JP2015056313A - 二次電池用負極活物質材料、負極及び二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】高容量でサイクル特性に優れる二次電池用負極活物質材料を得る。【解決手段】マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在することを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質材料を用いる。前記第3の相が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体、又は、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることが好ましい。【選択図】図1
Description
本発明は、非水電解質二次電池用の負極などに用いられる負極活物質材料などに関する。
これまで、天然黒鉛、人造黒鉛、無定形炭素、メソフェーズ炭素等の各種炭素系材料を負極活物質として用いた非水電解質二次電池が実用化されている。
一方、高容量化を目指し、リチウム化合物として理論容量の大きな金属や合金、特にシリコンおよびその合金を負極活物質として用いる非水電解質二次電池用の負極が開発されている。しかし、リチウムイオンを吸蔵したシリコンは、吸蔵前のシリコンに対して約4倍まで体積が膨張するため、シリコンを負極活物質として用いた負極は、充放電サイクル時に膨張と収縮を繰り返す。そのため、負極活物質の剥離などが発生し、従来の炭素系活物質からなる負極と比較して、寿命が極めて短いという問題があった。
また、シリコンと電解液が接触した状態でシリコンにリチウムイオンの充放電を行うと、リチウムイオンと電解液との副反応により、シリコンの表面にSEI
(Solid Electrolyte lnterface、固体電解質界面)と呼ばれる被膜が生成する。SEIの発生は不可逆反応であり、充電時にSEIを生成したリチウムイオンは放電に参加できなくなってしまう。
(Solid Electrolyte lnterface、固体電解質界面)と呼ばれる被膜が生成する。SEIの発生は不可逆反応であり、充電時にSEIを生成したリチウムイオンは放電に参加できなくなってしまう。
シリコンは膨張収縮が大きいため、クラックが生じることを防止するためにシリコンを含む粒子を小粒径にする必要があるが、シリコンを含む粒子の粒径が小さくすると、単位重量あたりの表面積が大きくなり、表面に生じるSEIの量が増加する。
また、シリコンは膨張収縮が大きいため、充電時に発生したSEIは、放電時に収縮したシリコンより剥離してしまう。従って、充電を行うたびにシリコンの表面にSEIが発生し、負極表面に大量のSEIが残留し、内部抵抗の原因となるなどの問題があった。
充放電の繰り返しによるSEIの発生について、図10を用いて説明する。図10(a)は、充放電前のシリコン粒子100である。図10(b)に示すように、電解液中にあるシリコン粒子100に充電を行うと、シリコン粒子100が膨張し、その表面には第1のSEI101が形成される。また、膨張時にシリコン粒子100にクラック103が発生する。図10(c)に示すように、放電を行うと、シリコン粒子100は収縮し、第1のSEI101はシリコン粒子100の表面から剥離する。図10(d)に示すように、2回目の充電を行うと、シリコン粒子100は、再度膨張し、その表面には、第2のSEI105が形成される。また、膨張時にシリコン粒子100にクラック103とは別のクラック107が発生する。図10(e)に示すように、放電を行うと、シリコン粒子100は収縮し、第2のSEI105はシリコン粒子100の表面から剥離する。その結果、シリコン粒子100の周辺には、剥離した第1のSEI101や第2のSEI105が残留し、負極の電気抵抗が上昇する原因となる。
そこで、シリコンを含む電気化学的に活性な相と、金属間化合物や固溶体などの電気化学的に不活性な相とを含むリチウムイオン電池用の電極組成物が開示されている(特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、電気化学的に活性な相と不活性な相の2相しか有しないため、電気化学的に活性な相が膨張する際の応力により、電気化学的に不活性な相にクラックが生じ、サイクル特性が良好でないという問題点があった。この傾向は、電気化学的に活性な相のドメインサイズが大きい場合に特に顕著であった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすることは、高容量でサイクル特性に優れる二次電池用負極活物質材料を得ることである。
前述した目的を達成するため、発明者が鋭意検討した結果、マトリックスである第2の相とリチウム吸蔵性を有する第1の相との間に、柔らかい第3の相があれば、第1の相の膨張収縮時に第3の相が応力を緩和し、第1の相のひび割れや微粉化を防ぐことができることを見出した。
前述した目的を達成するために、以下の発明を提供する。
(1)マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在することを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質材料。
(2)前記第1の相の少なくとも一部の包絡直径が500nm未満であることを特徴とする(1)に記載の負極活物質。
(3)前記第1の相が、粒子径500nm以下の粒子、およびデンドライト幅が400nm以下のデンドライトのいずれか一方又は両方を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載の負極活物質。
(4)前記第1の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の負極活物質。
(5)前記第3の相が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体、又は、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の負極活物質。
(6)前記第2の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素と、元素Dとの化合物を含み、前記元素Dは、Al、Y、Pr、Nb、Ti、Zr、Co、Cr、Mn、Fe、V、Hf、Ni、Mo、W、Ta、Re、Osから選択される1種又は2種以上の元素であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の負極活物質。
(7)マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を集電体上に塗布したことを特徴とする二次電池用負極。
(8)リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極と、集電体上に活物質層を有する負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを有し、リチウムイオン伝導性を有する電解質中に、前記正極と前記負極と前記セパレータとを設けた非水電解質二次電池であって、前記負極の活物質層は、マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を含むことを特徴とする非水電解質二次電池。
(1)マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在することを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質材料。
(2)前記第1の相の少なくとも一部の包絡直径が500nm未満であることを特徴とする(1)に記載の負極活物質。
(3)前記第1の相が、粒子径500nm以下の粒子、およびデンドライト幅が400nm以下のデンドライトのいずれか一方又は両方を含むことを特徴とする(1)または(2)に記載の負極活物質。
(4)前記第1の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素を含むことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の負極活物質。
(5)前記第3の相が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体、又は、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の負極活物質。
(6)前記第2の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素と、元素Dとの化合物を含み、前記元素Dは、Al、Y、Pr、Nb、Ti、Zr、Co、Cr、Mn、Fe、V、Hf、Ni、Mo、W、Ta、Re、Osから選択される1種又は2種以上の元素であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の負極活物質。
(7)マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を集電体上に塗布したことを特徴とする二次電池用負極。
(8)リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極と、集電体上に活物質層を有する負極と、前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを有し、リチウムイオン伝導性を有する電解質中に、前記正極と前記負極と前記セパレータとを設けた非水電解質二次電池であって、前記負極の活物質層は、マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を含むことを特徴とする非水電解質二次電池。
本発明により、高容量でサイクル特性に優れる二次電池用負極活物質材料を得ることができる。
(負極活物質材料1)
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態に係る二次電池用負極活物質材料1について説明する。図1は、二次電池用負極活物質材料1の断面模式図である。二次電池用負極活物質材料1は、マトリックスである第2の相5に、リチウム吸蔵性を有する第1の相3が分散しており、第1の相3と第2の相5の間に、第3の相7を有する。第1の相3とは接触せずに第2の相5中に析出した第3の相9が含まれていてもよい。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。本発明の実施形態に係る二次電池用負極活物質材料1について説明する。図1は、二次電池用負極活物質材料1の断面模式図である。二次電池用負極活物質材料1は、マトリックスである第2の相5に、リチウム吸蔵性を有する第1の相3が分散しており、第1の相3と第2の相5の間に、第3の相7を有する。第1の相3とは接触せずに第2の相5中に析出した第3の相9が含まれていてもよい。
(第3の相7)
第3の相7は、第1の相3と第2の相5とは組成が異なり、ビッカース硬さが6.86GPa以下である。また、第3の相7が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体であるか、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることが好ましい。第1群、第2群、第3群の元素単体のビッカース硬さは6.86GPa以下であり、第1群に属する元素と第3群に属する元素の化合物や、第2群に属する元素と第3群に属する元素の化合物も、ビッカース硬さは6.86GPa以下であるからである。なお、第3の相7は、第1の相の膨張をさらに緩和するため、ビッカース硬さが0.98GPa以下であることがより好ましい。
第3の相7は、第1の相3と第2の相5とは組成が異なり、ビッカース硬さが6.86GPa以下である。また、第3の相7が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体であるか、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることが好ましい。第1群、第2群、第3群の元素単体のビッカース硬さは6.86GPa以下であり、第1群に属する元素と第3群に属する元素の化合物や、第2群に属する元素と第3群に属する元素の化合物も、ビッカース硬さは6.86GPa以下であるからである。なお、第3の相7は、第1の相の膨張をさらに緩和するため、ビッカース硬さが0.98GPa以下であることがより好ましい。
第1群に属するAl、Ag、Znのビッカース硬さは0.98GPa以下である。これらの元素は、リチウムイオンの吸蔵性を有するが、単位molあたりのリチウム吸蔵量は少ない。しかしながら、リチウム吸蔵時に柔軟性が増すため、第1の相の膨張を、柔軟な第3の相で緩和することができる。
第2群に属するGa、In、Sn、Pb、Biはリチウムイオンの吸蔵性を有する。また、融点が低い元素であり、第1の相3や第2の相5が析出した後に析出するため、第1の相3と第2の相5の間の隙間に第3の相7が析出しやすい。
第3群に属するFe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vは、第1の相3を構成する元素と化合物を形成する元素である。そのため、これらの元素を含む第3の相7を形成するには、急冷凝固法ではなく、機械的混合により第1の相3の周囲をこれらの元素の単体と結合させた後、第2の相5に分散させる。これらの元素の単体のビッカース硬さは6.86GPa以下であり、単体の結晶構造などにもよるが多くの場合は0.98GPa以下である。
なお、第3の相7は、第1の相3の周囲の全てを被覆してもよいが、部分的に第1の相3を被覆してもよい。
第3の相9は、第1の相3と第2の相5の間の隙間に析出しなかった相である。第3の相9があると、マトリックスである第2の相5に発生したクラックが、第3の相9により止まるため、第3の相9により二次電池用負極活物質材料のサイクル特性が向上する。
第3の相7と第3の相9とを合わせて、負極活物質材料全体の1〜10原子%程度を占めることが好ましい。第3の相7および第3の相9の量が少なすぎる場合は緩衝の効果が十分でない。また、第3の相7および第3の相9の量が多すぎると、リチウムを吸蔵する第1の相3の量が少なくなってしまう。
(第1の相3)
第1の相3は、包絡直径が500nm未満である第1の相3を含むことが好ましい。粒径が小さいほどホールペッチの法則により降伏応力が高まり、リチウム吸蔵性を有する第1の相3がリチウムを吸蔵する際に膨張しても、微粉化しにくいためである。
第1の相3は、包絡直径が500nm未満である第1の相3を含むことが好ましい。粒径が小さいほどホールペッチの法則により降伏応力が高まり、リチウム吸蔵性を有する第1の相3がリチウムを吸蔵する際に膨張しても、微粉化しにくいためである。
包絡直径とは、粒子をあらゆる方向に回転させた際に形成する球の直径であり、粒子の最長径または最大長に対応する。具体的には、二次電池用負極活物質材料1にX線を照射して得られた散乱X線の小角領域などから、求めることができる。
また、第1の相3が、粒子径500nm以下の粒子、およびデンドライト幅が400nm以下のデンドライトのいずれか一方又は両方からなることが好ましい。粒子径やデンドライト幅については電子顕微鏡で観察することで求めることができる。
さらに、第1の相3が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素を含むことが好ましい。これらの元素は炭素に比べて多量のリチウムを吸蔵することができるため、これらの元素を含む第1の相3を有すれば、負極活物質材料の容量が大きくなるためである。
第1の相3は、負極活物質材料全体の40〜80原子%程度を占めることが好ましい。第1の相3が少なすぎる場合は十分な充放電容量を得ることができない。また、第1の相3が多すぎると、マトリクスである第2の相5と緩衝機能を持つ第3の相7の割合が少なく、サイクル特性が劣ってしまう。
(第2の相5)
第2の相5は、第1の相3が分散するマトリックスである。第2の相5は、海島構造の海部分に対応し、連続的につながっている。第2の相5が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素と、元素Dとの化合物を含むことが好ましい。元素Dは、Al、Y、Pr、Nb、Ti、Zr、Co、Cr、Mn、Fe、V、Hf、Ni、Mo、W、Ta、Re、Osから選択される1種又は2種以上の元素であることが好ましい。第2の相5は、第1の相3の膨張時に割れにくくなるため、ビッカース硬さが6.86GPaを超えることが好ましい。
第2の相5は、第1の相3が分散するマトリックスである。第2の相5は、海島構造の海部分に対応し、連続的につながっている。第2の相5が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素と、元素Dとの化合物を含むことが好ましい。元素Dは、Al、Y、Pr、Nb、Ti、Zr、Co、Cr、Mn、Fe、V、Hf、Ni、Mo、W、Ta、Re、Osから選択される1種又は2種以上の元素であることが好ましい。第2の相5は、第1の相3の膨張時に割れにくくなるため、ビッカース硬さが6.86GPaを超えることが好ましい。
マトリックスである第2の相5により、リチウム吸蔵性を有する第1の相が電解液と直接接触することを防ぐことができ、SEIの発生を抑えることができる。
また、第2の相5は、リチウムイオンをほとんど吸蔵しないため、充放電反応においても第2の相5が変化することがなく、マトリックスとして機能し続けることができる。そのため、第1の相3の膨張は、マトリックスである第2の相5により抑制されるため、第1の相3の微粉化は発生しにくい。
(負極活物質材料1の第1の製造方法)
本発明の実施形態に係る負極活物質材料1の製造過程を、図2を用いて説明する。図2(a)に示す通り、第1の相3を構成する元素と、元素Dと、第3の相7を構成する元素を混合し、高温に加熱することで、溶湯15を形成する。図2(b)に示す通り、溶湯15を冷却していくと、溶湯15はマトリックスである第2の相5中に、第1の相3が分散した構造を形成する。その後、図2(c)に示す通り、第1の相3と第2の相5との間に、第3の相7が析出し、負極活物質材料1を得ることができる。
本発明の実施形態に係る負極活物質材料1の製造過程を、図2を用いて説明する。図2(a)に示す通り、第1の相3を構成する元素と、元素Dと、第3の相7を構成する元素を混合し、高温に加熱することで、溶湯15を形成する。図2(b)に示す通り、溶湯15を冷却していくと、溶湯15はマトリックスである第2の相5中に、第1の相3が分散した構造を形成する。その後、図2(c)に示す通り、第1の相3と第2の相5との間に、第3の相7が析出し、負極活物質材料1を得ることができる。
具体的な負極活物質材料1の製造方法を説明する。まず、第1の相3を構成する元素と、元素Dと第3の相7を構成する元素とを含む溶湯を作成する。この溶湯を冷却すると、第1の相3の析出と第2の相5の形成が起きる。第3の相7を構成する元素の融点が、第1の相3を構成する元素や元素Dよりも低い場合、第1の相3と第2の相5とが析出しても、第3の相7を構成する元素は、溶湯11または溶湯13のままである。溶湯11は、第1の相3と第2の相5との間に残された第3の相7を構成する元素の溶湯であり、溶湯13は、第2の相5の内部に残された第3の相7を構成する元素の溶湯である。その後、冷却が進むと、さらに第3の相7と第3の相9の析出が起き、負極活物質材料1が形成される。微細な第1の相3を得るため、冷却は1000K/s以上の比較的急速な冷却を行うことが好ましい。負極活物質材料1は、ガスアトマイズ法または水アトマイズ法により粉末として得ることができる。あるいは、単ロール法、双ロール法、溶融紡糸法のいずれかにより溶湯を冷却した後、得られたフレーク状、リボン状、板状または糸状の合金を粉砕することで負極活物質材料1を得ることもできる。
(ガスアトマイズ法・水アトマイズ法)
図3に示すガスアトマイズ装置21は、ガスアトマイズ法により負極活物質材料1を形成する装置である。るつぼ23内で第1の相3を構成する元素と元素Dと第3の相7を構成する元素を含む材料17が溶融して形成された溶湯15をノズル25から滴下すると同時に、不活性ガスや空気などの噴出ガス27が供給されたガス噴射機29からのガスジェット流31を吹き付けて、溶湯15を粉砕して、液滴として凝固させて粉末状の負極活物質材料1を形成する。負極活物質材料1は、ガスアトマイズ装置21に接続したサイクロンやフィルターを通して、連続して所望の粒子サイズに分級することが可能である。噴出ガス27の代わりに水を供給し、ガスジェット流31の代わりに高圧の水を吹き付けると水アトマイズ法となる。
図3に示すガスアトマイズ装置21は、ガスアトマイズ法により負極活物質材料1を形成する装置である。るつぼ23内で第1の相3を構成する元素と元素Dと第3の相7を構成する元素を含む材料17が溶融して形成された溶湯15をノズル25から滴下すると同時に、不活性ガスや空気などの噴出ガス27が供給されたガス噴射機29からのガスジェット流31を吹き付けて、溶湯15を粉砕して、液滴として凝固させて粉末状の負極活物質材料1を形成する。負極活物質材料1は、ガスアトマイズ装置21に接続したサイクロンやフィルターを通して、連続して所望の粒子サイズに分級することが可能である。噴出ガス27の代わりに水を供給し、ガスジェット流31の代わりに高圧の水を吹き付けると水アトマイズ法となる。
(単ロール法)
図4に示す単ロール急冷装置41は、単ロール法によるリボン状又はフレーク状の合金47の製造に用いられる装置である。単ロール急冷装置41は、るつぼ43内の材料17が溶融して形成された溶湯15を、高速回転する単ロール45に向かって射出し、溶湯15を急速に冷却することで、第1の相3、第2の相5、第3の相7が析出したリボン状またはフレーク状の合金47を得ることができる。単ロール急冷装置41は、溶湯15の射出量や単ロール45の回転数を設定することで、急冷速度を制御することができ、第1の相3のドメインサイズを制御することができる。また、得られたリボン状又はフレーク状の合金47を必要に応じて粉砕することで、所望の一次粒子の粒径の負極活物質材料1を得ることができる。単ロール法は、溶湯15がるつぼ43から射出されると単ロール45で瞬時に冷却されるため、微細な第1の相3を得ることができる。
図4に示す単ロール急冷装置41は、単ロール法によるリボン状又はフレーク状の合金47の製造に用いられる装置である。単ロール急冷装置41は、るつぼ43内の材料17が溶融して形成された溶湯15を、高速回転する単ロール45に向かって射出し、溶湯15を急速に冷却することで、第1の相3、第2の相5、第3の相7が析出したリボン状またはフレーク状の合金47を得ることができる。単ロール急冷装置41は、溶湯15の射出量や単ロール45の回転数を設定することで、急冷速度を制御することができ、第1の相3のドメインサイズを制御することができる。また、得られたリボン状又はフレーク状の合金47を必要に応じて粉砕することで、所望の一次粒子の粒径の負極活物質材料1を得ることができる。単ロール法は、溶湯15がるつぼ43から射出されると単ロール45で瞬時に冷却されるため、微細な第1の相3を得ることができる。
(双ロール法)
図5に示す双ロール急冷装置51は、双ロール法によるリボン状又は板状の合金59の製造に用いられる装置である。双ロール急冷装置51は、るつぼ53内の材料17が溶融して形成された溶湯15を一対の鋳造ロール55で挟んで、リボン状又は板状の合金59を得ることができる。さらに、鋳造ロール55の出口に、リボン状又は板状の合金59に水や空気などを吹き付ける急冷装置57を有しても良い。双ロール法も、溶湯15がるつぼ53から射出されると一対の鋳造ロール55で瞬時に冷却されるため、微細な第1の相3を得ることができる。
図5に示す双ロール急冷装置51は、双ロール法によるリボン状又は板状の合金59の製造に用いられる装置である。双ロール急冷装置51は、るつぼ53内の材料17が溶融して形成された溶湯15を一対の鋳造ロール55で挟んで、リボン状又は板状の合金59を得ることができる。さらに、鋳造ロール55の出口に、リボン状又は板状の合金59に水や空気などを吹き付ける急冷装置57を有しても良い。双ロール法も、溶湯15がるつぼ53から射出されると一対の鋳造ロール55で瞬時に冷却されるため、微細な第1の相3を得ることができる。
(溶融紡糸法)
図6に示す溶融紡糸装置61は、溶融紡糸法による糸状又はリボン状の合金70の製造に用いられる装置である。溶融紡糸装置61は、るつぼ63内の溶湯15を、容器65内の大量の冷却液67で急速に冷却して、ガイドロール69で誘導しながら、糸状又はリボン状の合金70を得ることができる。溶融紡糸法においても溶湯15を急速に冷却できるため、微細な第1の相3を得ることができる。
図6に示す溶融紡糸装置61は、溶融紡糸法による糸状又はリボン状の合金70の製造に用いられる装置である。溶融紡糸装置61は、るつぼ63内の溶湯15を、容器65内の大量の冷却液67で急速に冷却して、ガイドロール69で誘導しながら、糸状又はリボン状の合金70を得ることができる。溶融紡糸法においても溶湯15を急速に冷却できるため、微細な第1の相3を得ることができる。
(負極活物質材料の第2の製造方法)
これらの溶湯を急冷する方法以外にも、機械的混合により負極活物質材料1を得ることができる。まず、第1の相3になる微細な粒子に、第3の相7となる材料をジルコニアボールとともにポットに入れて、遊星ボールミルによるメカニカルアロイング処理を行い、第1の相3になる微細な粒子に、第3の相7となる材料を被覆する。その後、第2の相5となる材料を加えて再度メカニカルアロイングを行い、第2の相5に第1の相3と第3の相7を分散させる。
これらの溶湯を急冷する方法以外にも、機械的混合により負極活物質材料1を得ることができる。まず、第1の相3になる微細な粒子に、第3の相7となる材料をジルコニアボールとともにポットに入れて、遊星ボールミルによるメカニカルアロイング処理を行い、第1の相3になる微細な粒子に、第3の相7となる材料を被覆する。その後、第2の相5となる材料を加えて再度メカニカルアロイングを行い、第2の相5に第1の相3と第3の相7を分散させる。
機械的混合では、溶湯を急冷する方法では得られない元素の組み合わせにより、第1の相3と第2の相5と第3の相7を得ることができる。
(非水電解質二次電池用負極の構成)
非水電解質二次電池用負極は、集電体の片面または両面に活物質層を有する。活物質層は、負極活物質材料1と、結着剤などを含むスラリーを塗布して形成される。
非水電解質二次電池用負極は、集電体の片面または両面に活物質層を有する。活物質層は、負極活物質材料1と、結着剤などを含むスラリーを塗布して形成される。
集電体は、銅、ニッケル、ステンレスからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属からなる箔である。それぞれを単独で用いてもよいし、それぞれの合金でもよい。厚さは4μm〜35μmが好ましく、さらに6μm〜18μmがより好ましい。
結着剤は、ポリイミド(PI)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、ポリアミドイミド、ポリアミド、スチレン・ブタジエン・ゴム(SBR)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、カルボキシルメチルセルロース(CMC)、ポリアクリル酸からなる群より選ばれた1種以上である。
結着剤は、溶媒に溶解した状態や、エマルションとして分散した状態でスラリーに添加される。スラリー塗布後に、結着剤が負極活物質材料1を集電体の上に結着する。
また、導電助剤を活物質層中に加えてもよい。導電助剤を添加することで、負極の活物質層の導電性が良くなり、充放電が行いやすくなる。導電助剤は、炭素、銅、スズ、亜鉛、ニッケル、銀などからなる群より選ばれた少なくとも1種の導電性物質からなる粉末である。炭素、銅、スズ、亜鉛、ニッケル、銀の単体の粉末でもよいし、それぞれの合金の粉末でもよい。例えば、ファーネスブラックやアセチレンブラックなどの一般的なカーボンブラックを使用できる。
(非水電解質二次電池用負極の製造方法)
まず、ミキサーに、スラリー原料を投入し、混練してスラリーを形成する。スラリー原料は、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1、導電助剤、結着剤、増粘剤、溶媒などである。
まず、ミキサーに、スラリー原料を投入し、混練してスラリーを形成する。スラリー原料は、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1、導電助剤、結着剤、増粘剤、溶媒などである。
スラリー中の固形分において、負極活物質材料25〜95重量%、導電助剤0〜70重量%、結着剤1〜30重量%、増粘剤0〜25重量%を含む。好ましくは、固形分で、負極活物質50〜90質量%。導電助剤5〜30質量%、結着剤5〜25質量%の割合である。結着剤が少なすぎると接着性が低下して、電極の形状を維持するのが困難である。また、結着剤が多すぎると導電性が下がってしまい充放電が難しくなる。
ミキサーは、スラリーの調製に用いられる一般的な混練機を用いることができ、ニーダー、撹拌機、分散機、混合機などと呼ばれるスラリーを調製可能な装置を用いてもよい。溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用いることができる。
次に、例えば、コーターを用いて、集電体の片面に、スラリーを塗布する。コーターは、スラリーを集電体に塗布可能な一般的な塗工装置を用いることができ、例えばロールコーターやドクターブレードによるコーター、コンマコーター、ダイコーターなどである。
調製したスラリーを集電体に均一に塗布し、その後、50〜150℃程度で乾燥し、厚みを調整するため、ロールプレスを通す。そして、ポリイミドを結着剤67に使用する場合など、必要に応じて150℃〜350℃で焼成して、非水電解質二次電池用負極を得る。必要に応じて、活物質層を集電体の両面に形成しても良い。
(非水電解質二次電池の作製)
非水電解質二次電池に用いる負極としては、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池用負極を用いる。
非水電解質二次電池に用いる負極としては、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池用負極を用いる。
(非水電解質二次電池用正極の作製)
非水電解質二次電池用の正極として、正極活物質、導電助剤、結着剤および溶媒を混合して得られた正極活物質の組成物を、アルミ箔などの金属集電体上に直接塗布・乾燥し、正極を作製する。
非水電解質二次電池用の正極として、正極活物質、導電助剤、結着剤および溶媒を混合して得られた正極活物質の組成物を、アルミ箔などの金属集電体上に直接塗布・乾燥し、正極を作製する。
前記正極活物質としては、一般的に使われるものであればいずれも使用可能であり、例えばLiCoO2、LiMn2O4、LiMnO2、LiNiO2、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3O2、LiFePO4などの化合物である。
導電助剤としては、例えばカーボンブラックを使用し、結着剤としては、例えばポリフッ化ビニリデン(PVdF)、水溶性アクリル系バインダーを使用し、溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、水などを使用する。このとき、正極活物質、導電助剤、結着剤および溶媒の含量は、非水電解質二次電池で通常に使用するレベルである。
セパレータとしては、正極と負極の電子伝導を絶縁する機能を有し、非水電解質二次電池で通常的に使われるものであればいずれも使用可能である。例えば、微多孔性のポリオレフィンフィルム、多孔質のアラミド樹脂フィルム、多孔質のセラミックス、不織布などを使用できる。
非水電解質二次電池、Liポリマー電池などにおける電解液および電解質には、有機電解液(非水系電解液)、無機固体電解質、高分子固体電解質等が使用できる。
有機電解液の溶媒の具体例として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等のカーボネート;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル;ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、γ―ブチロラクトン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の非プロトン性溶媒、あるいはこれらの溶媒のうちの2種以上を混合した混合溶媒が挙げられる。
有機電解液の溶媒の具体例として、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート等のカーボネート;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル;ベンゾニトリル、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、γ―ブチロラクトン、ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の非プロトン性溶媒、あるいはこれらの溶媒のうちの2種以上を混合した混合溶媒が挙げられる。
有機電解液の電解質には、LiPF6、LiClO4、LiBF4、LiAlO4、LiAlCl4、LiSbF6、LiSCN、LiCl、LiCF3SO3、LiCF3CO3、LiC4F9SO3、LiN(CF3SO2)2等のリチウム塩からなる電解質の1種または2種以上を混合させたものを用いることができる。
また、上記の有機電解液に代えて固体状のリチウムイオン伝導体を用いることができる。たとえばポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンイミン等からなるポリマーに前記リチウム塩を混合した固体高分子電解質や、高分子材料に電解液を含浸させゲル状に加工した高分子ゲル電解質を用いることができる。
さらに、リチウム窒化物、リチウムハロゲン化物、リチウム酸素酸塩、Li4SiO4、Li4SiO4−LiI−LiOH、Li3PO4−Li4SiO4、Li2SiS3、Li3PO4−Li2S−SiS2、硫化リン化合物などの無機材料を無機固体電解質として用いてもよい。
(非水電解質二次電池の組立て)
前述したような正極と負極との間にセパレータを配置して、電池素子を形成する。このような電池素子を巻回、または積層して円筒形の電池ケースや角形の電池ケースに入れた後、電解液を注入して、非水電解質二次電池とする。
前述したような正極と負極との間にセパレータを配置して、電池素子を形成する。このような電池素子を巻回、または積層して円筒形の電池ケースや角形の電池ケースに入れた後、電解液を注入して、非水電解質二次電池とする。
本発明の非水電解質二次電池の一例(断面図)を図7に示す。非水電解質二次電池71は、正極73、負極75を、セパレータ77を介して、セパレータ―正極―セパレータ―負極の順に積層配置し、正極73が内側になるように巻回して極板群を構成し、これを電池缶79内に挿入する。そして正極73は正極リード81を介して正極端子83に、負極75は負極リード85を介して電池缶79にそれぞれ接続し、非水電解質二次電池71内部で生じた化学エネルギーを電気エネルギーとして外部に取り出し得るようにする。次いで、電池缶79内に電解質87を極板群を覆うように充填した後、電池缶79の上端(開口部)に、円形蓋板とその上部の正極端子83からなり、その内部に安全弁機構を内蔵した封口体89を、環状の絶縁ガスケットを介して取り付けて、本発明の非水電解質二次電池71を製造することができる。
(本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池の効果)
本発明の実施形態に係る負極活物質材料1を用いる非水電解質二次電池は、負極活物質材料1中に含まれる第1の相3が、炭素よりも単位体積、および単位重量あたりの容量の高い元素を含むため、従来の非水電解質二次電池よりも容量が大きい。
本発明の実施形態に係る負極活物質材料1を用いる非水電解質二次電池は、負極活物質材料1中に含まれる第1の相3が、炭素よりも単位体積、および単位重量あたりの容量の高い元素を含むため、従来の非水電解質二次電池よりも容量が大きい。
また、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1は、第1の相3が第2の相5に埋設されているため、第1の相3と電解液とが直接接触せず、電解液とリチウムの副反応により、第1の相3の表面にSEIが形成されることを防ぐことができる。そのため、負極活物質材料1を用いた負極はクーロン効率が高いため、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池は、長寿命である。
また、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1は、第1の相3が第2の相5に埋設されているため、第1の相3の体積変化は抑制され、微粉化しにくく、本発明の実施形態に係る非水電解質二次電池は、長寿命である。
また、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1は、第2の相5が、充放電反応においてもほとんど体積変化しないため、マトリックスとして機能し続け、第1の相3が微粉化して充放電反応に参加できなくなってしまうことを防ぐことができる。すなわち、周囲にマトリックスのない第1の相3は、充放電後に微粉化して第1の相3を構成する元素は広く分散してしまい、導電パスを失い、充放電反応に参加できなくなってしまうが、マトリックスである第2の相5があることで、第1の相3を構成する元素の分散は所定範囲内に限定され、充放電反応に参加し続けることができる。
また、本発明の実施形態に係る負極活物質材料1は、第1の相3と第2の相5との間に、柔軟な第3の相を有するため、第1の相3が膨張する際に、柔軟な第3の相7が第2の相5にかかる応力を緩和し、第2の相5にクラックが入ることを防ぐことができる。また、第2の相5中に分散した第3の相9は、第2の相5に発生したクラックが進展することを防ぐことができる。従って、負極活物質材料1を用いた非水電解質二次電池は長寿命である。
以下、本発明について実施例および比較例を用いて具体的に説明する。
[実施例1]
シリコン粉末と鉄粉末とアルミニウムを重量比でSi:Fe:Al=68:12:20になるように混合し、水冷銅ハース上に真空アーク溶解炉で合金のボタン状のインゴットを作成する。得られたインゴットを粉砕した粉末を高周波溶解で約1500℃に加熱し、るつぼ内で溶融させた後、その溶湯を図5に示す単ロール急冷装置を用いて急冷することで15〜20μm厚の合金箔が得られた。図8(a)は、合金箔の写真である。この合金箔を粉砕し、目開き20μmのふるいにかけて粉末状の負極活物質材料を得た。
シリコン粉末と鉄粉末とアルミニウムを重量比でSi:Fe:Al=68:12:20になるように混合し、水冷銅ハース上に真空アーク溶解炉で合金のボタン状のインゴットを作成する。得られたインゴットを粉砕した粉末を高周波溶解で約1500℃に加熱し、るつぼ内で溶融させた後、その溶湯を図5に示す単ロール急冷装置を用いて急冷することで15〜20μm厚の合金箔が得られた。図8(a)は、合金箔の写真である。この合金箔を粉砕し、目開き20μmのふるいにかけて粉末状の負極活物質材料を得た。
実施例1に係る合金箔の断面を走査型電子顕微鏡で観察した結果を図8(b)に示す。図8(b)内において、EDX分析を行うと黒く観察される領域が純シリコンであり、色が薄く観察される領域がSi−Fe−Al合金であった。また、図8(b)において、図面内断面下側が単ロールに接触する急冷側である。図8(b)に示す通り、断面中央部においては、包絡直径が3〜4μmのデンドライト状のシリコンドメインが観察された。デンドライト幅は400nm以下である。断面下部においては、包絡直径50nm以下のシリコンドメインが多数析出していることが観察された。なお、シリコンドメインの包絡直径は、小角X線散乱を用いて評価した。
図9に実施例1に係る合金箔をCu−Kα線を線源としたXRDで測定した結果を示す。Siに帰属するピークと、Si−Al―Fe合金に帰属するピークと、Alに帰属するピークが観察された。Alに帰属するピークを、図中にAlの符号で示す。Si−Fe−Al合金は類似したX線回折を示す合金が複数あり同定が困難であるが、FeAl3Si2、FeAl2Si2.3、またはFeAl2.7Si2.3といった化合物が候補に挙げられる。予想される合金相から換算するとAlは1.0−10.0原子%程度含まれていると考えられる。金属Alはビッカース硬さが0.167GPaと非常に柔らかい。
[実施例2]
シリコン粉末と鉄粉末とアルミニウム粉末を重量比でSi:Ni:Al=55:17:28になるように混合する以外は、実施例1と同様にして負極活物質材料を作製した。ニッケルとアルミニウムはシリサイドを形成せずAl3NiとAlを作り、負極活物質材料中の純シリコンの量は約60原子%である。
シリコン粉末と鉄粉末とアルミニウム粉末を重量比でSi:Ni:Al=55:17:28になるように混合する以外は、実施例1と同様にして負極活物質材料を作製した。ニッケルとアルミニウムはシリサイドを形成せずAl3NiとAlを作り、負極活物質材料中の純シリコンの量は約60原子%である。
実施例2に係る合金箔をXRDで測定すると、Siに帰属するピークと、NiAl3に帰属するピークと、Alに帰属するピークが観察された。ピーク強度から、Alは4.0原子%程度含まれていることがわかった。Alはビッカース硬さが0.167GPaと非常に柔らかい。
[実施例3]
シリコン粉末、純アルミニウムの混合粉末を、ジルコニア製のポットに封入し、ジルコニアボールを用いて遊星ボールミルにより20時間メカニカルアロイング処理を行う。その後、FeAl3Si2合金粉末を加えて、さらに20時間メカニカルアロイング処理を行った。
シリコン粉末、純アルミニウムの混合粉末を、ジルコニア製のポットに封入し、ジルコニアボールを用いて遊星ボールミルにより20時間メカニカルアロイング処理を行う。その後、FeAl3Si2合金粉末を加えて、さらに20時間メカニカルアロイング処理を行った。
メカニカルアロイング法により得られた実施例3に係る負極活物質材料をXRDで測定すると、Siに帰属するピークと、FeAl3Si2合金に帰属するピークと、Alに帰属するピークが観察された。ピーク強度から、Alは3原子%程度含まれていることがわかった。Alはビッカース硬さが0.167GPaと非常に柔らかい。
[比較例1]
平均粒子径100nmのナノサイズの純シリコン粒子を二次電池用負極活物質材料として用いた。
平均粒子径100nmのナノサイズの純シリコン粒子を二次電池用負極活物質材料として用いた。
[比較例2]
シリコン粉末と鉄粉末を重量比でSi:Fe=85:15になるように混合する以外は、実施例1と同様にして負極活物質材料を作製した。鉄とシリコンがFeSi2を作るとすると、負極活物質材料中の純シリコンの量は約76原子%である。
シリコン粉末と鉄粉末を重量比でSi:Fe=85:15になるように混合する以外は、実施例1と同様にして負極活物質材料を作製した。鉄とシリコンがFeSi2を作るとすると、負極活物質材料中の純シリコンの量は約76原子%である。
比較例2に係る負極活物質材料は、鉄シリサイドのマトリクス中にシリコンドメインが分散した構造が得られるが、アルミニウムが含まれていないため、鉄シリサイドとシリコンの間に柔軟な第3の相は形成されていない。
(非水電解質二次電池用負極の作製)
(i)負極スラリーの調製
負極活物質材料71質量部とカーボンナノチューブ分散液のカーボンナノチューブ量が18質量部となる比率でミキサーに投入した。さらに結着剤としてNメチルピロリドンを溶剤としたポリベンゾイミダゾールを固形分換算で11質量部の割合で混合してスラリーを作製した。
(ii)負極の作製
調製したスラリーを自動塗工装置のドクターブレードを用いて、厚さ10μmの集電体用電解銅箔(古河電気工業(株)製、NC−WS)上に15μmの厚みで塗布し、100℃で乾燥させた後、プレスによる調厚工程を経た後、330℃で2時間の熱処理工程を経て、非水電解質二次電池用負極を製造した。
(i)負極スラリーの調製
負極活物質材料71質量部とカーボンナノチューブ分散液のカーボンナノチューブ量が18質量部となる比率でミキサーに投入した。さらに結着剤としてNメチルピロリドンを溶剤としたポリベンゾイミダゾールを固形分換算で11質量部の割合で混合してスラリーを作製した。
(ii)負極の作製
調製したスラリーを自動塗工装置のドクターブレードを用いて、厚さ10μmの集電体用電解銅箔(古河電気工業(株)製、NC−WS)上に15μmの厚みで塗布し、100℃で乾燥させた後、プレスによる調厚工程を経た後、330℃で2時間の熱処理工程を経て、非水電解質二次電池用負極を製造した。
(サイクル特性の評価)
非水電解質二次電池用負極と、1.3mol/LのLiPF6を含むエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートの混合溶液にビニレンカーボネートを添加した電解液と、金属Li箔対極を用いてリチウムイオン二次電池を構成し、充放電特性を調べた。特性の評価は、充放電時の放電容量を充電容量で割ったクーロン効率を用いた。
非水電解質二次電池用負極と、1.3mol/LのLiPF6を含むエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートの混合溶液にビニレンカーボネートを添加した電解液と、金属Li箔対極を用いてリチウムイオン二次電池を構成し、充放電特性を調べた。特性の評価は、充放電時の放電容量を充電容量で割ったクーロン効率を用いた。
まず、25℃環境下において、電流値を0.1C、電圧値を0.02V(vs.Li/Li+)まで定電流定電圧条件で充電を行い、電流値が0.05Cに低下した時点で充電を停止した。次いで、電流値0.1Cの条件で、電圧が1.5V(vs.Li/Li+)となるまで放電を行った。なお、1Cとは、1時間で満充電できる電流値である。また、充電と放電はともに25℃環境下において行った。次いで、0.1Cでの充放電速度で上記充放電を10サイクルまで繰り返した。
実施例1と2と3は、負極活物質材料が、シリコンドメインとシリサイドマトリックスの間に、第3相として柔軟なアルミニウムを有するため、容量維持率が高く良好なサイクル特性が得られた。一方で、シリコンの微粉末を負極活物質として用いる比較例1では数サイクルで微粉化が進み、放電容量が急激に減少した。また、負極活物質材料が領域Aを有しない比較例2では、充放電においてシリサイドマトリックスにクラックが入り、シリコンドメインの微粉化が進み、容量維持率が低くなった。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しえることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………二次電池用負極活物質材料
3………第1の相
5………第2の相
7………第3の相
9………第3の相
11………溶湯
13………溶湯
15………溶湯
17………材料
21………ガスアトマイズ装置
23………るつぼ
25………ノズル
27………噴出ガス
29………ガス噴射機
31………ガスジェット流
41………単ロール急冷装置
43………るつぼ
45………単ロール
47………合金
51………双ロール急冷装置
53………るつぼ
55………鋳造ロール
57………急冷装置
59………合金
61………溶融紡糸装置
63………るつぼ
65………容器
67………冷却液
69………ガイドロール
70………合金
71………非水電解質二次電池
73………正極
75………負極
77………セパレータ
79………電池缶
81………正極リード
83………正極端子
85………負極リード
87………電解質
89………封口体
100………シリコン粒子
101………第1のSEI
103………クラック
105………第2のSEI
107………クラック
3………第1の相
5………第2の相
7………第3の相
9………第3の相
11………溶湯
13………溶湯
15………溶湯
17………材料
21………ガスアトマイズ装置
23………るつぼ
25………ノズル
27………噴出ガス
29………ガス噴射機
31………ガスジェット流
41………単ロール急冷装置
43………るつぼ
45………単ロール
47………合金
51………双ロール急冷装置
53………るつぼ
55………鋳造ロール
57………急冷装置
59………合金
61………溶融紡糸装置
63………るつぼ
65………容器
67………冷却液
69………ガイドロール
70………合金
71………非水電解質二次電池
73………正極
75………負極
77………セパレータ
79………電池缶
81………正極リード
83………正極端子
85………負極リード
87………電解質
89………封口体
100………シリコン粒子
101………第1のSEI
103………クラック
105………第2のSEI
107………クラック
Claims (8)
- マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、
前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在することを特徴とする非水電解質二次電池用負極活物質材料。 - 前記第1の相の少なくとも一部の包絡直径が500nm未満であることを特徴とする請求項1に記載の負極活物質。
- 前記第1の相が、粒子径500nm以下の粒子、およびデンドライト幅が400nm以下のデンドライトのいずれか一方又は両方を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の負極活物質。
- 前記第1の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の負極活物質。
- 前記第3の相が、Al、Ag、Znからなる第1群と、Ga、In、Sn、Pb、Biからなる第2群と、Fe、Ni、Cu、Ti、Co、Cr、Zr、Vからなる第3群からなる群より選ばれる1種又は2種以上の単体、又は、第1群および第2群からなる群より選ばれる元素と、第3群から選ばれる元素との化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の負極活物質。
- 前記第2の相が、Si、Sn、Al、Pb、Sb、Bi、Ge、In、Zn、Agからなる群より選ばれる1種又は2種以上の元素と、元素Dとの化合物を含み、
前記元素Dは、Al、Y、Pr、Nb、Ti、Zr、Co、Cr、Mn、Fe、V、Hf、Ni、Mo、W、Ta、Re、Osから選択される1種又は2種以上の元素であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の負極活物質。 - マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、
前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を集電体上に塗布したことを特徴とする二次電池用負極。 - リチウムイオンを吸蔵および放出可能な正極と、
集電体上に活物質層を有する負極と、
前記正極と前記負極との間に配置されたセパレータとを有し、
リチウムイオン伝導性を有する電解質中に、前記正極と前記負極と前記セパレータとを設けた非水電解質二次電池であって、
前記負極の活物質層は、マトリックスである第2の相に、リチウム吸蔵性を有する第1の相が分散しており、前記第1の相及び前記第2の相と組成が異なり、ビッカース硬さ6.86GPa以下の第3の相が、前記第1の相及び前記第2の相の間に存在する非水電解質二次電池用負極活物質材料を含むことを特徴とする非水電解質二次電池。
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