以下の実施の形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係る画像処理装置は、携帯電話又はスマートフォン等の携帯端末装置に表示された、その画像処理装置の取扱説明書がユーザにより操作されたことを受けて、操作画面を遷移させる。そのために、画像処理装置と携帯端末装置とは、公知の近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)により互いにデータの送受信を行なう。NFCは、数十cm程度以下の至近距離でデータ通信を行なう近距離無線通信技術である。
図1を参照して、画像処理装置100は、原稿読取部110、画像形成部112、給紙部114、排紙トレイ116及び操作部120を含む。ユーザは、操作部120に表示された操作画面を操作し、画像処理装置100に所定の処理を実行させることができる。例えば、ユーザが、原稿のコピーの実行を指示した場合、原稿読取部110にセットされた原稿がスキャンされて画像データが生成され、その画像データに基づき、給紙部114から引出された記録紙に画像が形成される。画像が形成された記録紙は排紙トレイ116に排出される。また、画像処理装置100がネットワーク及び電話回線に接続されていれば、ユーザは、原稿のスキャンにより得られた画像データを、FTPサーバに送信すること、又は、電話回線を介してFAX送信することもできる。
図2を参照して、画像処理装置100は、画像処理装置100全体を制御するCPU(Central Processing Unit)102と、プログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)104と、揮発性の記憶装置であるRAM(Random Access Memory)106と、通電が遮断された場合にもデータを保持する不揮発性記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)108とを備えている。ROM104には、画像処理装置100の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。
画像処理装置100は、上記した原稿読取部110、画像形成部112及び操作部120に加えて、NIC(Network Interface Card)130、無線IF部132、及びバス140を含む。各部は、バス140に接続されている。各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス140を介して行なわれる。
CPU102は、バス140を介してROM104からプログラムをRAM106上に読出して、RAM106の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU102は、ROM104に格納されているプログラムにしたがって画像処理装置100を構成する各部の制御を行ない、画像処理装置100の各機能を実現する。
原稿読取部110は、例えばCCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)により、上記したように原稿を読取って画像データ(デジタル信号)を生成する。画像データはRAM106に一時的に記憶される。画像形成部112は、RAM106上の画像データに基づいて、記録紙搬送部(図示せず)によって搬送される記録紙上に画像を形成する。
操作部120は、入力部122と表示部124とを含む。例えば、操作部120がタッチパネルディスプレイであれば、表示部124は、液晶パネル等で構成された表示パネルであり、入力部122は、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルである。操作部120の表示部124には、画像処理装置100に指示を行なうための画面が表示される。ユーザは、表示部124に表示されたキーを、表示部124に重ねられた入力部122上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、画像処理装置100の機能設定及び動作指示等を行なうことができる。
図3を参照して、操作部120には、ハードウェアキーである電源キー150及びホームキー152が配置されている。電源キー150は、画像処理装置100の電源をオン/オフするためのキーである。ホームキー152は、後述するホーム画面を表示させるためのキーである。
無線IF部132は、操作部120内に配置され、外部機器とNFCによる無線通信を行なう。無線IF部132の近くの操作部の表面領域154には、外部機器を近づける目標を示すために所定のマーク156が配置されている。
NIC130は、外部ネットワーク190に接続され、画像処理装置100が外部ネットワーク190を介して外部装置と通信するためのインターフェイスである。
図4を参照して、携帯端末装置200は、タッチパネルディスプレイ210と電源スイッチ216とを含む。
図5を参照して、携帯端末装置200は、携帯端末装置200全体を制御するCPU202と、プログラム等を記憶するためのROM204と、揮発性の記憶装置であるRAM206と、無線IF部230と、バス240とを備えている。ROM104には、携帯端末装置200の動作を制御するのに必要なプログラム及びデータが記憶されている。各部は、バス240に接続され、各部間のデータ(制御情報を含む)交換は、バス240を介して行なわれる。
CPU202は、バス240を介してROM204からプログラムをRAM206上に読出して、RAM206の一部を作業領域としてプログラムを実行する。即ち、CPU202は、ROM204に格納されているプログラムにしたがって携帯端末装置200を構成する各部の制御を行ない、携帯端末装置200の機能を実現する。
タッチパネルディスプレイ210は、入力部212と表示部214とを含む。表示部214は、液晶パネル等で構成された表示パネルであり、入力部212は、表示パネルの上に配置され、タッチされた位置を検出するタッチパネルである。ユーザは、表示部214に表示されたキー(アイコンを含む)を、表示部214に重ねられた入力部212上で選択する(タッチパネル上の該当部分にタッチする)ことによって、携帯端末装置200に対する指示を行なうことができる。
無線IF部230は、携帯端末装置200が画像処理装置100と近距離無線通信を行なうためのNFCモジュール(図示せず)を備えている。携帯端末装置200を、画像処理装置100のマーク156(無線IF部132)にかざすように近づけると、携帯端末装置200と画像処理装置100との間で双方向通信を行なうことが可能となる。
以下、携帯端末装置200に表示された取扱説明書がユーザにより操作されたことを受けて、画像処理装置100の操作画面を遷移させる機能に関して説明する。この機能は、携帯端末装置200において、図6に示したプログラムが実行され、画像処理装置100において、図7に示したプログラムが実行されることにより実現される。
ここでは、画像処理装置100の取扱説明書(電子データ)が、ROM204に記憶されているとする。取扱説明書は、複数のファイルから構成されている。各ファイルは、例えばHTML形式で作成されている。取扱説明書の各ファイル(ページ)が携帯端末装置200の表示部214に表示される場合、画像として表示される。表示部214に、1度にページ全体を表示することができなければ、スクロール操作により、表示されていない部分を、画像として表示させることができる。各ページには、別のページ(ファイル)、又は、同じページ内の特定の場所若しくは別のページ内の特定の場所を表示させるためのリンク情報(ファイル名又はアンカー名)が含まれている。アンカー名とは、ページ内の特定の場所をリンク対象とする場合に、その先頭位置に設定される、一意のテキスト情報である。
図6のプログラムは、携帯端末装置200の電源がオンされると実行される。図6を参照して、ステップ300において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210(表示部214)に所定の待機画面を表示する。待機画面には、種々のアプリケーションソフト(以下、単にアプリケーションともいう)を実行させるためのキーが表示される。待機画面には、画像処理装置100の取扱説明書を表示するためのキーも表示されているとする。
ステップ302において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210(入力部212)が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ304に移行する。そうでなければ、制御はステップ318に移行する。
ステップ304において、CPU202は、ステップ302で検出された操作が、取扱説明書を表示する操作であるか否かを判定する。具体的には、CPU202は、待機画面に表示されたキーのうち、取扱説明書を表示するためのキーがタッチされたか否かを判定する。取扱説明書を表示する操作であると判定された場合、制御はステップ306に移行する。そうでなければ、制御はステップ322に移行する。
ステップ306において、CPU202は、ROM204から取扱説明書のデータを読出し、タッチパネルディスプレイ210(表示部214)にトップページを表示する。例えば、図8に示すようなトップページ500が表示される。
図8のトップページ500は、2つのタブから構成されており、「操作の方法」のタブが選択された状態である。画像処理装置100の各モードに関する説明を表示させるためのキー(コピー、ファクス、イメージ送信、ドキュメントファイリング、及びプリンター)が表示され、その下にはその他の説明ページを表示させるためのキー(共通の項目、設定モード、困ったときには、及び付録)が表示されている。各キーが選択されると、各キーに対応付けられた、リンク情報(ファイル名又はアンカー名)が参照される。リンク情報がファイル名であれば、該当するファイルが読出される。リンク情報がアンカー名であれば、既に読込み済みのファイル内のアンカー名以降の内容が表示される。リンク情報が別のファイル名及びアンカー名であれば、該当するファイルが読出され、そのファイル内のアンカー名以降の内容が表示される。
ステップ308において、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に表示されたページに含まれるリンクが選択されたか否かを判定する。選択されたと判定された場合、制御はステップ310に移行する。そうでなければ、制御はステップ312に移行する。
ステップ310において、CPU202は、ステップ308で検出された選択に対応する取扱説明書の画像(ページ又はその一部)をタッチパネルディスプレイ210(表示部214)に表示する。例えば、コピーキー502(図8)が選択されると、該当するファイルがROM204から読出され、図9に示すようなコピーモードに関する目次ページが表示される。
ステップ312において、CPU202は、キャンセルが指示されたか否かを判定する。具体的には、CPU202は、表示されている取扱説明書の画像の右上に表示されたキャンセルキー(例えば図8のキャンセルキー504)がタッチされたか否かを判定する。キャンセルが指示されたと判定された場合、CPU202は、取扱説明書を表示するアプリケーションを終了し(表示されている取扱説明書は消去される)、制御はステップ300に戻る。そうでなければ、制御はステップ308に戻る。
ステップ314において、CPU202は、ステップ310でROM204から読出したファイルに、埋込情報が含まれているか否かを判定する。埋込情報が含まれていると判定された場合、制御はステップ316に移行する。そうでなければ、制御はステップ308に戻る。
埋込情報とは、取扱説明書内の特定の部分(ページ又はページの一部分)に対応する、画像処理装置100の操作画面があるか否かを表す情報である。例えば、埋込情報にはリンク情報が使用される。ここでは、リンク情報は、上記したようにファイル名及びアンカー名で構成されるので、埋込情報はファイル名、又は、ファイル名及びアンカー名を含む。
例えば、ステップ310で表示される画面が、現在表示されているファイルとは別のファイルに基づくものであれば、埋込情報はその別のファイルのファイル名である。ステップ310で表示されるページが、現在表示されているファイル内の特定部分であれば、埋込情報は、そのファイル名及びその特定部分の先頭を示すアンカー名である。ステップ310で表示される画面が、現在表示されているファイルとは別のファイル内の特定部分であれば、埋込情報は、その別のファイルのファイル名及びその特定部分の先頭を示すアンカー名である。
ステップ316において、CPU202は、埋込情報を画像処理装置100に送信する。このとき、携帯端末装置200が画像処理装置100と通信可能な状態でなければ、CPU202は、接続処理を実行した後、埋込情報を画像処理装置100に送信する。
ここでは、携帯端末装置200と画像処理装置100との通信は、無線通信IF部230を介したNFCであるので、接続処理は、ユーザが携帯端末装置200を、画像処理装置100の操作部120のマーク156に接触又は近接させることにより行なわれる。このとき、携帯端末装置200が画像処理装置100と通信可能な状態でなければ、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に、携帯端末装置200を画像処理装置100のマーク156に近づけるようにメッセージを表示し、接続処理が完了すればメッセージを消去する。
このように、ステップ308〜316が繰返されることにより、ユーザがタッチパネルディスプレイ210を操作して、取扱説明書を操作すると、新たに表示される取扱説明書の部分(ページ又はその一部)に対応する埋込情報が、画像処理装置100に送信される。埋込情報を受信した画像処理装置100は、後述するように、対応する操作画面を表示する。
例えば、上記したように、図8において、コピーキー502がタッチされた場合(ステップ308の判定結果がYES)、新たなファイルがROM204から読出されて、対応するページの先頭から、図9に示す目次ページ520がタッチパネルディスプレイ210に表示される。コピーキー502には、リンク情報としてファイル名が設定されている。例えば、HTML形式のファイルであれば、図8のトップページ500を表示するためのファイル(ファイル名“manual.html”)には、<a href=“manual−copy.html”>コピー</a>と記述されており、ステップ310で表示されるのは、ファイル名が“manual−copy.html”のファイルの先頭(ヘッダー部分を除く)からの情報である。この場合、ステップ316で送信される埋込情報は、ファイル名“manual−copy.html”である。
また、図9において、リンクが設定された「文字、画像情報をプラスする」という項目が表示された領域524がタッチされた場合(ステップ308の判定結果がYES)、別ファイルの対応する部分が、図10に示すように、ページ530としてタッチパネルディスプレイ210に表示される。ここでは、領域524には、別のファイル名及びアンカー名がリンク情報として設定されており、領域524がタッチされた場合、別のファイル内に設定されているアンカー名以降の情報が表示される。
例えば、HTML形式のファイルであれば、図9に表示されるファイル(ファイル名“manual−copy.html”)中には、<a href=“manual−copy−special−func.html#print−menu”>文字、画像情報をプラスする</a>と記述され、ROM204に記憶されているファイル名が“manual−copy−special−func.html”のファイル中には、<a name=“rint−menu”>文字、画像情報をプラスする機能</a>とアンカーが記述されている。この場合、ステップ316で送信される埋込情報は、ファイル名(manual−copy−special−func.html)とアンカー名(print−menu)とを含み、例えば“manual−copy−special−func.html#print−menu”である。
図9において、Indexキー522がタッチされた場合には、図8のトップページ500が表示される。例えば、図9に表示されるファイル中には、<a href=“manual.html”>Index</a>と記述されている。ステップ310で表示されるのは、ファイル名が“manual.html”のファイルの先頭(ヘッダー部分を除く)からの情報、即ち、図8に示したトップページ500である。この場合、ステップ316で送信される埋込情報は、ファイル名“manual.html”である。
また、図10において、概要説明キー532がタッチされた場合、図11に示すように、ページ540として、別ファイルの先頭部分からタッチパネルディスプレイ210に表示される。図10の概要説明キー532には、リンク情報としてファイル名が設定されている。例えば、HTML形式のファイルであれば、図10の画面を表示するためのファイル“manual−copy−special−func.html”には、<a href=“manual−copy−special−func−print−menu.html”>コピー</a>と記述されており、ステップ310で表示されるのは、ファイル名が“manual−copy−special−func−print−menu.html”のファイルの先頭(ヘッダー部分を除く)からの情報である。この場合、ステップ316で送信される埋込情報は、ファイル名“manual−copy−special−func−print−menu.html”である。
上記の内容の具体例は、図12に示されている。即ち、ステップ310において、「表示内容」の欄に示した画面が表示される場合、ステップ316において送信される埋込情報は、「取扱説明書の表示項目情報」の欄に示されている。
ステップ302で、タッチパネルディスプレイ210(入力部212)が操作されなかったと判定された場合、ステップ318において、CPU202は、画像処理装置100から接続要求を受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ320に移行する。そうでなければ、制御はステップ302に戻る。
ステップ320において、CPU202は、画像処理装置100との接続処理を実行する。その後、制御はステップ306に移行する。この接続要求は、後述するように、ユーザによる画像処理装置100の操作部120が操作されることによりなされるので、ユーザが自ら、携帯端末装置200を画像処理装置100のマーク156に接触又は近接させ、それにより接続処理が実行される。このとき、CPU202は、タッチパネルディスプレイ210に、携帯端末装置200を画像処理装置100のマーク156に近づけるようにメッセージを表示し、接続処理が完了すればメッセージを消去するようにしてもよい。
これにより、タッチパネルディスプレイ210が操作されなくても、画像処理装置100から接続要求を受信すると、ステップ306において、タッチパネルディスプレイ210に取扱説明書が表示される。その後、上記したように、ユーザが取扱説明書を操作すると、それに応じた埋込情報が画像処理装置100に送信される。
ステップ304で、取扱説明書を表示する操作でないと判定された場合、ステップ322において、CPU202は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、携帯端末装置200の電源がオンしている状態で、電源スイッチ216が押されることによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ324に移行する。
ステップ324において、CPU202は、ステップ302で検出された操作に対応する処理を実行する。例えば、待機画面で、取扱説明書を表示するアプリケーション以外のアプリケーションを起動するキーがタッチされた場合、CPU202は、該当するアプリケーションを起動する。その後、制御はステップ302に戻る。
上記のように携帯端末装置200が図6のプログラムを実行するのに対応して、画像処理装置100が実行する図7のプログラムに関して説明する。
図7のプログラムは、画像処理装置100の電源がオンされると実行される。図7を参照して、ステップ400において、CPU102は、操作部120(表示部124)に所定のホーム画面を表示する。例えば、図13に示すようなホーム画面600が表示部124に表示される。
ホーム画面600には、領域602に、各モードを選択するためのキー(コピー、E−mail、ファクス等)が表示され、さらに、取扱説明書を表示するためのキー604、及び画像処理装置100の基本設定を行なうためのキー606が表示されている。
ステップ402において、CPU102は、操作部120(入力部122)が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ404に移行する。そうでなければ、制御はステップ412に移行する。
ステップ404において、CPU102は、ステップ402で検出された操作が、取扱説明書を表示する操作であるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、取扱説明書を表示するためのキー604がタッチされたか否かを判定する。取扱説明書を表示する操作であると判定された場合、制御はステップ406に移行する。そうでなければ、制御はステップ408に移行する。
ステップ406において、CPU102は、NFCによる接続要求を送信する。具体的には、CPU102は、無線IF部132を制御して、NFCにより携帯端末装置を検出したか否かを判定する。例えば、CPU102は、イニシエータとして、無線IF部132からポーリングリクエストと呼ばれるフレームデータを送信する。NFC機能を有する装置は、ポーリングリクエストを含む無線信号を受信すると、ポーリングレスポンスフレームと呼ばれるフレームを送信する。この接続要求は、携帯端末装置200により、図6のステップ318及びステップ320で処理される。CPU102は、携帯端末装置200からポーリングレスポンスフレームを受信すると、携帯端末装置200との通信を確立する。
ステップ408において、CPU102は、ステップ402で検出された操作に対応する処理を実行する。例えば、ホーム画面600で、特定のモードを選択するためのキーがタッチされた場合、CPU102は、該当するモードの基本画面を表示する。例えば、図13のホーム画面600でコピーキー608がタッチされると、図14に示すようなコピーモードの基本画面620が表示される。
ステップ410において、CPU102は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、画像処理装置100の電源がオンしている状態で、電源キー150が押されることによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ402に戻る。
ステップ402で、操作部120(入力部122)が操作されなかったと判定された場合、ステップ412において、CPU102は、携帯端末装置200と接続中であるか否かを判定する。接続中であると判定された場合、制御はステップ414に移行する。そうでなければ、制御はステップ420に移行する。
ステップ414において、CPU102は、携帯端末装置200から埋込情報を受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ416に移行する。そうでなければ、制御はステップ402に戻る。
ステップ416において、CPU102は、ステップ414で受信した埋込情報に対応する操作画面が存在するか否かを判定する。予め、HDD108は、埋込情報と対応する操作画面を特定する情報とを対応させて記憶している。例えば、図17に示すようなテーブル情報がHDD108に記憶されているので、CPU102は、ステップ414で受信した埋込情報で、テーブル情報を検索して、該当する操作画面を特定する情報を決定することができる。ここで、各操作画面(後述するサブ画面を含む)は、ファイルから構成されているとする。各ファイルは、例えばHTML形式で作成されている。操作画面のファイルが画像処理装置100の表示部124に表示される場合、画像として表示される。表示部124に、1度に全体を表示することができなければ、スクロール操作により、表示されていない部分を表示させることができる。対応する操作画面が存在すると判定された場合、制御はステップ418に移行する。そうでなければ、制御はステップ402に戻る。
ステップ418において、CPU102は、ステップ416で決定された画面特定情報に対応する操作画面を、操作部120の表示部124に表示する。その後、制御はステップ402に戻る。
例えば、上記したように、携帯端末装置200において、トップページ500のコピーキー502(図8)がタッチされ(図6のステップ308の判定結果がYES)、コピーの目次ページ520(図9)が表示された場合、ステップ316(図6)において、埋込情報としてファイル名“manual−copy.html”が送信される。この埋込情報は、ステップ414において、画像処理装置100により受信される。画像処理装置100では、ステップ416において、“manual−copy.html”を用いて、図17に示したテーブル情報が検索され、対応する“ope−copy.html”が決定される。そして、ステップ418において、HDD108からファイル名が“ope−copy.html”のファイルが読出されて、図14に示したコピーモードの基本画面620が表示される。
また、携帯端末装置200において、「文字、画像情報をプラスする」という項目が表示された領域524(図9)がタッチされ(図6のステップ308の判定結果がYES)、図10のページ530が表示された場合、ステップ316(図6)において、埋込情報としてファイル名(manual−copy−special−func.html)とアンカー名(print−menu)とを含む、例えば“manual−copy−special−func.html#print−menu”が送信される。この埋込情報は、ステップ414において、画像処理装置100により受信される。画像処理装置100では、ステップ416において、“manual−copy−special−func.html#print−menu”を用いて、図17に示したテーブル情報が検索され、対応する“ope−copy−special−func.html#print−menu”が特定される。そして、ステップ418において、HDD108からファイル名が“ope−copy−special−func.html”のファイルが読出され、図15に示すように、コピーモードの基本画面620に重ねてサブ画面640が表示される。このとき、コピーモードの基本画面620において、「他の機能」キー630は、「戻る」キー648に変更されている。「戻る」キー648又は「OK」キー646がタッチされると、サブ画面640は消去され、図14のコピーモードの基本画面620が表示される。
このとき、画像処理装置100は、受信した“print−menu”により特定される印字メニューキー642を目立つように、例えば点滅表示(図15において斜線で示す)してもよい。
また、携帯端末装置200において、ページ530の概要説明キー532(図10)がタッチされ(図6のステップ308の判定結果がYES)、図11に示したようにページ540がタッチパネルディスプレイ210に表示された場合、ステップ316(図6)において、埋込情報としてファイル名“manual−copy−special−func−print−menu.html”が送信される。この埋込情報は、ステップ414において、画像処理装置100により受信される。画像処理装置100では、ステップ416において、“manual−copy−special−func−print−menu.html”を用いて、図17に示したテーブル情報が検索され、対応する操作画面の表示項目情報(ope−copy−special−func−print−menu.html)が特定される。そして、ステップ418において、HDD108から該当するファイル名(ope−copy−special−func−print−menu.html)のファイルが読出され、図16に示すように、コピーモードの基本画面620及びサブ画面640に重ねてサブ画面660が表示される。
サブ画面660において、ユーザは、印字メニューの条件を設定することができる。図16では、日付、ページ数、及びスタンプのタブが表示され、各タブにタッチすると、対応する設定項目が表示される。図16では、日付に関する設定項目が表示され、日付の表示形式及び記録紙上の印字位置を選択することができる。「OK」キー662がタッチされると、設定内容が確定され、サブ画面660は消去される。
このように、ステップ412〜418により、図6のステップ316で携帯端末装置200から送信された埋込情報から、携帯端末装置200に表示された取扱説明書の画像に対応する操作画面を特定して、操作部120の表示部124に表示することができる。したがって、画像処理装置100の操作画面の操作に不慣れなユーザであっても、取扱説明書を操作して所望の項目を探すことにより、操作画面を自動的に遷移させ、所望の設定画面を表示させることができる。
ステップ420において、CPU102は、携帯端末装置200から接続要求を受信したか否かを判定する。受信したと判定された場合、制御はステップ422に移行する。そうでなければ、制御はステップ402に戻る。この接続要求は、図6のステップ316において、埋込情報を送信するときに、携帯端末装置200と画像処理装置100との無線通信が確立されていなければ、携帯端末装置200から送信される。
ステップ422において、CPU102は、接続処理を実行し、携帯端末装置200との通信を確立する。その後、制御はステップ414に移行する。
このようにして、画像処理装置100は、携帯端末装置200と通信が確立されていなければ、通信を確立した後、ステップ414〜418を実行して、図6のステップ316で携帯端末装置200から送信された埋込情報から、携帯端末装置200に表示された取扱説明書の画像に対応する操作画面を特定して、操作部120の表示部124に表示することができる。
以上により、ユーザは、携帯端末装置200に表示させた取扱説明書を操作して所望の項目を探すことにより、画像処理装置100の操作部120に表示された操作画面を自動的に遷移させ、所望の設定画面(操作画面)を表示させることができる。したがって、画像処理装置100の操作部120に表示された操作画面の操作に不慣れなユーザであっても、所望の機能を画像処理装置100に実行させるための条件を容易に設定することができる。
上記では、携帯端末装置200が画像処理装置100の取扱説明書を記憶している場合を説明したがこれに限定されない。画像処理装置100の取扱説明書は、適宜、画像処理装置100から携帯端末装置200に送信されてもよい。
上記では、画像処理装置100が図17に示したテーブル情報を記憶し、携帯端末装置200から送信された埋込情報(取扱説明書の表示内容を特定する情報)に対応する操作画面を特定する場合を説明したが、これに限定されない。携帯端末装置200が、図17に示した情報を記憶し、取扱説明書の表示内容に対応する操作画面を特定する情報を決定し、決定された操作画面を特定する情報を画像処理装置100に送信してもよい。この場合、画像処理装置100は、受信した操作画面を特定する情報に対応するファイルをHDD108から読出して、操作画面として表示することができる。
上記では、取扱説明のデータが、複数のファイル(取扱説明書の各ページに対応)から構成され、ファイル名及びファイル内のアンカー名を埋込情報として送信する場合を説明したが、これに限定されない。予め、携帯端末装置200に表示される取扱説明書の内容と、画像処理装置100の操作画面とを対応させた情報(テーブル)を画像処理装置100に記憶しておけば、携帯端末装置200から画像処理装置100に送信する情報(埋込情報に対応)は、表示される取扱説明書の内容を特定するための情報であれば任意である。
上記では、通信方式がNFC規格にしたがったものである場合を説明したが、これに限定されない。携帯端末装置200と画像処理装置100とが相互に無線通信できるものであればよく、例えば、公知のBluethooth(登録商標)、又はWiFi等であってもよい。NFCであれば、画像処理装置100の無線通信IF部132の近傍(約数cm以下の距離)には、最大1台の装置しか同時には存在できないので、一旦携帯端末装置200が検出されると、画像処理装置100は携帯端末装置200と通信することができる。しかし、近距離無線通信よりも通信距離が長い、WiFi等を用いる場合には、画像処理装置100の周りに複数の携帯端末装置が存在し得るので、通信相手を特定して通信を行なうことが必要になる。特定の携帯端末装置200と通信するためには、イニシエータである画像処理装置100は、ターゲットである携帯端末装置200のIDを特定した後、そのIDと自己のIDとを含む要求コマンドを送信すればよい。ターゲットである携帯端末装置200から、画像処理装置100に返信データを送信する場合には、画像処理装置100のIDと自己のIDとを含む返信データを送信すればよい。データを受信した装置は、受信したデータに自己のIDが含まれていれば、受信したデータを使用し、含まれていなければ、自己宛のデータではないので、受信したデータを破棄する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、携帯端末装置に画像処理装置の取扱説明書を表示する場合を説明したが、第2実施の形態では、画像処理装置の操作部に自機の取扱説明書を表示する。
本実施の形態に係る画像処理装置は、第1の実施の形態に係る画像処理装置と同様に、図1及び図2のように構成されている。したがって、本実施の形態に係る画像処理装置の説明において、図1及び図2に示した参照番号を参照する。但し、本実施の形態に係る画像処理装置は、無線通信端末等の外部装置と無線通信するための無線IF部132を含んでいなくてもよい。
本実施の形態に係る画像処理装置100は、操作部120に自機の取扱説明書と操作画面とを表示し、ユーザによる取扱説明書の操作に応じて、操作画面を遷移させる。これは、画像処理装置100が、図18に示したプログラムを実行することにより可能になる。
ここでは、画像処理装置100の取扱説明書(電子データ)が、HDD108に記憶されているとする。取扱説明書は、複数のファイルから構成されている。各ファイルは、例えばHTML形式で作成されている。取扱説明書の各ファイル(ページ)が操作部120に表示される場合、画像として表示される。操作部120に、1度にページ全体を表示することができなければ、スクロール操作により、表示されていない部分を表示させることができる。各ページには、別のページ(ファイル)、又は、同じページ内の特定の場所若しくは別のページ内の特定の場所を表示させるためのリンク情報(ファイル名又はアンカー名)が含まれている。
図18のプログラムは、画像処理装置100の電源がオンされると実行される。ステップ700において、CPU102は、操作部120(表示部124)に所定のホーム画面を表示する。例えば、図13に示すようなホーム画面600が表示部124に表示される。
ステップ702において、CPU102は、操作部120(入力部122)が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ704に移行する。そうでなければ、ステップ702が繰返される。
ステップ704において、CPU102は、ステップ702で検出された操作が、取扱説明書を表示する操作であるか否かを判定する。具体的には、CPU102は、取扱説明書を表示するためのキー604がタッチされたか否かを判定する。取扱説明書を表示する操作であると判定された場合、制御はステップ706に移行する。そうでなければ、制御はステップ722に移行する。
ステップ706において、CPU102は、HDD108から取扱説明書のデータを読出し、操作部120の表示部124の表示面を2つの領域に分割して、一方の領域に取扱説明書のトップページを表示し、他方の領域に操作画面を表示する。例えば、図19に示すように、表示部124の左側の領域に取扱説明書のトップページ800が表示され、右側の領域にホームページ810が表示される。
ステップ708において、CPU102は、操作部120(入力部122)が操作されたか否かを判定する。操作されたと判定された場合、制御はステップ710に移行する。そうでなければ、ステップ708が繰返される。
ステップ710において、CPU102は、ステップ708で検出された操作が、操作部120に表示されている取扱説明書に対する操作であるか否かを判定する。取扱説明書に対する操作であると判定された場合、制御はステップ712に移行する。そうでなければ、制御はステップ722に移行する。
ステップ712において、CPU102は、キャンセルが指示されたか否かを判定する。具体的には、CPU102は、表示部124の左側の領域に表示された取扱説明書の右上に表示されたキャンセルキー(例えば、図19のキャンセルキー804)がタッチされたか否かを判定する。キャンセルが指示されたと判定された場合、CPU102は、取扱説明書を消去し、制御はステップ700に戻る。そうでなければ、制御はステップ714に移行する。取扱説明書が消去されると、図13に示したように、操作部120の表示部124全体にホーム画面600が表示される。
ステップ714において、CPU102は、ステップ710で検出された取扱説明書の操作に対応する画面を操作部120(表示部124)に表示する。例えば、図19に表示された取扱説明書のトップページ800でコピーキー802が選択されると、該当するファイルがHDD108から読出され、図20に示すように、表示部124の左側の領域には、コピーモードに関する目次ページ820が表示される。
ステップ716において、CPU102は、ステップ714でHDD108から読出したファイルに、埋込情報が含まれているか否かを判定する。埋込情報が含まれていると判定された場合、CPU102はその埋込情報を特定し、制御はステップ718に移行する。そうでなければ、制御はステップ708に戻る。
ここで、埋込情報は、第1の実施の形態と同じである。HDD108には、例えば図12に示すテーブル情報が記憶されている。上記したように、図19に表示された取扱説明書のトップページ800でコピーキー802が選択されると、埋込情報としてファイル名“manual−copy.html”が特定される。
ステップ718において、CPU102は、ステップ716で特定された埋込情報に対応する操作画面が存在するか否かを判定する。予め、HDD108には、埋込情報と対応する画面を特定する情報とを対応させて記憶している。例えば、図17に示すようなテーブル情報がHDD108に記憶されているので、CPU102は、ステップ716で特定された埋込情報で、テーブル情報を検索して、該当する操作画面を特定する情報を決定することができる。ここで、各操作画面は、ファイルから構成されている。各ファイルは、例えばHTML形式で作成されている。操作画面のファイルが画像処理装置100に表示される場合、画像として表示される。表示部124に、1度に全体を表示することができなければ、スクロール操作により、表示されていない部分を表示させることができる。対応する操作画面が存在すると判定された場合、制御はステップ720に移行する。そうでなければ、制御はステップ708に戻る。
上記したように、図19に表示された取扱説明書のトップページ800でコピーキー802が選択され、埋込情報としてファイル名“manual−copy.html”が特定されると、図17に示したテーブル情報から、対応する“ope−copy.html”が特定される。
ステップ720において、CPU102は、ステップ718で決定された画面特定情報に対応する操作画面を、操作部120に表示する。その後、制御はステップ708に戻る。上記したように、図19に表示された取扱説明書のトップページ800でコピーキー802が選択され、埋込情報としてファイル名“manual−copy.html”が特定され、図17に示したテーブル情報から、対応する“ope−copy.html”が特定されると、図20の右側の領域にコピーモードの基本画面830が表示される。
また、図20の取扱説明書の目次ページ820で「文字、画像情報をプラスする」という項目が表示された領域822がタッチされ(ステップ710でYES、且つステップ712でNO)、ステップ714において図21の左側に示す取扱説明書のページ840が表示された場合、ステップ716において、埋込情報としてファイル名(manual−copy−special−func.html)とアンカー名(print−menu)とを含む、例えば“manual−copy−special−func.html#print−menu”が特定される。これに続くステップ718において、“manual−copy−special−func.html#print−menu”を用いて、図17に示したテーブル情報が検索され、対応する“ope−copy−special−func.html#print−menu”が特定される。そして、ステップ720において、HDD108からファイル名が“ope−copy−special−func.html”のファイルが読出され、図21に示すように、表示部124の右側の領域に、コピーモードの基本画面830に重ねてサブ画面850が表示される。“print−menu”は、対応する印字メニューキー852を点滅表示(図21において斜線で示す)するために使用される。
同様に、図21において、概要説明キー842がタッチされると、表示部124の左側の領域に、図11のページ540のようなページが表示され、表示部124の右側の領域に表示されたサブ画面850の上に、図16のサブ画面660のようなサブ画面が表示される。
ステップ722において、CPU102は、終了の指示を受けたか否かを判定する。終了の指示は、例えば、画像処理装置100の電源がオンしている状態で、電源キー150が押されることによりなされる。終了の指示を受けたと判定された場合、本プログラムは終了する。そうでなければ、制御はステップ724に移行する。
ステップ724において、CPU102は、ステップ702で検出された操作に対応する処理を実行する。このとき、取扱説明書は表示されていない。例えば、ホーム画面(図13参照)で、特定のモードを選択するためのキーがタッチされた場合、CPU102は、該当するモードの基本画面を表示する。例えば、図13のホーム画面600でコピーキー608がタッチされると、図14に示すようなコピーモードの基本画面620が表示される。その後、制御はステップ702に戻る。
以上、画像処理装置において、操作部120に操作画面のみが表示されている状態で、取扱説明書を表示させるキー以外のキーがタッチされると、該当する画面が表示される。操作部120に操作画面のみが表示されている状態で、取扱説明書を表示させるキーがタッチされると、図19に示したように、操作部120の表示部124の表示面を2分割して、操作画面と取扱説明書とを同時に表示する。その状態で、取扱説明書が操作されると、取扱説明書の表示内容が変更され、それに応じて、変更後の取扱説明書の表示内容に対応する操作画面が表示される。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態においては、画像処理装置の表示部の表示面を2分割して、自機の取扱説明書及び操作画面を表示する場合を説明したが、第3実施の形態では、画像処理装置の操作画面に重ねて取扱説明書を表示する。
本実施の形態に係る画像処理装置は、第1の実施の形態に係る画像処理装置と同様に、図1及び図2のように構成されている。したがって、本実施の形態に係る画像処理装置の説明において、図1及び図2に示した参照番号を参照する。但し、本実施の形態に係る画像処理装置は、無線通信端末等の外部装置と無線通信するための無線IF部132を含んでいなくてもよい。
本実施の形態に係る画像処理装置100は、操作部120に表示された操作画面の上に、自機の取扱説明書を表示し、ユーザによる取扱説明書の操作に応じて、操作画面を遷移させる。これは、画像処理装置100が、図22に示したプログラムを実行することにより可能になる。
ここでは、第2の実施の形態と同様に、画像処理装置100の取扱説明書(電子データ)が、HDD108に記憶されているとする。
図22のプログラムが、図18のプログラムと異なるのは、ステップ708、714及び720がそれぞれ、ステップ740、742及び744に変更され、ステップ712の判定結果がYESであればステップ702に戻る点だけである。図22において、図18と同じ参照番号を付したステップは、図18と同じである。
図22のプログラムは、画像処理装置100の電源がオンされると実行される。ステップ704において、取扱説明書を表示する操作であると判定されると、ステップ740において、CPU102は、HDD108から取扱説明書のデータを読出し、操作部120の表示部124に表示されている操作画面の上に取扱説明書のトップページを表示する。例えば、図13のホーム画面600において、取扱説明書を表示するためのキー604がタッチされると、図23に示すように、表示部124に表示されているホーム画面600の上に、取扱説明書のトップページ860が表示される。
ステップ710において、操作画面の上に表示された取扱説明書が操作されたと判定され、ステップ712において、その操作がキャンセルであると判定されると、制御はステップ702に戻る。このとき、CPU102は、表示されている取扱説明書を消去する。これにより、操作部120の表示部124には、操作画面のみが表示された状態になる。例えば、図23に示すように、ホーム画面600の上に、取扱説明書のトップページ860が表示された状態で、キャンセルキー864がタッチされると、トップページ860が消去され、図13のようにホーム画面600が表示された状態になる。
一方、ステップ712において、キャンセル以外の操作であると判定されると、ステップ742において、CPU102は、ステップ708で検出された取扱説明書の操作に対応するページを操作部120(表示部124)に表示する。例えば、図23に表示された取扱説明書のトップページ860でコピーキー862が選択されると、該当するファイルがHDD108から読出され、図24に示すように、トップページ860に代えて、コピーモードに関する目次ページ870が表示される。
ステップ716において、ステップ742でHDD108から読出されたファイルに、埋込情報が含まれていると判定され、ステップ718において、その埋込情報に対応する操作画面が存在すると判定されると、ステップ744において、CPU102は、取扱説明書のページの下に表示されている操作画面を、ステップ718で決定された画面特定情報に対応する操作画面に変更する。例えば、上記したように、図23に示した取扱説明書のトップページ860でコピーキー862が選択されると、図24に示したように、コピーモードの基本画面620の上に、コピーモードに関する目次ページ870が表示された状態になる。
同様に、図24に示した目次ページ870の「文字、画像情報をプラスする」という項目が表示された領域872がタッチされた場合、図25に示すように、コピーモードの基本画面620の上に、サブ画面640が表示され、その上にページ880が表示された状態になる。
また、図25に示したページ880の概要説明キー882がタッチされた場合、図26に示すように、コピーモードの基本画面620の上に、サブ画面640及び660が表示され、その上にページ890が表示された状態になる。図26に示した状態で、キャンセルキー892がタッチされると(ステップ712の判定結果がYES)、ページ890が消去され、図16に示したように、コピーモードの基本画面620の上に、サブ画面640及び660が表示された状態になる。したがって、ユーザは、サブ画面660を操作して、印字メニューの条件を設定することができる。
以上のように、画像処理装置において、操作部120に操作画面のみが表示されている状態で、取扱説明書を表示させるキー以外のキーがタッチされると、該当する画面が表示される。操作部120に操作画面のみが表示されている状態で、取扱説明書を表示させるキーがタッチされると、図23〜26に示したように、操作部120の表示部124に表示されている操作画面の上に、取扱説明書を表示する。その状態で、取扱説明書が操作されると、取扱説明書の表示内容が変更され、それに応じて、取扱説明書の下に表示されている操作画面が、変更後の取扱説明書の表示内容に対応する操作画面に変更される。そして、取扱説明書の表示がキャンセルされると、そのときに表示されている操作画面を維持したまま、取扱説明書が消去されるので、ユーザは速やかに操作画面を操作して条件を設定することができる。
第2及び第3の実施の形態では、ホーム画面600(図13)において、取扱説明書を表示するためのキー604が操作された場合を説明したが、これに限定されない。ホーム画面600以外の操作画面において、操作画面の右上には取扱説明書を表示するためのキーが表示されており(例えば、図14のコピーモードの基本画面620の右上に表示されたキー632)、このキーがタッチされた場合にも、取扱説明書が表示される。なお、取扱説明書を表示するためのキーがタッチされたとき、取扱説明書のトップページが表示されても、取扱説明書を表示するためのキーがタッチされたときに表示されている操作画面に対応する、取扱説明書のページが表示されてもよい。取扱説明書を表示するためのキーがタッチされたときに表示されている操作画面に対応する、取扱説明書のページを表示するには、図17のテーブル情報において、MFP操作画面の表示項目から、取扱説明書の表示項目情報を特定すればよい。
第2の実施の形態では、1つの表示部124の表示面を2分割して操作画面と取扱説明書とを表示する場合を説明したが、これに限定されない。画像処理装置が2つ以上の表示部を備えていれば、操作画面と取扱説明書とを個別の表示部に表示してもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、種々変更して実施することができる。