JP2015050388A - リアクトル、コンバータ、および電力変換装置 - Google Patents

リアクトル、コンバータ、および電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015050388A
JP2015050388A JP2013182466A JP2013182466A JP2015050388A JP 2015050388 A JP2015050388 A JP 2015050388A JP 2013182466 A JP2013182466 A JP 2013182466A JP 2013182466 A JP2013182466 A JP 2013182466A JP 2015050388 A JP2015050388 A JP 2015050388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reactor
coil
coil elements
core
mounting surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013182466A
Other languages
English (en)
Inventor
康 野村
Yasushi Nomura
康 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2013182466A priority Critical patent/JP2015050388A/ja
Publication of JP2015050388A publication Critical patent/JP2015050388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • Y02T10/7216

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】隘路状の箇所に設置することができるリアクトルを提供する。【解決手段】並列される一対のコイル素子を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアと、を組み合わせた組合体を備えるリアクトルである。リアクトルに備わる磁性コアは、コイル素子に覆われる内側コア部と、コイル素子に覆われることなく露出する外側コア部と、を有する。そして、外側コア部は、コイル素子の並列方向に突出し、組合体を載置する取付面に接触することで、取付面上で組合体を支持する支持脚部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電磁部品を構成するリアクトル、リアクトルを用いたコンバータ、コンバータを用いた電力変換装置に関するものである。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。リアクトルは、例えばハイブリッド自動車や電気自動車などの車両に搭載されるコンバータに利用される。そのリアクトルは、並列される一対のコイル素子を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアと、を組み合わせた組合体を備える(例えば、特許文献1参照)。
上記リアクトルは、例えばコンバータケースの内底面などの取付面上に一対のコイル素子が並列された状態で取り付けられる。例えば、特許文献1のリアクトルでは、磁性コアの外側コア部を取付面側(コイル素子の並列方向とコイルの軸方向の両方に直交する方向)に突出させており、その突出部で取付面に対する組合体の取付状態を安定化させている。
特開2013−135191号公報
近年、コンパクトカーの需要が高まっており、できる限り車両内の空間を無駄なく活用することが検討されている。その際、隘路状の箇所にリアクトルを設置することができれば、車両内の空間を無駄なく使うことができ、結果として車両のコンパクト化に寄与することができると考えられる。しかし、従来のリアクトルの構造では、コイル素子の並列幅よりも取付面が狭い隘路状の箇所にリアクトルを設置することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、隘路状の箇所に設置することができるリアクトルを提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、リアクトルを用いたコンバータ、およびそのコンバータを利用した電力変換装置を提供することにある。
本発明のリアクトルは、並列される一対のコイル素子を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアと、を組み合わせた組合体を備えるリアクトルである。この本発明のリアクトルに備わる磁性コアは、コイル素子に覆われる内側コア部と、コイル素子に覆われることなく露出する外側コア部と、を有する。そして、外側コア部は、コイル素子の並列方向に突出し、組合体を載置する取付面に接触することで、取付面上で組合体を支持する支持脚部を備える。
本発明のリアクトルによれば、隘路状の箇所にリアクトルを設置することができる。
実施例1に記載されるリアクトルの概略斜視図である。 実施例1に記載されるリアクトルの縦断面図である。 実施例1に記載されるリアクトルの分解斜視図である。 実施例2に記載されるリアクトルの概略斜視図である。 実施例2に記載されるリアクトルの縦断面図である。 実施例2に記載されるリアクトルの分解斜視図である。 実施例3に記載されるリアクトルの概略斜視図である。 実施例3に記載されるリアクトルの縦断面図である。 実施例3に記載されるリアクトルの分解斜視図である。 実施例4に記載されるリアクトルの概略斜視図である。 実施例4に記載されるリアクトルの縦断面図である。 実施例4に記載されるリアクトルの分解斜視図である。 実施例5に記載されるリアクトルの分解斜視図である。 実施例6に記載されるリアクトルの概略斜視図である。 ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す概略構成図である。 コンバータを備える電力変換装置の一例を示す概略回路である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
<1>実施形態のリアクトルは、並列される一対のコイル素子を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアと、を組み合わせた組合体を備えるリアクトルである。このリアクトルの磁性コアは、コイル素子に覆われる内側コア部と、コイル素子に覆われることなく露出する外側コア部と、を有する。その外側コア部は、コイル素子の並列方向に突出し、組合体を載置する取付面に接触することで取付面上における組合体を支持する支持脚部を備える。
上記構成によれば、二つのコイル素子を高さ方向(取付面の上方)に並べた状態で、組合体を取付面上に安定的に取り付けることができる。つまり、リアクトルの組合体の設置面積、即ち組合体の設置幅(コイル素子の軸方向と直交する長さ)を小さくできる。そのため、例えば隘路状の設置空間における取付面の幅が、一つのコイル素子の幅よりも若干広い程度であったとしても、その取付面にリアクトルの組合体を取り付けることができる。
なお、リアクトルにおける『コイル素子の覆われる内側コア部』とは、磁性コアのうち、コイル素子の内側に実質的に配置されている領域をいい、『コイル素子に覆われることなく露出する外側コア部』とは、磁性コアのうち、コイル素子が実質的に配置されていない領域をいう。例えば、磁性コアが複数のコア片から構成されている場合(ギャップ材が無い場合。但し、エアギャップは許容する)や、複数のコア片と少なくとも一つのギャップ材とから構成されている場合、コイル素子の内側に配置されているコア片やギャップ材は勿論、コイル素子の内側に配置される部分を含むコア片やギャップ材も、内側コア部に含む。具体的には、一つのコア片の中央部分(このコア片の大部分)がコイル素子の内側に配置され、このコア片の端部及びその近傍がコイル素子から露出されている場合にこのコア片は、内側コア部とみなす。複数のコア片の集合体(代表的には、接着剤や粘着テープなどで固定された一体物)の大部分がコイル素子の内側に配置され、残部(例えば、複数のコア片のうち、集合体の端部を構成するコア片の全部又は一部分)がコイル素子から露出されている場合にこの集合体は、内側コア部とみなす。なお、この集合体もギャップ材を含むことを許容する。
<2>実施形態のリアクトルとして、支持脚部における取付面に対向する対向面が、コイル素子の並列方向の端面であり、取付面に対応した湾曲面および傾斜面の少なくとも一方を有する形態を挙げることができる。
近年、リアクトルを車両に搭載するにあたり、車両内のデッドスペースの有効活用の観点から、車両の駆動ユニットの内部などの湾曲面や傾斜面を有する取付面にリアクトルを取り付けることが検討されている。このような湾曲面や傾斜面を有する取付面上に安定した状態でリアクトルの組合体を取り付けるには、例えばL字型の棚のような取付補助部材にリアクトルを取り付け、その取付補助部材を取付面に固定するといった対応を行なうことが考えられる。しかし、このような対応では、相当程度の設置空間を必要とする。これに対して、支持脚部の対向面が取付面に接触する湾曲面および傾斜面の少なくとも一方を有する形態、即ち支持脚部の外形が取付面の湾曲形状・傾斜形状に沿った形状であれば、取付補助部材を用いることなく、湾曲面および傾斜面の少なくとも一方を有する取付面にリアクトルの組合体を取り付けることができる。
<3>実施形態のリアクトルとして、外側コア部が、組合体の幅方向に内側コア部よりも張り出す張出部を備える形態を挙げることができる。ここで言う組合体の幅方向とは、コイル素子の積み上げ方向(並列方向)と、コイル素子の軸方向と、に直交する方向である。
組合体の幅方向に張り出す張出部を外側コア部に設けることで、外側コア部の磁路面積(磁束に直交する外側コア部の断面積)を大きくすることができ、その結果、磁気飽和し難い磁性コア(リアクトル)とすることができる。
<4>実施形態のリアクトルとして、コイルの端部がコイル素子の端面方向に引き出されている形態を挙げることができる。
コイルの端部は、リアクトルを他の電気機器と電気的に接続するための接続端となる。このコイルの端部をコイル素子の端面方向に引き出しておくことで、リアクトルの占有空間の幅を小さくすることができる。実施形態のリアクトルの組合体を隘路状の取付面に取り付ける場合、取付面の上方空間の幅も狭いことが多いため、リアクトルの占有空間の幅を小さくできると、リアクトルの組合体を取付面に取り付け易くなる。また、コイルの端部がコイル素子の端面方向に引き出されていれば、隘路状のリアクトルの設置空間の外側にコイルの端部を引き出すことができるので、コイルの端部に他の電気機器を接続し易くなる。
<5>実施形態のコンバータは、実施形態のリアクトルを備える。
上記コンバータは、このコンバータを備える機器、例えばハイブリッド自動車のコンパクト化に寄与する可能性がある。それは、実施形態のリアクトルの設置面積が従来よりも小さいため、例えば上記機器内のデッドスペースなどにリアクトルを配置することができるからである。
<6>実施形態の電力変換装置は、実施形態のコンバータを備える。
上記電力変換装置は、この電力変換装置を備える機器、例えばハイブリッド自動車のコンパクト化に寄与する可能性がある。それは、電力変換装置に備わるコンバータの実施形態のリアクトルの設置面積が従来よりも小さいため、例えば上記機器内のデッドスペースなどにリアクトルを配置することができるからである。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、隘路状の取付面にリアクトルの組合体を取り付けた実施例を説明する。
<実施例1>
実施例1のリアクトル1αを図1〜3に基づいて説明する。図1はリアクトル1α(組合体10α)の概略斜視図、図2はリアクトル1αの縦断面図、図3はリアクトル1αの概略分解斜視図である。
≪リアクトルの全体構成≫
図1〜3に示すリアクトル1αは、巻線を巻回してなるコイル2αと、閉磁路を形成する磁性コア3αと、を組み合わせた組合体10αを備える。リアクトル1α(組合体10α)は、平面状の取付面9に取り付けられた状態で使用される。組合体10αが取り付けられる取付面9としては、リアクトル1αを設置する部材の表面、例えばコンバータケースの内底面などを挙げることができる。当該部材の表面に放熱板を設置し、その放熱板の上に組合体10αを取り付ける場合、放熱板の表面を取付面9と見做す。また、リアクトル1αが組合体10αを収納するケースを備える構成である場合、ケースの内底面を取付面9と見做す。
組合体10αに備わるコイル2αは一対のコイル素子2A,2Bを有する。一方、磁性コア3αは、各コイル素子2A,2Bに覆われる内側コア部31,31と、各コイル素子2A,2Bに覆われずに露出する外側コア部32,32と、を備える(特に図2を参照)。このリアクトル1αの最も特徴とするところは、取付面9上で二つのコイル素子2A,2Bが高さ方向に並んだ状態に配置されていることであり、そのような配置を達成するために、コイル素子2A,2Bの並列方向に突出する支持脚部320が外側コア部32に設けられていることである。以下、リアクトル1αの各構成を詳細に説明する。なお、取付面9における組合体10αが取り付けられる側を上方、その反対側を下方として説明を行なう。この点は、後述する全ての実施例においても同様である。
≪コイル≫
組合体10α(リアクトル1α)に備わるコイル2αは、一対のコイル素子2A,2Bと、両コイル素子2A,2Bを連結する連結部2rと、を備える(特に、図3を参照)。コイル2αの構成する巻線には、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被膜を備える被覆線を好適に利用できる。
コイル素子2A,2Bは、図示するように角筒状に形成されていても良いし、円筒状に形成されていても良い。また、連結部2rは、図示するように巻線をU字状に屈曲させることで形成しても良いし、後述する実施例3に示すようにコイル素子2A,2Bとは別に用意した部材で形成しても良い。
上記コイル素子2A,2Bは、取付面9上で二階建て状に配置されている。具体的には、コイル2αのコイル素子2Bが取付面9上に配置され、そのコイル素子2Bの上方にコイル素子2Aが配置されている。このように、コイル素子を高さ方向に並べることで、リアクトル1αの設置面積、即ちリアクトル1αの設置幅(コイル素子2A,2Bの軸方向と直交する長さ)を小さくできる。そのため、隘路状の箇所であったとして、本実施形態のリアクトル1αであれば設置することができる。例えば、隘路状の設置空間における取付面9の幅が、コイル素子2A,2Bの幅よりも若干広い程度であったとして、その取付面9にリアクトル1αの組合体10αを取り付け、隘路状の設置空間にリアクトル1αを設置することができる。
上記コイル2αの両端部2a,2bは、ターン形成部分からコイル素子2A,2Bの端面方向に引き出されている。この端部2a,2bに図示しない端子部材に接続される。この端子部材を介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部装置(図示せず)が接続される。このようにコイル2αの端部2a,2bをコイル素子2A,2Bの端面方向に引き出しておくことで、リアクトル1αの占有空間の幅を小さくすることができる。リアクトル1αの組合体10αを隘路状の取付面9に取り付ける場合、取付面9の上方空間の幅も狭いことが多いため、リアクトル1αの占有空間の幅を小さくできると、リアクトル1αの取付面9に取り付け易くなる。また、端部2a,2bがコイル素子2A,2Bの端面方向に引き出されていれば、隘路状の設置空間の外側に端部2a,2bを引き出すことができるので、端部2a,2bに他の電気機器を接続し易くなる。
≪磁性コア≫
本実施例の組合体10α(リアクトル1α)に備わる磁性コア3αは、図3に示すように、二つのコア部材30α,30αと、二枚のギャップ材3g,3gと、を組み合わせて構成される。各コア部材30αは、基部30Aと、基部30Aからコイル2に向かって延びる一対の突出部30B,30Bと、を備え、側方から見たときに概略F字状となっている。両コア部材30α,30αの突出部30B,30Bの間にはギャップ材3gが介在されており、ギャップ材3gによって磁性コア3αのインダクタンスが調整されている。なお、本実施例の二つのコア部材30αは同じ形状であるが、異なる形状であっても構わない。例えば、一方のコア部材30αの突出部30Bが、他方のコア部材30αの突出部30Bよりも短くなっていても良い。
コア部材30αにおける基部30Aは、コイル素子2A,2Bに覆われずに露出する外側コア部32に相当する部分である。この基部30Aの上端側(コイル素子2A側)の部分は、上方に位置する突出部30Bの上端面と面一になっている。一方、基部30Aの下端側(コイル素子2B側)の部分は、下方に配置される突出部30Bの下端面よりも突出する支持脚部320となる。支持脚部320の下端面は、図1,2に示すように、組合体10αを取付面9上に取り付けるときに、取付面9に対向する対向面32sである。この支持脚部320の突出長さは、組合体10αを取付面9上に取り付けたときに、支持脚部320の対向面32sが取付面9に接触する長さとなっている。
一方、図3に示すコア部材30αの突出部30B,30Bは、ギャップ材3gと共に、コイル素子2A,2Bの内部に配置される内側コア部31を構成する部分である。突出部30B,30Bはそれぞれ、コイル素子2A,2Bの約半分の長さを有する。二つのコア部材30,30をそれぞれ、コイル素子2A,2Bの両端側からコイル素子2A,2Bの内部に挿入したとき、一方のコア部材30αの突出部30Bと、他方のコア部材30αの突出部30Bと、両突出部30B,30Bに挟まれるギャップ材3gと、で内側コア部31が形成される。
以上説明したコア部材30αは、軟磁性金属粉末を圧縮して形成した圧粉成形体で構成しても良いし、樹脂中に軟磁性金属粉末を分散させた複合材料で構成しても良いし、電磁鋼板を積層した積層体で構成しても良い。特に、本実施例のような複雑な形状のコア部材30αの場合、成形性に優れる複合材料で構成することが好ましい。一方、ギャップ材3gは、アルミナや不飽和ポリエステルなどの非磁性材料や、ポリフェニレンスルフィド樹脂などの非磁性材料と磁性材料(磁性材料の例は、鉄粉などの軟磁性粉末)とを含む混合物などで構成することができる。
≪組合体の取付状態≫
図1,2に示すように、本実施例のリアクトル1αの組合体10αを取付面9上に取り付けるときは、外側コア部32の対向面32sを取付面9に対向させ、当該対向面32sを取付面9に接触させる。その結果、組合体10αは、支持脚部320によって取付面9上に自立した状態で取り付けられる。組合体10αの二つのコイル素子2A,2Bが高さ方向に並んだ状態であっても、組合体10αの安定性は確保される。
取付面9に対する組合体10αの固定手段は特に限定されない。例えば、接着剤などで支持脚部320の対向面32sを取付面9に接着することで取付面9に組合体10αを固定する。あるいは、両端が取付面9に固定される門型のバンドやステーの中間部を組合体10αの上面に引っ掛けて、取付面9に組合体10αを固定しても良い。その他、外側コア部32の側方に張り出す固定部を外側コア部32に一体に形成し、その固定部をボルトによって取付面9に留めることで、取付面9に組合体10αを固定しても良い。
以上説明したリアクトル1αであれば、リアクトル1αの組合体10αの設置面積を小さくできる。そのため、例えば隘路状の設置空間における幅の狭い取付面であっても、リアクトル1αの組合体10αを取り付けることができる。そのため、車両内の部材間の隙間などの隘路状の設置空間にリアクトル1αを設置することができる。なお、言うまでもないが、リアクトル1αは、隘路状の設置空間に設置できるというだけで、必ず隘路状の設置空間に設置しなければならないわけではない。
一方、本実施例のリアクトル1αにおける内側コア部31と、内側コア部31を内部に収納するコイル素子2A(図1〜図3に示すコイル素子2Bも同様)は、真っ直ぐな形状となっている。別の言い方をすれば、内側コア部31の軸線、およびコイル素子2Aの軸線が共に、直線状に延びている。そのため、コイル素子2Aの下端面と取付面9との間には隙間が形成されている。液体冷媒が供給される箇所に本実施例1のリアクトル1αを設置する場合、上述したコイル素子2A,2Bと湾曲取付面9との間の隙間を液体冷媒の流路とすることができる。上記隙間を流路とする場合、液体冷媒によりリアクトル1αの冷却効率を向上させることができる。液体冷媒が供給される箇所としては、例えばハイブリッド自動車の駆動ユニット内を挙げることができ、その場合の液体冷媒としてはATF(Automatic Transmission Fluid)を挙げることができる。
≪その他の構成≫
内側コア部31,31の外周と、コイル素子2A,2Bの内周面と、の間には絶縁性のボビン部材を配置することができる。また、外側コア部32,32における内側コア部31側の端面と、コイル素子2A,2Bの端面と、の間にも絶縁性の枠状ボビンを配置することができる。これらボビン部材および枠状ボビンを用いることで、磁性コア3αとコイル2αとの間の絶縁性を確保し易くなる。ボビン部材と枠状ボビンの代わりに、磁性コア3αの外周の少なくとも一部を樹脂でモールドしても良い。これらの構成は、後述する全ての実施例においても同様に設けることができる。
<実施例2>
実施例2では、凹形状に窪んだ湾曲面のみからなる非平面状の取付面(以下、湾曲取付面90)に取付可能なリアクトル1βを図4〜図6に基づいて説明する。図4はリアクトル1β(組合体10β)の概略斜視図、図5はリアクトル1βの縦断面図、図6はリアクトル1βの概略分解斜視図である。
実施例2のリアクトル1βが実施例1のリアクトル1αと異なる部分は、図5に示すように、外側コア部32における湾曲取付面90に対向する対向面32s’が、湾曲取付面90上に取り付けられた状態の組合体10βをコイル素子2A,2Bの周面側から側面視したときに、湾曲取付面90に沿って湾曲していることである。言い換えれば、組合体1βを側面視したときの対向面32s’の稜線が、外側コア部32の外縁部(内側コア部31から離れた位置にある縁部)から内縁部(内側コア部31の側の縁部)にかけて湾曲している。以下、リアクトル1βの各構成を説明する。
まず、本実施例のリアクトル1βの組合体10βに備わるコイル2βは、実施例1のコイル2αと全く同じ形状を備えている。
一方、リアクトル1βの組合体10βに備わる磁性コア3βは、図6に示すように、概略F字状のコア部材30β,30βと、ギャップ材3g,3gと、を組み合わせて構成される。各コア部材30βは、外側コア部32となる基部30A’と、内側コア部31の一部となる一対の突出部30B’,30B’と、を備える。
コア部材30βの突出部30B’の構成は、実施例1のコア部材30αの突出部30Bと同じ構成を備えている。一方、コア部材30βの基部30A’は、支持脚部320’の形状の点で、実施例1のコア部材αの突出部30Aと異なる。具体的には、図5に示すように、支持脚部320’の下方への突出量が、内側コア部31から遠い外縁部で最も小さく、内側コア部31に近づくに従って徐々に大きくなり、内側コア部31の最も近い内縁部で最も大きくなっている。そのため、支持脚部320’における湾曲取付面90に対向する対向面32s’が、湾曲取付面90上に取り付けられた組合体10βをコイル素子2Aの周面側から側方視したときに、湾曲取付面90に沿って下方に膨らんだ状態に湾曲している。この対向面32s’は、湾曲取付面90に沿った形状に湾曲しており、湾曲取付面90に全面接触している。
以上説明した実施例2の構成によれば、対向面32s’の外形が湾曲取付面90にぴったり沿うようになっている。そのため取付補助部材を用いることなく、湾曲取付面90上に組合体10β(リアクトル1β)を安定した状態で取り付けることができる。また、このリアクトル1βの占有空間は、湾曲取付面90の上に取付補助部材を取り付けて、その取付補助部材の上に組合体を取り付けた従来構造のリアクトルの占有空間よりも格段に小さい。
≪変形例2−1≫
本実施例における湾曲取付面90は、紙面下方に窪んだ凹形状となっているが、紙面上方に膨らんだ凸形状となっていても構わない。その場合、外側コア部32(本実施例では、コア部材30β’の基部30A’)の支持脚部320’を長くして、コイル2βの下端面が湾曲取付面90に干渉しないようにすると共に、支持脚部320’の形状を、湾曲取付面90の凸形状に沿った形状とすれば良い。その他、平坦面もしくは湾曲面と、この面を挟み込む二つの傾斜面と、を備える凹形状に窪んだ非平面状の取付面、もしくは凸形状に膨らんだ非平面状の取付面にリアクトルの組合体を取り付けても良い。その場合、支持脚部320’の形状を傾斜面に沿った形状とすれば良い。これらの変更は、後述する実施例3,4においても同様に行うことができる。
<実施例3>
実施例3では、コイル2γの軸方向中間部が下方に凸となるように湾曲したリアクトル1γを図7〜図9に基づいて説明する。図7はリアクトル1γ(組合体10γ)の概略斜視図、図8はリアクトル1γの縦断面図、図9はリアクトル1γの概略分解斜視図である。
実施例3のリアクトル1γは、コイル素子2A,2Bの位置(内側コア部31,31)で下方に凸となるように緩やかに湾曲している。より具体的には、図8に示すように、コイル素子2A,2Bと内側コア部31,31が湾曲取付面90に向かって湾曲していることで、リアクトル1γが全体的に湾曲している。
本実施例では、実施例2と同様に、一対のコア部材30γと二枚のギャップ材3g,3gとで磁性コア3γを構成している(特に、図9を参照)。このコア部材30γのうち、外側コア部32となる基部30A’は、実施例2と同様に、組合体10γの取付状態を安定化させる対向面32s’を有する支持脚部320’を備える。一方、コア部材30γのうちの内側コア部31の一部となる突出部30B’は、実施例2と異なる構成、具体的には下方に凸となるように湾曲した構成を有している。コア部材30γに挟まれるギャップ材3gの上端面と下端面の断面は緩やかな湾曲形状に形成されており、そのギャップ材3gの厚さはほぼ一様となっている。
一方、コイル素子2A,2Bは、元々湾曲しておらず、その内部に突出部30B’(内側コア部31)を挿入したときに突出部30B’(内側コア部31)の湾曲に沿って湾曲する(図9では便宜上、湾曲した状態のコイル素子2A,2Bを示している)。巻線を螺旋状に巻回することで構成されるコイル素子2A,2Bは湾曲させ易いため、内側コア部31の湾曲形状に沿って容易に湾曲する。もちろん、コイル素子2A,2Bとして、内側コア部31が挿入されていない状態で湾曲しているものを利用しても構わない。なお、本実施例のコイル2γの連結部2r’は、コイル素子2A,2Bとは別部材となっている。コイル素子2A,2Bとは別部材の連結部2r’を利用することで、例えば、コイル素子2A,2Bの内部に突出部30B’を挿入した後にコイル素子2A,2Bを連結させるといったことが可能になる。この場合、コイル素子2A,2Bの内部に突出部30B’を挿入し易い。
ここで、内側コア部31が挿入され、下方に凸となるように湾曲したコイル素子2A,2Bの上方側では、コイル素子2A,2Bの各ターンの間隔が詰まっている(図8を参照)。特に、上方側に配置されるコイル素子2Aの上方側では各ターン間に隙間は殆どない。一方、湾曲したコイル素子2A,2Bの下方側では、コイル素子2A,2Bの各ターンの間隔が開いており、各ターン間に比較的大きな隙間が形成されている。このようにコイル素子2A,2Bの上方側と下方側とでターン間の隙間の大きさに差があることは、リアクトル1γの磁気特性に殆ど悪影響を与えない。
なお、図示するコイル素子2Aのターン数とコイル素子2Bのターン数とは同数であるが、異ならせることもできる。両コイル素子2A,2Bのターン数を異ならせたとしても、リアクトル1γの磁気特性が低下することはない。例えば、湾曲取付面90側に配置されるコイル素子2Bのターン数を、コイル素子2Aのターン数よりも多くすることが挙げられる。そうすることで、コイル2γの総ターン数を多くすることができ、リアクトル1γの磁気特性を向上させることができる。また、両コイル素子2A,2Bのターン数を調整して、両コイル素子2A,2Bのターン間に形成される隙間の大きさを揃えても良く、そうすることで、ATFがコイル素子2A,2Bの全てのターン間にくまなく供給されるようにすることができる。
実施例3のリアクトル1γによれば、図8に示すように、コイル素子2Bの下端面と湾曲取付面90との間には隙間が形成され難い。そのため、リアクトル1γの占有空間を、実施例2のリアクトル1βよりも小さくすることができる。また、コイル素子2A,2Bと内側コア部31の湾曲度合いを調節することで、コイル素子2A,2Bの下端面を湾曲取付面90に接触させることができ、コイル素子2Bを介した湾曲取付面90への放熱を促進することができる。
≪変形例3−1≫
なお、湾曲取付面90が紙面上方に膨らんだ凸形状となっている場合、変形例2−1で言及したように、リアクトル1γの支持脚部320’の取付面32s’の形状を、湾曲取付面90の凸形状に沿った形状とする。この支持脚部320’の形状の変更に加えて、コイル2γの軸方向中間部(即ち、コイル素子2A,2Bおよび内側コア部31,31の軸方向中間部)が上方に凸(即ち、取付面32s’とは反対側に凸)となるように湾曲したリアクトル1γとしても良い。そうすることで、変形例2−1のように支持脚部320’を長くすることなく、コイル2γの下端面が湾曲取付面90に干渉することを防止できる。
<実施例4>
実施例4では、コイル2δの軸方向中間部が下方に凸となるように折れ曲がったリアクトル1δを図10〜図12に基づいて説明する。図10はリアクトル1δ(組合体10δ)の概略斜視図、図11はリアクトル1δの縦断面図、図12はリアクトル1δの概略分解斜視図である。
実施例4のリアクトル1δは、コイル素子2A,2Bの位置(内側コア部31,31)で下方に凸となるようにV字状に折れ曲がっている。より具体的には、図11に示すように、コイル素子2A,2Bと内側コア部31,31が湾曲取付面9側に折れ線状に折れ曲がっていることで、リアクトル1δが全体的に屈曲している。なお、屈曲箇所は一つに限定されるわけではなく、複数であっても構わない。
本実施例では、実施例2と同様に、一対のコア部材30δと二枚のギャップ材3g,3gとで磁性コア3δを構成している(特に、図12を参照)。このコア部材30δのうち、外側コア部32となる基部30A’は、実施例2,3と同様に、組合体10δの取付状態を安定化させる対向面32s’を有する支持脚部320’を備える。
一方、コア部材30δのうち、内側コア部31の一部となる突出部30B’は、その軸線が基部30A’の突出部30B’側の端面に直交するように形成されている。その突出部30B’の上端側の長さは、突出部30B’の下端側の長さよりも短くなっており、突出部30B’の端面(ギャップ材3gに対向する面)は、上方側を向くように基部30B’の端面に対して傾斜している(図11を合わせて参照)。そのため、一対のコア部材30δと二枚のギャップ材3g,3gとを組み合わせて磁性コア3δを作製すれば、磁性コア3δの内側コア部31が、内側コア部31の長さ方向中間部でV字状に折れ曲がった内側コア部31となる。基部30B’の端面が傾斜していることで、ギャップ材3gの厚みが一様となっている。ギャップ材3gの上端側と下端側の断面はV字状に形成されている。
なお、コア部材30δの突出部30B’を、基部30A’から斜めに延びるように構成することでも、内側コア部31をその中間部でV字状に折れ曲がった状態とすることができる。具体的には、基部30A’の突出部30B’側の端面に対して突出部30B’の軸線が下方側に傾斜した状態となるように突出部30B’を形成すると共に、突出部30B’の端面が、基部30A’の突出部30B’側の端面とほぼ平行になるようにする。そうすることで、ギャップ材3gを介して二つのコア部材30δの突出部30Bの端面同士を合わせたときに、内側コア部31の中間部が折れ線状に折れ曲がった状態とすることができる。
一方、実施例4のコイル素子2A,2Bは、元々屈曲しているものを利用することもできるし、屈曲していないものを利用することもできる。元々屈曲していないコイル素子2A,2Bの場合、コイル素子2A,2Bの内部にコア部材30δの突出部30Bを挿入することで、コイル素子2A,2Bが、内側コア部31の屈曲に沿って屈曲する(図12では便宜上、屈曲した状態のコイル素子2A,2Bを示している)。
ここで、下方に凸となるように屈曲したコイル素子2A,2Bの軸方向中間部における下方側のターン間に大きな隙間が形成されている。この隙間の位置で多少磁束が漏れることがあるが、そのことはリアクトル1δの磁気特性に大きな悪影響を及ぼさない。
≪変形例4−1≫
湾曲取付面90が紙面上方に膨らんだ凸形状となっている場合、支持脚部320’の形状の変更に加えて、コイル2δの軸方向中間部が上方に凸となるように折れ曲がったリアクトル1δとしても良い。そうすることで、コイル2δの下端面が湾曲取付面90に干渉することを防止できる。
<実施例5>
実施例5では、磁性コア3εの分割状態が実施例1〜4とは異なるリアクトル1εを図13に基づいて説明する。図13は、リアクトル1εの分解斜視図である。このリアクトル1εの磁性コア3εの全体形状は、実施例1の図3に示す磁性コア3αと同じであるが、分割状態が異なる。
本実施例では、内側コア部31を構成するコア部材30εと、外側コア部32を構成するコア部材30εと、を組み合わせることで磁性コア3εを構成している。コア部材30εは、さらに直方体状の複数の分割コア片31mとギャップ材31gとを交互に積層した構成を備えている。
この実施例5の構成であれば、磁性コア3εの磁気特性を容易に調整することができる。例えば、外側コア部32を複合材料で構成し、内側コア部31の分割コア片31mを圧粉成形体で構成するなどして、磁性コア3εの磁気特性を調整する。
実施例5の変形例として、図13に示す内側コア部31を一つの大きな直方体状のコア部材で構成しても構わない。その場合、内側コア部31を構成するコア部材と、外側コア部32を構成するコア部材と、の間にギャップ材31gを介在させることが好ましい。
なお、実施例2〜4における磁性コア3β〜3δも、本実施例5や実施例5の変形例のような分割状態の磁性コア、即ち内側コア部31を構成するコア部材30と、外側コア部32を構成するコア部材30と、を組み合わせてなる磁性コアとしても良い。
<実施例6>
実施例6では、外側コア部32が、組合体10ζの幅方向に内側コア部31よりも張り出す張出部32ohを備えるリアクトル1ζを図14に基づいて説明する。
実施例6の磁性コア3ζを構成する外側コア部32は、張出部32oh(図中の一点鎖線から紙面左側の部分)を備える。張出部32ohの張出方向は、コイル素子2A,2Bの積み上げ方向(並列方向)と、コイル素子2A,2Bの長さ方向と、に直交する方向である。本実施例の張出部32ohは、コイル2ζの端部2a,2bと干渉しない紙面左側に張り出しているが、紙面右側に張り出していても良い。もちろん、紙面左側と右側の両方に張り出す張出部を外側コア部32に設けても構わない。端部2a,2b側に張出部を設ける場合、張出部の突出幅を調整するか、もしくは端部2a,2bの屈曲位置を変えるなどして、張出部と端部2a,2bとが干渉しないようにする。
外側コア部32に張出部32ohを設けることで、外側コア部32の磁路面積を大きくすることができ、その結果、磁気飽和し難い磁性コア3ζ(リアクトル1ζ)とすることができる。張出部32ohの張出幅は、コイル素子2A,2Bの幅(上記組合体10ζの幅方向におけるコイル素子2A,2Bの長さ)と同等以下とすることが好ましい。もちろん、張出部32ohの張出幅は、コイル素子2A,2Bの幅よりも1mm〜3mm程度拡げても構わない。
なお、上述した張出部32ohと同様の構成を、実施例1〜5のリアクトル1α〜1εに設けても構わない。
<実施例7>
実施例1〜6で説明したリアクトル1α〜1ζは、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車載用電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。この用途では、直流通電が0Aのときのインダクタンスが、10μH以上2mH以下、最大電流通電時のインダクタンスが、0Aのときのインダクタンスの10%以上を満たすものが好適に利用できると期待される。
上記リアクトル1α〜1ζを、ハイブリッド自動車や電気自動車といった車両に載置される電力変換装置の構成部品に利用した例を、図15,16に基づいて説明する。
ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両1200は、図15に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ(負荷)1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジンを備える。なお、図15では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態としても良い。
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V〜300V程度のメインバッテリ1210の直流電圧(入力電圧)を400V〜700V程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。また、コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される直流電圧(入力電圧)をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図16に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトルLとを備え、ON/OFFの繰り返し(スイッチング動作)により入力電圧の変換(ここでは昇降圧)を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ(FET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワーデバイスが利用される。リアクトルLは、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。このリアクトルLとして、上記実施例1〜6に記載のリアクトル1α〜1ζのいずれかを用いる。
ここで、上記車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC−DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC−DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC−DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、上記実施例のリアクトルなどと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用することができる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、上記実施例のリアクトルなどを利用することもできる。
なお、本発明は実施例に示される構成に限定されるわけではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内の全ての変更が含まれることを意図する。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車といった車両に搭載される双方向DC−DCコンバータといった電力変換装置の構成部品であるリアクトルに利用することができる。
1α,1β,1γ,1δ,1ε,1ζ リアクトル
10α,10β,10γ,10δ,10ε,10ζ 組合体
2α,2β,2γ,2δ,2ε,2ζ コイル
2A,2B コイル素子 2r,2r’ 連結部
2a,2b 端部
3α,3β,3γ,3δ,3ε,3ζ 磁性コア
3g ギャップ材
30α,30β,30γ,30δ,30ε,30ε コア部材
30A,30A’ 基部 30B,30B’ 突出部
31 内側コア部 31m 分割コア片 31g ギャップ材
32 外側コア部 320,320’ 支持脚部 32oh 張出部
32s,32s’ 対向面
9 取付面 90 湾曲取付面
1100 電力変換装置
1110 コンバータ 1111 スイッチング素子 1112 駆動回路
L リアクトル
1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ 1160 補機電源用コンバータ
1200 車両
1210 メインバッテリ
1220 モータ
1230 サブバッテリ
1240 補機類
1250 車輪

Claims (6)

  1. 並列される一対のコイル素子を有するコイルと、閉磁路を形成する磁性コアと、を組み合わせた組合体を備えるリアクトルであって、
    前記磁性コアは、
    前記コイル素子に覆われる内側コア部と、
    前記コイル素子に覆われることなく露出する外側コア部と、を有し、
    前記外側コア部は、前記コイル素子の並列方向に突出し、前記組合体を載置する取付面に接触することで前記取付面上における前記組合体を支持する支持脚部を備えるリアクトル。
  2. 前記支持脚部における前記取付面に対向する対向面が、前記コイル素子の並列方向の端面であり、前記取付面に対応した湾曲面および傾斜面の少なくとも一方を有する請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記外側コア部は、前記組合体の幅方向に前記内側コア部よりも張り出す張出部を備える請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
    但し、前記幅方向は、前記コイル素子の積み上げ方向と、前記コイル素子の長さ方向と、に直交する方向である。
  4. 前記コイルの端部が前記コイル素子の端面方向に引き出されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
  5. 請求項1に記載のリアクトルを備えるコンバータ。
  6. 請求項5に記載のコンバータを備える電力変換装置。
JP2013182466A 2013-09-03 2013-09-03 リアクトル、コンバータ、および電力変換装置 Pending JP2015050388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182466A JP2015050388A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 リアクトル、コンバータ、および電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182466A JP2015050388A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 リアクトル、コンバータ、および電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015050388A true JP2015050388A (ja) 2015-03-16

Family

ID=52700136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013182466A Pending JP2015050388A (ja) 2013-09-03 2013-09-03 リアクトル、コンバータ、および電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015050388A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018156974A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 公立大学法人首都大学東京 三相三脚磁心および三相三脚インダクタ
CN112997265A (zh) * 2018-11-14 2021-06-18 株式会社自动网络技术研究所 电抗器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018156974A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 公立大学法人首都大学東京 三相三脚磁心および三相三脚インダクタ
CN112997265A (zh) * 2018-11-14 2021-06-18 株式会社自动网络技术研究所 电抗器
US20210398728A1 (en) * 2018-11-14 2021-12-23 Autonetworks Technologies, Ltd. Reactor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6098870B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP5881015B2 (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
WO2014024555A1 (ja) リアクトル、リアクトル用の組物、コンバータ、及び電力変換装置
JP6065609B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6195229B2 (ja) リアクトル
JP5983942B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
CN103858186A (zh) 电抗器、电抗器用线圈部件、转换器和功率转换器件
JP5929725B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6024886B2 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2010045110A (ja) リアクトル集合体
WO2014017149A1 (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP2014078684A (ja) リアクトル、コンバータ、電力変換装置、及びリアクトルの製造方法
WO2014045868A1 (ja) リアクトル、コンバータ、電力変換装置、及びリアクトルの製造方法
JP2017027973A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2013222813A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
WO2014017150A1 (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2013179184A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2015050388A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP5983913B2 (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2015050387A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置
JP2013219112A (ja) リアクトル、リアクトルの製造方法、コンバータ、及び電力変換装置
JP2014067758A (ja) リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
JP6394852B2 (ja) リアクトル
JP2015126145A (ja) リアクトル
JP2014150171A (ja) リアクトル、コンバータ、および電力変換装置