JP2015050679A - 高周波伝送線路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多層配線基板11のうち、高周波信号線路12の伸延方向Xにおいて、当該高周波信号線路12を有する領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAを、当該領域Aの残余からなる領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くし、多層配線基板11を構成するグランドプレーン11Gのうち最上層の直下に形成された直下グランドプレーン11Gに、アンチパッド領域16のうち高周波信号ビア14と接触しない範囲で、高周波信号線路12がアンチパッド領域16の外周縁と平面視において交差する交点Pから高周波信号ビア14に向けて、直下グランドプレーン11Gの端部が拡張された拡張部13を設ける。
【選択図】 図1A
Description
具体的には、グランドビアの本数が1本と4本のときについて比較検討されており、グランドビア4本の方がより高周波特性に優れているとしている。図15は、従来の高周波伝送線路の構成(グランドビア数4本)を示す説明図である。図16は、従来の高周波伝送線路の他の構成(グランドビア数1本)を示す説明図である。
まず、図1A〜図1Eを参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる高周波伝送線路10について説明する。図1Aは、第1の実施の形態にかかる高周波伝送線路の構成を示す上面図である。図1Bは、図1AのI−I断面図である。図1Cは、図1Aの左側面図である。図1Dは、図1BのII−II断面図である。図1Eは、図1BのIII−III断面図である。
高周波信号ビア14は、金属などの導体からなり、多層配線基板11のうち、接地導体からなるグランドプレーン11Gが平面視略円形状に選択的に除去されたアンチパッド領域16の略中央を、多層配線基板11の最上層から最下層まで垂直方向に貫通して形成されたビアである。
これら高周波信号ビア14、グランドビア15、グランドプレーン11Gにより、擬似同軸線路構造が構成されている。
すなわち、多層配線基板11を、伸延方向Xにおいて高周波信号線路12を有する領域Aと、当該領域Aの残余からなる領域Bとに分割し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くなるよう、グランドビア15を配置している。
また、図1Aの構成例では、領域Aに6つのグランドビア15を配置し、領域Bに2つのグランドビア15を配置している。したがって、高周波信号ビア14の周囲に配置されたグランドビア15の配置密度は、領域Aの配置密度PAが領域Bの配置密度PBより高くなっている。
すなわち、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくなるよう、グランドビア15を配置してもよい。なお、領域A,B内におけるグランドビア15の配置間隔が異なる場合、それぞれの配置間隔の最小値を配置間隔DA,DBとして用いてもよい。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
このように、本実施の形態は、多層配線基板11のうち、高周波信号線路12の伸延方向Xにおいて、当該高周波信号線路12を有する領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAを、当該領域Aの残余からなる領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くしたものである。
より具体的には、各グランドビア15を、アンチパッド領域16の外側に略円周状に配置し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAを、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくしたものである。
具体的には、拡張部13のうちアンチパッド領域16との境界となる端縁を、高周波信号線路12の伸延方向Xと直交する直交方向Yに沿って、平面視略直線状に形成したものである。
次に、図4A〜図4Eを参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる高周波伝送線路10について説明する。図4Aは、第2の実施の形態にかかる高周波伝送線路の構成を示す上面図である。図4Bは、図4AのI−I断面図である。図4Cは、図4Aの左側面図である。図4Dは、図4BのII−II断面図である。図4Eは、図4BのIII−III断面図である。
また、多層配線基板11の最上層には、上部グランドプレーン17が形成されている。この上部グランドプレーン17は、接地電位に接続された金属などの導体層からなり、当該導体層が高周波信号ビア14を中心として平面視略円環状に選択除去されてなる上部アンチパッド領域16Aを挟んで、高周波信号ビア14および高周波信号線路12の周囲に形成された接地導体である。
すなわち、多層配線基板11を、伸延方向Xにおいて高周波信号線路12を有する領域Aと、当該領域Aの残余からなる領域Bとに分割し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くなるよう、グランドビア15を配置している。
すなわち、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくなるよう、グランドビア15を配置してもよい。なお、領域A,B内におけるグランドビア15の配置間隔が異なる場合、それぞれの配置間隔の最小値を配置間隔DA,DBとして用いてもよい。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
このように、本実施の形態は、多層配線基板11のうち、高周波信号線路12の伸延方向Xにおいて、当該高周波信号線路12を有する領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAを、当該領域Aの残余からなる領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くしたものである。
より具体的には、各グランドビア15を、アンチパッド領域16の外側に略円周状に配置し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAを、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくしたものである。
具体的には、拡張部13のうちアンチパッド領域16との境界となる端縁を、高周波信号線路12の伸延方向Xと直交する直交方向Yに沿って、平面視略直線状に形成したものである。
次に、図7A〜図7Eを参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる高周波伝送線路10について説明する。図7Aは、第3の実施の形態にかかる高周波伝送線路の構成を示す上面図である。図7Bは、図7AのI−I断面図である。図7Cは、図7Aの左側面図である。図7Dは、図7BのII−II断面図である。図7Eは、図7BのIII−III断面図である。
すなわち、多層配線基板11を、伸延方向Xにおいて高周波信号線路12を有する領域Aと、当該領域Aの残余からなる領域Bとに分割し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くなるよう、グランドビア15を配置している。
また、図7Aの構成例では、領域Aに6つのグランドビア15を配置し、領域Bに2つのグランドビア15を配置している。したがって、高周波信号ビア14の周囲に配置されたグランドビア15の配置密度は、領域Aの配置密度PAが領域Bの配置密度PBより高くなっている。
すなわち、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくなるよう、グランドビア15を配置してもよい。なお、領域A,B内におけるグランドビア15の配置間隔が異なる場合、それぞれの配置間隔の最小値を配置間隔DA,DBとして用いてもよい。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
すなわち、図7Bに示すように、本実施の形態において、多層配線基板11の最上層の直下に位置する直下絶縁層11Pの厚さH1が、多層配線基板11の内層に位置する内層絶縁層11Pの厚さH2より小さくなるよう形成されている。
両者を比較して明らかなように、本実施の形態のように絶縁層が薄い場合には電界分布の広がりが狭く、電界密度が比較的高くなる。よって、高周波信号線路12の直下に位置する直下グランドプレーン11Gの面積を小さく形成することが可能であることが容易にわかる。
本実施の形態は、多層配線基板11を構成するグランドプレーン11Gのうち、高周波信号線路12の直下に形成された直下グランドプレーン11Gに、アンチパッド領域16のうち高周波信号ビア14と接触しない範囲で、高周波信号線路12がアンチパッド領域16の外周縁と平面視において交差する交点Pから高周波信号ビア14に向けて、直下グランドプレーン11Gの端部が拡張された拡張部13を形成したものである。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
このように、本実施の形態は、多層配線基板11のうち、高周波信号線路12の伸延方向Xにおいて、当該高周波信号線路12を有する領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAを、当該領域Aの残余からなる領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くしたものである。
より具体的には、各グランドビア15を、アンチパッド領域16の外側に略円周状に配置し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAを、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくしたものである。
具体的には、拡張部13のうちアンチパッド領域16との境界となる端縁を、高周波信号ビア14に向けて凸となる凸形状に形成したものである。
次に、図11A〜図11Eを参照して、本発明の第4の実施の形態にかかる高周波伝送線路10について説明する。図11Aは、第4の実施の形態にかかる高周波伝送線路の構成を示す上面図である。図11Bは、図11AのI−I断面図である。図11Cは、図11Aの左側面図である。図11Dは、図11BのII−II断面図である。図11Eは、図11BのIII−III断面図である。
また、多層配線基板11の最上層には、上部グランドプレーン17が形成されている。この上部グランドプレーン17は、接地電位に接続された金属などの導体層からなり、当該導体層が高周波信号ビア14を中心として平面視略円環状に選択除去されてなる上部アンチパッド領域16Aを挟んで、高周波信号ビア14および高周波信号線路12の周囲に形成された接地導体である。
すなわち、多層配線基板11を、伸延方向Xにおいて高周波信号線路12を有する領域Aと、当該領域Aの残余からなる領域Bとに分割し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くなるよう、グランドビア15を配置している。
また、図11Aの構成例では、領域Aに6つのグランドビア15を配置し、領域Bに2つのグランドビア15を配置している。したがって、高周波信号ビア14の周囲に配置されたグランドビア15の配置密度は、領域Aの配置密度PAが領域Bの配置密度PBより高くなっている。
すなわち、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAが、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくなるよう、グランドビア15を配置してもよい。なお、領域A,B内におけるグランドビア15の配置間隔が異なる場合、それぞれの配置間隔の最小値を配置間隔DA,DBとして用いてもよい。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
すなわち、図11Bに示すように、本実施の形態において、多層配線基板11の最上層の直下に位置する直下絶縁層11Pの厚さH1が、多層配線基板11の内層に位置する内層絶縁層11Pの厚さH2より小さくなるよう形成されている。
両者を比較して明らかなように、本実施の形態のように絶縁層が薄い場合には電界分布の広がりが狭く、電界密度が比較的高くなる。よって、高周波信号線路12の直下に位置する直下グランドプレーン11Gの面積を小さく形成することが可能であることが容易にわかる。
本実施の形態は、多層配線基板11を構成するグランドプレーン11Gのうち、高周波信号線路12の直下に形成された直下グランドプレーン11Gに、アンチパッド領域16のうち高周波信号ビア14と接触しない範囲で、高周波信号線路12がアンチパッド領域16の外周縁と平面視において交差する交点Pから高周波信号ビア14に向けて、直下グランドプレーン11Gの端部が拡張された拡張部13を形成したものである。
この拡張部13により、アンチパッド領域16のうち高周波信号線路12が高周波信号ビア14に接続されるまでの接続領域において、高周波信号線路12と接地電位との間の電気容量を高くさせ、高周波信号線路12と直下グランドプレーン11Gとの間での電界密度を上昇させている。
このように、本実施の形態は、多層配線基板11のうち、高周波信号線路12の伸延方向Xにおいて、当該高周波信号線路12を有する領域Aに配置されたグランドビア15の配置密度PAを、当該領域Aの残余からなる領域Bに配置されたグランドビア15の配置密度PBより高くしたものである。
より具体的には、各グランドビア15を、アンチパッド領域16の外側に略円周状に配置し、領域Aに配置されたグランドビア15の配置間隔DAを、領域Bに配置されたグランドビア15の配置間隔DBより小さくしたものである。
具体的には、拡張部13のうちアンチパッド領域16との境界となる端縁を、高周波信号ビア14に向けて凸となる凸形状に形成したものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (4)
- グランドプレーンと絶縁体、あるいはグランドプレーンと半導体とが交互に積層された多層配線基板と、
前記グランドプレーンが選択的に除去されたアンチパッド領域を、前記多層配線基板の最上層から最下層まで垂直方向に貫通して形成された高周波信号ビアと、
前記アンチパッド領域の外側に前記高周波信号ビアを囲うように点在配置されて、前記各グランドプレーンと接続するとともに、前記多層配線基板の最上層から最下層まで垂直方向に貫通して形成された複数のグランドビアと、
前記最上層に線状に形成されて、先端が前記高周波信号ビアの上端と接続された高周波信号線路とを備え、
前記多層配線基板は、前記高周波信号線路の伸延方向において当該高周波信号線路を有する領域Aと、当該領域Aの残余からなる領域Bとからなり、前記領域Aに配置された前記グランドビアの配置密度PAが、前記領域Bに配置された前記グランドビアの配置密度PBより高く、
前記グランドプレーンのうち前記最上層の直下に形成された直下グランドプレーンは、前記アンチパッド領域のうち前記高周波信号ビアと接触しない範囲で、前記高周波信号線路が前記アンチパッド領域の外周縁と交差する交点から前記高周波信号ビアに向けて、当該直下グランドプレーンの端部が拡張された拡張部を有する
ことを特徴とする高周波伝送線路。 - 請求項1に記載の高周波伝送線路において、
前記拡張部のうち前記アンチパッド領域との境界となる端縁は、前記高周波信号線路の伸延方向と直交する直交方向に沿って、平面視略直線状に形成されていることを特徴とする高周波伝送線路。 - 請求項1または請求項2に記載の高周波伝送線路において、
前記拡張部のうち前記アンチパッド領域との境界となる端縁は、前記高周波信号ビアに向けて凸となる凸形状に形成されていることを特徴とする高周波伝送線路。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の高周波伝送線路において、
前記高周波信号線路は、マイクロストリップ線路、または、グランデッドコプレーナ線路からなることを特徴とする高周波伝送線路。
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