合には、モーション検出の際の動作検出感度を上げることができるので、この被写体の動きの変化が小さくてもこの被写体の動きを好適に検出することができる。
次に、実施形態2の変形例の撮像装置200Tについて説明する。なお、基本的には、実施形態1の撮像装置100、実施形態2の撮像装置200と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
実施形態2の変形例の撮像装置200Tは、フォーカス距離情報及び焦点距離情報の代わりとして、被写体となる人の顔の大きさに係る顔寸法情報に基づき、モーション検出(検出処理1(図11参照)、検出処理2(図12参照))を行う際の閾値(動作検出感度)を変化させることを特徴とする。
以下、本変形例の取得部4c及び検出部4dについて説明する。
具体的には、取得部4cは、被写体寸法情報として、判別部4bにより判別された人の顔領域F(図7(a)参照)から当該人の顔の大きさに係る顔寸法情報を取得する。ここで、人の顔の大きさは、例えば判別部4bにより判別された人の顔領域Fの面積で表す。
図11は、本変形例における検出処理1を示すフローチャートである。
図11に示すように、本変形例における検出処理1では、先ず、検出部4dは、取得部4cにより取得された顔寸法情報に基づく人の顔の大きさの値と所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する(ステップS221)。次いで、検出部4dは、上記実施形態1の場合と同様、ステップS11〜ステップS14の処理を行う。
ステップS203にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されないと判定された場合(ステップS203;NO)、検出部4dは、ステップS203の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS203にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されたと判定された場合(ステップS203;YES)、検出部4dは、それ以降(ステップS16〜ステップS19)の処理を実行して検出処理1を終了する。
図12は、本変形例における検出処理2を示すフローチャートである。
図12に示すように、本変形例における検出処理2では、先ず、検出部4dは、取得部4cにより取得された顔寸法情報に基づく人の顔の大きさの値と所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する(ステップS231)。次いで、検出部4dは、上記実施形態1の場合と同様、ステップS21〜ステップS25の処理を行う。
ステップS213にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されないと判定された場合(ステップS213;NO)、検出部4dは、ステップS213の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS213にて、検出領域T内で物体の閾値以上の動きが検出されたと判定された場合(ステップS213;YES)、検出部4dは、それ以降(ステップS27〜ステップS31)の処理を実行して検出処理2を終了する。
従って、顔寸法情報に基づき、ライブビュー画像L内の検出領域Tにおいて状態(例えば、被写体となる人の手の動き)を検出する際の閾値を設定するので、顔寸法情報に応じて当該閾値を異ならせることができる。
これにより、設定された閾値に応じてモーション検出の際の動作検出感度を異ならせることができ、被写体の撮像状況に適した動作検出感度を設定することができるようになるので、モーション検出の検出精度を向上させ、安定したモーションシャッタを発揮することができる。
従って、例えば、設定された閾値が小さいほど、モーション検出の際の動作検出感度を上げることができるようになる。
これにより、被写体となる人の顔の大きさが小さい場合には、撮像装置200Tから被写体までの距離が遠いと判断し、モーション検出の際の動作検出感度を上げることができるので、この被写体の動きの変化が小さくてもこの被写体の動きを好適に検出することができる。
次に、実施形態3の撮像装置300について説明する。なお、基本的には、実施形態1の撮像装置100と同様の構成を有しており、以下、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
実施形態3の撮像装置300は、検出領域T内で物体の動きが検出された際の検出領域T内の画素値の変化量が閾値以上である場合に、この動きが有意であると判定し撮影処理を実行することを特徴とする。
以下、本実施形態の取得部4c、開始制御部4e、及び撮像制御部4について説明する。
具体的には、撮像制御部4は、検出部4dにより検出領域T内で物体の動きが検出された際の当該物体の動きが検出された位置までのフォーカス距離に係るフォーカス距離情報、及び、当該物体の動きが検出された位置に対してAF制御を実行したときのレンズ部3aのレンズの焦点距離に係る焦点距離情報に基づき、検出部4dにより検出された物体の動きが有意であるか否かを判定する際の閾値を設定する。検出部4dは、上述のフォーカス距離の値の逆数 と、上述の焦点距離の値と、所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する。
また、撮像制御部4は、検出部4dにより検出領域T内で物体の動きが検出された際の検出領域T内の画素値の変動量の値が閾値以上であるか否かを判定する。そして、検出領域T内の画素値の変動量の値が閾値以上であると判定された場合、撮像制御部4は、当該物体の動きは有意であると判定する。一方、検出領域T内の画素値の変動量の値が閾値以上でないと判定された場合、撮像制御部4は、当該物体の動きは無意であると判定する。
図13は、本実施形態におけるモーションシャッタ処理を示すフローチャートである。
図13に示すように、本実施形態におけるモーションシャッタ処理では、先ず、上記実施形態1の場合と同様、ステップS1及びステップS2の処理を行う。
ステップS301にて、検出領域T内で物体の動きが検出されないと判定された場合(ステップS301;NO)、モーションシャッタ処理を終了する。一方、ステップS301にて、検出領域T内で物体の動きが検出されたと判定された場合(ステップS301;YES)、取得部4cは、検出部4dにより検出領域T内で物体の動きが検出された際の当該物体の動きが検出された位置までのフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得する(ステップS302)。
次いで、撮像制御部4は、取得されたフォーカス距離の値の逆数と焦点距離の値と所定の係数とを掛け合わせた値を閾値として設定する(ステップS304)。
ステップS305にて、検出領域T内の画素値の変動量の値が閾値以上であると判定された場合(ステップS305;YES)、撮像制御部4は、当該物体の動きは有意であると判定する(ステップS306)。そして、上記実施形態1の場合と同様、撮影処理(ステップS8)を実行し、モーションシャッタ処理を終了する。
一方、ステップS305にて、検出領域T内の画素値の変動量の値が閾値以上でないと判定された場合(ステップS305;NO)、撮像制御部4は、当該物体の動きは無意であると判定し(ステップS307)、ステップS301へ戻り、それ以降の処理を繰り返す。
従って、例えば、検出部4dにより検出された状態変化が有意であるか否かを判定することによって、撮像部3による撮影処理を実行するか否かを決定することができるので、モーションシャッタにおいて、ユーザの意図する撮影処理のみを実行することができる。
従って、フォーカス距離情報と焦点距離情報に基づき、検出部4dにより検出された物体の動きが有意であるか否かを判定する際の閾値を設定するので、フォーカス距離情報と焦点距離情報に応じて当該閾値を異ならせることができる。
これにより、設定された閾値に応じて検出部4dにより検出された物体の動きが有意であるか否かを判定する際の判定基準を異ならせることができ、被写体の撮像状況に適した判定基準を設定することができる。
従って、例えば、設定された閾値が小さいほど、検出部4dにより検出された物体の動きが有意であるか否かを判定する際の判定基準を下げることができるようになる。
これにより、撮像装置300から被写体までの距離が遠くこの被写体の写りが小さい場合には、判定基準を下げることができるので、この被写体の動きの変化が小さくてもこの被写体の動きが有意であると判定することができ、かかる場合にモーションシャッタが作動しないという不都合を防止することができる。
例えば、上記実施形態1にあっては、検出条件1を満たすとともに、検出条件2〜4のうちの何れか一つの条件を満たす場合、検出部4dは、判別部4bにより判別された人(被写体)に動きがあるものとして判断するようにしたが、当該判断を行うために満たさなければならない条件を適宜任意に変更可能であり、例えば、検出条件1〜4のうちの何れか一つの条件を満たす場合や、検出条件1〜4のすべての条件を満たす場合に、検出部4dは、判別部4bにより判別された人(被写体)に動きがあるものとして判断するようにしても良い。
すなわち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、検出処理ルーチン、判別処理ルーチン、取得処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、検出処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、撮像画像内の所定の領域における状態を検出する手段として機能させるようにしても良い。また、判別処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、撮像画像から被写体を判別する手段として機能させるようにしても良い。また、取得処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、判別処理ルーチンにより所定の領域外に所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する手段として機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、取得処理ルーチンにより取得された所定の被写体に係る情報に基づき、検出処理ルーチンによる所定の領域における状態の検出を制御する手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
撮像画像内の所定の領域における状態を検出する検出手段と、
前記撮像画像から被写体を判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域外に所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出手段による前記所定の領域における状態の検出を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。
<請求項2>
前記検出手段は、撮像画像内の予め決められた位置に設けられた前記所定の領域において、指定された距離における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体のフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得し、
前記制御手段は、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記所定の被写体のフォーカス距離から指定された距離の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項3>
前記検出手段は、撮像画像内の予め決められた位置に設けられた前記所定の領域において、所定の色における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体の特徴色に係る特徴色情報を取得し、
前記制御手段は、更に、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得された特徴色情報に基づき、前記所定の被写体の特徴色と同色又は類似色の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
<請求項4>
前記所定の被写体は人であり、
前記検出手段は、撮像画像内の予め決められた位置に設けられた前記所定の領域において、所定の色における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体としての人の特徴色に係る特徴色情報を取得し、
前記制御手段は、更に、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得された特徴色情報に基づき、前記人の特徴色と同色又は類似色の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
<請求項5>
前記人の特徴色は、当該人の肌の色であることを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
<請求項6>
前記人の特徴色は、当該人の衣服の色であることを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
<請求項7>
前記所定の被写体は人であり、
前記検出手段は、撮像画像内の予め決められた位置に設けられた前記所定の領域において、所定の大きさにおける物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体としての人の顔の大きさから推測される手の大きさに係る手寸法情報を取得し、
前記制御手段は、更に、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得された手寸法情報に基づき、前記手の大きさと略同一の範囲内の物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項8>
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体のフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項9>
前記制御手段は、更に、当該検出装置が備える前記撮像画像を取得するためのレンズの焦点距離情報に基づき、前記閾値を設定することを特徴とする請求項8に記載の検出装置。
<請求項10>
前記制御手段は、前記フォーカス距離情報に基づくフォーカス距離が長いほど、又は前記焦点距離情報に基づく焦点距離が短いほど、前記閾値を小さい値に設定することを特徴とする請求項9に記載の検出装置。
<請求項11>
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体の大きさに係る被写体寸法情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された被写体寸法情報に基づき、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項12>
前記所定の被写体は人であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体としての人の顔の大きさに係る顔寸法情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された顔寸法情報に基づき、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項11に記載の検出装置。
<請求項13>
前記制御手段は、前記顔寸法情報に基づく人の顔の大きさが小さいほど、前記閾値を小さい値に設定することを特徴とする請求項12に記載の検出装置。
<請求項14>
前記制御手段は、前記判別手段により判別された被写体に応じて、前記検出手段による検出条件を異ならせるように制御することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項15>
前記検出手段は、撮像画像内の予め決められた位置に設けられた前記所定の領域において、所定の特定情報における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記判別手段により所定の被写体として特定の人物が判別された場合に、当該特定の人物と対応付けられて予め記憶されている特定情報を取得し、
前記制御手段は、更に、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得された前記特定情報に基づき、物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項14に記載の検出装置。
<請求項16>
前記撮像画像内の所定の領域の位置は、前記判別手段により判別された所定の被写体の位置とは関係なく設定されることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項17>
被写体の画像を撮影する撮像手段を備え、
前記検出手段により前記所定の領域における状態が検出されたことを契機として、前記撮像手段による撮影に係る所定の処理を実行する実行手段を、更に備えることを特徴とする請求項1〜16の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項18>
前記実行手段は、前記検出手段により前記所定の領域における状態が検出されたことを契機として、前記撮像手段による撮像画像の撮影処理を実行することを特徴とする請求項17に記載の検出装置。
<請求項19>
前記検出手段は、撮像画像内の所定の領域における状態変化を検出し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出手段による前記所定の領域における状態変化の検出を制御することを特徴とする請求項1〜18の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項20>
撮像画像内の所定の領域における状態を検出する処理と、
前記撮像画像から被写体を判別する処理と、
前記所定の領域外に所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する処理と、
前記所定の被写体に係る情報に基づき、前記所定の領域における状態の検出を制御する処理と、
を含むことを特徴とする検出方法。
<請求項21>
コンピュータに、
撮像画像内の所定の領域における状態を検出する検出機能、
前記撮像画像から被写体を判別する判別機能、
前記判別機能により前記所定の領域外に所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する取得機能、
前記取得機能により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出機能による前記所定の領域における状態の検出を制御する制御機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項22>
撮像画像内の所定の領域における状態変化を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記所定の領域内に状態変化が検出された際の、当該状態変化が検出された位置までのフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記検出手段により検出された状態変化が有意であるか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。
<請求項23>
前記判定手段は、前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記検出手段により検出された状態変化が有意であるか否かを判定する際の閾値を設定することを特徴とする請求項22に記載の検出装置。
<請求項24>
前記判定手段は、更に、当該検出装置が備える前記撮像画像を取得するためのレンズの焦点距離情報に基づき、前記閾値を設定することを特徴とする請求項23に記載の検出装置。
<請求項25>
前記判定手段は、前記フォーカス距離情報に基づくフォーカス距離が長いほど、又は前記焦点距離情報に基づく焦点距離が短いほど、前記閾値を小さい値に設定することを特徴とする請求項24に記載の検出装置。
<請求項26>
撮像画像内の所定の領域における状態変化を検出する処理と、
前記所定の領域内に状態変化が検出された際の、当該状態変化が検出された位置までのフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得する処理と、
取得されたフォーカス距離情報に基づき、検出された状態変化が有意であるか否かを判定する処理と、
を含むことを特徴とする検出方法。
<請求項27>
コンピュータに、
撮像画像内の所定の領域における状態変化を検出する検出機能、
前記検出機能により前記所定の領域内に状態変化が検出された際の、当該状態変化が検出された位置までのフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得する取得機能、
前記取得機能により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記検出機能により検出された状態変化が有意であるか否かを判定する判定機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
3 撮像部
4 撮像制御部
4a 状態判定部
4b 判別部
4c 取得部
4d 検出部
4e 開始制御部
6 記憶部
6a 顔画像データファイル
6b 検出条件テーブル
8 表示部
8a 表示パネル
8b 表示制御部
F 顔領域
M 開始指標
T 検出領域
Claims (20)
- 撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域における、所定の検出条件を満たす状態を検出する検出手段と、
前記撮像画像から前記所定の検出条件とは異なる所定の判別条件を満たす所定の被写体を判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域外に前記所定の判別条件を満たす所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出手段による前記所定の判別条件とは異なる所定の検出条件を満たす状態の検出を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。 - 前記検出手段は、前記所定の領域において、指定された距離における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体のフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得し、
前記制御手段は、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記所定の被写体のフォーカス距離から指定された距離の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記検出手段は、前記所定の領域において、所定の色における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体の特徴色に係る特徴色情報を取得し、
前記制御手段は、前記所定の領域において、前記取得手段により取得された特徴色情報に基づき、前記所定の被写体の特徴色と同色又は類似色の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。 - 前記所定の被写体は人であり、
前記検出手段は、前記所定の領域において、所定の色における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体としての人の
特徴色に係る特徴色情報を取得し、
前記制御手段は、前記所定の領域において、前記取得手段により取得された特徴色情報に基づき、前記人の特徴色と同色又は類似色の範囲内で物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の検出装置。 - 前記人の特徴色は、当該人の肌の色、又は当該人の衣服の色であることを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
- 前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体のフォーカス距離に係るフォーカス距離情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得されたフォーカス距離情報に基づき、前記所定の検出条件として、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記制御手段は、更に、当該検出装置が備える前記撮像画像を取得するためのレンズの焦点距離情報に基づき、前記閾値を設定することを特徴とする請求項6に記載の検出装置。
- 前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体の大きさに係る被写体寸法情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された被写体寸法情報に基づき、前記所定の検出条件として、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記所定の被写体は人であり、
前記取得手段は、前記所定の被写体に係る情報として、当該所定の被写体としての人の顔の大きさに係る顔寸法情報を取得し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された顔寸法情報に基づき、前記所定の検出条件として、前記検出手段が前記所定の領域において状態を検出する際の閾値を設定することを特徴とする請求項8に記載の検出装置。 - 前記制御手段は、前記判別手段により判別された所定の被写体に応じて、前記所定の検出条件を異ならせるように制御することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の検出装置。
- 前記検出手段は、更に、前記所定の領域において、所定の特定情報における物体の状態を検出可能であり、
前記取得手段は、更に、前記判別手段により所定の被写体として特定の人物が判別された場合に、当該特定の人物と対応付けられて予め記憶されている特定情報を取得し、
前記制御手段は、更に、撮像画像内の前記所定の領域において、前記取得手段により取得された前記特定情報に基づき、物体の状態を検出するように、前記検出手段を制御することを特徴とする請求項10に記載の検出装置。 - 前記所定の領域の位置は、前記判別手段により判別される所定の被写体の位置とは関係なく予め設定されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の検出装置。
- 被写体の画像を撮影する撮像手段と、
前記検出手段により前記所定の領域における所定の状態が検出されたことを契機として、前記撮像手段による撮像画像の撮影処理を実行する実行手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の検出装置。 - 前記検出手段は、前記所定の領域における状態変化を検出し、
前記制御手段は、前記取得手段により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出手段による前記所定の領域における状態変化の検出を制御することを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の検出装置。 - 被写体の画像を撮影する撮像手段と、
前記判別手段により判別される所定の被写体が、前記撮像手段により撮像される画像を、視認可能に表示する表示手段と、を更に備え、
前記検出手段は、前記撮像手段により撮像され、かつ前記所定の被写体が視認可能な撮像画像内の前記所定の領域における、所定の条件を満たす状態を検出することを特徴とする請求項1〜14の何れか一項に記載の検出装置。 - 撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域における、所定の検出条件を満たす状態を検出する処理と、
前記撮像画像から前記所定の検出条件とは異なる所定の判別条件を満たす所定の被写体を判別する処理と、
前記所定の領域外に前記所定の判別条件を満たす所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する処理と、
前記所定の被写体に係る情報に基づき、前記所定の判別条件とは異なる所定の検出条件を満たす前記所定の領域における状態の検出を制御する処理と、
を含むことを特徴とする検出方法。 - コンピュータに、
撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域における、所定の検出条件を満たす状態を検出する検出機能、
前記撮像画像から前記所定の検出条件とは異なる所定の判別条件を満たす所定の被写体を判別する判別機能、
前記判別機能により前記所定の領域外に前記所定の判別条件を満たす所定の被写体が判別された場合に、当該所定の被写体に係る情報を取得する取得機能、
前記取得機能により取得された所定の被写体に係る情報に基づき、前記検出機能による前記所定の判別条件とは異なる所定の検出条件を満たす前記所定の領域における状態の検出を制御する制御機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。 - 撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域において、所定の大きさにおける物体の状態を検出する検出手段と、
前記撮像画像から人を判別する判別手段と、
前記判別手段により前記所定の領域外に所定の人が判別された場合に、当該所定の人の顔の大きさから推測される手の大きさに係る手寸法情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された手寸法情報に基づき、前記検出手段による前記所定の領域における、前記手の大きさと略同一の範囲内の物体の状態の検出を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。 - 撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域において、所定の大きさにおける物体の状態を検出する処理と、
前記撮像画像から人を判別する処理と、
前記所定の領域外に所定の人が判別された場合に、当該所定の人の顔の大きさから推測される手の大きさに係る手寸法情報を取得する処理と、
前記手寸法情報に基づき、前記所定の領域における、前記手の大きさと略同一の範囲内の物体の状態の検出を制御する処理と、
を含むことを特徴とする検出方法。 - 撮像画像内の予め決められた位置に設けられた所定の領域において、所定の大きさにおける物体の状態を検出する検出機能と、
前記撮像画像から人を判別する判別機能と、
前記判別機能により前記所定の領域外に所定の人が判別された場合に、当該所定の人の顔の大きさから推測される手の大きさに係る手寸法情報を取得する取得機能と、
前記取得機能により取得された手寸法情報に基づき、前記検出機能による前記所定の領域における、前記手の大きさと略同一の範囲内の物体の状態の検出を制御する制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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