JP2015055307A - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】外方部材2が、炭素鋼から塑性加工によって形成された外側軌道部材15と、この外側軌道部材15の外周面側に配置された外殻部材16とを備え、この外殻部材16が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維帯で構成され、外側軌道部材15の外周面に沿ってそれぞれ巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合されたプリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成されると共に、車体取付フランジ23が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料を予めフランジ外周の輪郭形状に成形して合成樹脂で固めた板材を軸方向に複数枚積層させて固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い合成樹脂で固化して形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の車輪を回転自在に支承する車輪用軸受装置、特に、軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置に関するものである。
従来から自動車等の車輪を支持する車輪用軸受装置は、車輪を取り付けるためのハブ輪を転がり軸受を介して回転自在に支承するもので、駆動輪用と従動輪用とがある。構造上の理由から、駆動輪用では内輪回転方式が、従動輪用では内輪回転と外輪回転の両方式が一般的に採用されている。この車輪用軸受装置には、所望の軸受剛性を有し、ミスアライメントに対しても耐久性を発揮すると共に、燃費向上の観点から回転トルクが小さい複列アンギュラ玉軸受が多用されている。この複列アンギュラ玉軸受は、固定輪と回転輪との間に複数のボールを介在させ、このボールに所定の接触角を付与して固定輪および回転輪に接触させている。
また、車輪用軸受装置には、懸架装置を構成するナックルとハブ輪との間に複列アンギュラ玉軸受等からなる車輪用軸受を嵌合させた第1世代と称される構造から、外方部材の外周に直接車体取付フランジまたは車輪取付フランジが形成された第2世代構造、あるいは、ハブ輪の外周に一方の内側転走面が直接形成された第3世代構造とに大別されている。
近年、こうした車輪用軸受装置において、耐久性の向上や低コスト化は無論のこと、燃費向上のために軽量化が進んでいる。例えば、図9に示す車輪用軸受装置51は、内方部材52と、外方部材53と、複列のボール54とを備えている。内方部材52は、ハブ輪55と、このハブ輪55に固定された内輪56とからなる。ハブ輪55は、外周に車輪取付フランジ55aと、内側転走面55bと、小径段部55cとが形成されている。内輪56は、外周に内側転走面56aが形成され、ハブ輪55の小径段部55cに圧入固定されている。
外方部材53は、内方部材52の外方に配置され、図10に示すように、取付部材57と外輪58とを備えている。取付部材57は、略円筒状に形成され、アルミ二ウム合金またはマグネシウム合金等、鋼以外の軽量な材料により形成されている。これにより、外方部材53を軽量化することが可能となる。
取付部材57の外周面には、車体取付フランジ59が形成され、この車体取付フランジ59は、円筒状の基部59aと、ナックル取付部59bとを有している。ナックル取付部59bは、基部59aの外周面に等間隔で複数個形成され、ナックル取付部59bには、図示しない車両の懸架装置(ナックル)が取付けられる。
外輪58は、外周面が取付部材57の内周面と接触した状態で、取付部材57の内方に配置されている。外輪58は、汎用軸受に用いられる軸受鋼を材料として、通常の焼入れによって硬化処理が施されている。そして、外輪58の硬度は、転がり疲労寿命に必要な硬度として650Hv(ビッカース硬さ)以上に選定されている。
外輪58は、内周に複列の外側転走面58a、58aが形成され、この外側転走面58aが形成されている部分における最小肉厚W(以下、最小肉厚Wとする)は、ボール54の直径の10%以上40%以下に選定されている。好ましくは、最小肉厚Wは、ボール54の直径の20%以上30%以下に選定される。これにより、外輪58について、軽量化しつつ、適切な転がり疲労寿命を確保することが可能となる。
外輪58の厚肉部58bの軸方向の略中央位置には、取付部材57と外輪58とが組み合わされた状態で、挿通孔60と一連となる雌ねじ穴61が形成されている。この雌ねじ穴61にボルトからなる固定部材62が締結されている。これにより、取付部材57と外輪58との間にクリープ現象が発生するのを抑制することが可能となる(例えば、特許文献1参照。)。
この従来の車輪用軸受装置51では、軽量化を図りつつ、軸受寿命と耐クリープ性を確保することができるという特徴を備えている。然しながら、取付部材57の材料として例示されているアルミ二ウム合金またはマグネシウム合金あるいは炭素繊維やガラス繊維入りの合成樹脂、所謂補強繊維強化プラスチックにおいて、例えば、アルミ二ウム合金は比重2.7で引張強度260N/mm、マグネシウム合金では比重1.8で引張強度240N/mmであり、炭素鋼材の比重7.7、引張強度780N/mmと比較すると、比重は炭素鋼材を100とした時、アルミ二ウム合金は35、マグネシウム合金では23であるが、引張強度は炭素鋼材を100とした時、アルミ二ウム合金で33、マグネシウム合金では31となる。すなわち、炭素鋼材と同等の引張強度を得るには、いずれも略3倍の断面積を必要とするので、軽量化の効果は、アルミ二ウム合金ではほとんどなく、また、マグネシウム合金では略30%で軽量・コンパクト化にはならない現状である。
一方、ペレット状の材料を射出成形する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)では、炭素繊維と樹脂の割合が50%前後で比重2.0前後となるが、炭素繊維が短く裁断されるため、引張強度は期待できなく、合金と同様、断面積を大きくする必要があり、軽量・コンパクト化の実現は難しい。ここで、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とは、炭素繊維(CF)とエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂をバインダで積層した複合材料をいう。
こうした問題を解決すべく、例えば、図11に示すような車輪用軸受装置が提案されている。この車輪用軸受装置は、ハブ輪63や外方部材64の車輪取付フランジ65および車体取付フランジ66の一部を、プリプレグ(の状態)を経て積層された炭素繊維複合材料で形成し、このフランジ部65a、66aに、外周に凹凸形状を有する円筒状の金属製部材を介して固定ボルト67が締結されるようにし、軽量化を図っている(例えば、特許文献2参照。)。ここで、プリプレグとはCFRPの中間体で、炭素繊維に熱硬化性樹脂を含浸させた半硬化状態のものをいい、プレスと熱により硬化させてCFRPになる。
特開2011−149478号公報 特開2012−51383号公報
然しながら、この従来の車輪用軸受装置では、ハブ輪63や外方部材64のフランジ部65a、66aのみをプリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成しているため、軽量化には限界があり大きな効果が期待できない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、転動体が転走する軌道面やシールが摺動する摺動面を金属製部材とし、最大限この金属製部材の占める割合を減らし、その他の部位をプリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成することに着想し、軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置を提供することを目的としている。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材の間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールと、を備え、前記外方部材と内方部材のうち回転側となる部材のアウター側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、前記外方部材と内方部材のうち少なくとも外方部材が、前記転走面が形成された軌道部材と、前記シールが摺動する部位が金属部材からなり、その他の部位が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成されている。
このように、第1乃至3世代構造の車輪用軸受装置において、外方部材と内方部材のうち少なくとも外方部材が、転走面が形成された軌道部材と、シールが摺動する部位が金属部材からなり、その他の部位が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成されているので、金属製部材の占める割合を最大限に減らし、軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置を提供することができる。
好ましくは、請求項2に記載の発明のように、前記外方部材の軌道部材が炭素鋼から塑性加工によって形成されていれば、生産性が向上して歩溜まりが良く低コスト化ができると共に、従来の鍛造、削り出しの軸受と同等の軸受精度を確保することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、前記内方部材が、前記軌道部材となるハブ輪と、このハブ輪に固定された内輪を備え、前記ハブ輪が炭素鋼から塑性加工によって形成され、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ基部を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延び、外周にインナー側の内側転走面が形成された内輪が圧入される円筒状の小径段部が形成されていれば、生産性が向上して歩溜まりが良く低コスト化ができると共に、従来の鍛造、削り出しの軸受と同等の軸受精度を確保することができる。
また、請求項4に記載の発明のように、前記ハブ輪の小径段部のインナー側の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で当該ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されていても良い。
また、請求項5に記載の発明のように、前記外方部材が、前記軌道部材の外周面側に配置され、外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有する外殻部材を備え、この外殻部材が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成され、前記軌道部材の外周面に沿って巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合された炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されていれば、強度・剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
また、請求項6に記載の発明のように、前記内方部材が、前記軌道部材の内周面側に配置され、前記車輪取付フランジを一体に有する内殻部材を備え、この内殻部材が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成され、前記軌道部材の内周面に沿って巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合された炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されていれば、強度・剛性を確保しつつ軽量化を図ることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、前記内方部材が、ハブ輪と、このハブ輪に固定された少なくとも一つの内輪からなり、前記ハブ輪が前記車輪取付フランジを一体に有し、成形後の外周形状に倣う凹状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料を巻き付けて円筒状に形成され、クロス状に編み込んだ炭素繊維で覆い合成樹脂で固化され、前記車輪取付フランジのインナー側の肩部を介して軸方向に延びる円筒状の小径段部を備えると共に、この小径段部に前記内輪が圧入されていれば、軽量化を図りつつ、標準仕様の軸受を適用することができ、低コスト化を図ることができる。
また、請求項8に記載の発明のように、前記ハブ輪が、そのインナー側の端部にインサート成形され、炭素鋼から塑性加工によってカップ状に形成された加締部材を備え、この加締部材のインナー側の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で当該ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されていれば、軽量化を図りつつ、簡単な構成で軸受を固定することができる。
また、請求項9に記載の発明のように、前記外方部材が、外周に前記車体取付フランジが固定された円環状の取付部材と、炭素鋼からなる外輪を備え、前記取付部材が、成形後の内周形状に倣う凸状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料を巻き付けて円筒状に形成され、クロス状に編み込んだ炭素繊維で覆い合成樹脂で固化され、内周に円筒状の嵌合面と、この嵌合面のインナー側の端部に鍔部と、アウター側の端部に環状の止め輪溝が一体に形成されると共に、当該嵌合面に前記外輪が圧入され、前記止め輪溝に装着される止め輪と前記鍔部によって軸方向に位置決め固定されていれば、車輪用軸受装置の軽量化を図りつつ、標準仕様の軸受を適用することができ、低コスト化を図ることができる。また、軽量化を図るためにナックルをアルミ合金製とした場合でも、鋼製の外輪と軽合金製のナックルとの組み合せによってナックルに電食が発生するのを防止し、信頼性を向上させることができる。
また、請求項10に記載の発明のように、前記取付部材の嵌合面のインナー側の端部に肩部と、この肩部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を閉塞する底部が一体に形成され、前記止め輪と肩部によって前記外輪が軸方向に位置決め固定されていれば、軸受部の密封性を向上させることができる。
また、請求項11に記載の発明のように、前記車体取付フランジと車輪取付フランジが、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維を予めフランジ外周の輪郭形状に成形して合成樹脂で固めた板材を軸方向に複数枚積層させた炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されていれば、軽量化を図りつつ、強度面でも従来の金属部材を上まることができる。
本発明に係る車輪用軸受装置は、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材の間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールと、を備え、前記外方部材と内方部材のうち回転側となる部材のアウター側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、前記外方部材と内方部材のうち少なくとも外方部材が、前記転走面が形成された軌道部材と、前記シールが摺動する部位が金属部材からなり、その他の部位が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成されているので、金属製部材の占める割合を最大限に減らし、軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置を提供することができる。
本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の内殻部材と外殻部材を構成する炭素繊維帯を示す説明図である。 (a)は、図1の車輪取付フランジと車体取付フランジを構成する炭素繊維板を示す説明図、(b)は、(a)の炭素繊維板を積層した状態を示す説明図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る車輪用軸受装置の第6の実施形態を示す縦断面図である。 従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。 図9の外方部材を示す縦断面図である。 他の従来の車輪用軸受装置を示す縦断面図である。
外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、アウター側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジを一体に有し、外周に前記複列の外側転走面の一方に対向する内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に所定のシメシロを介して圧入され、外周に前記複列の外側転走面の他方に対向する内側転走面が形成された内輪からなる内方部材と、この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、前記外方部材と内方部材の間に形成される環状空間の開口部に装着されたシールと、を備えた車輪用軸受装置において、前記外方部材が、炭素鋼から塑性加工によって形成された外側軌道部材と、この外側軌道部材の外周面側に配置された外殻部材とを備え、この外殻部材が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成され、前記外側軌道部材の外周面に沿ってそれぞれ巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合されると共に、前記車体取付フランジが、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維を予めフランジ外周の輪郭形状に成形して合成樹脂で固めた板材を軸方向に複数枚積層させて固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い合成樹脂で固化して形成されている。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る車輪用軸受装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の内殻部材と外殻部材を構成する炭素繊維帯を示す説明図、図3(a)は、図1の車輪取付フランジと車体取付フランジを構成する炭素繊維板を示す説明図、(b)は、(a)の炭素繊維板を積層した状態を示す説明図である。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で車両の外側寄りとなる側をアウター側(図1の左側)、中央寄り側をインナー側(図1の右側)という。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される従動輪用であって、内方部材1と、この内方部材1に複列の転動体(ボール)3を介して外挿された外方部材2とを備えている。内方部材1は、ハブ輪4と、このハブ輪4に固定された内輪5とからなる。
ハブ輪4は、金属部材からなる内側軌道部材6と、この内側軌道部材6の内周面側に配置された内殻部材7と、内側軌道部材6の外周面側に配置された外殻部材8とで構成されている。内側軌道部材6は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなるパイプ材を焼鈍した後、プレス加工または冷間のローリング加工(以下、塑性加工という)によって形成され、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ基部9を一体に有し、外周に一方(アウター側)の内側転走面6aと、この内側転走面6aから軸方向に延びる円筒状の小径段部6bが形成されている。そして、後述するアウター側のシール22のランド部となる肩部10と内側転走面6aが高周波焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化層(図中クロスハッチングにて示す)11が形成されている。これにより、生産性が向上して歩溜まりが良く低コスト化ができると共に、従来の鍛造、削り出しの軸受と同等の軸受精度を確保することができる。なお、内側軌道部材6の材質としてこれ以外にも、S50C〜S55Cや冷間圧延鋼板(JIS規格のSPCC系等)等の炭素鋼あるいはSCr420やSCM440等の浸炭鋼を例示することができる。この場合、浸炭焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化処理が施される。
内輪5はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、外周に他方(インナー側)の内側転走面5aが形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜65HRCの範囲に硬化処理されている。そして、内側軌道部材6の小径段部6bに後述する外殻部材8を介して所定のシメシロで圧入され、この小径段部6bの端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部6cによって所定の軸受予圧が付与された状態でハブ輪4に対して軸方向に固定されている。なお、加締部6cは未焼入れ部とされ、加締加工によって微小クラック等が発生するのを防止している。また、転動体3はSUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れによって芯部まで58〜65HRCの範囲に硬化処理されている。
内殻部材7はプリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成され、具体的には、図2に模式的に示すように、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維帯、すなわち、炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成され、内側軌道部材6の内周面に沿って巻き付けや貼り付け、その後、合成樹脂で固めて接合されたもので、内側軌道部材6のフランジ基部9のアウター側の側面から軸方向に延び、図示しない車輪およびブレーキロータが嵌合される円筒状のパイロット部7aと、内側軌道部材6の小径段部6bの端部を閉塞する底部7bを備えている。なお、炭素繊維に予め合成樹脂を含浸させ、それを加熱して固めるようにしても良い。
炭素繊維を結束させるための合成樹脂として、PA(ポリアミド)66、PPA(ポリフタルアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の所謂エンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂を例示することができる。なお、これ以外にもポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)等の所謂スーパーエンジニアリングプラスチックと呼称される熱可塑性の合成樹脂、あるいは、フェノール樹脂(PF)、エポキシ樹脂(EP)、ポリイミド樹脂(PI)等の熱硬化性の合成樹脂であっても良い。また、環境負荷を軽減する生分解性の合成樹脂であっても良い。この生分解性の合成樹脂の成分としては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、変性ポリビニルアルコール、カゼイン等を例示することができる。なお、外殻部材8は内殻部材7と同様の材質からなり、内側軌道部材6の小径段部6bの外周部に接合されている。
ここで、内側軌道部材6のフランジ基部9に車輪(図示せず)を取り付けるための車輪取付フランジ12が一体に固着されている。この車輪取付フランジ12はプリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成され、具体的には、図3(a)に示すように、クロス状に編み込んだ炭素繊維を予めフランジ外周の輪郭形状に成形して合成樹脂で固めた板材12b、12c、12d、12eを、(b)に示すように、軸方向に複数枚(ここでは、4枚)積層させたもので構成されている。なお、板材12b、12c、・・は、1mm以上に板厚で構成され、クロス状に編み込んだ当該炭素繊維は、線径5〜20μmを帯状に織り込んだもので、比重1.5〜1.7、引張強度が900〜3000N/mmからなるものが用いられている。これにより、軽量化を図りつつ、強度面でも従来の金属部材を上まることができる。
車輪取付フランジ12は、図1に示すように、ハブボルト12aを挿通させるためのボルト孔13が周方向等配に穿設され、このボルト孔13に金属製のインサート部材14が嵌着されている。このインサート部材14は円筒状に形成され、外周に雄ねじ部を有し、その螺旋方向は、ハブボルト12aにハブナット(図示せず)を締結する際に緩まないように、適宜右ねじか左ねじかに選択されている。そして、このインサート部材14にハブボルト12aがナール(凹凸)を介して圧入固定されている。なお、外周の雄ねじ部に代えてセレーション等の凹凸部であっても良い。
外方部材2は、金属部材からなる外側軌道部材15と、この外側軌道部材15の外周面側に配置された外殻部材16で構成されている。外側軌道部材15は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなるパイプ材を焼鈍した後、塑性加工によって形成されている。この外側軌道部材15は、内周に径方向内方に突出する環状凸部17と、この環状凸部17の両側に複列の円弧状の外側転走面15a、15aが一体に形成されている。
ここで、外側転走面15aから環状凸部17の肩高さを適切に確保するために、外側軌道部材15の塑性加工時、環状凸部17の内径がフラット形状に形成されると共に、外側軌道部材15の中央部を凹ませて環状凹部18が形成され、外側転走面15aの肩部19に素材が充足するようにされている。これにより、肩部19に亀裂が発生するのを防止し、かつ、旋回モーメント負荷時にボールの接触楕円が肩部19を乗り上げてエッジロードが発生するのを防止することができ、軸受の耐久性を向上させることができる。なお、塑性加工でバリが発生する端面は加工後に旋削加工される。また、必要に応じて研削加工が施される。これら複列の外側転走面15aは高周波焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化層(図中クロスハッチングにて示す)20が形成されている。これにより、生産性が向上して歩溜まりが良く低コスト化ができると共に、従来の鍛造、削り出しの軸受と同等の軸受精度を確保することができる。
例示した外側軌道部材15の材質としてこれ以外にも、S50C〜S55Cや冷間圧延鋼板等の炭素鋼あるいはSCr420やSCM440等の浸炭鋼を例示することができる。この場合、浸炭焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化処理が施される。そして、複列の転動体3、3がこれら転走面15a、6aと転走面15a、5a間にそれぞれ収容され、保持器21、21によって転動自在に保持されている。
外殻部材16は、前述したハブ輪4の内殻部材7や外殻部材8と同様、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成され、アウター側の端部にシール22が圧入されるシール嵌合部16aと、インナー側の端部に軸方向に延び、ナックル(図示せず)が外嵌される円筒状のパイロット部16bを備えている。
ここで、外側軌道部材15のインナー側の外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジ23が一体に固着されている。この車体取付フランジ23は、前述したハブ輪4の車輪取付フランジ12と同様、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料で構成され、固定ボルト(図示せず)を挿通させるためのボルト孔24が周方向等配に穿設され、このボルト孔24に金属製のインサート部材25が嵌着されている。このインサート部材25は円筒状に形成され、外周に雄ねじ部と、内周に雌ねじ部をそれぞれ有している。なお、外周の雄ねじ部に代えてセレーション等の凹凸部であっても良い。
また、外方部材2と内方部材1との間に形成された環状空間の両側開口部にはシール22、22が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
本実施形態では、内方部材1を構成するハブ輪4が、金属部材からなる内側軌道部材6と、この内側軌道部材6の内周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる内殻部材7と、内側軌道部材6の外周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる外殻部材8とで構成されると共に、外方部材2が、金属部材からなる外側軌道部材15と、この外側軌道部材15の外周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる外殻部材16で構成されているので、所望の強度・剛性を確保し、車輪用軸受装置の重量(2〜5kg)の略50%の軽量化と、略10%のコンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保した車輪用軸受装置を提供することができる。
図4は、本発明に係る車輪用軸受装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第2の実施形態は、前述した実施形態(図1)と基本的にはハブ輪の構成が異なるだけで、その他同一部位同一部品あるいは同一の機能を有する部品や部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第3世代と呼称される駆動輪用であって、内方部材26と、この内方部材26に複列の転動体3を介して外挿された外方部材2とを備えている。内方部材26は、ハブ輪27と、このハブ輪27に固定された内輪5とからなる。
ハブ輪27は、金属部材からなる内側軌道部材28と、この内側軌道部材28の内周面側に配置された内殻部材29とで構成されている。内側軌道部材28は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなるパイプ材を焼鈍した後、塑性加工によって形成され、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ基部9を一体に有し、外周に一方の内側転走面6aと、この内側転走面6aから軸方向に延びる円筒状の小径段部28aが形成されている。そして、内側転走面6aをはじめアウター側のシール22のランド部となる肩部10から小径段部28aに亙って高周波焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化層(図中クロスハッチングにて示す)30が形成されている。内輪5は、内側軌道部材28の小径段部28aに所定のシメシロで圧入され、所定の軸受予圧が付与された状態でハブ輪27に対して軸方向に固定されている。
内殻部材29は、前述した内殻部材7と同様、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維帯で構成され、内側軌道部材28の内周面に沿って巻き付けや貼り付け、その後、合成樹脂で固めて接合されたもので、内側軌道部材28のフランジ基部9のアウター側の側面から軸方向に延び、図示しない車輪およびブレーキロータが嵌合される円筒状のパイロット部7aと、トルク伝達用のセレーション(またはスプライン)29aを備えている。
本実施形態では、内方部材26を構成するハブ輪27が、金属部材からなる内側軌道部材28と、この内側軌道部材28の内周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる内殻部材29とで構成されると共に、外方部材2が、金属部材からなる外側軌道部材15と、この外側軌道部材15の外周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる外殻部材16で構成されているので、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保することができる。
図5は、本発明に係る車輪用軸受装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第3の実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には軸受部の形式(外輪回転タイプ)が異なるだけで、その他同一部位同一部品あるいは同一の機能を有する部品や部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第2世代と呼称される従動輪用であって、回転側部材となる外方部材31と、この外方部材31に複列の転動体3を介して内挿され、内方部材を構成する一対の内輪5、5とを備えている。
外方部材31は、金属部材からなる外側軌道部材32と、この外側軌道部材32の外周面側に配置された外殻部材33で構成されている。外側軌道部材32は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなるパイプ材を焼鈍した後、塑性加工によって形成されている。この外側軌道部材32は、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ基部9を一体に有し、内周に径方向内方に突出する環状凸部17と、この環状凸部17の両側に複列の円弧状の外側転走面15a、15aが一体に形成されている。
外側転走面15aから環状凸部17の肩高さを適切に確保するために、外側軌道部材32の塑性加工時、環状凸部17の内径がフラット形状に形成されると共に、外側軌道部材32の中央部を凹ませて環状凹部18が形成され、外側転走面15aの肩部19に素材が充足するようにされている。なお、塑性加工でバリが発生する端面は加工後に旋削加工される。また、必要に応じて研削加工が施される。これら複列の外側転走面15aは高周波焼入れによって表面硬さを50〜65HRCの範囲に硬化層(図中クロスハッチングにて示す)20が形成されている。そして、複列の転動体3、3がこれら外側転走面15a、15aと内側転走面5a、5a間にそれぞれ収容され、保持器21、21によって転動自在に保持されている。
外殻部材33は、前述した外郭部材16と同様、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維帯で構成され、外側軌道部材32の外周面に沿って巻き付けや貼り付け、その後、合成樹脂で固めて接合されている。そして、外側軌道部材32のフランジ基部9のアウター側の側面から軸方向に延びる円筒状のパイロット部7aを備えている。
また、外方部材31と一対の内輪5、5との間に形成された環状空間の両側開口部にはシール34、34が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
本実施形態では、外方部材31が、金属部材からなる外側軌道部材32と、この外側軌道部材32の外周面側に配置され、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる外殻部材33とで構成されているので、車輪用軸受装置の軽量・コンパクト化を図りつつ、軸受寿命を確保することができる。
図6は、本発明に係る車輪用軸受装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第4の実施形態は、前述した第1の実施形態(図1)と基本的には軸受部の構成が異なるだけで、その他同一部位同一部品あるいは同一の機能を有する部品や部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第1世代と呼称される従動輪用であって、内方部材35と、ナックル(図示せず)に取り付けられる外方部材36と、これら内方部材35と外方部材36との間に圧入され、ナックルに対して内方部材35を回転自在に支承する車輪用軸受37と、を主たる構成としている。内方部材35は、ハブ輪38と、このハブ輪38に圧入固定された一対の内輪5、5とからなる。また、外方部材36は、円環状の取付部材(外殻部材)39と、この取付部材39に圧入固定された外輪(外側軌道部材)40からなる。
車輪用軸受37は、外輪40と、この外輪40に内挿された一対の内輪5、5と、これら内輪5、5および外輪40との間に収容された複列の転動体3、3とを備えている。外輪40は、内輪5と同様、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、内周に一対の内輪5、5の内側転走面5a、5aに対向する複列の外側転走面40a、40aが一体に形成され、ズブ焼入れによって芯部まで58〜65HRCの範囲に硬化処理されている。
外輪40と一対の内輪5、5との間に形成された環状空間の両側開口部にはシール34、34が装着され、軸受内部に封入された潤滑グリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
取付部材39は、成形後の内周形状に倣う凸状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維を巻き付けて円筒状に形成されると共に、クロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維が固化された1mm以上の板材で予め車体取付フランジ41の円周方向の輪郭形状に成形し、これを複数枚積層させて車体取付フランジ41として固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い合成樹脂で固化して形成されている。そして、内周に外輪40が嵌合される円筒状の嵌合面39aが形成されている。
取付部材39の嵌合面39aのインナー側の端部には鍔部39bが一体に形成されると共に、嵌合面39aのアウター側の端部には環状の止め輪溝39cが形成されている。そして、この止め輪溝39cに装着される止め輪42と鍔部39bによって外輪40が挟持された状態で軸方向に位置決め固定されている。
一方、ハブ輪38は、金属部材からなる加締部材43と、この加締部材43のアウター側に配置されたハブ本体(内殻部材)44で構成されている。加締部材43は、S50C〜S55Cや冷間圧延鋼板等の炭素鋼から塑性加工によってカップ状に形成されている。
ハブ本体44は、成形後の外周形状に倣う凹状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維を巻き付けて円筒状に形成されると共に、クロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維が固化された1mm以上の板材で予め車輪取付フランジ45の円周方向の輪郭形状に成形し、これを複数枚積層させて車体取付フランジ45として固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い、合成樹脂で固化して形成されている。そして、車輪取付フランジ45のインナー側の基部に肩部44aと、この肩部44aを介して一対の内輪5、5が嵌合される円筒状の小径段部44bが形成されると共に、車輪取付フランジ45のアウター側の基部から軸方向に延びる円筒状のパイロット部7aと、小径段部44bの軸方向中央部に底部44cが形成されている。この底部44cに加締部材43が一体にインサート成形されている。
一対の内輪5、5は、ハブ本体44の小径段部44bに所定のシメシロで圧入され、アウター側の内輪5をハブ本体44の肩部44aに衝合させると共に、加締部材43の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部43aによって所定の軸受予圧が付与された状態でハブ輪38対して軸方向に固定されている。なお、加締部材43は未焼入れとされ、加締加工によって微小クラック等が発生するのを防止している。
本実施形態では、金属部材からなる車輪用軸受37が、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる取付部材39とハブ輪38間に圧入されているので、車輪用軸受装置の軽量化を図りつつ、標準仕様の軸受を適用することができ、低コスト化を図ることができる。また、軽量化を図るためにナックルをアルミ合金製とした場合でも、鋼製の外輪と軽合金製のナックルとの組み合せによってナックルに電食が発生するのを防止し、信頼性を向上させることができる。
図7は、本発明に係る車輪用軸受装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第5の実施形態は、前述した第4の実施形態(図6)と基本的にはハブ輪の構成が一部異なるだけで、その他同一部位同一部品あるいは同一の機能を有する部品や部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第1世代と呼称される駆動輪用であって、内方部材46と外方部材36、およびこれら内方部材46と外方部材36との間に圧入され、ナックルに対して内方部材46を回転自在に支承する車輪用軸受37と、を主たる構成としている。内方部材46は、ハブ輪47と、このハブ輪47に圧入固定された一対の内輪5、5とからなる。
ハブ輪47は、前述したハブ本体44と同様、成形後の外周形状に倣う凹状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維を巻き付けて円筒状に形成されると共に、クロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維が固化された1mm以上の板材で予め車輪取付フランジ45の円周方向の輪郭形状に成形し、これを複数枚積層させて車体取付フランジ45として固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い合成樹脂で固化して形成されている。そして、車輪取付フランジ45のインナー側の基部に肩部44aと、この肩部44aを介して一対の内輪5、5が嵌合される円筒状の小径段部44bが形成されると共に、車輪取付フランジ45のアウター側の基部から軸方向に延びる円筒状のパイロット部7aと、内周にトルク伝達用のセレーション(またはスプライン)29aが形成されている。
一対の内輪5、5は、ハブ輪47の小径段部44bに所定のシメシロで圧入され、アウター側の内輪5をハブ本体44の肩部44aに衝合させた状態で軸方向に固定されている。
本実施形態では、前述した実施形態と同様、金属部材からなる車輪用軸受37が、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる取付部材39とハブ輪47間に圧入されているので、車輪用軸受装置の軽量化を図りつつ、標準仕様の軸受を適用することができ、低コスト化を図ることができる。
図8は、本発明に係る車輪用軸受装置の第6の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第6の実施形態は、前述した第4の実施形態(図6)と基本的には取付部材の構成が一部異なるだけで、その他同一部位同一部品あるいは同一の機能を有する部品や部位には同じ符号を付けてその詳細な説明を省略する。
この車輪用軸受装置は第1世代と呼称される従動輪用であって、内方部材35と、ナックル(図示せず)に取り付けられる外方部材48と、これら内方部材35と外方部材48との間に圧入され、ナックルに対して内方部材35を回転自在に支承する車輪用軸受37と、を主たる構成としている。外方部材48は、円環状の取付部材(外殻部材)49と、この取付部材49に圧入固定された外輪40からなる。
取付部材49は、前述した取付部材39と同様、成形後の内周形状に倣う凸状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維を巻き付けて円筒状に形成されると共に、クロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維が固化された1mm以上の板材で予め車体取付フランジ41の円周方向の輪郭形状に成形し、これを複数枚積層させて車体取付フランジ41として固定した後、表層をクロス状に編み込んだ帯状の炭素繊維で覆い合成樹脂で固化して形成されている。そして、内周に外輪40が嵌合される円筒状の嵌合面49aが形成されている。
取付部材49の嵌合面49aのインナー側の端部には肩部49bが一体に形成されると共に、嵌合面49aのアウター側の端部には環状の止め輪溝49cが形成されている。そして、この止め輪溝49cに装着される止め輪50と肩部49bによって外輪40が挟持された状態で軸方向に位置決め固定されている。本実施形態では、取付部材49の肩部49bから径方向内方に延び、内方部材35のインナー側の端部を閉塞する底部49dが形成されている。
なお、止め輪50は、外輪40のアウター側の外周端部に装着され、外径側に突出する複数の爪50aを弾性変形させながらこの外輪40を取付部材49に嵌合していくことにより、爪50aは取付部材49に形成されたテーパ状の止め輪溝49cの位置で弾性復元し、止め輪溝49cの壁面に弾性接触させている。これにより、組立作業性が向上するだけでなく、取付部材49と外輪40との軸方向のすきまを詰めることができ、ガタなく車輪用軸受37を位置決め固定することができる。
本実施形態では、前述した実施形態と同様、金属部材からなる車輪用軸受37が、プリプレグを経て積層された炭素繊維複合材料からなる取付部材49とハブ輪38間に圧入されているので、車輪用軸受装置の軽量化を図りつつ、低コスト化を図ることができると共に、底部49dを一体に備えた取付部材49によって軸受部の密封性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る車輪用軸受装置は、駆動輪用、従動輪用に拘わらず、第1乃至第3世代構造の車輪用軸受装置に適用することができる。
1、26、35、46 内方部材
2、31、36、48 外方部材
3 転動体
4、27、38、47 ハブ輪
5 内輪
5a、6a 内側転走面
6、28 内側軌道部材
6b、28a、44b 小径段部
6c、43a 加締部
7、29 内殻部材
7a、16b パイロット部
7b、44c、49d 底部
8、16、33 外殻部材
9 フランジ基部
10、19、44a、49b 肩部
11、20、30 硬化層
12、45 車輪取付フランジ
12a ハブボルト
13、24 ボルト孔
14、25 インサート部材
15、32 外側軌道部材
15a、40a 外側転走面
16a シール嵌合部
17 環状凸部
18 環状凹部
21 保持器
22、34 シール
23、41 車体取付フランジ
29a セレーション
37 車輪用軸受
39、49 取付部材
39a、49a 嵌合面
39b 鍔部
39c、49c 止め輪溝
40 外輪
42、50 止め輪
43 加締部材
44 ハブ本体
50a 爪
51 車輪用軸受装置
52 内方部材
53 外方部材
54 ボール
55 ハブ輪
55a 車輪取付フランジ
55b、56a 内側転走面
55c 小径段部
56 内輪
57 取付部材
58 外輪
58a 外側転走面
58b 厚肉部
59 車体取付フランジ
59a 基部
59b ナックル取付部
60 挿通孔
61 雌ねじ穴
62 固定部材
63 ハブ輪
64 外方部材
65 車輪取付フランジ
65a、66a フランジ部
66 車体取付フランジ
67 固定ボルト

Claims (11)

  1. 内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材の両転走面間に保持器を介して転動自在に収容された複列の転動体と、
    前記外方部材と内方部材の間に形成された環状空間の開口部に装着されたシールと、を備え、
    前記外方部材と内方部材のうち回転側となる部材のアウター側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジが一体に形成された車輪用軸受装置において、
    前記外方部材と内方部材のうち少なくとも外方部材が、前記転走面が形成された軌道部材と、前記シールが摺動する部位が金属部材からなり、その他の部位が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成されていることを特徴とする車輪用軸受装置。
  2. 前記外方部材の軌道部材が炭素鋼から塑性加工によって形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記内方部材が、前記軌道部材となるハブ輪と、このハブ輪に固定された内輪を備え、前記ハブ輪が炭素鋼から塑性加工によって形成され、アウター側の端部に径方向外方に延びるフランジ基部を一体に有し、外周にアウター側の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延び、外周にインナー側の内側転走面が形成された内輪が圧入される円筒状の小径段部が形成されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記ハブ輪の小径段部のインナー側の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で当該ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されている請求項3に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記外方部材が、前記軌道部材の外周面側に配置され、外周にナックルに取り付けられるための車体取付フランジを一体に有する外殻部材を備え、この外殻部材が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成され、前記軌道部材の外周面に沿って巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合された炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されている請求項1または2に記載の車輪用軸受装置。
  6. 前記内方部材が、前記軌道部材の内周面側に配置され、前記車輪取付フランジを一体に有する内殻部材を備え、この内殻部材が、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料で構成され、前記軌道部材の内周面に沿って巻き付けや貼り付けて合成樹脂で固めて接合された炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されている請求項1または3に記載の車輪用軸受装置。
  7. 前記内方部材が、ハブ輪と、このハブ輪に固定された少なくとも一つの内輪からなり、前記ハブ輪が前記車輪取付フランジを一体に有し、成形後の外周形状に倣う凹状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料を巻き付けて円筒状に形成され、クロス状に編み込んだ炭素繊維で覆い合成樹脂で固化され、前記車輪取付フランジのインナー側の肩部を介して軸方向に延びる円筒状の小径段部を備えると共に、この小径段部に前記内輪が圧入されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  8. 前記ハブ輪が、そのインナー側の端部にインサート成形され、炭素鋼から塑性加工によってカップ状に形成された加締部材を備え、この加締部材のインナー側の端部を径方向外方に塑性変形させて形成した加締部によって所定の軸受予圧が付与された状態で当該ハブ輪に対して前記内輪が軸方向に固定されている請求項7に記載の車輪用軸受装置。
  9. 前記外方部材が、外周に前記車体取付フランジが固定された円環状の取付部材と、炭素鋼からなる外輪を備え、前記取付部材が、成形後の内周形状に倣う凸状の型に、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形した炭素繊維複合材料を巻き付けて円筒状に形成され、クロス状に編み込んだ炭素繊維で覆い合成樹脂で固化され、内周に円筒状の嵌合面と、この嵌合面のインナー側の端部に鍔部と、アウター側の端部に環状の止め輪溝が一体に形成されると共に、当該嵌合面に前記外輪が圧入され、前記止め輪溝に装着される止め輪と前記鍔部によって軸方向に位置決め固定されている請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  10. 前記取付部材の嵌合面のインナー側の端部に肩部と、この肩部から径方向内方に延び、前記内方部材のインナー側の端部を閉塞する底部が一体に形成され、前記止め輪と肩部によって前記外輪が軸方向に位置決め固定されている請求項9に記載の車輪用軸受装置。
  11. 前記車体取付フランジと車輪取付フランジが、炭素繊維を主とし、バインダとして合成樹脂で成形したものをクロス状に編み込んだ炭素繊維を予めフランジ外周の輪郭形状に成形して合成樹脂で固めた板材を軸方向に複数枚積層させた炭素繊維を主として樹脂によって成形された炭素繊維複合材料で構成されている請求項1および請求項5乃至8いずれかに記載の車輪用軸受装置。
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