JP6443156B2 - 検出装置、検出制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
撮像手段を備える検出装置であって、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する検出手段と、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する設定手段と、
前記設定手段により可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出手段による前記所定の物体の検出を開始させる制御手段と、
を備えることを特徴としている。
また、中央制御部1、メモリ2、撮像部3、撮像制御部4、画像データ生成部5、記憶部6、画像記録部7及び表示部8は、バスライン10を介して接続されている。
なお、表示パネル8aは、例えば、装置本体部100Aに対して光軸X方向に略直交する垂直方向の軸周りに略180°回動自在に軸支されていても良く、この場合も、表示パネル8aをレンズ部3aの露出面と同じ側とした状態では、所謂、自分撮りを行うことができる。
電子撮像部3bは、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサから構成され、レンズ部3aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
なお、図示は省略するが、撮像部3は、レンズ部3aを通過する光の量を調整する絞りを備えていても良い。
撮像制御部4は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備えている。撮像制御部4は、タイミング発生器、ドライバにより電子撮像部3bを走査駆動して、所定周期毎に光学像を電子撮像部3bにより二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部3bの撮像領域から1画面分ずつフレーム画像を読み出して画像データ生成部5に出力させる。また、撮像制御部4は、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス調整処理)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う。
なお、撮像制御部4の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
すなわち、状態判定部4aは、撮像部3により撮像されて表示部8に表示される被写体の画像を当該被写体自身に視認させることが可能な所定の状態(所謂、自分撮りの状態)であるか否かを判定する。
具体的には、状態判定部4aは、撮像部3による被写体の撮像の際に、撮像部3の撮像方向(レンズ部3aの露出方向)と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっている状態であるか否かを判定する。例えば、状態判定部4aは、装置本体部100Aに対して表示パネル8aが略180°回動したことを機械的に検出するスイッチ(図示略)の検出信号や、表示パネル8aの重力方向に対する傾きを検出するセンサ(例えば、加速度センサ等;図示略)の検出信号の入力に基づいて、撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっているか否かを判定する。
そして、状態判定部4aは、撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっていると判定した場合に、撮像部3により撮像されて表示部8に表示される被写体の画像を当該被写体自身に視認させることが可能な所定の状態であると特定する。
具体的には、検出部4bは、逐次撮像されるライブビュー画像Lのうち検出領域Tの画素値の変動に基づいて画像の変化を検出することにより、検出対象(例えば、被写体の動作)を検出するモーション検出を行う。
なお、モーション検出は公知の技術を使用することで実現可能であるため、詳細な説明は省略する。
また、モーション検出が開始されると、検出領域Tにはモーション検出が開始されたことを示す開始指標(図示省略)がOSD(On Screen Display)表示される。
具体的には、取得部4cは、上記仮想物体の大きさ、ライブビュー画像L内における当該仮想物体の大きさ、及び光学ズームレンズの焦点距離に基づき、撮像装置100から上記仮想物体までの距離に係る距離情報を取得する。
ここで、光学ズームレンズの焦点距離によらず、ライブビュー画像L内における当該仮想物体の大きさが一定である場合には、「撮像装置100から仮想物体までの距離」対「光学ズームレンズの焦点距離」=「仮想物体の大きさ」対「ライブビュー画像L内における当該仮想物体の大きさ」の等式が成り立つことから、光学ズームレンズの焦点距離の値に上記仮想物体の大きさの値を掛けることによって得られた値をライブビュー画像L内における仮想物体の大きさの値で除した値が撮像装置100から仮想物体までの距離となる。
具体的には、操作時間測定部4dは、状態判定部4aにより撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっていると判定された後、すなわちモーションシャッタモードの発動後、操作入力部9(後述)の操作部であるシャッタキーがユーザによって全押しされ全押し状態が継続している時間を測定する。ここで、全押し状態とは、シャッタキーが完全に押し込まれている状態のことをいう。以降、シャッタキーがユーザによって全押しされ全押し状態が継続している時間を、シャッタキーの全押し時間、という。
具体的には、マニュアルフォーカス調整部4eは、操作入力部9(後述)の操作部の所定の操作によってフォーカス距離の調整に関する指示入力がなされた場合、当該指示入力に基づき、フォーカス距離の調整を行う。
待ち時間の設定方法としては、レンズ部3aの光学ズームレンズの焦点距離に基づき、当該待ち時間を設定する方法(設定方法1)と、シャッタキーの全押し時間に基づき、当該待ち時間を設定する方法(設定方法2)と、マニュアル操作により調整されたフォーカス距離に基づき、当該待ち時間を設定する方法(設定方法3)の3種類の方法がある。
また、上記3種類の設定方法のうち、光学ズームレンズの焦点距離に基づき、待ち時間を設定する方法(設定方法1)或いはシャッタキーの全押し時間に基づき、待ち時間を設定する方法(設定方法2)が選択決定された場合、ユーザによる操作入力部9の所定の操作により「障害物の認識」の項目を指定することが可能となっている。この「障害物の認識」の項目が指定された場合、後述する障害物認識処理によって、上記設定方法1或いは上記設定方法2の方法で設定された待ち時間を調整(補正)することが可能となっている。
ここで、上述したように「撮像装置100から仮想物体までの距離」対「光学ズームレンズの焦点距離」=「仮想物体の大きさ」対「ライブビュー画像L内における当該仮想物体の大きさ」の等式が成り立ち、「仮想物体の大きさ」及び「ライブビュー画像L内における当該仮想物体の大きさ」の値がほぼ一定であるとした場合、「撮像装置100から仮想物体までの距離」と「光学ズームレンズの焦点距離」とは正比例の関係にあるといえる。つまり、設定部4fは、取得部4cにより取得された撮像装置100から仮想物体までの距離に係る距離情報に応じて、待ち時間を設定したこととなる。
具体的には、設定部4fは、後述する記憶部6に記憶されている第2テーブル6b(図3(b)参照)を参照し、例えば、操作時間測定部4dにより測定されたシャッタキーの全押し時間が0.1秒未満である場合は、待ち時間を3秒に、当該全押し時間が0.1秒以上、0.3秒未満である場合は、待ち時間を4秒に、当該全押し時間が3秒以上である場合は、待ち時間を10秒に設定する。
具体的には、設定部4fは、後述する記憶部6に記憶されている第3テーブル6c(図3(c)参照)を参照し、例えば、マニュアルフォーカス調整部4eにより調整されたマニュアルフォーカス距離が1m未満である場合は、待ち時間を3秒に、当該マニュアルフォーカス距離が1m以上、3m未満である場合は、待ち時間を4秒に、当該マニュアルフォーカス距離が10m以上である場合は、待ち時間を10秒に設定する。
具体的には、上述した待ち時間設定画面(図4(a)参照)上において、光学ズームレンズの焦点距離に基づき、待ち時間を設定する方法(設定方法1)或いはシャッタキーの全押し時間に基づき、待ち時間を設定する方法(設定方法2)が予め選択決定されており、更に「障害物の認識」の項目が予め指定されている場合、距離測定部4gは、モーションシャッタモードにおいてシャッタキーが全押しされた際に、ライブビュー画像L内の検出領域Tを基準とした障害物認識領域R(図4(b)参照)にてマルチエリアオートフォーカス処理を行う。そして、距離測定部4gは、マルチエリアオートフォーカス処理が行われた各エリアにおけるフォーカス距離に基づき、撮像装置100から各エリアまでの距離を測定する。
なお、障害物認識領域Rは、図4(b)に示すように、例えば、ライブビュー画像Lの1/4のサイズの矩形領域であり、検出領域Tを含み、且つ、当該矩形領域の中心とライブビュー画像Lの中心との距離が最短となる位置に設定されるようになっている。
具体的には、判別部4hは、障害物認識領域Rにおいて、距離測定部4gにより測定された距離(フォーカス距離)が等距離とみなされるエリアの総面積が50%以上を占めるか否かを判別する。そして、障害物認識領域Rにおいて、当該エリアの総面積が50%以上を占めると判別された場合、判別部4hは、障害物認識領域Rに障害物となる物体が存在すると判別する。
より具体的には、例えば、図4(b)に示す状態で、障害物認識領域Rにおいてマルチエリアフォーカス処理が行われた場合、壁に焦点を合わせるエリアが50%以上を占める、つまり距離測定部4gにより測定された距離(フォーカス)が等距離とみなされるエリアの総面積が50%以上を占めることとなり、障害物となる物体(壁)が存在すると判別される。
具体的には、設定部4fは、後述する記憶部6に記憶されている第4テーブル6d(図3(d)参照)を参照し、距離測定部4gにより測定された距離が等距離とみなされるエリアの総面積が50%以上を占めると判別部4hにより判別されたときの当該距離、すなわち障害物までの距離に応じた上限待ち時間を取得する。そして、設定部4fは、上記設定方法1或いは上記設定方法2により設定された待ち時間が上限待ち時間よりも長いか否かを判定する。そして、設定部4fは、上記設定方法1或いは上記設定方法2により設定された待ち時間が上限待ち時間よりも長いと判定した場合、当該上限待ち時間に待ち時間を調整(補正)する。例えば、上記設定方法1によって待ち時間が「4秒」に設定されている場合において、上限待ち時間「3秒」が取得された場合、上記設定方法1によって設定された待ち時間を「4秒」から「3秒」に調整する。
具体的には、実行部4jは、図7(b)に示すように、検出領域Tにおいて検出部4bにより被写体となる人の手が検出された場合、上記所定の処理として、撮像部3による被写体の撮像画像の撮影処理を実行する。
また、画像データ生成部5は、生成した画像データをバッファメモリとして使用されるメモリ2や画像記録部7に転送する。
図3(a)に示すように、第1テーブル6aでは、光学ズームレンズの焦点距離が長いほど、設定される待ち時間が長くなるよう定められている。
ここで、上述したように、撮像装置100から仮想物体までの距離と光学ズームレンズの焦点距離とは正比例の関係にあることから、取得部4cにより取得された距離情報に基づく撮像装置100から仮想物体までの距離が長いほど、設定される待ち時間が長くなるよう定められていることとなる。
図3(b)に示すように、第2テーブル6bでは、シャッタキーの全押し時間が長いほど、設定される待ち時間が長くなるよう定められている。
図3(c)に示すように、第3テーブル6cでは、フォーカス距離が長いほど、設定される待ち時間が長くなるよう定められている。
本実施形態では、画像記録部7は、例えば、実行部4jにより撮影処理を実行した際に撮影された画像の画像データ等を記録する。
なお、表示パネル8aとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
具体的には、操作入力部9は、例えば、シャッタキー、動作モードや機能等の選択指示に係る上下左右のカーソルボタン、決定ボタン等を具備する操作部(図示略)を備えている。
そして、ユーザにより操作部の各種ボタンが操作されると、操作入力部9は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部1に出力する。中央制御部1は、操作入力部9から出力され入力された操作指示に従って所定の動作(例えば、被写体の撮像等)を各部に実行させる。
なお、操作入力部9は、表示部8の表示パネル8aと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有して構成されていても良い。
次に、本実施形態の撮像装置100によるモーションシャッタモード処理について図5を参照して説明する。
図5は、モーションシャッタモード処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
一方、ステップS1にて、撮像部3の撮像方向と表示パネル8aの表示方向が略等しくなっていると判定された場合(ステップS1;YES)、表示制御部8bは、撮像部3により撮像されて画像データ生成部5により生成された複数の画像フレームを所定の再生フレームレートで逐次更新しながらライブビュー画像Lを表示パネル8aに表示させる(ステップS2)。
ステップS3において、シャッタキーが全押しされていないと判定された場合(ステップS3;NO)、シャッタキーが全押しされたと判定されるまで、繰り返しステップS3の判定処理を行う。
一方、ステップS3において、シャッタキーが全押しされたと判定された場合(ステップS3;YES)、設定部4fは、モーション検出が開始されるまでの待ち時間の設定方法を判定する(ステップS4)。
ステップS9にて、障害物の認識設定がなされていると判定された場合(ステップS9;YES)、設定部4fは、障害物認識処理(ステップS10)を行い、ステップS11へ移行する。なお、障害物認識処理の詳細については後述する。
一方、ステップS9にて、障害物の認識設定がなされていないと判定された場合(ステップS9;NO)、ステップS10をスキップして、ステップS11へ移行する。
ステップS11にて、待ち時間が経過していないと判定された場合(ステップS11;NO)、待ち時間が経過した判定されるまで、繰り返しステップS11の判定処理を行う。
一方、ステップS11にて、待ち時間が経過したと判定された場合(ステップS11;YES)、実行部4jは、検出部4bにより所定の物体(例えば、被写体となる人の手)のモーション(移動)が検出されたか否かを判定する(ステップS12)。
一方、ステップS12にて、モーションが検出されたと判定された場合(ステップS12;YES)、実行部4jは、撮像部3による被写体の撮像画像の撮影処理を実行し、画像記録部7に撮影した画像を記録する(ステップS13)。
ステップS14にて、モーションシャッタモード処理を終了するための所定の操作がなされていないと判定された場合(ステップS14;NO)、ステップS4へ戻り、引き続きそれ以降の処理を行う。
一方、ステップS14にて、モーションシャッタモード処理を終了するための所定の操作がなされたと判定された場合(ステップS14;YES)、モーションシャッタモード処理を終了する。
次に、障害物認識処理について、図6を参照して詳細に説明する。
図6は、障害物認識処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
一方、ステップS25にて、上記待ち時間が上限時間よりも長くないと判定された場合(ステップS25;NO)、設定部4fは、当該待ち時間を補正することなく、障害物認識処理を終了する。
従って、モーション検出を開始させるための指示操作を行ったユーザ自身が被写体となる場合、ユーザ所望の撮影範囲へ移動する際に要する時間を上記待ち時間として設定することによって、当該待ち時間が経過するまではモーション検出を無効とし、ユーザが所望の撮影範囲に着いたタイミングに合わせて、検出部4bによるモーション検出を開始させるようにすることができる。
このようにモーション検出を開始させるタイミングを適切に制御することにより、ユーザ所望の撮影範囲へ移動する際の当該ユーザの動作を誤検出してしまったり、ユーザ所望の撮影範囲に到着したにもかかわらず、すぐにモーション検出を開始することができなかったりするといった不都合を解消することができる。
具体的には、撮像装置100から検出領域T内に所定の物体が存すると仮定したときの仮想物体までの距離に係る距離情報を取得し、取得された当該距離情報に応じて、検出部4bにより所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を可変に設定することとなる。
従って、ユーザが所望の撮影範囲に居ると仮定したときのユーザの手等を仮想物体に見立て、撮像装置100から当該ユーザの手までの距離に係る距離情報からユーザ所望の撮影範囲へ移動する際に要する時間を判断し、待ち時間を設定することができるので、モーション検出を開始させるための指示操作を行ったユーザ自身が被写体となる場合に、モーション検出を開始させるタイミングを適切に制御することができる。
従って、シャッタキーを全押し全押し状態を継続する時間、すなわち操作指示に要する時間をユーザ自身が調節することにより、待ち時間の長さを変化させる(具体的には、当該全押し時間が長いほど、待ち時間が長くなるようにする)ことができるので、モーション検出を開始させるタイミングをユーザの都合に合わせ制御することができ、モーションシャッタの使い勝手を向上させることができる。
従って、ユーザ所望の撮影範囲にピントが合うように予めフォーカス距離を調整し、当該フォーカス距離からユーザが撮影範囲へ移動する際に要する時間を判断することによって、待ち時間を設定することができるので、モーション検出を開始させるための指示操作を行ったユーザ自身が被写体となる場合に、モーション検出を開始させるタイミングを適切に制御することができる。
従って、判別部4hにより前記エリアの割合が50%以上となる物体、すなわち障害物が存在すると判別された場合、当該障害物の存在を考慮したうえで、ユーザ所望の撮影範囲へ移動する際に要する時間を判断し、待ち時間を設定することができるので、モーション検出を開始させるタイミングをより適切に制御することができる。
従って、判別部4hにより前記エリアの割合が50%以上となる物体、すなわち障害物が存在すると判別された場合、当該障害物の背後に被写体が回り込むことはないと推測したうえで、ユーザ所望の撮影範囲へ移動する際に要する時間を判断し、待ち時間を設定することができるので、モーション検出を開始させるタイミングをより適切に制御することができる。
例えば、上記実施形態にあっては、モーション検出の開始指示は、シャッタキーの全押し操作を契機としたが、当該開始指示の信号を出力可能であれば、当該シャッタキーの全押し操作に限られない。例えば、操作入力部9の操作部の他の操作を契機としてもよい。
すなわち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、検出処理ルーチン、設定処理ルーチン、検出開始制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、検出処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、撮像部3により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する手段として機能させるようにしても良い。また、設定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する手段として機能させるようにしても良い。また、検出開始制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、前記設定処理ルーチンにより可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出処理ルーチンによる前記所定の物体の検出を開始させる手段として機能させるようにしても良い。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
撮像手段を備える検出装置であって、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する検出手段と、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する設定手段と、
前記設定手段により可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出手段による前記所定の物体の検出を開始させる制御手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。
<請求項2>
時間とは異なる条件を取得する取得手段を更に備え、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された時間とは異なる条件に応じて、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項3>
前記取得手段は、前記所定の物体が現在の状態から検出を開始する所望の状態に変化するまでに要する時間を予測するための所定の情報を取得し、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された前記所定の情報から予測される時間に応じて、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。
<請求項4>
前記取得手段は、当該検出装置から前記所定の領域内に前記所定の物体が存すると仮定したときの仮想物体までの距離に係る距離情報を取得し、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された距離情報に応じて、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
<請求項5>
前記撮像手段は、光学ズームレンズを備え、
前記取得手段は、前記仮想物体の大きさ、前記撮像画像内における当該仮想物体の大きさ、及び前記光学ズームレンズの焦点距離に基づき、当該検出装置から前記仮想物体までの距離に係る距離情報を取得することを特徴とする請求項4に記載の検出装置。
<請求項6>
前記設定手段は、前記取得手段により取得された距離情報に基づく距離が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項5に記載の検出装置。
<請求項7>
前記所定の物体の検出を開始させるための操作指示に要した時間を測定する操作時間測定手段を更に備え、
前記設定手段は、前記操作時間測定手段により測定された時間に基づき、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項8>
前記設定手段は、前記操作時間測定手段により測定された時間が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
<請求項9>
マニュアル操作によりフォーカス距離を調整するマニュアルフォーカス調整手段を更に備え、
前記設定手段は、前記マニュアルフォーカス調整手段により調整されたフォーカス距離に基づき、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項10>
前記設定手段は、前記マニュアルフォーカス調整手段により調整されたフォーカス距離が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項9に記載の検出装置。
<請求項11>
前記撮像画像内に含まれる不特定の物体までの距離を測定する距離測定手段と、
前記撮像画像内の所定の領域を基準とした所定の範囲内において、前記距離測定手段により測定された距離が等距離とみなされる面積の割合が所定値以上となる物体が存在するか否かを判別する判別手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記判別手段により前記面積の割合が所定値以上となる物体が存在すると判別された場合、当該物体までの距離に基づき、設定した待ち時間を調整することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項12>
前記設定手段は、前記判別手段により前記面積の割合が所定値以上となる物体が存在すると判別された場合、当該検出装置から前記仮想物体までの距離が、当該面積の割合が所定値以上となる物体までの距離よりも短いと推測して、設定した待ち時間を調整することを特徴とする請求項11に記載の検出装置。
<請求項13>
前記設定手段は、ユーザ操作により前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
<請求項14>
前記検出手段は、前記所定の物体の移動を検出し、
前記検出手段により前記所定の物体の移動が検出された際に所定の処理を実行する実行手段を、更に備えることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の検出装置。
<請求項15>
前記実行手段は、前記所定の処理として、前記撮像手段によりされた撮像画像を取得し、記録用の撮影画像を生成する処理を実行することを特徴とする請求項14に記載の検出装置。
<請求項16>
撮像手段を備える検出装置の検出制御方法であって、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する処理と、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する処理と、
可変に設定された待ち時間の経過後、前記所定の物体の検出を開始させる処理と、
を含むことを特徴とする検出制御方法。
<請求項17>
撮像手段を備える検出装置のコンピュータに、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する検出機能、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する設定機能、
前記設定機能により可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出機能による前記所定の物体の検出を開始させる制御機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。
1 中央制御部
3 撮像部
4 撮像制御部
4a 状態判定部
4b 検出部
4c 取得部
4d 操作時間測定部
4e マニュアルフォーカス調整部
4f 設定部
4g 距離測定部
4h 判別部
4i 検出開始制御部
4j 実行部
6 記憶部
6a 第1テーブル
6b 第2テーブル
6c 第3テーブル
6d 第4テーブル
8 表示部
8a 表示パネル
8b 表示制御部
9 操作入力部
R 障害物認識領域
T 検出領域
Claims (17)
- 撮像手段を備える検出装置であって、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する検出手段と、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する設定手段と、
前記設定手段により可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出手段による前記所定の物体の検出を開始させる制御手段と、
を備えることを特徴とする検出装置。 - 時間とは異なる条件を取得する取得手段を更に備え、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された時間とは異なる条件に応じて、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記取得手段は、前記所定の物体が現在の状態から検出を開始する所望の状態に変化するまでに要する時間を予測するための所定の情報を取得し、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された前記所定の情報から予測される時間に応じて、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項2に記載の検出装置。 - 前記取得手段は、当該検出装置から前記所定の領域内に前記所定の物体が存すると仮定したときの仮想物体までの距離に係る距離情報を取得し、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された距離情報に応じて、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項3に記載の検出装置。 - 前記撮像手段は、光学ズームレンズを備え、
前記取得手段は、前記仮想物体の大きさ、前記撮像画像内における当該仮想物体の大きさ、及び前記光学ズームレンズの焦点距離に基づき、当該検出装置から前記仮想物体までの距離に係る距離情報を取得することを特徴とする請求項4に記載の検出装置。 - 前記設定手段は、前記取得手段により取得された距離情報に基づく距離が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項5に記載の検出装置。
- 前記所定の物体の検出を開始させるための操作指示に要した時間を測定する操作時間測定手段を更に備え、
前記設定手段は、前記操作時間測定手段により測定された時間に基づき、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記設定手段は、前記操作時間測定手段により測定された時間が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
- マニュアル操作によりフォーカス距離を調整するマニュアルフォーカス調整手段を更に備え、
前記設定手段は、前記マニュアルフォーカス調整手段により調整されたフォーカス距離に基づき、前記待ち時間を可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。 - 前記設定手段は、前記マニュアルフォーカス調整手段により調整されたフォーカス距離が長いほど、前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間が長くなるように当該待ち時間を設定することを特徴とする請求項9に記載の検出装置。
- 前記撮像画像内に含まれる不特定の物体までの距離を測定する距離測定手段と、
前記撮像画像内の所定の領域を基準とした所定の範囲内において、前記距離測定手段により測定された距離が等距離とみなされる面積の割合が所定値以上となる物体が存在するか否かを判別する判別手段と、を更に備え、
前記設定手段は、前記判別手段により前記面積の割合が所定値以上となる物体が存在すると判別された場合、当該物体までの距離に基づき、設定した待ち時間を調整することを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の検出装置。 - 前記設定手段は、前記判別手段により前記面積の割合が所定値以上となる物体が存在すると判別された場合、当該検出装置から前記仮想物体までの距離が、当該面積の割合が所定値以上となる物体までの距離よりも短いと推測して、設定した待ち時間を調整することを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に従属する請求項11に記載の検出装置。
- 前記設定手段は、ユーザ操作により前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定することを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
- 前記検出手段は、前記所定の物体の移動を検出し、
前記検出手段により前記所定の物体の移動が検出された際に所定の処理を実行する実行手段を、更に備えることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の検出装置。 - 前記実行手段は、前記所定の処理として、前記撮像手段によりされた撮像画像を取得し、記録用の撮影画像を生成する処理を実行することを特徴とする請求項14に記載の検出装置。
- 撮像手段を備える検出装置の検出制御方法であって、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する処理と、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する処理と、
可変に設定された待ち時間の経過後、前記所定の物体の検出を開始させる処理と、
を含むことを特徴とする検出制御方法。 - 撮像手段を備える検出装置のコンピュータに、
前記撮像手段により撮像される撮像画像内に設定されている所定の領域から所定の物体を検出する検出機能、
前記所定の物体の検出を開始するまでの待ち時間を、可変に設定する設定機能、
前記設定機能により可変に設定された待ち時間の経過後、前記検出機能による前記所定の物体の検出を開始させる制御機能、
を実現させることを特徴とするプログラム。
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