JP2013222813A - リアクトル、コンバータ、および電力変換装置 - Google Patents

リアクトル、コンバータ、および電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】生産性に優れるリアクトルを提供する。
【解決手段】リアクトル1は、コイル、およびコイルモールド部4Mを有するコイル成形体4と、外側コア部32、およびコアモールド部5Mを有するコア成形体5とを具える。コイル成形体4は、コイルモールド部4Mに一体成形され、コイル成形体4を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第一挿通孔40hが形成された第一取付部40を有する。コア成形体5は、コアモールド部5Mに一体成形され、コア成形体5を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第二挿通孔50hが形成された第二取付部50を有する。第一取付部40と第二取付部50とは、第一挿通孔40hと第二挿通孔50hとがそれぞれ重なるように設けられており、これら第一挿通孔40hと第二挿通孔50hとに共通の固定部材が挿通され、この固定部材によってコイル成形体4とコア成形体5とが設置対象に固定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの動力源に電動機を使用する車両に搭載される車載用DC−DCコンバータといった電力変換装置の構成部品などに利用されるリアクトル、このリアクトルを具えるコンバータ、およびこのコンバータを具える電力変換装置に関する。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。リアクトルは、ハイブリッド自動車などの車両に搭載されるコンバータに利用される。リアクトルとして、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2011−243943号公報
近年、ハイブリッド自動車などの車両の需要拡大に伴い、車載用コンバータに利用されるリアクトルの低コスト化が強く求められている。そこで、低コスト化の観点から、部品点数が少なく、構造が簡素であり、生産性に優れるリアクトルが望まれる。
従来のリアクトルは、リアクトルを構成する部品点数が多いことから、コストの上昇や生産性の低下を招くなどの課題がある。例えば特許文献1に記載のリアクトルでは、ケースが必要であったり、接着剤により放熱層を構成したりする必要があるなど、製造コストの削減や生産性の向上にも限界がある。さらに、特許文献1に記載のリアクトルでは、コイルや磁性コアの熱をケースに効率よく伝えるために、ケース内に封止樹脂を充填することもあり、この場合は更に、製造コストの上昇や生産性の低下を招く虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、生産性に優れるリアクトルを提供することにある。また、本発明の別の目的は、このリアクトルを具えるコンバータ、およびこのコンバータを具える電力変換装置を提供することにある。
本発明者は、特許文献1に記載のリアクトルにおいて、上記したケースや接着剤により構成される放熱層を省略する構成として、コイルと磁性コアとの組合体を設置対象に固定する構成を検討した。しかしその場合、組合体がリアクトルの外部環境に対して露出するため、組合体を適切な方法で保護する必要がある。また、熱伝導率の高い接着剤を用いずに、放熱性を低下させることなく、組合体を冷却ベースなどの設置対象に強固に固定する必要がある。これらの検討に基づいて、本発明者は、本発明を完成するに至った。
本発明のリアクトルは、並列した状態で連結される一対のコイル素子を有するコイルと、コイル素子が配置される環状の磁性コアとを具え、磁性コアが、コイル素子の内部に配置される内側コア部、およびコイル素子から露出され、内側コア部と閉磁路を形成する外側コア部を有する。そして、コイル成形体と、コア成形体とを具える。コイル成形体は、コイル、およびそのコイルを保護するように樹脂で形成されたコイルモールド部を有する。コア成形体は、外側コア部、およびその外側コア部を保護するように樹脂で形成されたコアモールド部を有する。さらに、コイル成形体は、コイルモールド部に一体成形され、コイル成形体を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第一挿通孔が形成された第一取付部を有する。一方、コア成形体は、コアモールド部に一体成形され、コア成形体を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第二挿通孔が形成された第二取付部を有する。これら第一取付部と第二取付部とは、第一挿通孔と第二挿通孔とがそれぞれ重なるように設けられており、これら第一挿通孔と第二挿通孔とに共通の固定部材が挿通され、この固定部材によってコイル成形体とコア成形体とが設置対象に固定される。
上記した構成の本発明のリアクトルは、従来のリアクトルに比較して部品点数が少なく、生産性に優れる。しかも、コイルモールド部とコアモールド部により、コイルおよび外側コア部を外部環境から保護することができる。その結果、本発明のリアクトルは、物理的な衝撃によってコイルや外側コア部が損傷したり、ケースを具えずに、外部環境に晒された状態であってもコイルや外側コア部が錆びたりすることを防止できる。なお、内側コア部は、コイル成形体の内部に配置されるため、既に外部環境から保護されている。さらに、コイルモールド部とコアモールド部とに一体成形された第一取付部と第二取付部とを有し、これら第一取付部と第二取付部とに形成された第一挿通孔と第二挿通孔とがそれぞれ重なるように設けられている。これにより、共通の固定部材によって、コイル成形体とコア成形体とをそれぞれ設置対象に強固に固定することができる。その結果、コイルや磁性コア(外側コア部)の熱を効率よく設置対象に伝えることができ、放熱性を高めることができる。また、コイルモールド部とコアモールド部とが設置対象に強固に固定されることで、コイル成形体の内部に配置された内側コア部と外側コア部とが強固に固定される。そして、コイル成形体とコア成形体とを共通の固定部材を用いて設置対象に固定するため、それぞれを別々の固定部材を用いて固定する場合に比較して、部品点数が少なくて済み、生産性に優れる。
本発明のリアクトルの一形態としては、内側コア部が、コイル成形体に接着剤により固定されていることが挙げられる。
この構成によれば、コイル成形体の内部に配置された内側コア部が動くことを防止できる。その結果、例えばリアクトルの使用時に内側コア部が振動して騒音が発生することを防止できる。
本発明のリアクトルの一形態としては、コイルモールド部には、設置対象側とは反対側で、コイル素子間に対応する位置に、リアクトルの物理量を測定するセンサがコイル素子の軸方向に沿って配置されるように形成されたセンサ配置部を有することが挙げられる。
この構成によれば、リアクトルの物理量を測定するセンサをコイル成形体のコイルモールド部に確実に配置することができる。センサ配置部は、穴であっても溝であってもよいが、穴であれば、センサを保護することもできる。リアクトルの物理量を測定するセンサとしては、代表的には、コイルの温度を測定する温度センサが挙げられるが、例えば、コイルに流れる電流を測定する電流センサなどであってもよい。温度センサには、サーミスタ、熱電対、焦電素子といった感熱素子を具えるもの、電流センサには、ホール素子、磁気抵抗素子(MR素子)、磁気インピーダンス素子(MI素子)、サーチコイルなどの磁界に基づく物理量により電流を測定可能な素子を具えるものがそれぞれ利用できる。
本発明のリアクトルの一形態としては、コアモールド部には、リアクトルの物理量を測定するセンサのリード線若しくはコネクタ部を掛止する掛止部が一体成形されている、又はコネクタ部が一体成形されていることが挙げられる。
リアクトルの物理量を測定するセンサには、素子を有するセンサ本体の他、外部測定機器と通信するためのリード線や、外部測定機器と接続するためのコネクタ部を有する。上記構成によれば、コア成形体のコアモールド部に一体成形された掛止部にセンサのリード線やコネクタ部を掛止したり、又はコアモールド部にコネクタ部が一体成形されていることで、リード線やコネクタ部が動かないように保持することができる。その結果、センサが取り付け位置から外れることを防止できる。
本発明のリアクトルは、コンバータの構成部品に好適に利用することができる。本発明のコンバータは、スイッチング素子と、スイッチング素子の動作を制御する駆動回路と、スイッチング動作を平滑にするリアクトルとを具え、スイッチング素子の動作により、入力電圧を変換するものである。そして、リアクトルが上記した本発明のリアクトルであることを特徴とする。
本発明のコンバータは、生産性に優れる上記した本発明のリアクトルを具えることで、コストや生産性の点で優れる。
また、本発明のコンバータは、電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。本発明の電力変換装置は、入力電圧を変換するコンバータと、コンバータに接続されて、直流と交流とを相互に変換するインバータとを具え、このインバータで変換された電力により負荷を駆動するためのものである。そして、コンバータが上記した本発明のコンバータであることを特徴とする。
本発明の電力変換装置は、生産性に優れる上記した本発明のリアクトルを具えることで、コストや生産性の点で優れる。
本発明のリアクトルは、生産性に優れることから、リアクトルの製造コストの削減や生産性の向上に寄与する。
実施形態1に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルの概略分解斜視図である。 実施形態1に係るリアクトルに具えるコイル成形体の概略図であり、(A)はコイル成形体置の斜視図、(B)はコイル成形体の正面図である。 実施形態1に係るリアクトルに具えるコア成形体の概略図であり、(A)はコア成形体置の斜視図、(B)はコア成形体の上面図である。 実施形態1の変形例に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1の別の変形例に係るリアクトルの概略斜視図である。 実施形態1の更に別の変形例に係るリアクトルの概略斜視図である。 ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す概略構成図である。 本発明のコンバータを具える本発明の電力変換装置の一例を示す概略回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、以下の説明では、リアクトルを設置対象に設置したときに、設置対象に対向する側(設置対象側)を下側、その反対側を上側として説明する。
[実施形態1]
図1〜図4を参照して、実施形態1に係るリアクトル1を説明する。リアクトル1は、従来同様、並列した状態で連結される一対のコイル素子を有するコイルと、コイル素子が配置される環状の磁性コアとを具え、磁性コアは、一対の内側コア部と一対の外側コア部とを有する。このリアクトル1の特徴とするところは、上記コイルを樹脂モールドしたコイル成形体4と、上記一対の内側コア部と、上記外側コア部を樹脂モールドした一対のコア成形体5との組合体を、コイル成形体4とコア成形体5のそれぞれに設けられた第一取付部40と第二取付部50により設置対象(図示せず)に固定する構成を備えることである。以下、本実施形態1のリアクトル1の各構成を詳細に説明する。
[コイル成形体]
コイル成形体4は、図2,3に示すように、コイル2と、コイル2を保護するように樹脂で形成されたコイルモールド部4Mとを有する。このコイル成形体4には、後述する内側コア部31,31を挿入するためのコア挿入孔4h,4hが形成されている。
(コイル)
コイル2は、一対のコイル素子2A,2Bと、両コイル素子2A,2Bを連結するコイル素子連結部2rとを有する。各コイル素子2A,2Bは、互いに同一の巻数、同一の巻回方向で中空筒状に形成され、各軸方向が平行するように横並びに並列されている。本実施形態では、これらコイル素子2A,2Bは接続部の無い一本の巻線を螺旋状に巻回することで形成されており、その巻線をU字状に屈曲させることで上記コイル素子連結部2rが形成されている。もちろん、両コイル素子2A,2Bは、別々の巻線を螺旋状に巻回することで形成しても良く、その場合、例えば、コイル素子2A,2Bの端部(図2,3において右側)同士を圧接や溶接などで接合する。
コイル2は、銅やアルミニウム、その合金といった導電性材料からなる平角線や丸線などの導体の外周に、絶縁性材料からなる絶縁被覆を備える被覆線を好適に利用できる。本実施形態では、導体が銅製の平角線からなり、絶縁被覆がエナメル(代表的にはポリアミドイミド)からなる被覆平角線を利用し、各コイル素子2A,2Bは、この被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルである。また、各コイル素子2A,2Bの端面形状を長方形の角部を丸めた形状としているが、端面形状は、円形状など適宜変更することができる。
コイル2の両端部2a,2b(図2,3において左側)は、ターン形成部分から引き延ばされて、端子部材9A,9Bが取り付けられている(図1,2を参照)。この端子部材9A,9Bを介して、コイル2に電力供給を行なう電源などの外部電気機器(図示せず)が接続される。
(コイルモールド部)
コイルモールド部4Mは、コイル2の外周面の少なくとも一部を覆い、コイル2を自然長の状態、もしくは自然長よりも圧縮した状態に保持すると共に、コイル2を保護する。具体的なコイルモールド部4Mの被覆領域は、コイル2の外周面のうち、少なくともリアクトルの外方に向いた部分(リアクトル(組合体)を組み立てたときに外部環境に対して露出する部分)である。逆に言えば、コイル2の外周面のうち、リアクトルの外方に向いていない部分は、コイルモールド部4Mで覆われていてもよいし、覆われていなくてもよい。リアクトルの外方に向いていない部分とは即ち、リアクトルを構成する部品(コイル成形体4自身を除く)や設置対象に対向する部分のことであり、具体的には次の三つの部分のことである。
[1]設置対象に対向する部分(図1〜3において下側)
[2]外側コア部32に対向する部分(図2,3において左右側)
[3]外部電気機器からコイル2に通電するための端子部材9A,9Bが取り付けられるコイル2の端部2a,2b
本実施形態では、コイルモールド部4Mは、コイル2の外周面のうち、[1]と[3]以外の部分を全て覆っている。
本実施形態におけるコイルモールド部4Mは、コイル2の外形にほぼ沿った形状に形成されている。そのため、コイルモールド部4Mには、両コイル素子2A,2Bの中空孔の部分に沿った孔が形成され、その孔がコイル成形体4におけるコア挿入孔4h,4hを形作る。つまり、後述する内側コア部31,31が内部に配置されるコイル素子2A,2Bの内周面は、コイルモールド部4Mで覆われている。また、コイルモールド部4Mの上面は、コイル2の輪郭に沿った二連山型となっており、当該上面のコイル素子2A,2Bの並列方向中間位置に、両コイル素子2A,2B間に形成される断面三角形状の溝に対応した断面三角形状の溝が形成されている。一方、コイルモールド部4Mの下面(設置対象側)は、平坦な面となっており、コイルモールド部4Mの側面(コイル素子2A,2Bの並列方向の側面)にほぼ直角に繋がっている。本実施形態では、コイルモールド部4Mの下面とコイル素子2A,2Bの下面が面一になっており、コイル2の下面がコイルモールド部4Mから露出している。もちろん、コイル2の下面がコイルモールド部4Mで覆われていてもよく、そうすることで、コイル2と設置対象との間の絶縁をより確実にすることができる。ただし、コイル2と設置対象との距離が近い方が、コイル2の熱を設置対象に伝え易いので、コイル2の下面を覆うコイルモールド部4Mの厚さは薄くすることが好ましい。
コイルモールド部4Mは、絶縁性に優れる材料で構成する。さらに、コイルモールド部4Mを構成する材料は熱伝導性に優れることが好ましい。このような材料としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの熱可塑性の絶縁性樹脂を挙げることができる。この絶縁性樹脂には、窒化珪素、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、及び炭化珪素から選択される少なくとも1種のセラミックスフィラーが含有されていてもよく、そうすることで、コイルモールド部4Mの絶縁性および放熱性を向上させることができる。
このコイルモールド部4Mの四隅の角部にはそれぞれ、第一取付部40が突出するように一体成形されており、この第一取付部40には、後述する固定部材10Cが挿通される第一挿通孔40hが形成されている。この第一挿通孔40hは、第一取付部40に筒状体41を埋設することで形成している。筒状体41は、高剛性の材料、例えばステンレスなどの金属で構成することが好ましく、そうすることで、第一挿通孔40hが変形などすることを防止できる。本実施形態では、コイルモールド部4Mにおける上下方向の下側に第一取付部40が位置しており、コイルモールド部4Mの下面と第一取付部40の下面とが面一である。
さらに、コイルモールド部4Mの上側で、コイル素子2A,2Bの中間に対応する位置に、後述するリアクトルの物理量を測定するセンサ7が配置されるセンサ配置部42が形成されている。センサ配置部42は、コイルモールド部4Mにおけるコイル2の端部2a,2b側(図2,3において左側)の端面からコイル素子2A,2Bの軸方向に沿って形成された穴であり(図3(B)参照)、コイル素子2A,2Bの長手方向の中間位置まで形成されている。
[コア成形体]
一対のコア成形体5,5はそれぞれ、図2,4に示すように、外側コア部32と、外側コア部32を保護するように樹脂で形成されたコアモールド部5Mとを有する。これらコア成形体5,5は、上述したコイル成形体4をコイル2の端面方向から挟み込むように配置される。なお、図4に示すコア成形体5は、コイル2の端部2a,2b側(図2において左側)に配置されるコア成形体5であり、コイル成形体5,5は、後述する掛止部52の有無を除いて、基本的に同じである。
(外側コア部)
外側コア部32は、図4に示すように、例えば、略台形状の上面と下面を有する柱状のコア片である。このコア片には、鉄などの鉄属金属やその合金に代表される軟磁性粉末を用いた圧粉成形体や、軟磁性粉末と樹脂との混合物からなる成形硬化体、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、電磁鋼板)を複数積層した積層体などが利用できる。
(コアモールド部)
コアモールド部5Mは、外側コア部32の少なくとも一部を覆い、外側コア部32を保護する。具体的なコアモールド部5Mの被覆領域は、外側コア部32の外周面のうち、少なくともリアクトルの外方に向いた部分(リアクトル(組合体)を組み立てたときに外部環境に対して露出する部分)である。逆に言えば、外側コア部32の外周面のうち、リアクトルの外方に向いていない部分は、コアモールド部5Mで覆われていてもよいし、覆われていなくてもよい。リアクトルの外方に向いていない部分とは即ち、リアクトルを構成する部材(コア成形体5自身を除く)や設置対象に対向する部分のことであり、具体的には次の三つ部分のことである。
[1]設置対象に対向する部分(図1,2,4において下側)
[2]内側コア部31に対向する部分
[3]コイル成形体4のコイルモールド部4Mに対向する部分
本実施形態では、コアモールド部5Mは、外側コア部32の外周面のうち、[1]〜[3]以外の部分を全て覆っている。
本実施形態におけるコアモールド部5Mは、外側コア部32の外形にほぼ沿った形状に形成されている。本実施形態では、コアモールド部5Mの下面と外側コア部32の下面が面一になっており、外側コア部32の下面がコアモールド部5Mから露出している。もちろん、外側コア部32の下面がコアモールド部5Mで覆われていてもよいが、その場合、外側コア部32と設置対象との距離を近づけて外側コア部32の熱を設置対象に伝え易くするため、外側コア32の下面を覆うコアモールド5Mの厚さは薄くすることが好ましい。また、このコアモールド部5Mの両側面(コイル成形体4と対向する面とその反対側の面とをつなぐ側面)にはそれぞれ、第二取付部50が突出するように一体成形されており、この第二取付部50には、後述する固定部材10Cが挿通される第二挿通孔50hが形成されている。この第二挿通孔50hは、第二取付部50に筒状体51を埋設することで形成している。筒状体51は、高剛性の材料、例えばステンレスなどの金属で構成することが好ましく、そうすることで、第二挿通孔50hが変形などすることを防止できる。
本実施形態では、コアモールド部5Mの第二取付部50が、上述したコイルモールド部4Mの第一取付部40の上面に位置するように設けられている。そして、第一取付部40の第一挿通孔40hと第二取付部50の第二挿通孔50hとがそれぞれ上下方向に重なるように設けられている。
さらに、コイル2の端部2a,2b側(図2において左側)に配置される一方のコア成形体5のコアモールド部5Mの上面には、後述するリアクトルの物理量を測定するセンサ7のリード線72を掛止する掛止部52が一体成形されている。この掛止部52は、図4に示すように、上部が開口した]字状であり、上方に突出し離間して配置される一対の突片53,53を有し、これら突片53,53の上部には互いに向かって下方側ほど突片53,53間の距離が近接するように傾斜するテーパ状の爪部54,54が設けられている。各突片53,53の爪部54,54は、上面から見たとき、互い違いに設けられている(図4(B)参照)。この掛止部52の形状は一例であり、リード線72を掛止可能であれば、適宜な形状とすることが可能である。
コアモールド部5Mは、コイルモールド部4Mと同じ材料で構成することができる。即ち、コアモールド部5Mは、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル、PPS樹脂、LCPなどの絶縁性樹脂で構成することができる。もちろん、コアモールド部5Mの絶縁性樹脂には、コアモールド部5Mの熱伝導性を改善するために、セラミックスフィラーが含有されていてもよい。
[内側コア部]
内側コア部31,31は、上述したコイル成形体4のコア挿入孔4h,4hに挿入され、その結果としてコイル素子2A,2Bの内部に配置される。この内側コア部31は、図2に示すように、略直方体状の磁性材料からなるコア片31mと、コア片31mよりも低透磁率のギャップ材31gとを交互に連結した積層柱状体であり、コア片31mとギャップ材31gとを接着剤で接着して一体化している。コア片31mとギャップ材31gとの積層柱状体の外周をテープ材で覆って一体化してもよい。本実施形態では、コア片31mよりもギャップ材31gが一つ多くなっており、内側コア部31の両端面にギャップ材31gが配置されている。なお、コア片31mやギャップ材31gの数や配置形態(例えば、内側コア部31の両端面にギャップを配置しない形態)は適宜選択することができる。また、内側コア部31,31は、コイル成形体4のコア挿入孔4h,4hに挿入して、コイル素子2A,2Bの内部に配置したとき、内側コア部31の端面がコイル成形体4の端面と面一か、成形体4の端面から若干突出する長さを有する。
内側コア部31のコア片31mは、上述した外側コア部32と同様に圧粉成形体、成形硬化体、又は積層体で構成することができる。ここで、内側コア部31を構成するコア片と、外側コア部32とは磁気特性を異ならせてもよい。例えば、コア片31mと外側コア部32とで使用する材質を異ならせることで両者の磁気特性を異ならせてもよいし、コア片31mを成形硬化体、外側コア部32を圧粉成形体とすることで両者の磁気特性を異ならせてもよい。一般に、成形硬化体に含まれる磁性粉末の量は、圧粉成形体と比較して少ない傾向にあるため、『成形硬化体の比透磁率<圧粉成形体の比透磁率』となる。そのため、内側コア部31を成形硬化体、外側コア部32を圧粉成形体とすれば、大電流で使用した場合でも磁気飽和し難い磁性コア3(リアクトル1)とすることも可能である。なお、内側コア部を成形硬化体で構成する場合、成形硬化体からなる一つのコア片と、そのコア片の一端側に貼り合わされる一枚のギャップ材とで内側コア部を形成してもよい。
一方、ギャップ材31gとしては、アルミナなどの非磁性材料で形成してもよいし、磁性粉末と非磁性材料との混合物(比透磁率1.1程度)で形成してもよい。
[センサ]
リアクトルの物理量を測定するセンサ7は、本実施形態では、コイルの温度を測定する温度センサである。センサ7は通常、図2に示すように、センサ本体70と、センサ本体70につながるリード線72と、リード線72の端部に設けられるコネクタ部(図示せず)を有する。本実施形態では、コイルモールド部4Mに上述したセンサ配置部42が設けられており、このセンサ配置部42の穴(図3(B)参照)に、センサ本体70を挿入することで、センサ7がコイル素子2A,2Bの軸方向に沿って配置される。また、コアモールド部5Mには、リード線72を掛止する掛止部52が設けられており、この掛止部52の上部開口から突片53,53(図4参照)の間にリード線72を嵌め込むことで、リード線72が掛止される。
なお、本実施形態では、リード線72を掛止する掛止部52の一例について説明したが、コネクタ部を掛止する場合は、掛止部の形状をコネクタ部に設けられた係合部に対応する形状とすればよい。センサのコネクタ部には、取付用の係合部が設けられたものが市販されている。また、掛止部52に代えて、コアモールド部5Mにコネクタ部自体を一体成形してもよく、このコネクタ部にリード線72を接続するようにしてもよい。
〈用途〉
上記構成を備えるリアクトル1は、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車載用電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。この用途では、直流通電が0Aのときのインダクタンスが、10μH以上2mH以下、最大電流通電時のインダクタンスが、0Aのときのインダクタンスの10%以上を満たすものが好適に利用できると期待される。
〈リアクトルの製造方法〉
図2を主に参照して、本実施形態1のリアクトル1の製造方法を説明する。
コイル成形体4と、一対のコア成形体5,5と、一対の内側コア部31,31と、を用意する。コイル成形体4は、コイル2と筒状体41を金型内に配置し、金型内に絶縁性樹脂を高圧で注入するインサート成形により形成するとよい。また、コア成形体5は、外側コア部32と筒状体51を金型内に配置し、その金型内に絶縁性樹脂を高圧で注入するインサート成形により形成するとよい。そして、内側コア部31は、複数のコア片31mと複数のギャップ材31gとを交互に接着剤で連結して一体化することで形成するとよい。
用意したコイル成形体4のコア挿入孔4h,4hに内側コア部31,31を挿入する。このとき、内側コア部31,31をコイル成形体4に接着剤で固定することが好ましく、接着剤は、内側コア部31の下面に塗布しておくとよい。そして、コア挿入孔4h,4hに挿入した内側コア部31,31をコア成形体5,5で挟み込んで、内側コア部31,31と、コア成形体5,5の端面から露出する外側コア部32,32(図2において右側のコア成形体5を参照)とを接着剤で接着する。このとき、内側コア部31の端面がコイル成形体4の端面から若干突出していると、内側コア部31,31と、外側コア部32,32との接着作業が行い易い。そして、離隔して配置される内側コア部31,31の一端(図2において左側)同士は、一方の外側コア部32を介して繋がり、内側コア部31,31の他端(図2において右側)同士は、他方の外側コア部32を介して繋がり、その結果として、内側コア部31,31と外側コア部32,32とで環状の磁性コア3が形成される。
そして、図1に示すように、互いに重なるように設けられた第一取付部40の第一挿通孔40hと第二取付部50の第二挿通孔50hにそれぞれ、共通の固定部材10Cを挿通して、コイル成形体4とコア成形体5,5とを設置対象に固定する。その結果、リアクトル1が設置対象に固定される。固定部材10Cとしては、具体的にはボルトやネジが挙げられ、設置対象には、この固定部材10Cが螺合するネジ穴(図示せず)が設けられている。
最後に、コイル2の両端部2a,2bに端子部材9A,9Bを取り付ける。また、温度センサ7(センサ本体70)をコイル成形体4のセンサ配置部42に配置すると共に、温度センサ7のリード線72をコア成形体5の掛止部52に掛止して、リアクトル1に温度センサ7を取り付ける。
〈効果〉
以上説明した本発明のリアクトル1は、コイル成形体4とコア成形体5,5と内側コア部31,31とを組み合わせて製造することができ、構造が簡素であり、また部品点数も少ないため、組み立てが容易であり、生産性に優れる。
また、本発明のリアクトル1では、コイル2がコイル成形体4の形態、磁性コア3の外側コア部32がコア成形体5の形態で用いられているため、コイル2と磁性コア3とが外部環境に対して露出していない。そのため、物理的な衝撃によってリアクトル1のコイル2や磁性コア3が損傷し難いし、外部環境に晒されることによってコイル2や磁性コア3が錆び難い。
さらに、本発明のリアクトル1では、コイル成形体4とコア成形体5,5とをそれぞれ、固定部材Cによって設置対象に固定する構造であるため、コイル成形体4とコア成形体5,5とを強固に固定することができる。そのため、コイル2や磁性コア3(外側コア部32)の熱を効率よく設置対象に伝えることができ、放熱性を高めることができる。また、コイル成形体4とコア成形体5,5とを設置対象に固定することで、コイル成形体4の内部に配置された内側コア部31,31と外側コア部32,32とを強固に固定することができる。そして、コイル成形体4とコア成形体5,5とを共通の固定部材10Cを用いて設置対象に固定するため、部品点数を少なくすることができ、製造コストの削減や生産性の向上の図ることができる。
[変形例1−1]
実施形態1では、図2に示すように、コイル成形体4と内側コア部31,31が別体であったが、これらを一体に形成してもよい。その場合、コイル2と内側コア部31,31を金型内に配置し、その金型内に絶縁性樹脂を高圧で注入するインサート成形を行なうとよい。そうすることで、コイル2と内側コア部31,31とがコイルモールド部4Mで一体化されたコイル成形体4を作製することができる。このようなコイル成形体を用いることで、リアクトルの組み立てをさらに容易にすることができるので、リアクトルの生産性をより向上させることができる。
[変形例1−2]
実施形態1では、コア成形体5において、外側コア部32の外周面のうち、内側コア部31に対向する部分がコアモールド部5Mから露出する形態としたが、この部分もコアモールド部5Mで覆われていてもよい。そうすることで、外側コア部32と内側コア部31との間にコアモールド部5Mが配置されることになるので、そのコアモールド部5Mをギャップ材として利用することが可能である。その場合、内側コア部31の両端部に配置されたギャップ材31gを省略してもよい。
[変形例1−3]
実施形態1では、コイル成形体4とコア成形体5とを設置対象に直接固定する形態としたが、コイル成形体4又はコア成形体5の下面にグリースを塗布して、コイル成形体4又はコア成形体5と接着対象との間にグリースを介在させて固定してもよい。そうすることで、コイル成形体4又はコア成形体5と設置対象との密着性が向上し、放熱性をより高めることができる。
[変形例1−4]
実施形態1では、コイルモールド部4Mの第一取付部40がコイルモールド部4Mにおける上下方向の下側に位置し、コアモールド部5Mの第二取付部50が、第一取付部40の上面に位置するように設けられている。つまり、コイルモールド部4Mの第一取付部40が下側、コアモールド部5Mの第二取付部50が上側に位置する形態としたが、図5に示すように、第一取付部40が上側、第二取付部50が下側に位置する形態としてもよい。この図5に示す形態では、コアモールド部5Mにおける上下方向の下側に第二取付部50が位置しており、コアモールド部5Mの下面と第二取付部50の下面とが面一である。また、コイルモールド部4Mの第一取付部40が、コアモールド部5Mの第二取付部50の上面に位置するように設けられている。
[変形例1−5]
実施形態1では、コイルモールド部4Mにおける上下方向の下側に第一取付部40が位置する形態としたが、図6に示すように、コイルモールド部4Mにおける上下方向の中間位置に第一取付部40を設けると共に、この第一取付部40の上面に位置するようにコアモールド部5Mの第二取付部50を設けてもよい。また、コイルモールド部4Mにおける上下方向の中間位置に第一取付部40を設ける場合、図5に示す変形例1−4の形態と同様に図7に示すように、第一取付部40が上側、第二取付部50が下側に位置する形態としてもよい。さらに、第一取付部40と第二取付部50とを間隔をあけて設けてもよい。
〔コンバータ、電力変換装置〕
上述した本発明に係る実施形態1や変形例のリアクトルは、例えば、車両などに搭載されるコンバータの構成部品や、このコンバータを具える電力変換装置の構成部品に利用することができる。
例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車といった車両1200は、図8に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ(負荷)1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジンを備える。なお、図8では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態としても良い。
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V〜300V程度のメインバッテリ1210の直流電圧(入力電圧)を400V〜700V程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。また、コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される直流電圧(入力電圧)をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図9に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトルLとを備え、ON/OFFの繰り返し(スイッチング動作)により入力電圧の変換(ここでは昇降圧)を行う。スイッチング素子1111には、FET,IGBTなどのパワーデバイスが利用される。リアクトルLは、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。このリアクトルLとして、上記実施形態に記載のリアクトル1を用いる。軽量で扱い易いこれらリアクトル1を用いることで、電力変換装置1100(コンバータ1110を含む)の軽量化を図ることができる。
ここで、上記車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC−DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC−DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC−DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、上記実施形態や変形例のリアクトルなどと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用することができる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、上記実施形態のリアクトルなどを利用することもできる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や空調機のコンバータといった電力変換装置の構成部品に利用することができる。
1 リアクトル
2 コイル
2A,2B コイル素子 2r コイル素子連結部
2a,2b 端部
3 磁性コア
31 内側コア部 31m コア片 31g ギャップ材
32 外側コア部
4 コイル成形体 4M コイルモールド部 4h コア挿入孔
40 第一取付部 40h 第一挿通孔 41 筒状体
42 センサ配置部
5 コア成形体 5M コアモールド部
50 第二取付部 50h 第二挿通孔 51 筒状体
52 掛止部 53 突片 54 爪部
7 センサ(温度センサ) 70 センサ本体 72 リード線
9A,9B 端子部材
10C 固定部材
1100 電力変換装置
1110 コンバータ 1111 スイッチング素子
1112 駆動回路
L リアクトル
1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ 1160 補機電源用コンバータ
1200 車両 1210 メインバッテリ
1220 モータ 1230 サブバッテリ
1240 補機類 1250 車輪

Claims (6)

  1. 並列した状態で連結される一対のコイル素子を有するコイルと、前記コイル素子が配置される環状の磁性コアとを具え、
    前記磁性コアが、前記コイル素子の内部に配置される内側コア部、および前記コイル素子から露出され、前記内側コア部と閉磁路を形成する外側コア部を有するリアクトルであって、
    前記コイル、およびそのコイルを保護するように樹脂で形成されたコイルモールド部を有するコイル成形体と、
    前記外側コア部、およびその外側コア部を保護するように樹脂で形成されたコアモールド部を有するコア成形体とを具え、
    前記コイル成形体は、前記コイルモールド部に一体成形され、コイル成形体を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第一挿通孔が形成された第一取付部を有すると共に、
    前記コア成形体は、前記コアモールド部に一体成形され、コア成形体を設置対象に固定するための固定部材が挿通される第二挿通孔が形成された第二取付部を有し、
    前記第一取付部と第二取付部とは、前記第一挿通孔と第二挿通孔とがそれぞれ重なるように設けられており、
    これら第一挿通孔と第二挿通孔とに共通の固定部材が挿通され、この固定部材によって前記コイル成形体とコア成形体とが設置対象に固定されることを特徴とするリアクトル。
  2. 前記内側コア部が、前記コイル成形体に接着剤により固定されている、請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記コイルモールド部には、設置対象側とは反対側で、前記コイル素子間に対応する位置に、リアクトルの物理量を測定するセンサが前記コイル素子の軸方向に沿って配置されるように形成されたセンサ配置部を有する、請求項1又は2に記載のリアクトル。
  4. 前記コアモールド部には、リアクトルの物理量を測定するセンサのリード線若しくはコネクタ部を掛止する掛止部が一体成形されている、又はコネクタ部が一体成形されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のリアクトル。
  5. スイッチング素子と、前記スイッチング素子の動作を制御する駆動回路と、スイッチング動作を平滑にするリアクトルとを具え、前記スイッチング素子の動作により、入力電圧を変換するコンバータであって、
    前記リアクトルは、請求項1〜4のいずれか一項に記載のリアクトルであることを特徴とするコンバータ。
  6. 入力電圧を変換するコンバータと、前記コンバータに接続されて、直流と交流とを相互に変換するインバータとを具え、このインバータで変換された電力により負荷を駆動するための電力変換装置であって、
    前記コンバータは、請求項5に記載のコンバータであることを特徴とする電力変換装置。
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