JP2015063914A - 電動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃時においてコンデンサの電荷を確実かつ迅速に放電することが可能な電動圧縮機を提供する。
【解決手段】電動圧縮機は、圧縮部と、圧縮部を回転させる電動モータと、電動モータを駆動させる駆動回路が形成され、少なくともコンデンサを含む回路基板とを含む。電動圧縮機は、回路基板を覆うように形成されて、高電圧の入力を受け付ける入力ポートを有するカバーを備える。電動圧縮機は、カバーと回路基板との間に、高電圧を駆動回路に入力するためのバスバーを備える。このバスバーは、カバーの内部の面の形状に応じて形成され、バスバーと絶縁物とが層状に重ねられて構成される。バスバー同士は非接触であり、絶縁物は、メッシュ状の形状とすることもできる。絶縁物は、破断強度が比較的低い破断部を含む。衝撃時にカバーが変形した際に破断部が破断することでバスバー同士が接触し、これによりコンデンサの放電が行われる。
【選択図】図5

Description

本発明は、電動圧縮機に関し、特に、電動モータを駆動する駆動回路が一体に組み込まれて構成される電動圧縮機に関する。
近年、ハイブリッド自動車、電気自動車あるいは燃料電池自動車等の車両に搭載される圧縮機として、小型化のために電動モータを駆動する駆動回路が一体化された電動圧縮機が開発されている。このような電動圧縮機においては、ハウジングに電動モータと圧縮機構とが内蔵されており、このハウジングにインバータユニットが取り付けられている。
ここで、自動車等の車両が障害物等に衝突して電動圧縮機に大きな力が加わったような場合には、インバータユニットの内部に収容されている電動モータを駆動させる駆動回路が損傷し、比較的大きな電荷を蓄えているコンデンサが漏電する可能性があるため、当該漏電を防止する技術が開示されている。
たとえば、特開2010−148296号公報(特許文献1)は、圧縮機構と、圧縮機構を駆動するモータとをハウジング内に収容し、ハウジングの一部にモータの駆動を制御するインバータを備えた電動コンプレッサを開示している。当該電動コンプレッサは、インバータを、基板に実装された少なくとも1つのコンデンサ、及び、他の電気部品により構成するとともにハウジングに固定したインバータケース内に収納し、コンデンサに対して間隔を開けて対向する放電部材を配設することを検討している。
特開2010−148296号公報
自動車が障害物等に衝突する場合には、さまざまな衝突形態が考えられ、電動圧縮機にどのような方向および角度で衝撃が加わるかを予測することは困難である。そのため、特許文献1に開示された技術によると、衝突形態によっては放電部材がコンデンサに適切に突入せず、コンデンサの電荷が放電されない、または放電されるまで時間がかかってしまうなどの問題が生じる可能性がある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、衝撃時においてコンデンサの電荷を確実かつ迅速に放電することが可能な電動圧縮機を提供することを目的とする。
ある実施の形態に従う電動圧縮機は、圧縮部と、圧縮部を回転させる電動モータと、電動モータを駆動させる駆動回路が形成され、少なくともコンデンサを含む回路基板と、回路基板を覆うように形成されるカバーと、カバーと回路基板との間に、電圧を駆動回路に入力するための正極用導電部材と、負極用導電部材と、絶縁部材とを備える。絶縁部材は、正極用導電部材と負極用導電部材との間に配置されることにより、正極用導電部材と負極用導電部材との絶縁を確保し、第1の領域と、第1の領域よりも破断強度が低い破断部を有する第2の領域とを含む。電動圧縮機は、カバーに外力が加えられた場合に破断部が破断することにより、正極用導電部材と負極用導電部材とが接触し、接触によりコンデンサに溜められた電荷が放電されるよう構成される。
好ましくは、絶縁部材は、正極用導電部材と負極用導電部材との絶縁を確保する第1の領域に、カバー、正極用導電部材、絶縁部材および負極用導電部材を締結する締結部材を有することとしてもよい。
好ましくは、正極用導電部材、負極用導電部材および絶縁部材には、締結部材を挿入するための締結穴が複数形成され、締結部材を、正極用導電部材、負極用導電部材および絶縁部材の各締結穴に挿入することで、カバー、正極用導電部材、絶縁部材および負極用導電部材が締結され、絶縁部材は、複数の締結穴で囲まれた領域に破断部を有することとしてもよい。
好ましくは、正極用導電部材、絶縁部材および負極用導電部材は、板状に形成され、正極用導電部材、絶縁部材および負極用導電部材は、カバーの内面に積層されていることとしてもよい。
好ましくは、破断部は、メッシュ状に形成されるメッシュ部を含むこととしてもよい。
ある局面では、衝撃時においてコンデンサの電荷を確実かつ迅速に放電することが可能となる。
本実施の形態に従う電動圧縮機の全体構成を示す概略図である。 電動圧縮機モータを駆動する駆動回路の回路図である。 インバータユニットの外観を示す斜視図である。 インバータユニットの内部の積層構造を示す図である。 図3のV−V部分の概略断面図である。 回路基板146を示す図である。 実施の形態2のインバータユニットの内部の積層構造を示す図である。 インバータカバー144の別の実施形態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<実施の形態1>
図1は、本実施の形態に従う電動圧縮機の全体構成を示す概略図である。図1を参照して、電動圧縮機110は、有底筒状をなすアルミニウム製(金属材料製)の吸入ハウジング112に蓋状のアルミニウム製(金属材料製)の吐出ハウジング111を接合して形成されたハウジングと、吸入ハウジング112に収容された圧縮部115および電動モータ116と、吸入ハウジング112に一体化されるように取り付けられたインバータユニット140とを含む。
吸入ハウジング112の周壁底部側には図示しない吸入ポートが形成される。吸入ポートに図示しない外部冷媒回路が接続される。吐出ハウジング111の蓋側には吐出ポート114が形成される。吐出ポート114は外部冷媒回路に接続される。吸入ハウジング112内には、冷媒を圧縮するための圧縮部115と、圧縮部115を駆動するための電動モータ116とが収容される。図示しないが、たとえば圧縮部115は、吸入ハウジング112内に固定された固定スクロールと、固定スクロールに対向配置された可動スクロールとを含んで構成される。
吸入ハウジング112の内周面にはステータ(固定子)117が固定される。ステータ117は、吸入ハウジング112の内周面に固定されたステータコア117aと、ステータコア117aのティース(図示せず)に巻回されたコイル117bとを含んで構成される。
また、吸入ハウジング112内には、回転軸119がステータ117内に挿通された状態で回転可能に支持されるとともに、この回転軸119には、ロータ(回転子)118が固定されている。
インバータユニット140は、吸入ハウジング112に対して、吐出ハウジング111とは反対側の外面に取り付けられる。インバータユニット140は、アルミベース142と、回路基板146と、インバータカバー144とを含む。
インバータカバー144は、回路基板146を覆って汚れや湿気等から保護している。インバータカバー144は、好ましくは軽量化のために樹脂で形成されており、さらに好ましくは回路基板146から発生する電磁ノイズが外部に放射されるのを抑制するために、樹脂内部に金属製のプレートが形成される。インバータカバー144は、アルミベース142の底盤161に形成された脚部156,158を挟んでねじ152,154によって共締めで吸入ハウジング112に固定される。インバータカバー144には、外部から直流電源電圧が供給される筒状の電源入力ポート143が形成されている。インバータカバー144が樹脂で形成されている場合、正極用の導電性の部材と、負極用の導電性の部材とが接触することで短絡する。
回路基板146は、回転軸119の軸方向に回路基板146の実装面が直交するようにインバータカバー144とアルミベース142との間の収容空間に収容されている。本実施の形態では、回転軸119の軸方向に沿って、圧縮部115、電動モータ116およびインバータユニット140がこの順序で並設されている。
アルミベース142は、吸入ハウジング112に対してねじ152,154,図1では図示しないねじ153,155を用いて螺着される。アルミベース142と吸入ハウジング112は、ともに熱伝導性のよい金属製であり、密着されている。したがって、アルミベース142はインバータユニット140の内部の熱を吸入ハウジング112に伝導し、インバータユニット140を放熱させる役割を果たしている。
回路基板146は、アルミベース142の底盤161に形成された脚部160,162にねじ148,150によって底盤161から離間した状態で固定される。この離間した空間には、回路基板146に実装された、電動モータ116の駆動制御回路(インバータ回路)と、後に図2に示すフィルタ回路を形成する電磁コイルL1およびコンデンサ回路4とが収容されている。
インバータユニット140によって制御された電力が電動モータ116に供給されることにより、制御された回転速度でロータ118および回転軸119が回転し、この回転によって圧縮部115が駆動される。圧縮部115が駆動されることにより、外部冷媒回路から吸入ポートを介した吸入ハウジング112内への冷媒の吸入、吸入ハウジング112内に吸入された冷媒の圧縮部115による圧縮、および圧縮された冷媒の吐出ポート114を介した外部冷媒回路への吐出が行なわれる。
図2は、電動圧縮機モータを駆動する駆動回路の回路図である。図2を参照して、駆動回路100は、電磁コイルL1およびコンデンサ回路4と、インバータ回路14と、ブリーダ抵抗回路6と、内部電源電圧発生部8と、抵抗回路10と、制御回路30とを含む。
インバータ回路14は、各々が正極母線PLと負極母線SLとの間に接続される、U相アーム15と、V相アーム16と、W相アーム17とを含む。
U相アーム15は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続されるトランジスタQ3,Q4と、トランジスタQ3,Q4とそれぞれ逆並列に接続されたダイオードD3,D4とを含む。トランジスタQ3,Q4の接続ノードは、電動モータ116のステータのU相コイルの一端に接続される。
V相アーム16は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続されるトランジスタQ5,Q6と、トランジスタQ5,Q6とそれぞれ逆並列に接続されたダイオードD5,D6とを含む。トランジスタQ5,Q6の接続ノードは、電動モータ116のステータのV相コイルの一端に接続される。
W相アーム17は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続されるトランジスタQ7,Q8と、トランジスタQ7,Q8とそれぞれ逆並列に接続されたダイオードD7,D8とを含む。トランジスタQ7,Q8の接続ノードは、電動モータ116のステータのW相コイルの一端に接続される。
電動モータ116のステータのU相コイル,V相コイル,W相コイルの各他端は、中性点に接続される。
なお、トランジスタQ3〜Q8としては、たとえば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタや電界効果型トランジスタ等の半導体トランジスタが用いられる。
トランジスタQ3〜Q8がスイッチング制御されることにより、インバータ回路14から三相交流電流が電動モータ116のステータコイルに出力される。
インバータ回路14には、直流電源Bからの直流電圧がリレーRY1,RY2およびローパスフィルタ回路2を介して供給される。
電磁コイルL1およびコンデンサ回路4は、ローパスフィルタ回路2を構成している。ローパスフィルタ回路2は、直流電源Bからインバータ回路14に電圧の高周波成分が通過することを抑制し、かつインバータ回路14から直流電源B側に電圧の高周波成分が通過することを抑制する。電圧の高周波成分とは、所定値以上の周波数を有する電圧成分である。所定値は、電磁コイルL1およびコンデンサ回路4から決まる遮断周波数である。
電磁コイルL1は、直流電源Bのプラス電極と正極母線PLとの間に接続されている。コンデンサ回路4は、正極母線PLと負極母線SLとの間に接続されている。
コンデンサ回路4は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続されたコンデンサC1,C2を含む。
ブリーダ抵抗回路6は、コンデンサC1,C2の電圧分担のバラツキを抑えるために設けられる。ブリーダ抵抗回路6は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続された抵抗R2,R3およびツェナーダイオードD1とを含む。抵抗R2,R3の接続ノードは、コンデンサC1,C2の接続ノードと接続される。
内部電源電圧発生部8は、制御回路30において用いられる内部電源電圧を発生する。抵抗回路10は、正極母線PLと負極母線SLとの間に直列接続された抵抗素子によって電圧を分圧して制御回路30がモニタ可能な電圧に低下させ、制御回路30に分圧電圧を出力する。
電流センサ24は、負極母線SLに流れる電流を検出する。負極母線SLに流れる電流は、W相電流、V相電流、およびU相電流が重畳されたものである。W相電流はW相コイルに流れる電流である。V相電流はV相コイルに流れる電流である。U相電流はU相コイルに流れる電流である。
制御回路30は、CPU(Central Processing Unit)などを含んで構成され、電動モータ116の駆動を制御するコンピュータプログラムを実行する。
なお、本実施形態の直流電源Bは、電動モータ116以外に走行用三相電動機に電力を供給するものであってもよい。走行用三相電動機は、ハイブリット自動車や電気自動車の駆動輪を駆動する力行運転と、駆動輪の回転力により発電する回生運転とを行う。
図3は、インバータユニットの外観を示す斜視図である。図3を参照して、インバータカバー144は、アルミベース142上に固定された回路基板146を保護するためにこれを覆っている。回路基板146には、電源入力ポート143を介して外部から直流電源電圧の供給を受けるためのコネクタ部が配置されている。
図4は、インバータユニットの内部の積層構造を示す図である。図4に示すように、インバータカバー144の内部の入力バスバーそれぞれと絶縁物それぞれとを、広範囲を覆う構造としつつ、多層に重ねている。
具体的には、インバータカバー144と、回路基板146との間に、順に、PB(+)バスバー181と、絶縁層191と、PN(−)バスバー201と、絶縁層211とが積層されている。PB(+)バスバー181、絶縁層191、PN(−)バスバー201、および絶縁層211は、それぞれインバータカバー144に重なるよう形成される。PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201とは、導電性の部材により構成される。
電源入力ポート143を介して、導電部材182によってPB(+)バスバー181に(+)の高電圧が入力され、導電部材202によってPN(−)バスバー201に(−)の高電圧が入力されるとする。図示していないが、PB(+)バスバー181の高圧端子と、コネクタ部183とが接続する。また、PN(−)バスバー201の高圧端子と、コネクタ部203とが接続する。これにより、電源入力ポート143を介して回路基板146に高電圧が入力される。
図4に示すように、PB(+)バスバー181は、締結穴187A,187B,187C,187D(以下、締結穴187A,187B,187C,187Dを、締結穴187と総称することもある。)が形成される。また、PN(−)バスバー201は、締結穴207A,207B,207C,207D(以下、締結穴207A,207B,207C,207Dを、締結穴207と総称することもある。)が形成される。
絶縁層191は、締結穴197A,197B,197C,197D(以下、締結穴197A,197B,197C,197Dを、締結穴197と総称することもある。)が形成される。また、絶縁層211は、締結穴217A,217B,217C,217D(以下、締結穴217A,217B,217C,217Dを、締結穴217と総称することもある。)が形成される。図4に示すように、締結穴197と、締結穴217とは、円周形状の突起物として、絶縁層191と絶縁層211とに形成される。PB(+)バスバー181と、PN(−)バスバー201と、絶縁層191と、絶縁層211とは、厚みが略同一であるとする。
締結穴187、197、207、217は、ねじ152,153,154,155の挿入を受け付けるための孔である。これら各ねじを締結穴187、197、207、217に挿入することによって、インバータカバー144と、PB(+)バスバー181と、絶縁層191と、PN(−)バスバー201と、絶縁層211とが締結される。
PB(+)バスバー181と、PN(−)バスバー201と、各ねじ(ねじ152,153,154,155)との絶縁を確保する必要がある。締結穴187の孔の径および締結穴207の孔の径は、各ねじ(ねじ152,153,154,155)の径よりも大きく形成される。また、絶縁層191の締結穴197および絶縁層211の締結穴217は、円周形状の突起物を有し、この突起物が、それぞれPB(+)バスバー181の締結穴187およびPN(−)バスバー201の締結穴207にはめ込まれる。これにより、PB(+)バスバー181と、PN(−)バスバー201と、各ねじ(ねじ152,153,154,155)との絶縁が確保される。
また、絶縁層191は、複数の締結穴(締結穴187A、187B、187Cおよび187D)によって締結されることで、絶縁部材の破断強度が高くなる。そこで、絶縁層191に、破断強度を低下させる破断部193を設けている。破断部193は、絶縁層191において、破断部193によって示される領域以外の領域と比較して破断強度が低い。例えば、破断部193によって示される領域は、この領域以外の領域よりも絶縁層191の厚さが薄い。破断部193の周囲の領域は、破断部193と比較して破断強度が高く、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201これにより、電動圧縮機110の外部から衝撃が加わり、インバータカバー144が変形した時に、破断部193の周囲の領域と比較して破断部193に示す領域が破断されやすくなり、PB(+)バスバー181と、PN(−)バスバー201とが短絡しやすくなる。
図5は、図3のV−V部分の概略断面図である。図5に示すように、PB(+)バスバー181、絶縁層191、PN(−)バスバー201、および絶縁層211が、インバータカバー144の形状に沿って、インバータカバー144の内部に重ねられている。
ここで、本実施の形態に従う電動圧縮機110を搭載した車両が障害物等に衝突した場合には、インバータユニット140に対して、例えば図5に示す矢印の方向に衝突荷重が発生する。インバータカバー144の外部から衝突荷重が加わってインバータカバー144が変形した場合に、絶縁部(絶縁層191)が図4に示す破断部193などにおいて変形し、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201とが変形して互いに接触することでショートする。このように、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201とがショートすることで、コンデンサ回路4に蓄積された電荷が放電される。
図6は、回路基板146を示す図である。図6に示すように、電源入力ポート143を介して高電圧が回路基板146のコネクタ部183およびコネクタ部203に入力される。
このように、実施の形態1では、インバータカバー144が変形した場合に、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201とが接触することでショートを発生させ、これによりコンデンサの電荷を放電させる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2の電動圧縮機110について説明する。実施の形態2では、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201との間に配置される絶縁層191の破断部の形状がメッシュ状となり、インバータカバー144が変形した場合に、絶縁層191が破損しやすくなり、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201とが接触しやすくなる。
図7は、実施の形態2のインバータユニットの内部の積層構造を示す図である。図7に示すように、絶縁層191は、破断部として、絶縁体がメッシュ状に形成されるメッシュ部194を有する。すなわち、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201との間の絶縁物は、PB(+)バスバー181とPN(−)バスバー201との間に部分的に配置されてもよい。
<変形例>
上記の各実施形態の説明において、インバータカバー144は、樹脂で形成されるとしたが、これに限られない。例えば、インバータカバー144は、アルミニウム合金によって形成されることとしてもよい。この場合、インバータカバー144とPB(+)バスバー181との間には絶縁部材を設ける必要がある。
図8は、インバータカバー144の別の実施形態を示す図である。図8に示すように、インバータカバー144の外面に対し、同方向から電源入力ポート143が高電圧の入力を受け付けることとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 フィルタ回路、4 コンデンサ回路、6 ブリーダ抵抗回路、8 内部電源電圧発生部、10 抵抗回路、14 インバータ回路、15,16,17 アーム、24 電流センサ、30 制御回路、100 駆動回路、110 電動圧縮機、111 吐出ハウジング、112 吸入ハウジング、114 吐出ポート、115 圧縮部、116 電動モータ、117 ステータ、117a ステータコア、117b コイル、118 ロータ、119 回転軸、140 インバータユニット、142 アルミベース、143 電源入力ポート、144 インバータカバー、146 回路基板、148,150,152,153,154,155 ねじ、156,158,160,162 脚部、161 底盤、181 PB(+)バスバー、187 締結穴、191 絶縁層、193 破断部、194 メッシュ部、197 締結穴、201 PN(−)バスバー、207 締結穴、211 絶縁層、217 締結穴、B 直流電源、C1,C2 コンデンサ、D1 ツェナーダイオード、D3〜D8 ダイオード、L1 電磁コイル、PL 正極母線、Q3〜Q8 トランジスタ、R2,R3 抵抗、RY1,RY2 リレー、SL 負極母線。

Claims (5)

  1. 電動圧縮機であって、
    圧縮部と、
    前記圧縮部を回転させる電動モータと、
    前記電動モータを駆動させる駆動回路が形成され、少なくともコンデンサを含む回路基板と、
    前記回路基板を覆うように形成されるカバーと、
    前記カバーと前記回路基板との間に、電圧を前記駆動回路に入力するための正極用導電部材と、負極用導電部材と、絶縁部材とを備え、
    前記絶縁部材は、前記正極用導電部材と前記負極用導電部材との間に配置されることにより、前記正極用導電部材と前記負極用導電部材との絶縁を確保し、第1の領域と、前記第1の領域よりも破断強度が低い破断部を有する第2の領域とを含み、
    前記カバーに外力が加えられた場合に前記破断部が破断することにより、前記正極用導電部材と前記負極用導電部材とが接触し、前記接触により前記コンデンサに溜められた電荷が放電されるよう構成される、電動圧縮機。
  2. 前記絶縁部材は、前記正極用導電部材と前記負極用導電部材との絶縁を確保する前記第1の領域に、前記カバー、前記正極用導電部材、前記絶縁部材および前記負極用導電部材を締結する締結部材を有する、請求項1に記載の電動圧縮機。
  3. 前記正極用導電部材、前記負極用導電部材および前記絶縁部材には、前記締結部材を挿入するための締結穴が複数形成され、
    前記締結部材を、前記正極用導電部材、前記負極用導電部材および前記絶縁部材の各締結穴に挿入することで、前記カバー、前記正極用導電部材、前記絶縁部材および前記負極用導電部材が締結され、
    前記絶縁部材は、複数の前記締結穴で囲まれた領域に前記破断部を有する、請求項2に記載の電動圧縮機。
  4. 前記正極用導電部材、前記絶縁部材および前記負極用導電部材は、板状に形成され、前記正極用導電部材、前記絶縁部材および前記負極用導電部材は、前記カバーの内面に積層されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
  5. 前記破断部は、メッシュ状に形成されるメッシュ部を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の電動圧縮機。
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