JP2015065958A - 人力式移植機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一人の作業者でも植付作業を容易かつ円滑に行うことを可能にする。【解決手段】 本発明の人力式移植機1は、畝Uの側方を走行する、前後一列に配設された一対の車輪2,3と、畝Uの上面を走行する補助車輪4とにより支持された機体5を備えている。機体5における一対の車輪2,3と補助車輪4との間には、一対の車輪2,3のいずれか一方又は両方の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成された植付装置6が装備されている。機体5における一対の車輪2,3の反補助車輪側には、左右方向における機体5の重心の位置Cを、一対の車輪2,3の位置に一致させるためのウエイト7cが装備されている。機体5における一対の車輪2,3の後方には、該機体5を腰部で押すための腰当9が装備されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、植え付け作動力を、原動機の動力源によらないで、車輪の回転から得るようにした人力式移植機に関するものである。
第一の背景技術として、特許文献1に記載された種苗蒔植装置101を例示する。この装置101は、図9に示すように、一対の支持桿102,102を有している。支持桿102,102は畝を跨ぐ距離をおいて配設されている。各支持桿102,102の下端には前後方向に延設された保持桿103,103が固設され、その保持桿103,103の下方で前方、後方に走行用の車輪104,104,…がフランジを介して回転可能に取り付けられている。支持桿102,102間には、上下位置を調整自在とした横桿106を設け、その横桿106には上面を開口した8本の投入パイプ109,109,…を所定ピッチをもって並設し、その投入パイプ109,109,…の下端には地面に突刺され、拡開可能とされた爪体114を備えている。支持桿102,102の上端寄りには操作桿120が横架して設けられ、その操作桿120の中央部位下方に支点となるロ−ラ125を配し、前記した操作桿120の一端を押し下げる梃作用で前記横桿106を押し下げ、前記爪体114を降下させるようになっている。また、支持桿102,102の一端には握持レバー128を備え、その握持レバー128にはワイヤ−127を接続し、そのワイヤ−127の他端は前記したロ−ラ125を介して引き上げ機構117の中央部位と接続され、その引き上げ機構117に垂設された駆動部材が前記爪体114の外側を継いだチェ−ン115の中央と連接され、爪体114を枢動させ拡開させるようになっている。
また、第二の背景技術として、特許文献2に記載された苗植付装置を例示する。この装置201は、図10に示すように、固定フレーム202と、固定フレーム202に取り付けられ、畝を跨ぐように配設された車輪203,203,…と、固定フレーム202を人が押すためのハンドル204を備えており、苗の植え付け位置を畝に沿って移動させるようになっている。固定フレーム202には、電動モータやシリンダ等の移動部(図示略)によって上下方向に昇降されるように構成されている。移動フレーム205には4つの穴形成ユニット210が取り付けられている。穴形成ユニット210は、地面に苗を植え付けるための植え付け用穴を形成して苗を植え付けるようになっている。移動フレーム205を一回上下に昇降させるだけで、4本の苗を一度に植え付けることができるようになっている。
特開2002−233212号公報 特開2004−24113号公報
ところが、特許文献1の種苗蒔植装置101及び特許文献2の苗植付装置201は、いずれも機体が畝を跨いで走行するようになっており、該機体を人力で移動させる構成では、畝の両側で作業者が機体を人力で移動させる必要がある。また、畝に一度に4条以上植える場合、畝の片側からすべての条に対する苗を装置に供給するのは困難であるため、最低でも畝の両側にそれぞれ作業者が必要となる。このように、従来の装置では、1人で作業できないという課題がある。
また、特許文献1の種苗蒔植装置101では、操作桿120を手で押し下げることにより、爪体114を地面に進入させるとともに、握持レバー128を握ることにより爪体114を拡開させる構成であるため、多数の苗を植え付ける場合や、地面が固くなっている場合に、非常に手の負担が大きいという課題がある。
また、特許文献2の苗植付装置201では、移動手段を駆動するための原動機や、その燃料又は電源を装備する必要があり、機体が重くなり、機体の走行時や旋回時における作業者の負荷が増大するという課題がある。
前記課題を解決するために、本発明の人力式移植機は、
畝の側方を走行する、前後一列に配設された一対の車輪と、該一対の車輪の側方で前記畝の上面又は前記畝の反対側の側方を走行する補助車輪とにより支持された機体を備え、
前記機体における前記一対の車輪と前記補助車輪との間には、前記一対の車輪のいずれか一方又は両方の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成された植付装置が装備され、
前記機体における前記一対の車輪の反補助車輪側には、左右方向における機体の重心の位置を、前記一対の車輪の位置に一致させるためのウエイトが装備され、
前記機体における前記一対の車輪の後方には、該機体を腰部で押すための腰当が装備されている。
この構成によれば、前記機体における反畝側の側方には、左右方向における機体の重心の位置を、前記一対の車輪の位置に一致させるためのウエイトが装備され、前記機体における前記一対の車輪の後方には、該機体を作業者の腰部で押すための腰当が装備されているので、腰当を腰部で押すだけで、機体を前方に進行させることができる。このため、腰部で機体を進行させながら、手で苗を前記植付装置に供給することができ、一人の作業者でも植付作業を容易かつ円滑に行うことができる。また、前記植付装置は、前記一対の車輪のいずれか一方又は両方の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成されており、原動機やそのエネルギー源を搭載していないので、前記機体を軽量化でき、走行性や旋回性を向上させることができる。
前記人力式移植機としては、
前記植付装置は、昇降作動時における重力の作用を打ち消すように作用するバランス手段を備えている。
この構成によれば、前記植付装置を円滑に昇降作動させることができる。これにより、前記植付装置を駆動する前記車輪を回転させる負荷が軽減でき、作業者が前記機体をスムーズに進行させることができる。
前記人力式移植機としては、
複数又は複数組の植付装置を備え、該複数又は複数組の植付装置が互いにタイミングをずらして植え付けるように構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記複数又は複数組の植付装置の作動時(特に下降作動時)の衝撃の反動が前記植付装置を駆動する前記車輪に伝わるタイミングを分散させることができる。これにより、前記車輪や前記腰当に前記反動が一度に伝わることを防止できるので、作業者が前記機体をスムーズに進行させることができる。また、前記複数又は複数組の植付装置に対し、互いにタイミングをずらして苗を供給することができるので、作業者が余裕をもって作業することができる。
前記人力式移植機としては、
前記ウエイトは、左右方向の位置を調節可能に構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記機体の重心の位置を適宜調節することができる。
前記人力式移植機としては、
前記機体に対して平行リンクを介して前記一対の車輪を取り付けることにより、該機体に対する該一対の車輪の位置を一体的に調節可能に構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記一対の車輪の位置を一体的に調節可能になっているので、各車輪の高さを個別に調節する必要がなく、手間を省くことができる。
前記平行リンクを備えた前記人力式移植機としては、
前記平行リンクの回転角度を調節する車輪高さ調節機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している態様を例示する。
この構成によれば、作業者が前記機体を進行させているときに、その場を移動せずに、前記一対の車輪の高さを調節することができる。このため、作業者が一人で作業しているときでも容易に調節することができる。
前記人力式移植機としては、
前記補助車輪の高さを調節する補助車輪高さ調節機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している態様を例示する。
この構成によれば、作業者が前記機体を進行させているときに、その場を移動せずに、前記補助車輪の高さを調節することができる。このため、作業者が一人で作業しているときでも容易に調節することができる。
前記人力式移植機としては、
前記一対の車輪の前方で前記畝の肩上で転動し、該畝に沿って機体が進行するようにガイドするガイド輪を備えている態様を例示する。
この構成によれば、前記ガイド輪を備えているので、前記機体の進行方向を作業者が手で補正しなくても、畝に沿って該機体を進行させることができる。
前記ガイド輪を備えた前記人力式移植機としては、
前記ガイド輪を上昇位置又は下降位置に移動させるガイド輪昇降機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している態様を例示する。
この構成によれば、作業者が前記機体を進行させているときに、その場を移動せずに、前記ガイド輪を昇降させることができる。このため、作業者が一人で作業しているときでも、畝替え開始に前記ガイド輪を上昇位置に移動させたり、畝替え終了時に前記ガイド輪を下降位置に移動させたりすることを容易に行うことができる。
前記人力式移植機としては、
前記植付装置の昇降作動は、該植付装置が下死点付近では移動速度が速く、上死点付近では移動速度が遅くなるように構成された早送り機構を備えている。
この構成によれば、前記下死点付近では移動速度が速いので、前記植付装置が地面に接触している時間を短くすることができ、地面に必要以上に長い穴が形成されることを防止できるとともに、前記機体の進行時における地面との接触により生ずる抵抗を軽減することができる。また、前記上死点付近では移動速度が遅いので、前記植付装置に対し、作業者が余裕をもって苗を供給することができる。
本発明に係る人力式移植機によれば、一人の作業者でも植付作業を容易かつ円滑に行うことができるという優れた効果を奏する。
本発明を具体化した一実施形態に係る人力式移植機の平面図である。 同人力式移植機の右側面図である。 同人力式移植機の背面図である。 同人力式移植機の前後一対の車輪及びガイド輪の構成を示す右側面図である。 同人力式移植機の補助車輪の構成を示す左側面図である。 同人力式移植機の植付装置(上死点にある状態)の構成を示す右側面図である。 同人力式移植機の植付装置(下死点にある状態)の構成を示す右側面図である。 同人力式移植機のウエイトの構成を示す平面図である。 従来の種苗蒔植装置を示す正面図である。 従来の苗植付装置を示す平面図である。
図1〜図8は本発明を具体化した一実施形態の人力式移植機1を示しており、各図において、矢印Fは機体前側を指し示している。この移植機1は、図1〜図3に示すように、畝Uの側方を走行する一対の車輪としての前輪2及び後輪3と、畝Uの上面を走行する補助車輪4とにより支持された機体5を備えている。機体5には、一対の車輪2,3と補助車輪4との間に植付装置6が、一対の車輪2,3の反補助車輪側にウエイト部7が、一対の車輪2,3の前方にガイド輪8が、一対の車輪2,3の後方に腰当9が、腰当9の前方かつ斜め上方に苗載せ台10が、それぞれ装備されている。
機体5は、平面視で左右方向に延びる横フレーム11と、該横フレーム11の一端側に設けられ、平面視で前後方向に延びる側フレーム12とを備えている。また、横フレーム11の下方には、地面と略平行になるように配置された車輪調節目安板13が設けられている。車輪調節目安板13は、補助車輪4や、前輪2及び後輪3の高さを調節するときに機体5が地面に沈み込むことを防止するとともに、その調節時に地面からの高さの目安とすることができるようになっている。
前輪2及び後輪3は、前後一列に配設されており、図4に示すように、側フレーム12に対して平行リンク14を介して取り付けられており、該機体5に対する該一対の車輪2,3の位置を一体的に調節可能に構成されている。平行リンク14は、前輪2を支持する前リンク14aと、後輪3を支持する後リンク14bとを備えている。前リンク14a及び後リンク14bは、それぞれの中央部が側フレーム12に左右方向の軸で支持され、下端側にそれぞれ前輪2及び後輪3が支持されている。また、前リンク14a及び後リンク14bは、上端部がリンクロッド14cにより互いに連結されることにより、連動して回動するようになっている。後リンク14bは、ケース状に形成されており、後輪3の回転を側フレーム側に伝動する伝動機構としてのチェーン伝動機構(図示略)を内蔵している。このチェーン伝動機構により取り出された回転は、後述する植付装置6の受動軸15に伝動されるように構成されている。平行リンク14には、その回転角度を調節する車輪高さ調節機構16が設けられている。車輪高さ調節機構16は、後リンク14bと一体的に回動可能かつ左右方向に揺動可能に構成された車輪調節ハンドル17と、該車輪調節ハンドル17の回動方向と平行に沿って延びる円弧部18aを備えた車輪調節板18と、車輪調節ハンドル17を車輪調節板側に付勢する付勢手段(図示略)を備えている。円弧部18aには複数の切欠18bが間隔をおいて列設されており、車輪調節ハンドル17には該いずれかの切欠18bに選択的に係止可能な係止爪17aが設けられている。車輪調節ハンドル17を、左右方向に揺動させると切欠18bに対して係止爪17aを係脱させることができ、また、後リンク14bとともに回動させると平行リンク14の角度を調節することができるようになっている。車輪調節ハンドル17の後端の操作部位は、後述する腰当9の近傍に配設されている。
補助車輪4は、図5に示すように、横フレーム11における反側フレーム側に配設されることにより、一対の車輪2,3に対して左右方向に間隔をおいて設けられている。本例の補助車輪4は、補助車輪アーム19の先端部に回転可能に軸支されており、補助車輪アーム19の基端部は、機体5に対する基端部の取り付け位置を左右方向に調節可能に設けられた補助車輪フレーム20の先端部に左右方向の軸で回動可能に支持されている。補助車輪アーム19には、その回転角度を調節する補助車輪高さ調節機構21が設けられている。補助車輪高さ調節機構21は、補助車輪アーム19と一体的に回動可能に構成された補助車輪調節片22と、該補助車輪調節片22の回動方向と平行に沿って延びる円弧部23aを備えた補助車輪調節板23とを備えている。円弧部23aには複数の切欠23bが間隔をおいて列設されている。補助車輪調節片22には、円弧部23aの径方向へスライド可能に支持されるとともに、いずれかの切欠23bに選択的に係止可能な補助車輪ロック板24と、該補助車輪ロック板24を切欠側へ付勢する補助車輪バネ25が設けられている。補助車輪ロック板24は、補助車輪ワイヤー26を介して、補助車輪高さ調節機構21の操作手段としての補助車輪クラッチレバー27に連結されている。補助車輪クラッチレバー27を離したり握ったりすると切欠23bに対して補助車輪ロック板24を係脱させることができ、補助車輪4の高さを調節することができるようになっている。補助車輪クラッチレバー27は、後述する腰当9の近傍に配設されている。
一対の植付装置6,6は、機体5における畝側の側方に装備されており、後輪3の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成されている。本例の一対の植付装置6,6は、図6に示すように一方の植付装置6が上昇すると、図7に示すようにもう一方の植付装置6が下降することにより、互いに作動タイミングをずらして交互に植え付けるように構成されている。一対の植付装置6,6は作動タイミングが異なるだけで、構成は同一であるため、植付装置6の構成の詳細については、一方の装置のみについて説明する。本例の植付装置6は、図6及び図7に示すように、植付手段30、昇降手段31、昇降駆動手段32及びバランス手段33を備えている。
植付手段30は、苗Pを投入するための苗投入筒34と、地面に植付穴を形成するとともに、該苗投入筒34に投入された苗Pを受け取って該植付穴に植え付ける植付部35とを備えている。植付部35は、苗投入筒34の下端に取り付けられたブラケット36に対し、それぞれが鉛直面内で揺動可能に取り付けられることにより、開閉可能に構成された一対の植付爪37,38を備えている。一対の植付爪37,38は、互いに閉じる方向へ付勢手段としてのバネ48により付勢されている。一方の植付爪37は長穴状の切欠37aが設けられ、他方の植付爪38は該切欠37aに係合するピン38aが設けられている。このため、いずれか一方の植付爪を開くように回動させると、それに従動して、もう一方の植付爪も開くように回動するようになっている。本例では、植付爪38に連結された上リンク39aを含む平行リンク39を介してブラケット36に取り付けられた接地ローラ40を設け、該接地ローラ40が地面に接地すると、平行リンク39を介して植付爪38が駆動されることにより、一対の植付爪37,38が開き、地面に植付穴を形成するとともに、その中に苗Pを放出する。このとき、植付爪38に設けられた被係止部38bにロック爪41が係合し、一対の植付爪37,38が開いた状態を維持するように構成している。ロック爪41は、昇降手段31に設けられた解除ピン31aにより、植付手段30の上昇中に解除され、一対の植付爪37,38が自動的に閉じるようになっている。
昇降手段31は、植付手段30を昇降可能に支持するものであり、本例では、平行リンクを利用している。
昇降駆動手段32は、昇降手段31を昇降駆動するものであり、後輪3の回転を伝動する受動軸15により駆動される植付駆動楕円ギヤー42と、該植付駆動楕円ギヤー42に噛合する植付受動楕円ギヤー43と、該植付受動楕円ギヤー43の軸の回転運動を上下方向の往復運動に変換し、昇降手段31に伝達するクランク機構44とを備えている。植付駆動楕円ギヤー42及び植付受動楕円ギヤー43は、該植付装置6が下死点付近では移動速度が速く、上死点付近では移動速度が遅くなるように、植付装置6を昇降作動させる早送り機構45となっている。
バランス手段33は、植付装置6の昇降作動時における重力の作用を打ち消すように作用するものである。本例のバランス手段33としては、昇降手段31としての平行リンクを上方に付勢する付勢手段としてのバネ46を採用している。バネ46は、上端側が機体5に立設された支柱47の上端部に取り付けられている。
ウエイト部7は、図8に示すように、機体5における反畝側の側方に装備されており、左右方向における機体5の重心の位置Cを、同方向における一対の車輪2,3の位置に一致させるためのものである。本例のウエイト部7は、機体5に対する基端部の取り付け位置を左右方向に調節可能に設けられたウエイトフレーム7aと、該ウエイトフレーム7aの先端部に取り付けられたウエイト取付部7bと、該ウエイト取付部7bに着脱可能に取り付けられたウエイト7cとを備えている。
ガイド輪8は、機体5における一対の車輪2,3の前方に装備されており、畝Uの肩上で転動し、該畝Uに沿って機体5が進行するようにガイドする。本例のガイド輪8は、側フレーム12の先端部に対して基端側が左右方向の軸で上下回動可能に支持されたガイド輪アーム50に、支持部51を介して取り付けられている。支持部51は、ガイド輪アーム50に対するガイド輪8の左右方向の位置を調節可能にするとともに、ガイド輪8の軸の傾きを前後左右に調節可能にするように構成されている。ガイド輪アーム50には、ガイド輪8を上昇位置又は下降位置に移動させるガイド輪昇降機構52が設けられている。ガイド輪昇降機構52は、ガイド輪アーム50の前後方向の途中部に対し先端部が左右方向の軸で回動可能に取り付けられたガイド輪操作レバー53と、該ガイド輪操作レバー53の長さ方向の途中部を、その長さ方向へスライド可能に機体5に支持するとともに、ガイド輪操作レバー53に設けられた凸部53aを係止させることによりガイド輪操作レバー53の位置を固定可能に構成された操作レバー支持部54とを備えている。ガイド輪操作レバー53の後端の操作部位は、後述する腰当9の近傍に配設されている。
苗載せ台10は、植付装置6に供給する苗Pを収容している苗箱Bを載せておくためのものである。本例の苗載台10は、機体5に対する基端部の取り付け位置を上下方向に調節可能に設けられた支柱55における上端部に、左右方向の軸で傾斜角度を調節可能に取り付けられている。これにより、作業者Wの体格等に応じて苗載せ台10の位置を調節することができるようになっている。
腰当9は、機体5における一対の車輪2,3の後方に装備されており、該機体5を作業者Wの腰部で押すためのものである。腰当9における作業者Wの腰部に接触する部位には、クッション性を有するクッション部9aが設けられている。本例では、腰当9は、機体5の後方に延設されたハンドル56に取り付けられている。ハンドル56は、左右の基端部が、機体5の左右に対し、それぞれ取り付け角度を上下に調節可能に設けられている。また、ハンドル56は、その後端部に左右方向に延びる横バー56aを備えている。本例の腰当9は、この横バー56aに対し、左右方向への取り付け位置と、上下方向への取り付け角度を調節可能に取り付けられている。
次に、本例の人力式移植機1の使用方法例について説明する。まず、畝Uの始端において、機体5を畝Uの終端に向けた状態で、前輪2及び後輪3を畝Uの側方の溝に沿って位置させるとともに、補助車輪4を畝Uの上に位置させる。ガイド輪8はガイド輪昇降機構52により下降位置に移動させておく。次いで、作業者Wは腰当9の後側に立ち、車輪高さ調節機構16及び補助車輪高さ調節機構21により、前輪2、後輪3及び補助車輪4の高さを適宜調節する。次いで、苗載台10に必要な数の苗箱Bを載せる。次いで、機体5に対しウエイト部7の左右方向の位置を調節し、左右方向における機体5の重心の位置Cを、前輪2及び後輪3の位置に一致させる。このように人力式移植機1の調節が完了すると、作業者Wはその腰部で腰当9を押しながら、交互に上昇してくる植付装置6に対し苗Pを手で供給する。すると、人力式移植機1は、その機体5の進行にともなって植付装置6により、畝Uに苗Pを植え付けてゆく。この移植作業中に、例えば畝Uがその始端とは異なる状態に変化し、機体5の再調節が必要になったときでも、作業者Wは腰当9の後側に位置したままで、車輪調節ハンドル17及び補助車輪クラッチレバー27を操作して車輪高さ調節機構16及び補助車輪高さ調節機構21を調節することができる。次いで、人力式移植機1が畝Uの終端に到達すると、作業者Wは、ガイド輪8をガイド輪昇降機構52により上昇位置に移動させて、畝替えし、それが終了すると、ガイド輪8をガイド輪昇降機構52により下降位置に移動させ、新たな畝Uに対し移植作業を行う。
以上のように構成された本例の人力式移植機1によれば、機体5における反畝側の側方には、左右方向における機体5の重心の位置Cを、一対の車輪2,3の位置に一致させるためのウエイト7cが装備され、機体5における一対の車輪2,3の後方には、該機体5を腰部で押すための腰当9が装備されているので、腰当9を腰部で押すだけで、機体5を前方に進行させることができる。このため、腰部で機体5を進行させながら、手で苗Pを植付装置6に供給することができ、一人の作業者Wでも植付作業を容易かつ円滑に行うことができる。また、植付装置6は、一対の車輪2,3のいずれか一方又は両方の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成されており、原動機やそのエネルギー源を搭載していないので、機体5を軽量化でき、走行性や旋回性を向上させることができる。
また、植付装置6は、昇降作動時における重力の作用を打ち消すように作用するバランス手段33を備えている。この構成によれば、植付装置6を円滑に昇降作動させることができる。これにより、植付装置6を駆動する後輪3を回転させる負荷が軽減でき、作業者Wが機体5をスムーズに進行させることができる。
また、一対の植付装置6,6が互いにタイミングをずらして植え付けるように構成されているので、一対の植付装置6,6の作動時(特に下降作動時)の衝撃の反動が植付装置を駆動する車輪3に伝わるタイミングを分散させることができる。これにより、車輪3や腰当9に前記反動が一度に伝わることを防止できるので、作業者Wが機体5をスムーズに進行させることができる。また、一対の植付装置6,6に対し、互いにタイミングをずらして苗Pを供給することができるので、作業者Wが余裕をもって作業することができる。
また、ウエイト7cは、左右方向の位置を調節可能に構成されているので、機体5の重心の位置Cを適宜調節することができる。
また、機体5に対して平行リンク14を介して一対の車輪2,3を取り付けることにより、該機体5に対する該一対の車輪2,3の位置を一体的に調節可能に構成されている。この構成によれば、各車輪2,3の高さを個別に調節する必要がなく、手間を省くことができる。
また、平行リンク14の回転角度を調節する車輪高さ調節機構16を備え、その操作手段としての車輪調節ハンドル17の後端の操作部位を腰当9の近傍に配設しているので、作業者Wが機体5を進行させているときに、その場を移動せずに、一対の車輪2,3の高さを調節することができる。このため、作業者Wが一人で作業しているときでも容易に調節することができる。
また、補助車輪4の高さを調節する補助車輪高さ調節機構21を備え、その操作手段としての補助車輪クラッチレバー27を腰当9の近傍に配設しているので、作業者Wが機体5を進行させているときに、その場を移動せずに、補助車輪4の高さを調節することができる。このため、作業者Wが一人で作業しているときでも容易に調節することができる。
また、一対の車輪2,3の前方で畝Uの肩上で転動し、該畝Uに沿って機体5が進行するようにガイドするガイド輪8を備えているので、機体5の進行方向を作業者Wが手で補正しなくても、畝Uに沿って該機体5を進行させることができる。
また、ガイド輪8を上昇位置又は下降位置に移動させるガイド輪昇降機構52を備え、その操作手段としてのガイド輪操作レバー53の後端の操作部位を腰当9の近傍に配設しているので、作業者Wが機体5を進行させているときに、その場を移動せずに、ガイド輪8を昇降させることができる。このため、作業者Wが一人で作業しているときでも、畝替え開始にガイド輪8を上昇位置に移動させたり、畝替え終了時にガイド輪8を下降位置に移動させたりすることを容易に行うことができる。
また、植付装置6の昇降作動は、該植付装置6が下死点付近では移動速度が速く、上死点付近では移動速度が遅くなるように構成された早送り機構45を備えている。この構成によれば、前記下死点付近では移動速度が速いので、植付装置6が地面に接触している時間を短くすることができ、地面に必要以上に長い穴が形成されることを防止できるとともに、機体5の進行時における地面との接触により生ずる抵抗を軽減することができる。また、前記上死点付近では移動速度が遅いので、植付装置6に対し、作業者Wが余裕をもって苗Pを供給することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)植付装置6の装備数を適宜増減すること。
(2)補助車輪4の数を適宜増減すること。
(3)腰当9やウエイト7cの大きさや形状を適宜変更すること。
1 人力式移植機
2 前輪
3 後輪
4 補助車輪
5 機体
6 植付装置
7 ウエイト部
7a ウエイトフレーム
7b ウエイト取付部
7c ウエイト
8 ガイド輪
9 腰当
9a クッション部
10 苗載台
11 横フレーム
12 側フレーム
13 車輪調節目安板
14 平行リンク
14a 前リンク
14b 後リンク
14c リンクロッド
15 受動軸
16 車輪高さ調節機構
17 車輪調節ハンドル
17a 係止爪
18 車輪調節板
18a 円弧部
18b 切欠
19 補助車輪アーム
20 補助車輪フレーム
21 補助車輪高さ調節機構
22 補助車輪調節片
23 補助車輪調節板
23a 円弧部
23b 切欠
24 補助車輪ロック板
25 補助車輪バネ
26 補助車輪ワイヤー
27 補助車輪クラッチレバー
30 植付手段
31 昇降手段
31a 解除ピン
32 昇降駆動手段
33 バランス手段
34 苗投入筒
35 植付部
36 ブラケット
37 植付爪
37a 切欠
38 植付爪
38a ピン
38b 被係止部
39 平行リンク
39a 上リンク
40 接地ローラ
41 ロック爪
42 植付駆動楕円ギヤー
43 植付受動楕円ギヤー
44 クランク機構
45 早送り機構
46 バネ
47 支柱
48 バネ
50 ガイド輪アーム
51 支持部
52 ガイド輪昇降機構
53 ガイド輪操作レバー
53a 凸部
54 操作レバー支持部
55 支柱
56 ハンドル
56a 横バー
B 苗箱
C 左右方向における重心の位置
F 機体前側
P 苗
U 畝
W 作業者

Claims (10)

  1. 畝の側方を走行する、前後一列に配設された一対の車輪と、該一対の車輪の側方で前記畝の上面又は前記畝の反対側の側方を走行する補助車輪とにより支持された機体を備え、
    前記機体における前記一対の車輪と前記補助車輪との間には、前記一対の車輪のいずれか一方又は両方の回転から昇降作動及び植付作動させるように構成された植付装置が装備され、
    前記機体における前記一対の車輪の反補助車輪側には、左右方向における機体の重心の位置を、前記一対の車輪の位置に一致させるためのウエイトが装備され、
    前記機体における前記一対の車輪の後方には、該機体を腰部で押すための腰当が装備されている人力式移植機。
  2. 前記植付装置は、昇降作動時における重力の作用を打ち消すように作用するバランス手段を備えている請求項1記載の人力式移植機。
  3. 複数又は複数組の植付装置を備え、該複数又は複数組の植付装置が互いにタイミングをずらして植え付けるように構成されている請求項1又は2記載の人力式移植機。
  4. 前記ウエイトは、左右方向の位置を調節可能に構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の人力式移植機。
  5. 前記機体に対して平行リンクを介して前記一対の車輪を取り付けることにより、該機体に対する該一対の車輪の位置を一体的に調節可能に構成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の人力式移植機。
  6. 前記平行リンクの回転角度を調節する車輪高さ調節機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している請求項5に記載の人力式移植機。
  7. 前記補助車輪の高さを調節する補助車輪高さ調節機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している請求項1〜6のいずれか一項に記載の人力式移植機。
  8. 前記一対の車輪の前方で前記畝の肩上で転動し、該畝に沿って機体が進行するようにガイドするガイド輪を備えている請求項1〜7のいずれか一項に記載の人力式移植機。
  9. 前記ガイド輪を上昇位置又は下降位置に移動させるガイド輪昇降機構を備え、その操作手段を前記腰当の近傍に配設している請求項8記載の人力式移植機。
  10. 前記植付装置の昇降作動は、該植付装置が下死点付近では移動速度が速く、上死点付近では移動速度が遅くなるように構成された早送り機構を備えている請求項1〜9のいずれか一項に記載の人力式移植機。
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