JP2015126142A - リアクトル - Google Patents

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【課題】放熱性を高めつつ、動作時の振動などに伴うコイルの動きを抑制できるリアクトルを提供する。【解決手段】巻線を巻回してなるコイル2と、前記コイルの内側に配置される内側コア部31及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備えるリアクトル1Aであって、前記外側コア部は、磁路となるサイド本体部32bと、前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁するサイド樹脂モールド部32cと、前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける突出部32pと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの車両に搭載される車載用DC−DCコンバータといった電力変換装置の構成部品に利用されるリアクトルに関するものである。特に、放熱性を高めつつ、動作時の振動などに伴うコイルの動きを抑制できるリアクトルに関する。
電圧の昇圧動作や降圧動作を行う回路の部品の一つに、リアクトルがある。リアクトルは、ハイブリッド自動車などの車両に搭載されるコンバータに利用される。そのリアクトルとして、例えば、特許文献1に示すものがある。
特許文献1のリアクトルは、コイル及び環状のコアの一部を内側樹脂部で一体に成形したコイル成形体と上記コアの残部との組立体が外側樹脂部で覆われて構成される。コイルには、銅製の平角線をエナメル被覆した被覆平角線を用いている。このリアクトルは、液体冷媒が流通される収納部に収納されて固定される。そして、収納部内に液体冷媒を流通させてリアクトルを浸漬状態とすることでリアクトルを冷却している。
特開2011−049494号公報
特許文献1に記載されるリアクトルでは、コイルの全周がコアと一体の内側樹脂部及び外側樹脂部で覆われており、コイルと液体冷媒とが直接接触しない。そのため、リアクトルに対して、液体冷媒による放熱効果を更に高めることが望まれる。仮に、これら内側樹脂部及び外側樹脂部を省略すれば放熱性を高められるが、コイルとコアとが非固定状態となる。そうすると、リアクトルの動作時のコイルやコアの振動、或いは外部環境からの影響などにより、コイルがコイル軸方向及び周方向に動く。この動きに伴ってコイルとコアとが衝突したり擦れたり、コイルを形成する隣り合うターン同士が衝突したり擦れたりして騒音が増す。特に、コイルが被覆線で構成される場合には、コイルとコアとの衝突や擦れ、上記ターン同士の衝突や擦れによりコイルのエナメル被覆が損傷する虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的の一つは、放熱性を高めつつ、動作時の振動などに伴うコイルの動きを抑制できるリアクトルを提供することにある。
本発明のリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内側に配置される内側コア部及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備える。前記外側コア部は、磁路となるサイド本体部と、サイド樹脂モールド部と、突出部とを備える。サイド樹脂モールド部は、前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁する。突出部は、前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける。
本発明のリアクトルは、放熱性を高めつつ、動作時の振動などに伴うコイルの動きを抑制できる。
実施形態1のリアクトルを示す概略斜視図である。 実施形態1のリアクトルの概略を示す分解斜視図である。 実施形態1のリアクトルの模式縦断面における部分拡大図である。 実施形態1のリアクトルの使用状態の一例を示す概略説明図である。 実施形態2のリアクトルの模式横断面図である。 ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す概略構成図である。 コンバータを備える電力変換装置の一例を示す概略回路図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)実施形態に係るリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内側に配置される内側コア部及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備える。前記外側コア部は、磁路となるサイド本体部と、サイド樹脂モールド部と、突出部とを備える。サイド樹脂モールド部は、前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁する。突出部は、前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける。
上記構成によれば、外側コア部と内側コア部とを組み合わせたとき、サイド樹脂モールド部に一体に成形された突出部が、内側コア部をコイルの内周面側に押し付けることで、コイルと内側コア部とを互いに固定し合う状態とすることができる。内側コア部によるコイルの内周面への押し付けは、内側コア部がコイルの内周面を直接的に行ってもよいし、コイルの内周面と内側コア部との間に後述する接着層を介して間接的に行ってもよい。コイルと内側コア部との固定を、従来のようなコイルの全周を磁性コアと一体に覆う樹脂で行う必要がないため、コイルの外周面を露出させることができる。例えば、このリアクトルを液体冷媒が流通される箇所に配置した場合に、液体冷媒とコイルとを直接接触させることができる。従って、コイルの放熱性、ひいてはリアクトルの放熱性を高めることができる。
また、突出部によってコイルと内側コア部とを互いに固定し合う状態とすることで、リアクトルの動作時のコイルやコアの振動、或いは外部環境(上記液体冷媒など)からの影響に伴うコイルの軸方向及び周方向への動きを抑制できる。そのため、コイルと磁性コアとの衝突や擦れ、コイルのターン同士の衝突や擦れを抑制できる。従って、それらの衝突や擦れに伴う騒音や、コイルの絶縁被覆の損傷を低減できる。
突出部がコイルの内周面と内側コア部の外周面との間のクリアランスの周方向の一部に挿入されるため、コイルの内周面と内側コア部との間のうち突出部が介在されない箇所で、両面を確実に圧接できる。コイルと内側コア部との間のクリアランスは周方向に一様ではないため、突出部が全周に亘って設けられると挿入し難い。突出部の挿入領域を一部とすることで、コイルと内側コア部とを偏心させることができ、突出部を挿入する側のクリアランスを広く確保し易く、突出部をコイルの内周面と内側コア部との間に挿入し易い。
突出部がサイド樹脂モールド部に一体に成形されているため、外側コア部と内側コア部とを組み合わせるだけで、外側コア部に対する内側コア部の位置決めができる。また、突出部の大きさや設ける位置によって、内側コア部に対するコイルの位置決めもできる。
(2)別の実施形態に係るリアクトルは、巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内側に配置される内側コア部及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備える。前記外側コア部は、磁路となるサイド本体部と、サイド樹脂モールド部と、突出部とを備える。サイド樹脂モールド部は、前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁する。突出部は、前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける。そして、本実施形態のリアクトルは、前記コイルの設置面に配置される放熱板を備える。
この放熱板を備える実施形態のリアクトルは、上述の実施形態(1)のリアクトルと同様の効果を奏することに加えて、コイルの設置面とリアクトルの設置対象との間に介在される放熱板をコイルの放熱経路に利用することで、放熱性にも優れる。
(3)実施形態のリアクトルの一例として、前記突出部は、該突出部の挿入方向に向かって傾斜した傾斜部を備える形態が挙げられる。
上記形態によれば、突出部の挿入方向に向かって傾斜していることで、突出部を挿入し易い。また、突出部の厚みに加え、傾斜部の傾斜角度を調整することで、コイルへ押し付ける力を変えることができる。
(4)実施形態のリアクトルの一例として、前記突出部は、前記コイルの軸方向に見て前記巻線の端部の配置側にある前記サイド樹脂モールド部に形成されている形態が挙げられる。
通常、巻線の端部には、コイルに電力供給を行なう電源などの外部装置に繋がる端子金具が接続され、この端子金具は端子台などに固定されている。コイルが動くと、巻線の端部はその動きに追随しようとするが、巻線の端部は固定されているため、巻線の端部と端子金具との接続箇所に過剰な応力が掛かることがある。突出部が巻線の端部の配置側にあることで、上記配置側の動きを抑制して、巻線の端部への過剰な応力の付加を抑制し易く、上記接続箇所を安定させ易い。
(5)実施形態のリアクトルの一例として、前記内側コア部は、磁路となるミドル本体部と、前記ミドル本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記ミドル本体部と前記コイルとの間を絶縁するミドル樹脂モールド部とを備える形態が挙げられる。
上記構成によれば、ミドル樹脂モールド部を備えることで、ミドル本体部とコイルとの間の絶縁を確保できる。また、ミドル本体部を外部環境から保護できるため、物理的な衝撃によってミドル本体部が損傷し難い。更に、このリアクトルを液体冷媒が流通される箇所に配置した場合に、液体冷媒に対する防錆性を向上できる。
(6)実施形態のリアクトルの一例として、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける領域に接着層を備える形態が挙げられる。
上記形態は、コイルと内側コア部との押し付け領域に接着層が介在されることで、より強固に両者を固定することができる。
(7)実施形態のリアクトルの一例として、前記組合体を内部に収納すると共に、液体冷媒が供給及び排出されるケースを備える形態が挙げられる。
上記形態は、冷却ケース内に液体冷媒が供給されることで、コイルが液体冷媒に直接接触して冷却されるため、放熱性にも優れる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を具体的に説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
〔リアクトルの全体構成〕
図1〜図4を参照して、実施形態1のリアクトル1Aを説明する。リアクトル1Aは、コイル2と、コイル2の内側に配置される内側コア部31及び内側コア部31に連結されて内側コア部31と共に閉磁路を形成する外側コア部32を有する磁性コア3との組合体10を備える。リアクトル1Aはさらに、図1に示すように放熱板6を備える(図2〜図4では放熱板6を省略している)。実施形態1のリアクトル1Aは、外側コア部3が、磁路となるサイド本体部32bと、サイド本体部32bの外周を覆うサイド樹脂モールド部32cと、サイド樹脂モールド部32cに一体に成形され、内側コア部31をコイル2の内周面に押し付ける突出部32pとを備える点を特徴の一つとする。以下、リアクトル1Aの特徴部分及び関連する部分の構成、並びに主要な効果を順に説明し、その後、各構成を詳細に説明する。
〔主たる特徴部分及び関連する部分の構成〕
《組合体》
(コイル)
コイル2は、図1及び図2に示すように、一対のコイル素子2a,2bと、両コイル素子2a,2bを接続する連結部2rとを備える。各コイル素子2a,2bは、巻線2wを螺旋状に巻回して形成された筒体(ここでは角部を丸めた矩形筒状体)である。各コイル素子2a,2bは、各軸方向が平行するように並列(横並び)されている。連結部2rは、コイル素子2a,2bを形成する巻線2wの一部がU字状に屈曲されて形成されている。コイル素子2a,2bの巻線2wの両端部2eは、ターン形成部分から適宜引き延ばされて、端子金具5に接続される。この端子金具5を介してコイル2に電力供給を行う電源などの外部装置(図示せず)が接続される。
巻線2wは、銅や銅合金、アルミニウムやアルミニウム合金といった導電性に優れる金属からなる導体と、その外周に設けられた絶縁材料(代表的にはポリアミドイミド)からなる絶縁被覆(図示せず)とを備える被覆線を好適に利用できる。導体は、平角線や丸線などが挙げられる。この例に示す巻線2wは、導体が平角線である被覆線であり、コイル素子2a,2bはエッジワイズコイルである。
(磁性コア)
磁性コア3は、図2に示すように、コイル素子2a,2bの内側に配置される一対の内側コア部31と、コイル2が配置されず、コイル2から突出されている一対の外側コア部32とを備える。磁性コア3は、離間して配置される内側コア部31を挟むように外側コア部32が配置され、内側コア部31の端面31eと外側コア部32の内端面32eとを接触させて環状に形成される。これら内側コア部31及び外側コア部32により、コイル2を励磁したとき、閉磁路を形成する。
〈内側コア部〉
内側コア部31の形状は、適宜選択することができ、コイル2の形状(コイル2の内部空間)に合わせた形状とすることが好ましい。ここでは、図2に示すように、内側コア部31の形状は直方体状であり、その角部は、コイル素子2a,2bの内周面の角部に沿って丸めている。
〈外側コア部〉
外側コア部32は、磁路となるサイド本体部32bと、サイド本体部32bの外周を覆うサイド樹脂モールド部32cと、サイド樹脂モールド部32cに一体に成形される突出部32pとを備える。
サイド本体部32bは、軟磁性材料を主成分とするコア片である。サイド本体部32bの形状は、適宜選択できる。ここでは、上面・下面がドーム状(内端面32eから外方に向かって断面積が小さくなる変形台形状)の柱状体としている。サイド本体部32bの形状として、例えば、角柱状体とすることもできる。
サイド樹脂モールド部32cは、サイド本体部32bとコイル素子2a,2bの端面との間を絶縁する。サイド樹脂モールド部32cの被覆領域は、少なくともサイド本体部32bにおけるコイル素子2a,2bとの対向箇所(サイド本体部32bの内端面32eにおける上記対向箇所)とする。さらに、サイド樹脂モールド部32cの被覆領域は、サイド本体部32bがコイル2の連結部2rや端子金具5に近接する場合、それらの対向箇所とすることが挙げられる。そうすれば、サイド本体部32bとコイル素子2a,2b及び端子金具5との間を絶縁できる。サイド樹脂モールド部32cの被覆領域は、広いほどサイド本体部32bを保護できる上に、例えば組合体10を液体冷媒Cに接触する箇所に配置する場合、サイド本体部32bの防錆性を向上できる。サイド本体部32bはコイル2から露出されており、サイド本体部32bが後述するように圧粉成形体で構成されているため、サイド樹脂モールド部32cにより被覆されていれば、絶縁性及び防錆性に加えて、軟磁性粉末の脱落防止にも効果的である。ここでは、サイド樹脂モールド部32cの被覆領域は、サイド本体部32bにおける一対の内側コア部31との接触箇所を除く全領域としている。
サイド樹脂モールド部32cの厚さは、0.1mm以上3mm以下とすることが挙げられる。樹脂モールド部32cの厚さを0.1mm以上とすることで、コイル素子2a、2bに対する絶縁性を向上できる上に、液体冷媒Cによるサイド本体部32bの錆を防止できる。一方、樹脂モールド部32cの厚さを3mm以下とすることで、サイド樹脂モールド部32cが厚くなり過ぎない。
上記サイド樹脂モールド部32cにおけるコイル素子2a,2bとの対向箇所に、突出部32pがサイド樹脂モールド部32cに一体成形されている。突出部32pは、内側コア部31と外側コア部32とを組み合わせたときに、内側コア部31を挟んで、内側コア部31をコイル2の内周面に押し付ける領域と対向する箇所に介在されるように設けることが挙げられる。例えば、内側コア部31の上下面及び左右面のいずれか一面をコイル2の内周面に押し付ける場合、突出部32pは、内側コア部31の上記押し付け面と対向する面とコイル2の内周面との間に挿入される位置に設けられる。図2では、内側コア部31の上面(図上側)をコイル2の内周面に押し付けるために、突出部32pは、内側コア部31の下面(図下側)の外周面とコイル2の内周面との間に挿入される位置に設けている。他に、突出部32pは、内側コア部31の上下面の一方から左右面の一方に亘って設けることもできる。この場合、突出部32pはL字状となり、内側コア部31の上下面の他方から左右面の他方に亘る領域がコイル2の内周面と圧接される。また、内側コア部31の上下面の一方から左右面の双方に亘って突出部32pを設けることもできる。この場合、突出部32pはU字状となり、内側コア部31の上下面の他方がコイル2の内周面と圧接される。コイル2及び内側コア部31の端面形状は、角部を丸めた矩形状であるため、コイル2及び内側コア部31は、四つの直線部と、隣り合う直線部同士を連結する四つの曲線部とで構成されている(図2)。突出部32pは、上記直線部領域に挿入されると、内側コア部31をコイル2に押し付ける領域も直線部となるため、押し付ける領域が安定するため、強固に押し付け易い。突出部32pは、上記曲線部にも挿入される場合、コイル2の内周側の曲率半径と等しいもしくはそれ以上であることが挙げられる。
突出部32pは、一対の外側コア部32の少なくとも一方に設ける。例えば、コイル2の軸方向に見て、巻線2wの端部2eの配置側(図2の左側)にある外側コア部32に設けることが挙げられる。上記配置側の外側コア部32のサイド樹脂モールド部32cに突出部32pを形成することで、上記配置側の動きを抑制し易く、巻線2wの端部2eと端子金具5との接続箇所を安定させ易い。外側コア部32の双方に突出部32pを設けることで、コイル2の軸方向の両端部で均一にコイル2と内側コア部2とを圧接できる。
一対の外側コア部32の双方に突出部32pを設ける場合、各突出部32pの長さは、コイル2の軸方向に沿った長さが、コイル2の全長の3%以上50%以下であることが挙げられる。上記長さが3%以上であることで、コイル2と内側コア部31とをより強固に圧接でき、より好ましくは5%以上であることが挙げられる。一方、上記長さが50%以下であることで、突出部32pをコイル2と内側コア部31との間に挿入し易く、より好ましくは30%以下、さらに好ましくは20%以下であることが挙げられる。このとき、各突出部32pの長さが同じであると、コイル2を均一に押圧することができるが、異なっていてもよい。一対の外側コア部32の一方にのみ突出部32pを設ける場合、この突出部32pの長さは、コイル2の軸方向の長さの50%以上が好ましく、全長に亘っていることがより好ましい。
突出部32pは、サイド樹脂モールド部32cから内側コア部31側に向かって突出し、先端部分が薄肉となっている。リアクトル1Aの縦断面における突出部32pの断面形状は、図3の左図に示すように、突出部32pの下側の面(コイル対向面32h)及び上側の面(コア対向面32f)がコイル2及び内側コア部31の軸方向と平行である。コア対向面32fの長さは、コイル対向面32hの長さよりも長い。コア対向面32fの長さよりもコイル対向面32hの長さが短いことで、突出部32pの挿入時に、コイル2の絶縁被覆を損傷することを抑制し易い。コイル対向面32hの挿入先端側は、コア対向面32fに向かって傾斜する傾斜部32sに繋がる。突出部32pの先端が傾斜していることで、突出部32pをコイル2と内側コア部31との間に突出部32pを挿入し易い。また、突出部32pの先端は、尖っていないことが挙げられる。そうすることで、突出部32pの挿入時に、コイル2や内側コア部31を損傷することを抑制し易く、突出部32p自体の損傷も抑制し易い。コア対向面32fとコイル対向面32hとの間の高さ(突出部32pの薄肉となっている先端部分以外の厚さ)は、内側コア部31をコイル2の片側に寄せたときのコイル2と内側コア部31との間の長さよりも若干大きい。
突出部32pをコイル2と内側コア部31との間に挿入すると、図3の右図に示すように、コイル対向面32hがコイル2の内周面に接触し、コア対向面32fが内側コア部31の外周面と接触する。コア対向面32fとコイル対向面32hとの間の高さ(突出部32pの厚さ)が、コイル2と内側コア部31との間の長さよりも若干大きいことで、内側コア部31の上面(図の上側面)がコイル2の内周面の上部を圧接することになる。上記突出部32pの長さがコア対向面32fの長さであるとき、コイル対向面32hの長さは、コア対向面32fの長さの5%以上であることが挙げられる。上記コイル対向面32hの長さがコア対向面32fの長さの5%以上であることで、コイル2と内側コア部31とをより強固に圧接でき、より好ましくは10%以上、さらに好ましくは20%以上である。コア対向面32fとコイル対向面32hとの間の高さが、コイル2と内側コア部31との間の長さよりも若干大きくても、突出部32pの先端部が傾斜しているため、突出部32pをコイル2と内側コア部31との間に挿入することができる。傾斜部32sの傾斜角度は、5度以上60度以下であることが挙げられる。上記傾斜角度は5度以上であることで、突出部32pを挿入し易く、60度以下であることで、効率的に内側コア部31をコイル2の内周面に押し付けることができる。より好ましくは20度以上45度以下である。上記傾斜角度は、図3に示すように突出部32pの先端部がフラットとなっている場合、コイル対向面32h及び傾斜部32sの各延長線の交点が作る角度とする。
本実施形態1では、内側コア部31の形状は直方体状であり、内側コア部31の軸方向に沿った全長に亘って段差がなくフラットである。内側コア部31の突出部32p(コア対向面32f)が接触する領域に、段差などの切欠き(図示せず)を設けることが挙げられる。切欠きに突出部32pを嵌め込むことで、より突出部23pを挿入し易い。切欠きを設ける場合、後述するように、内側コア部31がミドル樹脂モールド部31cを備える形態であれば、そのモールド部31cに切欠きを形成することで、ミドル本体部31bの磁路面積の低減を抑制できる。
《放熱板》
図1に示すリアクトル1Aはさらに、コイル2の設置側に配置される放熱板6を備える(図1では放熱板6をコイル2から隔離して示している)。ここで、コイル2の設置面とは、リアクトル1Aを設置する冷却ベースなどの設置対象に対向する面のことである。このような構成を備えるリアクトル1Aを設置対象に取り付けると、コイル2の設置面と設置対象との間に放熱板6を介在させることができる。その結果、コイル2の熱を設置対象に効率よく伝導させることができ、リアクトル1Aの動作を安定させることができる。
〔リアクトルの主たる特徴部分における作用効果〕
リアクトル1Aによれば、外側コア部32と内側コア部31とを組み合わせたとき、サイド樹脂モールド部32cに一体に成形された突出部32pが、内側コア部31をコイル2の内周面に押し付けることで、コイル2と内側コア部31とを互いに固定し合う状態とすることができる。よって、リアクトル1Aの動作時のコイル2やコア3の振動、或いは外部環境からの影響に伴うコイル2の軸方向及び周方向への動きを抑制できる。そのため、コイル2と磁性コア3との衝突や擦れ、コイル2のターン同士の衝突や擦れを抑制でき、騒音や、コイルの絶縁被覆の損傷を低減できる。また、突出部32pがサイド樹脂モールド部32cに一体に成形されているため、独立したボビンなどを省略でき、部品点数及び組立作業の省略化を図ることができる。
特に、突出部32pがコイル2の内周面と内側コア部31の外周面との周方向の一部に挿入されるため、コイル2の内周面と内側コア部31の外周面との間のうち突出部32pが介在されない箇所で、両面を確実に圧接できる。また、突出部32pをコイル2の内周面と内側コア部31の外周面との間に挿入し易い。
〔その他の特徴部分を含む各構成の説明〕
(コイル)
コイル2は、代表的には、接続部の無い1本の連続する巻線2wを螺旋状に巻回して構成される。各コイル素子2a,2bは互いに同一の巻数であり、両コイル素子2a,2bは電気的に直列に接続される。コイル素子2a,2bの端面形状は、上述の角筒状などの他、円環状など、適宜変更することができる。
各コイル素子を別々の巻線によって作製し、各コイル素子の巻線の他端部同士を上述の各種の溶接や半田付け、圧着などによって直接接合されたコイルや、別途用意した連結部材(例えば、板材)を介して接合されたコイルとすることができる。
(磁性コア)
〈内側コア部〉
内側コア部31は、磁路となるミドル本体部31bと、ミドル本体部31bの外周を覆うミドル樹脂モールド部31cとを備える。ミドル本体部31bは、図2に示すように、軟磁性材料からなる複数のコア片31mと、コア片31mよりも比透磁率が小さい材料からなるギャップ材31gとが交互に配置された積層体である。コア片31mとギャップ材31gとは、適宜接着剤や粘着テープなどで接合することができる。この接合によって、コア片31mとギャップ材31gとの組物が取り扱い易い上に、強固な固定状態が維持できる磁性コア3とすることができる。その他、ミドル本体部31bは、ギャップ材31gを備えていない形態やエアギャップを備える形態とすることができる。
ミドル本体部31bとサイド本体部32bとは、接着剤によって接合できる。ミドル本体部31bとサイド本体部32bとは、接着剤により接合せず、両者を一体に保持する樹脂モールド部により一体に覆うことで接合することもできる。
ミドル樹脂モールド部31cは、ミドル本体部31bとコイル素子2a,2bとの間を絶縁する。ミドル樹脂モールド部31cの被覆領域は、ミドル本体部31bにおけるコイル素子2a,2bとの対向箇所の少なくとも一部、即ち、コイル素子2a,2bの周方向に沿った面(上下面及び両側面)の少なくとも一部とすることが挙げられる。そうすれば、ミドル本体部31bとコイル素子2a,2bとの間を絶縁できる。また、ミドル樹脂モールド部31cの被覆領域には、ミドル本体部31bの端面31eを含むことが挙げられる。ミドル本体部31bの端面31eをミドル樹脂モールド部31cで覆わずに露出させる場合は、外側コア部32のサイド本体部32bの内端面32eが露出されずサイド樹脂モールド部32cにより覆われることが挙げられる。ミドル樹脂モールド部31cの被覆領域が広いほど、コイル素子2a,2bとの絶縁を確保し易く、ミドル本体部31bの防錆性も向上できる。
〈磁性コアの構成材料〉
本体部31b、32bの各コア片の主成分である軟磁性材料には、鉄や鉄合金、フェライトといった非金属などが挙げられる。コア片は、上記軟磁性材料からなる軟磁性粉末を用いた成形体や、絶縁被膜を有する磁性薄板(例えば、ケイ素鋼板に代表される電磁鋼板)を複数積層した積層体を利用できる。上記成形体は、圧粉成形体(圧粉磁心)の他、焼結体、軟磁性粉末と樹脂とを含む複合材料などが挙げられる。複合材料は、射出成形などを利用することで、複雑な立体形状であっても、容易に成形できる。複合材料中のバインダとなる樹脂は、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂やポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂などの熱可塑性樹脂を利用できる。上記複合材料中の軟磁性粉末の含有量は、複合材料を100体積%とするとき、20体積%以上75体積%以下が挙げられる。残部は、樹脂やアルミナやシリカなどのセラミックスといった非金属有機材料、非金属無機材料などの非磁性材料である。ここでは、各コア片はいずれも圧粉成形体としている。
ミドル本体部31bのギャップ材31gの具体的な材料は、アルミナや不飽和ポリエステルなどの非磁性材料、PPS樹脂などの非磁性材料と磁性材料(磁性材料の例は、鉄粉などの軟磁性粉末)とを含む混合物などが挙げられる。
樹脂モールド部31c、32cの構成材料は、絶縁性に優れる材料とすることが好ましく、絶縁性に加えて防錆性や熱伝導性に優れる材料とすることが特に好ましい。このような材料としては、例えば、PPS樹脂、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、液晶ポリマー(LCP)、ナイロン6、ナイロン66、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げられる。上記樹脂に、窒化珪素(Si)、アルミナ(Al)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ほう素(BN)、炭化珪素(SiC)、ムライトなどのセラミックスからなるフィラーを含有することができる。列挙したセラミックスのフィラーを1種以上含有する樹脂とすることで、樹脂モールド部31c、32cの放熱性や絶縁性などを高められる。フィラーの材質によっては、振動・騒音抑制効果も期待できる。
各コア片を圧粉成形体で構成したが、各コア片を上述の複合材料で構成することもできる。その場合、複合材料の製造条件などによって(例えば、樹脂よりも比重が大きい磁性成分を沈降させる、など)、複合材料中の樹脂成分によって実質的に形成される表面樹脂層を備えるものとすることができる。この表面樹脂層(上述のセラミックスを含んでもよい)によって、磁性成分の環境からの保護を期待でき、樹脂モールド部を別途備えていなくても、腐食抑制などの効果が期待できる。ミドル本体部31bは、コイル2に覆われた状態になるため、コイル2によって、腐食抑制などの効果をある程度期待できる。
(取付部)
サイド樹脂モールド部32cは、組合体10を設置対象に固定するための取付部33を備えることが好ましい。取付部33は、サイド樹脂モールド部32cの構成材料によりサイド樹脂モールド部32cと一体に形成することが挙げられる。取付部33は、サイド本体部32bにおけるコイル素子2a,2bの並列方向に張り出すフランジ状に設けられている。取付部33の形成箇所は、リアクトル1Aの設置対象の固定箇所(例えば、後述するケース8のボス82)の高さに合わせて適宜選択することが挙げられる。ここでは、外側コア部32の高さ方向における略中間位置に設けている。
取付部33には、組合体10を設置対象に固定する際に用いられるボルト36(図4)を貫通させて、ボルト36による締付力を受けるためのカラー35が埋設されている。カラー35は、金属などの剛性材で構成することが挙げられる。そうすれば、ボルト36による締付力を受けて、取付部33を構成するサイド樹脂モールド部32cが損傷することを抑制でき、組合体10を固定部82に強固に固定できる。
(仕切部)
サイド樹脂モールド部32cは、コイル素子2a,2b同士の絶縁を確保する仕切部34を備えることが好ましい。仕切部34は、コイル素子2a,2b間に介在するように設けられる板材が好適に利用できる。仕切部34は、サイド樹脂モールド部32cの構成材料によりサイド樹脂モールド部32cと一体に形成することが挙げられる。
(放熱板)
放熱板6は、図1に示すように、コイル2の設置面に接触可能な大きさを有していれば良く、その大きさ、形状は適宜選択することができる。この例に示す放熱板6は、コイル2だけでなく、コイル2と磁性コア3との組合体10の設置面に接触可能な大きさを有している。そのため、リアクトル1Aは、コイル2の熱に加えて、磁性コア3の熱をも設置対象に良好に伝えられる。また、放熱板6を組合体10の設置面よりも十分に大きくすることで、組合体10を一体に支持する機能を放熱板6に持たせることができ、リアクトル1Aを扱い易くすることができる。なお、この例に示す放熱板6は矩形状であるが、異形状としても良い。また、組合体10の設置面よりも大きな放熱板の場合、放熱板における取付部33に対応する位置に、リアクトル1Aを設置対象に固定するネジを挿通可能な貫通孔を設けても良い。
放熱板6の構成材料としては、金属や、セラミックスといった非金属材料が挙げられる。具体的な金属は、アルミニウムやアルミニウム合金、マグネシウムやマグネシウム合金、銅や銅合金、銀や銀合金、鉄やオーステナイト系ステンレス鋼などが挙げられる。金属は、熱伝導性に優れる上に、特にアルミニウムやその合金は、軽量で加工性にも優れる。放熱板6の厚さは、適宜選択することができ、例えば、2mm以上5mm以下程度が挙げられる。
〔リアクトルの製造方法〕
リアクトル1Aは、代表的には、コイル2と磁性コア3と放熱板6の準備⇒コイル2と内側コア部31との組立⇒内側コア部31と外側コア部32との接合(組合体10の作製)⇒組合体10を放熱板6に接合、という過程を経て製造することができる。
まず、上述したコイル2及び磁性コア3を準備する。次に、図2に示すように、内側コア部31を各コイル素子2a,2bに挿入する。続いて、外側コア部32を内側コア部31に組み合わせる。このとき、図3に示すように、外側コア部32のサイド樹脂モールド部32cに形成された突出部32pを、コイル2の内周面と内側コア部31との間に挿入する。外側コア部32の内端面32eが内側コア部31の端面31eと接触するまで、突出部32pを挿入する。外側コア部32の内端面32eと内側コア部31の端面31eとは、接着剤で固定する。以上より、コイル2と内側コア部31との間に挿入された突出部32pによって、内側コア部31を挟んで突出部32pと対向する内側コア部31の面がコイル2の内周面に押し付けられて、コイル2と内側コア部31とを固定状態とできる。
作製したコイル2と磁性コア3との組合体10に対して、放熱板6を取り付ける。この例に示すリアクトル1Aでは、組合体10の載置面と放熱板6とを接着剤などによって固定する。また、後述する接合層9(図4参照)を用いて組合体10と放熱板6とを固定することができる。
〔リアクトルの使用状態〕
リアクトル1Aの使用状態を、図4を参照して説明する。なお、図4の使用例では、図1に示す放熱板6を省略した構成を説明する。
[ケース]
リアクトル1Aは、組合体10を収納・固定するケース8を備えることもできる。ケース8は、その内部に液体冷媒Cが供給・排出される箱状の部材で、液体冷媒Cをケース8内へ供給する供給口80iと、ケース8内の液体冷媒Cをケース8外へ排出する排出口80oと、組合体10を収納しかつ液体冷媒Cを貯留可能な空間とを備える。液体冷媒Cは、外部の冷却器(図示せず)によって適宜冷却され所定の温度にされて、ポンプなどの輸送機構(図示せず)によって供給口80iからケース8内に供給される。ケース8内に導入された液体冷媒Cは、組合体10に接触して、組合体10を冷却する。組合体10に接触して昇温した液体冷媒Cは、排出口80oからケース8外へ排出され、上述の冷却器などに戻される。このように適宜な輸送機構を利用することで、液体冷媒Cをケース8内に循環供給することができる。
供給口80i及び排出口80oの開口部の大きさ及び配置箇所は、適宜選択できる。これらを調整したり、液体冷媒Cの輸送条件を調整したりすることで、例えば、組合体10が液体冷媒Cに浸漬させた状態とできる(図4)。ここでは、供給口80iは、組合体10の上方に設けられ、排出口80oは、後述するボス82の高さと略同様の位置に設けられている。また、排出口80oの口径φは供給口80iの口径φよりも小さくし、組合体10を液体冷媒Cに常時浸漬されるようにしている。
ケース8は、組合体10の設置側面に対向する取付面81と、取付面81に形成され、組合体10をケース8内に固定するボス82(ここでは4個)とを備える。取付部33の挿通孔(図2)と、ボス82のボルト穴とに挿通するようにボルト36をそれぞれねじ込むことで、ケース8内に組合体10を固定することができる。ケース8は、ボス82を有していない場合がある。ボス82は、取付面81から突出する突起で構成すると、ケース8の取付面81の厚さを厚くすることなく、ボルト36の締結長を十分に確保でき、組合体10を強固に固定できる。
ケース8の材質は、アルミニウムやその合金、マグネシウムやその合金、銅やその合金、銀やその合金、鉄やオーステナイト系ステンレス鋼などの金属が挙げられる。特に、アルミニウムやマグネシウム、これらの合金は、軽量である上に、シールド機能を期待できる。また、アルミニウムやその合金は放熱性及び耐食性にも優れ、マグネシウムやその合金は制振性に優れるため、車載部品に好適に利用できる。その他、ケース8の材質は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ウレタン樹脂、PPS樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などの絶縁性樹脂が挙げられる。絶縁性樹脂には、樹脂モールド部31c、32cの構成材料で含有できるセラミックスフィラーと同様のセラミックスフィラーが含有されていてもよい。
[液体冷媒]
液体冷媒Cは、リアクトル1Aの使用時の最高到達温度によって形態が変化しないもの(例えば、液体では気化しないもの)が好適に利用できる。具体的には、オートマチックトランスミッションの潤滑油であるATF(Automatic Transmission Fluid)、フロリナート(登録商標)などのフッ素系不活性液体、HCFC−123やHFC−134aなどのフロン系冷媒、メタノールやアルコールなどのアルコール系冷媒、アセトンなどのケトン系冷媒などが挙げられる。リアクトル1Aがハイブリッド自動車などに搭載される車載用部品の用途では、例えば上記ATFを流用することができ、液体冷媒Cを別途用意しなくてもよい。
[センサ]
リアクトル1Aは、リアクトル1Aの動作時の物理量を測定するためのセンサ7sを備えることができる(図2)。センサ7sは、例えば、温度センサ、電流センサ、電圧センサ、磁束センサ、加速度センサなどが挙げられる。センサ7sは、サーミスタといった感熱素子を備える温度センサであり、感熱素子を保護する保護部(例えば、樹脂などのチューブ)と、感熱素子からの情報を外部に伝える配線7cとを備える。センサ7sは、例えば、コイル素子2a,2bの各角部で囲まれる領域に配置することができる。センサ7sの組合体10への組み付けは、例えば、図2に示すようなホルダ70を用いることができる。ホルダ70は、コイル素子2a,2b間で両仕切り部34間に介在して支持される本体部71と、本体部71の両端で仕切り部34に係合する係合部72とを備える。ホルダ70をコイル素子2a,2b間に差し込んだ際、係合部72が仕切部34の下端と係合されると共に、本体部71が両仕切部34に支持される。それにより、ホルダ70の位置が実質的にずれず位置を良好に維持できる。また、ホルダ70によりセンサ7sの一部が覆われる構成としている。こうすることで、センサ7sは、例えば、液体冷媒Cに接触し難く、リアクトル1Aの物理量を適切に測定し易い。センサ7sを更にエポキシ系接着剤、アクリル系接着剤などの接着剤によって所定の配置位置に固定する形態としたり、ホルダ70を用いずにセンサ7sを上記接着剤のみで所定の配置位置に固定する形態としたりすることができる。ホルダ70の構成材料は、上述の樹脂モールド部の構成材料と同様の絶縁性樹脂とすることができる。そうすれば、ホルダ70をコイル素子2a,2bに対して接触して配置した場合でも、両者の絶縁性に優れる。
[接合層]
リアクトル1Aは、更に、組合体10の設置側の面(図4の下面)に接合層9を備えることもできる。接合層9は、組合体10の設置面の実質的に全域に対して設けられていると、設置対象に対して安定した固定や放熱性の向上などが期待できて好ましい。接合層9の構成材料は、代表的には、リアクトル1Aの使用時における最高到達温度に対して軟化しない程度の耐熱性を有する樹脂(接着剤)が好ましい。さらに、リアクトル1Aと設置対象との絶縁性を高めるためには絶縁性樹脂が好ましい。具体的な樹脂として、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂や、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、液晶ポリマー(LCP)などの熱可塑性の絶縁性樹脂が挙げられる。この絶縁性樹脂に、上述のセラミックスのフィラーが含有された形態とすると、放熱性や絶縁性などを向上させられる。接合層9の熱伝導率は、0.1W/m・K以上、更に1W/m・K以上、特に2W/m・K以上であると、熱伝導性に優れて好ましい。接合層9は、例えばシート状のものを用いたり、塗布やスプレーしたりして形成するとよい。リアクトル1Aを設置対象に接合するまでの間には、接合層9の表面に離型材を取り付けておくと、接合層9の表面を清浄に維持できて好ましい。設置対象にリアクトル1Aを設置するときに離型材を外し、接着剤の材質に応じた硬化処理(不要な場合もある)を行うとよい。
接合層9を備えることで、ボルト36による締結などを省略した形態としても、リアクトル1Aを設置対象に十分に固定できる。また、接合層9によってコイル2を設置対象に固定できることで、リアクトル1Aの使用時に振動などが与えられた場合でもコイル2が伸縮したり、コイル2のターン同士が擦れ合ったりするなどの挙動を防止できる。特に、コイル素子2a,2bの全長に亘って接合層9を備えることで、上述のコイル2の挙動をより防止できる。コイル素子2a,2bがエッジワイズコイルであることから占積率が高く小型である上に、角筒状であるためコイル2の設置面を平面状にし易く、コイル2と設置対象との接触面積を大きく確保し易い。更に、突出部32pをコイル2と内側コア部31との間に挿入していることから、この突出部32pによってコイル2は接合層9に押し付けられるため、コイル2と接合層9とをより強固に接合することができる。具体的には、突出部32pは、内側コア部31の上面をコイル2の内周面の上部に押し付ける(図3の右図)と同時に、コイル2の外周面を接合層9に押し付ける(図4)ことで、コイル2の設置面をつくる各ターンが整列されて接合層9に均一的に接触することができる。接合層9の厚さ(設置前)は、2mm未満、更に1mm以下、特に0.5mm以下が挙げられる。リアクトル1Aを設置した後では、接合層9の厚さが薄くなる(例えば、0.1mm程度となる)場合がある。
リアクトル1Aがケース8を備える場合には、組合体10をケース8に収納・固定する。ケース8のボス82の挿通穴に、取付部33のカラー35の挿通孔が合うように取付面81に組合体10を配置する。ボルト36をカラー35に挿通させると共に、上記挿通穴にねじ止めする。そうして組合体10をボス82に固定する。その状態で、ケース8の供給口80iからケース8内に液体冷媒Cを供給し、排出口80oからケース8外に液体冷媒を排出することでケース8内に液体冷媒Cを循環供給して、リアクトル1Aを冷却する。
<実施形態2>
実施形態1では、内側コア部31がコイル2の内周面を直接的に押し付ける形態を説明した。その他、実施形態2のリアクトル1Bとして、図5に示すように、コイル2の内周面と内側コア部31との間に後述する接着層4を介して間接的に押し付けてもよい。接着層4を介在させることで、コイル2と内側コア部31との固定をより強固に行うことができる。接着層4は、内側コア部31を挟んで突出部32pと対向する側の内側コア部31とコイル2との間に介在させる。また、接着層4は、コイル2(コイル素子2a、2b)の軸方向の少なくとも一部に沿って設けられ、より好ましくはコイル2の全長に亘って設けられることが挙げられる。
接着層4の構成材料は、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性の絶縁性接着剤、PPS樹脂、LCPなどの熱可塑性の絶縁性接着剤、ウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、エポキシアクリレートなどの紫外線(光)硬化型の絶縁性接着剤などを好適に利用できる。特に、紫外線硬化型の絶縁性接着剤を好適に利用できる。紫外線硬化型の絶縁性接着剤は紫外線を照射して硬化でき、接着層4の形成の際に熱硬化性の接着剤のような高温まで加熱する必要がないからである。また、紫外線硬化型の接着剤は紫外線を照射しないと硬化しないので、接着層4の形成の際、例えば、硬化までの時間などに制約が少ない。更に、紫外線硬化型の接着剤の硬化速度は比較的速いため、接着層4の形成時間、ひいてはリアクトル1Bの製造時間を短くし易い。
接着層4には、窒化珪素、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、及び炭化珪素から選択される少なくとも1種のセラミックスフィラーが含有されていても良い。そうすれば、接着層4の放熱性を向上させることができる。接着層4の熱伝導率は、0.1W/m・K以上とすることが好ましく、より好ましくは0.15W/m・K以上、さらに好ましくは0.5W/m・K以上、特に好ましくは1W/m・K以上、最も好ましくは2.0W/m・K以上である。
<実施形態3>
実施形態1や実施形態2のリアクトルは、通電条件が、例えば、最大電流(直流):100A〜1000A程度、平均電圧:100V〜1000V程度、使用周波数:5kHz〜100kHz程度である用途、代表的には電気自動車やハイブリッド自動車などの車両などに載置されるコンバータの構成部品や、このコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用できる。
ハイブリッド自動車や電気自動車などの車両1200は、図6に示すようにメインバッテリ1210と、メインバッテリ1210に接続される電力変換装置1100と、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用されるモータ(負荷)1220とを備える。モータ1220は、代表的には、3相交流モータであり、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジンを備える。図6では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態とすることができる。
電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されるコンバータ1110と、コンバータ1110に接続されて、直流と交流との相互変換を行うインバータ1120とを有する。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V〜300V程度のメインバッテリ1210の直流電圧(入力電圧)を400V〜700V程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。また、コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される直流電圧(入力電圧)をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図7に示すように複数のスイッチング素子1111と、スイッチング素子1111の動作を制御する駆動回路1112と、リアクトルLとを備え、ON/OFFの繰り返し(スイッチング動作)により入力電圧の変換(ここでは昇降圧)を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ(FET),絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などのパワーデバイスが利用される。リアクトルLは、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。このリアクトルLとして、実施形態1,2のリアクトルを備える。特に、コンバータ1110内に液体冷媒が循環供給可能なケース8を備える場合、このケース8内にリアクトル1Aなどを収納することで、放熱性に優れる構造を容易に構築できる。放熱性に優れるリアクトルなどを備えることで、電力変換装置1100やコンバータ1110も、放熱性の向上が期待できる。
車両1200は、コンバータ1110の他、メインバッテリ1210に接続された給電装置用コンバータ1150や、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続され、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換する補機電源用コンバータ1160を備える。コンバータ1110は、代表的には、DC−DC変換を行うが、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC−DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC−DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、上記実施形態1のリアクトルなどと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用できる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、実施形態1,2のリアクトルなどを利用することもできる。
本発明のリアクトルは、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車などの車両に搭載される車載用コンバータ(代表的にはDC−DCコンバータ)や空調機のコンバータなどの種々のコンバータ、電力変換装置の構成部品に好適に利用することができる。
1A,1B リアクトル 10 組合体
2 コイル
2a,2b コイル素子 2r 連結部 2w 巻線 2e 端部
3 磁性コア
31 内側コア部 31e 端面
31b ミドル本体部 31m コア片 31g ギャップ材
31c ミドル樹脂モールド部
32 外側コア部 32e 内端面
32b サイド本体部 32c サイド樹脂モールド部
32p 突出部 32s 傾斜部 32f コア対向面 32h コイル対向面
33 取付部 34 仕切部 35 カラー 36 ボルト
4 接着層
5 端子金具
6 放熱板
7s センサ 7c 配線
70 ホルダ 71 本体部 72 係合部
8 ケース
80i 供給口 80o 排出口 81 取付面 82 ボス
C 液体冷媒
9 接合層
1100 電力変換装置 1110 コンバータ
1111 スイッチング素子 1112 駆動回路
L リアクトル 1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ 1160 補機電源用コンバータ
1200 車両 1210 メインバッテリ 1220 モータ
1230 サブバッテリ 1240 補機類 1250 車輪

Claims (7)

  1. 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内側に配置される内側コア部及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備えるリアクトルであって、
    前記外側コア部は、
    磁路となるサイド本体部と、
    前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁するサイド樹脂モールド部と、
    前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける突出部と、を備え、
    前記リアクトルは、前記コイルの設置面に配置される放熱板を備えるリアクトル。
  2. 巻線を巻回してなるコイルと、前記コイルの内側に配置される内側コア部及び前記内側コア部に連結されて前記内側コア部と共に閉磁路を形成する外側コア部を有する磁性コアとの組合体を備えるリアクトルであって、
    前記外側コア部は、
    磁路となるサイド本体部と、
    前記サイド本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記サイド本体部と前記コイルとの間を絶縁するサイド樹脂モールド部と、
    前記サイド樹脂モールド部に一体に成形されており、前記外側コア部と前記内側コア部とを組み合わせたときに、前記コイルの内周面と前記内側コア部との間に挿入され、前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける突出部と、を備えるリアクトル。
  3. 前記突出部は、該突出部の挿入方向に向かって傾斜した傾斜部を備える請求項1または請求項2に記載のリアクトル。
  4. 前記突出部は、前記コイルの軸方向に見て前記巻線の端部の配置側にある前記サイド樹脂モールド部に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
  5. 前記内側コア部は、
    磁路となるミドル本体部と、
    前記ミドル本体部の外周の少なくとも一部を覆って前記ミドル本体部と前記コイルとの間を絶縁するミドル樹脂モールド部と、を備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 前記内側コア部を前記コイルの内周面に押し付ける領域に接着層を備える請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のリアクトル。
  7. 前記組合体を内部に収納すると共に、液体冷媒が供給及び排出されるケースを備える請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のリアクトル。
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