JP2015059431A - インテークマニホールド - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で確実に消炎装置を固定することができる消炎装置の組み付け構造を備えたインテークマニホールドを提供する。
【解決手段】消炎装置が組み付けられた吸気口と複数の分岐管路とが形成されたチャンバ室を有するインテークマニホールドであって、前記インテークマニホールドは、長手方向に沿った分割面で複数に分割されて少なくともベース部材とカバー部材とから構成され、前記消炎装置は、前記吸気口に溶着される消炎装置固定部材と前記ベース部材によって挟持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関に外気を導入するために搭載される合成樹脂製のインテークマニホールドに関する。
従来より、内燃機関に外気を導入するインテークマニホールドにおいて、内燃機関からのバックファイヤーを防ぐために内部に消炎装置を組み付けたインテークマニホールドが知られている。
このような消炎装置は、種々の方法で組み付けられるが、例えば、外気を導入する吸気口に取り付けられることが知られている。
特開2006−46069号公報
特許文献1に記載されたインテークマニホールドは、本体を水平面を含む分割面で複数に分割して少なくともベース部材とカバー部材とで構成し、ベース部材の嵌合凹部に、その開口部から消炎装置を組み込み、これをカバー部材に形成したリング状の押圧部で消炎装置を挟持して固定するという構成を備えている。
このように、特許文献1に記載された消炎装置の組み付け構造を備えたインテークマニホールドによれば、消炎装置の組み付け性を高めるとともに、小型化および軽量化を図ることができる。
しかし、特許文献1に記載された消炎装置の組み付け構造によれば、消炎装置をベース部材とカバー部材とで挟持しており、詳述すると、カバー部材に形成したリング状の押圧部によって消炎装置を軸方向に押さえているので、消炎部材の径方向にガタツキが生じ、内燃機関の駆動に伴う振動などの影響によって、異音や異物が生じる可能性があった。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で確実に消炎装置を固定することができる消炎装置の組み付け構造を備えたインテークマニホールドを提供することを目的とする。
本発明に係るインテークマニホールドは、消炎装置が組み付けられた吸気口と複数の分岐管路とが形成されたチャンバ室を有するインテークマニホールドであって、前記インテークマニホールドは、長手方向に沿った分割面で複数に分割されて少なくともベース部材とカバー部材とから構成され、前記消炎装置は、前記吸気口に溶着される消炎装置固定部材と前記ベース部材によって挟持されることを特徴とする。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいて、前記消炎装置固定部材は、前記消炎装置の外周を径方向に押圧する押圧部を備えると好適である。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいて、前記ベース部材は、前記吸気口近傍に突起が形成され、前記消炎装置固定部材は、前記押圧部から延設する鍔部を備え、該鍔部に前記突起に嵌合可能な凹部を備えると好適である。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいて、前記ベース部材、前記カバー部材及び前記消炎装置固定部材は、これらの3部材を同時に溶着すると好適である。
また、本発明に係るインテークマニホールドにおいて、前記消炎装置固定部材は、前記消炎装置の軸方向の外周縁部と当接するフランジ部を備えると好適である。
上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
本発明に係るインテークマニホールドは、消炎装置が、ベース部材と消炎装置固定部材とによって挟持されているので、消炎装置を確実にインテークマニホールドに固定することができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドは、消炎装置を押圧部によって径方向に固定しているので、確実に消炎装置をインテークマニホールドに固定することができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドは、消炎装置固定部材を、ベース部材に形成した突起に組み付けて固定しているので、溶着の際に位置決めを確実に行うことができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドは、ベース部材、カバー部材及び消炎装置固定部材の3部材を同時に溶着するので、消炎装置固定部材の溶着に伴う溶着工数の増加を抑えることができる。
また、本発明に係るインテークマニホールドは、消炎装置固定部材が消炎装置の軸方向の外周縁部と当接するフランジ部を備えているので、消炎装置固定部材の溶着の際の位置決めを行うと共に、溶着後に消炎装置の軸方向のガタツキを抑えることができる。
本実施形態に係るインテークマニホールドの構成を説明するための斜視図。 本実施形態に係るインテークマニホールドの分解図。 本実施形態に係るインテークマニホールドの消炎装置の取り付け構造を説明するための分解図。 図1におけるA−A断面図。 図1におけるB−B断面図。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るインテークマニホールドの構成を説明するための斜視図であり、図2は、本実施形態に係るインテークマニホールドの分解図であり、図3は、本実施形態に係るインテークマニホールドの消炎装置の取り付け構造を説明するための分解図であり、図4は、図1におけるA−A断面図であり、図5は、図1におけるB−B断面図である。
図1及び2に示すように、本実施形態に係るインテークマニホールド1は、エアクリーナ及びスロットルボディを介して濾過された外気を導入する吸気口11と、内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられ、図示しない燃料噴射弁が各々に組み付けられる複数の分岐通路12とが形成され、吸気口11及び分岐通路12が連続するチャンバ室13を備えている。
インテークマニホールド1は、チャンバ室13の長手方向に沿った分割面でベース部材10とカバー部材20とに分割されており、ベース部材10に形成されたチャンバ室13の開口をカバー部材20で閉塞することで中空形状に形成されている。
また、本実施形態に係るインテークマニホールド1は、吸気口11に消炎装置固定部材30によって消炎装置2が組み付けられている。消炎装置2は、概略円筒状の部材であり、波板状に形成された金属箔を巻きつけてハニカム状に形成されている。なお、ベース部材10、カバー部材20及び消炎装置固定部材30は、合成樹脂によって形成されており、具体的には、夫々ポリプロピレン系樹脂やポリアミド系樹脂等の熱可塑性の合成樹脂が好適に用いられる。
このように、本実施形態に係るインテークマニホールド1は、消炎装置2が組み付けられているので、内燃機関のシリンダ燃焼室からのバックファイヤーを消炎してこれを防ぐことができる。
次に、本実施形態に係るインテークマニホールド1の消炎装置2の組付け構造について説明を行う。
図2に示すように、消炎装置2は、ベース部材10に載置された後、消炎装置固定部材30によって固定されている。詳述すると、図3に示すように、ベース部材10の吸気口11の近傍には、消炎装置2が載置される載置部16が形成されており、該載置部16に消炎装置2を仮組することができるようになっている。
載置部16は、ベース部材10に消炎装置2の外形形状に沿った溝状に形成されている。また、載置部16には、消炎装置2の端縁と当接する端縁押え部17が形成されており、消炎装置2の軸方向(吸気口11から吸気方向に沿った方向)に固定されている。
さらに、ベース部材10には、載置部16の周方向の両端部に径方向に延設する溶着面15が形成されており、該溶着面15には、突起14が立設している。
消炎装置固定部材30は、消炎装置2の外周を径方向に押圧するように消炎装置2の外形形状に沿った円弧状に形成された押圧部31と、押圧部31の両端縁から延設する鍔部32を備えている。
押圧部31には、図5に示すように消炎装置2の軸方向の外周縁部と当接するフランジ部35が径方向に突出して形成されている。
鍔部32には、上述した突起14が嵌合可能な凹部33が形成されており、鍔部32の外周縁には、溶着面34が形成されている。
このように、図4及び5に示すように、本実施形態に係るインテークマニホールド1の消炎装置2は、ベース部材10に消炎装置2を組み付け、消炎装置固定部材30とベース部材10によって挟持されて固定されている。また、チャンバ室13等を画成してインテークマニホールド1の外形形状を構成するカバー部材20は、消炎装置固定部材30と対向する位置に形成された被覆部21によって消炎装置固定部材30を覆うように消炎装置固定部材30の上から組み付けられてベース部材10に溶着される。
したがって、消炎装置2は、ベース部材10と消炎装置固定部材30とによって挟持されることで径方向に固定されると共に、ベース部材10に形成された端縁押え部17によって軸方向に固定されているので、その位置を確実に固定することができる。
また、図4に示すように、ベース部材10に形成された突起14に消炎装置固定部材30の凹部33を嵌合させているので、消炎装置固定部材30の位置を決めることができ、振動溶着等の溶着手段を採用した場合であっても、振動によって消炎装置固定部材30の位置がずれることを防止できる。
また、ベース部材10、カバー部材20及び消炎装置固定部材30は、ベース部材10の溶着面15と消炎装置固定部材30の鍔部32の外縁に形成された溶着面34とを、カバー部材20の溶着面22によって覆うように配置して溶着しているので、ベース部材10、カバー部材20及び消炎装置固定部材30の3部材を同時に溶着することができる。
このように、3部材を同時に溶着することで、溶着工程での段取り工数等の削減を図ることができ、インテークマニホールド1の製造コストを抑制することができる。
以上説明したように、上述した本実施形態に係るインテークマニホールド1では、分岐管路12が3つ形成された場合について説明を行ったが、分岐管路12の数はこれに限られず、適用される内燃機関の構成に応じて適宜変更可能である。
さらに、本実施形態に係るインテークマニホールド1では、ベース部材10、カバー部材20及び消炎装置固定部材30を振動溶着によって溶着した場合について説明したが、これらの溶着は振動溶着に限られず例えば超音波溶着などを用いても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 インテークマニホールド, 2 消炎装置, 10 ベース部材, 11 吸気口, 12 分岐管路, 13 チャンバ室, 14 突起, 15 溶着面, 16 載置部, 20 カバー部材, 21 被覆部, 22 溶着面, 30 消炎装置固定部材, 31 押圧部, 32 鍔部, 33 凹部, 34 溶着面, 35 フランジ部。

Claims (5)

  1. 消炎装置が組み付けられた吸気口と複数の分岐管路とが形成されたチャンバ室を有するインテークマニホールドであって、
    前記インテークマニホールドは、長手方向に沿った分割面で複数に分割されて少なくともベース部材とカバー部材とから構成され、
    前記消炎装置は、前記吸気口に溶着される消炎装置固定部材と前記ベース部材によって挟持されることを特徴とするインテークマニホールド。
  2. 請求項1に記載のインテークマニホールドにおいて、
    前記消炎装置固定部材は、前記消炎装置の外周を径方向に押圧する押圧部を備えることを特徴とするインテークマニホールド。
  3. 請求項2に記載のインテークマニホールドにおいて、
    前記ベース部材は、前記吸気口近傍に突起が形成され、
    前記消炎装置固定部材は、前記押圧部から延設する鍔部を備え、該鍔部に前記突起に嵌合可能な凹部を備えることを特徴とするインテークマニホールド。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のインテークマニホールドにおいて、
    前記ベース部材、前記カバー部材及び前記消炎装置固定部材は、これらの3部材を同時に溶着することを特徴とするインテークマニホールド。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のインテークマニホールドにおいて、
    前記消炎装置固定部材は、前記消炎装置の軸方向の外周縁部と当接するフランジ部を備えることを特徴とするインテークマニホールド。
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