JP2015058951A - 封緘装置 - Google Patents

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Katsumi Sakaguchi
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Abstract

【課題】封筒の再湿糊に水を塗布して封緘する封緘装置において、再湿糊に水を塗布するパッドの湿潤性能を高める。
【解決手段】吸水性素材からなるパッド6を、吸水性の高い内側の第1部材7と吸水性の低い外側の第2部材8から構成し、吸水方向に沿ったスリット11を第1部材の下端部21から少なくとも水面上までの部分に形成する。スリットの形成によりパッドの水との接触面積が増え、吸い込んだ水は水面上ではパッドの材質とスリットによる毛細管現象で効果的に上端部まで吸い上げられる。たとえ長期間の放置後であっても、水タンクに水を供給すればパッドを短時間で水に浸潤させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、封筒の開口部分に予め塗布されている再湿糊に水を塗布して封緘する封緘装置に係り、特に再湿糊に水を塗布する吸水性のパッドの湿潤性能が高く、長期間の放置後に水を供給して再稼働する際にも速やかにパッドが湿潤されるようにしたことを特徴とする封緘装置に関するものである。
必要な内容物を封筒に入れて封緘する作業を自動的に行なう封緘装置と呼ばれる装置が知られている。下記特許文献1には、このような封緘装置の一例として、封書作成装置の発明が開示されている。この封書作成装置は、封筒用紙と、必要な内容物用紙に対してそれぞれ印刷部で必要な印刷を施した後、これら各用紙に必要な折りを加えて封筒内に内容物を包み込む機構を備えている。そして、これを加水手段に搬送し、封筒用紙に予め塗布しておいた再湿糊の部分に水を塗布して接着力を生じさせ、さらにこれをローラで挟持して搬送することで封筒の開口部を接着して封緘を行ない、封書を完成させるようになっている。
特許文献1に開示された封書作成装置において、封筒用紙の再湿糊に水を塗布する加水手段は、水を貯えた水タンクと、その内部で水に浸漬した吸水部を備えている。図11及び図12は、上述した従来の封緘装置が有する加水手段の一部である水タンク200と、その内部で板金201、202に挟持された状態で水に浸漬するように配置された吸水部203を示している。そして、これらの図には示していないが、特許文献1中に模式的に示されているように、図11及び図12に示す如き吸水部203の上方には、揺動アームが上下動自在に設けられており、封緘前の封筒を搬送手段で吸水部の上方に搬送し、再湿糊の部分が吸水部の直上になるように封筒を位置決めし、毛細管現象によって水が充填されている吸水部203に対し、揺動アームで封筒を押しつければ、再湿糊に水を塗布することができる。
特開2013−71759号公報
上記特許文献1に記載された封書作成装置では、封筒用紙の再湿糊に水を塗布する加水手段には次のような問題があった。すなわち、封書作成装置を使用するために水タンクに水を入れてから、水が封筒の再湿糊に接触する上端の部分にまで水が浸透して湿潤するまでに相当の時間がかかるため、未使用状態にある封書作成装置を使用しようと思っても直ちに封緘動作を行なうことができないという問題である。例えば1週間以上の長期に亘って装置を未使用状態で放置する場合には、水質の劣化等の問題が発生する可能性を避けるために水タンクからは水を抜くことが多く、そのような場合には装置の再使用時に水タンクに水を入れてから吸水部が上端まで水で湿潤されるまで待機する必要があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、封筒の再湿糊に水を塗布して封筒の封緘を行なう封緘装置において、再湿糊に水を塗布する吸水性のパッドの湿潤性能を高め、例えば長期間の放置後に水を供給して使用を再開する際にも速やかにパッドが水で湿潤されるようにした封緘装置を提供することを目的としている。
前述した課題を解決するため、本発明によれば、水に浸したパッドで封筒用紙の再湿糊に水を塗布して封緘を行なう封緘装置において、スポンジ等の吸水性の素材からなるパッドの着水部分に、吸い込んだ水が毛細管現象で移動していく湿潤方向に沿ってスリットを設け、水とパッドの接触面積を増加させた。これにより、パッドへの水の進入経路が増加し、パッドを短時間で水に浸潤させることができる。
すなわち、本願の請求項1に記載された封緘装置は、一部が水に浸漬されるとともに水の外にある上端部に封筒の再湿糊を接触させて水を塗布するパッドを備えており、封筒の再湿糊部に水を塗布して封緘する封緘装置であって、前記パッドが吸水性の材料からなる単一の部材であり、水の中に存在する部分にスリットが形成されていることを特徴としている。
さらに、請求項2に記載された封緘装置は、請求項1に記載の封緘装置において、前記パッドが、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に高い第1パッド部材と、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に低い第2パッド部材によって構成されている。そして、前記上端部では第2パッド部材が第1パッド部材を覆い、水の中に存在する部分の少なくとも一部では前記第1パッド部材が表面に露出するように、前記第2パッド部材が前記第1パッド部材を覆った一体構造となっており、さらに前記スリットが前記第1パッド部材に形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載された封緘装置によれば、封筒の再湿糊に接触して水を塗布するパッドは、少なくとも水の中に存在する部分にスリットが形成されているため、スリットがない場合に比べて水との接触面積は増大している。このため、パッドは、水面下における水の吸収性が良好であり、封筒の再湿糊に接触して水を塗布する上端の部分まで毛細管現象によって水が到達する時間が、スリットがない場合に比べて短くて済む。このように、このパッドは、吸水性の改善のためにスリットを有しているが、スリットを全長に亘って形成することによって個々別々の部材に分離させているわけではなく、部材としては単一の部材としてまとまっているため、水を貯めた水タンク内に配置する際の取り扱い等が容易である。すなわち、ばらばらに分かれた多数のパッドを一まとめにして水タンク内の所定位置に取り付けるような作業上の煩雑さがない。
請求項2に記載された封緘装置によれば、パッドは、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に高い第1パッド部材と、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に低い第2パッド部材から構成されており、第2パッド部材で第1パッド部材を覆った一体構造となっている。特に、封筒の再湿糊に接触する上端部では、第2パッド部材が表側になっており、また水の中にある部分の少なくとも一部では第1パッド部材が表面に露出するようになっている。このため、水面下では、水中に露出した第1パッド部材によって効率的に水を吸収し、水面上では第1パッド部材の毛細管現象によって上端部まで水を迅速かつ確実に吸い上げることができる。そして、上端部では吸水性が相対的に低い第2パッド部材が第1パッド部材を覆い隠しているため水は蒸発しにくいが、そこに封筒が押しつけられれば内部の第1パッド部材に含まれた水が外側の第2パッド部材に浸透するので封筒の再湿糊には十分な量の水が転移、塗布されることとなる。
本発明の実施形態である封緘装置の全体的な構成を正面側から透視して示した模式的構成図である。 実施形態の封緘装置が有する水塗布処理部の一部を断面とし、可動ガイド板が用紙受け入れ位置にある状態を示した拡大正面図である。 実施形態の封緘装置が有する水塗布処理部の一部を断面とし、可動ガイド板が水塗布位置にある状態を示した拡大正面図である。 実施形態において水塗布処理部が有する水タンク及びパッドの構造を示すために一部を切り欠いて示した斜視図である。 実施形態において水塗布処理部が有する水タンク及びパッドの構造を示すために一部を切欠いて示した側面図である。 分図(a)は実施形態において水塗布処理部が有する第1パッド部材の正面図、分図(b)は同側面図、分図(c)はパッド全体の縦断面図である。 実施形態において水塗布処理部が有するパッドの斜視図である。 実施形態において水塗布処理部が有するパッドの第1変形例を示す正面図である。 実施形態において水塗布処理部が有するパッドの第2変形例を示す正面図である。 実施形態において水塗布処理部が有するパッドの第3変形例を示す正面図である。 従来の封緘装置において水塗布処理部が有する水タンク及びパッドの構造を示すために一部を切り欠いて示した斜視図である。 従来の封緘装置において水塗布処理部が有するパッドの構造を示すため水タンクの一部を切り欠いて示した斜視図である。
図1〜図10を参照して本発明の封緘装置を備えた実施形態の封書作製装置について説明する。
1.封書作製装置について
図1を参照して本実施形態の封書作製装置1の全体構成を説明する。
図1に示すように、本実施形態の封書作製装置1は、内容物となる用紙P1〜P3や封筒フォームPEに対して所定の印刷処理を施す印刷装置110と、印刷装置110で所定の印刷処理が施された内容物Pや封筒フォームPEに必要な折りを施した後に封筒フォームPEで内容物Pを包み込むように封入、封緘して封書を作製する封緘装置120とで構成されている。
(1) 印刷装置について
印刷装置110は、封筒フォームPEや内容物となる用紙P1〜P3に所定の印刷処理を施して後段の封緘装置120に送り出す装置である。
各部を収納する印刷装置110の筐体の内部又は側面等には、封筒となる封筒フォームPEと、封筒の内容物となる複数種類の枚葉状の用紙P1〜P3とを収納し、所定のタイミングで給紙する給紙部111と、導入路112から受け入れた用紙を搬送するループ状の搬送経路113と、シアン(C)、ブラック(K)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインクをそれぞれ吐出する搬送経路113に沿って設けられた4つのインクジェットヘッドC、K、M、Yからなる印刷手段114と、用紙を封緘装置120に排出する第1の排出路115と、用紙をループ外に排出する第2の排出路116と、搬送経路113を搬送されてきた用紙を受け入れた後に逆行させて搬送経路113に戻して用紙の上下を反転させるスイッチバック路117と、を備えている。
(2) 封緘装置について
封緘装置120は、封筒フォームPE及び内容物となる用紙P1〜P3に対して必要な折りを施し、封筒フォームPEで内容物Pを包み込むことにより封筒に内容物を封入した状態とし、これを封緘して封書を作製する装置である。なお、本実施例では搬送する封筒フォームPEの第1折り位置及び第2折り位置で三つ折りにしながら内容物Pを包み込むように収容する装置であるが、これは単なる一例であり、封筒フォームPEの折り状態(例えば二つ折りや四つ折り)や内容物の折り方や内容物の有無は特に限定されない。
封緘装置120は、用紙P1〜P3を搬送しながら必要に応じて所定の折りを施して内容物とする内容物折り部121と、封筒となる封筒フォームPEを搬送しながら必要に応じて所定の折りを施すことで封筒を形成していく封筒フォーム折り部122と、搬送に伴って封筒フォームPEで内容物を包み込んで封緘前の封筒を形成していく収容部123と、収容部123で内容物が収容された封緘前の封筒フォームPEに折りを施してフラップを形成し、封筒形状にするフラップ折り部124と、封筒フォームPEに予め転写された再湿糊に水を塗布する水塗布処理部125と、ローラで挟持搬送することにより水塗布後の封筒を封緘する封緘部126と、封緘処理された封書を装置の筐体の外部まで上昇させた後、排出トレイ127aまで水平に排出搬送する排出部127とを備えている。
2.封緘装置の水塗布処理部について
前述した封緘装置の水塗布処理部に設けられた水タンク及び水塗布用のパッドについて図2〜図7を参照して説明するとともに、水塗布処理部の全体構成及び機構部分の構成について図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3に示すように、この水塗布処理部125は、底板2の上に保持部材3を介して設置された水タンク4を有している。この水タンク4は、図4及び図5にも示すように、搬送されてくる封筒の幅方向に平行な方向を長手方向とする略直方体状の箱体であり、その上面は開放されている。なお、図4及び図5では、水タンク4内の構造を見易くするため、水タンク4の長手方向に平行な長辺側の一面(図示手前側)と、同方向に直交する短辺側の一面(図示右側)を仮想的に除去し、除去した部分の外形を鎖線で示している。また、水タンク4内には水位を検知するためのフロートセンサ5が設けられている。
図4及び図5に示すように、水タンク4の内部には水塗布部材としてのパッド6が設けられている。パッド6は、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に高い内側の第1パッド部材7を、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に低い外側の第2パッド部材8で包み、両者を接触させて一体的に形成したものである。
内側の第1パッド部材7は、気孔径が相対的に小径に形成されており、例えば気孔径が20μm〜60μmのスポンジ、例えばポリウレタン樹脂等の連続多孔質構造のスポンジで構成することにより、水の吸い上げ量は少ないものの、毛細管現象による水の吸い上げが良好となっている。
部品図である図6(a),(b)及び図7に示すように、第1パッド部材7は全体として矩形の薄板状である。第1パッド部材7の上端部には複数箇所に凹部9が設けられおり、凹部9と凹部9の間には取り付け用の孔10が設けられている。第1パッド部材7の幅寸法、すなわち封筒の搬送方向と直交する方向(封筒の幅方向)の寸法は、水塗布の対象となる封筒の最大幅よりもやや大きく設定されている。
図6(a)及び図7に示すように、第1パッド部材7には、縦方向に複数本のスリット11が所定間隔で形成されている。これらスリット11は、第1パッド部材7の縦方向の寸法の中央よりもやや上方の位置から下方に形成されており、下端部に到達、貫通している。ここで、第1パッド部材7は、縦方向が鉛直方向に対して平行となるように水タンク4内に配置されるので、水に浸漬されたパッド6において、第1パッド部材7のスリット11の長手方向は水の吸い上げ方向と平行になっている。
第2パッド部材8は、第1パッド部材7の気孔径よりも大径に形成されており、例えば気孔径が40μm〜100μmのスポンジを用いることにより、重力の影響により毛細管現象による水の吸い上げは良好とは言えない。
図示はしないが、第2パッド部材8も全体として矩形の薄板状であり、第1パッド部材7と同様の材質のスポンジで構成することができる。第2パッド部材8の幅寸法は第1パッド部材7と略同一であるが、第2パッド部材8の縦の長さは、図6(a)に示す第1パッド部材7の縦の長さの略2倍以上ある。また、この第2パッド部材8には、第1パッド部材7のようなスリット11は形成されていない。
そして、図4、図5を参照して先に説明し、また図7(c)のパッド6全体の断面図にも示すように、パッド6は第1パッド部材7を芯にして、第1パッド部材7の一部を第2パッド部材8で包んで密着一体化した構造となっており、さらに具体的には、一枚の第1パッド部材7を、その上端部の側から、第1パッド部材7よりも縦の長さが略2倍と大きい一枚の第2パッド部材8で挟み込むことにより、第1パッド部材7の上端部及び封筒の搬送方向に直交する2つの面の大部分を第2パッド部材8で覆い隠している。なお、第2パッド部材8に挟み込まれた第1パッド部材7の幅方向の二辺は、第2パッド部材8から露出している。さらに、外側の部材である第2パッド部材8の上端部には、第1パッド部材7の上縁に設けられた複数の凹部9に相当する位置が略同形に切り欠かれており、第1パッド部材7と第2パッド部材8からなるパッド6の全体として、図4及び図5に示すように、その上端部には複数の凹部12が形成されている。なお、この凹部9の構造は、図6(a)に示す凹部9を備えた第1パッド部材7と、第1パッド部材7の凹部9に相当する位置に切欠き(又は貫通孔)が形成された第2パッド部材8を組み合わせて得てもよいし、単なる矩形の第1パッド部材7を、幅が同一で縦が略2倍である矩形の第2パッド部材8で上述したように挟み込んだ後、その上端部に凹部12を形成することで得ることもできる。取り付け用の孔10についても同様である。
図4及び図5に示すように、パッド6は、固定又は保持手段である第1固定板15及び第2固定板16によって略へ字形に形付けられ、水タンク4内の所定位置に配置されている。第1固定板15は、パッド6の上端部を固定保持する横長平板状の固定部17と、固定部17の一縁に対して所定角度となるように固定部17に連続して形成された矩形の保持枠部18を有している。また、第1固定板15の固定部17と、第2固定板16には、パッド6の上端部の各凹部9等に対応するように略同形状の切欠きが形成されている。第1固定板15の固定部17と第2固定板16によってパッド6の上端部20を挟み込んで固定手段で固定し、パッド6の下端部21の側を第1固定板15の保持枠部18に挿通させる。これによって、図4及び図5に示すように、パッド6の上端部20の端面は、第1固定板15の固定部17と第2固定板16の間からやや先方に突出し、かつパッド6は上端部20の側と下端部21の側との間で所定の角度に曲げられた状態となる。そして、このような状態にパッド6を保持した第1固定板15の固定部17を、封緘装置120の図示しないフレーム等の所定位置に取り付ければ、パッド6は保持枠部18で保持された下端部21の側が鉛直方向と平行になり、固定部17と第2固定板16で挟まれた上端部20の側が鉛直方向に対して所定角度で傾斜した状態となる。
そして、この封緘装置120では、以下に説明するように、搬送されてくる封筒の表面と、傾斜したパッド6の上端部20の端面は互いに平行となっているので、封筒をパッド6に向けて押すことにより、封筒の開口部に塗布された再湿糊を傾斜したパッド6の上端部20の端面に押し付ければ、パッド6に染みた水を再湿糊に塗布することができる。
図2及び図3に示すように、この水塗布処理部125は、以上説明したパッド6に対して封筒を位置決めし、その封筒をパッド6に押し付けて封筒の再湿糊に水を付着させるための機構部を備えている。
保持部材3で保持された水タンク4の長手方向の両側には、一対の側板22(R,L)が設けられている。側板22(R,L)の間にはシャフト22が掛け渡されており、シャフト22には可動ブラケット23が揺動自在に設けられている。可動ブラケット23には、パッド6の凹部12に対応する複数の位置に、その上面側で封筒の下面側を案内する複数本のアーム状の可動ガイド板24がそれぞれ取り付けられており、さらにその上方には、可動ガイド板24で案内された封筒を上から押さえつける押圧部材25が取り付けられている。また、搬送される封筒の案内位置に設定された可動ガイド板24の下流側には、下側ガイド板26が設けられており、搬送される封筒の下側案内面を可動ガイド板24と共に構成している。そして、可動ブラケット23にはカムフォロア27が設けられ、側板22(R,L)には、このカムフォロア27に係合して図示しないモータで回動するカム28が設けられている。
可動ガイド板24と下側ガイド板26の上方には、可動ガイド板24と共に揺動する押圧部材25と干渉しないように、上側ガイド板29がこれらと平行に配置されており、可動ガイド板24及び下側ガイド板26と上側ガイド板29との間に封筒の搬送経路が構成されている。封筒の搬送経路は、パッド6の傾斜した上端部20の端面と平行である。この上側ガイド板29の上方には、上側ガイド板29の端部を取り付け用のブラケットとして、封筒の搬送方向と平行に送りねじ軸30が渡設されている。送りねじ軸30にはナット部材31が移動可能に螺合している。ナット部材31には突き当て板32が取り付けられている。突き当て板32は、封筒の搬送経路内に突出しており、搬送されてきた封筒の先端が当接するようになっている。送りねじ軸30はモータ33に連動して所望の方向に回動できるようになっている。モータ33を適宜に駆動すれば、ナット部材31を軸方向の所望の位置に設定することができ、これによって封筒の搬送経路内で突き当て板32を所望の位置に設定し、封筒のサイズ等に合わせて封筒の再湿糊の位置をパッド6の上端部20の端面に位置決めすることができる。
図2に示すように、封筒40を搬送する際には、可動ガイド板24は、傾斜したパッド6の上端部20よりも上方にあり、上側ガイド板29と平行な封筒受け入れ位置に設定されている。この状態では、可動ガイド板24及び下側ガイド板26と上側ガイド板29によって、パッド6の上端部20の端面に平行な封筒の搬送経路が構成されている。また押圧部材25は、上側ガイド板29のさらに上方の待機位置にあるため、搬送経路内に搬入されてくる封筒40に干渉することはない。
図3に示すように、封筒40の再湿糊に水を塗布する際には、図2に示した位置からカム28が回動することにより、封筒40を下側から保持している可動ガイド板24が下方に旋回して傾斜したパッド6の上端部20の凹部12に入り込む。可動ガイド板24と共に下方に旋回した押圧部材25は、封筒40を上面側から下方に押さえて再湿糊の部分をパッド6の上端部20の端面に押し付ける。これによってパッド6に浸潤している水が封筒40の再湿糊に塗布される。
本実施形態の封緘装置120に設けられた水塗布処理部125によれば、パッド6は、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に高い第1パッド部材7を、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に低い第2パッド部材8で覆った一体構造となっている。図4に示すように、水中にあるパッド6の周縁部では第1パッド部材7が表面に露出しており、しかも第1パッド部材7に形成された多数のスリット11は下端部21にまで貫通しているので、第1パッド部材7の水との接触面積は従来よりも大きくなっている。このため、図2及び3に示すように水タンク4内に高さの8割程度まで水を満たしたとすれば、スリット11の上端は水面よりもやや上の位置となり、第1パッド部材7は水タンク4内の水を広い吸水面積で効率的に吸収するとともに、水面上ではパッドの材質自体とスリット11による良好な毛細管現象によって上端部20まで水を迅速かつ確実に吸い上げることができる。また、封筒の再湿糊に接触するパッド6の上端部20では、吸水性が相対的に低い第2パッド部材8が第1パッド部材7を覆い隠しているため水は蒸発しにくいが、そこに封筒が押しつけられれば内部の第1パッド部材7に含まれた水が外側の第2パッド部材8に速やかに浸透するので封筒の再湿糊に十分な量の水を転移、塗布することができる。
本実施形態の封緘装置120に設けられた水塗布処理部125では、なるべく短時間でパッド6を速やかに水で湿潤させるためには水との接触面積が大きいことが重要であるため、パッド6のスリット11は、少なくとも満タン時の水面下の所定位置から水面までは形成されており、またスリット11の下端はパッド6の下端部21にまで達している。さらに、水に漬かっていない部分においても湿潤してきた水分に対してスリット11で毛細管現象が起こり、従来よりも短時間でより上方まで湿潤させることができるように、スリット11は満タン時の水面よりも上まで連続して形成されている。しかしながら、スリット11が第1パッド部材7の下端部21から上端部20にまで到達していると、第1パッド部材7はスリット11で分かれた多数の帯状の部材で構成されることとなり、取り扱いが煩雑になり、第1パッド部材7での挟み込みや、第1固定板15及び第2固定板16での固定・保持といった組み立て作業が困難になるという問題がある。以上のことから、スリット11の下端は、水面下なるべく下方、本実施形態のように第1パッド部材7の下端部21にまで到達していることが好ましく、同上端は、本実施形態のように第1パッド部材7の上端部20には到達しないなるべく上方の位置にあることが好ましい。
なお、装置の使用時間の経過につれて水タンク4内の水は減少していくが、水タンク4に設けたフロートセンサ5によって水位の減少を随時検出し、又は水量が限界を超えて低下した場合にアラームを発することにより、ユーザーに必要な水の補給を促すことができる。
3.変形例について
図8は、実施形態の第1変形例を示している。第1変形例では、第1パッド部材41に形成するスリットの構造が前記実施形態と異なっている。第1変形例の第1パッド部材41には、実施形態と同様、第1パッド部材41の下端部21には貫通しているが、上端部20には貫通していない複数本のスリット11が所定間隔で形成されている他、これらのスリット11の各間に、上端部20、下端部21の何れにも貫通しない第2のスリット42が形成されている。第2のスリット42も、その長手方向は水の吸い上げ方向と平行であり、水面下から水面上に連続して形成されている。この第1変形例によれば、パッドと水の接触面積をさらに大きくすることができ、パッドをより速やかに水で湿潤させる効果が得られる。
図9は、実施形態の第2変形例を示している。第2変形例の第1パッド部材43には、実施形態のような第1パッド部材7の下端部21に貫通したスリット11はなく、第2変形例の第2のスリット42のみが設けられている。この第2のスリット42は、その長手方向が水の吸い上げ方向と平行であり、水面下から水面上に連続して形成されている。この変形例によれば、実施形態及び第1変形例ほどではないが、何らのスリットも設けない場合に比べれば、パッドと水の接触面積を大きくすることができ、パッドを速やかに水で湿潤させる一定の効果は得られる。
図10は、実施形態の第3変形例を示している。第3変形例の第1パッド部材44には、波線状で下端部21に貫通した複数本の第3のスリット45が互いに一定間隔をおいて形成されている。この第3のスリット45は、その波型の形状に沿って鉛直方向の下方から上方へと水を吸い上げることができ、水面下から水面上に連続して形成されている。この変形例によれば、実施形態や第2変形例よりもパッドと水の接触面積を大きくすることができ、パッドをさらに速やかに水で湿潤させる効果が得られる。
以上説明した実施形態及びその変形例によれば、薄板状に加工された第1パッド部材7,41,43,44に設けられたスリット11,42,45は、その厚さ方向に平行に形成されていた。すなわち、薄板状のスポンジに対し、周面以外の面、つまり最も大きな面である前面と後面に直交するようにスリット11等を等間隔で貫通して形成していた。しかしながら、薄板状のパッド部材に対するスリット11等の形成方向は、前述したスリット11等と直交する方向でもよい。すなわち、薄板状のスポンジの周面からスリット11等を形成してパッド部材を厚さ方向について2枚以上に分けるようにしてもよい。この場合も、1枚の薄板状のパッド部材を、2枚以上のより薄いパッドに完全に分離してしまうのではなく、少なくとも水面下となる部分では複数枚に分かれているが、上端部20側は一体とし、組み立てやメンテナンス時における取り扱いが不便とならないようにすることが好ましい。なお、以上説明したスリット構造を得るためには、1枚のパッド部材に刃物で切り込んで実際にスリットを加工してもよいし、また複数個の材料を集積して上端部で一体化することによってスリット加工と同様の構造を得るようにしてもよい。
以上説明した実施形態の水塗布処理部125は、封書作成装置1の封緘装置120において封筒の再湿糊に水を塗布する目的で使用されていたが、本発明の封緘装置が備える水塗布処理部125のような水塗布手段は、封緘装置にのみ利用されるものではない。このような水塗布手段は、何らかのワークに所定の目的で水を塗布するための手段として、産業用機器その他の装置一般において広く応用できることは言うまでもない。
1…封書作成装置
4…水タンク
6…パッド
7…第1パッド部材
8…第2パッド部材
11…スリット
15…第1固定板
16…第2固定板
20…パッドの上端部
21…パッドの下端部
40…封筒
41,43,44…変形例の第1パッド部材
42,45…変形例のスリット
PE…封筒作成用紙としての封筒フォーム

Claims (2)

  1. 一部が水に浸漬されるとともに水の外にある上端部に封筒の再湿糊を接触させて水を塗布するパッドを備えており、封筒の再湿糊部に水を塗布して封緘する封緘装置であって、
    前記パッドは、吸水性の材料からなる単一の部材であり、少なくとも水の中に存在する部分にスリットが形成されていることを特徴とする封緘装置。
  2. 前記パッドは、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に高い第1パッド部材と、毛細管現象による水の吸い上げ性能が相対的に低い第2パッド部材を有する構造であるとともに、
    前記上端部では第2パッド部材が第1パッド部材を覆い、水の中に存在する部分の少なくとも一部では前記第1パッド部材が表面に露出するように、前記第2パッド部材が前記第1パッド部材を覆った一体構造となっており、
    前記スリットは、前記第1パッド部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の封緘装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105438558A (zh) * 2015-12-15 2016-03-30 佛山市博维环保材料有限公司 一种水溶性薄膜包装机的连续式封合结构

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