JP2008127486A - ラビング布貼付け用両面粘着テープ及びそれを貼着してなるローラ - Google Patents

ラビング布貼付け用両面粘着テープ及びそれを貼着してなるローラ Download PDF

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【課題】液晶表示装置の配向膜などをラビング処理するためのラビング布をラビングローラに巻着するのに用いられ、「貼付け工程の単純化と確実化、大型ガラス基板対応」の課題に対応するため、ラビングローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制したラビング布貼付け用両面粘着テープ、及び該両面粘着テープと一体化されたローラを提供する。
【解決手段】基材フィルム1の一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層I2及び剥離シートI4を順に有し、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層II3及び剥離シートII5を順に有する両面粘着テープ10であって、前記の基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIからなる積層体のガーレ剛性度が8mN以下であるラビング布貼付け用両面粘着テープ、及び該両面粘着テープが貼着されてなるローラである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ラビング布貼付け用両面粘着テープ及びそれを貼着してなるローラに関する。さらに詳しくは、本発明は、液晶表示装置の配向膜などをラビング処理するためのラビング布をローラに巻着するのに用いられ、ローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制して配向むらを低減させうるラビング布貼付け用両面粘着テープ、及びこの両面粘着テープを貼着してなるローラに関するものである。
従来、液晶表示装置の配向膜に対して、液晶分子の配向を規制するためにラビング処理が行われている。この処理に使われる布はラビング布といわれ、パイルがコットン、レーヨン、トリアセテートなどの繊維からなるベルベット織物が使われている。ラビング布は両面粘着テープを介し、ラビングローラに貼着されラビング処理が行われている。ラビング処理を繰り返すことにより、ラビング布のパイルが摩耗するため、所定のサイクルがくるとラビングローラから剥がして、新たなラビング布と交換する必要がある。そのため、交換時に両面粘着テープは、ラビング布と共に剥離し、かつローラ面に粘着剤が残らないことが望まれる。前記両面粘着テープとしては、これまで一般に、厚さ10〜30μm程度のポリエチレンテレフタレートフィルムからなる基材フィルムの両面に、粘着剤層を設けた粘着テープが使用されている(例えば、特許文献1参照)。
近年、液晶表示装置の大型化と生産性の向上のため、通常マザーグラスと呼ばれる複数枚の配向膜が形成されているガラス板の大きさが大きくなるに伴い、ラビング布を固定するラビングローラの長さが3mを超えるように長くなってきた。
ラビング布をラビングローラに取付ける方法として、通常行なわれている方法は、まず両面粘着テープの一方の剥離シートを剥がし、露出した粘着剤層を上にして、所定の位置に置き、その端部にラビングローラを乗せて、該ローラを回転させることにより、両面粘着テープをラビングローラに貼着させた後、ラビング布のパイルを下側にして所定の位置に置き、ラビングローラに貼着された両面粘着テープの他方の剥離シートを剥がし、同様に両面粘着テープの付いたラビングローラを回転させて、ラビング布を貼付ける。なお、この際貼付けられる両面粘着テープの大きさはその各々のローラによって規定され、また、ローラ幅は両面粘着テープの端部同士が重ならないように、ローラ周長の長さより若干短めに設定する。
ラビングローラは現在軽量化のためにアルミニウムなどの素材から作製されているが、それでも長さが3m以上と長くなると、ローラ自体の自重によりローラ中央部がたわんだり、また両面粘着テープ貼付け時にローラの左右の押圧力や回転などの微妙な違いにより両面粘着テープ貼り終わり時にシワが発生する。ラビングローラにそのままの状態でラビング布を貼付するとシワのところが凸部となり、圧力が他の部分の圧力と異なりうまく液晶を配向することができなくなってしまう。
この現象は、次のように考えられる。両面粘着テープの基材自体は単独では、剛性が低いが、これに剥離シートが一体化された積層物になると、剛性が高まり、これらの積層物を円筒状のラビングローラに貼付する際に、ラビングローラと両面粘着テープの間にシワが生じるものと考えられる。
特開2002−220570号公報
本発明は、このような事情のもとで、液晶表示装置の配向膜などをラビング処理するためのラビング布をラビングローラに巻着するのに用いられ、「貼付け工程の単純化と確実化、大型ガラス基板対応」の課題に対応するため、ラビングローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制したラビング布貼付け用両面粘着テープ、及び該両面粘着テープと一体化されたローラを提供することを目的としてなされたものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層I及び剥離シートIを順に有し、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層II及び剥離シートIIを順に有するラビング布貼付け用両面粘着テープにおいて、前記の基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIからなる積層体のガーレ剛性度をある値以下にすることにより、その目的を達成し得ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
[1]基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層I及び剥離シートIを順に有し、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層II及び剥離シートIIを順に有する両面粘着テープであって、前記の基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIからなる積層体のガーレ剛性度が8mN以下であることを特徴とするラビング布貼付け用両面粘着テープ、
[2]剥離シートIIのガーレ剛性度が1〜4mNである上記[1]項に記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ、
[3]両面粘着テープ自体のガーレ剛性度が15mN以下である上記[1]又は[2]項に記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ、
[4]剥離シートIIが、剥離基材の両面に樹脂層を有し、かつ片側の樹脂層上に剥離剤層を設けてなるものである上記[1]〜[3]項のいずれかに記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ、及び
[5]上記[1]〜[4]項のいずれかに記載のラビング布貼付け用両面粘着テープが貼着されてなるローラ、
を提供するものである。
本発明によれば、液晶表示装置の配向膜などをラビング処理するためのラビング布をラビングローラに巻着するのに用いられ、「貼付け工程の単純化と確実化、大型ガラス基板対応」の課題に対応するため、ラビングローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制したラビング布貼付け用両面粘着テープ、及び該両面粘着テープと一体化されたローラを提供することができる。
本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープは、ラビング布をローラに巻着するための両面粘着テープであって、基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層Iを有し、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層IIを有している。
本発明の両面粘着テープにおける基材フィルムとしては、その素材については特に制限はなく、様々なものを用いることができる。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル系樹脂、軟質塩化ビニル系樹脂などが好ましく用いられる。
基材フィルムの厚さについては特に制限はないが、通常10〜100μm、好ましくは20〜70μmの範囲で選定される。
本発明においては、この基材フィルムに対し、その上に設けられる粘着剤層との密着性を向上させる目的で所望により、酸化法や凹凸化法などの物理的又は化学的表面処理を施すことができる。上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理などが挙げられ、また、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理法は、フィルムの種類に応じて適宜選ばれるが、一般にはコロナ放電処理法が、効果及び操作性などの面から、好ましく用いられる。
本発明の両面粘着テープにおいては、前記基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層Iが設けられると共に、他方の面に、ラビング布が貼着される粘着剤層IIが設けられる。前記粘着剤層I及びIIに用いられる粘着剤としては特に制限はなく、従来、ラビング用両面粘着テープに粘着剤として慣用されているものの中から、任意のものを適宜選択して用いることができる。例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリウレタン系粘着剤及びポリエステル系粘着剤などを用いることができるが、これらの中で、一般的にはアクリル系粘着剤、及びゴム系粘着剤がよく用いられる。
前記アクリル系粘着剤としては、主成分として、例えば(メタ)アクリル酸エステル単独重合体、(メタ)アクリル酸エステル単位2種以上を含む共重合体及び(メタ)アクリル酸エステルと他の官能性単量体との共重合体の中から選ばれた少なくとも1種を含有するものが用いられる。該(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ペンチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘプチル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシルなどが挙げられる。また、官能性単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどのヒドロキシル基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体、(メタ)アクリル酸などのカルボン酸基含有単量体などが挙げられる。
前記ゴム系粘着剤としては、主成分として、例えば天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリイソブチレン、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体などの中から選ばれた少なくとも1種を含有するものが用いられる。
これらの粘着剤には、所望に応じて、架橋剤、粘着付与剤、酸化防止剤、充填剤などを配合することができる。
なお、ラビング布の取替え時に、粘着剤がローラに残ることを抑制するために、粘着剤層Iのローラとの粘着力を、粘着剤層IIのラビング布との粘着力よりも小さくすることが好ましい。粘着力の調整方法としては、粘着剤層Iに弱粘着性タイプの粘着剤を、粘着剤層IIに強粘着性タイプの粘着剤を使用する方法、粘着剤層Iを粘着剤層IIより薄くする方法、及びこれらの方法を組み合わせる方法などが挙げられる。ここで、弱粘着性タイプの粘着剤は、例えば粘着剤を構成する樹脂成分として、分子量の高いもの、あるいは架橋度を高めたものを用いることにより、調製することができる。
本発明においては、粘着剤層Iの厚さは、通常10〜70μm、好ましくは20〜50μmの範囲で選定され、粘着剤層IIの厚さは、通常30〜80μm、好ましくは40〜70μmの範囲で選定される。
本発明の両面粘着テープの総厚は、内部応力の減少、製品厚さのばらつきなどの点から、250μm以下が好ましい。
本発明の両面粘着テープは、取り扱い性の点から、粘着剤層I及びIIの表面が、それぞれ剥離シートI及びIIで覆われている。したがって、前記各粘着剤層は、基材フィルムの両面に直接粘着剤を塗布して粘着剤層を設けてもよいが、各剥離シート上に粘着剤を塗布して粘着剤層を設けたのち、これを基材フィルムに貼付して該粘着剤層を転写し、剥離シートをそのまま残しておく方法が好ましい。
前記剥離シートI、IIとしては、例えばグラシン紙、コート紙、上質紙などの紙基材、これらの紙基材にポリエチレンなどの熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが挙げられる。この剥離シートI、IIの厚さについては特に制限はないが、通常20〜200μm程度である。
この剥離シートには、ローラやラビング布の貼着時に、剥離しやすくするために、粘着剤層から延在しうる大きさを備えさせたり、切り取りラインを設けたりすることができる。
剥離シートIとしては、この剥離シートを剥がしてから、粘着剤層Iの面をローラに貼付するので、なるべく平滑な面が好ましいために上述の中でもプラスチックフィルムに、シリコーン樹脂などの剥離剤を塗布したものなどが好適に用いられる。
剥離シートIIとしては、ラビングローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制するために、ガーレ剛性度は、好ましくは1〜4mN、より好ましくは1.5〜3.5mNの範囲にあるのが有利である。
このためには、剥離シートの基材自体をある程度柔軟性を有するものとし、必要に応じてポリエチレン等の被覆を施すなどして作製することとなる。なお、粘着テープをローラに貼付する際に台上に粘着テープが水平に平滑に設置される必要があることから、剥離シートIIは剥離基材の両面に樹脂層を有し、片側の樹脂層上に剥離剤層を設けたものがカールが少なく好ましく用いられる。この樹脂層としては、厚さが5〜50μm程度、好ましくは10〜30μm程度のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などからなる層が好適である。
本発明の両面粘着テープの粘着剤層IIに貼付けられるラビング布については特に制限はなく、従来、液晶表示装置における配向膜などのラビング処理に慣用されているラビング布の中から、適宜選択して用いることができる。このラビング布の代表的なものとしては、ベルベット織物を挙げることができる。ラビング布のパイルはコットン、レーヨン、トリアセチルセルロース等の酢酸セルロース、ポリノジック、テンセル、ナイロン、ポリエステル、ビニロン等の繊維が使用され、地布を形成する地糸(緯糸、経糸)はコットン、レーヨン等のセルロース系の繊維が多く使用される。
図1は、本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープの構成の1例を示す断面図である。ラビング布貼付け用両面粘着テープ10は、基材フィルム1の片面にローラに貼着される粘着剤層I2及び他面にラビング布を貼着する粘着剤層II3が設けられ、該粘着剤層I2上にローラ貼付時には剥がされる剥離シートI4が積層されている。また、粘着剤層II3上にはローラに貼付するときもそのまま貼付される剥離シートII5が積層されている。
ここで、基材フィルム1の片面にラビング布を貼着する粘着剤層II3が設けられ、該粘着剤層II3上に剥離シートII5が積層された積層体のガーレ剛性度は8mN以下であることが必要である。8mNを超えるとローラ貼付け時にシワが発生する。好ましい範囲は3〜7mNである。
本発明の両面粘着テープの剥離シートIIには、ガーレ剛性度が1〜4mN程度の剥離シートが用いられているので、ローラとの界面における両面粘着テープのシワの発生を抑制することができる。したがって、ラビング処理装置を用いて、前記配向膜をラビング処理すると、配向むらが抑制された配向膜が得られる。
また、上記構成の本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープ10自体のガーレ剛性度は15mN以下であることが好ましい。15mNを超えるとローラ貼付け時にシワが発生しやすい。より好ましい範囲は5〜13mNである。
なお、前記のガーレ剛性度は、以下に示す方法に従って測定した値である。
<ガーレ剛性度の測定方法>
J・TAPPI紙パルプ試験方法No.40に準拠し、ガーレ式柔軟度試験機[(株)東洋精機製作所製]を用いて、各試料の両側から測定を行い、その平均値をガーレ剛性度とする。
本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープは、基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層I及び剥離シートIを順に有すると共に、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層II及び剥離シートIIを順に有し、前記の基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIからなる積層体のガーレ剛性度を8mN以下にすることにより、ローラとの界面における両面粘着テープのシワの発生を効果的に抑制することができる。したがって、当該両面粘着テープを介してラビング布をローラに巻着し、配向膜をラビング処理すると、配向むらが抑制された配向膜を得ることができる。
本発明はまた、前述の本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープが貼着されてなるローラをも提供する。本発明のローラは、両面粘着テープとの界面にシワがないため、ラビング処理により配向むらのない配向膜が得られる。
次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、ガーレ剛性度は明細書本文記載の方法に従って測定した。
実施例1
基材フィルムとして、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルム[東レ(株)製、商品名「ルミラー25T−70」](PET25と略記)を用いた。
厚さ90μm、坪量80g/m2の上質紙の両面に、低密度ポリエチレン樹脂組成物を、Tダイ押出機を用いて、片面19μm、他面に25μmの厚さに押出し、ラミネートして樹脂層を形成した。その後、25μm面にシリコーン樹脂を乾燥厚0.5μmとなるように塗布形成して剥離層を形成し、剥離シートIIを作製した。剥離シートIIのガーレ剛性度は2.51mNであった。この剥離シートIIの剥離層面に強粘着タイプのアクリル系粘着剤[東洋インキ製造(株)製、商品名「オリバインBPS8170」]を塗布、乾燥して厚さ50μmの粘着剤層II(布側)を設けた。次いで、この剥離シートIIを、前記PET25の片面に該粘着剤層IIを介して貼付し、剥離シート付きの粘着テープを作製した。この積層体のガーレ剛性度は6.39mNであった。
次に、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを剥離基材とする剥離シートI[リンテック(株)製、商品名「SPーPB501010」]の剥離処理層面に弱粘再剥離タイプのアクリル系粘着剤[東洋インキ製造(株)製、商品名「オリバインBPS3841」]を塗布、乾燥して厚さ30μmの粘着剤層I(ローラ側)を設けた。次いで、この剥離シートIを、前記PET25の他方の面に該粘着剤層Iを介して貼付し、両面に剥離シート付きの両面粘着テープを作製した。このガーレ剛性度は11.8mNであった。
これを幅430mm、長さ3450mmに裁断し、以下の試験を行った。その結果を第1表に示す。
実施例2
実施例1において、剥離シートIIとして、厚さ92μm、坪量78g/m2の上質紙の両面に中密度ポリエチレン樹脂組成物を、Tダイ押出機を用いて、片面それぞれ15μmの厚さに押出し、ラミネートして樹脂層を形成した。その後、片面にシリコーン樹脂を乾燥厚0.5μmとなるように塗布形成して剥離層を形成し、剥離シートIIを作製した。この剥離シートIIを用いた以外は、実施例1と同様に実施した。
この場合、剥離シートIIのガーレ剛性度は2.23mN、基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIの積層体のガーレ剛性度は5.42mN、両面粘着テープのガーレ剛性度は9.39mNであった。
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を第1表に示す。
比較例1
実施例1において、剥離シートIIとして、厚さ138μm、坪量110g/m2の上質紙の両面に低密度ポリエチレン樹脂組成物を、Tダイ押出機を用いて、片面それぞれ19μmの厚さに押出し、ラミネートして樹脂層を形成した。その後、片面にシリコーン樹脂を乾燥厚0.6μmとなるように塗布形成して剥離層を形成し、剥離シートIIを作製した。この剥離シートIIを用いた以外は、実施例1と同様に実施した。
この場合、剥離シートIIのガーレ剛性度は5.03mN、基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIの積層体のガーレ剛性度は9.31mN、両面粘着テープのガーレ剛性度は16.5mNであった。
実施例1と同様にして評価を行った。その結果を第1表に示す。
試験方法
実施例及び比較例で作製した剥離シート付き両面粘着テープを平滑な台上に設置し、剥離シートIを剥がして粘着剤層Iを露出させた。次いで、この粘着剤層Iの上に、長さ3500mm、直径140mm、質量32kgのアルミニウム製ローラを乗せローラを回転させながら、剥離シートIIが積層されている両面粘着テープをローラに巻着させた。
巻着後、ローラに貼着された両面粘着テープの終端部の貼着状態を目視で観察し、下記の判定基準に従って評価した。
判定基準
○:目視により、ローラと両面粘着テープの間にシワなどの発生が見られない。
×:目視により、ローラと両面粘着テープの間にシワの発生が見られる。
これらの結果を第1表に示す。
Figure 2008127486
本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープは、液晶表示装置の配向膜などをラビング処理するためのラビング布をローラに巻着するのに用いられ、ローラとの界面における両面粘着テープのシワなどの発生を抑制して配向むらを低減させることができる。また、このラビング布貼付け用両面粘着テープを用いることにより、大型ラビングローラに対応し得るラビング布貼付け用両面粘着テープが貼着されてなるローラを提供することができる。
本発明のラビング布貼付け用両面粘着テープの構成の1例を示す断面図である。
符号の説明
1 基材フィルム
2 粘着剤層I
3 粘着剤層II
4 剥離シートI
5 剥離シートII
10 ラビング布貼付け用両面粘着テープ

Claims (5)

  1. 基材フィルムの一方の面に、ローラに貼着される粘着剤層I及び剥離シートIを順に有し、他方の面にラビング布が貼着される粘着剤層II及び剥離シートIIを順に有する両面粘着テープであって、前記の基材フィルム、粘着剤層II及び剥離シートIIからなる積層体のガーレ剛性度が8mN以下であることを特徴とするラビング布貼付け用両面粘着テープ。
  2. 剥離シートIIのガーレ剛性度が1〜4mNである請求項1に記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ。
  3. 両面粘着テープ自体のガーレ剛性度が15mN以下である請求項1又は2に記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ。
  4. 剥離シートIIが、剥離基材の両面に樹脂層を有し、かつ片側の樹脂層上に剥離剤層を設けてなるものである請求項1〜3のいずれかに記載のラビング布貼付け用両面粘着テープ。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のラビング布貼付け用両面粘着テープが貼着されてなるローラ。
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