JP2015063617A - 粘着テープ及び積層粘着テープ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粘着テープが、中芯基材(A)の両面に、N−ビニルピロリドンとカルボキシル基を有するビニル単量体と(メタ)アクリレートの共重合体からなる水性粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層(B)を有し、前記粘着剤層(B)の片面または両面に、所定の離型ライナー(C)が積層されたものであることを特徴とする粘着テープ。
【選択図】なし
Description
例えば自動車分野において、粘着テープは、気密性、水密性、吸音性、防音性、防振性等を向上させることを目的として、フォーム材と、車体、エアコンユニット、天井、ドアトリム、シート等の自動車部品との固定に使用される場合が多い。
しかし、前記フォーム材の表面は、通常、孔に起因した凹凸形状を有している場合が多いため、前記粘着テープとフォーム材との界面における接触面積は小さく、その結果、前記界面での経時的な剥がれを引き起こす場合があった。
前記水分散型粘着剤としては、例えば水性粘着剤組成物から形成された粘着剤層を有する粘着シートであって、前記粘着剤組成物は、水性溶媒と該水性溶媒に分散したアクリル系ポリマーとを含む分散液であり、所定の軟質ウレタンフォームに所定の条件で圧着された場合の180°引き剥がし粘着力が1.5N/20mm以上である粘着シートが知られている(例えば特許文献1参照。)。
20m/分の速度で引張試験して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の引張強度が35N/5mm以上であり、前記離型ライナー(C)の幅方向の引張強度が35N/5mm以上であり、
JIS L 1085に準拠して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であり、かつ、前記離型ライナー(C)の幅方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であることを特徴とする粘着テープに関するものである。
本発明の粘着テープを構成する中芯基材(A)としては、例えば不織布、樹脂フィルム等を使用することができる。
本発明の粘着テープを構成する粘着剤層(B)は、水性粘着剤組成物を用いて形成された層である。前記粘着剤層(B)は、前記中芯基材(A)の両面に積層されている。
前記水性粘着剤組成物としては、例えば各種重合体、水性媒体、及び、必要に応じて粘着付与樹脂、架橋剤を含有するものを使用することができる。
前記粘着剤層(B)を形成する前記水性粘着剤組成物としては、必要に応じて粘着付与樹脂を含有するものを使用することができる。
前記架橋剤としては、公知のイソシアネート、エポキシ化合物、アジリジン化合物、多価金属塩、金属キレート、ケト・ヒドラジド化合物、オキサゾリン化合物、シラン化合物、グリシジル(アルコキシ)エポキシシラン化合物等を使用することができる。
前記粘着剤層(B)を形成するうえで用いられる水性粘着剤組成物は、前記効果を阻害しない範囲で、その他の添加剤を含有しても良い。
本発明の粘着テープを構成する離型ライナー(C)としては、前記離型ライナー(C)を流れ方向に沿って、20m/分の速度で引っ張った際の引張強度が、35N/5mm以上であり、かつ、前記離型ライナー(C)を幅方向に沿って、20m/分の速度で引っ張った際の引張強度が、35N/5mm以上であるものを使用する。かかる引張強度を備えた剥離ライナー(C)を使用することによって、離型ライナーを剥がす際に、離型ライナーの破れを防止でき、その結果、粘着テープをフォーム材等の被着体に貼付する際の作業効率の低下を防止することができる。
ゲル分率(質量%)=[(G2−G0)/(G1−G0)]×100
剥離ライナーを流れ方向に5mm及び幅方向に180mmの寸法に裁断した試験片1を5枚用意した。
離型ライナーの剛軟度は、JIS L 1085規格に従い測定した。
また、剥離ライナーを流れ方向に340mm及び幅方向に20mmの寸法に裁断した試験片4を5枚用意した。
式:剛軟度(mg)=(RG)×10×25×(3.4×3.4÷2)×0.306
離型ライナーに、「SKダイン801B」(綜研化学(株)製、溶剤系粘着剤)を、乾燥後の厚さが90μmとなるように塗工し、乾燥後に厚さ75μmのPETフィルムと貼り合わせ、40℃環境下で20時間養生し、幅20mmに切断したものを試験片5とした。前記試験片5の離型ライナーを掴み、高速剥離試験機[テスター産業(株)製]を用い、180度方向に5m/分の速度で剥がした際の剥離荷重を測定した。
両面粘着テープを幅20mmに切断したものを試験片6とした。23℃及び50%RH環境下で、試験片6の離型ライナーを掴み、高速剥離試験機[テスター産業(株)製]を用い、粘着剤層から180度方向に5m/分、及び、20m/分の速度で剥がした際の剥離荷重を測定した。
両面粘着テープの片面の離型ライナーを剥がし、厚さ10mmのエーテル系ウレタンフォームと貼り合わせ(図1参照)、縦60mm、横60mmの正方形に打ち抜き加工したものを試験片7(図2参照)とした。
◎:離型ライナーが破けず、軽い力で剥がすことができた。
○:離型ライナーが破けず、やや重い感触はあったものの剥がすことができた。
△:1回または2回、離型ライナーが破けた。
×:3回とも離型ライナーが破けた。
両面粘着テープの片面の離型ライナーを剥がし、厚さ10mmのエーテル系ウレタンフォームと貼り合わせて得た試験片7(図1及び2参照)を、図3に示す形状に打ち抜き加工したものを試験片8とした。
◎:離型ライナーが破けず、軽い力で剥がすことができた。
○:離型ライナーが破けず、やや重い感触はあったものの剥がすことができた。
△:1回または2回、離型ライナーが破けた。
×:3回とも離型ライナーが破けた。
180度引き剥がし接着力は、JIS Z 0237に従い測定した。
幅50mm及び長さ100mmに切断した離型ライナーの、幅方向の端部の中央に、長さ25mmの切れ目を入れたのち、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、0.2m/分の速度で引き裂いた際の強度を測定した。
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート47.5g、2−エチルヘキシルアクリレート410g、メチルメタクリレート25g、アクリル酸12.5g、N−ビニル−2−ピロリドン5g、ラウリルメルカプタン0.3gを加えて乳化し、乳化液632.8gを得た。
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、脱イオン水287.5gを入れ、窒素を吹き込みながら55℃まで昇温した。攪拌下、乳化液の一部[6.33g]、過硫酸アンモニウム水溶液0.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液0.5g[有効成分2質量%]を添加し、55℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液626.47gと、アゾ系開始剤であるV−501[和光純薬(株)製]水溶液20g[有効成分5質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を55℃に保ちながら6時間かけて滴下重合した。滴下終了後、反応容器を60℃に保ちながら2時間攪拌した後、内容物を冷却し、pHが8.0になるようにアンモニア水[有効成分10質量%]で調整した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、アクリル系重合体の水分散液(1)を得た。アクリル系重合体の水分散液(1)の固形分濃度は50質量%、それに含まれるアクリル系重合体の平均粒子径は300nm、重量平均分子量は520,000であった。
アクリル系重合体の水分散液(1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、粘着付与樹脂としてエマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂であるスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]100g、エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂であるタマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製、軟化点150℃、固形分濃度53質量%]94.34gを添加し、100メッシュ金網で濾過することによってアクリル系粘着剤組成物(1)を得た。アクリル系粘着剤組成物(1)のゲル分率は、0.1質量%であった。
前記で得られたアクリル系粘着剤組成物(1)全量に対して、架橋剤としてテトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを撹拌しながら添加し、23℃環境下で1週間養生し、アクリル系粘着剤(1)を得た。
n−ブチルアクリレートを47.5gから50gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートを410gから412.5gに変更し、N−ビニル−2−ピロリドンを5gから0gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で、アクリル系重合体の水分散液(2)を調製した。アクリル系重合体の水分散液(2)の固形分濃度は50質量%、それに含まれるアクリル系重合体の平均粒子径は310nm、重量平均分子量は550,000であった。
アクリル酸の使用量を12.5gから7.5gに変更し、メタクリル酸を5g使用したこと以外は、調製例2と同様の方法で、アクリル系重合体の水分散液(3)を調製した。アクリル系重合体の水分散液(3)の固形分濃度50質量%、それに含まれるアクリル系重合体の平均粒子径は308nm、重量平均分子量は540,000であった。
スーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]の使用量を100gから200gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で、アクリル系粘着剤組成物(4)を調製した。前記アクリル系粘着剤組成物(4)のゲル分率は、0.1質量%であった。
タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製、軟化点150℃、固形分濃度53質量%]の使用量を94.34gから188.68gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法でアクリル系粘着剤組成物(5)を調製した。前記アクリル系粘着剤組成物(5)のゲル分率は、0.1質量%であった。
(実施例1)
上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量78g/m2]の両面に、Tダイ押出機にて310℃でポリエチレンを押し出した後に冷却ラミネートすることで、厚さ20μmのポリオレフィン層を形成した。付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SD7333]100質量部に白金系触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%の塗工液を調製した。この塗工液を、前記ポリエチレン層の上面に、塗工量が0.6g/m2(固形分)となるように塗工し、100℃で10秒間乾燥しキュアすることでシリコーン層を形成し、40℃環境下で72時間養生し、離型ライナー(1)を得た。得られた離型ライナー(1)は、総坪量が118g/m2、総厚みが125μmであり、流れ方向の引張強度が52N/5mm、幅方向の引張強度が40N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2100mg、幅方向の剛軟度が1390mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.12N/20mmであった。
ポリオレフィン層の厚さを、20μmから25μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法で、離型ライナー(2)を調製した。得られた離型ライナー(2)は、総坪量が127g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が60N/5mm、幅方向の引張強度が50N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2130mg、幅方向の剛軟度が1410mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.12N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[信越化学工業(株)製、商品名:KS−847T]100質量部に、白金触媒[信越化学工業(株)製、商品名:CAT−PL−50T]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、実施例2と同様の方法で離型ライナー(3)を調製した。得られた離型ライナー(3)は、総坪量が127g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が59N/5mm、幅方向の引張強度が49N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2120mg、幅方向の剛軟度が1400mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.16N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[信越化学工業(株)製、商品名:KS−847T]100質量部に、重剥離添加剤[信越化学工業(株)製、商品名:KS−3800]5質量部、白金触媒[信越化学工業(株)製、商品名:CAT−PL−50T]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、離型ライナー(4)を調製した。得られた離型ライナー(4)は、総坪量が127g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が60N/5mm、幅方向の引張強度が48N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2070mg、幅方向の剛軟度が1390mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.20N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX345]100質量部に、白金触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、離型ライナー(5)を調製した。得られた離型ライナー(5)は、総坪量が127g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が60N/5mm、幅方向の引張強度が48N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2110mg、幅方向の剛軟度が1400mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.28N/20mmであった。
上質紙(坪量78g/m2)の代わりに、上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量81g/m2]を用いた以外は、実施例4と同様の方法で、離型ライナー(6)を調製した。得られた離型ライナー(6)は、総坪量が130g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が62N/5mm、幅方向の引張強度が53N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が2220mg、幅方向の剛軟度が1510mgであり、流れ方向の引裂強度が0.7Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.20N/20mmであった。
上質紙(坪量78g/m2)の代わりに、上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量110g/m2]を用いた以外は、実施例4と同様の方法で、離型ライナー(7)を調製した。得られた離型ライナー(7)は、総坪量が140g/m2、総厚みが150μmであり、流れ方向の引張強度が68N/5mm、幅方向の引張強度が47N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が3360mg、幅方向の剛軟度が2580mgであり、流れ方向の引裂強度が1.5Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.20N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(KS−847T)と重剥離添加剤(KS−3800)と白金系触媒(CAT−PL−50T)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX345]100質量部に、白金触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、実施例7と同様の方法で、離型ライナー(8)を調製した。得られた離型ライナー(8)は、総坪量が140g/m2、総厚みが150μmであり、流れ方向の引張強度が69N/5mm、幅方向の引張強度が48N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が3400mg、幅方向の剛軟度が2680mgであり、流れ方向の引裂強度が1.5Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.28N/20mmであった。
ポリオレフィン層として、ポリエチレンの代わりにポリプロピレンを用いた以外は、実施例4と同様の方法で、離型ライナー(9)を調製した。得られた離型ライナー(9)は、総坪量が127g/m2、総厚みが135μmであり、流れ方向の引張強度が61N/5mm、幅方向の引張強度が52N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が3540mg、幅方向の剛軟度が2700mgであり、流れ方向の引裂強度が0.7Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.20N/20mmであった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例2で得たアクリル系粘着剤(2)を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着テープ(10)を調製した。前記両面粘着テープ(10)を構成する粘着剤層のゲル分率は、37.4質量%であった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例2で得たアクリル系粘着剤(2)を用いた以外は、実施例4と同様の方法で、両面粘着テープ(11)を調製した。前記両面粘着テープ(11)を構成する粘着剤層のゲル分率は、37.4質量%であった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例3で得たアクリル系粘着剤(3)を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着テープ(12)を調製した。前記両面粘着テープ(12)を構成する粘着剤層のゲル分率は、36.5質量%であった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例3で得たアクリル系粘着剤(3)を用いた以外は、実施例4と同様の方法で、両面粘着テープ(13)を調製した。前記両面粘着テープ(13)を構成する粘着剤層のゲル分率は、36.5質量%であった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例4で得たアクリル系粘着剤(4)を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着テープ(14)を調製した。前記両面粘着テープ(14)を構成する粘着剤層のゲル分率は、37.0質量%であった。
前記アクリル系粘着剤(1)の代わりに、調製例5で得たアクリル系粘着剤(5)を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着テープ(15)を調製した。前記両面粘着テープ(14)を構成する粘着剤層のゲル分率は、37.0質量%であった。
前記不織布の代わりに、厚さ16μmのPETフィルム[ユニチカ(株)製、商品名:EMBLET SG16]を用い、アクリル系粘着剤(1)の乾燥後の厚さを、65μmから62μmに変更した以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着テープ(16)を調製した。前記両面粘着テープ(16)を構成する粘着剤層のゲル分率は、36.8質量%であった。
上質紙(坪量78g/m2)の代わりに、上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量73g/m2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、離型ライナー(H1)を調製した。得られた離型ライナー(H1)は、総坪量が122g/m2、総厚みが125μmであり、流れ方向の引張強度が34N/5mm、幅方向の引張強度が22N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が1880mg、幅方向の剛軟度が1000mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.12N/20mmであった。
上質紙(坪量78g/m2)の代わりに、上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量65g/m2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、離型ライナー(H2)を調製した。得られた離型ライナー(H2)は、総坪量が105g/m2、総厚みが110μmであり、流れ方向の引張強度が32N/5mm、幅方向の引張強度が20N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が1070mg、幅方向の剛軟度が760mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.12N/20mmであった。
上質紙(坪量78g/m2)の代わりに、上質紙[日本製紙(株)製、N材/L材混成、坪量60g/m2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、離型ライナー(H3)を調製した。得られた離型ライナー(H3)は、総坪量が100g/m2、総厚みが100μmであり、流れ方向の引張強度が16N/5mm、幅方向の引張強度が8N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が910mg、幅方向の剛軟度が580mgであり、流れ方向の引裂強度が0.5Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.13N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX345]100質量部に、白金触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、比較例2と同様の方法で、離型ライナー(H4)を調製した。得られた離型ライナー(H4)は、総坪量が105g/m2、総厚みが110μmであり、流れ方向の引張強度が32N/5mm、幅方向の引張強度が21N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が1020mg、幅方向の剛軟度が840mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.40N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX345]100質量部に、白金触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、比較例3と同様の方法で、離型ライナー(H5)を調製した。得られた離型ライナー(H5)は、総坪量が100g/m2、総厚みが100μmであり、流れ方向の引張強度が17N/5mm、幅方向の引張強度が9N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が980mg、幅方向の剛軟度が620mgであり、流れ方向の引裂強度が0.5Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.41N/20mmであった。
付加型シリコーン系剥離剤(SD7333)と白金系触媒(SRX212)とを混合した塗工液の代わりに、付加型シリコーン系剥離剤[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX345]100質量部に、重剥離添加剤[BY24−843]5重量部、白金触媒[東レ・ダウコーニング(株)製、商品名:SRX212]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%に調製した塗工液を用いた以外は、比較例2と同様の方法で、離型ライナー(H6)を調製した。
付加型シリコーン系剥離剤[信越化学工業(株)製、商品名:KS−847T]100質量部に、重剥離添加剤[信越化学工業(株)製、商品名:KS−3800]5質量部、白金触媒[信越化学工業(株)製、商品名:CAT−PL−50T]1質量部を加え、トルエンに溶解して固形分濃度5質量%の塗工液を調製した。グラシン紙[王子製紙(株)製、N材/L材混成、坪量81g/m2]の両面に、前記剥離剤の塗工液を、塗工量が0.8g/m2(固形分)となるように塗工し、100℃で5分間乾燥しキュアすることでシリコーン層を形成し、40℃環境下で72時間養生し、離型ライナー(H7)を得た。得られた離型ライナー(H7)は、総坪量が90g/m2、総厚みが90μmであり、流れ方向の引張強度が21N/5mm、幅方向の引張強度が11N/5mmであり、流れ方向の剛軟度が1750mg、幅方向の剛軟度が910mgであり、流れ方向の引裂強度が0.6Nであり、剥離荷重1(801B法)が0.20N/20mmであった。
2 粘着剤層
3 中芯基材
4 離型ライナー
5 粘着テープ
6 試験片7
Claims (11)
- フォーム材の固定に使用する粘着テープであって、前記粘着テープが、中芯基材(A)の両面に、水性粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層(B)を有し、前記粘着剤層(B)の片面または両面に離型ライナー(C)が積層されたものであり、
20m/分の速度で引張試験して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の引張強度が35N/5mm以上であり、前記離型ライナー(C)の幅方向の引張強度が35N/5mm以上であり、
JIS L 1085に準拠して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であり、かつ、前記離型ライナー(C)の幅方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であることを特徴とする粘着テープ。 - 前記粘着剤層(B)の前記フォーム材に対する180度引き剥がし接着力が1.5N/20mm以上であり、かつ、前記離型ライナー(C)を粘着剤層(B)から引き剥がした際の剥離力が1N/20mm以下である請求項1に記載の粘着テープ。
- 前記中芯基材(A)が厚さ20μm〜80μmの範囲の不織布である請求項1または2に記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層(B)がアクリル系重合体を含有するものであり、前記アクリル系重合体が、N−ビニルピロリドンを含む窒素原子を有するビニル単量体と、カルボキシル基を有するビニル単量体と、炭素原子数4〜8のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとを含有する単量体成分を重合して得られるものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層(B)が、芳香族系有機溶剤を含まない粘着付与樹脂を含有するものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 前記粘着剤層(B)が、140℃〜180℃の範囲の軟化点を有する粘着付与樹脂を含有するものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 前記離型ライナー(C)が、針葉樹晒硫酸塩パルプ及び広葉樹晒硫酸塩パルプを用いて得られる原紙の片面または両面に、厚さ15μm〜30μmのポリオレフィン層を有し、前記ポリオレフィン層の片面または両面に、シリコーンを含有する層を有するものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 前記離型ライナー(C)が、厚さ100μm〜200μmである請求項1〜7のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 前記離型ライナー(C)が、「SKダイン801B」(綜研化学(株)製、溶剤系粘着剤)を用いて形成された厚さ90μmの粘着剤層に対して、0.5N/20mm以下の剥離荷重を有するものである請求項1〜9のいずれか1項に記載の粘着テープ。
- 中芯基材(A)の一方の面に、水性粘着剤組成物を用いて形成された粘着剤層(B1)を介してフォーム材が貼付され、かつ、前記中芯基材(A)の他方の面に、水性粘着剤組成物を用いて形成された前記粘着剤層(B2)と離型ライナー(C)とが積層された積層粘着テープであって、
20m/分の速度で引張試験して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の引張強度が35N/5mm以上であり、前記離型ライナー(C)の幅方向の引張強度が35N/5mm以上であり、
JIS L 1085に準拠して測定された前記離型ライナー(C)の流れ方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であり、前記離型ライナー(C)の幅方向の剛軟度(ガーレー法)が1000mg以上であることを特徴とする積層粘着テープ。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の粘着テープまたは請求項10に記載の積層粘着テープを1または2以上重ね、それらをプレス抜き加工法で裁断することを特徴とする部材の製造方法。
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