JP2015060450A - 温度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容庫内の温度を加熱または冷却する温度調整器に関する。【解決手段】温度調整装置10の収容庫12内が設定温度となるように温度調整器21を作動させて収容庫12内を加熱時に、温度センサ23の検出により設定温度を挟んだ所定の温度範囲にて温度調整器21を作動させて収容庫内を加熱時に、可変制御部により出力を調整した状態で直前に連続して作動させた温度調整器の出力値とその作動時間とを乗じて算出した投入エネルギーEが、温度調整器の最低出力値と作動開始間隔とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーEsより低いときには、制御装置は温度調整器21を最低出力値で作動開始間隔より短い時間で間欠的に制御し、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であるときには、制御装置は可変制御部により温度調整器21の出力値を調整した状態にて温度調整器21を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、収容庫内を温度調整器により設定温度となるように加熱または冷却する温度調整装置に関する。
下記の特許文献1及び2には温度調整装置の一種である加熱調理器が開示されている。これらの加熱調理器は、食材を収容した調理庫内を加熱するヒータと、調理庫内の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出温度に基づいて調理庫内の温度が所定の設定温度となるようにヒータの作動を制御する制御装置とを備えている。
特開平2−199787号公報 特開2002−081642号公報
上記の各加熱調理器においては、調理庫内の温度は制御装置がPID制御等によりヒータの作動の制御することにより設定温度となるように制御されている。しかし、引用文献2のようなガス燃焼式ヒータを用いた加熱調理器では、調理庫内の温度を例えば100℃〜150℃で維持するときのように供給する熱量が少なくてよいときに、ヒータの出力を低出力に調整することが困難であるため、低出力で連続的に作動させるように制御することができなかった。また、ガス燃焼式のヒータは作動開始間隔を長く設定しなければならないために、ヒータを短時間で頻繁に作動及び作動停止させる制御をすることができなかった。その結果、制御装置はヒータを中程度の出力で作動及び作動停止を繰り返すように制御せざるを得なく、調理庫内の温度は設定温度を挟んで上下に大きく変動するおそれがあり、調理庫内の温度調整の精度が低くなる問題があった。本発明は、収容庫内の温度を加熱または冷却する温度調整器の作動開始間隔を遵守しつつ、収容庫内の温度が設定温度から大きく乖離しないように温度調整器の作動を制御することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、収容庫内を加熱または冷却する温度調整器と、収容庫内の温度を検出する温度センサと、温度センサの検出温度に基づいて収容庫内の温度が所定の設定温度となるように温度調整器の作動を制御する制御装置とを備え、制御装置は温度調整器を所定の作動開始間隔経過後でなければ作動させないように制御した温度調整装置において、制御装置は温度調整器の出力を最低出力値から最大出力値の間で可変制御する可変制御部を備え、制御装置は温度センサの検出に基づいて設定温度を挟んだ所定の温度範囲にて温度調整器を作動させて収容庫内を加熱または冷却しているときに、可変制御部により出力を調整した状態で直前に連続して作動させた温度調整器の出力値とその作動時間とを乗じて算出した投入エネルギーが、温度調整器の最低出力値と作動開始間隔とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーより低いときには、制御装置は温度調整器を最低出力値で作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるように制御し、投入エネルギーが最低投入基準エネルギー以上であるときには、制御装置は可変制御部により温度調整器の出力値を調整した状態にて温度調整器を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御したことを特徴とする温度調整装置を提供するものである。
上記のように構成した温度調整装置においては、制御装置は温度センサの検出に基づいて設定温度を挟んだ所定の温度範囲にて温度調整器を作動させて収容庫内を加熱または冷却しているときに、可変制御部により出力を調整した状態で直前に連続して作動させた温度調整器の出力値とその作動時間とを乗じて算出した投入エネルギーが、温度調整器の最低出力値と作動開始間隔とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーより低いときには、制御装置は温度調整器を最低出力値で作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるように制御し、投入エネルギーが最低投入基準エネルギー以上であるときには、制御装置は可変制御部により温度調整器の出力値を調整した状態にて温度調整器を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御したので、温度調整器の作動開始間隔を遵守しつつ、収容庫内の温度が設定温度から大きく乖離しないように温度調整器の作動を制御することができた。
上記のように構成した温度調整装置においては、投入エネルギーが最低投入基準エネルギー以上であるときに、制御装置は、投入エネルギーを作動開始間隔により除した値を可変調整部による上限出力値として、可変制御部により温度調整器の出力値を調整した状態にて温度調整器を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御するのが好ましく、このようにしたときには収容庫内の温度調整の精度をさらに高くすることができた。
本発明の収容庫内を加熱するようにした温度調整装置の一実施形態である加熱調理器の概略図である。 加熱調理器の制御装置を示すブロック図である。 ヒータを間欠的に作動させたときの調理庫内の温度を示すグラフである。 本発明の収容庫内を冷却するようにした温度調整装置の一実施形態である冷蔵庫の概略図である。 冷蔵庫の制御装置を示すブロック図である。 冷凍装置を間欠的に作動させたときの収容庫内の温度を示すグラフである。
以下、本発明の収容庫内を加熱するようにした温度調整装置の一実施形態である加熱調理器を添付図面を参照して説明する。図1に示したように、加熱調理器10は、ハウジング11内の左側部の機械室13を除いた部分に食材を収容する調理庫(収容庫)12を備えている。調理庫12内にはヒータ(温度調整器)21が設けられており、この実施形態のヒータ21は燃料用ガスをガスバーナ21aにより燃焼させた燃焼ガスによって調理庫12内を加熱するものである。
ヒータ21は、調理庫12内に加熱管21bを備えており、加熱管21bは通過する燃焼ガスを調理庫12内の空気と熱交換することによって調理庫12内を加熱するものである。加熱管21bの燃料用ガスの導入端部にはガスバーナ21aが設けられており、ガスバーナ21aは燃料用ガスを点火プラグ(図示省略)により着火して燃焼させるものである。なお、点火プラグによる点火はヒータ21の作動開始時に行われるものである。加熱管21bには燃料用ガスと空気とが混合して供給される混合管21cが接続されており、混合管21cには給気管21dと燃料用ガスのガス供給管21fとが接続されている。給気管21dにはブロアファン21eが接続されており、ブロアファン21eは給気管21dを介して混合管21cに燃焼用空気を送出するものである。ガス供給管21fには都市ガスまたはプロパンガスなどのガス供給源(図示省略)が接続されている。ガス供給管21fにはガスバルブ21gが介装されており、ガスバルブ21gの開閉によってガス供給源からガス供給管21fを通過する燃料用ガスが供給及び遮断される。ガス供給管21fには均圧弁21hが介装されており、均圧弁21hは圧力検出管21iにより給気管21dに接続されている。均圧弁21hは給気管21dにより供給される燃焼用空気の供給圧力に応じてガス供給管21fを通過する燃料用ガスの圧力を調整し、ガス供給管21fから供給される燃料用ガスの流量を調整するものである。
調理庫12内には空気を循環させる庫内ファン22が設けられており、調理庫12内の空気は庫内ファン22の作動によってヒータ21の加熱管21bに吹き付けられて熱風となって循環する。調理庫12内には温度センサ23が設けられており、温度センサ23は調理庫12内の温度を検出するものである。ハウジング11内の機械室13には蒸気発生装置14が設けられており、蒸気発生装置14は調理庫12内に蒸気を供給するものである。
加熱調理器10は制御装置30を備えており、図2に示すように、この制御装置30は、ヒータ21と、庫内ファン22と、温度センサ23と、蒸気発生装置14とに接続されている。制御装置30はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。
制御装置30はブロアファン21eのファンモータに対する入力電力を可変に駆動する駆動回路(可変制御部)31を備えており、駆動回路31はブロアファン21eの出力(回転数)、すなわち空気の流量を調整可能としている。制御装置30が駆動回路31によってブロアファン21eの出力を調整することにより、混合管21cに供給される燃焼用空気の流量が調整されている。また、混合管21cに供給される燃焼用空気の流量に応じて、ガス供給管21f内の燃料ガスの圧力が均圧弁21hにより調整され、混合管21cに供給されるガスの流量が調整されている。この駆動回路31によりブロアファン21eの出力を調整して燃焼用空気と燃焼用ガスとの流量を調整することで、ヒータ21の出力(火力)は40〜100%の間で調整可能となっている。なお、駆動回路31はブロアファン21eの駆動周波数を可変に駆動するものにより、ブロアファンの出力(回転数)を調整可能としてもよい。
制御装置30は、ROMに食材を加熱調理するための調理プログラムを備えており、調理プログラムはヒータ21と庫内ファン22とを作動させたホットエアーモードによる調理プログラムと、蒸気発生装置24と庫内ファン22とを作動させたスチームモードによる調理プログラムと、ヒータ21と蒸気発生装置24と庫内ファン22とを作動させたコンビモードによる調理プログラムとからなる3つのモードの調理プログラムとから構成されている。また、これらの各調理プログラムは調理庫12内の食材の調理方法に応じて調理温度、調理時間、蒸気濃度が設定されている。なお、図示しない操作パネルを用いて食材の調理方法に適した上記の各モードを選択し、各モードにおける調理温度、調理時間、蒸気濃度を細かく設定可能としてもよい。
ヒータ21は燃料用ガスを燃焼させた燃焼ガスにより調理庫12内を加熱するものであり、ヒータ21の作動回数に起因した製品寿命を確保する必要がある。そのため、制御装置30はヒータ21が短時間で作動及び作動停止(発停)を繰り返さないように、ヒータ21の作動開始間隔を120秒として、ヒータ21の作動開始から作動開始間隔である120秒経過後でなければ一旦停止させたヒータ21を再び作動開始させないように制御している。
制御装置30は各調理プログラムを実行したときに、PID制御により調理庫12内の温度が所定の設定調理温度(設定温度)となるようにヒータ21の作動を制御している。制御装置30はPID制御を実行しているときに、駆動回路31により出力を調整させた状態で直前に連続作動させたヒータ21の出力値とその作動時間とを乗じて投入エネルギーEを算出する。なお、投入エネルギーEは、ヒータ21をオフとしたときに一旦0にリセットされるものである。投入エネルギーEがヒータ21の最低出力値(最大出力Xの40%の出力:0.4X)と作動開始間隔(120s)とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーEs(Es=0.4X×120=48X)より低いときには、制御装置30はヒータ21を最低出力値(40%)で作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるように制御し、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であれば、制御装置30は駆動回路31によりヒータ21の出力値を調整させた状態にてヒータ21を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御する。
投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEsより低いときの制御を詳述すると、図3に示したように、制御装置30は、設定調理温度TT(℃)となるようにヒータ21を作動させて調理庫12内を加熱しているときに、温度センサ23により検出した検出温度TR(℃)からヒータ21を作動停止(消火)させたと仮定したときの最高温度TF(R)(℃)と、ヒータ21を作動停止させたと仮定したときにおける作動開始間隔満了時の作動開始間隔満了時温度TF(F)(℃)とを経時的に予測する。詳述すると、ヒータ21を作動させて調理庫12内を加熱しているときに、調理庫12内の温度はヒータ21を作動停止させた後の約30秒間は引き続き上昇し、約30秒後に遅れて最高温度に達する。このとき、ヒータ21を作動停止させた後に上昇する温度はヒータ21の作動中に上昇する温度の上昇率とほぼ同じであり、温度センサ23の検出温度とヒータ21の作動時の温度の上昇率とから所定時間として20秒後の温度をヒータ21を作動停止させたと仮定したときの最高温度TF(R)(℃)として予測する。
制御装置30は、上述したようにヒータ21を作動停止させたと仮定したときの最高温度TF(R)を予測するとともに、ヒータ21を作動停止させたと仮定したときにおける作動停止間隔満了時の温度(作動停止間隔満了時温度TF(F))を予測する。調理庫12内の温度はヒータ21の作動停止から約30秒後に遅れて最高温度に達した後で徐々に下降する。制御装置30は表1に一部を示す調理庫12内の温度と温度の降下速度との関係を示す温度の降下速度のテーブルからヒータ21の作動停止間隔満了時の温度を予測する。
Figure 2015060450
制御装置30は、温度センサ23による検出温度TRが上述した最高温度TF(R)以下で作動開始間隔満了時温度TF(F)以下であるか否か(TF(F)≦TR≦TF(R))を判定(第1判定条件)するとともに、最高温度TF(R)から設定調理温度TTを減じた値が、設定調理温度TTから作動開始間隔満了時温度TF(F)を減じた値以上であるかを判定(第2判定条件)し、これら第1及び第2判定条件を満たしたときにヒータ21の作動を停止させる。
また、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上のときの制御を詳述すると、制御装置30は、投入エネルギーEを作動開始間隔で除した値を駆動回路31による上限出力値として、駆動回路31によりヒータ21の出力値を可変させた状態でヒータ21を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御している。
上記のように構成した加熱調理器10のホットエアーモードでの作動についてヒータ21の作動を中心に説明する。加熱調理器10においては、ヒータ21を作動させることにより、調理庫12内の温度は設定調理温度まで上昇する。このとき、制御装置30は、直前に作動させたヒータ21の出力値とその作動時間とを乗じて算出された投入エネルギーEを最低投入基準エネルギーEsと比較する。ヒータ21を駆動回路31により40%の出力に調整して30秒間作動させた直後であれば、投入エネルギーEは、X×0.4×30s=12Xとなり、投入エネルギーEは最低投入基準エネルギーEs(Es=48X)より低いので、制御装置30は、作動開始間隔が満了した後で駆動回路31により最低出力値である40%で作動開始間隔である120秒より短い時間、ヒータ21を間欠的に作動させるように制御する。なお、ヒータ21を作動させるときには、上述した第1及び第2判定条件を満たしたときに、ヒータ21の作動を停止させることで、調理庫12内の温度が設定調理温度TTを挟んで上下に同じ程度の温度幅で最小限にハンチングさせている。
また、ヒータ21を駆動回路31により40%の出力に調整して180秒間作動させた直後であれば、投入エネルギーEは、X×0.4×180s=72Xとなり、投入エネルギーEは最低投入基準エネルギーEs(Es=48X)以上である。投入エネルギーE(E=72X)を作動開始間隔(120s)で除した上限出力値は0.6(60%)となり、制御装置30は、駆動回路31による上限出力値を60%として作動開始間隔以上の間でヒータ21を連続的に作動させるように比例制御する。その後、制御装置はヒータ21を駆動回路31により60%の出力に調整して30秒間させたときには、投入エネルギーEは、X×0.6×30s=18Xとなり、投入エネルギーEは最低投入基準エネルギーEs(Es=48X)より低くなり、上述したように、制御装置30は、作動開始間隔が満了した後で駆動回路31により最低出力値である40%で作動開始間隔である120秒より短い間、ヒータ21を間欠的に作動させるように制御する。
上記のように構成した加熱調理器10においては、制御装置30は温度センサ23の検出に基づいて設定調理温度を挟んだ所定の温度範囲にてヒータ21を作動させて調理庫12内を加熱しているときに、駆動回路31により出力を可変した状態で直前に連続作動させたヒータ21の出力値とその作動時間とを乗じて算出した投入エネルギーEが、ヒータ21の最低出力値と作動開始間隔とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーEsより低いときには、制御装置30はヒータ21を最低出力値で作動開始間隔より短い間で作動させるように制御し、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であるときには、制御装置30は駆動回路31によりヒータ21の出力値を可変させた状態にてヒータ21を作動開始間隔以上の間で連続して作動させるように制御した。
調理庫12内の設定温度を例えば100〜150℃と低温に設定したときのように、調理庫12から放出される熱量が少ないときには、調理庫12内に供給する熱量も少なくてよく、直前に投入した投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEsより低くなる。この場合には、ヒータ21を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させると過剰なエネルギーを投入するおそれがあるので、ヒータ21を最低出力で作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるようにした。これに対して、調理庫12内の設定温度を例えば200〜250℃と高温に設定したときのように、調理庫12から放出される熱量が多いときには、調理庫12内に供給する熱量も多くする必要があり、直前に投入した投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上となる。この場合には、ヒータ21を作動開始間隔以上連続作動させても過剰なエネルギーを投入することにならないので、駆動回路31により適宜な出力に調整したうえでヒータ21を比例制御をして作動開始間隔以上連続作動させるようにした。これにより、ヒータ21の作動開始間隔を遵守しつつ、調理庫12内の温度が設定温度から大きく乖離しないようにヒータ21の作動を制御することができた。また、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であるときには、制御装置30は、投入エネルギーEを作動開始間隔で除した値を駆動回路31による上限出力値とし、駆動回路31によりヒータ21の出力値を最低出力値と上限出力値の範囲に調整し、ヒータ21を作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように比例制御したことにより、調理庫12内の温度調整の精度をさらに高くすることができた。
上記の実施形態においては、ヒータ21はガス燃焼式のヒータであるが、本発明はこれに限られるものでなく、シーズヒータ等の電気式のヒータであっても同様の作用効果を得ることができる。
また、上記の実施形態においては、ヒータ21の出力を最低出力値から最大出力値の間で調整する可変制御部としてヒータ21のブロアファン21eの入力電力を可変に駆動する駆動回路31を用いたが、本発明はこれに限られるものでなく、例えば、ガス供給管21fにガスの流量を調整可能な流量調整弁を設け(必要に応じて給気管にも)、流量調整弁の開度を調整することにより、ヒータ21の出力を調整可能としてもよい。また、ヒータを上記のように電気式のヒータを用いたときには、ヒータの入力電力を可変に駆動する駆動回路を用いたものであってもよい。
また、収容庫を温度調整器により加熱する温度調整装置の一実施形態として加熱調理器を例示したが、本発明はこれに限られるものでなく、例えば収容庫に収容した油をヒータにより加熱するフライヤ、収容庫に収容した水を加熱するボイラであってもよく、このようにしたときも上述したのと同様の作用効果を得ることができる。また、この場合にはヒータは電気式、ガス燃焼式であってもよいが、特にガス燃焼式のヒータのときには作動開始間隔を遵守させる必要あるうえに、ヒータを低出力に調整することができないので、上述した作用効果を顕著に得ることができる。
次に、本発明の収容庫内を冷却するようにした温度調整装置の一実施形態である冷蔵庫10Aについて説明する。図4に示したように、冷蔵庫10Aは、食材を収容する収容庫12Aを備えている。収容庫12A内には冷凍装置(温度調整器)21Aの蒸発器21Aaが設けられている。冷凍装置21Aは圧縮機21Abから圧送された冷媒ガスを凝縮器21Acで冷却して液化冷媒とし、この液化冷媒をキャピラリチューブを通過するときに膨張させ、膨張した液化冷媒を蒸発器21Aaを通過させるときにファン22Aにより循環させた収容庫12A内の空気と熱交換させることにより収容庫12A内を冷却するものである。収容庫12A内には収容庫12A内の温度を検出する温度センサ23Aが設けられている。
冷蔵庫10Aは制御装置30Aを備えており、図5に示したように、この制御装置30Aは、冷凍装置21Aと、温度センサ23Aとに接続されている。制御装置30Aはマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。制御装置30Aは圧縮機21Abに対する入力電力を可変に駆動する駆動回路(可変制御部)31Aを備えており、駆動回路31Aは圧縮機21Abの出力を調整することで、冷凍装置30Aの出力(冷却力)を40%〜100%の間で調整している。なお、駆動回路31Aは圧縮機21Abの駆動周波数を可変に駆動するものにより、冷凍装置30Aの出力を調整可能としてもよい。制御装置30Aは温度センサ23Aの検出温度に基づいて冷凍装置21Aの作動を制御し、収容庫12内の温度が所定の設定温度となるように制御している。また、制御装置30Aは冷凍装置21A(特に圧縮機21Ab)が短時間で作動及び作動停止(発停)を繰り返さないように、冷凍装置21Aの圧縮機21Abの作動開始間隔を120秒とし、圧縮機21Abの作動開始から作動開始間隔である120秒経過後でなければ一旦停止させた圧縮機21Abを再び作動開始させないように制御している。
制御装置30AはPID制御により収容庫12A内の温度が所定の設定温度となるように冷凍装置21Aの作動を制御している。制御装置30AはPID制御を実行しているときに、駆動回路31Aにより出力を調整させた状態で直前に連続作動させた冷凍装置21Aの出力値とその作動時間とを乗じて投入エネルギーEを算出する。なお、投入エネルギーEは、冷凍装置21Aをオフとしたときに一旦0にリセットされるものである。投入エネルギーEが冷凍装置21Aの最低出力値(最大出力Xの40%の出力:0.4X)と作動開始間隔(120s)とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーEs(Es=0.4X×120=48X)より低いときには、制御装置30Aは冷凍装置21Aを最低出力値(40%)で作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるように制御し、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であれば、制御装置30Aは駆動回路31Aにより冷凍装置21Aの出力値を調整させた状態にて冷凍装置21Aを作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御する。
投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEsより低いときの制御を詳述すると、図6に示したように、制御装置30Aは、設定温度TT(℃)となるように冷凍装置21Aを作動させて収容庫12A内を冷却しているときに、温度センサ23Aにより検出した検出温度から冷凍装置21Aを作動停止させたと仮定したときの最低温度TF(F)(℃)と、冷凍装置21Aを作動停止させたと仮定したときにおける作動開始間隔満了時の作動開始間隔満了時温度TF(R)(℃)とを経時的に予測する。詳述すると、冷凍装置21Aを作動させて収容庫12A内を冷却しているときに、収容庫12A内の温度は冷凍装置21Aを作動停止させた後の約30秒間は引き続き下降し、約30秒後に遅れて最低温度に達する。このとき、冷凍装置21Aを作動停止させた後に下降する温度は冷凍装置21Aの作動中に下降する温度の下降率とほぼ同じであり、温度センサ23の検出温度と冷凍装置21Aの作動時の温度の下降率とから20秒後の温度を冷凍装置21Aを作動停止させたと仮定したときの最低温度TF(F)(℃)として予測する。
制御装置30Aは、上述したように冷凍装置21Aを作動停止させたと仮定したときの最低温度TF(F)を予測するとともに、冷凍装置21Aを作動停止させたと仮定したときにおける作動停止間隔満了時の温度(作動停止間隔満了時温度TF(R))を予測する。収容庫12A内の温度は冷凍装置21Aの作動停止から約30秒後に遅れて最低温度に達した後で徐々に上昇する。制御装置30Aは収容庫12A内の温度と温度の上昇速度との関係を示す温度の上昇速度のテーブルから冷凍装置21Aの作動停止間隔満了時の温度を予測する。
制御装置30Aは、温度センサ23Aによる検出温度TRが上述した最低温度TF(F)以上で作動開始間隔満了時温度TF(R)以下であるか否か(TF(F)≦TR≦TF(R))を判定(第1判定条件)するとともに、設定温度TTから最低温度TF(R)を減じた値が、作動開始間隔満了時温度TF(F)から設定温度TTを減じた値以上となったかを判定(第2判定条件)し、これら第1及び第2判定条件を満たしたときに冷凍装置21Aの作動を停止させる。
また、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上のときの制御を詳述すると、制御装置30Aは、投入エネルギーEを作動開始間隔で除した値を駆動回路31Aによる上限出力値として、駆動回路31Aによりヒータ21の出力値を可変させた状態で冷凍装置21Aを作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御している。
上記のように構成した冷蔵庫10Aにおいては、上述した加熱調理器10と同様に、冷凍装置21Aの作動開始間隔を遵守しつつ、収容庫12A内の温度が設定温度から大きく乖離しないように冷凍装置21Aの作動を制御することができた。また、投入エネルギーEが最低投入基準エネルギーEs以上であるときには、制御装置30Aは、投入エネルギーEを作動開始間隔で除した値を駆動回路31Aによる上限出力値とし、駆動回路31Aにより冷凍装置21Aの出力値を最低出力値と上限出力値の範囲に調整し、冷凍装置21Aを作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように比例制御したことにより、収容庫12A内の温度調整の精度をさらに高くすることができた。
10…温度調整装置(加熱調理器)、10A…温度調整装置(冷蔵庫)、12…収容庫(調理庫)、12A…収容庫、21…温度調整器(ヒータ)、21A…温度調整器(冷凍装置)、23,23A…温度センサ、30,30A…制御装置。

Claims (2)

  1. 収容庫内を加熱または冷却する温度調整器と、
    前記収容庫内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出温度に基づいて前記収容庫内の温度が所定の設定温度となるように前記温度調整器の作動を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は前記温度調整器を所定の作動開始間隔経過後でなければ作動させないように制御した温度調整装置において、
    前記制御装置は前記温度調整器の出力を最低出力値から最大出力値の間で可変とする可変制御部を備え、
    前記制御装置は前記温度センサの検出に基づいて前記設定温度を挟んだ所定の温度範囲にて前記温度調整器を作動させて前記収容庫内を加熱または冷却しているときに、前記可変制御部により出力を調整した状態で直前に連続して作動させた前記温度調整器の出力値とその作動時間とを乗じて算出した投入エネルギーが、前記温度調整器の最低出力値と前記作動開始間隔とを乗じて算出される最低投入基準エネルギーより低いときには、前記制御装置は前記温度調整器を最低出力値で前記作動開始間隔より短い時間で間欠的に作動させるように制御し、前記投入エネルギーが前記最低投入基準エネルギー以上であるときには、前記制御装置は前記可変制御部により前記温度調整器の出力値を調整した状態にて前記温度調整器を前記作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御したことを特徴とする温度調整装置。
  2. 請求項1に記載の温度調整装置において、
    前記投入エネルギーが前記最低投入基準エネルギー以上であるときに、前記制御装置は、前記投入エネルギーを前記作動開始間隔により除した値を前記可変調整部による上限出力値として、前記可変制御部により前記温度調整器の出力値を調整した状態にて前記温度調整器を前記作動開始間隔以上の時間で連続的に作動させるように制御したことを特徴とする温度調整装置。
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