JP2015046029A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿抜部に対する装置本体の挿抜の簡易化や操作性を高めることにある。【解決手段】装置本体(タブレット本体4)を挿抜させる挿抜部(8)と、前記装置本体が押し下げられることにより前記挿抜部に前記装置本体をロックするロック機構(18)と、前記ロック機構のロック解除により前記装置本体を押し上げて前記挿抜部に支持させる押上げ機構(22)とを備え、装置本体の挿抜の簡易化とともに操作性を高めることができる。【選択図】図3

Description

本開示の技術は、タブレットPCなどの情報処理装置に関する。
タブレットPCなどの情報処理装置では、タブレットPCが備える機能を拡張する拡張技術が普及している。この拡張技術には装置本体を挿抜させる拡張装置としてたとえば、クレードルがある。クレードルは、コネクタを備えて装置本体との電気的な接続を確立させ、クレードルからの情報入力や、装置本体側のバッテリの充電などが行われる。
このような拡張技術に関し、挿抜される装置本体の押下げにより、スライドバーが移動して接続端子と電気的な接続を行うことが知られている(特許文献1)。
特開2007−194743号公報
ところで、クレードルと装置本体との挿抜には電気的な接続およびその接続解除とともに、機械的なロックおよびそのロック解除が含まれる。
電気的な接続にはコネクタが用いられ、コネクタによる接続やその接続解除では接点部の接触やその接触解除が不十分であれば、過電流による支障を来す場合がある。コネクタに対する結合状態が不均衡となれば、装置本体が傾き、装置本体がコネクタに引っ掛かり、取り外し難い場合がある。
ロック機構を備えた場合には、ロック機構を外しながら装置本体を持ち上げるなど、複数の操作を連続的に行うことが必要となりたとえば、片手での挿抜操作が困難であるという課題があった。
そこで、本開示の技術の目的は、上記課題に鑑み、装置本体の挿抜の簡易化や操作性を高めることにある。
上記目的を達成するため、本開示の技術によれば、一例として挿抜部、ロック機構および押上げ機構が提供される。挿抜部では装置本体を挿抜させる。ロック機構は、装置本体の押し下げにより装置本体をロックする。押上げ機構は、ロック状態の解除により、前記装置本体を押し上げ、装置本体を挿抜部に支持させる。
本開示の技術によれば、挿抜部に対する装置本体の挿抜が簡易化され、片手操作による挿抜など、挿抜の操作性が高められる。
そして、本開示の技術の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るクレードルおよびタブレット本体を示す斜視図である。 タブレット本体が装着されたクレードルを示す斜視図である。 クレードルの機構の一例を示すブロック図である。 クレードルの機能を示すフローチャートである。 タブレット本体を示す斜視図である。 クレードルの挿抜部を示す斜視図である。 クレードルの挿抜部を分解して示す斜視図である。 ロックバーを示す図である。 コネクタおよびその機能の一例を示す図である。 タブレット本体の装着前の状態を示す図である。 ロック機構のロック前状態を拡大して示す図である。 クレードルにタブレット本体を装着した状態を示す図である。 ロック機構のロック状態を拡大して示す図である。 エジェクト操作前のエジェクト機構を示す断面図である。 エジェクト操作後のエジェクト機構を示す断面図である。 押上げ機構を示す斜視図である。 押し上げ前の押上げ部の状態を示す断面図である。 押し上げ後の押上げ部の状態を示す断面図である。 押し上げられたタブレット本体および挿抜部を示す図である。 エジェクタボタンの操作を示す斜視図である。 クレードルからタブレット本体の取り外し操作を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係るクレードルおよびタブレット本体を示す図である。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るクレードルおよびタブレット本体を示している。クレードル2は、本開示の情報処理装置の一例である。クレードル2はタブレット本体4の機能を拡張する拡張装置の一例である。タブレット本体4はクレードル2に挿抜される装置本体の一例であり、たとえば、タブレットPCである。
クレードル2には、本体部6および挿抜部8が備えられる。本体部6は平板状の筐体を備え、プロセッサやメモリなどを含み、情報処理機能を備えている。挿抜部8には矢印Aに示す方向にタブレット本体4の挿抜が可能である。この本体部6の上面にはキーボード10が設置されている。キーボード10の操作入力は、挿抜部8に装着されたタブレット本体4に伝達される。これにより、タブレット本体4では情報処理機能によりクレードル2を媒介とした情報処理が行われる。
図2は、タブレット本体4が装着されたクレードル2を示している。挿抜部8は、本体部6の縁部にヒンジ部12を介して矢印Bで示すように回動可能である。したがって、この挿抜部8に装着されたタブレット本体4は、挿抜部8の回動により、本体部6に対して開閉可能である。
タブレット本体4には表示部14が備えられている。この表示部14はたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、視認情報の表示を行う。この表示部14の上面にはタッチパネル16が設置される。このタッチパネル16では指やスタイラスペンによるタッチで情報入力が行える。
<クレードル2の機構および機能>
図3は、クレードル2が備える機構の一例を示している。このクレードル2の機構には、ロック機構18、エジェクト機構20および押上げ機構22が含まれる。
ロック機構18は、挿抜部8にタブレット本体4を押し下げることにより、挿抜部8にタブレット本体4をロックする。これにより、タブレット本体4がクレードル2に機械的に結合されるとともに、電気的に接続される。
エジェクト機構20は、ロック機構18のロック解除機構の一例である。このエジェクト機構20は、挿抜部8の前面にエジェクトボタン24(図1)を備える。このエジェクトボタン24は操作部の一例である。このエジェクトボタン24のプッシュ操作により、タブレット本体4のロックが解除される。エジェクトボタン24は一例として、たとえば、タブレット本体4のロック状態で突出状態で維持され、ロック状態からロック解除状態への遷移により突出状態から後退状態で維持される。
押上げ機構22は、ロックが解除されたタブレット本体4をロック位置から取出し位置に押し上げ、挿抜部8の取出し位置にタブレット本体4を保持させる。
図4のAおよびBは、クレードル2の機能の一例を示している。この機能にはタブレット本体4のロック機能、押上げ機能、ロック解除機能が含まれる。
(1) クレードル2にタブレット本体4を装着する場合
クレードル2にタブレット本体4を装着する場合には図4のAに示すように、挿抜部8の挿抜位置にタブレット本体4の位置を合わせ(S11)、挿抜部8に位置決めしたタブレット本体4を押し下げる(S12)。これにより、挿抜部8にロック機構18によりタブレット本体4がロック状態になる(S13)。
このとき、エジェクト機構20のエジェクトボタン24はロック解除位置からロック位置に突出し、待機状態となる(S14)。この場合、ロック解除位置はたとえば、後退した状態であり、ロック位置はロック解除操作の準備位置として突出状態となる。つまり、エジェクトボタン24によるロック操作は不要であるため、ロック解除位置では後退位置に設定される。
(2) クレードル2からタブレット本体4を外す場合
クレードル2からタブレット本体4を外す場合には図4のBに示すように、突出状態にあるエジェクトボタン24をプッシュし、後退させる(S21)。これにより、タブレット本体4はエジェクト機構20のロック解除機能により、ロック機構18のロックが解除される。そして、押上げ機構22によりタブレット本体4がロック位置から取出し位置まで押し上げられる(S22)。これにより、挿抜部8の取出し位置にタブレット本体4が保持され、待機状態となる。このとき、プッシュされたエジェクトボタン24は後退位置で待機する(S23)。
<タブレット本体4>
図5は、クレードル2から外されたタブレット本体4を示している。タブレット本体4はクレードル2から独立した状態で情報処理を行うことができる。この情報処理には通信が含まれる。このタブレット本体4の本体フレーム26には、一対のフック係合孔28−1、28−2、ガイド挿入孔30−1、30−2、導音孔32−1、32−2が形成されている。本体フレーム26の中間部には単一または複数のコネクタ部34が設置されている。
フック係合孔28−1にはロック機構18のフック36−1(図7)が着脱される。フック係合孔28−2にはロック機構18のフック36−2(図7)が着脱される。これらフック36−1、36−2により、挿抜部8にタブレット本体4がロックされる。ガイド挿入孔30−1には挿抜部8のガイドピン38−1(図7)が着脱される。ガイド挿入孔30−2には挿抜部8のガイドピン38−2(図7)が着脱される。コネクタ部34には挿抜部8側のコネクタ40が着脱される。導音孔32−1には挿抜部8側の導音部42−1が当接される。導音孔32−2には挿抜部8側の導音部42−2が当接される。
<挿抜部8>
図6は、挿抜部8を示している。挿抜部8には支持ベース44が備えられ、この支持ベース44は、挿抜部8に装着されたタブレット本体4の長辺部の形状に合致した湾曲面部を備えている。この支持ベース44には、挿抜部8内に押下げられたブレット本体4が載置され、タブレット本体4の本体フレーム26が当接し支持される。
この支持ベース44の前面側には前面支持壁46−1が立設され、その背面側には背面支持壁46−2が立設されている。前面支持壁46−1および背面支持壁46−2は、タブレット本体4の厚みに対応した間隔を備えており、たとえば、平行に配置されている。挿抜部8に装着されたタブレット本体4はこれらの間隔内に設置され、前面側を前面支持壁46−1で支持され、背面側を背面支持壁46−2で支持される。この実施の形態では、タブレット本体4の背面側支持の安定化を図るため、背面支持壁46−2が前面支持壁46−1より高く設置されている。
支持ベース44には、一対のフック36−1、36−2、ガイドピン38−1、38−2、コネクタ40、押上げ機構22の押上げ部48、放音部50−1、50−2が備えられている。
コネクタ40はタブレット本体4のコネクタ部34と電気的な接続を行うとともに、たとえば、バネ力によりコネクタ部34側を押し上げる機能を備えている。つまり、挿抜部8に装着されたタブレット本体4のロックが解除された際には、それに応じてタブレット本体4がコネクタ40により押上げられる。
押上げ部48は、挿抜部8に対するタブレット本体4のロック状態が解除された場合にロック解除位置に突出する。この突出により、挿抜部8から離脱ないし挿抜可能にタブレット本体4が押し上げられる。コネクタ40および押上げ部48の各押上げ力がタブレット本体4の幅方向でバランスしており、しかも、コネクタ40および押上げ部48の各押上げ幅が同一である。これにより、タブレット本体4は挿抜部8の支持ベース44に平行状態に押し上げられる。
導音部42−1、42−2にタブレット本体4の導音孔32−1、32−2から導かれたスピーカ再生音が放音部50−1、50−2から放音される。
前面支持壁46−1にはフック36−1側にエジェクトボタン24が進退可能に設置されている。このエジェクトボタン24の設置位置はフック36−2側でもよいし、前面支持壁46−1の中央部であってもよい。
図7は、前面支持壁46−1を省略した挿抜部8を分解して示している。支持ベース44には、上側ベース部44−1および下側ベース部44−2が設置され、これらが挿抜方向に間隔を備えて配置されている。
上側ベース部44−1には一対のガイドピン38−1、38−2が立設されているとともに、窓部52−1、52−2、54およびコネクタ取付け孔56が形成されている。各ガイドピン38−1、38−2はたとえば、先端側を細くし台形状の案内面を備える突出部である。このような形状により、タブレット本体4のガイド挿入孔30−1、30−2と各ガイドピン38−1、38−2の挿抜が容易化されている。
上側ベース部44−1と下側ベース部44−2との間にはロック機構18のロックバー58が長手方向に移動可能に設置されている。
上側ベース部44−1の窓部52−1にはフック36−1が移動可能に配置され、窓部52−2にはフック36−2が移動可能に配置される。窓部54には押上げ部48が進退可能に配置される。
コネクタ取付け孔56にはコネクタ40が配置される。このコネクタ40は上側ベース部44−1に固定ネジなどにより固定される。
ロック機構18にはロックバー58、バネ60−1、60−2、60−3が含まれている。各バネ60−1、60−2、60−3の一端がロックバー58に固定され、その他端が背面支持壁46−2に支柱62を介して固定されている。各支柱62は、ロックバー58に形成された窓部64から挿通させた先端部にバネ60−1、60−2、60−3の他端を固定している。つまり、各バネ60−1、60−2、60−3の復元力がロックバー58に対してロック方向に作用している。つまり、バネ力によりロックバー58の各フック36−1、36−2をロック位置に移動させる。
ロックバー58に備えられたストッパ66は、ロックの際、押上げ機構22の押上げレバー68の先端に当たる。これにより、ロックバー58とともにフック36−1、36−2をロック位置に停止させる。
エジェクト機構20にはエジェクトボタン24、ロックバー58、支持軸70およびスライド部72、73が含まれる。支持軸70は背面支持壁46−2に支持されて上側ベース部44−1および下側ベース部44−2の間隔内に突出し、フックバー58の窓部74を貫通している。この支持軸70にはエジェクトボタン24が進退可能に設置される。スライド部72はエジェクトボタン24の背面に設置され、スライド部73がロックバー58に設置されている。
押上げ機構22には、押上げレバー68および押上げバネ76が含まれる。押上げレバー68には押上げ部48と反対位置に支点部78が備えられ、この支点部78が上側ベース部44−1の支持部80に支持されている。この押上げレバー68の下面側には押上げバネ76が設置され、この復元力が押上げレバー68を押上げ方向に作用している。
<ロックバー58>
図8は、ロックバー58を示している。このロックバー58はたとえば、剛性の高い金属板を板金加工して形成されている。このロックバー58の端部にはフック36−1、36−2が一体に形成されている。
フック36−1、36−2にはロックバー58の上縁から直交方向に突出させた基部84が備えられる。この基部84の先端部にはタブレット本体4のロック方向に突出した鉤部86が備えられる。この鉤部86がタブレット本体4のフック係合孔28−1、28−2に挿入されて係合し、挿抜部8にタブレット本体4をロックする。
ロックバー58に形成された各窓部64、74は、ロックバー58のロック方向およびその解除方向への移動を許容するため、長径孔である。
各窓部64の近傍には、バネ60−1、60−2、60−3の一端が固定されるバネ固定部88が形成されている。また、各スライド部73のスライド片73−1、73−2が設置されている。
<コネクタ40>
図9のAは、コネクタ40を示している。このコネクタ40はコネクタ筐体90に複数のコネクタピン92を進退可能に備え、コネクタピン92を挟んで一対のガイドピン94を備えている。
図9のBは、各コネクタピン92の押上げ機構96を示している。コネクタ筐体90にはコネクタピン92を上下方向に摺動可能に支持するコネクタピン支持部98が形成されている。このコネクタピン支持部98にはコネクタピン92が進退可能に支持されている。各コネクタピン92にはバネ100が備えられ、このバネ100がコネクタ筐体90に伸縮可能に収納されている。このバネ100の復元力がコネクタピン92に対し、その進出方向に作用している。バネ100は、コネクタピン92とコネクタ部34との接点間接続を維持するとともに、コネクタ部34を押し上げるバネ力を備える。
図9のCにおいて、左図は各コネクタピン92とコネクタ部34の接触状態(タブレット本体4の接続時)を示し、右図は各コネクタピン92のコネクタ部34の押上げ状態(タブレット本体4の押上げ時)を示している。挿抜部8にタブレット本体4とともにコネクタ部34が矢印C方向(図9のB)に押し下げられると、コネクタ部34がコネクタ40のコネクタピン92に当たり、コネクタピン92はコネクタ筐体90側に後退する。挿抜部8にタブレット本体4がロック状態にあれば、コネクタピン92に対し、押上げ機構96のバネ100からコネクタピン92を押し上げる矢印D方向にバネ力が作用し、コネクタピン92がコネクタ部34に押し付けられる。これにより、コネクタ部34とコネクタ40の電気的な接続が維持される。
そして、タブレット本体4のロックが解除されると、このコネクタ40の押上げ機構96に対する負荷は、タブレット本体4からの重量のみとなる。この場合、押上げ機構96のバネ100のバネ力がタブレット本体4の重量に打ち勝つので、図9のCの右図に示すように、コネクタ部34が押し上げられ、これによりタブレット本体4が押し上げられる。
<ロック機構18およびその動作>
図10は、ロック機構18のロック前状態を示している。図11は、フック36−1側のロック前の状態を拡大して示している。このロック前状態はロック解除状態である。
このロック解除状態の挿抜部8では、ロックバー58がロック位置から後退している。このため、フック36−1はガイドピン38−1から離れ、これに対し、フック36−2はガイドピン38−2に近づいた状態となる。
このとき、各バネ60−1、60−2、60−3は伸長状態となり、バネ60−1、60−2、60−3のバネ力がロックバー58に作用している。そして、押上げ機構22の押上げレバー68は押上げバネ76により押し上げられる。この押上げレバー68にはロックバー58のストッパ66が当たり、ロックバー58はロック解除位置に維持され、その移動が阻止されている。
ロックバー58のストッパ66が押上げレバー68に当たり、ロックバー58のバネ60−1、60−2、60−3による移動が阻止されている。つまり、ロック待機状態に維持されている。
図12は、ロック機構18のロック状態を示している。図13は、フック36−1側のロック状態を拡大して示している。挿抜部8に対し、タブレット本体4を挿抜位置に位置決めし、挿抜部8側に押し下げると、タブレット本体4はロック機構18によりロックされる。
このロック状態では、押上げレバー68からロックバー58のストッパ66が外れ、バネ60−1、60−2、60−3のバネ力を受け、ロックバー58はロック位置に移動し、ロック状態が維持される。
押上げ機構22の押上げ部48は押し下げられ、押上げバネ76の圧縮状態で維持される。この場合、コネクタ40のコネクタピン92もコネクタ筐体90側に後退した状態で維持される。押上げ部48は上側ベース部44−1の上面内に後退する。
<エジェクト機構20およびその動作>
図14は、エジェクト機構20のエジェクトボタン24の突出状態を示している。この状態は、挿抜部8にタブレット本体4が装着された状態である。
前面支持壁46−1にはエジェクトボタン24の支持孔102が形成されている。この支持孔102にはエジェクトボタン24が前面支持壁46−1の前後方向に摺動可能に設置されている。このエジェクトボタン24にはフランジ部104が備えられ、このフランジ部104が支持孔102の周囲部に当たり、前方方向への摺動を規制している。
エジェクトボタン24の背面側には支持突部106が形成されている。この支持突部106は、挿抜部8側の支持軸70と同一軸上に設置されている。この支持突部106には摺動ピン108が形成されている。この摺動ピン108が支持軸70の中心にある摺動孔110に摺動可能に挿入されている。支持突部106には支持軸70に固定されているコイルバネ112が装着され、コイルバネ112の復元力を支持突部106に作用させている。これにより、エジェクトボタン24が前後方向に摺動可能に支持されているとともに、コイルバネ112のバネ力により突出状態に維持されている。
このエジェクトボタン24の背面にはスライド部72のスライド片72−1、72−2が設置されている。スライド部72はロックバー58側のスライド部73に対応しており、各スライド片72−1、72−2およびスライド片73−1、73−2は同一方向の傾斜面を備えている。スライド片72−1にはスライド片73−1、スライド片72−2にはスライド片73−2の各傾斜面が接触している。これにより、エジェクトボタン24の摺動がスライド部72、73の接触移動により、エジェクトボタン24の摺動方向と直交方向にロックバー58を移動させる。つまり、スライド部72、73は、エジェクトボタン24の移動方向を、ロックバー58のロック解除方向の移動に変換する方向変換機構であり、ロック解除機構を構成している。このロック解除機構には、エジェクトボタン24およびロックバー58のスライド部72、73が含まれる。
図15は、エジェクト機構20のエジェクトボタン24の後退状態を示している。エジェクトボタン24をプッシュすると、コイルバネ112が圧縮状態となり、エジェクトボタン24が後退する。また、スライド部72、73が摺動し、ロックバー58をロック解除位置に移動させる。
<押上げ機構22およびその動作>
図16は、押上げ機構22を示している。支点部78によって支持部80に支持された押上げレバー68は、下面側を押上げバネ76によって可動可能に支持されている。押上げバネ76の一端は支持ベース44の支持部80に固定されている。この押上げバネ76の他端側には摺動支持孔114が形成されている。この摺動支持孔114は押上げレバー68の可動端の背面側に突出した支持ピン116に係合させている。これにより、タブレット本体4を押し当てることにより、押上げバネ76を変形させて押上げ部48を押し下げることができる。ロック解除時には、押上げバネ76の復元力により押上げレバー68を支点部78を中心に回動させ、押上げ部48を押し下げることができる。
図17は、タブレット本体4によって押上げレバー68が押し下げられた状態を示している。これに対し、図18は、押上げレバー68が押上げバネ76のバネ力を受け、押上げレバー68の回動により押上げ部48によりタブレット本体4が押し上げられた状態を示している。
図19は、挿抜部8でタブレット本体4がロック解除状態にある場合を示している。エジェクトボタン24のプッシュ操作によりロック機構18のロックが解除されると、タブレット本体4が押し上げられる。押し上げられたタブレット本体4は、挿抜部8の支持ベース44、前面支持壁46−1および背面支持壁46−2により挿抜部8に取出し可能に維持される。
<タブレット本体4の挿抜操作>
図20は、エジェクトボタン24のプッシュ操作を示している。挿抜部8に装着されてロック状態に維持されたタブレット本体4を挿抜部8から取り外すには、エジェクトボタン24をプッシュすればよい。これにより、タブレット本体4はロック状態からロック解除状態となり、挿抜部8上で押し上げられる。これにより、挿抜部8に支持されているタブレット本体4を挿抜部8から外すことができる。
図21は、タブレット本体4の挿抜操作を示している。ロック解除状態にあるタブレット本体4は挿抜部8に支持されている。これにより、エジェクトボタン24の操作に連続してタブレット本体4を挿抜部8から外すことができる。つまり、エジェクトボタン24のプッシュからタブレット本体4の持ち上げまでの一連の動作を片手操作で行うことができる。この場合、挿抜部8からタブレット本体4を外す際に、タブレット本体4を支える補助的操作を必要としないので、取り外し操作が容易である。
また、挿抜部8にタブレット本体4を装着するには、挿抜部8にタブレット本体4を位置決めし、タブレット本体4を押し下げればよい。この装着動作も片手操作で行うことができる。
<第1の実施の形態における特徴事項および効果>
(1) クレードル2に対するタブレット本体4の挿抜は、片手操作などの簡易な操作で容易に行うことができる。クレードル2に対するタブレット本体4の挿抜の簡易化とともに、挿抜の操作性が高められる。
(2) クレードル2にタブレット本体4を装着するには挿抜部8にタブレット本体4を位置決めし押し下げればよい。タブレット本体4の押下げにより、待機状態にあるロックバー58をロック位置にバネ力により移動させ、フック36−1、36−2がタブレット本体4の対応するフック係合孔28−1、28−2に係合する。これにより、ロック状態と、コネクタ部34とコネクタ40との電気的な接続が維持される。
(3) クレードル2からタブレット本体4を外すには、エジェクトボタン24のプッシュ操作でロック解除を行えばよい。エジェクトボタン24をプッシュすれば、スライド部72、73のスライドによってロックバー58を移動させることができる。つまり、エジェクトボタン24の移動方向がスライド部72、73のスライドにより直交方向の移動方向に変換され、ロックバー58がロック位置からロック解除位置に移動する。これにより、タブレット本体4のロックが解除される。
(4) タブレット本体4がロック解除状態に遷移すると、押上げ機構22の押上げ部48が後退位置から突出位置に移動し、同時にコネクタ40のコネクタピン92がバネ力により移動する。これらの移動はタブレット本体4の押上げ力として作用する。これにより、タブレット本体4は押し上げられる。
(5) タブレット本体4を押し上げた押上げ機構22の押上げレバー68はロックバー58のストッパ66に当たる。これにより、押上げレバー68およびロックバー58はロック解除位置で保持される。ロック解除状態に移行した挿抜部8およびタブレット本体4は、タブレット本体4が押し下げられない限り、ロック状態への移行が阻止される。つまり、ロック状態に移行したタブレット本体4は、挿抜部8に押し下げるか、挿抜部8から外すかのいずれかを選択すればよく、操作の単純化が図られる。
(6) ロック解除により押し上げられたタブレット本体4は、ロック状態と同様の姿勢で挿抜部8に支持される。これにより、エジェクトボタン24を操作した手でタブレット本体4を外すことができる。つまり、一連の動作を片手操作で行うことができる。
(7) 同一方向に係合する少なくとも一対のフック36−1、36−2をロックバー58に備えたので、摺動方向でロック状態、ロック解除状態に切替えることができる。ロックバー58の一方向への摺動操作はタブレット本体4の押下げによるバネ力によって行うことができ、他方向への摺動操作はスライド部72、73のスライドを媒介としたリンク操作で行うことができる。
(8) タブレット本体4の押上げにはコネクタ40が備える押上げ力を利用するので、押上げ機構22の押上げ力はコネクタ40が備える押上げ力にバランスさせればよい。タブレット本体4の重量をこれら二つの押上げ力でカバーするので、押上げ機構22側の押上げバネ76の負担を軽減でき、軽量化できる。
(9) 押上げ機構22の押上げをコネクタ40の押上げにバランスさせるので、ロック解除状態のタブレット本体4が挿抜部8やコネクタ40に半掛かりなど不適正な接続状態になることを防止できる。
(10) タブレット本体4のロック解除操作と、挿抜部8からタブレット本体4を外す操作を独立させているので、両者の干渉を回避できるとともに、一連の動作を片手操作で簡易に行うことができる。
〔第2の実施の形態〕
図22は、第2の実施の形態に係るクレードル2およびタブレット本体4を示している。第1の実施の形態では、クレードル2側のロックバー58にフック36−1、36−2を備えている。これらフック36−1、36−2をタブレット本体4側に備えてもよい。この場合、ロックバー58にはタブレット本体4側のフック36−1、36−2に係合するフック係合孔28−1、28−2を備え、両者を係合させればよい。
このような係合関係であっても、クレードル2の挿抜部8にタブレット本体4を挿抜させ、ロックまたはロック解除を行うことができる。
そして、この実施の形態においてもクレードル2にはエジェクト機構20や押上げ機構22を備えればよい。また、ガイドピン38−1、38−2はタブレット本体4側に備え、これに対応するガイド挿入孔30−1、30−2をクレードル2側に備えてもよい。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態では、タブレットPCおよびクレードルを例示したが、タブレットPC以外の装置本体と該装置本体に結合させる挿抜部とを備える構成であってもよい。
(2) 上記実施の形態において、バネには空気バネを使用してもよく、磁力を併用する構成としてもよい。
(3) 上記実施の形態では、クレードル2側に単一のコネクタ40を備える場合を説明したが、コネクタ40と同様に押上げ機能を備える複数のコネクタを設置してもよい。
以上説明したように、本開示の技術の最も好ましい実施の形態などについて説明した。本開示の技術は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の技術に含まれるものである。
2 クレードル
4 タブレット本体
6 本体部
8 挿抜部
10 キーボード
12 ヒンジ部
14 表示部
16 タッチパネル
18 ロック機構
20 エジェクト機構
22 押上げ機構
24 エジェクトボタン
26 本体フレーム
28−1、28−2 フック係合孔
30−1、30−2 ガイド挿入孔
32−1、32−2 導音孔
34 コネクタ部
36−1、36−2 フック
38−1、38−2 ガイドピン
40 コネクタ
42−1、42−2 導音部
44 支持ベース
44−1 上側ベース部
44−2 下側ベース部
46−1 前面支持壁
46−2 背面支持壁
48 押上げ部
50−1、50−2 放音部
52−1、52−2、54 窓部
56 コネクタ取付け孔
58 ロックバー
60−1、60−2、60−3 バネ
62 支柱
64 窓部
66 ストッパ
68 押上げレバー
70 支持軸
72、73 スライド部
72−1、72−2 スライド片
73−1、73−2 スライド片
74 窓部
76 押上げバネ
78 支点部
80 支持部
84 基部
86 鉤部
88 バネ固定部
90 コネクタ筐体
92 コネクタピン
94 ガイドピン
96 押上げ機構
98 コネクタピン支持部
100 バネ
102 支持孔
104 フランジ部
106 支持突部
108 摺動ピン
110 摺動孔
112 コイルバネ
114 摺動支持孔
116 支持ピン

Claims (7)

  1. 装置本体を挿抜させる挿抜部と、
    前記装置本体が押し下げられることにより前記挿抜部に前記装置本体をロックするロック機構と、
    前記ロック機構のロック解除により前記装置本体を押し上げて前記挿抜部に支持させる押上げ機構と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記押上げ機構は、前記挿抜部に備えたコネクタから前記装置本体が受ける押上げ力と並行して前記装置本体にバネ力を作用させることにより、前記装置本体を押し上げることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ロック機構は、バネ力によりロック位置に移動して前記装置本体をロックするロックバーを備え、
    前記ロックバーを前記バネ力に抗して前記ロック位置からロック解除位置に移動させてロックを解除するロック解除機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ロック解除機構は、前記ロック機構のロックを解除する際に操作する操作部を備え、該操作部を、前記挿抜部に前記装置本体がロックされている場合にロック位置に保持し、前記挿抜部に前記装置本体が無い場合またはロックされていない場合にロック解除位置に保持することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記挿抜部は、前記装置本体の機能を拡張する拡張装置に備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかの請求項に記載の情報処理装置。
  6. 前記挿抜部は、前記装置本体を前記挿抜部に支持する支持壁を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかの請求項に記載の情報処理装置。
  7. 前記装置本体はタブレットPCであり、前記挿抜部は該タブレットPCを挿抜させるクレードルに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかの請求項に記載の情報処理装置。
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