JP2015063742A - 多孔質金属およびその製造方法並びにリチウム空気電池 - Google Patents

多孔質金属およびその製造方法並びにリチウム空気電池 Download PDF

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久慧 韓
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秋彦 平田
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Lu-Yang Chen
廬陽 陳
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Takeshi Fujita
武志 藤田
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【課題】高い空孔率を有する多孔質金属を提供すること。【解決手段】金属と空孔12b、12cを有し、空孔率が75%以上である多孔質金属。また、複数の金属を含む第1合金10から複数の金属のうち一部の金属を選択的に除去することにより、第1空孔12aを含む第2合金10aを形成する工程と、第2合金10aを熱処理することにより、第1空孔12aを集積させた第2空孔12bを含む第3合金10bを形成する工程と、第3合金10bから一部の金属を選択的に除去することにより、第2空孔12bと、第2空孔12bより小さい第3空孔12cと、を含む多孔質金属10cを形成する工程と、を含む多孔質金属の製造方法。【選択図】図2

Description

多孔質金属およびその製造方法並びにリチウム空気電池に関し、例えば空孔率の高い多孔質金属およびその製造方法並びにリチウム空気電池に関する。
ナノメートルサイズの空孔(細孔または気孔ともいう)を有するナノポーラス金属(ナノ多孔質金属)は、例えば二次電池の電極材料に用いられている。特許文献1には、2つの金属を含有する合金のうち一方の金属を脱成分腐食することによりナノ多孔質金属を製造する方法が記載されている。特許文献2には、孔径が50nm〜1000nmの空孔を有する金多孔質体の製造方法が記載されている。
非特許文献1および2には、ナノ多孔質金(Au)を正極に用いたリチウム空気電池が記載されている。
特開2008−1846718号公報 特開2007−277613号公報
Science Vol. 337, pp563-566 (2012) Nature Chemistry Vol. 5, pp489-494 (2013)
本発明は、高い空孔率を有する多孔質金属を提供すること、または高い容量を有するリチウム空気電池を提供することを目的とする。
本発明は、金属と空孔を有し、空孔率が75%以上であることを特徴とする多孔質金属である。
上記構成において、前記空孔は、第1空孔と、前記第1空孔以外の前記金属に形成され前記第1空孔より小さい第2空孔と、を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記金属は金を主に含む構成とすることができる。
本発明は、上記多孔質金属を含み、酸素ガスを含む材料が供給される正極と、リチウムを含む負極と、前記正極と前記負極との間に設けられリチウムイオンが伝導する電解質と、を具備することを特徴とするリチウム空気電池である。
本発明は、複数の金属を含む第1合金から前記複数の金属のうち一部の金属を選択的に除去することにより、第1空孔を含む第2合金を形成する工程と、前記第2合金を熱処理することにより、前記第1空孔を集積させた第2空孔を含む第3合金を形成する工程と、前記第3合金から前記一部の金属を選択的に除去することにより、前記第2空孔と、前記第2空孔より小さい第3空孔と、を含む多孔質金属を形成する工程と、を含むことを特徴とする多孔質金属の製造方法である。
上記構成において、前記多孔質金属の空孔率は75%以上である構成とすることができる。
上記構成において、前記合金は金と銀との合金であり、前記一部の金属元素は銀である構成とすることができる。
本発明によれば、高い空孔率を有する多孔質金属を提供すること、または高い容量を有するリチウム空気電池を提供することができる。
図1は、実施形態1に係る多孔質金属の製造方法を示すフローチャートである。 図2(a)から図2(d)は、実施形態1に係る多孔質金属の製造方法における金属の模式図である。 図3は、実施形態2に係るリチウム空気電池の模式図である。 図4(a)および図4(b)は、それぞれ脱合金化工程後および熱処理工程後の合金のSEM画像である。 図5(a)は、再脱合金化工程後の金属のSEM画像、図5(b)は、図5(a)の範囲Aの拡大図である。 図6は、実施例2に係るリチウム空気電池の容量に対する電圧特性を示す図である。 図7(a)および図7(b)は比較例2に係るリチウム空気電池の容量に対する電圧特性を示す図である。 図8は、空孔率に対するリチウム空気電池の容量を示す図である。
本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態1に係る多孔質金属の製造方法を示すフローチャートである。図1に示すように、複数の金属を含む合金を形成する(ステップS10)。合金の形成は、例えば複数の金属が溶融する温度に加熱後、冷却することにより行なう。複数の金属としては、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、マンガン(Mn)および亜鉛(Zn)の少なくとも1つを用いることができる。合金に含まれる金属の数は2つでもよいし、3以上でもよい。例えば、金を主に含む多孔質金属を製造する場合、金と銀とを主に含む合金を用いる。
次に、合金を脱合金(dealloyまたはdealloying)化する(ステップS12)。脱合金化は、複数の金属のうち一部の金属を選択的に除去することにより行なう。例えば複数の金属のうち一部の金属を選択的にエッチングするエッチング液を用いる。すなわち、複数の金属のうち一部の金属はエッチングされるが、残りの金属はほとんどエッチングされないエッチング液を用い合金をエッチングする。エッチング液は、合金を構成する金属により適宜選択することができる。エッチング液としては、硝酸、塩酸、過塩素酸および硫酸等の酸溶液を用いることができる。金と銀との合金、または金とニッケルとの合金を用いる場合、エッチング液として硝酸水溶液を用いることができる。エッチング液を用い一部の金属をエッチングするときに、合金に電圧を印加することにより、電気化学的に脱合金化を行なってもよい。これにより、より速くかつ空孔率の高い多孔質金属を形成することができる。
次に、脱合金化を行なった合金を熱処理する(ステップS14)。熱処理温度は、金属原子が移動する程度の温度が好ましい。また、熱処理温度は合金の融点以下であることが好ましい。金と銀との合金を用いる場合、熱処理温度は200℃以上が好ましく、250℃〜350℃がより好ましい。
次に、熱処理した合金を再度脱合金化する(ステップS16)。脱合金化は例えばステップS12と同じ条件で行なう。これにより、実施形態1に係る多孔質金属が製造できる。ステップS12とS16とは、エッチング液の種類および電気化学的な脱合金化の条件等が同じでもよく、異なってもよい。
図2(a)から図2(d)は、実施形態1に係る多孔質金属の製造方法における金属の模式図である。図2(a)に示すように、ステップS10において合金10を形成する。合金10は、金属M1と金属M2との合金である。合金10には空孔は形成されていない。図2(b)に示すように、ステップS12において、脱合金化することにより、合金10から金属M2が選択的に除去される。これにより、空孔12aを含む合金10aが形成される。合金10aは、合金10より金属M2の組成が低くなる。しかしながら、合金10a内には金属M2が残存する。特に、合金10において、金属M2の組成比を高くした場合、金属M2が残存しやすい。
図2(c)に示すように、ステップS14において合金10aを熱処理する。空孔12aが集積し、熱処理前の空孔12aより孔径の大きな空孔12bが形成される。熱処理前後の合金10aと10bの組成比はほとんど同じである。図2(d)に示すように、ステップS16において、再度脱合金化する。これにより、合金10bから金属M2が選択的にエッチングされ、空孔12cが形成される。空孔12cは、空孔12bに比べ孔径が小さくなる。多孔質金属10cは、合金10bより金属M2の組成比が低くなる。
例えば、特許文献1のように、脱合金化を1回行なうだけでは、空孔率が高くならない。これは、図2(b)において、合金10内の金属M2が十分にエッチングされないためである。空孔率を高くするため、合金10の金属M2の組成比を高くした場合は特に金属M2が十分に除去されない。
実施形態1によれば、図2(b)のように、複数の金属M1およびM2を含む合金10(第1合金)から複数の金属のうち一部の金属M2を選択的に除去することにより、空孔12a(第1空孔)を含む合金10a(第2合金)を形成する。図2(c)のように、合金10aを熱処理することにより、空孔12aを集積させた空孔12b(第2空孔)を含む合金10b(第3合金)を形成する。図2(d)のように、合金10bから一部の金属M2を選択的に除去することにより、空孔12bと空孔12bより小さい空孔12c(第3空孔)と、を含む多孔質金属10cを形成する。これにより、多孔質金属10cの空孔率を高くすることができる。
脱合金化を1回行なう方法では、75%以上の空孔率の多孔質金属を製造することが難しい。本実施形態によれば、75%以上の空孔率を実現できる。空孔率は、80%以上とすることもできる。また、85%以上とすることもできる。多孔質金属の強度の観点から空孔率は95%以下が好ましく、90%以下がより好ましい。
空孔率の高い多孔質金属を形成するためには、出発材料である合金10における金属M2の比率が高いことが好ましい。合金10における金属M2の原子組成比M2/(M1+M2)は、65%以上が好ましく、75%以上がより好ましく、85%以上がさらに好ましい。原子組成比M2/(M1+M2)は、95%以下が好ましく、90%以下がより好ましい。特に、金属M1およびM2がそれぞれ金および銀の場合、原子組成比M2/(M1+M2)を65%以上とすることにより、空孔率を75%以上とすることができる。
また、実施形態1に係る多孔質金属は、図2(d)のように、孔径が異なる空孔12bおよび12cを備える。空孔12c(第3空孔)は、空孔12b(第2空孔)以外の金属に形成された空孔である。空孔12bの孔径は、30nm以上であり、例えば50nm以上である。一方、空孔12cの孔径は、30nmより小さく、例えば10nm以下である。空孔12bおよび12cの孔径の測定には、例えばSEM(Scanning Electron Microscopy)を用いることができる。
次に、実施形態2として、実施形態1に係る多孔質金属を正極として使用するリチウム空気電池について説明する。なお、リチウム空気電池はリチウム酸素電池ともいう。
図3は、実施形態2に係るリチウム空気電池の模式図である。図3に示すように、リチウム空気電池20は、負極22、電解質24、正極26を主に備えている。負極22は負端子28に電気的に接続され、正極26は正端子30に電気的に接続されている。正極26には酸素ガスを含む材料32が供給される。正極26は、実施形態1の多孔質金属を含む。多孔質金属は、例えば導電性材料に保持されていてもよいし、単独で用いてもよい。酸素ガスを含む材料32は、例えば、酸素ガス、または酸素ガスと不活性ガスとの混合ガスである。負極22は、例えばリチウム(Li)を含み、例えば金属リチウムである。電解質24は、正極26と負極22との間に設けられ、リチウムイオンLiが伝導する。電解質24は、例えば有機電解液を含む。
リチウム空気電池の放電過程について説明する。負極22において、次の反応式のように、負極22の金属リチウムLiがリチウムイオンLiとなり、電子eが放出される。
Li→Li+e
リチウムイオンLiは、矢印34のように、電解質24を負極22から正極26に伝導する。
正極26内の酸素が供給される側の空孔内において、次の反応式のように、酸素ガスOが電子eを獲得し酸素イオンO となる。
+e→O
正極26内の空孔内において、次の反応式のように、リチウムイオンLiと酸素イオンO とが反応し、酸化リチウムLiOが生成される。
Li+O →LiO
さらに、空孔内において、次の反応式のように、酸化リチウムLiOから過酸化リチウムLiと酸素ガスOが生成される。
2LiO→Li+O
リチウム空気電池の充電過程について現在最も支持されている学説に基づき説明する。正極26の空孔内において、次の反応式のように、過酸化リチウムLiが酸化リチウムLiOとリチウムイオンLiに分解し電子eが放出される。
Li→LiO+Li+e
空孔内において、次の反応式のように、酸化リチウムLiOが酸素ガスOと酸素イオンO に分解する。
LiO→O+Li+e
リチウムイオンLiは、矢印36のように、電解質24を正極26から負極22に伝導する。
負極22において、次の反応式のように、リチウムイオンLiと電子eから金属リチウムLiが生成される。
Li+e→Li
このように、リチウム空気電池においては、空孔内にLiを貯蔵する。こため、空孔の体積を大きくすることにより充放電容量を増大させることができる。また、空孔の表面積を大きくすることにより、高速な酸化還元反応を実現することができる。よって、高速な充放電が可能となる。
実施形態1に係る多孔質金属は、空孔率が高いため、空孔の体積および表面積が大きい。よって、実施態様1の多孔質金属をリチウム空気電池20の正極26に用いることにより、容量を増大させることができる。さらに、高速な充放電が可能となる。
正極26には、O を発生させる反応における高い触媒活性と、高い電気伝導特性と、を有する材料を用いることが好ましい。このため、多孔質金属として、金、ニッケル、銅、白金またはパラジウム等を用いることが好ましい。また、高い電気伝導特性を有するためには、多孔質金属が一繋がりの構造体であることが好ましい。この観点から、多孔質金属は、実施形態1のように脱合金化により製造されたものが好ましい。
実施例1として、以下のように、多孔質金(NPG:NanoPorous Gold)を形成した。
ステップS10の合金工程として、金と銀との原子組成比が15:85の合金10を形成する。
ステップS12の脱合金化工程として、1モル/リットルの硝酸水溶液を用い、合金10中の銀をエッチングする。エッチングの際、合金10に、エッチング液中の参照電極(Ag/AgCl)に対し+0.78Vを印加する。
ステップS14の熱処理として、250℃において、熱処理する。
ステップS16の脱合金化工程として、1モル/リットルの硝酸水溶液を用い、熱処理した合金中の銀をエッチングする。エッチングの際、合金10bに、参照電極に対し+0.975Vを印加する。
各ステップにおいて、SEM観察を行なった。また、EDS(Energy Dispersive X ray Spectroscopy)法を用い金と銀との原子組成比を測定した。
図4(a)は、脱合金化工程S12後の合金のSEM画像である。図4(a)に示すように、合金10aに孔径が10nm程度の空孔12aが形成されている。このときの金と銀との原子組成比は62:38である。脱合金化前の原子組成比15:85に比べると銀が脱合金化しているが、合金10a内にはなお多くの銀が残存している。
図4(b)は、熱処理工程S14後の合金のSEM画像である。図4(b)に示すように、合金10bに空孔12aが集積した空孔12bが形成されている。空孔12aの孔径は50nm以上である。金と銀との原子組成比は60:40であり、図4(a)とほとんどかわらない。
図5(a)は、脱合金化工程S16後の多孔質金属のSEM画像である。図5(a)に示すように、多孔質金属10cに空孔12bが形成されている。空孔12bの大きさは図4(b)とほぼ同じである。金と銀との原子組成比は97:3であり、銀がほとんど脱合金化されている。
図5(b)は、図5(a)の範囲Aの拡大図である。図5(b)に示すように、空孔12b以外の多孔質金属10cに、空孔12bより小さい空孔12cが形成されている。空孔12cの孔径は、10nm程度である。すなわち、多孔質金属10cは、比較的大きな空孔12bを有する。空孔12b以外の領域に比較的小さな空孔12cが形成されている。このように、多孔質金属10cは、2重の多孔質構造を有している。
実施例1に係る多孔質金属の空孔率は83%であった。ここで、空孔率は、合金工程S10後の合金10の原子組成比と、二回目の脱合金化S16後の原子組成比と、から算出している。
比較例1として、1回の脱合金化による多孔質金を製造した。出発時の合金10の金と銀の原子組成比を15:85とした場合、1回の脱合金化では、条件を最適化しても空孔率は72%であった。このように、1回の脱合金化処理では、合金工程の銀の組成比を高めても、75%以上の空孔率は実現できなかった。一方、実施例1によれば、75%以上の空孔率を有する多孔質金を製造することができる。
実施例2は、実施例1の多孔質金をリチウム空気電池の正極に用いた例である。以下に作製したリチウム空気電池の各材料を示す。
負極: 金属リチウム
電解質:有機電解液(無水ジメチルスルホキシド、および過塩素酸リチウム)
正極: 実施例1の多孔質金をアルミニウム(Al)製のメッシュに保持させる。
なお、過塩素酸リチウムは、リチウムイオンの最初の供給源である。
比較例2として、1回の脱合金化処理で作製した空孔率が65%のサンプルAと空孔率が72%のサンプルBとを正極に用いそれぞれリチウム空気電池を作製した。
図6は、実施例2に係るリチウム空気電池の容量に対する電圧特性を示す図である。放電レートおよび充電レートは500mA/g(単位金Au重量当たり)である。数字は充放電のサイクルを示している。図6に示すように、1500mAh/g(単位金Au重量当たり)の容量が実現できる。放電および充電を40サイクル行なっても放電および充電特性は大きくは変化しない。
図7(a)および図7(b)は、比較例2に係るリチウム空気電池の容量に対する電圧特性を示す図である。数字は充放電のサイクルを示している。図7(a)はサンプルAを11サイクル充放電した充放電特性である。図7(b)はサンプルBを2サイクル充放電した充放電特性である。放電レートおよび充電レートは500mA/gである。図7(a)に示すように、サンプルAにおける容量は500mAh/gである。図7(b)に示すように、サンプルBにおける容量は800mAh/gである。
実施例2および比較例2においては、非特許文献1に比べ過電圧(放電過程の電圧と充電過程の電圧の差)が低い。多孔質金を保持するメッシュとして、アルミニウム以外のステンレス、チタン(Ti)を用いても、充放電特性はほぼ同じである。ステンレスは、4.1V以上の電圧において反応するため、メッシュとしてはアルミニウムまたはチタンが好ましい。コストの観点からはアルミニウムが好ましい。
図8は、空孔率に対するリチウム空気電池の容量を示す図である。黒丸は、非特許文献1の結果を示す。白丸は実施例2および比較例2の結果を示す。曲線は、計算曲線である。図8に示すように、空孔率を大きくすることにより容量を増大させることができる。
以上のように、実施例2によれば、比較例2に比べ、正極26に用いる多孔質金属の空孔率を向上させることにより、リチウム空気電池の容量を増大させることができる。
以上、発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10、10a、10b 合金
10c 多孔質金属
12a、12b、12c空孔
22 負極
24 電解質
26 正極
32 酸素ガスを含む材料

Claims (7)

  1. 金属と空孔を有し、空孔率が75%以上であることを特徴とする多孔質金属。
  2. 前記空孔は、第1空孔と、前記第1空孔以外の前記金属に形成され前記第1空孔より小さい第2空孔と、を含むことを特徴とする多孔質金属。
  3. 前記金属は金を含むことを特徴とする請求項1または2記載の多孔質金属。
  4. 請求項1から3のいずれか一項記載の多孔質金属を含み、酸素ガスを含む材料が供給される正極と、リチウムを含む負極と、前記正極と前記負極との間に設けられリチウムイオンが伝導する電解質と、を具備することを特徴とするリチウム空気電池。
  5. 複数の金属を含む第1合金から前記複数の金属のうち一部の金属を選択的に除去することにより、第1空孔を含む第2合金を形成する工程と、
    前記第2合金を熱処理することにより、前記第1空孔を集積させた第2空孔を含む第3合金を形成する工程と、
    前記第3合金から前記一部の金属を選択的に除去することにより、前記第2空孔と、前記第2空孔より小さい第3空孔と、を含む多孔質金属を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする多孔質金属の製造方法。
  6. 前記多孔質金属の空孔率は75%以上であることを特徴とする請求項5記載の多孔質金属の製造方法。
  7. 前記第1合金は金と銀との合金であり、前記一部の金属は銀であることを特徴とする請求項5または6記載の多孔質金属の製造方法。
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