JP2015049767A - 画像形成指示プログラム及び携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】直感的な操作で所望の実行パラメータの選択が可能な画像形成指示プログラムを提供する。
【解決手段】画像形成指示プログラムは、複合機50によって実行される画像形成処理の実行条件を示す複数の実行パラメータと、筐体の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像を表示部に表示させる表示ステップ(S17)と、ガイド画像に含まれる筐体の姿勢が検知部によって検知されたことを条件として(S18:Yes)、当該姿勢に対応づけられた実行パラメータを選択する選択ステップ(S19)と、選択ステップ(S19)で選択された実行パラメータを含むパラメータ指示情報を複合機50に対して通信部に送信させる送信ステップ(S21)とを携帯端末10に実行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成処理の実行パラメータをユーザに選択させ、選択された実行パラメータで画像形成装置に画像形成処理を実行させる画像形成指示プログラムに関する。
従来より、ユーザによって選択された実行パラメータに従って画像形成処理を実行する画像形成装置が知られている。例えば、特許文献1には、選択可能な実行パラメータを示すアイコンを表示する液晶ディスプレイと、タッチ位置に表示されたアイコンによって示される実行パラメータが選択されたことを検知するタッチパネルとを備える複合機が開示されている。
特開2013−092831号公報
近年の複合機の高機能化に伴って、選択可能な実行パラメータの種類も増加している。一方、複合機に搭載可能な液晶ディスプレイのサイズには限界がある。そのため、所望の実行パラメータを選択するために階層化された選択画面を1つずつ辿る操作や、小さく表示された多数のアイコンの中から所望のアイコンを正確にタッチする操作をユーザに要求しなければならず、更なる操作性の向上が求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、直感的な操作で所望の実行パラメータの選択が可能な画像形成指示プログラムを提供することにある。
本明細書に記載された画像形成指示プログラムは、筐体と、前記筐体の表面に設けられた表示部と、NFC規格に準拠した手順で画像形成装置と通信する通信部と、前記筐体の姿勢を検知する検知部とを備える携帯端末によって実行されるプログラムである。当該画像形成指示プログラムは、前記画像形成装置によって実行される画像形成処理の実行条件を示す複数の実行パラメータと、前記筐体の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、前記ガイド画像に含まれる前記筐体の姿勢が前記検知部によって検知されたことを条件として、当該姿勢に対応づけられた前記実行パラメータを選択する選択ステップと、前記選択ステップで選択された前記実行パラメータを含むパラメータ指示情報を、前記画像形成装置に対して前記通信部に送信させる送信ステップとを前記携帯端末に実行させる。
上記構成によれば、表示部に表示されたガイド画像に従って筐体の姿勢を変化させることにより、直感的な操作で所望の実行パラメータをユーザに選択させることができる。なお、本明細書中の「実行パラメータ」には、画像形成処理の実行条件を示すあらゆるパラメータが含まれるが、例えば、画像形成処理に用いられる記録媒体のサイズ(例えば、「A4」、「B5」、「Photo_L」等)を特定する実行パラメータ、画像形成処理に用いられる色(例えば、「モノクロ」、「カラー」等)を特定する実行パラメータ、画像形成処理を行う記録媒体の面(例えば、「片面」、「両面」等)を特定する実行パラメータ等が含まれる。
本明細書に記載の画像形成指示プログラムによれば、筐体の姿勢を変化させだけで所望の実行パラメータを選択することができるので、実行パラメータ選択処理の操作性が向上する。
図1は、実施形態1における画像形成システム100の概略図である。 図2は、実施形態1における画像形成処理のシーケンス図である。 図3は、携帯端末10の表示部13に表示される画面の例であって、(A)はメニュー画面を、(B)は近接指示画面を示している。 図4は、片面/両面選択画面を表示する携帯端末10を示す図であって、(A)は携帯端末10が傾いていない状態を、(B)は携帯端末10が反時計回りに傾けられた状態を示している。 図5は、用紙サイズ選択画面を表示する携帯端末10を示す図であって、(A)は携帯端末10が傾いていない状態を、(B)は携帯端末10が時計回りに傾けられた状態を示している。 図6は、変形例における画像形成処理のシーケンス図である。 図7は、実施形態2におけるお気に入り登録処理のシーケンス図である。 図8は、実施形態2における画像形成処理のシーケンス図である。 図9は、携帯端末10の表示部13に表示される画面の例であって、(A)はお気に入り登録画面を、(B)はお気に入り選択画面を示している。 図10は、データ記憶領域18Bに記憶されている実行パラメータセットの一例を示す図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[実施形態1]
図1は、実施形態1における画像形成システム100の概略図である。図1に示される画像形成システム100は、携帯端末10と、複合機50とで構成されている。携帯端末10及び複合機50は、NFC(Near Field Communicationの略)規格に準拠した手順で通信可能に構成されている。本実施例におけるNFC規格は、ISO/IEC21481又はISO/IEC18092の国際標準規格である。NFC方式の通信は、13.56MHz帯の電波を利用した無線通信である。また、携帯端末10及び複合機50は、NFC方式と異なる通信ネットワークを利用して、さらに有線通信又は無線通信を実行可能であってもよい。
[携帯端末10]
携帯端末10は、図1に示されるように、表示部13と、操作部14と、通信部15と、検知部16と、CPU17と、記憶部18とを主に備える。携帯端末10を構成する各構成要素は、通信バス19を介して相互に接続されている。また、携帯端末10は、図3に示される筐体11を備えている。図1に示される携帯端末10の各構成要素は、筐体11の表面或いは内部に配置されている。携帯端末10は、ユーザが片手或いは両手で持ち運べる程度の大きさであって、典型的には、携帯電話或いはタブレット端末である。
[筐体11]
筐体11は、上下方向及び左右方向の寸法と比較して前後方向の寸法が短い扁平な箱形状である。より具体的には、図3(A)に示されるように筐体11を前面側から平面視すると、筐体11は、左右方向に略平行に延びる上辺11A及び下辺11Bと、上下方向に略平行に延びる左辺11C及び右辺11Dとで構成される縦長の長方形である。また、筐体11の前面には、表示部13が設けられている。
[表示部13]
表示部13は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部13の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部14]
操作部14は、表示部13の表示画面に表示されたオブジェクトを選択するユーザの操作を検知する。具体的には、操作部14は、例えば押ボタンを有しており、押下された押ボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU17へ出力する。さらに、操作部14は、表示部13の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部13がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部14を操作することによって選択可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部13に表示された文字列であって、操作部14の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部14の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが選択されてもよい。他の例として、操作部14がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部13に表示されたアイコン、ボタン、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが選択されてもよい。
[通信部15]
通信部15は、NFC規格に準拠した手順で外部装置と通信を行うためのインタフェースである。通信部15には、外部装置との間で情報等を受け渡すための記憶部を有するICチップが搭載されている。例えば、携帯端末10は、各種情報或いは各種指示(以下、これらを総称して「情報等」と表記する。)を複合機50に対して通信部15に送信させ、複合機50から送信されたポーリング信号及び各種情報を通信部15に受信させる。
[検知部16]
検知部16は、筐体11の姿勢を検知し、検知した姿勢を示す検知信号をCPU17へ出力する。より具体的には、検知部16は、図3に示されるように上辺11Aを鉛直上向きに向けた状態を基準として、表示部13の表示面を含む仮想平面上における筐体11の傾きを検知する。検知信号の具体例は特に限定されないが、例えば、上辺11Aが鉛直上向きを向いた筐体11の姿勢を0°とし、筐体11の反時計回りの回転角を0°〜360°で表すものであってもよい。検知部16の具体例は特に限定されないが、例えば、ジャイロセンサであってもよい。
[CPU17]
CPU(Central Processing Unitの略)17は、携帯端末10の全体動作を制御するものである。CPU17は、操作部14から出力される操作信号、通信部15が複合機50から取得した各種情報、及び検知部16から出力される検知信号等に基づいて、後述する各種プログラムを記憶部18から取得して実行する。すなわち、CPU17及び記憶部18は、制御部の一例を構成する。
[記憶部18]
記憶部18は、プログラム記憶領域18Aと、データ記憶領域18Bとを有する。プログラム記憶領域18Aには、OS(Operating Systemの略)20と、画像形成指示プログラム21とが格納される。なお、画像形成指示プログラム21は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域18Bには、画像形成指示プログラム21の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であるあることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32”というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10”というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部18は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU17が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。なお、記憶部18は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、non−transitoryな媒体には含まれない。
プログラム記憶領域18Aに記憶されているプログラムは、CPU17によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU17を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU17がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述の複合機50についても同様である。
OS20は、携帯端末10を構成するハードウェアである表示部13、操作部14、通信部15、及び検知部16等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上述した各プログラムは、OS20が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS20を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS20のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述する複合機50についても同様である。
[複合機50]
複合機50は、図1に示されるように、プリンタ部51と、スキャナ部52と、表示部53と、操作部54と、通信部55と、CPU57と、記憶部58と、通信バス59とを主に備える。複合機50は、画像形成装置の一例である。複合機50に含まれる表示部53、操作部54、通信部55、CPU57、記憶部58、及び通信バス59は、携帯端末10に含まれる表示部13、操作部14、通信部15、CPU17、記憶部18、及び通信バス19と共通するので、再度の説明は省略する。但し、記憶部58のプログラム記憶領域58Aには、OS60と、画像形成プログラム61とが格納されている。
プリンタ部51は、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式によって、画像データによって示される画像を記録媒体に記録するプリント処理を実行する。スキャナ部52は、原稿に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン処理を実行する。また、複合機50は、スキャナ部52で生成された画像データによって示される画像をプリンタ部51で記録媒体に記録するコピー処理、或いはFAXの送受信を行うFAX処理等をさらに実行してもよい。プリント処理、スキャン処理、コピー処理、及びFAX処理は、画像形成処理の一例である。
[携帯端末10と複合機50との通信]
本明細書では、NFC規格に準拠した手順で通信可能な機器を「NFC機器」と表記する。すなわち、携帯端末10及び複合機50は、NFC機器の一例である。NFC機器は、P2Pモード、Readerモード、Writerモード、及びCEモードのいずれかで動作する。また、本明細書では、Readerモード及びWriterモードを合わせて、「R/Wモード」と記載することがある。
P2Pモードは、一対のNFC機器の間で双方向通信を実行するためのモードである。NFCフォーラムによって定められるISO/IEC 1443に規定されるTypeAのNFC機器、及びISO/IEC 18092に規定されるTypeFのNFC機器は、P2Pモードで動作することができる。一方、ISO/IEC 1443に規定されるTypeBのNFC機器は、P2Pモードで動作することができない。
R/Wモード及びCEモードは、一対のNFC機器の間で単方向通信を実行するためのモードである。CEモードは、NFC機器がNFCフォーラムによって定められた形式である「カード」として動作するためのモードである。TypeA、TypeF、及びTypeBのNFC機器は、CEモードで動作することができる。Readerモードは、CEモードで動作するNFC機器から情報等を読み出すためのモードである。Writerモードは、CEモードで動作するNFC機器に各種情報を書き込むためのモードである。
実施形態1では、携帯端末10がCEモードで動作し、複合機50がR/Wモードで動作する例を中心に説明する。すなわち、R/Wモードで動作する複合機50は、CEモードで動作する携帯端末10から情報等を読み出し、且つ携帯端末10に情報等を書き込むことができる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、携帯端末10がR/Wモードで動作し、複合機50がCEモードで動作してもよいし、携帯端末10及び複合機50の両方がP2Pモードで動作してもよい。
実施形態1における複合機50の通信部55は、Poll動作を実行する。Poll動作とは、所定の時間間隔毎にポーリング信号を送信し、当該ポーリング信号に対する応答であるレスポンス信号を監視する動作である。そして、レスポンス信号を受信した通信部55は、以降の処理をCPU57に引き継ぐ。一方、実施形態1における携帯端末10の通信部15は、Listen動作を実行する。Listen動作とは、複合機50から送信されるポーリング信号を監視し、ポーリング信号を受信したことを条件としてレスポンス信号を送信する動作である。そして、レスポンス信号を送信した通信部15は、以降の処理をCPU17に引き継ぐ。
次に、複合機50のCPU57は、携帯端末10がどのモードで動作可能かを示す情報を通信部55に取得させる。そして、CPU57は、携帯端末10から取得した情報に基づいて携帯端末10及び複合機50をどのモードで動作させるか決定し、携帯端末10の動作モードを示すActivationコマンドを携帯端末10に対して通信部55に送信させる。一方、携帯端末10のCPU17は、複合機50から送信されたActivationコマンドが通信部15によって受信されたことを条件として、当該Activationコマンドに対する応答であるOKコマンドを複合機50に対して通信部15に送信させる。これにより、携帯端末10と複合機50との間にNFC方式の通信リンクが確立される。以降、携帯端末10と複合機50とは、この通信リンクを通じて情報等を送受信する。
次に、複合機50のCPU57は、携帯端末10との通信を終了させる際に、通信リンクを切断するためのDeactivationコマンドを携帯端末10に対して通信部55に送信させる。一方、携帯端末10のCPU17は、複合機50から送信されたDeactivationコマンドが通信部15によって受信されたことを条件として、当該Deactivationコマンドに対する応答であるOKコマンドを複合機50に対して通信部15に送信させる。これにより、携帯端末10と複合機50との間の通信リンクが切断される。
[画像形成処理]
図2〜図5を参照して、実施形態1における画像形成処理を説明する。図2に示される画像形成処理は、携帯端末10が実行パラメータをユーザから取得して複合機50に送信し、複合機50が当該実行パラメータに従ってプリント処理を実行するものである。実行パラメータは、複合機50によって実行されるプリント処理の実行条件を示すものであって、携帯端末10ではデータとして扱われる。プリント処理の対象となる画像データは、携帯端末10に記憶されていてもよいし、複合機50に記憶されていてもよいし、通信ネットワークを通じて携帯端末10或いは複合機50に接続された外部装置に記憶されていてもよい。画像データを選択する処理は公知なので、詳細な説明は省略する。また、プリント処理に代えて、スキャン処理、コピー処理、FAX処理等が実行されてもよい。
まず、複合機50の通信部55は、所定の時間間隔毎にポーリング信号を繰り返し送信する(S10)。所定の時間間隔とは、例えば、400msec程度である。一方、携帯端末10のCPU17は、画像形成指示プログラム21を起動する操作が操作部14によって検知されたことを条件として、図3(A)に示されるメニュー画面を表示部13に表示させる(S11)。図3(A)に示されるメニュー画面には、「プリント」、「スキャン」、及び「お気に入り設定」の3つのボタンが表示されているが、本発明はこれに限定されない。
次に、画像形成指示プログラム21は、「プリント」ボタンを押下する操作が操作部14によって検知されたことを条件として(S12)、図3(B)に示される近接指示画面を表示部13に表示させる(S13)。近接指示画面は、複合機50から送信されるポーリング信号を受信可能な位置への携帯端末10の移動を促すための画面である。ポーリング信号を受信可能な位置とは、例えば、複合機50を中心とする半径10cm程度の球の内部である。また、「プリント」ボタンが押下されたタイミングで、プリント処理の対象となる画像データをユーザに選択させてもよい。但し、画像データを選択させるタイミングはこれに限定されない。
次に、画像形成指示プログラム21は、上述したNFC規格に準拠した手順で、複合機50との間に通信リンクを確立する(S14)。ステップS14において、通信部15は、複合機50からポーリング信号を受信したことを条件として、レスポンス信号を複合機50に送信する。次に、画像形成指示プログラム21は、複合機50から送信されたActivationコマンドが通信部15によって受信されたことを条件として、OKコマンドを送信する。さらに、画像形成指示プログラム21は、受信したActivationコマンドによって示されるモードで通信部15を動作させる。これにより、携帯端末10と複合機50との間にNFC方式の通信リンクが確立される(S14:Yes)。
次に、画像形成指示プログラム21は、複合機50との間に通信リンクが確立されたことを条件として(S14:Yes)、パラメータ特定情報送信指示を複合機50に対して通信部15に送信させる(S15)。パラメータ特定情報送信指示とは、プリント処理において複合機50が実行可能な複数の実行パラメータを含むパラメータ特定情報を複合機50に送信させるための指示である。
次に、画像形成指示プログラム21は、複合機50から送信されたパラメータ特定情報を通信部15に受信させる(S16)。実施形態1におけるパラメータ特定情報には、例えば、プリント処理を行う記録媒体の面(例えば、「片面」、「両面」等)を特定する実行パラメータ、及び画像形成処理に用いられる記録媒体のサイズ(例えば、「A4」、「B5」、「Photo_L」等)を特定する実行パラメータが含まれる。すなわち、上記のパラメータ特定情報は、複合機50が、記録媒体の片面のみ或いは両面にプリント処理を実行可能であり、且つA4サイズ、B5サイズ、及びPhoto_Lサイズの記録媒体に対してプリント処理を実行可能であることを示している。ステップS16においてパラメータ特定情報を受信する携帯端末10のCPU17は、受信手段の一例である。
なお、ステップS15のように、CEモードで動作する携帯端末10がW/Rモードで動作する複合機50に情報等を送信するとは、例えば、携帯端末10のCPU17が通信部15のICチップに情報等を書き込み、通信部15のICチップに書き込まれた情報等を複合機50の通信部55が読み出すことを指してもよい。また、ステップS16のように、CEモードで動作する携帯端末10がW/Rモードで動作する複合機50から情報等を受信するとは、例えば、複合機50の通信部55が携帯端末10の通信部15のICチップに情報等を書き込むことを指してもよい。さらに、ステップS15、S16における情報等の送受信は、ステップS14で確立した通信リンクを通じて行われてもよいし、ステップ毎に通信リンクの確立及び切断を実行してもよい。すなわち、携帯端末10及び複合機50は、通信リンクが確立されてから切断されるまでの間に、当該通信リンクを通じて1以上の情報等を送受信することができる。後述する処理についても同様である。
次に、画像形成指示プログラム21は、実行パラメータ選択画面を表示部13に表示させる(S17)。実行パラメータ選択画面は、パラメータ特定情報に含まれる実行パラメータのうちからプリント処理に用いられる実行パラメータをユーザに選択させるための画面である。なお、1つの実行パラメータ選択画面には、同時に選択されることのない複数の実行パラメータ、換言すれば、排他的な関係にある複数の実行パラメータが表示される。実行パラメータ選択画面は、パラメータ特定情報に含まれる複数の実行パラメータと、筐体11の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像の一例である。すなわち、ステップS17において実行パラメータ選択画面を表示部13に表示させる携帯端末10のCPU17は、表示手段の一例である。
図4(A)に示される片面/両面選択画面は、実行パラメータ選択画面の一例である。図4(A)に示される片面/両面選択画面には、記録媒体の片面にのみプリント処理を行うことを示す実行パラメータ(図4(A)において「片面」と表記する。)と、記録媒体の両面にプリント処理を行うことを示す実行パラメータ(図4(A)において「両面」と表記する。)とが含まれている。また、図4(A)の例では、「片面」パラメータに反時計回りに傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、「両面」パラメータに時計回りに傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられている。
次に、画像形成指示プログラム21は、筐体11の姿勢変化が検知部16によって検知されるまで待機する(S18)。そして、画像形成指示プログラム21は、筐体11の姿勢変化が検知部16によって検知されたことを条件として(S18:Yes)、検知部16から出力された検知信号によって示される筐体11の姿勢に対応づけられた実行パラメータを選択し、選択した実行パラメータをデータ記憶領域18Bに記憶させる(S19)。ステップS19において筐体11の姿勢に対応づけられた実行パラメータを選択する携帯端末10のCPU17は、選択手段の一例である。
実施形態1における画像形成指示プログラム21は、例えば図4(B)に示されるように、筐体11の反時計回りの傾きが閾値角度を超えたことを条件として、「片面」パラメータを選択する。一方、画像形成指示プログラム21は、筐体11の時計回りの傾きが閾値角度を超えたことを条件として、「両面」パラメータを選択する。すなわち、ステップS19では、実行パラメータ選択画面に表示された複数の実行パラメータのうちの1つが選択される。なお、閾値角度が小さすぎると、ユーザに把持された携帯端末10の揺れ等によって、意図しない実行パラメータが選択される可能性がある。そこで、閾値角度は、意図しない実行パラメータの選択が防止される程度に大きい値であることが望ましく、例えば10°程度とすればよい。
また、意図しない実行パラメータの選択をさらに有効に防止するために、画像形成指示プログラム21は、筐体11の姿勢変化を検知したことを条件として、当該姿勢に対応する実行パラメータが他の実行パラメータと区別できるように実行パラメータ選択画面の表示態様を変更してもよい。図4(B)の例では、「片面」パラメータがハイライト表示されている。そして、画像形成指示プログラム21は、図4(B)の状態が閾値時間を経過するまで維持されたことを条件として、ハイライト表示された実行パラメータを選択してもよい。図5及び図9においても同様である。
次に、画像形成指示プログラム21は、全ての実行パラメータの選択が行われたか否かを判断する(S20)。そして、画像形成指示プログラム21は、パラメータ特定情報に含まれる全ての実行パラメータの選択が行われるまで(S20:Yes)、ステップS17〜S20の処理を繰り返し実行する。
図5(A)に示される用紙サイズ選択画面は、実行パラメータ選択画面の他の例である。図5(A)に示される用紙サイズ選択画面には、A4サイズの記録媒体に対してプリント処理を行うことを示す実行パラメータ(図5(A)において「A4」と表記する。)と、Photo_Lサイズの記録媒体に対してプリント処理を行うことを示す実行パラメータ(図5(A)において「Photo_L」と表記する。)と、B5サイズの記録媒体に対してプリント処理を行うことを示す実行パラメータ(図5(A)において「B5」と表記する。)とが含まれている。また、図5(A)の例では、「A4」パラメータに反時計回りに0°以上で且つ120°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、「Photo_L」パラメータに反時計回りに120°以上で且つ240°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、「B5」パラメータに反時計回りに240°以上で且つ360°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられている。
図5(A)の例において、0°は第1閾値角度の一例であり、120°は第2閾値角度の一例であり、240°は第3閾値角度の一例であり、360°は第4閾値角度の一例である。なお、上述の第1〜第4閾値角度は筐体11の最終的な傾きの範囲を示すものであって、傾ける向きまでを限定するものではない。例えば、図5(A)に示される用紙サイズ選択画面では、「B5」パラメータに時計回りに0°以上で且つ120°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、「Photo_L」パラメータに時計回りに120°以上で且つ240°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、「A4」パラメータに時計回りに240°以上で且つ360°未満の角度に傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられていると、言い換えることができる。
すなわち、ユーザは、図5(A)に示される各実行パラメータを、筐体11を反時計回りに傾けることによって選択してもよいし、筐体11を時計回りに傾けることによって選択してもよい。そして、画像形成指示プログラム21は、ステップS19において、筐体11が傾けられた状態で閾値時間を経過したことを条件として、当該姿勢に対応づけられた実行パラメータを選択し、選択した実行パラメータをデータ記憶領域18Bに記憶させる。図5(B)には、「B5」パラメータが選択された状態が示されている。
次に、画像形成指示プログラム21は、パラメータ特定情報に含まれる全ての実行パラメータの選択が行われたことを条件として(S20:Yes)、パラメータ指示情報を複合機50に対して通信部15に送信させる(S21)。パラメータ指示情報には、ステップS19において選択された実行パラメータと、当該実行パラメータに従って複合機50にプリント処理を実行させる画像形成指示とが含まれる。実施形態1におけるパラメータ指示情報には、「片面」パラメータ及び「B5」パラメータが実行パラメータとして含まれる。ステップS20においてパラメータ指示情報を送信する携帯端末10のCPU17は、送信手段の一例である。
次に、複合機50の画像形成プログラム61は、携帯端末10から送信されたパラメータ指示情報が通信部55によって受信されたことを条件として(S21)、当該パラメータ指示情報に含まれる実行パラメータに従って、プリンタ部51にプリント処理を実行させる(S22)。そして、画像形成プログラム61は、成否通知情報を携帯端末10に対して通信部55に送信させる(S23)。成否通知情報は、ステップS22におけるプリント処理の成否を示す情報であって、実施形態1ではプリント処理が正常に終了したものとする。
次に、携帯端末10の画像形成指示プログラム21は、成否通知情報が通信部15によって受信されたことを条件として(S23)、プリント処理が正常終了したことを示す報知画面を表示部13に表示させる(S24)。報知画面は、成否通知情報によって示されるプリント処理の成否を報知する画面である。ステップS24において報知画面を表示部13に表示させる携帯端末10のCPU17は、報知手段の一例である。なお、報知の方法は報知画面を表示部13に表示させることに限定されず、例えば、スピーカから音声を出力させてもよいし、LEDを明滅させてもよい。
[実施形態1の作用効果]
実施形態1によれば、表示部13に表示された実行パラメータ選択画面に従って筐体11の姿勢を変化させることにより、直感的な操作で所望の実行パラメータをユーザに選択させることができる。これにより、実行パラメータ選択処理の操作性が向上する。特に、実施形態1における携帯端末10によれば、ステップS17〜S20において、順番に表示される複数の実行パラメータ選択画面それぞれに従って筐体11の姿勢を変化させるだけで、複数の実行パラメータを選択することができるので、多数の実行パラメータを選択するような場合に特に有利な効果を奏する。
また、実施形態1によれば、複合機50から取得したパラメータ特定情報に含まれる実行パラメータを実行パラメータ選択画面に含めて表示部13に表示させるので、複合機50がサポートしていない実行パラメータが選択されることを防止できる。但し、本発明はこれに限定されず、携帯端末10のデータ記憶領域18Bに予め記憶されている実行パラメータを実行パラメータ選択画面に含めて表示部13に表示させてもよい。或いは、ステップS16において複合機50の型番を取得し、携帯端末10のデータ記憶領域18Bに記憶されている実行パラメータのうち、取得した型番の複合機50がサポートしている実行パラメータを実行パラメータ選択画面に含めて表示部13に表示させてもよい。
また、図5(A)に示される用紙サイズ選択画面では、3つの実行パラメータそれぞれに対応付けられた角度範囲を同一としたが、本発明はこれに限定されない。例えば、各実行パラメータが過去に選択された回数をカウントしておき、選択回数が多い実行パラメータほど割り当てられる角度範囲を大きくしてもよい。これにより、頻繁に選択される実行パラメータの選択が容易なインタフェースを提供することができる。
なお、図2のステップS17〜S20の処理は、複合機50から送信されているポーリング信号を通信部15が受信し続けている状態、すなわち、携帯端末10を複合機50の近傍に位置させた状態で実行されるのが望ましい。これにより、パラメータ特定情報の送信元である複合機50と異なる複合機に、パラメータ指示情報が送信されてしまうような事態を防止することができる。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、携帯端末10は、ステップS14〜S16、S21、S23の処理中にのみポーリング信号を受信可能であればよく、ステップS17〜S20はポーリング信号を受信できない位置で実行されてもよい。これにより、ユーザは、無理のない態勢で携帯端末10を所望の姿勢に変化させることができるので、携帯端末10の操作性がさらに向上する。
[変形例]
次に、図6を参照して、実施形態1における画像形成システム100の変形例を説明する。変形例における画像形成システム100は、実行パラメータが選択される度に当該実行パラメータを含むパラメータ指示情報が送信される点において、実行パラメータ選択画面の表示(S17)と実行パラメータの選択(S18、S19)とがパラメータ指示情報の送信(S21)に先立って交互に複数回実行される実施形態1と相違する。なお、実施形態1と共通する処理には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
携帯端末10の画像形成指示プログラム21は、筐体11の姿勢変化が検知部16によって検知されたことを条件として(S18:Yes)、筐体11の姿勢に対応づけられた実行パラメータを選択し、選択した実行パラメータを含むパラメータ指示情報を複合機50に対して通信部15に送信させる(S31)。そして、画像形成指示プログラム21は、パラメータ特定情報に含まれる全ての実行パラメータの選択が行われるまで(S20:Yes)、ステップS17、S18、S31の処理を繰り返し実行する。
さらに、画像形成指示プログラム21は、パラメータ特定情報に含まれる全ての実行パラメータの選択が行われたことを条件として(S20:Yes)、画像形成指示を複合機50に対して通信部15に送信させる(S32)。変形例における画像形成指示は、既に送信したパラメータ指示情報に含まれる実行パラメータに従って、複合機50にプリント処理を実行させるための指示である。
すなわち、図4及び図5の例を変形例に適用すると、携帯端末10は、「片面」パラメータを含むパラメータ指示情報と、「B5」パラメータを含むパラメータ指示情報と、画像形成指示とを、複合機50に送信する。なお、変形例では画像形成指示をパラメータ指示情報と独立して送信する例を説明したが、本発明はこれに限定されず、最後のパラメータ指示情報に画像形成指示を含めて複合機50に送信してもよい。
[実施形態2]
次に、図7〜図10を参照して、実施形態2における画像形成システム100の動作を説明する。実施形態2における画像形成システム100は、各々が同時に実行可能な複数の実行パラメータを含む複数の実行パラメータセットを予め登録しておき、画像形成処理において複数の実行パラメータセットのうちから所望の実行パラメータセットを選択する点において、画像形成処理において実行パラメータを1つずつ選択する実施形態1と相違する。なお、実施形態1との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
まず、図7及び図9(A)を参照して、実施形態2におけるお気に入り登録処理を説明する。お気に入り登録処理は、実行パラメータセットに含める複数の実行パラメータを選択する処理であって、図8に示される画像形成処理の実行に先立って実行される。お気に入り登録処理を実行する携帯端末10のCPU17は、登録手段の一例である。
まず、複合機50の通信部55は、所定の時間間隔毎にポーリング信号を繰り返し送信する(S40)。また、携帯端末10の画像形成指示プログラム21は、図3(A)に示されるメニュー画面を表示部13に表示させる(S41)。次に、画像形成指示プログラム21は、「お気に入り設定」ボタンを押下する操作が操作部14によって検知されたことを条件として(S42)、図3(B)に示される近接指示画面を表示部13に表示させる(S43)。次に、画像形成指示プログラム21は、複合機50との間に通信リンクが確立されたことを条件として(S44:Yes)、パラメータ特定情報送信指示を複合機50に対して通信部15に送信させ(S45)、複合機50から送信されたパラメータ特定情報を通信部15に受信させる(S46)。なお、ステップS41、S43〜S46の処理は、図2のステップS11、S13〜S46の処理と共通する。
次に、画像形成指示プログラム21は、お気に入り登録画面を表示部13に表示させる(S47)。お気に入り登録画面は、パラメータ特定情報に含まれる複数の実行パラメータのうちから実行パラメータセットに含める実行パラメータをユーザに選択させるための画面である。図9(A)は、お気に入り登録画面の一例を示す図である。図9(A)に示されるお気に入り登録画面には、画像形成処理に用いられる記録媒体のサイズを選択させるためのプルダウンメニューと、画像形成処理を行う記録媒体の面を選択させるためのラジオボタンと、画像形成処理に用いられる色を選択させるためのラジオボタンと、実行パラメータセットを特定するための登録名を入力させるテキストボックスと、「登録」ボタンとが含まれている。
そして、画像形成指示プログラム21は、「登録」ボタンが押下されたことを条件として(S48)、お気に入り登録画面において選択されている複数の実行パラメータを纏めて実行パラメータセットとしてデータ記憶領域18Bに記憶させる(S49)。図9(A)に示される状態のお気に入り登録画面で「登録」ボタンが押下されたとすると、画像形成指示プログラム21は、図10に示されるように、用紙サイズ=「A4」、記録面=「片面」、インク色=「モノクロ」の3つの実行パラメータが登録名である「お気に入り1」に関連づけられて、データ記憶領域18Bに記憶させることになる。
なお、実行パラメータセットに含められる複数の実行パラメータは、図10に示されるように、1回プリント処理において同時に実行可能なものに限られる。一方、例えば、「A4」パラメータと「Photo_L」パラメータとは、1回のプリント処理において同時に実行できないので、1つの実行パラメータセットに含めることができない。
次に、図8、図9(B)、及び図10を参照して、実施形態2における画像記録処理を説明する。実施形態2における画像記録処理は、図9(B)に示されるお気に入り選択画面を実行パラメータ選択画面に代えて表示部13に表示させる点で、実施形態1と相違する。なお、実施形態1と共通する処理には同一の参照番号を付して詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
まず、実施形態2における画像記録処理が実行される時点において、携帯端末10のデータ記憶領域18Bには、図10に示されるように、複数の実行パラメータセットが記憶されているものとする。そして、画像形成指示プログラム21は、複合機50との間に通信リンクが確立されたことを条件として(S14:Yes)、データ記憶領域18Bから実行パラメータセットを取得する(S61)。図10の例では、登録名が「お気に入り1」及び「お気に入り2」である2つの実行パラメータセットがデータ記憶領域18Bから取得される。
次に、画像形成指示プログラム21は、お気に入り選択画面を表示部13に表示させる(S62)。お気に入り選択画面は、ステップS61で取得した複数の実行パラメータセットと、筐体11の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像の他の例である。図9(B)に示されるお気に入り選択画面において、登録名が「お気に入り1」である実行パラメータセットに反時計回りに傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられており、登録名が「お気に入り2」である実行パラメータセットに時計回りに傾けられた筐体11の姿勢が対応づけられている。図9(B)に示されるお気に入り選択画面には、各実行パラメータセットに含まれる実行パラメータが一覧表示されている。
次に、画像形成指示プログラム21は、筐体11の姿勢変化が検知部16によって検知されたことを条件として(S18:Yes)、筐体11の姿勢に対応づけられた実行パラメータセットに含まれる複数の実行パラメータと、当該実行パラメータに従って複合機50にプリント処理を実行させる画像形成指示とを含むパラメータ指示情報を、複合機50に対して通信部15に送信させる(S21)。
[実施形態2の作用効果]
実施形態2によれば、複数の実行パラメータを含む実行パラメータセットを予め登録しておくことにより、実行パラメータセットを選択する1回の操作によって、当該実行パラメータセットに含まれる複数の実行パラメータを複合機50に送信することができる。例えば、実施形態2において、図9(B)に示される携帯端末10が反時計回りに傾けられた場合、「A4」パラメータ、「片面」パラメータ、及び「モノクロ」パラメータを実行パラメータとして含むパラメータ指示情報が複合機50に送信される。これに対して、実施形態1において、3つの実行パラメータを選択する場合、携帯端末10を傾ける操作を3回行う必要がある。すなわち、実施形態2によれば、実施形態1と比較して、携帯端末10を姿勢変化させる回数を削減することができる。すなわち、実施形態2における携帯端末10によれば、選択する実行パラメータの組み合わせが決まっている場合、或いは多数の実行パラメータを選択するような場合に特に有利な効果を奏する。
なお、実施形態2におけるお気に入り登録処理では、図9(A)に示されるお気に入り登録画面に表示されたプルダウンメニューやラジオボタン等をユーザに操作させることによって、実行パラメータセットに含める実行パラメータを選択させる例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図2のステップS17〜S20の処理によって、実行パラメータセットに含める実行パラメータを選択させてもよい。
また、図10には各々に3つの実行パラメータが含まれる2つの実行パラメータセットの例が示されているが、各実行パラメータセットに含まれる実行パラメータの数は同一いであってもよいし、異なっていてもよい。さらに、実施形態2において実行パラメータセットに含まれる実行パラメータは複数であったが、実行パラメータが1つだけ含まれる実行パラメータセットがあってもよい。すなわち、実行パラメータセットは、少なくとも1つの実行パラメータを含んでいればよい。
[その他の変形例]
また、各実施形態の携帯端末10において、記憶部18のプログラム記憶領域18Aに記憶された各種プログラムがCPU17によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
また、本発明は、携帯端末として実現できるだけでなく、携帯端末に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。また、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよいし、当該プログラムを示す情報或いは信号が、インターネット等の通信ネットワークを介して配信されてもよい。
10・・・携帯端末
11・・・筐体
13・・・表示部
15・・・通信部
16・・・検知部
17・・・CPU
18・・・記憶部
21・・・画像形成指示プログラム
50・・・複合機

Claims (11)

  1. 筐体と、前記筐体の表面に設けられた表示部と、NFC規格に準拠した手順で画像形成装置と通信する通信部と、前記筐体の姿勢を検知する検知部とを備える携帯端末によって実行される画像形成指示プログラムであって、
    前記画像形成装置によって実行される画像形成処理の実行条件を示す複数の実行パラメータと、前記筐体の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像を前記表示部に表示させる表示ステップと、
    前記ガイド画像に含まれる前記筐体の姿勢が前記検知部によって検知されたことを条件として、当該姿勢に対応づけられた前記実行パラメータを選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択された前記実行パラメータを含むパラメータ指示情報を、前記画像形成装置に対して前記通信部に送信させる送信ステップと、を前記携帯端末に実行させる画像形成指示プログラム。
  2. 該画像形成指示プログラムは、
    画像形成処理において前記画像形成装置が実行可能な複数の前記実行パラメータを含むパラメータ通知情報を前記通信部に受信させる受信ステップを、さらに前記携帯端末に実行させ、
    前記表示ステップにおいて、前記パラメータ通知情報に含まれる複数の前記実行パラメータと、前記筐体の複数の姿勢との対応関係を示す前記ガイド画像を前記表示部に表示させる請求項1に記載の画像形成指示プログラム。
  3. 前記筐体の複数の姿勢それぞれには、画像形成処理において同時に実行可能な複数の前記実行パラメータを含む実行パラメータセットが対応づけられており、
    該画像形成指示プログラムは、
    前記選択ステップにおいて、前記検知部によって検知された前記筐体の姿勢に対応づけられた前記実行パラメータセットに含まれる複数の前記実行パラメータを選択し、
    前記送信ステップにおいて、前記選択ステップで選択された複数の前記実行パラメータを含む前記パラメータ指示情報を、前記画像形成装置に対して前記通信部に送信させる請求項1又は2に記載の画像形成指示プログラム。
  4. 前記携帯端末は、さらに記憶部を備えており、
    該画像形成指示プログラムは、前記実行パラメータセットに含める複数の前記実行パラメータを選択させ、且つ選択された複数の前記実行パラメータを前記実行パラメータセットに関連づけて前記記憶部に記憶させる登録ステップを、さらに前記携帯端末に実行させる請求項3に記載の画像形成指示プログラム。
  5. 該画像形成指示プログラムは、
    画像形成処理において前記画像形成装置が実行可能な複数の前記実行パラメータを含むパラメータ特定情報を前記通信部に受信させる受信ステップを、さらに前記携帯端末に実行させ、
    前記登録ステップにおいて、前記パラメータ特定情報に含まれる複数の前記実行パラメータのうちから選択された前記実行パラメータを、前記実行パラメータセットに関連づけて前記記憶部に記憶させる請求項4に記載の画像形成指示プログラム。
  6. 該画像形成指示プログラムは、前記選択ステップにおいて、予め定められた時間間隔で前記画像形成装置から送信されるポーリング信号を前記通信部が受信し続けている状態で、前記ガイド画像に含まれる前記筐体の姿勢が前記検知部によって検知されたことを条件として、当該姿勢に対応づけられた前記実行パラメータを選択する請求項1から5のいずれかに記載の画像形成指示プログラム。
  7. 該画像形成指示プログラムは、
    前記パラメータ指示情報に含まれる前記実行パラメータに従って実行した画像形成処理の成否を示す成否通知情報を前記通信部に受信させる受信ステップと、
    前記受信ステップで受信された前記成否通知情報によって示される画像形成処理の成否を報知する報知ステップと、をさらに前記携帯端末に実行させる請求項1から6のいずれかに記載の画像形成指示プログラム。
  8. 前記検知部は、前記表示部の表示面を含む仮想平面上における前記筐体の傾きを検知するものであり、
    該画像形成指示プログラムは、
    前記表示ステップにおいて、第1実行パラメータ及び第2実行パラメータを含む前記ガイド画像を前記表示部に表示させ、
    前記選択ステップにおいて、
    前記筐体の反時計回りの傾きが閾値角度を超えたことを条件として、前記第1実行パラメータを選択し、
    前記筐体の時計回りの傾きが閾値角度を超えたことを条件として、前記第2実行パラメータを選択する請求項1から7のいずれかに記載の画像形成指示プログラム。
  9. 前記検知部は、前記表示部の表示面を含む仮想平面上における前記筐体の傾きを検知するものであり、
    該画像形成指示プログラムは、
    前記表示ステップにおいて、第1実行パラメータ、第2実行パラメータ、及び第3実行パラメータを含む前記ガイド画像を前記表示部に表示させ、
    前記選択ステップにおいて、
    第1閾値角度以上で且つ前記第1閾値角度より大きい第2閾値角度未満の角度に前記筐体が傾けられたことを条件として、前記第1実行パラメータを選択し、
    前記第2閾値角度以上で且つ前記第2閾値角度より大きい第3閾値角度未満の角度に前記筐体が傾けられたことを条件として、前記第2実行パラメータを選択し、
    前記第3閾値角度以上で且つ前記第3閾値角度より大きい第4閾値角度未満の角度に前記筐体が傾けられたことを条件として、前記第3実行パラメータを選択する請求項1から8のいずれかに記載の画像形成指示プログラム。
  10. 該画像形成指示プログラムは、前記表示ステップ及び前記選択ステップが前記送信ステップに先立って交互に複数回実行されたことを条件として、前記送信ステップにおいて、複数の前記選択ステップで選択された複数の前記実行パラメータを含む前記パラメータ指示情報を、前記画像形成装置に対して前記通信部に送信させる請求項1又は2に記載の画像形成指示プログラム。
  11. 筐体と、
    前記筐体の表面に設けられた表示部と、
    NFC規格に準拠した手順で画像形成装置と通信する通信部と、
    前記筐体の姿勢を検知する検知部と、
    制御部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記画像形成装置によって実行される画像形成処理の実行条件を示す複数の実行パラメータと、前記筐体の複数の姿勢との対応関係を示すガイド画像を前記表示部に表示させる表示手段と、
    前記ガイド画像に含まれる前記筐体の姿勢が前記検知部によって検知されたことを条件として、当該姿勢に対応づけられた前記実行パラメータを選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記実行パラメータを含むパラメータ指示情報を、前記画像形成装置に対して前記通信部に送信させる送信手段と、を備える携帯端末。
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