JP2015056081A - 乗車支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予約した路線バスを容易に見分け得る乗車支援装置を提供する。【解決手段】乗車支援装置の一実施形態として、乗車支援システム10では、利用者が降車を予約したバス停(以下「降車バス停」という)の情報をバス停200に設けられる停留所装置50により受け付けると、降車バス停の情報を停留所装置50からバス100に搭載された乗車支援装置20に送信する。この降車バス停の情報を受信した乗車支援装置20は、利用者が待つバス停にバス100が近づいた時点で、車両前方の行先表示装置32や車両側方の行先表示装置33に降車バス停の名称を表示する。これにより、乗車支援システム10は、バス停200でバス100の乗車待ちをする利用者に対して乗車予定のバス100が到着することを告知する。【選択図】図1

Description

本発明は、停留所で路線バスの乗車待ちをする利用者に対して乗車予定の路線バスが到着することを告知する乗車支援装置に関するものである。
停留所で路線バスの乗車待ちをする利用者に対して乗車予定の路線バスが到着することを告知する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるバス運行管理システムがある。このシステムでは、運行管理装置と、停留所に設けられる停留所装置と、路線バスに搭載される車載装置を備える。路線バスの乗車待ちをする利用者は、乗車予定のバス路線を停留所の停留所装置により選択し予約する。すると、路線バスがその停留所に到着する際に車載装置が当該停留所装置に到着通知を送信する。これを受信した当該停留所装置は、路線バスの到着をディスプレィに表示したり音声により案内したりする。これにより、利用者は、自分が予約した路線バスの到着を知ることが可能になる。
特開2011−227550号公報
ところで、路線バスの運行路線が複数存在する場合、異なる路線を運行するバスが同じ停留所を経由することがある。例えば、第1系統の路線バスが始発停留所Aから途中停留所B,C,D,E,Fを経由して終着停留所Gに到着するのに対して、第2系統の路線バスが始発停留所Iから途中停留所J,K,E,L,Mを経由して終着停留所Nに到着する場合、途中停留所Eではこれら両系統のバスが停車する。
このように同じ停留所に異なる路線のバスが停車する場合、それぞれの系統の路線バスがほぼ同時に当該停留所に到着するケースもあり得る。そのようなケースでは、複数台の路線バスが当該停留所に列をなして停車する。そのため、たとえ上記特許文献1のバス運行管理システムの停留所装置による案内があったとしても、停留所には複数台のバスが停車していることから、利用者は自分が予約した路線バスを容易に見分けることは難しい。
このようなケースでは、例えば、路線バスの前方や側方に設けられる行先表示装置に表示される系統番号の違いで予約したバスを見分け得る。しかし、一般に利用者は、降車を予定する停留所は覚えていても、その停留所を経由する路線の系統番号までは正確に記憶しているとは限らない。そのため、行先表示装置に表示される系統番号では、予約した路線バスを誰もが容易に見分けられるわけではない。
また、降車を予定する停留所が終着停留所やその他の主要な停留所であり、その表示が路線バスの行先表示装置に表示される場合には、利用者はその表示を見て自分が予約した路線バスを見分け得る。しかし、降車予約をした停留所が終着停留所等の主要な停留所でない場合には、その停留所は行先表示装置に表示されない。そのため、利用者は、降車予約の停留所に停まるか否かを、停留所で待つ他の利用者や路線バスの運転士に尋ねることで自分が予約した路線バスを知ることになる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、予約した路線バスを容易に見分け得る乗車支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載された乗車支援装置は、路線バスに搭載される乗車支援装置であって、前記路線バスの運行路線に含まれる停留所の情報であり、前記路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得する降車情報取得部と、前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を視覚を介して告知可能な視覚情報を前記降車停留所の情報に基づいて生成する視覚情報生成部と、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に前記路線バスが接近した場合、前記視覚情報に基づいて前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を前記路線バスの車外前方または車外側方に向けて表示する停留所情報表示部と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載された乗車支援装置の発明では、降車情報取得部により、路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得し、視覚情報生成部により、路線バスが降車停留所に停車する旨を視覚を介して告知可能な視覚情報を降車停留所の情報に基づいて生成し、停留所情報表示部により、利用者が路線バスを待つ停留所に路線バスが接近した場合、視覚情報に基づいて路線バスが降車停留所に停車する旨を路線バスの車外前方または車外側方に向けて表示する。これにより、利用者は、接近する路線バスの停留所情報表示部に表示される「降車停留所に停車する旨」の表示を見ることにより、当該路線バスが降車を予約した路線バスであるか否かを判断することが可能になる。なお、「路線バスが接近する」とは、停留所において路線バスを待つ利用者が、当該停留所から路線バスの停留所情報表示部に表示される「路線バスが降車停留所に停車する旨」を視覚的に識別し得る距離に路線バスが近づくことである。また「車外側方」とは、路線バスの車外で停留所側の車外側方のことである。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載された乗車支援装置は、請求項1に記載された乗車支援装置において、前記停留所情報表示部は、前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号を、前記路線バスが他の停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号よりも視覚的に強調表示することを特徴とする。
請求項2に記載された乗車支援装置の発明では、停留所情報表示部は、路線バスが降車停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号を、路線バスが他の停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号よりも視覚的に強調表示する。これにより、「降車停留所に停車する旨」が視覚的に認識し易い形態で停留所情報表示部に表示される。
さらに、特許請求の範囲の請求項3に記載された乗車支援装置は、路線バスに搭載される乗車支援装置であって、前記路線バスの運行路線に含まれる停留所の情報であり、前記路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得する降車情報取得部と、前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を聴覚を介して告知可能な聴覚情報を前記降車停留所の情報に基づいて生成する聴覚情報生成部と、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に前記路線バスが接近した場合、前記聴覚情報に基づいて前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を前記路線バスの車外に向けて音響出力する停留所情報音響出力部と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載された乗車支援装置の発明では、降車情報取得部により、路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得し、聴覚情報生成部により、路線バスが降車停留所に停車する旨を聴覚を介して告知可能な聴覚情報を降車停留所の情報に基づいて生成し、停留所情報音響出力部により、利用者が路線バスを待つ停留所に路線バスが接近した場合、聴覚情報に基づいて路線バスが降車停留所に停車する旨を路線バスの車外に向けて音響出力する。これにより、利用者は、接近する路線バスの停留所情報音響出力部に出力される「降車停留所に停車する旨」の音(例えば合成音声等によるアナウンス)を聴くことにより、当該路線バスが降車を予約した路線バスであるか否かを判断することが可能になる。なお、「路線バスが接近する」とは、停留所において路線バスを待つ利用者が、当該停留所から路線バスの停留所情報音響出力部に音響出力される「路線バスが降車停留所に停車する旨」を聴覚的に識別し得る距離に路線バスが近づくことである。また「車外側方」とは、路線バスの車外で停留所側の車外側方のことである。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載された乗車支援装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗車支援装置において、前記降車停留所の情報は、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に設けられる降車予約装置を介して入力されることを特徴とする。
請求項4に記載された乗車支援装置の発明では、降車停留所の情報は、利用者が前記路線バスを待つ停留所に設けられる降車予約装置を介して入力される。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載された乗車支援装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗車支援装置において、前記降車停留所の情報は、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所またはこの停留所付近で前記利用者が所持する携帯端末装置を介して入力されることを特徴とする。
請求項5に記載された乗車支援装置の発明では、降車停留所の情報は、利用者が前記路線バスを待つ停留所またはこの停留所付近で利用者が所持する携帯端末装置を介して入力される。
本発明では、利用者は、接近する路線バスの停留所情報表示部に表示される「降車停留所に停車する旨」の表示を見ることにより、または「降車停留所に停車する旨」の音(例えば合成音声等によるアナウンス)を聴くことにより、当該路線バスが降車を予約した路線バスであるか否かを判断することが可能になる。したがって、予約した路線バスを容易に見分けることができる。
本発明の一実施形態に係る乗車支援装置を適用した乗車支援システムの構成例を示すシステム構成図である。 図2(A)は、本実施形態の乗車支援装置を搭載した路線バスの車内設備機器の構成例を示す説明図、図2(B)は、乗車支援装置の構成例を示すブロック図、である。 図3(A)は、乗車支援システムを構成するバス停の例を示す説明図、図3(B)は、停留所装置の構成例を示すブロック図、である。 停留所装置による予約受付処理の流れを示すフローチャートである。 予約受付処理において停留所装置の入出力装置に表示される画面例の説明図であり、図5(A)はメニュー表示画面、図5(B)は主要バス停表示画面、図5(C)は予約確認表示画面、である。 予約受付処理において停留所装置の入出力装置に表示される画面例の説明図であり、図6(A)はソフトキー表示画面、図6(B)はバス停候補表示画面、図6(C)は予約完了表示画面、である。 乗車支援装置による優先案内処理の流れを示すフローチャートである。 優先案内処理において行先表示装置に表示される表示例の説明図であり、図8(A)は通常時における行先表示の例、図8(B)は優先時における行先表示の例、である。
以下、本発明の乗車支援装置を乗車支援システムに適用した一実施形態を各図に基づいて説明する。まず、図1を参照して乗車支援システム10の構成を説明する。図1に示すように、乗車支援システム10は、路線バス(以下「バス」という)100に搭載される乗車支援装置20、このバス100が停車する停留所(以下「バス停」という)200に設けられる停留所装置50、および、管理センタ300により構成されている。
本実施形態では、乗車支援システム10は、利用者が降車を予定するバス停(以下「目的のバス停」という)の情報をバス停200に設けられる停留所装置50により受け付けると、その情報を停留所装置50からバス100に搭載された乗車支援装置20に送信する。この降車を予約したバス停(以下「降車バス停」という)の情報を受信した乗車支援装置20は、利用者が待つバス停に当該バス100が近づいた時点で、車両前方の行先表示装置32や車両側方の行先表示装置33に降車バス停の名称を表示する。これにより、乗車支援システム10は、バス停200でバス100の乗車待ちをする利用者に対して乗車予定のバス100が到着することを告知する。なお、図1において、バス停200の入出力装置55、バス100の行先表示装置32,33の部分は、薄墨色に着色されている。また、符号Lは、歩道空間と車道空間を区切る境界線を示す。
なお、管理センタ300は、典型的には、乗車支援装置20と停留所装置50の間でやり取りされる各種データを管理する機能を有するが、本実施形態では、管理センタ300は、これら装置20,50間の無線通信を中継する中継局の機能を主に担う。そのため、このような中継局を必要とすることなく、乗車支援装置20と停留所装置50が直接的に無線通信を行うことが可能である場合には、乗車支援システム10に管理センタ300を含まなくてもよい。
次に、図2に基づいて、乗車支援装置20を搭載するバス100の車内設備機器の構成例(図2(A)参照)および乗車支援装置20の構成例(図2(B)参照)をそれぞれ説明する。図2(A)に示すように、バス100は、乗客が降車の際に運賃を支払う「後払い方式」の乗合車両である。車内においては、降車口100bの付近には運賃箱101や運賃表示装置120が設けられ、また乗車口100aの付近にはICカードリードライタ103と整理券発行機105が設けられている。運転席の上方には放送装置35が設けられている。これには、図示されていない増幅装置や車内スピーカ、さらには車外スピーカ36が接続されている。また、客席の近くには、複数の降車ボタン107が設けられている。
これに対し、バス100の車外には行先表示装置32,33,34が設けられている。具体的には、バス100の前方上部に行先表示装置32が設けられ、乗車口100aと降車口100bの間の側方(進行方向左側)に行先表示装置33が設けられている。また、バス100の後方上部に行先表示装置34が設けられている。なお、行先表示装置33の下方には、前述の放送装置35に接続される車外スピーカ36が設けられている。
本実施形態では、降車口100bの上方に設けられる運賃表示装置120を乗車支援装置20として使用する。ここで、乗車支援装置20の構成を図2(B)を参照して説明する。図2(B)に示すように、乗車支援装置20は、MPU21、メモリ22、システムバス23、入出力インタフェース25、ディスプレィ27、GPSユニット28、通信インタフェース29等により構成されている。
MPU21は、乗車支援装置20を制御する演算処理装置であり、システムバス23等を介して、メモリ22、入出力インタフェース25等と接続されている。
メモリ22は、MPU21が使用する主記憶空間を構成する半導体記憶装置であり、例えば、プログラム領域を担うROMとワーク領域やデータ領域に割り当てられるDRAMとにより構成されている。ROMには、システムプログラム(いわゆるOS)や乗車支援装置20を制御するプログラム、例えば、後述する優先案内処理を実行可能な優先案内プログラム、さらには運賃表示装置120として機能させる運賃表示プログラム等が格納されている。ROMには、EEPROMやフラッシュメモリが含まれる。
本実施例では、乗車支援装置20は、データ領域として、システムプログラム等を記憶するROMのほかに、例えば、図略のデータメモリ(EEPROM等の半導体記憶装置)を備えている。このデータメモリには、運賃表示装置120として機能するために必要な運行情報データや運賃情報データが格納されている。なお、後述する優先案内処理で使用するバス停の名称は、この運行情報データに含まれている。
入出力インタフェース25は、ディスプレィ27、GPSユニット28や通信インタフェース29等とMPU21またはメモリ22との間で、シリアルやパラレル通信によりデータのやり取りを仲介するインタフェース装置である。
ディスプレィ27は、左右の2画面表示を可能にする液晶ディスプレィ装置である。このディスプレィ27は、前述した入出力インタフェース25を介してMPU21に接続されている。例えば、後述するように、停留所装置50から送信される降車バス停の情報に基づいて、降車ボタン107による降車信号に代えて、次のバス停で停車する旨の告知表示「つぎ止ります。」を行う。本実施形態では、このほか、運賃表示装置120としての運賃表示プログラムによる運賃表示処理によって、例えば、整理券番号1〜24に対する各金額情報を左右の両画面27a,27bに表示したり、またこのような運賃表を左画面27aに表示し、右画面27bに次停留所の案内情報を表示したりする。なお、これらの表示処理については特開2007−65622号公報に開示されているので、詳細はこれを参照されたい。
GPSユニット28は、図略のアンテナを介してGPS衛星からGPS信号を受信して測位データを出力するGPS受信機であり、GPSモジュールとも称されるものである。本実施形態では、緯度および経度からなる絶対位置情報によってバス100の現在位置を取得する。
通信インタフェース29は、外部装置に対して情報通信可能にするシリアル通信インタフェースであり、例えば、RS-232CやRS-422等の通信規格に準拠している。本実施形態では、例えば、通信インタフェース29を介して、無線通信装置31、行先表示装置32,33,34、放送装置35等の周辺機器や、前述した運賃箱101、ICカードリードライタ103、整理券発行機105、降車ボタン107等の車内設備機器に接続されている。なお、図2(B)においては、運賃箱101等の車内設備機器との接続は図示されていない。
無線通信装置31は、乗車支援装置20と停留所装置50とのデータのやり取りを無線通信回線により行うものであり、例えば、データ通信可能な業務無線装置や携帯電話装置等が使用される。本実施形態では、データ通信は、管理センタ300を中継した無線パケット通信網を介して行われる。無線通信装置31は、前述の通信インタフェース29に接続されている。
行先表示装置32,33,34は、例えば、赤、橙、緑の3色で発光可能な多色発光ダイオードをマトリックス状に配置して構成されるLED表示装置で、外部から入力される文字コードや制御コード等に基づいてドット表現可能な文字や図形を表示可能に構成されている。なお、文字コードはテキストデータに含まれる概念である。これらは、例えば、バス100の行き先名称や、主な経由停留所名称を表示する。
本実施形態では、行先表示装置32,33,34は、前述したように、バス100の外部の前方や後方、あるいは乗車口100aと降車口100bとの間の側方に設けられていることから、後述するように、乗車支援装置20による優先案内処理によって降車バス停の名称を行先表示装置32および行先表示装置33に出力することで、当該バス100を待つ利用者に降車バス停の名称を視覚的に認識可能にして告知することができる。なお、行先表示装置34は、バス100の後方に向けて表示することから、バス停200で待つ利用者がその表示に気がつくことは難しい。そのため、本実施形態では、行先表示装置34については、通常時における行先表示を行い、優先案内処理による降車バス停の名称の表示は行わない。
放送装置35は、前述したように、運転席の上方に設置されて合成音声により車内アナウンス等の音声信号を発して増幅装置に出力するものである。放送装置35は、予め記憶されているメッセージの他に、例えば、外部から入力されるテキストデータ(文字コード)に基づいて合成音声を生成し得る。また、この合成した音声信号を増幅装置を介して外部に出力可能に構成されている。本実施形態では、放送装置35は、車外スピーカ36にも音声アナウンスを出力可能に構成されている。このため、後述する乗車支援装置20による優先案内処理によって、降車バス停の名称を構成する複数の文字コードを乗車支援装置20から放送装置35に出力することで、当該バス100を待つ利用者に降車バス停の名称を聴覚的に認識可能にして告知することができる。
続いて、図1および図3に基づいて、停留所装置50が設けられるバス停200の構成例および停留所装置50の構成例をそれぞれ説明する。図1および図3(A)に示すように、バス停200は、バス100を待つ利用者が降車を予定するバス停の予約を受け付けたり、当該バス停200を経由する複数の路線に対応して各系統ごとにバス100の接近情報を表示したりするものである。
バス停200は、主に、正面が側面よりも幅広に構成される、例えば、長細の薄箱形状に形成された本体201と、この本体201の上部に取り付けられる円盤形状の名称板203とから構成されており、支柱205を介して地面等の設置面Gに縦長状態で自立可能に構成されている。名称板203は、本体201の側面方向に表示面が向くように設けられており、その表示面には当該バス停200の停留所名称がペイントされている。
本体201は、設置状態において、その正面の最上段に当該バス停200の停留所名称が表示されている。図3(A)に示す例の名称欄には、「○○○停留所前」と表示されている。この名称欄の下段には、バス100の接近情報を系統ごとに明示する案内表示パネル57が設けられている。この案内表示パネル57の下段、つまり本体201の上下方向ほぼ中央には、入出力装置55が設けられている。入出力装置55は、後述する予約受付処理によるメニュー画面等を表示したり、あるいは利用者が選択する降車バス停の情報を入力可能にしたりする。また、入出力装置55は、案内表示パネル57では表示されない、例えば、当該バス停200を経由する各系統の時刻表や路線図等のバス運行に関わる情報を表示して利用者に提供したりもする。
入出力装置55および案内表示パネル57は、いずれも本体201のやや下方に内蔵された停留所装置50により表示制御されている。なお、これらを駆動する直流電源は、例えば、交流電源ラインに接続される図略の直流電源装置から供給されたり、あるいは図略のソーラーパワーユニット(太陽電池パネル、充電制御装置および蓄電池により構成される)から供給されている。
ここで、停留所装置50の構成を図3(B)を参照して説明する。図3(B)に示すように、停留所装置50は、MPU51、メモリ52、システムバス53、入出力インタフェース54、無線通信ユニット59等により構成されている。
MPU51は、停留所装置50を制御する演算処理装置であり、システムバス53等を介して、メモリ52、入出力インタフェース54等と接続されている。
メモリ52は、MPU51が使用する主記憶空間を構成する半導体記憶装置であり、例えば、プログラム領域を担うROMとワーク領域やデータ領域に割り当てられるDRAMとにより構成されている。ROMには、システムプログラム(いわゆるOS)や停留所装置50を制御するプログラム、例えば、後述する予約受付処理を実行可能な予約受付プログラムや、バス運行に関わる情報等を入出力装置55に表示するプログラム、さらには案内表示パネル57にバス100の接近情報を表示するプログラム等が格納されている。また、ROMには、当該バス停200を経由する各路線ごとに対応して、それぞれの路線を構成するすべてのバス停の名称データが予め格納(記憶)されており、これらの名称データには、主要なバス停を選択し得るコードや名称の先頭文字等で平仮名検索可能なコード等が付加されている。なお、ROMには、EEPROMやフラッシュメモリが含まれる。
入出力インタフェース54は、入出力装置55、案内表示パネル57や無線通信ユニット59等とMPU51またはメモリ52との間で、シリアルやパラレル通信によりデータのやり取りを仲介するインタフェース装置である。
入出力装置55は、例えば、タッチパネル55aと液晶ディスプレィ55bにより構成されるマンマシンインタフェースであり、MPU51により制御されている。例えば、液晶ディスプレィ55bの表面を視覚的に透明なタッチパネル55aが覆うことにより、利用者が入出力装置55の表示画面を指先等で触れることによって画面表示された選択ボタンやソフトウェアキーボードを操作することが可能に構成されている。本実施形態では、後述するように、利用者が降車を予定するバス停を予約する際に使用される。
案内表示パネル57は、バス100の現在位置に伴って時々刻々と変化するバス100の接近情報を系統ごとに明示する表示装置である。例えば、複数の主要バス停表示の間に設けられる個々のLED表示器の点灯や消灯によってバス100の接近情報を表現可能に構成されている。本実施形態では複数の路線が当該バス停200を経由する。そのため、案内表示パネル57は、これらの路線に対応して各系統ごとにバス100の接近情報を表示可能に構成されている。
無線通信ユニット59は、停留所装置50と乗車支援装置20の間のデータ通信を無線通信回線により行うものであり、例えば、データ通信可能な業務無線装置や携帯電話装置等が使用される。データ通信は、例えば、管理センタ300を中継した無線パケット通信網を介して行われる。
このように構成されるバス停200の停留所装置50により利用者が降車を予定するバス停の予約を受け付けてバス100の乗車支援装置20に送信すると、これを受信した乗車支援装置20は、それを搭載するバス100がバス停200に接近したタイミングで、降車バス停の情報に基づいてバス100の前方や側方に降車バス停の名称を表示する。
次に、バス停200の停留所装置50による降車予定のバス停の予約を受け付ける処理(予約受付処理)を図4〜図6を参照して説明する。この処理は、停留所装置50のメモリ52に格納されている予約受付プログラムをMPU51が実行することにより実現される。処理を開始するタイミングとしては、典型的には、例えば、停留所装置50の電源投入後、所定の初期化処理が完了した後である。
図4に示すように、予約受付処理では、まずステップS101によりメニュー表示処理が行われる。この処理では、降車予定のバス停の予約を受け付ける方式として、例えば、主なバス停の一覧表示から目的のバス停の名称を選択して予約する方式(以下「一覧選択方式」という)と、目的のバス停の名称を50音のソフトウェアキーボードから入力して予約する方式(以下「50音入力方式」という)と、を選択し得るメニュー画面を入出力装置55の液晶ディスプレィ55bに表示する(図5(A)参照)。
これにより、図5(A)に示すように、利用者は、液晶ディスプレィ55bに表示された「主なバス停」(一覧選択方式)と「50音から入力する」(50音入力方式)とのいずれかを選択することが可能になる。この選択は、利用者による入出力装置55のタッチパネル55aの操作により行われる。なお、この図5(A)に示すメニュー画面では、乗車支援システム10のことを「降車バス停表示システム」と、またバス100に設けられる行先表示装置32,33のことを「前面及び側面の表示器」と、それぞれ表示していることに注意されたい。
次のステップS103では、利用者による選択入力があるか否かを判断する処理が行われる。そして、選択入力がある場合には(S103;Yes)、続くステップS105によりその予約方式が「一覧選択方式」であるか「50音入力方式」であるかを判断する処理が行われる。これに対して、選択入力がない場合には(S103;No)、前のステップS101のメニュー表示処理に戻る。
利用者が予約方式として「一覧選択方式」を選んでいる場合には(S105;「一覧選択方式」)、ステップS111により主要バス停表示処理が行われる。これにより、例えば、図5(B)に示すような主なバス停の名称の一覧が液晶ディスプレィ55bに表示されて、利用者による目的のバス停の名称の選択が可能になる。このような主要バス停の一覧は、メモリ52に格納されているバス停の名称データとこれらに付加されている主要なバス停を選択し得るコードに基づいて表示される。また、この画面の例では、一つ前の画面に戻るための「戻る」ボタンも表示されている。このボタンを利用者が選択した場合には、図5(A)に示すメニュー画面に戻ることを許容している。なお、この図に示す主なバス停の名称の一覧では、「市役所前」を除いて、他のバス停の名称を「○○○○前」と便宜的に表示していることに注意されたい。
続くステップS113では、ステップS111において利用者により目的のバス停の名称が選択されているか否かを判断する処理が行われる。そして、バス停の名称が選択されている場合には(S113;「選択」)、続くステップS131によりその選択されたバス停の名称、つまり目的のバス停の名称が液晶ディスプレィ55bに表示される(図5(C)参照)。一方、「戻る」ボタンが選択されている場合には(S113;「戻る」)、前述したメニュー画面(図5(A)参照)の表示に戻るため、ステップS101に処理を移行する(ラベル「1」からラベル「1’」へ)。
これに対して、ステップS105により、利用者が予約方式として「50音入力方式」を選んでいる場合には(S105;「50音入力方式」)、ステップS121によりソフトキー表示処理が行われる。例えば、図6(A)に示すように、50音順に配列される「平仮名キー」ボタンにより構成されたソフトウェアキーボード(ソフトキー)が液晶ディスプレィ55bに表示される。これにより、利用者は目的のバス停の名称を平仮名入力することが可能になる。この図に示される例では、入力ボックスに「しやく」の3文字が入力されている。なお、この画面に表示されている「訂正」ボタンは入力した文字の誤りを正す場合に、また「決定」ボタンはバス停の名称入力が完了した場合に、さらに「戻る」ボタンは一つ前の画面、即ち図5(A)に示すメニュー画面に戻る場合に、それぞれ選択される。
本実施形態では、バス停の名称を構成する平仮名の文字列の一部が入力されている場合でも、その一部の文字列から名称を検索することが可能であればそのような入力も許容する。即ち、メモリ52に格納されているバス停の名称データとこれらに付加されている平仮名検索が可能なコードに基づいて、入力された平仮名の文字列の一部を先頭文字等に含む名称が存在する場合にはその入力を許容し、そのような名称が存在しない場合にはその入力を拒否する。
続くステップS123では、ステップS121において利用者による文字列の50音入力が完了しているか否かを判断する処理が行われる。50音入力が完了している場合には(S123;「決定」)、続くステップS125のバス停候補表示処理に移り、「戻る」ボタンが選択されている場合には(S123;「戻る」)、図5(A)に示すメニュー画面の表示に戻るため、ステップS101に移行する(ラベル「1」からラベル「1’」へ)。
そして、ステップS125によるバス停候補表示処理では、ステップS121による入力された文字列に基づいて該当するバス停の名称を検索して液晶ディスプレィ55bに表示する。これにより、バス停候補の一覧が画面表示されるため、利用者による目的のバス停の名称の選択が可能になる。この一覧は、メモリ52に格納されているバス停の名称データとこれらに付加されている平仮名検索が可能なコードに基づいて検索されて表示される。バス停の名称が選択されると、続くステップS131によりその選択されたバス停の名称、つまり降車バス停の名称が液晶ディスプレィ55bに表示される(図5(C)参照)。
先の例では、「しやく」の3文字を入力した後、「決定」ボタンを選択すると、例えば、図6(B)に示すようなバス停候補の一覧画面が表示される。この画面の例は、「しやく」の3文字を含むバス停の名称として、「市役所前」、「市役所北口」および「市役所通り3丁目」の3件が検索された場合の表示である。そして、これらの中から「市役所前」が選択されると、図5(C)に示すように、降車バス停として「市役所前」を予約することを確認する画面が表示される。
ステップS131では、降車バス停の確認表示処理が行われる。即ち、このステップでは、ステップS111やステップS125により表示されたバス停の名称の中から、利用者が選択したバス停の名称を降車バス停として決定して良いかを利用者に確認する。例えば、図5(C)に示す画面を液晶ディスプレィ55bに表示し、決定して良い場合には「決定」ボタンを選択し、そうでない場合には「戻る」ボタンを選択するように利用者に促す。
そして、続くステップS133により、ステップS131によって選択されたボタンを判定し、選択されたボタンが「決定」である場合には(S133;「決定」)、続くステップS135に処理を移行する。これに対し、選択されたボタンが「戻る」であり、予約方式が「一覧選択方式」である場合には(S133;「一覧選択方式」)、図5(B)に示す主要バス停の一覧表示に戻るため、ステップS111に移行する(ラベル「2」からラベル「2’」へ)。一方、選択されたボタンが「戻る」であり、予約方式が「50音入力方式」である場合には(S133;「50音入力方式」)、図6(B)に示すバス停候補の一覧表示に戻るため、ステップS125に移行する(ラベル「3」からラベル「3’」へ)。
ステップS135では、バス停情報送信処理が行われる。具体的には、ステップS131の予約確認表示処理で表示された降車バス停の情報を無線通信ユニット59を介して乗車支援装置20に送信する。降車バス停の情報とは、例えば、そのバス停を一義的に特定可能な停留所番号や停留所名称のことであり、データ形式はバイナリ、テキストのいずれでもよい。これにより、バス100に搭載される乗車支援装置20に対して降車バス停の情報が送信される。
また、停留所装置50において、この降車バス停を経由するバス100であって、当該バス停200に最も近いバス100、つまり当該バス停200に次に到着するバス100を特定することが可能である場合には、そのバス100を識別可能な情報(例えば、バス100の識別コード)を降車バス停の情報に付加して送信する。これにより、最寄りのバス100に対して降車バス停の情報が送信されるため、後発のバス100が誤った表示をすることを防止することができる。
ステップS137では、降車バス停の予約完了表示処理が行われる。例えば、ステップS135による降車バス停の情報の送信に対して、バス100の乗車支援装置20が受信した旨の応答信号を返す場合にはその応答を確認して、例えば、図6(C)に示すような予約完了画面が表示される。この例では、降車バス停として「市役所前」を予約し、その表示例として「市役所前」に上線(オーバーライン)が付けられたものが、到着するバス100の行先表示装置32,33に表示される旨が明示されている。なお、この画面に表示されている「Topへ」ボタンを選択した場合には、ステップS101のメニュー表示処理に戻る。また、この画面が一定時間(例えば数十秒間〜1分間)表示されると、一連の本予約受付処理を終了し、再度、ステップS101から処理を開始する。
続いて、バス100に搭載される乗車支援装置20による降車バス停を行先表示装置32等に表示する処理(優先案内処理)を図7および図8を参照して説明する。この処理は、乗車支援装置20のメモリ22に格納されている優先案内プログラムをMPU21が実行することにより実現される。処理を開始するタイミングとしては、典型的には、例えば、乗車支援装置20の電源投入後、所定の初期化処理が完了した後である。
図7に示すように、優先案内処理では、まずステップS501によりバス停情報受信処理が行われる。具体的には、通信インタフェース29に接続される無線通信装置31から受信データを取得する。そして、続くステップS503によりその受信データにバス停情報、即ち停留所装置50から送信されてくる降車バス停の情報が含まれているか否かを判断してバス停情報の受信を確認する。降車バス停の情報が含まれていない場合には(S503;No)、ステップS501に戻って、再度、無線通信装置31から受信データを取得する。これに対して、降車バス停の情報が含まれている場合には(S503;Yes)、次のステップS505に処理を移行する。
ステップS505では、案内情報生成処理が行われる。例えば、この処理では、バス100が降車バス停に停車する旨を視覚を介して告知可能な優先案内情報(視覚情報)として、降車バス停の情報に基づいて乗車支援装置20から行先表示装置32,33に出力する文字コードや制御コード等を生成する。具体的には、例えば、通常の運行時(通常時)に行先表示装置32,33に表示させる態様をベースにして、その一部を降車バス停の名称に変更した表示が行われるように、行先表示装置32,33に出力する文字コードや制御コード等を修正する。降車バス停の名称を表示させる文字コードは、ステップS501により取得した受信データに含まれる降車バス停の情報に基づいて、図略のデータメモリに格納されている運行情報データから検索する。
例えば、停留所装置50から送られてくる降車バス停の情報が、「32系統」の路線が含むバス停「市役所前」に対応する停留所番号である場合、運行情報データ(路線データ)を検索してこの停留所番号に対応する文字コード「市役所前」を見つけ出す。そして、通常時の行先表示において行先表示装置32,33に出力する文字コードや制御コード等の一部を、検索により得られた「市役所前」の文字コードに修正する。図8(A)に示すように、通常時において行先表示の態様が、系統番号「32」と、終着停留所の名称「緑山団地」と、経由地として主要なバス停の名称「市民体育館」および「大学病院前」と、により構成される場合には、経由地の名称のうち、最後に表示される「大学病院前」を降車バス停の名称「市役所前」に修正する。これにより、優先案内情報として、乗車支援装置20から行先表示装置32,33に出力する文字コードや制御コード等が生成される。
また、このステップS505による処理では、バス100が降車バス停に停車する旨を聴覚を介して告知可能な優先案内情報(聴覚情報)として、降車バス停の情報に基づいて乗車支援装置20から放送装置35に出力する文字コードを生成する。具体的には、例えば、通常の運行時(通常時)に放送装置35に合成音声出力させる態様をベースにして、その最後に降車バス停の名称を付加した合成音声出力が行われるように、放送装置35に出力する文字コードを修正する。降車バス停の名称を合成音声で発音させる文字コードは、ステップS501により取得した受信データに含まれる降車バス停の情報に基づいて、図略のデータメモリに格納されている運行情報データから検索する。
例えば、図8(A)に示す表示内容に対応して、「このバスは、32番系統、市民体育館、大学病院前経由、緑山団地行きです。」というアナウンスを通常時において放送装置35により行う場合には、優先案内時においては、例えば、「このバスは、32番系統、市民体育館、大学病院前経由、緑山団地行きです。このバスは市役所前にも止ります。」というように、通常時の案内内容に、降車バス停の名称「市役所前」を付け加えそこにも停車するアナウンスを行う。このような修正を行うことにより、優先案内情報として、乗車支援装置20から放送装置35に出力する文字コードや制御コード等が生成される。
続くステップS507では、バス停情報取得処理が行われる。この処理では、当該バス100が次に停車するバス停が利用者が待つバス停であるか否かを次のステップS509で判断する必要から、次に停車するバス停の情報を取得する。このバス停の情報は、乗車支援装置20が運賃表示装置120として機能するために運賃箱101等から取得しているので、それを用いる。バス停の情報は、例えば停留所番号である。
ステップS509では、このバス停の情報に基づいて、次に停車するバス停が利用者が待つバス停であるか否かを判断する。そして、次に停車するバス停が利用者が待つバス停でない場合には(S509;No)、ステップS507に戻って、再度、バス停情報取得処理を行う。つまり、次に停車するバス停が利用者が待つバス停でない限り、降車バス停を優先的に案内する必要がないため、次に停車するバス停が利用者が待つバス停であるまで、ステップS507によるバス停情報取得処理を繰り返す。
これに対して、次に停車するバス停が利用者が待つバス停である場合には(S509;Yes)、続くステップS511により当該バス100の現在位置情報を取得する。当該バス100の現在位置情報は、例えば、GPSユニット28から緯度・経度の情報を取得する。そして、GPSユニット28から取得した当該バス100の現在位置情報に基づいて、当該バス100が利用者が待つバス停に接近しているか否かを判断する。「利用者が待つバス停に接近する」とは、バス停200においてバス100を待つ利用者が、バス100の行先表示装置32,33による文字表示や図形表示を当該バス停200から視覚的に識別し得る距離まで、またはバス100の車外スピーカ36から音響出力される合成音声によるアナウンスを当該バス停200から聴覚的に識別し得る距離まで、バス100が当該バス停200に近づくことをいう。
当該バス100が利用者が待つバス停に接近していると判断される場合には(S513;Yes)、ステップS515により降車バス停案内処理を行う。即ち、ステップS505により生成した優先案内情報である文字コードや制御コード等を、行先表示装置32、33や放送装置35に出力する。これにより、例えば、図8(B)に示すように、行先表示装置32,33に降車バス停の名称が表示される。また前述したような放送装置35による降車バス停の名称のアナウンス(合成音声)が車外スピーカ36から音響出力される。一方、当該バス100が利用者が待つバス停に接近していると判断されない場合には(S513;No)、ステップS511に戻り、再度、当該バス100の現在位置情報を取得する。即ち、当該バス100による行先表示装置32,33の案内表示が当該バス停200から視覚的に識別し得る距離に、または当該バス100による放送装置35の音響出力が当該バス停200から聴覚的に識別し得る距離に、当該バス100が当該バス停200に近づくまで、ステップS511による現在位置取得処理を繰り返す。
ステップS515による降車バス停案内処理は、バス100が当該バス停200に到着した後、当該バス停200を発車するまで継続して行われる。即ち、ステップS517により当該バス停200をバス100が発車したか否かを判断し、発車していない場合には(S517;No)、ステップS515に戻って再度、降車バス停案内処理が行われる。バス100の発車は、例えば、乗車口100aまたは降車口100bの扉の開閉信号に基づいて停車中に開状態に移行した扉が閉状態に戻ることによる開閉信号の変化により検出される。また、停車中のバス100の位置は、発車後、移動するため、例えば、GPSユニット28から出力される絶対位置情報の変化によっても検出可能である。さらに、車速センサによる速度の変化によっても検出可能である。バス100が発車している場合には(S517;Yes)、一連の本優先案内処理を終了して、再度、ステップS501から処理を開始する。
以上説明したように、本実施形態に係る乗車支援システム10を構成する乗車支援装置20によると、バス100の乗車待ちをする利用者が停留所装置50により降車を予約した降車バス停の情報を取得し(S501,S503;Yes)、バス100が降車バス停に停車する旨を視覚を介して告知可能な優先案内情報を降車バス停の情報に基づいて生成し(S505)、利用者が待つバス停200にバス100が接近した場合(S513;Yes)、優先案内情報に基づいてバス100が降車バス停に停車する旨、例えば、降車バス停の名称を行先表示装置32,33に表示する。これにより、利用者は、接近するバス100の行先表示装置32,33に表示される降車バス停の名称等の表示を見ることにより、当該バス100が降車を予約したバス100であるか否かを判断することが可能になる。したがって、予約したバス100を容易に見分けることができる。
また、乗車支援装置20によると、バス100の乗車待ちをする利用者が停留所装置50により降車を予約した降車バス停の情報を取得し(S501,S503;Yes)、バス100が降車バス停に停車する旨を聴覚を介して告知可能な優先案内情報を降車バス停の情報に基づいて生成し(S505)、利用者が待つバス停200にバス100が接近した場合(S513;Yes)、優先案内情報に基づいてバス100が降車バス停に停車する旨、例えば、降車バス停の名称のアナウンスを放送装置35により出力して車外スピーカ36から音響出力する。これにより、利用者は、接近するバス100の車外スピーカ36から出力されるアナウンスを聴くことにより、当該バス100が降車を予約したバス100であるか否かを判断することが可能になる。したがって、予約したバス100を容易に見分けることができる。
なお、本実施形態では、図8(B)に示すように、バス100が降車バス停に停車する旨を「降車バス停の名称」とそれに付した上線(オーバーライン)との組み合わせによって表現したが、例えば、他のバス停の名称よりも「降車バス停の名称」の表示サイズ(文字サイズ)を大きく設定したり、その文字の表示色を他の文字よりも目立つ赤や橙等の暖色系に設定したり、その文字の線幅を他の文字よりも太く設定したり、してもよい。また、「降車バス停の名称」を表示する文字を線枠や記号で囲んだり、ブリンク表示させたり、表示の輝度を他の文字表示よりも高くしたり、してもよい。さらに「降車バス停の名称」を図形や記号で表現できる場合には、他のバス停の名称を文字で表示し、「降車バス停の名称」を図形や記号で表示してもよい。これらによると、「降車バス停の名称」をより目立つように表示することが可能になる。
また、図8(B)に示す例では、バス100のバス停側の車外側方に設けられる行先表示装置33のうち、バス100の進行方向に前後両側に細長い上段部分の表示枠内に表示する表示態様を例示したが、その下段部分の表示枠内(通常時には経由する主要なバス停が表示される)に表示してもよい。この行先表示装置33の下段部分の表示枠内に表示する場合には、行先表示装置33の上段部分に比べて上下方向に幅広で表示面積も大きいため、「降車バス停の名称」をさらに目立つように表示することが可能になる。
さらに、本実施形態では、バス停200に設けられる停留所装置50から降車バス停を予約する構成について説明したが、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯型情報処理端末装置から降車バス停を予約し得るように、携帯型情報処理端末装置において図4に示す予約受付処理を実現可能なアプリケーションソフトを構成してもよい。この場合、携帯型情報処理端末装置は、携帯電話回線や無線LAN回線により管理センタ300等を介してバス100の乗車支援装置20と無線データ通信を行う機能が必要である。また、携帯型情報処理端末装置は、その現在位置から最寄りのバス停200を正確に把握し得るため、GPSユニットにより現在位置情報を取得可能であることが望ましい。なお、停留所装置50にBluetooth(登録商標)のプロトコルに準拠する近距離無線通信機能を追加することにより、Bluetooth(登録商標)の機能を備える携帯型情報処理端末装置により実行する予約受付処理(図4)において、バス停情報送信処理(S135)を停留所装置50を介して行うことが可能になる。この場合、携帯型情報処理端末装置は、携帯電話回線や無線LAN回線により管理センタ300等を無線データ通信を行う機能は備えてなくてもよい。
さらにまた、本実施形態では、バス停200において、バス100を待つ1人の利用者が停留所装置50から降車バス停を予約する場合を例示して説明したが、バス停200で待つ複数の利用者がそれぞれ異なったバス停を予約する場合にも、本発明の乗車支援装置を適用することが可能である。この場合、バス100に搭載される乗車支援装置20では、複数の降車バス停を行先表示装置32,33において表示したり、複数の降車バス停を放送装置35から出力する合成音声によりアナウンスを行う。行先表示装置32,33による複数の降車バス停の表示において、表示範囲が不足する場合には、降車バス停の名称等をロールテロップのように進行方向前側や進行方向後側に流して表示する。
10…乗車支援システム
20…乗車支援装置
21…MPU(降車情報取得部、視覚情報生成部、聴覚情報生成部)
22…メモリ(降車情報取得部、視覚情報生成部、聴覚情報生成部)
27…ディスプレィ
28…GPSユニット
31…無線通信装置(降車情報取得部)
32,33…行先表示装置(停留所情報表示部)
35…放送装置(停留所情報音響出力部)
36…スピーカ(停留所情報音響出力部)
50…停留所装置(降車予約装置)
51…MPU
52…メモリ
55…入出力装置
55a…タッチパネル
55b…液晶ディスプレィ
57…案内表示パネル
59…無線通信ユニット
100…バス(路線バス)
120…運賃表示装置(乗車支援装置)
200…バス停(利用者が路線バスを待つ停留所)
300…管理センタ

Claims (5)

  1. 路線バスに搭載される乗車支援装置であって、
    前記路線バスの運行路線に含まれる停留所の情報であり、前記路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得する降車情報取得部と、
    前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を視覚を介して告知可能な視覚情報を前記降車停留所の情報に基づいて生成する視覚情報生成部と、
    前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に前記路線バスが接近した場合、前記視覚情報に基づいて前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を前記路線バスの車外前方または車外側方に向けて表示する停留所情報表示部と、
    を備えることを特徴とする乗車支援装置。
  2. 前記停留所情報表示部は、前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号を、前記路線バスが他の停留所に停車する旨を告知する文字、図形または記号よりも視覚的に強調表示することを特徴とする請求項1に記載の乗車支援装置。
  3. 路線バスに搭載される乗車支援装置であって、
    前記路線バスの運行路線に含まれる停留所の情報であり、前記路線バスの乗車待ちをする利用者が降車を予約した降車停留所の情報を取得する降車情報取得部と、
    前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を聴覚を介して告知可能な聴覚情報を前記降車停留所の情報に基づいて生成する聴覚情報生成部と、
    前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に前記路線バスが接近した場合、前記聴覚情報
    に基づいて前記路線バスが前記降車停留所に停車する旨を前記路線バスの車外に向けて音響出力する停留所情報音響出力部と、
    を備えることを特徴とする乗車支援装置。
  4. 前記降車停留所の情報は、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所に設けられる降車予約装置を介して入力されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗車支援装置。
  5. 前記降車停留所の情報は、前記利用者が前記路線バスを待つ停留所またはこの停留所付近で前記利用者が所持する携帯端末装置を介して入力されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗車支援装置。
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