JP2015068799A - 物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体 - Google Patents

物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】感度のよい物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を提供すること。【解決手段】物理量センサー1は、受圧により撓み変形するダイヤフラム部64を有する基板6と、ダイヤフラム部64に設けられた固定電極71と、固定電極71と空隙を隔てて対向配置されている可動部722を有する可動電極72と、を有し、ダイヤフラム部64の平面視形状は、所定方向に延びた長手形状をなし、固定電極71の平面視形状は、所定方向に延びた長手形状をなしていること特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体に関するものである。
従来から、圧力を検出するセンサーとして、特許文献1に示すような圧力検出装置が知られている。
特許文献1に記載の圧力検出装置は、膜状をなし、厚さ方向に変形可能なダイヤフラムを有する基板と、この基板上に配置された歪ゲージとを有している。ダイヤフラムに圧力が加わるとダイヤフラムが撓み、その撓み量に応じて、歪ゲージの抵抗値が変化する。このピエゾ抵抗素子の抵抗値の変化量に伴い発生する電位差を、圧力変化の信号として検出することで、ダイヤフラムに加わった圧力を検出することができる。
しかしながら、このような構成の圧力検出装置は、一般的、感度が低いという問題がある。
特開平5−36993公報
本発明の目的は、感度のよい物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
[適用例1]
本発明の物理量センサーは、受圧により撓み変形するダイヤフラム部と、
前記ダイヤフラム部に設けられている固定電極と、
前記固定電極と離間して対向配置されている可動部を有する可動電極と、を有し、
前記ダイヤフラム部の平面視形状は、長手形状であり、
前記固定電極の平面視形状は、前記ダイヤフラム部の長手方向に沿って延在している長手形状であること特徴とする。
これにより、ダイヤフラム部で受けた圧力を高精度に検知することができ、感度のよい物理量センサーを提供することができる。
[適用例2]
本発明の物理量センサーでは、前記可動電極は、前記ダイヤフラムに設けられている支持部と、前記支持部と前記可動部とを連結する連結部と、を有していることが好ましい。
[適用例3]
本発明の物理量センサーでは、前記固定電極と前記支持部とが、前記ダイヤフラム部の短手方向に沿って並んでいることが好ましい。
これにより、ダイヤフラム部が受圧により撓むことによる固定電極と可動部との間でのギャップ変動量を特に大きくすることができる。
[適用例4]
本発明の物理量センサーでは、前記固定電極の短手方向と前記ダイヤフラム部の短手方向とが、同じ方向であることが好ましい。
これにより、ダイヤフラム部が受圧により撓むことによる固定電極と可動部との間でのギャップ変動量を大幅に大きくすることができる。
[適用例5]
本発明の物理量センサーは、前記ダイヤフラム部の平面視形状は、長手方向の長さをL1とし、短手方向の長さをL2としたとき、L2/L1が、1.5以上、3.0以下の範囲内にあることが好ましい。
これにより、ダイヤフラム部が受圧により撓み変形したとき、固定電極と可動部とのギャップ(離間距離)を大きく変化させることができ、よって、物理量センサーの精度の向上をさらに図ることができる。
[適用例6]
本発明の圧力センサーは、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い圧力センサーを得ることができる。
[適用例7]
本発明の高度計は、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い高度計を得ることができる。
[適用例8]
本発明の電子機器は、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器を得ることができる。
[適用例9]
本発明の移動体は、本発明の物理量センサーを有することを特徴とする。
これにより、信頼性の高い移動体を得ることができる。
本発明の物理量センサーの第1実施形態を示す断面図である。 図1に示す物理量センサーのダイヤフラム部の拡大詳細図であって、(a)は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の断面図、(b)は、(a)中の矢印B方向から見た図である。 図1に示すダイヤフラム部の変形を示す図であって、(a)は自然状態を示す図、(b)は加圧状態を示す図である。 ダイヤフラム部の長手方向の長さと、ギャップ変動量との関係を検討するために用いた物理量センサーのダイヤフラム部の拡大詳細図である。 ダイヤフラム部の長手方向の長さと、ギャップ変動量との関係を示すグラフである。 図1に示す物理量センサーの製造工程を示す図である。 図1に示す物理量センサーの製造工程を示す図である。 図1に示す物理量センサーの製造工程を示す図である。 図1に示す物理量センサーの製造工程を示す図である。 本発明の物理量センサーの第2実施形態を示す拡大断面図であって、(a)は、拡大断面図、(b)は、(a)中の矢印D方向から見た図である。 図10に示すダイヤフラム部の変形を示す図であって、(a)は自然状態を示す図、(b)は加圧状態を示す図である。 支持部の端とダイヤフラム部の中心との距離と、ギャップ変動量との関係を示すグラフである。 本発明の圧力センサーの一例を示す断面図である。 本発明の高度計の一例を示す斜視図である。 本発明の電子機器の一例を示す正面図である。 本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を添付図面に示す各実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
1.物理量センサー
図1は、本発明の物理量センサーの第1実施形態を示す断面図である。図2は、図1に示す物理量センサーのダイヤフラム部の拡大詳細図であって、(a)は、図1中の一点鎖線で囲まれた領域[A]の断面図、(b)は、(a)中の矢印B方向から見た図である。図3は、図1に示すダイヤフラム部の変形を示す図であって、(a)は自然状態を示す図、(b)は加圧状態を示す図である。
図1に示す物理量センサー1は、基板6と、機能素子7と、素子周囲構造体8と、空洞部5と、半導体回路(図示せず)とを有している。以下これらの各部について順次説明する。
−基板6−
基板6は、板状をなしており、例えば、シリコン等の半導体で構成された半導体基板61上に、絶縁膜62と、シリコン窒化膜63とをこの順に積層することにより構成することができる。このような基板6の平面視形状は、特に限定されず、例えば略正方形または略長方形等の矩形や、円形とすることができる。
また、基板6には、周囲の部分よりも薄肉であり、受圧によって撓み変形するダイヤフラム部64が設けられている。ダイヤフラム部64は、基板6の下面に有底の凹部65を
設けることで形成されている。このようなダイヤフラム部64は、略長方形の平面視形状であり、その下面が受圧面641となっている。ダイヤフラム部64の厚さは、特に限定されないが、例えば、10μm以上、50μm以下であるのが好ましく、15μm以上、25μm以下であるのがより好ましい。これにより、ダイヤフラム部64は、十分に撓んで変形することができる。
なお、本実施形態の基板6では、凹部65が半導体基板61を貫通しておらず、ダイヤフラム部64が半導体基板61、絶縁膜62およびシリコン窒化膜63の3層で構成されているが、例えば、凹部65が半導体基板61を貫通し、ダイヤフラム部64が絶縁膜62およびシリコン窒化膜63の2層で構成されていてよい。
−機能素子7−
機能素子7は、基板6のダイヤフラム部64上に設けられている固定電極71と、可動電極72とを有している。また、可動電極72は、基板6上に支持部721と、固定電極71と空隙を隔てて対向配置された可動部722と、支持部721と可動部722とを連結する弾性変形可能な連結部723とを有している。
また、固定電極71の膜厚は、特に限定されず、0.1μm以上、1.0μm以下とすることができる。また、可動電極72の膜厚は、特に限定されず、0.1μm以上、1.0μm以下とすることができる。
−素子周囲構造体8−
素子周囲構造体8は、機能素子7が配置されている空洞部5を画成するように形成されている。このような素子周囲構造体8は、基板6上に機能素子7を取り囲むように形成された層間絶縁膜81と、層間絶縁膜81上に形成された配線層82と、配線層82および層間絶縁膜81上に形成された層間絶縁膜83と、層間絶縁膜83上に形成され、複数の細孔(開孔)を備えた被覆層841を有する配線層84と、配線層84および層間絶縁膜83上に形成された表面保護膜85と、被覆層841上に設けられた封止層86とを有している。
半導体基板61上およびその上方には、図示しない半導体回路が作り込まれている。この半導体回路は、必要に応じて形成されたMOSトランジスタ等の能動素子、コンデンサ、インダクタ、抵抗、ダイオード、配線(固定電極71に接続されている配線や可動電極72に接続されている配線、配線層82、84を含む)等の回路要素を有している。
−空洞部5−
基板6と素子周囲構造体8とによって画成された空洞部5は、機能素子7を収容する収容部として機能している。また、空洞部5は、密閉された空間である。この空洞部5は、物理量センサー1が検出する圧力の基準値となる圧力基準室として機能する。本実施形態では、空洞部5が真空状態(300Pa以下)となっている。空洞部5を真空状態とすることによって、物理量センサー1を、真空状態を基準として圧力を検出する「絶対圧センサー」として用いることができ、その利便性が向上する。
ただし、空洞部5は、真空状態でなくてもよく、大気圧であってもよいし、大気圧よりも気圧が低い減圧状態であってもよいし、大気圧よりも気圧が高い加圧状態であってもよい。
以上、物理量センサー1の構成について簡単に説明した。このような物理量センサー1は、図3(a)および(b)に示すように、ダイヤフラム部64の受圧面641が受ける圧力に応じて、ダイヤフラム部64が変形し、これにより、可動電極72の可動部722と固定電極71とのギャップ(離間距離)Gが変化する。ギャップGが変化すると、固定電極71および可動電極72で構成される振動系の共振周波数が変化するため、この共振周波数の変化から、受圧面641で受けた圧力の大きさ(絶対圧)を求めることができる。
物理量センサー1は、前述したように、空洞部5が真空状態となっているため、受圧面641に圧力Pが加わると、ダイヤフラム部64が、空洞部5側に撓み変形する。なお、図3(a)では、ダイヤフラム部64と厚肉部66とが一直線状をなしているが、大気圧中では、ダイヤフラム部64は、空洞部5側(図3中上側)に突出するように若干撓んでいる。
物理量センサー1では、受けた圧力をより高精度に検知できるように、機能素子7の配置や、ダイヤフラム部64の形状に特徴を持たせている。以下、このことについて、詳細に説明する。
図2(a)および(b)に示すように、機能素子7は、ダイヤフラム部64の中央部に位置している。また、固定電極71と支持部721とは、ダイヤフラム部64の短手方向に沿って並んで設置されている。すなわち、固定電極71と支持部721との並び方向が、ダイヤフラム部64の並び方向と平行になっている。支持部721は、その固定電極71側の端725が、ダイヤフラム部64の中心(対角線の交点)Oに位置している。また、固定電極71は、支持部721の図2中右側に位置している。
また、ダイヤフラム部61の平面視形状は、長方形である。また、固定電極71および可動部722の平面視形状は、それぞれ、ダイヤフラム部64の長手方向に沿って延在している長方形である。可動部722は、平面視において、その先端部(自由端部)が固定電極71に内包されている。固定電極71の短手方向、および可動部722の短手方向は、ダイヤフラム部64の短手方向と平行になっている。そのため、固定電極71の長手方向、および可動部722の長手方向は、当然、ダイヤフラム部64の長手方向と平行になっている。
前述したように、支持部721の端725が中心O上に設けられており、固定電極71が支持部721よりも厚肉部66側に設けられているため、ダイヤフラム部64が撓むと、ギャップGは増大する。
また、前述したように、固定電極71と支持部721とは、ダイヤフラム部64の短手方向に沿って並んで設置されているため、ダイヤフラム部64が撓んだときの支持部721と固定電極71との変位量の差を、より大きくすることができる。これは、ダイヤフラム部64が撓み変形した際に、ダイヤフラム部64の長手方向よりも、ダイヤフラム部64の短手方向の方が、基板6に対して急峻な角度で変位するためである。
特に、固定電極71の短手方向、および支持部721の短手方向と、ダイヤフラム部64の短手方向とが平行である。すなわち、固定電極71の短手方向とダイヤフラム部64の短手方向とが、同じ方向であるため、上述した効果が顕著に発揮される。
なお、「平行」とは、完全に平行となっているもの以外に、例えば、固定電極71の短手方向、および支持部721の短手方向が、ダイヤフラム部64の短手方向に対して2〜3度程度傾斜しているものも含む。
また、本実施形態では、ダイヤフラム部64の形状が長方形であるが、ダイヤフラム部が長方形以外の長手形状である場合には、固定電極71と支持部721との並び方向を、ダイヤフラム部64の延在する方向と直行する方向に対して平行にすれば、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
また、機能素子7が設けられている中央部O5、特に中心Oは、圧力が加わることで大きく撓む部分である。このため、支持部721をより大きく変位させることができるため、ギャップ変動量(離間距離Gの変動量)をより大きくすることができる。
また、ダイヤフラム部64の中央部O5、特に中心Oは、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1が、短手方向の長さL2に対して長くなるほど、より大きく撓む傾向がある。したがって、長さL2に対して長さL1をより長くすることで、ギャップ変動量をより大きくすることができ、よって、特に感度のよい物理量センサー1を得ることができる。
ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2と、長手方向の長さL1との関係は、特に限定されないが、L1/L2は、1.5以上、3.0以下であることが好ましく、1.7以上、2.8以下であることがより好ましく、1.8以上、2.5以下であることがさらに好ましい。これにより、ギャップ変動量を特に大きくすることができ、物理量センサー1の小型化と高感度化の両立を図ることができる。なお、本実施形態では、L1/L2は、略2.0となっている。
また、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1としては、50μm以上、110m以下であることが好ましく、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2としては、特に限定されないが、10μm以上、70μm以下であることが好ましい。
固定電極71の平面視における面積S1としては、特に限定されないが、100μm以上、800μm以下であることが好ましい。また、ダイヤフラム部64の平面視における面積S5としては、特に限定されないが、1000μm以上、7000μm以下であることが好ましい。これにより、物理量センサー1の小型化を図ることができる。
また、可動部722と固定電極71とのギャップGは、ダイヤフラム部64が撓み変形していない状態にて、0.3μm以上、1.0μm以下であることが好ましい。これにより、機能素子7をより効率的に起動させることができ、かつ、ダイヤフラム部64が撓んだときに、固定電極71と可動部722とが接触することを回避できるため、固定電極71および可動部722の破損を防止することができる。
以下に、図4および図5に基づいて、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1に対するギャップ変動量について検討した結果を示す。
図4は、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1と、ギャップ変動量との関係を検討するために用いた物理量センサー1の拡大詳細図である。なお、図4(a)は、物理量センサー1のダイヤフラム部64の断面拡大詳細図であり、図4(b)は、(a)中の矢印C方向から見た図である。また、図5は、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1と、ギャップ変動量との関係を示すグラフである。
図5に示すグラフの横軸は、長さL1を示し、縦軸は、ギャップ変動量を示している。なお、ギャップ変動量は、加圧状態でのギャップGから、自然状態(空洞部5と等しい圧力がかかっている状態)でのギャップGを引いた値を示している。また、「AVE」は、固定電極71と可動部722とが平面視において重なり合っている領域X(図4(b)参照)におけるギャップ変動量の平均値、「中心」は、領域Xの中心O側の端におけるギャップ変動量を示し、「端」は、領域Xの中心Oとは反対側の端におけるギャップ変動量のを示している。
検討に用いた物理量センサー1の各部の寸法は以下のとおりである。
ダイヤフラム部64は、長手方向の長さL1が80μmであり、短手方向の長さL2が40μmであり、ダイヤフラム部64の膜厚が2.07μmである。また、固定電極71の長手方向の長さが39.75μmであり、短手方向の長さが11.25μmである。また、可動電極72の長手方向の長さが30.0μmであり、短手方向の長さが9.0μmである。また、可動部722の短手方向の長さは、3.78μmである。また、自然状態における、可動部722と固定電極71とのギャップGは、0.6μmである。また、固定電極71および可動電極72の、それぞれの膜厚は、0.3μmである。
また、機能素子7は、支持部721の端725がダイヤフラム部64の中心O上に位置するように設けた。また、ダイヤフラム部64に加えた圧力は、100kPaである。
また、検討方法として、機能素子7の位置を変えずに、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1を変更し、各長さL1におけるギャップ変動量を検出する方法を用いた。
図5に示すグラフから、長さL1が長くなるほど、ギャップ変動量が大きなっていることが分かる。
また、長さL1が60μmよりも長くなると、ギャップ変動量が特に大きくなっていることが分かる。この長さL1(60μm)は、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2との関係でみると、1.5×L2以上となる。
また、長さL1が120μm程度になると、ギャップ変動量に大きな変化が見られなくなってくる。この長さL1(120μm)は、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2との関係でみると、3.0×L2となる。
上記のようなことから、長さL1が、長さL2との関係において、前述したような数値範囲(1.5×L2以上、3.0L×2以下)を満たすことにより、小型化と高感度化の両立を十分に図ることができるということが分かる。
また、測定したギャップ変動量をもとに、距離L1が40μmのときの感度と、距離L1が80μmのときの感度を、それぞれ算出した。
距離L1が40μmのときの感度は3.29ppm/kPaであった。また、距離L1が80μmのときの感度は8.49ppm/kPaであった。このことから、ダイヤフラム部64が長手方向に延びた長手形状をなすことで、物理量センサー1の感度を向上させることができることが分かった。
次に、物理量センサー1の製造方法を簡単に説明する。
図6〜図9は、物理量センサーの製造工程を示す図である。以下、これらの図に基づいて説明する。
[機能素子形成工程]
まず、図6(a)に示すように、シリコン基板等の半導体基板61を用意する。次に、用意した半導体基板61の上面を熱酸化することによりシリコン酸化膜(絶縁膜)62を形成し、さらに、シリコン酸化膜62上にシリコン窒化膜63をスパッタリング法、CVD法等により形成する。これにより、基板用部材6Aを得る。
シリコン酸化膜62は、半導体基板61およびその上方に半導体回路を形成する際の素子間分離膜として機能する。また、シリコン窒化膜63は、後に行われるリリース工程において実施されるエッチングに対する耐久性を有しており、いわゆるエッチングストップ層として機能する。なお、シリコン窒化膜63は、パターニング処理によって、機能素子7を形成する平面範囲を含む範囲と半導体回路内の一部の素子(コンデンサ)などの範囲に限定して形成する。これにより、半導体基板61およびその上方に半導体回路を形成する際の障害となることがなくなる。
次に、図6(b)に示すように、シリコン窒化膜63上に、固定電極71を形成するための多結晶(またはアモルファス)シリコン膜20をスパッタリング法、CVD法等により形成し、この多結晶(またはアモルファス)シリコン膜20にリンイオン等の不純物イオンをドープして導電性を付与する。そして、多結晶(またはアモルファス)シリコン膜20上からフォトレジストを塗布し、固定電極71の形状(平面視形状)にパターニングしフォトレジスト膜21を形成する。
次に、図6(c)に示すように、パターニングしたフォトレジスト膜21をマスクとして多結晶(またはアモルファス)シリコン膜20をエッチングした後、フォトレジスト膜21を除去する。これにより、固定電極71が形成される。
次に、図6(d)に示すように、固定電極71を覆うようにシリコン酸化膜やPSG(リンドープガラス)等からなる犠牲層22を、熱酸化法、スパッタリング法またはCVD法等により形成する。
次に、図6(e)に示すように、シリコン窒化膜63および犠牲層22上に、可動電極72を形成するための多結晶(またはアモルファス)シリコン膜23をスパッタリング法、CVD法等により形成し、形成した多結晶(またはアモルファス)シリコン膜23にリンイオン等の不純物イオンをドープして導電性を付与する。そして、多結晶(またはアモルファス)シリコン膜23上からフォトレジストを塗布し、可動電極72の形状(平面視形状)にパターニングしフォトレジスト膜24を形成する。
次いで、図6(f)に示すように、フォトレジスト膜24をマスクとして多結晶(またはアモルファス)シリコン膜23をエッチングした後、フォトレジスト膜24を除去する。これにより、可動電極72が形成され、固定電極71と可動電極72とを有する機能素子7が形成される。
[絶縁膜形成工程]
まず、図7(a)に示すように、シリコン窒化膜63および機能素子7上に、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜81をスパッタリング法、CVD法等により形成する。また、層間絶縁膜81に、半導体基板61の平面視にて機能素子7を取り巻く環状の開口部30をパターニング処理等により形成する。
次に、図7(b)に示すように、層間絶縁膜81上に、例えばアルミニウムよりなる層をスパッタリング法、CVD法等により形成した後、パターニング処理することにより配線層82を形成する。配線層82は、開口部30に対応するように、半導体基板61の平面視にて環状をなしている。また、配線層82の一部は、開口部30を通して半導体基板61上およびその上方に形成された配線(例えば、図示しない半導体回路の一部を構成する配線)に電気的に接続される。なお、配線層82は、シリコン窒化膜63および機能素子7を取り巻く部分にのみ存在するように形成されているが、一般的には、図示しない半導体回路の一部を構成する配線層の一部が、配線層82を構成している。
次に、図7(c)に示すように、層間絶縁膜81および配線層82上に、シリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜83をスパッタリング法、CVD法等により形成する。また、層間絶縁膜81に、半導体基板61の平面視にてシリコン窒化膜63および機能素子7を取り巻く環状の開口部32をパターニング処理等により形成する。なお、開口部32は、開口部30と同様に、半導体基板61の平面視にて、環状をなしてなくてもよく、その一部が欠損していてもよい。
このような層間絶縁膜と配線層との積層構造は、通常のCMOSプロセスにより形成され、その積層数は、必要に応じて適宜に設定される。すなわち、必要に応じてさらに多くの配線層が層間絶縁膜を介して積層される場合もある。
[被覆層形成工程]
まず、図8(a)に示すように、層間絶縁膜83上に、例えばアルミニウムよりなる層をスパッタリング法、CVD法等により形成した後、パターニング処理することにより配線層84を形成する。この配線層84の一部は、開口部32を通して配線層82に電気的に接続される。また、配線層84の一部は、シリコン窒化膜63および機能素子7の上方に位置し、複数の細孔842が形成された被覆層841を構成している。このような配線層84も、前述した配線層82と同様に、一般的には、図示しない半導体回路の一部を構成する配線層の一部で構成されている。
次に、図8(b)に示すように、配線層84および層間絶縁膜83上に、例えばシリコン窒化膜、レジストその他の樹脂材料よりなる表面保護膜85をスパッタリング法、CVD法等により形成する。また、この表面保護膜85は、一種類以上の材料を含む複数の膜層で構成され、被覆層841の細孔842を封止してしまわないように形成する。なお、表面保護膜85の構成材料としては、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ポリイミド膜、エポキシ樹脂膜など、素子を水分、ゴミ、傷などから保護するための耐性を有するもので形成される。
[リリース工程]
まず、図8(c)に示すように、リリースエッチング用のフォトレジストなどの保護膜形成工程を行なった後に、被覆層841に形成された複数の細孔842を通して、機能素子7上にある層間絶縁膜81、83を除去するとともに、固定電極71と可動部722との間にある犠牲層22を除去する。これにより、機能素子7が配置された空洞部5が形成されるとともに、固定電極71と可動部722とが離間し、機能素子7が駆動し得る状態となる。
層間絶縁膜81、83および犠牲層22の除去は、例えば、複数の細孔842からエッチング液としてのフッ酸、緩衝フッ酸等を供給するウェットエッチングや、複数の細孔842からエッチングガスとしてフッ化水素酸ガス等を供給するドライエッチングにより行うことができる。
[封止工程]
次に、図9(a)に示すように、被覆層841上に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、AL、Cu、W、Ti、TiN等の金属膜等からなる封止層86をスパッタリング法、CVD法等により形成し、各細孔842を封止する。
[ダイヤフラム形成工程]
最後に、図9(b)に示すように、半導体基板61の空洞部5と反対側の面から、例えば、ドライエッチングを行い、半導体基板61の一部を除去する。これにより、周囲よりも薄肉なダイヤフラム部64が形成される。また、半導体基板61のダイヤフラム部64以外の部分が厚肉部66となる。
なお、半導体基板61の一部を除去する方法としては、ドライエッチングに限らず、ウェットエッチング等であってもよい。
以上のような工程により、物理量センサー1を製造することができる。なお、物理量センサー1が有する半導体回路が有するMOSトランジスタ等の能動素子、コンデンサ、インダクタ、抵抗、ダイオード、配線等の回路要素は、上述した適宜の工程中(例えば、機能素子形成工程、絶縁膜形成工程、被覆層形成工程、封止層形成工程)途中において作り込んでおくことができる。例えば、シリコン酸化膜62とともに回路素子間分離膜を形成したり、固定電極71や可動電極72とともにゲート電極、容量電極、配線等を形成したり、犠牲層22、層間絶縁膜81、83とともにゲート絶縁膜、容量誘電体層、層間絶縁膜を形成したり、配線層82、84とともに回路内配線を形成したりすることができる。
<第2実施形態>
次に本発明の物理量センサーの第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の物理量センサーの第2実施形態を示す拡大断面図であって、(a)は、拡大断面図、(b)は、(a)中の矢印D方向から見た図である。図11は、図10に示すダイヤフラム部の変形を示す図であって、(a)は自然状態を示す図、(b)は加圧状態を示す図である。
以下、この図を参照して本発明の物理量センサーの第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
第2実施形態では、機能素子7の位置が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図10(a)および(b)に示すように、機能素子7は、ダイヤフラム部64の中心(対角線の交点)Oよりも図2中左側に偏在している。固定電極71は、支持部721とダイヤフラム部64の中心Oとの間に位置している。固定電極71は、ダイヤフラム部64の領域内に設けられており、支持部721は、ダイヤフラム部64と厚肉部66とに跨いで設けられている。
固定電極71がダイヤフラム部64上に設けられていることで、固定電極71は、第1実施形態同様に、ダイヤフラム部64の撓みに追従して空洞部5側に変位する。一方、可動電極72は、その一部が厚肉部66に設けられているため、固定電極71よりも空洞部5側への変位が抑制されている。したがって、図11(a)および(b)に示すように、ダイヤフラム部64が撓むと、ギャップGが減少する。
また、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2に対する、ダイヤフラム部64の中心Oと支持部721の固定電極71側の端725との距離L5は、0.43×L2以上、0.4875×L2以下であることが好ましく、0.44×L2以上、0.47×L2以下であることがより好ましく、0.45×L2以上、0.465×L2以下であることがさらに好ましい。上記範囲を満たす位置に支持部721を設けることで、ギャップGの変動量を特に大きくすることができる。このため、特に感度のよい物理量センサー1を得ることができる。
以下に、図12に基づいて、距離L5に対するギャップ変動量について検討した結果を示す。
図12は、支持部721の端725とダイヤフラム部64の中心Oとの距離L5と、ギャップ変動量との関係を示すグラフである。
図12に示すグラフの横軸は、距離L5を示し、縦軸は、ギャップ変動量を示している。なお、ギャップ変動量は、加圧状態でのギャップGから、自然状態(空洞部5と等しい圧力がかかっている状態)でのギャップGを引いた値を示している。
また、グラフは、固定電極71と可動部722とが平面視において重なり合っている領域X(図10(b)参照)におけるギャップ変動量の平均値を示している。
なお、検討に用いた物理量センサー1の各部の寸法は、第1実施形態と同様である。
また、検討方法として、固定電極71と支持部721との離間距離を変えずに、機能素子7をダイヤフラム部64の短手方向に移動させることで距離L5を変更し、各距離L5におけるギャップ変動量を検出する方法を用いた。なお、ダイヤフラム部64に加えた圧力は、100kPaとした。
図12に示すグラフから、距離L5が17.5μm以上、19.5μm以下のとき、ギャップ変動量の絶対値が特に大きなっていることが分かる。この距離L5(17.5μm以上、19.5μm以下)は、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2との関係でみると、0.43×L2以上、0.4875×L2以下となる。このため、距離L5が、長さL2との関係において前述したような数値範囲をも満たすことにより、感度が特によい物理量センサー1を得ることができる。
また、測定したギャップ変動量をもとに、距離L5が0μmのときの感度と、距離L5が18.5μmのときの感度とを、それぞれ算出した。
距離L5が0μmのとき、感度は8.49ppm/kPaであった。また、距離L5が18.5μmのとき、感度は12.11ppm/kPaであった。このことから、機能素子7を中心Oよりも厚肉部66側に偏在させることで、物理量センサー1の感度をさらに向上させることができることが分かった。
2.圧力センサー
次に、本発明の物理量センサーを備える圧力センサー(本発明の圧力センサー)ついて説明する。図13は、本発明の圧力センサーの一例を示す断面図である。
図13に示すように、本発明の圧力センサー100は、物理量センサー1と、物理量センサー1を収納する筐体101と、物理量センサー1から得た信号を圧力データに演算する演算部102とを備えている。物理量センサー1は、配線103を介して演算部102と電気的に接続されている。
物理量センサー1は、筐体101の内側に、図示しない固定手段により固定されている。また、筐体101には、物理量センサー1のダイヤフラム部64が、例えば大気(筐体101の外側)と連通するための貫通孔104を有している。
このような圧力センサー100によれば、貫通孔104を介してダイヤフラム部64が圧力を受ける。この受圧した信号を配線103を介して演算部に送信し、圧力データに演算する。この演算された圧力データは、図示しない表示部(例えば、パーソナルコンピューターのモニター等)を介して表示することができる。
3.高度計
次に、本発明の物理量センサーを備える高度計(本発明の高度計)の一例について説明する。図14は、本発明の高度計の一例を示す斜視図である。
高度計200は、腕時計のように、手首に装着することができる。また、高度計200の内部には、物理量センサー1(圧力センサー100)が搭載されており、表示部201に現在地の海抜からの高度、または、現在地の気圧等を表示することができる。
なお、この表示部201には、現在時刻、使用者の心拍数、天候等、様々な情報を表示することができる。
4.電子機器
次に、本発明の物理量センサーを備える電子機器を適用したナビゲーションシステムについて説明する。図15は、本発明の電子機器の一例を示す正面図である。
ナビゲーションシステム300には、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、物理量センサー1と、所定の位置情報または進路情報を表示する表示部301とを備えている。
このナビゲーションシステムによれば、取得した位置情報に加えて高度情報を取得することができる。高度情報を得ることにより、例えば、一般道路と位置情報上は略同一の位置を示す高架道路を走行する場合、高度情報を持たない場合には、一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかナビゲーションシステムでは判断できず、優先情報として一般道路の情報を使用者に提供してしまっていた。そこで、本実施形態に係るナビゲーションシステム300では、高度情報を物理量センサー1によって取得することができ、一般道路から高架道路へ進入することによる高度変化を検出し、高架道路の走行状態におけるナビゲーション情報を使用者に提供することができる。
なお、表示部301は、例えば液晶パネルディスプレイや、有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなど、小型かつ薄型化が可能な構成となっている。
なお、本発明の物理量センサーを備える電子機器は、上記のものに限定されず、例えば、パーソナルコンピューター、携帯電話、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター等に適用することができる。
5.移動体
次いで、本発明の物理量センサーを適用した移動体(本発明の移動体)について説明する。図16は、本発明の移動体の一例を示す斜視図である。
図16に示すように、移動体400は、車体401と、4つの車輪402とを有しており、車体401に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪402を回転させるように構成されている。このような移動体400には、ナビゲーションシステム300(物理量センサー1)が内蔵されている。
以上、本発明の物理量センサー、圧力センサー、高度計、電子機器および移動体を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や、工程が付加されていてもよい。
また、前記実施形態では、ダイヤフラム部の平面視形状が長方形である場合について説明したが、ダイヤフラム部の平面視形状は長手形状をなすものであれば、特に限定されない。例えば、六角形等の多角形、楕円形等の円形等であってもよい。また、多角形とは、角部が丸みを帯びたもの、外縁が直線状でなく湾曲しているものも含む。なお、固定電極の平面視形状について同様である。
また、前記実施形態では、可動電極の平面視形状が長方形である場合について説明したが、可動電極の平面視形状はこれに限定されない。例えば、正方形、六角形等の多角形、真円、楕円形等の円形等であってもよい。また、多角形とは、角部が丸みを帯びたもの、外縁が直線状でなく湾曲しているものも含む。
また、前記第1実施形態では、支持部の端がダイヤフラム部の中心上に配置されている場合について説明したが、支持部の端は、ダイヤフラム部の中心から外れた位置に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、支持部が、ダイヤフラム部に設けられている場合や、ダイヤフラム部と厚肉部とに跨って設けられている場合について説明したが、支持部は、その全域が厚肉部に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、固定電極の平面視における面積が、可動電極の可動部の面積よりも大きい場合について説明したが、固定電極の平面視における面積は、可動電極の可動部の面積と同じであってもよいし、可動電極の可動部の面積よりも小さくてもよい。
1……物理量センサー 5……空洞部 6……基板 6A……基板用部材 61……半導体基板 62……絶縁膜(シリコン酸化膜) 63……シリコン窒化膜 64……ダイヤフラム部 641……受圧面 65……凹部 66……厚肉部 7……機能素子 71……固定電極 72……可動電極 721……支持部 722……可動部 723……連結部 725……端 8……素子周囲構造体 81……層間絶縁膜 82……配線層 83……層間絶縁膜 84……配線層 841……被覆層 842……細孔 85……表面保護膜 86……封止層 20……シリコン膜 21……フォトレジスト膜 22……犠牲層 23……シリコン膜 24……フォトレジスト膜 30……開口部 32……開口部 100……圧力センサー 101……筐体 102……演算部 103……配線 104……貫通孔 200……高度計 201……表示部 300……ナビゲーションシステム 301……表示部 400……移動体 401……車体 402……車輪 G……ギャップ L5……距離 L1……長さ(ダイヤフラム部64の長手方向の長さ) L2……長さ(ダイヤフラム部64の短手方向の長さ) O……中心 O5……中央部 S1……面積 S5……面積 X……領域
また、ダイヤフラム部64の平面視形状は、長方形である。また、固定電極71および
可動部722の平面視形状は、それぞれ、ダイヤフラム部64の長手方向に沿って延在し
ている長方形である。可動部722は、平面視において、その先端部(自由端部)が固定
電極71に内包されている。固定電極71の短手方向、および可動部722の短手方向は
、ダイヤフラム部64の短手方向と平行になっている。そのため、固定電極71の長手方
向、および可動部722の長手方向は、当然、ダイヤフラム部64の長手方向と平行にな
っている。
また、本実施形態では、ダイヤフラム部64の形状が長方形であるが、ダイヤフラム部
が長方形以外の長手形状である場合には、固定電極71と支持部721との並び方向を、
ダイヤフラム部64の延在する方向と直行する方向に対して平行にすれば、上述した効果
と同様の効果を得ることができる。
また、機能素子7が設けられている中央部O6、特に中心Oは、圧力が加わることで大
きく撓む部分である。このため、支持部721をより大きく変位させることができるため
、ギャップ変動量(離間距離Gの変動量)をより大きくすることができる。
また、ダイヤフラム部64の中央部O6、特に中心Oは、ダイヤフラム部64の長手方
向の長さL1が、短手方向の長さL2に対して長くなるほど、より大きく撓む傾向がある
。したがって、長さL2に対して長さL1をより長くすることで、ギャップ変動量をより
大きくすることができ、よって、特に感度のよい物理量センサー1を得ることができる。
ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2と、長手方向の長さL1との関係は、特に限
定されないが、L1/L2は、1.5以上、3.0以下であることが好ましく、1.7以
上、2.8以下であることがより好ましく、1.8以上、2.5以下であることがさらに
好ましい。これにより、ギャップ変動量を特に大きくすることができ、物理量センサー1
の小型化と高感度化の両立を図ることができる。なお、本実施形態では、L1/L2は、
略2.0となっている。
また、ダイヤフラム部64の長手方向の長さL1としては、50μm以上、110μm以下であることが好ましく、ダイヤフラム部64の短手方向の長さL2としては、特に限定されないが、10μm以上、70μm以下であることが好ましい。
固定電極71の平面視における面積S1としては、特に限定されないが、100μm2
以上、800μm2以下であることが好ましい。また、ダイヤフラム部64の平面視にお
ける面積S5としては、特に限定されないが、1000μm2以上、7000μm2以下
であることが好ましい。これにより、物理量センサー1の小型化を図ることができる。

Claims (9)

  1. 受圧により撓み変形するダイヤフラム部と、
    前記ダイヤフラム部に設けられている固定電極と、
    前記固定電極と離間して対向配置されている可動部を有する可動電極と、を有し、
    前記ダイヤフラム部の平面視形状は、長手形状であり、
    前記固定電極の平面視形状は、前記ダイヤフラム部の長手方向に沿って延在している長手形状であること特徴とする物理量センサー。
  2. 前記可動電極は、
    前記ダイヤフラムに設けられている支持部と、
    前記支持部と前記可動部とを連結する連結部と、
    を有している請求項1に記載の物理量センサー。
  3. 前記固定電極と前記支持部とが、前記ダイヤフラム部の短手方向に沿って並んでいる請求項2に記載の物理量センサー。
  4. 前記固定電極の短手方向と前記ダイヤフラム部の短手方向とが、同じ方向である請求項3に記載の物理量センサー。
  5. 前記ダイヤフラム部の平面視形状は、長手方向の長さをL1とし、短手方向の長さをL2としたとき、L2/L1が、1.5以上、3.0以下の範囲内にある請求項1ないし4のいずれか1項に記載の物理量センサー。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする圧力センサー。
  7. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする高度計。
  8. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の物理量センサーを有することを特徴とする移動体。
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