JP2015065843A - 吊下部切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1本の紐糸を用い、1つ1つの材料をのれん状に吊下させて加工処理に供する場合に、安価で使い捨てできる紐糸から吊下部を介して吊下させた前記材料を、簡単かつ確実に前記紐糸から切り離し、回収することのできる吊下部切断装置を提供すること。【解決手段】 本体ベース11上に、材料2を吊下した紐糸1を一端部から巻取る巻取り機構13と、順次切断部へ搬送される各材料2の吊下部3を駆動源の駆動により切断する切断具27、吊下部3を切断具27による切断位置CPへ誘導して、切断具27を紐糸1と材料との間に位置させるガイド部28、および、材料2が切断部CPへ搬送されたことを検出したことを契機として切断具27を切断動作させるための駆動源26を駆動させる切断スイッチ部29を有する切断機構25と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、1本の紐糸から枝糸状の吊下部を介して吊下させて加工処理した果菜等の材料を、前記吊下部を切断することにより前記紐糸から切り離して回収するための吊下部切断装置に関し、特には、果軸を吊下部として1本の紐糸に間隔を設けて吊下された柿等の乾燥果実の回収処理に好適な吊下部切断装置に関する。
干し柿は、皮をむいた生柿をたこ糸や麻紐などの紐糸に吊り下げた状態で、天日に晒して乾燥させ、又は、乾燥機内に入れて乾燥させて作られる。その際に沢山の生柿を1本の紐糸(例えば、たこ糸、麻紐等)に間隔を設けてのれん状に吊す作業は、昔から、作業者が生柿のヘタから延びている枝状の果軸を1本の紐糸を二重に絡めるようにして結束する『とっくり結び』等の堅牢な結び方で結束させることを繰り返すことにより行われている。
このように紐糸でそれぞれの柿の果軸を結束させる方法は、作業者が柿の大きさや熟れ具合等を目視確認しながら、吊す間隔を随時調整するなどして吊下させることができる。また、一旦、果軸に紐糸が結束されると、その柿が紐糸から落下することはまず無いという利点があるが、その反面、乾燥処理後の柿の果軸から紐糸を取り外したり、果軸を切断して加工処理後の柿を回収する作業は手間がかかるという問題点があった。特に、流通に卸される干し柿であれば、干し柿から紐糸を完全に取り除き、果軸部分も適当な長さに切断して見栄えを整える必要がある。しかも、作業時期は、生柿の収穫の時期や乾燥処理が完了する時期に集中するため、皮が剥かれた柿の一つ一つを上手に結束させてのれん状とする作業や、乾燥処理された柿を回収する作業で、作業者が取り扱う柿の数は頗る多くなり、さらには、各作業にはある程度の熟練も必要となる。
そこで、近年は、作業者の熟練を要せず、簡単かつ短時間で生柿をのれん状に吊下させるとともに、乾燥処理後の柿を簡単に回収することのできる方法が多く検討されている。
例えば、特開2000−93142号には、樹脂製で、略平板状をなし、柿のヘタより延びている果軸が差し込まれる開口部と、該開口部より下方に向かって略楔状に切り込み形成されている溝と、前記溝内に差し込まれた前記果軸に対して弾発力を付与するためのスリット状の開口とを形成している吊り具本体を、紐等に略等間隔に取り付けて干果製造用果吊り具を形成し、作業者は、前記開口部から前記溝内に果軸を差し込み、スリット状の開口によって弾性的に果軸を挟持して保持することで、生柿を吊るす方法が開示されている(特許文献1)。
特開2000−93142号
このようにして果軸をスリット状の開口で挟み込み、保持することで柿をのれん状に吊す方法は簡便であり、乾燥処理後の柿は、スリット状の開口から前記開口部方向へ移動させることで簡単に取り外すことができる。
しかしながら、簡単に取り外せるということは、逆をいえば、紐を緊張する作業時や乾燥時等に何らかの力が加わることで、簡単に果軸の挟持が解除され、柿が脱落してしまうという問題を併せ持つ。また、干果製造用果吊り具の吊り具本体は、樹脂製であり、果軸を挟持しやすい形状に設計され、金型を用いて製造されているため、紐糸を使用する場合に比してコストがかかる。そして、干果製造用果吊り具や吊り具本体を、毎年、繰り返して利用するためには、それらの洗浄や消毒、保管などのメンテナンスも必要となる。
そこで、本発明は、1本の紐糸を用い、1つ1つの柿等の材料をのれん状に吊下させて加工処理に供する場合に、安価で使い捨てできる紐糸から果軸などの吊下部を介して吊下させた材料を、簡単かつ確実に前記紐糸から切り離し、回収することのできる吊下部切断装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための本発明の吊下部切断装置は、1本の紐糸に間隔を空けて設けられた枝糸状の吊下部を介して吊下された各々の材料を、前記吊下部を切断することにより前記紐糸から切り離して回収する吊下部切断装置であって、本体ベース上に、第1の駆動源の駆動力を利用して前記材料を吊下した紐糸を一端部から巻取る巻取り機構と、前記巻取り機構による紐糸の巻取りによって順次切断部へ搬送される各材料の前記吊下部を第2の駆動源の駆動により切断する切断具、前記吊下部を前記切断具による切断位置へ誘導して、前記切断具を前記紐糸と材料との間に位置させるガイド部、および、前記材料が前記切断部へ搬送されたことを検出したことを契機として、前記切断具を切断動作させるための第2の駆動源を駆動させる切断スイッチ部を有する切断機構と、を備えることを特徴とする。
本発明の吊下部切断装置の作用は次のとおりである。
1本の紐糸の長手方向に間隔を設け、吊下部を介してのれん状に材料を吊り下げた状態の前記紐糸の一端部を巻取り機構に連結して、第1の駆動源を駆動させ、前記紐糸を巻回し、回収する。
また、前記紐糸が巻取られる際、前記材料が吊下部を介して吊下された紐糸を前記ガイド部に沿って回収搬送させるように支承すると、紐糸から吊下された材料は、前記ガイド部により切断具の切断位置へ搬送される。そして、切断位置に材料が搬送されたことを切断スイッチ部が検知すると、前記切断具を切断動作させるための第2の駆動源が駆動し、切断具により該材料を紐糸から吊下させている枝糸状の吊下部を切断する。この動作を1本の紐糸に吊下された柿の数だけ繰り返す。このようにして、前記切断位置において材料を紐糸から分離し、1つ1つ回収することができる。
また、本発明の吊下部切断装置は、前記巻取り機構が、表面に第1巻取りガイド部材が形成され、前記第1の駆動源の駆動により、正逆回転自在に配設された第1巻取り円盤と、表面に第2巻取りガイド部材が形成されるとともに、前記第1巻取りガイド部材を前記第1巻取り円盤の正逆回転の切り替えにより回転方向における両端辺に交互に当接可能に位置させる1乃至複数個の開口領域が形成され、第1巻取り円盤と同軸上に前記第1巻取り円盤の回転に従動して回転自在に配設された第2巻取り円盤と、を有し、前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材は、第1巻取り円盤及び第2巻取り円盤の回転中心を中心とする仮想円上において、第1巻取り円盤の正方向回転時の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りを1周する長さ寸法よりも、第1巻取り円盤の逆方向回転時の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りを1周する長さ寸法が短くなるように配列されていることを特徴とする。
本発明の吊下部切断装置の作用は次のとおりである。
1本の紐糸の長手方向に間隔を設け、吊下部を介してのれん状に材料を吊り下げた状態の前記紐糸の一端を、第2巻取りピンの1本に連結し、その状態で第1の駆動源を駆動させ、第1巻取り円盤を正回転させる。第1巻取り円盤に形成された第1巻取りピンは、第2巻取り円盤に形成された切欠き領域内において回転方向における端辺に当接し、第2巻取り円盤を第1巻取り円盤の回転方向へ押して回転させる。これにより、前記紐糸を、第1巻取り円盤及び第2巻取り円盤の回転中心を中心とする仮想円上に配列するようにして形成された前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の外周に巻回し、回収することができる。
なお、巻取り機構の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材に巻回され、回収された紐糸(吊り下げ部付き)を巻取り機構から除去する場合は、第1の駆動源を駆動させ、第1巻取り円盤を逆回転させる。この逆回転により、第1巻取り円盤に形成された第1巻取りピンを第2巻取り円盤に形成された切欠き領域内において反回転方向における端辺側へ移動させ、第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りを1周する長さ寸法を短くすることにより、第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りにすでに巻回されていた紐糸に弛みを生じさせ、綛(巻)の状態のまま、第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材から取り外すことができる。
また、本発明の吊下部切断装置は、前記切断機構は、紐糸の走行方向に進退可能に前記本体ベースに支承されたスライド板と、前記ベース本体に配設され、前記切断スイッチ部のスイッチ動作により駆動する第2の駆動源の駆動力によって、前記スライド板を紐糸の走行方向に進退させるスライド板駆動部と、前記スライド板の前記紐糸の走行方向上流側において、前記切断位置に切断対象の吊下部が位置した際に、該吊下部により吊下された材料が紐糸の巻取り力によって加える押圧力で前記切断スイッチ部のスイッチ動作を行なうスイッチ体と、を備え、前記切断具としてニッパー工具を使用し、前記スイッチ体には、前記切断位置において前記吊下部を水平方向から切断可能に刃部を配置させ、ハンドルを紐糸の走行方向下流側へ延出させて前記ニッパー工具が支承されており、前記スライド板には、前記スイッチ動作により前記スライド板を紐糸の走行方向下流側へ後退させた際に、前記ニッパー工具のハンドルに、該ニッパー工具の刃部を閉合させるように当接する押圧部材が配設されていることを特徴とする。
本発明の吊下部切断装置の作用は次のとおりである。
前記紐糸が巻取られる際に前記材料が吊下部を介して吊下された紐糸を前記ガイド部に沿って回収搬送させるように支承すると、紐糸から吊下された材料は前記ガイド部により切断位置へ搬送され、該材料を吊下する枝糸状の吊下部は開状態で配置されている前記ニッパーの一対の刃の間に位置する。このとき、切断部においては材料が前記スイッチ体に当接する。この状態でさらに紐糸の巻き取りが為されることにより、紐糸の走行方向へ引っ張られる材料によってスイッチ体が押圧され、前記切断スイッチ部のスイッチ動作を行なう。このスイッチ動作により、スライド板の第2の駆動源が駆動し、前記スライド板を紐糸の走行方向に後退させる。このスライド板のスライド移動時に、スライド板に配設された押圧部材が前記ニッパー工具のハンドルに当接し、該ニッパー工具の一対の刃を閉合させ、前記吊下部を切断して材料を紐糸から分離することができる。
またさらに、本発明の吊下部切断装置は、前記紐糸の他端部側を把持し、巻取り機構によって巻取られる紐糸を緊張させる紐糸緊張機構を備えることを特徴とする。
具体的には、前記紐糸緊張機構は、前記本体ベースに配設されたラッチ解除部材と、前記巻取り機構の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材周囲への紐糸の巻回開始位置と前記切断位置とを結ぶ仮想直線と平行に、前記本体ベースにおける紐糸の走行方向上流側に配置されたスライドガイドと、前記スライドガイドに沿ってスライド移動可能に配設されたラッチ部材本体の上面に、クランプ板、並びに、前記クランプ板に対して挟持部材を常には押圧し、手動あるいは前記ラッチ解除部材に当接することにより前記押圧が解除されるように回動自在に配設されたレバーが配設されたラッチ部材と、前記記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材周囲への紐糸の巻回開始位置と前記クランプ板にローレットカラーが押圧する紐糸挟持位置との間で前記紐糸を緊張させる張力を付加するテンション付加手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の吊下部切断装置の作用は次の通りである。
吊下部を介してのれん状に材料を吊り下げた状態の前記紐糸の一端を、前記第2巻取りピンの1本に連結し、他端は、前記スライドガイドにスライド移動自在に配設されたラッチ部材のレバーを手動で回動させ、前記挟持部材とクランプ板との間に挟む。その際、前記テンション付加手段により、前記紐糸は前記記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材周囲への紐糸の巻回開始位置と前記クランプ板に前記挟持部材が押圧する紐糸挟持位置との間で反本体ベース側へ引かれ、緊張される。この状態で巻取り機構の第1の駆動源を駆動させる。前記ラッチ部材は、前記巻取り機構による紐糸の巻取りによって前記スライドガイドに沿って、紐糸の緊張状態を保持したまま本体ベース方向へ移動する。
前記紐糸を前記巻取り機構の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の外周に巻回しながら、前記切断機構により吊下部を切断して前記材料を分離し、紐糸を巻取り回収する作業が終了すると、紐糸の他端部を挟持しているラッチ部材は本体ベースに近接し、前記レバーにラッチ解除部材が当接する。これにより、前記クランプ板と前記挟持部材との押圧は解除され、紐糸の他端部が解放される。
さらに、本発明の吊下部切断装置において、前記材料は柿であり、枝糸状の吊下げ部は前記紐糸により結束された柿の果軸であることを特徴とする。
一本の紐糸を用いて『とっくり結び』のような方法で堅牢に柿の果軸を結んで固定させた場合であっても、前記切断位置において簡単に果軸と柿のへたとの間の部分を切断し、柿を回収することができ、果軸のみを結束した状態の紐糸は巻き取り、回収して、廃棄することができる。
本発明の吊下部切断装置によれば、前記紐糸から吊下部を介して吊下させた材料を、紐糸を巻取り機構にセットするのみで、吊下部を切断して材料を紐糸から切り離すことを全部自動で簡単かつ確実に行うことができる。材料を吊下する吊下部は切断可能であればよく、紐糸のような廉価で使い捨て可能なものを用いることができるので、コストも低廉となり、吊下部のメンテナンスも必要なくなる。
例えば、干し柿を製造する場合においても、従来のように、安価なたこ糸や麻紐などを用い、作業者が柿の果軸の状態を確認しながら吊下する間隔を随時調整しつつ、簡単には柿が紐糸から落下しないように、干し柿を製造する方法を採用することが可能となり、その際の干し柿の回収作業は、熟練者でなくても簡単、かつ、頗る効率よく行うことができる。また、回収した干し柿の果軸の処理も一様に整えることができ、見栄えのよい商品を製造することが可能となる。
本実施形態の吊下部切断装置の全体構成図を示す斜視図 図1の吊下部切断装置の(A)平面図、(B)正面図、(C)右側面図 本実施形態の吊下部切断装置の本体ベース(巻取り機構、切断機構等を含む)を示す斜視図 図3の吊下部切断装置の巻取り機構、切断機構の(A)平面図、(B)正面図、(C)右側面図 図3の本体ベースの要部断面図 本実施形態の吊下部切断装置の紐糸緊張機構のラッチ部材を示す斜視図 図6のラッチ部材の(A)平面図、(B)正面図、(C)右側面図 本実施形態の吊下部の切断装置に供給される、果軸を吊下部として紐糸に吊下された干し柿を示す説明図。 干し柿と該干し柿を紐糸に吊下する吊下部(果軸)がガイド部により切断位置に案内される状態を示す説明図 吊下部切断後の回収された干し柿と、切り離された吊下部(果軸)及び紐糸を示す説明図 (A)第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りに紐糸(吊下部図示省略)が巻回され、巻取られた状態を示す説明図、(B)第1巻取り円盤を逆回転させ、すでに巻取られた紐糸に弛みを生じさせた状態を示す説明図
本実施形態においては、紐糸1に吊下される材料2が干し柿(以下、符号2で示す)であり、吊下部3は干し柿2の果軸(以下、符号3で示す)である場合を説明する。
図1及び図2に全体構成図を示す本実施形態の吊下部切断装置10は、図3及び図4に示すように、薄板状の天板11aと天板11aの両側辺から下面側へ垂設された一対の側板11bとからなる本体ベース11を有しており、その本体ベース11の天板11a上には、干し柿2を吊下した紐糸1を一端部から巻取る巻取り機構13と、紐糸1の巻取りにより順次切断部CEへ搬送される各干し柿2の果軸3を切断位置CPにおいて切断する切断機構25とが配設されている。
前記巻取り機構13は、表面に第1巻取りガイド部材としての3本の巻取りピン(第1巻取りピン)14が形成された第1巻取り円盤15と、表面に第2巻取りガイド部材としての3本の巻取りピン(第2巻取りピン)17が形成された第2巻取り円盤18を有している。
第1巻取り円盤15は、本体ベース11の幅方向一端側に立設された支持壁11cから前記幅方向に向けて水平に延出させて回転自在に配設された回転軸19に軸支されており、回転軸19に該巻取り機構13の駆動源(第1の駆動源)となるモータ23の駆動力が一対のプーリ20及びプーリ30に巻回されるベルト(不図示)を介して伝達されることで、正逆回転自在とされている。
第2巻取り円盤18にはその円周部に沿って開口領域21が形成されている。本実施形態において、前記開口領域21は切り欠きにより形成された切欠き領域(以下、符号21で示す)21とされており、切欠き領域21は第2巻取り円盤18の円周部に等間隔に3箇所、具体的には、該第2巻取り円盤18の中心点から60°ずつ6つに分けた領域のうちの1つ置きの領域を扇状に切り欠いて形成されている。そして、第2巻取り円盤18は各切欠き領域21に第1巻取り円盤15の第1巻取りピン14をそれぞれ1つずつ位置させて、第1巻取り円盤15の回転軸19(同軸上)にワンウェイクラッチ22を介して配設されており、第1巻取り円盤15の正回転時に、第1巻取りピン14を切り欠き領域の正回転方向における前方端辺に当接させることで、第1巻取り円盤15の回転に従動して回転するように構成されている。
前記第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17は、第1巻取り円盤15の正方向回転時の前記第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周りを1周する長さ寸法よりも、第1巻取り円盤15が逆回転し、第1巻取りピン14が逆回転方向に移動した時の第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周りを1周する長さ寸法が短くなるように配列されている。本実施形態においては、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18の正回転時に、その回転軸19を中心とする仮想円上に位置するようにして第1巻取りピン14と第2巻取りピン17が交互に配列されている。
また、本実施形態において、巻取り機構13は、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18の表面を本体ベース11の天板11aと直交させ、反回転軸19側へ向けた状態で、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17を本体ベース11の中央に位置させるように配設されている。
なお、本実施形態において、本体ベース11の天板11aには、紐糸1の走行方向における上流側の端辺中央に開口部12が形成され、平面視凹状に形成されている。この開口部12近傍は、紐糸1に吊下された干し柿2を紐糸1及び果軸3と分離させる作業が行われる切断部CEとされており、幅方向中央には、果軸3が切断機構25により切断される切断位置CPが配置される。
切断機構25は、図5に示すように、紐糸1の走行方向における前記巻取り機構13の上流側に配設され、該切断機構25の駆動源(第2駆動源)となるモータ26の駆動により、吊下部3を切断することとなる切断具27と、吊下部3を切断具27が配置された切断位置CPへ誘導する一対のガイド部28と、切断位置CPへ材料が搬送されたことを検知して、切断具27を切断動作させるためのモータ26を駆動させる切断スイッチ部29とを備えている。
具体的には、本実施形態の切断機構25は、本体ベース11の天板11a上に、前記開口部12を挟んで、紐糸1の走行方向に延在させて配設された2本のシャフト31により、紐糸1の走行方向に進退可能に支承されたスライド板32を有している。スライド板32の紐糸1の走行方向後端部にはリンク板33の一端が接続され、リンク板33の他端部は本体ベース11の天板11aに回転自在に軸支された、スライド板駆動部35として作用する回転体34の円周部に接続されている。そして、スライド板駆動部35の回転体34の駆動源としてのモータ26は、後述のスイッチ体36のスイッチ動作、正確には、後述の切断スイッチ部のON検出により駆動し、回転体34が一回転してリンク板33を揺動させることにより、スライド板32を紐糸1の走行方向へ進退させるようになっている。
スイッチ体36は、スライド板32の紐糸1の走行方向上流側において、前記2本シャフト31により紐糸1の走行方向に進退可能に支承され、該シャフト31の中間部に配設されたカラー37との間に設けられたバネ38により、常には紐糸1の走行方向上流側へ付勢して配設されている。本実施形態において、スイッチ体36は紐糸1の走行方向に延在する片部36aを有しており、スイッチ体36の近傍には、前記片部36aを遮光部として作用させることにより、スイッチ体36の進退を検出するセンサ(光電センサ)39からなる切断スイッチ部29が配設されている。
また、スイッチ体36には、切断具27としてのニッパー工具27の刃部27aをその一対の刃の刃合いが紐糸1の走行経路上に位置し、切断位置CPにおいて吊下部3を水平方向から切断可能に配置させ、ハンドル27bを、紐糸1の走行方向下流側へ延出させて支承されている。さらには、スイッチ体36には、巻取り機構13により巻取られる紐糸1から柿を吊下する吊下部3を切断位置CPへ誘導する一対のガイド部28が配設されている。本実施形態において、ガイド部28は、紐糸1の走行経路を挟み、紐糸1の走行方向上流側へ対向する面を、下方になるにつれ漸次紐糸1の走行方向下流側へ位置するように傾斜させ、紐糸1に吊下された柿をガイド部28の下端部からニッパー工具27の刃部27aの下方へ案内し、紐糸1と柿との間にニッパー工具27を位置させるように構成されている。ニッパー工具27は、スライド板32が前進した定位置にあるときに、刃部27aは一対の刃を開いた状態で切断位置CPに位置するようにして配設されている。
そして、スライド板32の裏面には、前記スイッチ動作によりスライド板32を紐糸1の走行方向下流側へ後退させた際に、ニッパー工具27のハンドル27bにそれぞれ当接し、ニッパー工具27の刃部27aを閉合させる押圧部材41としての一対のプッシュローラ(以下、符号41で示す)41が摺動回転自在に配設されている。
なお、本実施形態において、スライド板32も、紐糸1の走行方向における上流側の端辺中央に開口部42が形成され、平面視凹状に形成されている。この開口部42の入口付近の幅方向中央にニッパー工具27の刃部27aが配置され、開口部42の奥側は第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18の逃げ穴として利用され、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18は、その回転時に第1巻取りピン及び第2巻取りピンが位置する最下位置(紐糸1の巻回開始位置SP)をスライド板32の上方において、切断位置CPとほぼ同じ高さに位置させるようにして配設されている。
また、本実施形態の吊下部切断装置10は、紐糸1の他端部側を把持し、巻取り機構13により巻取られる紐糸1を緊張させる紐糸緊張機構45備えている。
具体的には、本実施形態の紐糸緊張機構45は、本体ベース11に紐糸1の走行方向における上流側へ向けて凸設されたラッチ解除部材46を備えている(図3参照)。
また、紐糸緊張機構45は、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17周囲への紐糸1の巻回開始位置SPと切断位置CPとを結ぶ仮想直線と平行に配置され、本体ベース11の紐糸1の走行方向上流側となる端辺近傍に一端側を位置させたスライドガイド47を備えている(図1参照)。本実施形態において、スライドガイド47は、2本の断面円形状のスライドシャフト(以下、符号47で示す)47とされており、本体ベース11の天板11a裏面に、平面視における切断位置及び紐糸1の走行経路を挟んで対照に配設されている。
紐糸緊張機構45は、この1対のスライドガイド47を嵌挿させる滑り軸受48が設けられ、スライドガイド47に沿ってスライド移動自在に配設されたラッチ部材50を備えている。
ラッチ部材50は、図6及び図7に示すように、ラッチ部材50の上面における本体ベース11側の端辺近傍に、紐糸の走行方向に平行に立設されたクランプ板51と、前記クランプ板51に対し押圧されて紐糸1の他端部を挟持する挟持部材としてのローレットカラー52を軸支したレバー53が配設されている。レバー53は、回転自在に軸支したローレットカラー52を常にはクランプ板51に押圧し、また、手動あるいは本体ベース11に配設されたラッチ解除部材46に当接することにより前記押圧が解除されるように回動自在に配設されている。
そして、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周囲への紐糸1の巻回開始位置SPとクランプ板51に対しローレットカラー52が押圧する紐糸挟持位置PPとの間で紐糸1を反本体ベース11側、すなわち、紐糸1の走行方向上流側へ引く張力を付加するテンション付加手段54を備えている。
本実施形態においては、天板11aの上面を60°傾斜とした本体ベース11の側板11bを架台56の支柱57に固定するとともに、一端部が本体ベース11に接続されたスライドガイド47を60°で傾斜させ、その他端部を架台56の脚部58に固定して配置し、スライド落下するラッチ部材50の重量をテンション付加手段54として利用し、紐糸1に張力を付与し、緊張させるように構成されている。なお、ラッチ部材50に所望の錘を付加する構成としてもよい。
本実施形態においては、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周囲への紐糸1の巻回開始位置SPとクランプ板51にローレットカラー52が押圧する紐糸挟持位置PPとに緊張される紐糸1は、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周囲への紐糸1の巻回開始位置SPと切断位置CPとを結ぶ仮想直線と同一のライン上に位置するように緊張させる。該ラインが紐糸1の走行経路となる。
図8は、本実施形態の吊下部切断装置1に供される干し柿2が、自身の果軸3を吊下部3として紐糸1にのれん状に吊下された状態を示す。
本実施形態の吊下部切断装置10においては、紐糸1の一端部に、第2巻取りピン17のいずれかに係止させるための輪やS字のフック60のようなものを形成しておくとよい。たとえば、柿2を干す場合、紐糸1を横方向に緊張してのれん状に吊下させるか、または、紐糸1の一端部のみを支承して吊下げ、柿2を枝状にぶら下げることが為される。商品として出荷される場合、前者の方法で干されることが多く、柿2を干す過程ですでに紐糸1の端部にフック等の係止部材が付けられていることがある。その場合には、そのフック60を利用することができる。
そして、本実施形態の吊下部切断装置10においては、作業者は、1本の紐糸1の長手方向に間隔を設け、吊下部3を介してのれん状に干し柿2を吊り下げた状態の紐糸1の一端部を、第2巻取り円盤18の第2巻取りピン17のいずれかの1本に連結する。紐糸1の他端部は、スライドガイド47にスライド移動自在に配設されたラッチ部材50のレバー53を手動で回動させ、ローレットカラー52とクランプ板51との間に挟む。その際、本実施形態においては、自重によりスライドガイド47を滑り落ちたラッチ部材50が錘となって紐糸1を引っ張ることで、紐糸1は、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周囲への紐糸1の巻回開始位置SPと前記クランプ板51にローレットカラー52が押圧する紐糸挟持位置PPとの間で緊張される。この状態で作業者は巻取り機構13のモータを駆動させる。
このとき、第1巻取り円盤15に形成された第1巻取りピン14は、第2巻取り円盤18に形成された切欠き領域21内において正回転方向における端辺に当接し、第2巻取り円盤18を第1巻取り円盤15の回転方向へ押して回転させる。
ラッチ部材50は、巻取り機構13による紐糸1の巻取りによって紐糸1の緊張状態を保持したままスライドガイド47に沿って本体ベース11の方向へ引き上げられるようにして移動し、紐糸1は干し柿2を吊下させた状態でその走行経路を走行する。
紐糸1は、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18の回転中心を中心とする仮想円上に配列するようにして形成された第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の外周に巻回されていく(図11(A)参照)。
紐糸1が巻取られる際、該紐糸1と、その紐糸1から吊下された干し柿2は、図9に示すように、スイッチ体36に配設されたガイド部28により切断部CEに搬送される。具体的には、干し柿2自体はニッパー工具27の刃部27aの下方の切断部CEへ案内され、枝糸状の吊下部3は開状態で配置されているニッパー工具27の一対の刃の間に切断位置CPに位置する。この状態でさらに紐糸1の巻き取りが為されることにより、紐糸1が走行方向へ引っ張られる干し柿2によってスイッチ体36が押圧され、切断スイッチ部29の光電センサ39によりスイッチ体36の片部36aが検出される(ON検出)ことにより、切断機構25のスライド板駆動部35のモータ26のスイッチ動作が自動で為される。このスイッチ動作により、モータ26を駆動させ、回転体34を一回転させる。このとき、スライド板32が紐糸1の走行方向にスライド移動する時(後退時)に、スライド板32に配設された一対のプッシュローラが、スイッチ体36に支持されているニッパー工具27の一対のハンドル27bに当接し、一対のハンドル27bを絞ることで、該ニッパー工具27の一対の刃を閉合させて吊下部3を切断し、図10に示すように、干し柿2を、紐糸1とそれに結束された状態で残った果軸3とから分離することができる。
この切断位置CPにおいて吊下部3を切断することで干し柿2を紐糸1から分離し、1つ1つ回収する動作を1本の紐糸1に吊下された干し柿2の数だけ繰り返す。
1本の紐糸1に吊下された最後の干し柿2の吊下部3を切断し、紐糸1の他端部を挟持しているラッチ部材50が本体ベース11に近接すると、ラッチ部材50のレバー53に本体ベース11に配設されたラッチ解除部材46が当接する。これにより、クランプ板51とローレットカラー52との押圧は解除される。紐糸1の他端部が解放されて巻取り機構13により巻取られ、回収される。また、ラッチ部材50は、自重によってスライドガイド47に沿って滑り落ち、元の位置に戻る。
この状態で作業者は巻取り機構13のモータを駆動を停止させる。
また、巻取り機構13により巻取られた紐糸1を廃棄する場合は、作業者は巻取り機構13のモータを駆動させ、第1巻取り円盤15を少しだけ逆回転させてたら、直ぐに駆動を停止させ、図11(B)に示すように、第1巻取り円盤15に形成された第1巻取りピン14を第2巻取り円盤18に形成された切欠き領域21内において反回転方向における端辺側へ移動させる。このとき、第2巻取り円盤18はワンウェイクラッチ22を介して軸支されているので、逆回転の駆動力は伝達されない。そして、図11に示すように、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周りを1周する長さ寸法を短くして、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17の周りにすでに巻回されていた紐糸1(吊り下げ部付き)に弛みを生じさせ、綛(巻)の状態のまま、第1巻取りピン14及び第2巻取りピン17から取り外し、廃棄する。
このように、一本の紐糸1を用いて前述の『とっくり結び』のような方法で堅牢に柿2の果軸3を結んで固定させた場合であっても、切断位置CPにおいて簡単に吊下部3を切断し、干し柿2を回収することができ、果軸のみを結束した状態の紐糸1は巻き取り、回収して、廃棄することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、紐糸1の走行経路と切断具27との高さ調節を行ない、柿2のへたの上面に残る果軸3の長さを調整するようにしてもよい。
第1巻取りガイド部材14及び第2巻取りガイド部材17は本実施形態のようなピン状のものでなくてもよく、例えば平面視円弧状(の壁状部材紐糸1を巻回する仮想円の円弧を形成するもの)であってもよい。また、第1巻取りピン14の配設数、第2巻取りピン17の配設数、第2巻取り円盤18の開口領域の形成数も本実施形態の配設数に限らない。開口領域21は切欠き形成された領域に限らず、窓様に開口する穴であってもよい。
また、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18は、表面を本体ベース11の天板11aと平行に位置させ、上方へ向けた状態で配設することも可能である。その際、紐糸1の巻回開始位置SPと前記切断位置CPとの仮想直線が紐糸1の走行経路に重なるように、第1巻取り円盤15及び第2巻取り円盤18を配置する。
さらに、切断機構25は、スライド板32を備える構成に限らず、切断スイッチ部29のON検出(ON操作)で駆動するカッタ部材(カッター刃を有するカッター部材、水圧を利用したウォーターカッター、レーザ光を利用したレーザカッター等)であればよく、紐糸1に吊下する材料に合わせて適宜選択すればよい。
また、切断機構25の押圧部材41はプッシュローラに限らず、ニッパー工具27の紐糸1の走行方向下流側がハ字状に拡開しているハンドルを窄める(絞る)ことができる構成であればよい。
そして、紐糸緊張機構45のラッチ部材50をスライド移動させる構成は、スライドガイド47と滑り軸受48の構成に限らず、例えば、ラックギアとピニオンギアとを噛合させる構成でもよい。
さらには、紐糸緊張機構45は、天板11aの上面を水平に位置させ本体ベース11を一方の架台56に固定するとともに、一端部が本体ベース11に接続されたスライドガイド47を水平に支持し、その他端部を他方の架台56に固定して配置し、ラッチ部材50を他方の架台56に配設したテンション付加手段54としての滑車を利用して一定の力で引っ張り、紐糸1を走行方向上流側へ引く張力を付与するように構成することも可能である。
またさらに、本実施形態においては、干し柿2の回収と紐糸1の巻取りが終わった際に、作業者が巻取り機構13のモータの駆動を操作していたが、例えば、紐糸1の巻取り完了を判断するスイッチ部材をラッチ解除部材46に配設しておき、ラッチ部材50のレバー53が本体ベース11に配設されたラッチ解除部材46に当接したことを契機として、巻取り機構13のモータの駆動を停止させ、紐糸1がラッチ部材50による挟持から解放される一定時間の経過を待って巻取り機構13のモータを少しだけ逆回転させる駆動を制御する構成とする等、巻取り機構13のモータの駆動をオートマチックに制御することも可能である。
本発明の吊下部切断装置10は、切断対象となる吊下された材料は柿2に限ることなく、例えば、干し大根を作る場合の大根等の果菜であってもよい。また、材料は果菜にも限らず、高野豆腐(凍み豆腐)を作る場合の豆腐、乾燥わかめを作る場合のわかめ等、果菜以外の食材であってもよい。さらには、紐糸1に1つずつ吊下部を介して吊下された状態で加工に供される工業製品のパーツ等であってもよい。
1 紐糸
2 材料(干し柿)
3 吊下部(果軸)
10 吊下部切断装置
11 本体ベース
11a 天板
11b 側板
11c 支持壁
12 開口部
13 巻取り機構
14 第1巻取りガイド部材(第1巻取りピン)
15 第1巻取り円盤
17 第2巻取りガイド部材(第2巻取りピン)
18 第2巻取り円盤
19 回転軸
20 プーリ
21 開口領域(切り欠き領域)
22 ワンウェイクラッチ
25 切断機構
26 モータ
27 切断具(ニッパー工具)
27a 刃部
27b ハンドル
28 ガイド部
29 切断スイッチ部
31 シャフト
32 スライド板
33 リンク板
34 回転体
35 スライド板駆動部
36 スイッチ体
36a 片部
37 カラー
38 バネ
39 光電センサ
41 押圧部材(プッシュローラ)
42 開口部
45 紐糸緊張機構
46 ラッチ解除部材
47 スライドガイド(スライドシャフト)
48 滑り軸受
50 ラッチ部材
51 クランプ板
52 挟持部材(ローレットカラー)
53 レバー
54 テンション付加手段
56 架台
57 支柱
58 脚部
60 フック
CE 切断部
CP 切断位置
SP 巻回開始位置
PP 紐糸挟持位置

Claims (6)

  1. 1本の紐糸に間隔を空けて設けられた枝糸状の吊下部を介して吊下された各々の材料を、前記吊下部を切断することにより前記紐糸から切り離して回収する吊下部切断装置であって、
    本体ベース上に、
    前記材料を吊下した紐糸を一端部から巻取る巻取り機構と、
    順次切断部へ搬送される各材料の前記吊下部を駆動源の駆動により切断する切断具、前記吊下部を前記切断具による切断位置へ誘導して、前記切断具を前記紐糸と材料との間に位置させるガイド部、および、前記材料が前記切断部へ搬送されたことを検出したことを契機として、前記切断具を切断動作させるための駆動源を駆動させる切断スイッチ部を有する切断機構と、
    を備えることを特徴とする吊下部切断装置。
  2. 前記巻取り機構は、
    表面に第1巻取りガイド部材が形成され、該巻取り機構の駆動源の駆動により、正逆回転自在に配設された第1巻取り円盤と、
    表面に第2巻取りガイド部材が形成されるとともに、前記第1巻取りガイド部材を前記第1巻取り円盤の正逆回転の切り替えにより回転方向における両端辺に交互に当接可能に位置させる1乃至複数個の開口領域が形成され、
    第1巻取り円盤と同軸上に前記第1巻取り円盤の回転に従動して回転自在に配設された第2巻取り円盤と、
    を有し、
    前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材は、第1巻取り円盤及び第2巻取り円盤の回転中心を中心とする仮想円上において、第1巻取り円盤の正方向回転時の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りを1周する長さ寸法よりも、第1巻取り円盤の逆方向回転時の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材の周りを1周する長さ寸法が短くなるように配列されていることを特徴とする請求項1に記載の吊下部切断装置。
  3. 前記切断機構は、紐糸の走行方向に進退可能に前記本体ベースに支承されたスライド板と、
    前記ベース本体に配設され、前記切断スイッチ部のスイッチ動作により駆動するモータにより、前記スライド板を紐糸の走行方向に進退させるスライド板駆動部と、
    前記スライド板の前記紐糸の走行方向上流側において、前記切断位置に切断対象の吊下部が位置した際に、該吊下部により吊下された材料が紐糸の巻取り力によって加える押圧力で前記切断スイッチ部のスイッチ動作を行なうスイッチ体と、
    を備え、
    前記切断具としてニッパー工具を使用し、
    前記スイッチ体には、前記切断位置において前記吊下部を水平方向から切断可能に刃部を配置させ、ハンドルを紐糸の走行方向下流側へ延出させて前記ニッパー工具が支承されており、
    前記スライド板には、前記スイッチ動作により前記スライド板を紐糸の走行方向下流側へ後退させた際に、前記ニッパー工具のハンドルに、該ニッパー工具の刃部を閉合させるように当接する押圧部材が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吊下部切断装置。
  4. 前記紐糸の他端部側を把持し、巻取り機構により巻取られる紐糸を緊張させる紐糸緊張機構を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の吊下部切断装置。
  5. 前記紐糸緊張機構は、前記本体ベースに配設されたラッチ解除部材と、
    前記巻取り機構の前記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材周囲への紐糸の巻回開始位置と前記切断位置とを結ぶ仮想直線と平行に、前記本体ベースにおける紐糸の走行方向上流側に配置されたスライドガイドと、
    前記スライドガイドに沿ってスライド移動可能に配設されたラッチ部材本体の上面に、クランプ板、並びに、前記クランプ板に対して挟持部材を常には押圧し、手動あるいは前記ラッチ解除部材に当接することにより前記押圧が解除されるように回動自在に配設されたレバーが配設されたラッチ部材と、
    前記記第1巻取りガイド部材及び第2巻取りガイド部材周囲への紐糸の巻回開始位置と前記クランプ板に前記挟持部材が押圧する紐糸挟持位置との間で前記紐糸を緊張させる張力を付加するテンション付加手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の吊下部切断装置。
  6. 前記材料は柿であり、枝糸状の吊下げ部は前記紐糸により結束された柿の果軸であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の吊下部切断装置。
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