JP2015043839A - パチンコ機 - Google Patents

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福田 栄治
Eiji Fukuda
栄治 福田
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Abstract

【課題】大当たり遊技終了後に確変状態へ移行させるか否かを大当たり遊技中に決定するとともに、確変状態への移行に関する遊技者の期待感を大当たり遊技終了まで持続させることができる、パチンコ機を提供する。【解決手段】遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したことを契機に、確変移行抽選が実行される。確変移行抽選に当選した場合、大当たり遊技の終了後、遊技状態が通常状態よりも第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行する。第1特別図柄表示器32に表示される第1特図A、第1特図Bおよび第1特図Cならびに第2特別図柄表示器35に表示される第2特図Cに応じて、大入賞口41の開閉態様(最大開放時間)が設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機に関する。
従来、大当たり遊技の終了後の遊技状態が、通常状態と、通常状態よりも特別図柄抽選での大当たり確率が高い確変状態(確率変動状態)とに選択的に移行するパチンコ機が知られている。
確変状態に移行するか否かは、特別図柄抽選で決定されるのが最も一般的である。すなわち、特別図柄抽選の大当たりの種類として、通常大当たりと確変大当たりとが設けられており、特別図柄抽選で確変大当たりが引き当てられると、大当たり遊技後、遊技状態が確変状態に移行する。
特別図柄抽選は、始動口への入賞(遊技球の入球)を契機に実行される。そのため、大当たり遊技後の遊技状態が確変状態に移行するか否かは、少なくとも大当たり遊技が開始される時点で内部的に確定している。確変状態に移行しないことが大当たり遊技の開始時から遊技者に知られると、遊技者にとって、大当たり遊技が賞球を得るためだけの単調なゲームとなってしまう。これを防止すべく、大当たり遊技後の遊技状態が確変状態に移行するか否かを大当たり遊技中に報知することにより、遊技者を大当たり遊技に集中させる工夫がなされたパチンコ機も提供されている。しかしながら、特別図柄表示装置に表示された特別図柄(大当たり図柄)を見れば、大当たり抽選の結果が通常大当たりであるか確変大当たりであるかを判別可能であり、いわゆる出来レース感を払拭することはできない。
また、大当たり遊技中に開放される大入賞口内に設けられた特定領域への入球を条件として、大当たり遊技の終了後に、遊技状態を確変状態に移行させるパチンコ機が知られている。この種のパチンコ機では、大当たり遊技中の大入賞口の開閉動作や大入賞口内に設けられた可動物の動作などの物理的な方法により、特定領域への入球の難易度を変化させることができる。その一例として、入口の大きさが変化しない固定式の第1始動口と、普通電動役物(たとえば、電動チューリップ)が設けられた開閉式の第2始動口とを備え、第1始動口への入賞を契機に第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口への入賞を契機に第2特別図柄抽選が実行されるパチンコ機において、特定領域を有するVアタッカーが大入賞口の1つとして設けられ、第1特別図柄抽選で大当たりが引き当てられた場合には、相対的に高い確率でVアタッカーの開放時間をVアタッカーへの入球が困難な短時間に設定し、第2特別図柄抽選で大当たりが引き当てられた場合には、相対的に高い確率でVアタッカーの開放時間を長時間に設定することにより、Vアタッカー内の特定領域への入球の難易度を変化させることが提案されている。
特許第5035648号公報
しかしながら、特定領域への入球の可能性を左右するVアタッカーの開放時間(態様)は、特別図柄抽選の結果、即ち特別図柄表示装置に表示される大当たり図柄の態様で決まるため、たとえば、大当たり図柄の態様が特定領域への入球を全く期待できないものであった場合、大当たり遊技の開始時から、遊技者が確変状態への移行を全く期待できない状況となる。
また、大当たり遊技中にVアタッカーがどのように開放されるのかを大当たり図柄の態様からは判別できない遊技者であっても、特定領域への入球が期待できるか否かは、大当たり遊技中のVアタッカーの開放態様から一目瞭然であるため、確変状態への移行に関する遊技者の期待感を大当たり遊技終了まで持続させることができない問題があった。
そこで、本発明の目的は、大当たり遊技終了後に確変状態へ移行させるか否かを大当たり遊技中に決定するとともに、確変状態への移行に関する遊技者の期待感を大当たり遊技終了まで持続させることができる、パチンコ機を提供することである。
以下、本発明について説明する。なお、発明の理解を容易にするため、添付図面の参照符号等を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が表示の形態に限定されるものではない。
前記の目的を達成するため、本発明に係るパチンコ機(1)は、始動口(31,33)と、大入賞口(41)と、特別図柄表示装置(32,35)と、始動口(31,33)への入賞を契機に、特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選実行手段(51)と、特別図柄表示装置(32,35)に特別図柄を表示させて、その特別図柄の態様により特別図柄抽選の結果を報知する特別図柄抽選結果報知手段(51)と、特別図柄抽選で大当たりが引き当てられた場合に、大入賞口(41)が複数回開放される大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段(51)と、大入賞口(41)への入賞の難易度を特別図柄表示装置(32,35)に表示された特別図柄に応じて設定する入賞難易度設定手段(51,S1,S11)と、大入賞口(41)内の特定領域(411)への入球を契機に、確変移行抽選を実行する確変移行抽選実行手段(51,S4)と、確変移行抽選に当選した場合に、大当たり遊技の終了後、遊技状態を通常状態よりも特別図柄抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行させる確変移行手段(51)とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、始動口(31,33)への入賞を契機に、特別図柄抽選が実行される。特別図柄抽選の結果は、特別図柄表示装置(32,35)に表示される特別図柄により報知される。特別図柄抽選で大当たりが引き当てられ、その大当たりを報知する特別図柄(大当たり図柄)が特別図柄表示装置(32,35)に表示されると、大当たり遊技が開始される。大当たり遊技では、大入賞口(41)が開閉される。
遊技球が大入賞口(41)内の特定領域(411)を通過したことを契機に、確変移行抽選が実行される。確変移行抽選に当選した場合、大当たり遊技の終了後、遊技状態が通常状態よりも特別図柄抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行する。そのため、特別図柄抽選の結果にかかわらず、大当たり遊技中、遊技者に確変状態への移行を期待させることができる。また、特定領域(411)への入球に対して100%の確率で確変状態への移行が決定される構成ではないので、特定領域(411)への入球が期待できない開放態様(たとえば、短時間の開放)で大入賞口(41)が開放される大当たり遊技を用意する必要がない。言い換えれば、複数種類の大当たり遊技(大当たり)が設けられる場合に、すべての大当たり遊技で特定領域(411)への入球が得られる開放態様(たとえば、長時間の開放)で大入賞口(41)が開放されてもよい。これにより、先行技術に係る構成とは異なり、確変状態への移行に関する遊技者の期待感を大当たり遊技終了まで持続させることができる。
また、大入賞口(41)内の特定領域(411)への入球の数が増えるほど、確変状態への移行の期待値(確変移行期待値)が高くなるという、新たなゲーム性を大当たり遊技に付与することができる。
さらに、確変移行期待値は、確変移行抽選の当選確率と大入賞口(41)への入賞の難易度との積となり、大入賞口(41)への入賞の難易度は、特別図柄表示装置(32,35)に表示された特別図柄に応じて設定されるので、最大で大当たり図柄の数に相当する数の確変移行期待値を設定することができ、大当たり遊技のゲーム性にバリエーションを持たせることができる。
確変移行抽選の当選確率は、一定であってもよいし、特別図柄表示装置(32,35)に表示された特別図柄に応じて設定されてもよい。
確変移行抽選の当選確率が特別図柄に応じて設定される場合、その当選確率によっても、確変移行期待値を変更することができる。その結果、より多彩な大当たり遊技の設定が可能となる。
確変移行抽選の実行ごとに、当該確変移行抽選の結果が当該結果を報知する確変移行抽選結果報知手段(52)に送信されてもよい。また、大当たり遊技において、所定の最大開放時間の経過または所定数の遊技球が大入賞口(41)に入るまでの大入賞口(41)の開放を1ラウンドとして、複数のラウンドが実行される場合、各ラウンドの終了時に、当該ラウンド中に実行された確変移行抽選での当選の有無が抽選結果報知手段(52)に送信されてもよい。
前者の場合、確変移行抽選の結果を確変移行抽選結果報知手段(52)が受信したことに応答して、その時点で実行されている大当たり遊技のラウンドの終了を待たずに、当該結果を即座に報知することも、大当たり遊技の各ラウンドの終了後の任意のタイミングで、当該ラウンド中に確変移行抽選に当選したか否かを報知することもできる。
後者の場合、前者の場合と比較して、確変移行抽選結果報知手段(52)への通信トラフィックを低減することができる。また、後者の場合にも、大当たり遊技の各ラウンドの終了後の任意のタイミングで、当該ラウンド中に確変移行抽選に当選したか否かを報知することができる。
本発明によれば、特別図柄抽選の結果にかかわらず、大当たり遊技中、遊技者に確変状態への移行を期待させることができ、その期待感を大当たり遊技終了まで持続させることができる。また、大入賞口への入賞の数が増えるほど、確変状態への移行の期待度が高くなるという、新たなゲーム性を大当たり遊技に付与することができる。さらに、種々の確変移行期待値を設定することができ、大当たり遊技のゲーム性にバリエーションを持たせることができる。
本発明の一実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面図である。 大入賞口内の構成を図解的に示す平面図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 大当たり遊技中に実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第1特図抽選での大当たりを表す第1特図が表示された場合における大入賞口の開閉態様について説明するための図である。 第2特図抽選での大当たりを表す第2特図が表示された場合における大入賞口の開閉態様について説明するための図である。 大当たり遊技の各ラウンドの開始時に演出画像表示部に表示される演出画像の一例である。 大当たり遊技の各ラウンドの途中で演出画像表示部に表示される演出画像の一例である。 確変移行抽選に当選した場合に演出画像表示部に表示される演出画像の一例である。 確変移行抽選に当選しなかった場合に演出画像表示部に表示される演出画像の一例である。 は、大当たり遊技中に実行される処理の変形例について説明するためのフローチャートである。 第1特図抽選での大当たりを表す第1特図が表示された場合における大入賞口の他の開閉態様および確変移行抽選の当選確率について説明するための図である。 第2特図抽選での大当たりを表す第2特図が表示された場合における大入賞口の他の開閉態様および確変移行抽選の当選確率について説明するための図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパチンコ機1の斜視図である。
パチンコ機1の正面(前面)の上部には、開口2が形成されている。開口2には、ガラス板などの透明板3が嵌められている。
パチンコ機1の正面の下部には、遊技に使用する遊技球(パチンコ玉)を貯留しておくための上皿4と、上皿4に貯留しきれない遊技球を受けるための下皿5とが上下に並べて設けられている。また、下皿5の右側には、遊技者によって操作されるハンドル6が設けられている。
図2は、パチンコ機1の遊技盤11の正面図である。
開口2に嵌められた透明板の奥側には、遊技盤11が配置されている。
遊技盤11には、遊技領域12の周囲に、略円弧状に湾曲したガイドレール13が設けられている。
上皿4に遊技球が貯留されている状態で、ハンドル6が操作されると、遊技盤11の下方に設けられた球発射装置(図示せず)が作動し、上皿4から機内に流入する遊技球が球発射装置から発射される。球発射装置から発射された遊技球は、ガイドレール13における遊技領域12の左側を遊技盤11の左上部まで延びる部分の外側を通り、遊技領域12の上部に導かれる。遊技球の発射の勢いは、ハンドル6の操作量(回動角度)によって調整することができる。遊技領域12の上部に到達した遊技球は、遊技領域12に打設された多数の障害釘(図示せず)の間を通って、下方へと落下していく。遊技領域12の最下部まで落下した遊技球は、その最下部に形成されたアウト口14から機内に回収される。
遊技領域12には、その左側部および下部を除いた比較的大きな領域に、センタユニット21が配置されている。
センタユニット21には、演出画像表示部22、ロゴ役物23およびリング役物24などが備えられている。演出画像表示部22は、たとえば、カラー液晶表示器からなり、センタユニット21の中央部に配置されている。ロゴ役物23は、演出画像表示部22の上方に配置されている。リング役物24は、演出画像表示部22の右側に配置されている。遊技を盛り上げるために、演出画像表示部22に演出画像が表示され、それとともに、ロゴ役物23およびリング役物24の内部に設けられたランプが点灯し、ロゴ役物23が遊技盤11の盤面と平行に動いたり、リング役物24が回転したりする。
また、センタユニット21には、ステージ25およびワープルート26が形成されている。ステージ25は、演出画像表示部22の下方で左右に延びている。ステージ25の左右方向の中央部には、前後方向に延びる案内溝27が形成されている。ワープルート26は、演出画像表示部22の左側で上下に延びている。ワープルート26の入口28は、センタユニット21の左側面で開口している。ワープルート26の出口29は、ステージ25の左端部の上方で開口している。
遊技領域12を落下する遊技球の障害釘での跳ね返り角度によっては、遊技球がワープルート26の入口28に入ることがある。その入口28に入った遊技球は、ワープルート26を通過し、ワープルート26の出口29からステージ25上に排出される。
ステージ25の左右方向の中央部の下方には、第1始動口31が配置されている。
ステージ25の案内溝27から落下する遊技球は、そのほとんどが第1始動口31に入る。また、遊技領域12を落下する遊技球の障害釘での跳ね返り角度によっては、その障害釘で跳ね返った遊技球が第1始動口31に入る。遊技球が第1始動口31に入ると、入賞となり、予め定める個数(たとえば、3個)の遊技球が賞球として上皿4に払い出される。また、第1始動口31への入賞(入球)を契機に、第1特図抽選(第1特別図柄抽選)が行われる。遊技盤11の右下部には、第1特図抽選の結果を表す第1特図(第1特別図柄)を表示する第1特別図柄表示部32が配置されている。
第1始動口31の下方には、第2始動口33が配置されている。
第2始動口33に関連して、普通電動役物である電動チューリップ34が設けられている。電動チューリップ34は、1対の可動羽根を備えている。電動チューリップ34は、通常、1対の可動羽根が窄まった状態をなし、遊技球が第2始動口33に入ることを阻止している。電動チューリップ34の1対の可動羽根が左右両側に拡開すると、遊技球が第2始動口33に入ることが許容される。遊技球が第2始動口33に入ると、入賞となり、予め定める個数(たとえば、3個)の遊技球が賞球として上皿4に払い出される。また、第2始動口33への入賞(入球)を契機に、第2特図抽選(第2特別図柄抽選)が行われる。第1特別図柄表示部32の下方には、第2特図抽選の結果を表す第2特図(第2特別図柄)を表示する第2特別図柄表示部35が配置されている。
なお、第1特図抽選および第2特図抽選の結果は、演出画像表示部22に表示される演出画像によっても報知される。
また、第2特別図柄表示部35の周囲には、それぞれ4個のランプからなる第1特別図柄保留表示部36および第2特別図柄保留表示部37が配置されている。
第2始動口33の下方には、大入賞口41が設けられている。大入賞口41は、左右に長い矩形状の開口として形成されている。大入賞口41に関連して、開閉板42が設けられている。開閉板42は、遊技盤11の盤面に沿った姿勢で大入賞口41を閉塞し、手前側に傾倒した姿勢で大入賞口41を開放するとともに遊技球を大入賞口41に案内する。
第1特図抽選または第2特図抽選で大当たりが引き当てられると、大当たり遊技が実行される。大当たり遊技では、所定の最大開放時間の経過または所定数の遊技球が大入賞口41に入るまでの大入賞口41の開放を1ラウンドとして、大入賞口41の開放が所定の最大継続ラウンド数を上限に行われる。遊技球が大入賞口41に入ると、入賞となり、予め定める個数(たとえば、15個)の遊技球が賞球として上皿4に払い出される。
また、遊技領域12には、2個のゲート43が配置されている。一方のゲート43は、第2特別図柄表示部35の左側に配置され、他方のゲート43は、ワープルート26の入口28の左側に配置されている。遊技球がゲート43を通過すると、普通図柄抽選が行われる。普通図柄抽選の結果が当たりである場合、電動チューリップ34が一定時間だけ開かれる。普通図柄抽選の結果がハズレである場合、電動チューリップ34は閉じられたままである。第2特別図柄表示部35の下方には、普通図柄抽選の結果を普通図柄の表示で報知する普通図柄表示部44が配置されている。
普通図柄表示部44の下方には、4個のランプからなる普通図柄保留表示部45が配置されている。普通図柄表示部44での図柄変動中に、遊技球がゲート43を通過した場合、その通過4回分を上限として、普通図柄抽選の処理(普通図柄抽選の実行およびその結果の報知)が保留される。普通図柄抽選の処理の保留数は、普通図柄保留表示部45の点灯しているランプの数により表示される。保留された普通図柄抽選の処理は、現在行われている普通図柄表示部44における図柄変動が終了した後、古い保留から順に消化される。
また、遊技領域12には、4個の一般入賞口46が配置されている。1個の一般入賞口46は、普通図柄表示部44の左下方に配置されている。残りの3個の一般入賞口46は、遊技領域12の左下部に配置されている。
遊技球が一般入賞口46に入ると、入賞となり、予め定める個数(たとえば、10個)の遊技球が賞球として上皿4に払い出される。
遊技領域12には、遊技領域12を落下する遊技球の方向を変更するための風車47などが設けられている。
図3は、大入賞口41内の構成を図解的に示す正面図である。
開閉板42の内面421の下端部(下端縁に沿った部分)を除く部分には、複数本の突条422が形成されている。突条422は、微小な高さを有し、上下方向(開閉板42が傾倒した姿勢での内面421の傾斜方向)に延び、左右方向に等間隔を空けて設けられている。互いに隣り合う突条422の間は、遊技球が通過する通路423となっている。また、内面421の下端部の上面には、その左側部分および右側部分に、それぞれ左右方向の中央部に近づくほど内面421の下端縁に近づくように傾斜した傾斜突条424が形成されている。左右の傾斜突条424の下端部の間には、1球の遊技球が通過可能な間隔が空けられている。
開閉板42の内面421の下方には、左右の傾斜突条424の間と左右方向に同じ位置に、特定領域411が設けられている。特定領域411は、左右の傾斜突条424の間の間隔とほぼ同じ幅に形成されている。
開閉板42の内面421上に導かれたほとんどの遊技球は、最終的にいずれかの通路423を通過して、傾斜板21の下端部上を通路23に沿う方向に転動し、傾斜突条424に案内されて、左右の傾斜突条424の間から機内に落下する。この落下の途中、遊技球は、特定領域411を通過する。したがって、大入賞口41内に入った遊技球は、そのすべてが特定領域411を通過する。
図4は、パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。
パチンコ機1は、ゲームの中枢的な制御を実行する主制御部51と、ゲームに付随する演出のための制御を行う演出制御部52などの副制御部とを備えている。
主制御部51には、CPU61、ROM62、RAM63、乱数生成回路64、入力ポート65および出力ポート66が備えられている。
ROM62には、各種のプログラムが格納されている。各種のプログラムは、CPU61によって実行される。
RAM63は、CPU61によるプログラムの実行時に、ワークエリアとして使用される。RAM63には、それぞれ最大4個の乱数値を記憶可能な第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域が設けられている。
乱数生成回路64は、発振器(図示せず)からのクロックパルスの出力に応答してカウントアップするインクリメントカウンタを含む構成であり、たとえば、16ビットの乱数を発生させる。
入力ポート65には、第1始動口センサ71、第2始動口センサ72、大入賞口センサ73、2個のゲートセンサ74および4個の一般入賞口センサ75が接続されている。第1始動口センサ71、第2始動口センサ72および一般入賞口センサ75は、それぞれ第1始動口31、第2始動口33および一般入賞口46への入賞を検出する。大入賞口センサ73は、遊技球が特定領域411を通過したことを検出する。ゲートセンサ74は、遊技球がゲート43を通過したことを検出する。
出力ポート66には、CPU61による制御対象として、第1特別図柄表示部32、第2特別図柄表示部35、第1特別図柄保留表示部36、第2特別図柄保留表示部37、普通図柄表示部44および普通図柄保留表示部45が接続されている。また、出力ポート66には、CPU61による制御対象として、開閉板42を動作させて、大入賞口41を開閉する大入賞口駆動部78と、電動チューリップ34を開閉する電動チューリップ駆動部79とが接続されている。
CPU61は、第1特図保留記憶領域および第2特図保留記憶領域に記憶されている乱数値の個数を常に把握している。そして、CPU61は、第1特図保留記憶領域に記憶されている乱数値の個数(以下「第1特図保留数」という。)と同じ個数の第1特別図柄保留表示部36のランプを点灯させる。また、CPU61は、第2特図保留記憶領域に記憶されている乱数値の個数(以下「第2特図保留数」という。)と同じ個数の第2特別図柄保留表示部37のランプを点灯させる。
第1始動口31への入賞があると、CPU61は、RAM63の第1特図保留記憶領域を参照し、第1特図保留数が3個以下であるか否かを判定する。第1特図保留数が3個以下であれば、CPU61は、第1始動口31への入賞を判定したタイミングで、乱数生成回路64から乱数を取得し、その乱数の値を第1特図保留記憶領域に書き込む。一方、第1特図保留数が4個である場合、CPU61は、乱数を取得しない。
また、第2始動口33への入賞があると、CPU61は、RAM63の第2特図保留記憶領域を参照し、第2特図保留数が3個以下であるか否かを判定する。第2特図保留数が3個以下であれば、CPU61は、第2始動口33への入賞を判定したタイミングで、乱数生成回路64から乱数を取得し、その乱数の値を第2特図保留記憶領域に書き込む。一方、第2特図保留数が4個である場合、CPU61は、乱数を取得しない。
第1特別図柄表示部32における表示図柄の変動中(第1特図変動中)、第2特別図柄表示部35における表示図柄の変動中および大当たり遊技中のいずれでもない状態において、第1特図保留数が1以上であり、第2特図保留数が0である場合、CPU61は、第1特図保留記憶領域に最も先に書き込まれた乱数値を用いて、第1特図抽選を実行する。第1特図抽選では、乱数値が予め定められた第1特図大当たり判定値と一致しているか否かが判定される。乱数値が第1特図大当たり判定値と一致していれば、大当たりと判定され、乱数値が第1特図大当たり判定値と一致していなければ、ハズレと判定される。
また、CPU61は、第1特別図柄表示部32の表示図柄の変動を開始する。そして、図柄変動の後、第1特図抽選の結果が大当たりであった場合には、大当たりを表す第1特図を第1特別図柄表示部32に停止して表示させ、第1特図抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレを表す第1特図を第1特別図柄表示部32に停止して表示させる。パチンコ機1では、第1特図抽選での大当たりを表す第1特図として、3個の第1特図が設定されている。以下、第1特図抽選での大当たりを表す3個の第1特図を「第1特図A」、「第1特図B」および「第1特図C」と表す。
第1特図変動中、第2特図変動中および大当たり遊技中のいずれでもない状態において、第2特図保留数が1以上であれば、第1特図保留数にかかわらず、CPU61は、第2特図保留記憶領域に最も先に書き込まれた乱数値を用いて、第2特図抽選を実行する。第2特図抽選では、乱数値が予め定められた第2特図大当たり判定値と一致しているか否かが判定される。乱数値が第2特図大当たり判定値と一致していれば、大当たりと判定され、乱数値が第2特図大当たり判定値と一致していなければ、ハズレと判定される。
また、CPU61は、第2特別図柄表示部35の表示図柄の変動を開始する。そして、図柄変動の後、第2特図抽選の結果が大当たりであった場合には、大当たりを表す第2特図を第2特別図柄表示部35に停止して表示させ、第2特図抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレを表す第2特図を第2特別図柄表示部35に停止して表示させる。パチンコ機1では、第2特図抽選での大当たりを表す第2特図として、1個の第2特図が設定されている。以下、第2特図抽選での大当たりを表す1個の第2特図を「第2特図C」と表す。
CPU61は、入力ポート65に入力される信号に基づいて、出力ポート66に接続されている制御対象を制御する。また、CPU61は、演出のための制御に必要な信号を演出制御部52に送信する。
演出制御部52には、CPU81、ROM82、RAM83および出力ポート84が備えられている。
ROM82には、各種のプログラムが格納されている。各種のプログラムは、CPU81によって実行される。
RAM83は、CPU81によるプログラムの実行時に、ワークエリアとして使用される。
出力ポート84には、演出画像表示部22と、ロゴ役物23を駆動するロゴ役物駆動部85と、リング役物24を駆動するリング役物駆動部86とが接続されている。
CPU81は、主制御部51から入力される信号に基づいて、演出画像表示部22を制御し、演出画像表示部22に演出画像などを表示させる。また、CPU81は、主制御部51から入力される信号に基づいて、ロゴ役物駆動部85およびリング役物駆動部86を制御して、ロゴ役物23およびリング役物24を動作させる。
なお、図4には、要部のみが示されており、たとえば、球発射装置や各種ランプなどの図示が省略されている。
図5は、大当たり遊技中に実行される処理の流れを示すフローチャートである。図6Aおよび図6Bは、大入賞口41の開閉態様について説明するための図である。
大当たり遊技の開始に伴って、主制御部51のCPU61は、図5に示される処理を開始する。
CPU61は、まず、大入賞口41の開閉態様を決定する(ステップS1)。
第1特別図柄表示部32に第1特図Aが表示された場合、図6Aに示されるように、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜4ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定され、第5〜16ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が0.2秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限(最大カウント数)が10個に設定される。28秒間は、大入賞口41への入賞の数が10個に到達するのに十分な長さであり、0.2秒間は、大入賞口41への入賞が困難な長さである。
第1特別図柄表示部32に第1特図Bが表示された場合、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜6ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定され、第7〜16ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が0.2秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限(最大カウント数)が10個に設定される。
第1特別図柄表示部32に第1特図Cが表示された場合、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜16ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限(最大カウント数)が10個に設定される。
第1特別図柄表示部32に第1特図A、第1特図Bおよび第1特図Cのいずれが表示されるかは、第1特図抽選で決定される。すなわち、第1特図抽選に使用される第1特図大当たり判定値には、第1特図Aに係る判定値、第1特図Bに係る判定値および第1特図Cに係る判定値が含まれる。そして、CPU61は、第1特図抽選において、乱数値が第1特図Aに係る判定値と一致した場合には、第1特別図柄表示部32に第1特図Aを表示させることを決定する。また、乱数値が第1特図Bに係る判定値と一致した場合には、第1特別図柄表示部32に第1特図Bを表示させることを決定し、乱数値が第1特図Cに係る判定値と一致した場合には、第1特別図柄表示部32に第1特図Cを表示させることを決定する。第1特図Aに係る判定値の個数は、第1特図大当たり判定値の個数の40%を占め、第1特図Bに係る判定値の個数は、第1特図大当たり判定値の個数の10%を占め、第1特図Cに係る判定値の個数は、第1特図大当たり判定値の個数の50%を占める。
第2特別図柄表示部35に第2特図Cが表示された場合、図6Bに示されるように、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜16ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限(最大カウント数)が10個に設定される。
次いで、CPU61は、大入賞口駆動部78を制御して、大入賞口41を開放させる(ステップS2)。大入賞口41の開放により、1ラウンドの開始となる。
そして、CPU61は、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したか否かを繰り返し調べる(ステップS3)。
遊技球が特定領域411を通過すると(ステップS3のYES)、CPU61は、確変移行抽選を実行する(ステップS4)。確変移行抽選に当選すると、CPU61は、大当たり遊技の終了後の遊技状態を通常状態よりも第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行することを決定する。確変移行抽選の当選確率は、一定の確率、たとえば、1/100に設定されている。
確変移行抽選の実行後、CPU61は、その確変移行抽選の結果を演出制御部52に通知する(ステップS5)。演出制御部52のCPU81は、確変移行抽選の結果に基づいて、演出画像表示部22に演出画像を表示させる。
また、CPU61は、大入賞口41への入賞に対して、予め定める個数(たとえば、15個)の遊技球を賞球として払い出す(ステップS6)。
大入賞口41の開放後、CPU61は、その開放から最大開放時間が経過したか、および、大入賞口41への入賞数が最大カウント数に達したか否かを繰り返し調べる(ステップS7)。
そして、大入賞口41の開放から最大開放時間が経過するか、または、大入賞口41への入賞数が最大カウント数に達すると(ステップS7のYES)、大入賞口駆動部78を制御して、大入賞口41を閉塞させる(ステップS8)。
その後、CPU61は、実行中のラウンドが最終ラウンド(第16ラウンド)であるか否かを判定する(ステップS9)。
実行中のラウンドが最終ラウンドでなければ(ステップS9のNO)、CPU61は、大入賞口41を開放させて(ステップS2)、次のラウンドを開始する。
ラウンドが進み、CPU61は、最終ラウンドで大入賞口41を閉塞させると、実行中のラウンドが最終ラウンドであると判定し(ステップS9のYES)、大当たり遊技を終了する。
大当たり遊技中に実行された確変移行抽選の少なくとも1つに当選していた場合、大当たり遊技の終了後、遊技状態が確変状態かつ時短状態に移行する。
確変状態における第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率は、たとえば、1/109.0に設定されている。確変状態は、大当り遊技の終了後、第1特別図柄表示部32に第1特図が表示された回数および第2特別図柄表示部35に第2特図が表示された回数の合計が予め定める確変回数(160回)に達するまで継続する。
時短状態では、非時短状態と比較して、普通図柄抽選の当選確率が高く、かつ、電動チューリップ34が長い時間開放される。そのため、時短状態では、非時短状態と比較して、第2始動口33への入賞を容易に得ることができる。確変状態かつ時短状態に移行した場合、時短状態は、確変状態が終了するまで継続する。
確変状態が終了すると、時短状態がともに終了し、遊技状態は、確変状態かつ時短状態から非確変状態かつ非時短状態である通常状態に移行する。
一方、大当たり遊技中に実行された確変移行抽選のすべてがハズレであった場合、大当たり遊技の終了後、遊技状態が非確変状態かつ時短状態に移行する。
非確変状態(通常状態)における第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率は、たとえば、1/399.6に設定されている。
非確変状態かつ時短状態に移行した場合、時短状態は、第1特別図柄表示部32に第1特図が表示された回数および第2特別図柄表示部35に第2特図が表示された回数の合計が予め定める確変回数(100回)に達するまで継続する。
時短状態が終了すると、遊技状態は、非確変状態かつ時短状態から非確変状態かつ非時短状態である通常状態に移行する。
図7は、大当たり遊技の各ラウンドの開始時に演出画像表示部22に表示される演出画像の一例である。
大当たり遊技の各ラウンドが開始されて、大入賞口41に遊技球が入り始めると、演出画像表示部22に、モンスターおよび戦車が登場し、戦車からモンスターへの弾の発射が開始される内容の演出画像が表示される。また、大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定されたラウンドでは、演出画像表示部22に、たとえば、戦車からモンスターに10発の弾が発射されることを報知するメッセージが表示される。
図8は、大当たり遊技の各ラウンドの途中で演出画像表示部22に表示される演出画像の一例である。
演出画像表示部22には、図7に示される演出画像の表示後、図8に示されるように、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したことに応答して、戦車からモンスターに1発の弾が発射される内容の演出画像が表示される。通常、大入賞口41に遊技球が次々と連続して入り、その遊技球が特定領域411を次々と通過するので、演出画像表示部22に表示される演出画像は、戦車からモンスターに10発の弾が連続して発射される内容となる。
図9は、確変移行抽選に当選した場合に演出画像表示部22に表示される演出画像の一例である。
大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定されたラウンドでは、10回の確変移行抽選が実行される。10回の確変移行抽選のいずれか少なくとも1回で当選が出ると、そのラウンドの終了後、演出画像表示部22に、戦車からの弾がモンスターに命中して、モンスターが倒れる内容の演出画像が表示される。この演出画像の表示により、遊技者は、確変移行抽選に当選したことを知り、大当たり遊技の終了後に確変状態に移行することに喜ぶ。
図10は、確変移行抽選に当選しなかった場合に演出画像表示部22に表示される演出画像の一例である。
10回の確変移行抽選のすべてがハズレであった場合、そのラウンドの終了後には、演出画像表示部22に、モンスターからの反撃によって、戦車が転倒する内容の演出画像が表示される。この演出画像の表示により、遊技者は、確変移行抽選のすべてがハズレであったことを知る。
以上のように、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したことを契機に、確変移行抽選が実行される。確変移行抽選に当選した場合、大当たり遊技の終了後、遊技状態が通常状態よりも第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行する。そのため、第1特図抽選および第2特図抽選の結果にかかわらず、大当たり遊技中、遊技者に確変状態への移行を期待させることができる。
第1特図A、第1特図B、第1特図Cおよび第2特図Cに応じて、大入賞口41の開閉態様(最大開放時間)が設定されている。大入賞口41の最大開放時間により、大入賞口41への入賞の難易度が異なる。すなわち、大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定されたラウンドでは、大入賞口41への入賞が容易であり、大入賞口41の最大開放時間が0.2秒間に設定されたラウンドでは、大入賞口41への入賞が困難であり、大入賞口41への入賞が得られない。
第1特別図柄表示部32に第1特図Aが表示された場合、第5ラウンド以降は、大入賞口41への入賞が得られず、遊技球が特定領域411を通過しないので、確変移行抽選は、第1〜4ラウンドで実行されることになる。第1〜4ラウンドの各ラウンドでは、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、40回実行される。そのため、確変移行抽選の当選確率が1/100に設定されている場合、大当たり遊技の終了後の確変状態への移行の期待値(確変移行期待値)は、33.10%となる。
第1特別図柄表示部32に第1特図Bが表示された場合、第7ラウンド以降は、大入賞口41への入賞が得られず、遊技球が特定領域411を通過しないので、確変移行抽選は、第1〜6ラウンドで実行されることになる。第1〜6ラウンドの各ラウンドでは、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、60回実行される。そのため、確変移行抽選の当選確率が1/100に設定されている場合、確変移行期待値は、45.28%となる。
第1特別図柄表示部32に第1特図Cが表示された場合および第2特別図柄表示部35に第2特図Cが表示された場合、第1〜16ラウンドの各ラウンドにおいて、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、160回実行される。そのため、確変移行抽選の当選確率が1/100に設定されている場合、確変移行期待値は、79.97%となる。
このように、大入賞口41への入賞の数が増えるほど、確変移行期待値が高くなるという、新たなゲーム性を大当たり遊技に付与することができる。
また、大入賞口41への入賞の難易度は、第1特図A、第1特図B、第1特図Cおよび第2特図Cに応じて設定されるので、最大で4つの異なる確変移行期待値を設定することができる。よって、大当たり遊技のゲーム性にバリエーションを持たせることができる。
なお、第1特図抽選で大当たりが出た場合の確変移行期待値は、57.76%となるのに対し、第2特図抽選で大当たりが出た場合の確変移行期待値は、79.97%となる。したがって、第2特図抽選で大当たりが出ると、第1特図抽選で大当たりが出た場合よりも、確変状態の移行への大きな期待感を遊技者に持たせることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
図11は、大当たり遊技中に実行される処理の変形例について説明するためのフローチャートである。
大当たり遊技の開始に伴って、主制御部51のCPU61は、図5に示される処理に代えて、図11に示される処理を開始してもよい。
図11に示される処理では、CPU61は、大入賞口41の開閉態様を決定する(ステップS11)。その決定手法は、図5に示されるステップS1での決定手法と同じである。
大入賞口41の開閉態様の決定後、CPU61は、大入賞口駆動部78を制御して、大入賞口41を開放させる(ステップS12)。大入賞口41の開放により、1ラウンドの開始となる。
そして、CPU61は、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したか否かを繰り返し調べる(ステップS13)。
遊技球が特定領域411を通過すると(ステップS13のYES)、CPU61は、確変移行抽選を実行する(ステップS14)。確変移行抽選に当選すると、CPU61は、大当たり遊技の終了後の遊技状態を通常状態よりも第1特図抽選および第2特図抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行することを決定する。確変移行抽選の当選確率は、一定の確率、たとえば、1/100に設定されている。
確変移行抽選の実行後、CPU61は、大入賞口41への入賞に対して、予め定める個数(たとえば、15個)の遊技球を賞球として払い出す(ステップS15)。
大入賞口41の開放後、CPU61は、その開放から最大開放時間が経過したか、および、大入賞口41への入賞数が最大カウント数に達したか否かを繰り返し調べる(ステップS16)。
大入賞口41の開放から最大開放時間が経過するか、または、大入賞口41への入賞数が最大カウント数に達すると(ステップS16のYES)、大入賞口駆動部78を制御して、大入賞口41を閉塞させる(ステップS17)。
また、CPU61は、大入賞口41を閉塞するまでのラウンド中に実行した確変移行抽選での当選の有無を確認する。そして、その確認した確変移行抽選での当選の有無を抽選結果として演出制御部52に通知する(ステップS18)。演出制御部52のCPU81は、確変移行抽選の結果に基づいて、演出画像表示部22に演出画像を表示させる。
その後、CPU61は、実行中のラウンドが最終ラウンド(第16ラウンド)であるか否かを判定する(ステップS19)。
実行中のラウンドが最終ラウンドでなければ(ステップS19のNO)、CPU61は、大入賞口41を開放させて(ステップS12)、次のラウンドを開始する。
ラウンドが進み、CPU61は、最終ラウンドで大入賞口41を閉塞させると、実行中のラウンドが最終ラウンドであると判定し(ステップS19のYES)、大当たり遊技を終了する。
図11に示される処理が実行される場合、大当たり遊技の各ラウンドが開始されると、演出画像表示部22に、図7に示される演出画像が表示される。その後、演出画像表示部22には、図8に示されるように、戦車からモンスターに10発の弾が連続して発射される内容の演出画像が表示される。この演出画像において、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過したタイミングと戦車からモンスターに弾が発射されるタイミングとは、必ずしも一致していない。そして、ラウンドの終了後、そのラウンド中に実行した確変移行抽選での当選があったことがCPU61から演出制御部52に通知された場合には、演出画像表示部22に、図9に示される演出画像が表示される。一方、ラウンドの終了後、そのラウンド中に実行した確変移行抽選での当選がなかったことがCPU61から演出制御部52に通知された場合には、演出画像表示部22に、図10に示される演出画像が表示される。
なお、図5に示される処理および図11に示される処理のいずれが実行される場合であっても、確変移行抽選に当選した旨を報知する演出画像(たとえば、図9に示される演出画像)が表示された後は、大当たり遊技の終了までの各ラウンドにおいて、図7および8に示される演出画像と内容の異なる演出画像、たとえば、確変移行が確定していることを遊技者が認識できるような内容の演出画像が表示されてもよい。
また、図5に示される処理および図11に示される処理のいずれが実行される場合であっても、大当たり遊技の終了後、つまり第16ラウンドが終了した後、演出画像表示部22に、確変移行抽選に当選した旨を報知する演出画像(たとえば、図9に示される演出画像)または確変移行抽選のすべてがハズレであった旨を報知する演出画像(たとえば、図10に示される演出画像)が表示されてもよい。
図5に示される処理が実行される場合、遊技球が大入賞口41内の特定領域411を通過するごとに、たとえば、図8に示される演出画像で戦車から発射される弾がモンスターに当たるごとに、確変移行抽選の結果が当選であれば、その当選を報知する演出画像(たとえば、図9に示される演出画像)が演出画像表示部22に表示され、確変移行抽選の結果がハズレであれば、そのハズレを報知する演出画像(たとえば、図10に示される演出画像)が表示されてもよい。
また、前述の実施形態では、確変移行抽選の当選確率が一定の確率に設定されているとしたが、第1特図A、第1特図B、第1特図Cおよび第2特図Cに応じて、確変移行抽選の当選確率が設定されてもよい。
第1特別図柄表示部32に第1特図Aが表示された場合、たとえば、図12Aに示されるように、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜13ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定され、第14〜16ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が0.2秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限が10個に設定される。そして、確変移行抽選の当選確率が1/1000に設定される。
この場合、第14ラウンド以降は、大入賞口41への入賞が得られず、遊技球が特定領域411を通過しないので、確変移行抽選は、第1〜13ラウンドで実行されることになる。第1〜13ラウンドの各ラウンドでは、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、130回実行される。確変移行抽選の当選確率が1/1000に設定されているので、確変移行期待値は、12.20%となる。
第1特別図柄表示部32に第1特図Bが表示された場合、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜14ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定され、第15,16ラウンドの各ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が0.2秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限が10個に設定される。そして、確変移行抽選の当選確率が1/500に設定される。
この場合、第15ラウンド以降は、大入賞口41への入賞が得られず、遊技球が特定領域411を通過しないので、確変移行抽選は、第1〜14ラウンドで実行されることになる。第1〜14ラウンドの各ラウンドでは、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、140回実行される。確変移行抽選の当選確率が1/500に設定されているので、確変移行期待値は、24.44%となる。
第1特別図柄表示部32に第1特図Cが表示された場合および第2特別図柄表示部35に第2特図Cが表示された場合、図12Aおよび図12Bに示されるように、大当たり遊技の最大継続ラウンド数が16ラウンドに設定される。そして、第1〜16ラウンドにおける大入賞口41の最大開放時間が28秒間に設定される。また、各ラウンドにおける大入賞口41への入賞数の上限が10個に設定される。そして、確変移行抽選の当選確率が1/30に設定される。
この場合、第1〜16ラウンドの各ラウンドにおいて、大入賞口41への10個の入賞をほぼ確実に得ることができるので、確変移行抽選は、160回実行される。確変移行抽選の当選確率が1/30に設定されているので、確変移行期待値は、99.56%となる。
このように、確変移行抽選の当選確率が第1特図A、第1特図B、第1特図Cおよび第2特図Cに応じて設定される場合、その当選確率によっても、確変移行期待値を変更することができる。その結果、より多彩な大当たり遊技の設定が可能となり、大当たり遊技の興趣のさらなる増大を図ることができる。
なお、第1特図抽選で大当たりが出た場合の確変移行期待値は、57.10%となるのに対し、第2特図抽選で大当たりが出た場合の確変移行期待値は、99.56%となる。したがって、第2特図抽選で大当たりが出ると、第1特図抽選で大当たりが出た場合よりも、確変状態の移行への大きな期待感を遊技者に持たせることができる。
第1特図抽選での大当たりを表す第1特図として、第1特図A、第1特図Bおよび第1特図Cの3個の第1特図が設定されているとしたが、第1特図抽選での大当たりを表す第1特図の個数は、1個または2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
また、第2特図抽選での大当たりを表す第2特図として、1個の第2特図Cが設定されているとしたが、第2特図抽選での大当たりを表す第2特図の個数は、2個以上であってもよい。
大入賞口41内に入った遊技球の全部が特定領域411を通過する構成を取り上げたが、大入賞口41内において、遊技球が特定領域411を通過する遊技球と特定領域411を通過しない遊技球とに振り分けられる構成が採用されてもよい。この場合、大入賞口センサ73は、大入賞口41内に入った遊技球の全部を検出可能な位置に配置され、大入賞口センサ73とは別に、特定領域411を通過する遊技球を検出するセンサが設けられるとよい。また、大入賞口41内に可動物が設けられ、その可動物の動作により、特定領域411への入球の難易度を変更する構成が採用されてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 パチンコ機
31 第1始動口(始動口)
32 第1特別図柄表示部(特別図柄表示装置)
33 第2始動口(始動口)
35 第2特別図柄表示部(特別図柄表示装置)
41 大入賞口
51 主制御部(別図柄抽選実行手段、特別図柄抽選結果報知手段、大当たり遊技実行手段、入賞難易度設定手段、確変移行手段)
52 演出制御部(確変移行抽選結果報知手段)
411 特定領域

Claims (5)

  1. 始動口と、
    大入賞口と、
    特別図柄表示装置と、
    前記始動口への入賞を契機に、特別図柄抽選を実行する特別図柄抽選実行手段と、
    前記特別図柄表示装置に特別図柄を表示させて、その特別図柄の態様により前記特別図柄抽選の結果を報知する特別図柄抽選結果報知手段と、
    前記特別図柄抽選で大当たりが引き当てられた場合に、前記大入賞口が複数回開放される大当たり遊技を実行する大当たり遊技実行手段と、
    前記大入賞口への入賞の難易度を前記特別図柄表示装置に表示された特別図柄に応じて設定する入賞難易度設定手段と、
    前記大入賞口内の特定領域への入球を契機に、確変移行抽選を実行する確変移行抽選実行手段と、
    前記確変移行抽選に当選した場合に、前記大当たり遊技の終了後、遊技状態を通常状態よりも前記特別図柄抽選での大当たり確率が高い確変状態に移行させる確変移行手段とを含むことを特徴とする、パチンコ機。
  2. 前記確変移行抽選の当選確率が一定であることを特徴とする、請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 前記確変移行抽選の当選確率を前記特別図柄表示装置に表示された特別図柄に応じて設定する当選確率設定手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のパチンコ機。
  4. 前記確変移行抽選の結果を報知する確変移行抽選結果報知手段と、
    前記確変移行抽選の実行ごとに、当該確変移行抽選の結果を前記確変移行抽選結果報知手段に送信する結果送信手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ機。
  5. 前記大当たり遊技実行手段は、前記大当たり遊技において、所定の最大開放時間の経過または所定数の遊技球が前記大入賞口に入るまでの前記大入賞口の開放を1ラウンドとして、複数のラウンドを実行し、
    前記確変移行抽選の結果を報知する確変移行抽選結果報知手段と、
    前記大当たり遊技の各ラウンドの終了時に、当該ラウンド中に前記確変移行抽選に当選したか否かを前記確変移行抽選結果報知手段に送信する結果送信手段とをさらに含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパチンコ機。
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