JP2015059322A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、室内の壁面や家具の外表面等の被着面にタイルを貼着して装飾するためのタイル貼着シート及び目地用の軟質樹脂シートに関する。
従来より、基材シートの表裏両面に粘着面を設けて両面粘着シートを形成し、その両面粘着シートの表面に複数のタイル片を接合すると共に裏面の粘着面を被着面に接合するようにしたタイル貼着シートがある(特許文献1参照)。
このタイル貼着シートは、タイル片の表面に透明シートが貼着されており、まず全部を被着面に貼り付けてから前記透明シートを剥がし、その後、タイル片の目地部に目地材を導入する、というものである。
このタイル貼着シートは、タイル片の表面に透明シートが貼着されており、まず全部を被着面に貼り付けてから前記透明シートを剥がし、その後、タイル片の目地部に目地材を導入する、というものである。
上記従来のタイル貼着シートは、被着面に貼り付けた後のタイル片の目地部に目地材を導入するようになっているが、従来の左官工事によるものと遜色のない仕上がりにするにはそれ相応の技量が必要である。したがって、左官工事の経験のない一般需要者が綺麗な目地に仕上げることはきわめて困難であり、もちろん時間も掛かる。加えて目地材には一般に目地用のモルタルが使われるため、吸水性があって汚れやすく且つ汚れた場合の掃除が難しい、等の問題もあった。
本発明は、上記に鑑みなされたもので、その目的は、左官経験のない一般需要者でも簡単且つ綺麗にタイルを貼ることができ、しかも汚れても簡単に掃除が可能なタイル貼着シート及びタイル片の目地部を従来の目地材と外観上遜色なく且つ簡単に埋めることができる目地用の軟質樹脂シートを提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、請求項1に記載したように、
少なくとも裏面に貼着層を有するベースシートと、
そのベースシートの表面に所定の目地空間を設けて配列され且つそのベースシートの表面に貼着層を介して貼着される複数のタイル片と、
前記ベースシートの表面に貼着層を介して貼着される軟質樹脂シートと、を備えており、
前記軟質樹脂シートは、
少なくとも表面が耐水性を有すると共に厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ外寸が前記ベースシートとほぼ同じであって、
前記ベースシートに配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであるタイル貼着シートを提供する。
少なくとも裏面に貼着層を有するベースシートと、
そのベースシートの表面に所定の目地空間を設けて配列され且つそのベースシートの表面に貼着層を介して貼着される複数のタイル片と、
前記ベースシートの表面に貼着層を介して貼着される軟質樹脂シートと、を備えており、
前記軟質樹脂シートは、
少なくとも表面が耐水性を有すると共に厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ外寸が前記ベースシートとほぼ同じであって、
前記ベースシートに配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであるタイル貼着シートを提供する。
また、請求項2に記載したように、
前記ベースシートは、表裏両面に前記貼着層を有するものであり、
一方、前記タイル片は、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものであり、
さらに前記軟質樹脂シートも、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものである請求項1記載のタイル貼着シートを提供する。
前記ベースシートは、表裏両面に前記貼着層を有するものであり、
一方、前記タイル片は、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものであり、
さらに前記軟質樹脂シートも、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものである請求項1記載のタイル貼着シートを提供する。
また、請求項3に記載したように、
前記ベースシートと前記軟質樹脂シートは、少なくとも一辺又は角を挟んで隣合う少なくとも二辺に長さ調整用の延設片を設けたものである請求項1又は2記載のタイル貼着シートを提供する。
前記ベースシートと前記軟質樹脂シートは、少なくとも一辺又は角を挟んで隣合う少なくとも二辺に長さ調整用の延設片を設けたものである請求項1又は2記載のタイル貼着シートを提供する。
また、請求項4に記載したように、
前記ベースシートの表面の前記貼着層に前記軟質樹脂シートを貼着し、そのベースシートを壁面等の被着面に貼着することによって軟質樹脂シートをその被着面に先付けし、そうして被着面に先付けした軟質樹脂シートの前記貫通額孔に前記タイル片を嵌めて貼着するようにした請求項1〜3の何れか1項に記載のタイル貼着シートの貼着方法を提供する。
前記ベースシートの表面の前記貼着層に前記軟質樹脂シートを貼着し、そのベースシートを壁面等の被着面に貼着することによって軟質樹脂シートをその被着面に先付けし、そうして被着面に先付けした軟質樹脂シートの前記貫通額孔に前記タイル片を嵌めて貼着するようにした請求項1〜3の何れか1項に記載のタイル貼着シートの貼着方法を提供する。
また、請求項5に記載したように、
所定の目地空間を設けて配列される複数のタイル片のその目地空間を埋める目地用の軟質樹脂シートであって、
少なくとも厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであり、この貫通額孔に前記タイル片を対応させて自身が前記目地空間に収まるようにしたことを特徴とする目地用の軟質樹脂シート。
所定の目地空間を設けて配列される複数のタイル片のその目地空間を埋める目地用の軟質樹脂シートであって、
少なくとも厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであり、この貫通額孔に前記タイル片を対応させて自身が前記目地空間に収まるようにしたことを特徴とする目地用の軟質樹脂シート。
本発明のタイル貼着シートは、ベースシートの表面に貼着された全てのタイル片が軟質樹脂シートの貫通額孔に嵌っており、また、軟質樹脂シートの厚みがタイル片より小さいため、外観上、軟質樹脂シートが目地材のごとくに見える。
したがって、タイル片同士の目地空間に目地材を施す専門的な技量も必要なければ時間も掛からない。
しかも軟質樹脂シートは、少なくとも表面が耐水性を有するため、汚れが付着しても簡単に拭き取ることができ、また、カビも生えにくいから、目地用モルタル等の目地材に比べてメンテナンスが格段に容易である。
したがって、タイル片同士の目地空間に目地材を施す専門的な技量も必要なければ時間も掛からない。
しかも軟質樹脂シートは、少なくとも表面が耐水性を有するため、汚れが付着しても簡単に拭き取ることができ、また、カビも生えにくいから、目地用モルタル等の目地材に比べてメンテナンスが格段に容易である。
また、請求項2のタイル貼着シートは、タイル片と軟質樹脂シートの何れにも貼着層がないため、複数のタイル片同士が貼り付く煩わしさがなく、また、軟質樹脂シートの製造及び取扱いが容易になる効果がある。
また、請求項3のタイル貼着シートは、ベースシートと軟質樹脂シートの少なくとも一辺又は角を挟んで隣合う少なくとも二辺に長さ調整用の延設片を設けたため、施工の最終段階において被着面の縁とタイル貼着シートの端が整合しない場合に、延設片を適宜切断して寸法差を調整することができる。
また、請求項4のタイル貼着シートの貼着方法によれば、ベースシートに軟質樹脂シートを貼着する工程を製造工場で行い、需要者が、前記ベースシートを自宅の壁等の被着面に貼着して軟質樹脂シートの貫通額孔にタイル片を嵌める工程を行うようにすれば、専門的な技量を持たない素人でも、自由にデザインしながらタイル貼りを楽しむことができる。
また、請求項5の目地用の軟質樹脂シートは、貫通額孔にタイル片を合わせるだけで目地空間を目地材と同等の見栄えで埋めることができるため、目地材を施す専門的な技量も必要なければ時間も掛からない。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
実施形態のタイル貼着シート1は、図1〜図3に示したように、ベースシート2と、複数のタイル片3,3…と、軟質樹脂シート4と、から概略構成されている。
実施形態のタイル貼着シート1は、図1〜図3に示したように、ベースシート2と、複数のタイル片3,3…と、軟質樹脂シート4と、から概略構成されている。
[ベースシート]
前記ベースシート2は、例えば約300mm×300mmの四角い紙又は合成樹脂製の薄いシートであり、裏面と表面に粘着剤又は接着剤を塗布してなる貼着層(図示せず)を有する。
前記ベースシート2は、例えば約300mm×300mmの四角い紙又は合成樹脂製の薄いシートであり、裏面と表面に粘着剤又は接着剤を塗布してなる貼着層(図示せず)を有する。
[タイル片]
前記タイル片3は、陶磁器、ガラス、合成樹脂、金属、竹、木、石などで形成されている。また、タイル片3は、表面が装飾面で、裏面がほぼ平らな接合面になっており、前記べースシート2の表面に所定の目地空間5を設けて配列され且つそのベースシート2の表面に前記貼着層を介して貼着される。
実施形態のタイル片3は、表面に釉薬を施して焼成した陶磁製で、約22mm×22mm×6mmの四角い板状であり、前記ベースシート2の表面に2mm〜3mmの目地空間5を設けて12個×12個配列されている。
なお、タイル片3,3…の目地空間5は、被着面6の縁に用いる特殊なもの(これについては後述する。)を除いて、図1〜図3に示したようにベースシート2の角を挟んで隣合う二辺(図において左辺と下辺)にはない。これにより、複数のタイル貼着シート1,1…を横や上下に並べて連続させた場合に、タイル貼着シート1,1…同士の継ぎ目の目地空間5が二本分に連なる(太くなる)不具合を回避することができる。
前記タイル片3は、陶磁器、ガラス、合成樹脂、金属、竹、木、石などで形成されている。また、タイル片3は、表面が装飾面で、裏面がほぼ平らな接合面になっており、前記べースシート2の表面に所定の目地空間5を設けて配列され且つそのベースシート2の表面に前記貼着層を介して貼着される。
実施形態のタイル片3は、表面に釉薬を施して焼成した陶磁製で、約22mm×22mm×6mmの四角い板状であり、前記ベースシート2の表面に2mm〜3mmの目地空間5を設けて12個×12個配列されている。
なお、タイル片3,3…の目地空間5は、被着面6の縁に用いる特殊なもの(これについては後述する。)を除いて、図1〜図3に示したようにベースシート2の角を挟んで隣合う二辺(図において左辺と下辺)にはない。これにより、複数のタイル貼着シート1,1…を横や上下に並べて連続させた場合に、タイル貼着シート1,1…同士の継ぎ目の目地空間5が二本分に連なる(太くなる)不具合を回避することができる。
[軟質樹脂シート]
前記軟質樹脂シート4は、例えば軟質の塩化ビニル樹脂を主成分とする白色系のものであり、耐水性と適度な弾性を有する。この軟質樹脂シート4は、厚みがタイル片3の厚みより小さく、実施形態ではほぼ半分(約3.5mm)である。軟質樹脂シート4は、外寸が前記ベースシート2とほぼ同じで、ベースシート2に配列される前記タイル片3,3…の形状と配置に合わせて象った貫通額孔7,7…を有しており、ベースシート2の表面の貼着層に前記目地空間5を埋めるような状態に貼着されている。
前記軟質樹脂シート4は、例えば軟質の塩化ビニル樹脂を主成分とする白色系のものであり、耐水性と適度な弾性を有する。この軟質樹脂シート4は、厚みがタイル片3の厚みより小さく、実施形態ではほぼ半分(約3.5mm)である。軟質樹脂シート4は、外寸が前記ベースシート2とほぼ同じで、ベースシート2に配列される前記タイル片3,3…の形状と配置に合わせて象った貫通額孔7,7…を有しており、ベースシート2の表面の貼着層に前記目地空間5を埋めるような状態に貼着されている。
[貼着方法1]
次に、実施形態のタイル貼着シート1の貼着方法1について説明する。
まず、ベースシート2の表裏両面の貼着層は、剥離可能な剥離紙(図示せず)で保護されている。そのため、表面の剥離紙を剥がしてその表面の貼着層に図2の分解斜視図に示したように軟質樹脂シート4を貼着する。
次に、その軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を嵌めてベースシート2の貼着層に押し付ける。これによりタイル片3がベースシート2の表面に貼着層を介して貼着される。
こうして製造されたタイル貼着シート1は、図1の斜視図に示したようにベースシート2の表面に貼着された全てのタイル片3,3…が軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…に殆ど隙間なく嵌っており、しかも軟質樹脂シート4はタイル片3より厚みが小さいため、外観上、軟質樹脂シート4が目地材のごとくに見える。
このタイル貼着シート1を例えば建物室内の壁面等の被着面6に貼着するには、ベースシート2の裏面の剥離紙を剥がして必要な枚数を縦横に並べて貼り付けるだけでよい。
次に、実施形態のタイル貼着シート1の貼着方法1について説明する。
まず、ベースシート2の表裏両面の貼着層は、剥離可能な剥離紙(図示せず)で保護されている。そのため、表面の剥離紙を剥がしてその表面の貼着層に図2の分解斜視図に示したように軟質樹脂シート4を貼着する。
次に、その軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を嵌めてベースシート2の貼着層に押し付ける。これによりタイル片3がベースシート2の表面に貼着層を介して貼着される。
こうして製造されたタイル貼着シート1は、図1の斜視図に示したようにベースシート2の表面に貼着された全てのタイル片3,3…が軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…に殆ど隙間なく嵌っており、しかも軟質樹脂シート4はタイル片3より厚みが小さいため、外観上、軟質樹脂シート4が目地材のごとくに見える。
このタイル貼着シート1を例えば建物室内の壁面等の被着面6に貼着するには、ベースシート2の裏面の剥離紙を剥がして必要な枚数を縦横に並べて貼り付けるだけでよい。
[貼着方法2]
次に、実施形態のタイル貼着シート1の貼着方法2について説明する。
まず、貼着方法1と同様にベースシート2の表面の剥離紙を剥がしてその表面の貼着層に軟質樹脂シート4を貼着する。
次に、ベースシート2の裏面の剥離紙を剥がして前記被着面6にそれを貼着し、もって軟質樹脂シート4を被着面6に先付けする。この作業を繰り返して被着面6の全体に軟質樹脂シート4,4…を先付けする。
次に、被着面6に先付けした軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を嵌めて貼着する。
この貼着方法2によれば、ベースシート2に軟質樹脂シート4を貼着するまでの工程を予め製造工場で行い、その軟質樹脂シート4とベースシート2の結合体と、必要数(軟質樹脂シート4の貫通額孔7の数と同数以上)のタイル片3,3…と、を購入した需要者が、前記のように自宅の壁等の被着面6に軟質樹脂シート4,4…を先付けし、そうして貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を自由に配置しながら嵌め込めば、タイル貼りしたオリジナルの壁面が簡単に施工できる。
次に、実施形態のタイル貼着シート1の貼着方法2について説明する。
まず、貼着方法1と同様にベースシート2の表面の剥離紙を剥がしてその表面の貼着層に軟質樹脂シート4を貼着する。
次に、ベースシート2の裏面の剥離紙を剥がして前記被着面6にそれを貼着し、もって軟質樹脂シート4を被着面6に先付けする。この作業を繰り返して被着面6の全体に軟質樹脂シート4,4…を先付けする。
次に、被着面6に先付けした軟質樹脂シート4の貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を嵌めて貼着する。
この貼着方法2によれば、ベースシート2に軟質樹脂シート4を貼着するまでの工程を予め製造工場で行い、その軟質樹脂シート4とベースシート2の結合体と、必要数(軟質樹脂シート4の貫通額孔7の数と同数以上)のタイル片3,3…と、を購入した需要者が、前記のように自宅の壁等の被着面6に軟質樹脂シート4,4…を先付けし、そうして貫通額孔7,7…にタイル片3,3…を自由に配置しながら嵌め込めば、タイル貼りしたオリジナルの壁面が簡単に施工できる。
ところで、実施形態のタイル貼着シート1は、主として被着面6の縁以外の部分に使用するものであって、前記のように左辺と下辺に目地空間5が設けられていない。そのため、例えばこれを被着面6の左の縁や下の縁に配置した場合には目地相当の空間がない分、アンバランスに見える。したがって、好ましくは被着面6の左の縁に対応するタイル貼着シート1には、軟質樹脂シート4の左辺に目地空間相当の縦枠を付加し、また、被着面6の下の縁に対応するタイル貼着シート1には、軟質樹脂シート4の下辺に目地空間相当の横枠を付加し、さらに被着面6の左下隅角部に対応するタイル貼着シート1には、前記縦枠と横枠を付加するとよい。
一方、実施形態の例では、被着面6の左上隅角部を基点にしてタイル貼着シート1を貼り始め、そこから被着面6の右の縁や下の縁に到達したとき、被着面6の縁とタイル貼着シート1の端が揃わない場合がある。
もしその差がタイル片3の整数倍であれば、一般的なカッターで軟質樹脂シート4とベースシート2を切断して余分なタイル片3の分だけタイル貼着シート1を短くすればよい。
もしその差がタイル片3の整数倍であれば、一般的なカッターで軟質樹脂シート4とベースシート2を切断して余分なタイル片3の分だけタイル貼着シート1を短くすればよい。
また、もし前記の差が一個のタイル片3に満たない場合には、図4に示した軟質樹脂シート4を使用することで不体裁な余白を残さず綺麗に対応することができる。
すなわち、図4に示した軟質樹脂シート4は、直角を挟んで隣合う右辺と下辺に長さ調整用の延設片8を設けたものであり、これを被着面6の右下隅角部に対応するタイル貼着シート1に適用して被着面6の縁からはみ出す延設片8を適宜切り落とせば、被着面6の縁とタイル貼着シート1の端の間に不体裁な余白が生じない。
すなわち、図4に示した軟質樹脂シート4は、直角を挟んで隣合う右辺と下辺に長さ調整用の延設片8を設けたものであり、これを被着面6の右下隅角部に対応するタイル貼着シート1に適用して被着面6の縁からはみ出す延設片8を適宜切り落とせば、被着面6の縁とタイル貼着シート1の端の間に不体裁な余白が生じない。
なお、この延設片8は、被着面6の右下隅角部以外の右縁に対応するタイル貼着シート1では右の一辺にのみ設ければよく、また、同じく被着面6の下縁に対応するタイル貼着シート1では下の一辺にのみ設ければよい。
また、実施形態では、被着面6の左上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合について説明したが、右上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合については、延設片8をタイル貼着シート1の左辺に設ければよい。
さらにまた、延設片8をタイル貼着シート1の左右両辺に設けて不要な側の延設片8を完全に切り落とし、反対側の延設片8で長さを調整するようにすれば、一種の軟質樹脂シート4で被着面6の左上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合と、右上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合の何れにも対応することが可能である。
また、実施形態では、被着面6の左上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合について説明したが、右上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合については、延設片8をタイル貼着シート1の左辺に設ければよい。
さらにまた、延設片8をタイル貼着シート1の左右両辺に設けて不要な側の延設片8を完全に切り落とし、反対側の延設片8で長さを調整するようにすれば、一種の軟質樹脂シート4で被着面6の左上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合と、右上隅角部を基点にタイル貼着シート1を貼り始める場合の何れにも対応することが可能である。
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態では、軟質樹脂シート4の貫通額孔7を貫通方向に真っ直ぐな直孔状にしたが、図5のように前記貫通額孔7を貫通方向の裏面に向かって拡大するテーパ孔状にしてもよい。貫通額孔7が直孔状である実施形態の構成では、貫通額孔7とタイル片3の嵌合を密にするほど、タイル片3を嵌合させる際に貫通額孔7の内周面が巻き込まれ、その反力でタイル片3がベースシート2の貼着層から浮き上がるおそれがある。これに対し図5のように貫通額孔7を裏面に向かって拡大するテーパ孔状にした場合には、前記した反力が軽減されるため、実施形態に比べて貫通額孔7とタイル片3の嵌合を密にすることができる。
例えば、実施形態では、軟質樹脂シート4の貫通額孔7を貫通方向に真っ直ぐな直孔状にしたが、図5のように前記貫通額孔7を貫通方向の裏面に向かって拡大するテーパ孔状にしてもよい。貫通額孔7が直孔状である実施形態の構成では、貫通額孔7とタイル片3の嵌合を密にするほど、タイル片3を嵌合させる際に貫通額孔7の内周面が巻き込まれ、その反力でタイル片3がベースシート2の貼着層から浮き上がるおそれがある。これに対し図5のように貫通額孔7を裏面に向かって拡大するテーパ孔状にした場合には、前記した反力が軽減されるため、実施形態に比べて貫通額孔7とタイル片3の嵌合を密にすることができる。
また、実施形態の軟質樹脂シート4の表面側の上下左右の縁であって、人に触れる可能性があるコーナー部にR面取りを施すようにしてもよい。そうすることにより、人が接触した場合の安全性と見た目の柔らかさを向上させることができる。
また、実施形態では、ベースシート2の表面に貼着層を設けて軟質樹脂シート4とタイル片3を貼着するようにしたが、軟質樹脂シート4とタイル片3の裏面に貼着層を設けるようにしてもよい。
また、実施形態ではタイル片3を正方形の板状に形成したが、長方形はもちろん、円形や三角形等の多角形にしてもよい。
また、実施形態では、ベースシート2の表面に貼着層を設けて軟質樹脂シート4とタイル片3を貼着するようにしたが、軟質樹脂シート4とタイル片3の裏面に貼着層を設けるようにしてもよい。
また、実施形態ではタイル片3を正方形の板状に形成したが、長方形はもちろん、円形や三角形等の多角形にしてもよい。
また、実施形態の貼着方法1では、ベースシート2に軟質樹脂シート4を貼着してから貫通額孔7にタイル片3を嵌め込むようにしたが、タイル片3の配列を高精度にしなければならない、という貼着方法1との比較において高レベルな技術的課題はあるものの、ベースシート2にタイル片3を先に貼着してから軟質樹脂シート4を貼着するようにしてもよい。
1 …タイル貼着シート
2 …ベースシート
3 …タイル片
4 …軟質樹脂シート
5 …目地空間
6 …被着面
7 …貫通額孔
8 …延設片
2 …ベースシート
3 …タイル片
4 …軟質樹脂シート
5 …目地空間
6 …被着面
7 …貫通額孔
8 …延設片
Claims (5)
- 少なくとも裏面に貼着層を有するベースシートと、
そのベースシートの表面に所定の目地空間を設けて配列され且つそのベースシートの表面に貼着層を介して貼着される複数のタイル片と、
前記ベースシートの表面に貼着層を介して貼着される軟質樹脂シートと、を備えており、
前記軟質樹脂シートは、
少なくとも表面が耐水性を有すると共に厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ外寸が前記ベースシートとほぼ同じであって、
前記ベースシートに配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであることを特徴とするタイル貼着シート。 - 前記ベースシートは、表裏両面に前記貼着層を有するものであり、
一方、前記タイル片は、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものであり、
さらに前記軟質樹脂シートも、裏面に貼着層を設けずに前記ベースシートの表面の前記貼着層によって貼着されるものであることを特徴とする請求項1記載のタイル貼着シート。 - 前記ベースシートと前記軟質樹脂シートは、少なくとも一辺又は角を挟んで隣合う少なくとも二辺に長さ調整用の延設片を設けたものであることを特徴とする請求項1又は2記載のタイル貼着シート。
- 前記ベースシートの表面の前記貼着層に前記軟質樹脂シートを貼着し、そのベースシートを壁面等の被着面に貼着することによって軟質樹脂シートをその被着面に先付けし、そうして被着面に先付けした軟質樹脂シートの前記貫通額孔に前記タイル片を嵌めて貼着するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のタイル貼着シートの貼着方法。
- 所定の目地空間を設けて配列される複数のタイル片のその目地空間を埋める目地用の軟質樹脂シートであって、
少なくとも厚みが前記タイル片の厚みより小さく且つ配列される前記タイル片の形状と配置に合わせて象った貫通額孔を有するものであり、この貫通額孔に前記タイル片を対応させて自身が前記目地空間に収まるようにしたことを特徴とする目地用の軟質樹脂シート。
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