JP6216363B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
演出用可動役物装置は、通常の予告演出などの他に、例えば特別遊技に当選したか否かを遊技者に報知する当落演出や当選した特別遊技が遊技者に有利な特別遊技にあたかも昇格したかのように見せる昇格演出等において利用されている。
先行技術文献として、特許文献1には、演出用可動役物装置の動作に同期させて画像表示部への画像表示を行うなど、複数の演出を組み合わせた演出を行うことができるパチンコ遊技機が開示されている。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、可動体を用いた新たな遊技演出を実行可能な遊技機を提供することを目的とする。
第1の形態の遊技機は、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技/確変遊技)とするか否かの特別遊技状態判定を行う判定手段(遊技制御基板211のCPU212)と、前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段(遊技制御基板211のCPU212)と、所定の演出を実行する演出制御手段(演出制御基板221のCPU222及び画像制御基板231のCPU232)と、所定の動作を行うことが可能な可動体(例えば可動体51、顔ギミック61)の制御を行う可動体制御手段(ランプ制御基板241のCPU242)と、を備え、前記特別遊技状態には、第1の特別遊技状態(8R大当たり/通常大当たり)と、該第1の特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2の特別遊技状態(16R大当たり/確変大当たり)と、があり、前記演出制御手段は、前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態となることを示唆する演出であって前記第1の特別遊技状態及び前記第2の特別遊技状態の何れにもなる可能性があることを示唆する特定演出(図柄揃い演出)を実行可能であり、前記可動体制御手段は、前記特定演出が実行される際に、所定の動作態様で前記可動体を動作させる第1制御を行うことが可能であり、前記第1制御を行った後、前記第2の特別遊技状態となることを示唆する動作態様であって前記所定の動作態様と同じ動作態様で前記可動体を動作させる第2制御を行うことが可能であることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ機の構成を示した正面図である。図2は、図1に示した本実施形態に係る遊技機に搭載されている遊技盤の正面図である。図3は、図1、図2に示した遊技盤に搭載されている大入賞口の構成を示した図である。図4、図5は、図1、図2に示した遊技盤に搭載されている演出用可動役物装置の動作説明図である。
ガラス枠310は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域3を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
また、ガラス枠310には、回動操作されることにより遊技領域3に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル311と、図1には示していない音声出力装置(スピーカ)312(図6参照)と、複数のランプを有する上下の演出用照明装置313a、313bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン314と、左右の演出用可動照明装置320L、320Rが設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、ガラス枠310の左上隅及び右上隅に設けられている。演出用可動照明装置320L、320Rは、図示しない可動照明部を備えており、図1に示す可動照明部を収納(閉塞)した状態から図示しない可動照明部を開放(突出)した状態に自動的に変動させることができるように構成されている。
球皿部は、操作ハンドル311の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有しており、遊技者が操作ハンドル311を回動させると、球皿部の遊技球が遊技領域3に発射される。
遊技領域3に発射された遊技球は、レール5a、5b間を上昇して球戻り防止片5cを超えると、遊技領域3に到達し、その後、遊技領域3内を落下する。このとき、遊技領域3に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
受皿ユニット315の上面には、一般的にチャンスボタンと呼ばれる演出ボタン314が配置されている。演出ボタン314の操作は、演出ボタン314に設けられている演出ボタンSW314a(図6参照)により検出される。
図1、図2において、遊技盤2の遊技領域3の中央には、開口部3Aが形成されており、開口部3Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える枠部6が設けられている。この枠部6の略中央部分(開放部)であって遊技盤2の背面側には、液晶表示装置等からなるメイン画像表示装置7が設けられている。
第1始動口13には、遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ(SW)13a(図6参照)が設けられており、この第1始動口SW13aにおいて、遊技球の入球が検出されると、後述する大当たり判定用乱数値等の遊技用乱数値が取得され、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たり抽選」という)等が行われる。
また、第1始動口SW13aにおいて、遊技球の入球が検出された場合には、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2始動口SW14aにおいて、遊技球の入球が検出された場合も所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲートSW15a(図6参照)が設けられており、このゲートSW15aにおいて、遊技球の通過が検出されると、普通図柄判定用乱数値が取得され、後述する「普通図柄の当たり抽選」が行われる。
図3に示すように大入賞口16の内部には、入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが設けられており、大入賞口SW16aにおいて遊技球の入賞が検出されると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
また、大入賞口16の内部には、大入賞口SW16aを通過した遊技球を特定領域(Vアタッカー)18aまたは非特定領域(ハズレ領域)18bに振り分ける振分部材17が設けられており、図3(b)に示すように、振分部材17が可動状態のときは遊技球PをVアタッカー18aに誘導する一方、図3(c)に示すように、振分部材17が非可動状態のときは、遊技球Pをハズレ領域18bに誘導する。
なお、Vアタッカー18a及びハズレ領域18bを通過した遊技球は、遊技盤2の外部へ排出される。
VアタッカーSW18cにおいて、遊技球の通過が検出された場合は、大当たり遊技終了後から所定期間、例えば特別図柄が所定回数(100回)変動する迄の期間、遊技者に有利な確変遊技状態(高確率時短遊技状態)へ移行する。
さらに、遊技領域3の最下部には、一般入賞口19、第1始動口13、第2始動口14、大入賞口16のいずれにも入球しなかった遊技球を遊技領域3から排出するためのアウト口29が設けられている。
この表示領域9には、後述する第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するためのものである。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するためのものである。
本実施形態に係る遊技機1では、大当たり遊技として大入賞口16の開閉扉16bを開放するラウンド遊技(R)を所定ラウンド行う。
大当たりにおけるラウンド遊技回数は、ラウンド回数表示器26により表示される。なお、本実施形態の遊技機1では、大当たり遊技が複数種類設けられており、その詳細については後述する。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、遊技球がゲート15を通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この普通図柄の抽選結果についても、遊技球がゲート15を通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄を停止表示させて、遊技者に抽選結果を報知するようにしている。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数が4個に設定され、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
さらに、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
図4に示す第1の演出用可動役物装置50は、2つの可動体51、51と、各可動体51、51を駆動する図示しない駆動機構と、により構成される。
各可動体51、51は、枠部6の左右裏側に退避した初期位置(第2位置)と表示画面7aの前方に突出した中央位置(第1位置)との間を進退可能に構成されている。
また、各可動体51、51には、第1の演出用役物ランプとして多数の可動体ランプ55が設けられている。
可動体ランプ55は、例えばフルカラーLEDにより構成され、可動体51、51の駆動に連動させて任意の色で点灯又は点滅させることが可能に構成されている。
顔ギミック61は、枠部6の上縁部の上方であって表示画面7aの前方に配置されている。
顔ギミック61は、表示画面7aの中央最上部にある初期位置(第2位置)と表示画面7aの中央部寄りに下降した中央位置(第1位置)との間を進退可能に構成されている。
また、顔ギミック61の額部分には、第2の演出用役物ランプとしてビームランプ(可動体ランプ)65が設けられている。
ビームランプ65は、例えばフルカラーLEDにより構成され、顔ギミック61の駆動に連動させて、或いは顔ギミック61の駆動に関わらず、任意の色で点灯又は点滅させることが可能に構成されている。
図6は、本実施形態に係る遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図6に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板211が設けられている。また副制御基板として、演出制御基板221、画像制御基板231、ランプ制御基板241、払出制御基板251等が設けられている。
遊技制御基板211は、CPU212、ROM213、及びRAM214等を有し、当該遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板211には、第1始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、第2始動口14内に設けられた第2始動口SW14a、第2始動口14の可動片14bを開閉動作させるための第2始動口ソレノイド(SOL)14c、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16a、大入賞口16の開閉扉16bを開閉動作させるための大入賞口ソレノイド(SOL)16c、振分部材17を動作させるための振分部材SOL17a、大入賞口16内の特定領域(Vアタッカー)18aに設けられた特定領域SW(VアタッカーSW)18c、一般入賞口19内に設けられた一般入賞口SW19a等が接続されている。
第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が当たりに当選したか否かを表示する。また、普通図柄表示装置22は、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
なお、本実施形態に係る遊技機1では、第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24に第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されているものとする。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
演出制御基板221は、CPU222、ROM223、RAM224、RTC(リアルタイムクロック)225等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板221には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板231、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板241、及び演出ボタンSW314aが接続されている。
画像制御基板231は、CPU232、ROM233、CGROM234、RAM235等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板231には、メイン画像表示装置7及びサブ画像表示装置30と、音声出力装置(スピーカ)312とが接続されている。
CGROM234は、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、各種画像データ及び音声データ等を記憶している。
音声出力装置312は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行う。
また、払出制御基板251には、枠用外部情報端子基板270が接続されている。
盤用外部情報端子基板260は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
また、枠用外部情報端子基板270は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
次に、本実施形態の遊技機1の主制御基板である遊技制御基板211が実行する各種処理について説明する。
図7は、遊技機1の遊技制御基板211において用いられる各種判定用テーブルを示した図であり、(a)は大当たり判定用テーブル、(b)は大当たり図柄判定用テーブル、(c)はリーチ判定用テーブル、(d)は普通図柄判定用テーブルの一例をそれぞれ示した図である。
遊技制御基板211では、図7(a)に示す大当たり判定用テーブルと図7(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルとにより特別図柄が決定され、図7(d)に示す普通図柄判定用テーブルにより普通図柄が決定される。
図7(a)に示す大当たり判定用テーブルの場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)のときは、大当たりの割合が1/400に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態のときは、大当たりの割合が例えば低確率遊技状態の10倍である10/400に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。
図7(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルにおいて、第1大当たり〜第4大当たりが選択される割合、及び大当たり図柄判定用乱数値は、図7(b)に示す通りであり、第1始動口13に入球した遊技球が大当たりに当選した場合、45/100(45%)の割合で第1大当たりが選択され、55/100(55%)の割合で第2大当たりが選択される。一方、第2始動口14に入球した遊技球が大当たりに当選した場合、20/100(20%)の割合で第2大当たりが選択され、20/100(20%)の割合で第3大当たりが選択され、60/100(60%)の割合で第4大当たりが選択される。
第1大当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が比較的長く(例えば8R)、相応の出球の払い出しが期待できる大当たりとされる。また、第1大当たりでは、Vアタッカー18aの開放態様がショート開放とされる。Vアタッカー18aのショート開放は、例えば大入賞口16が開放状態となる開放期間若しくはその前後期間において、Vアタッカー18aの振分部材17を極めて短時間(例えば0.1秒)開放する動作であり、大入賞口16に入賞した遊技球がVアタッカー18aを通過することはほぼ不可能とされる。大入賞口16に入賞した遊技球がVアタッカー18aを通過しなかった場合(VアタッカーSW18cにおいて検出されなかった場合)、大当たり遊技終了後の遊技状態は、通常遊技状態(低確率非時短遊技状態)となる。このため、第1大当たり遊技終了後は、通常遊技状態となる可能性が極めて高い。
このため、本明細書では第1大当たりのことを「8R通常大当たり」と呼ぶことがある。
このため、本明細書では第2大当たりのことを「8R確変大当たり」と呼ぶことがある。
具体的には、遊技球がゲート15を通過することを条件に行われる普通図柄の変動時間が非時短遊技状態の場合に比べて短く設定され、かつ、第2始動口14の総開放時間が非時短遊技状態の場合に比べて長い遊技状態をいう。
また、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも普通図柄が当たりに当選する確率が高くなるように構成されている。
したがって、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも遊技球がゲート15を通過する限りにおいて、第2始動口14の可動片14bが開状態となる第2の態様に制御され易くなる。
よって、確変遊技状態(高確率時短遊技状態)では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となり、通常遊技状態などの非時短遊技状態のときと比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
なお、普通図柄が当たりに当選する確率は、非時短遊技状態および時短遊技状態のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
一方、大当たり後の遊技状態という観点からすれば、大当たり遊技後の遊技状態が通常遊技状態となる第1大当たりが最も不利であり、この第1大当たりより遊技者に有利なのが大当たり遊技後の遊技状態が確変遊技状態となる第2大当たり〜第4大当たりとされる。
図7(d)に示す普通図柄判定用テーブルでは、時短フラグがOFFとなる非時短遊技状態のときは、取得された普通図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定される。一方、時短フラグがONとなる時短遊技状態のときは、取得された普通図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定される。
なお、遊技球が第2始動口14に入球して第2始動口SW14aを通過した場合も特別図柄の始動条件が成立する。そして、この場合もCPU212は、上記と同様の処理を実行する。
具体的には、図7(a)に示した大当たり判定用テーブルを利用して、取得した大当たり判定用乱数値が大当たりに当選しているか否かの判定を行い、大当たりに当選していると判定した場合は、図7(b)に示した大当たり図柄判定用テーブルと、取得した大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて、特別図柄を所定の大当たり図柄に決定する。なお、大当たりに当選していないと判定した場合は、特別図柄をハズレ図柄に決定する。
この後、CPU212は、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21において第1特別図柄または第2特別図柄の変動を開始させる処理を実行する。
なお、遊技制御基板211が演出制御基板221に対して送信する変動開始コマンドには、上記した特別図柄の変動時間を示す変動パターン指定コマンド、大当たりの判定結果を示す大当たりコマンド、大当たり図柄を示す大当たり図柄コマンド、リーチの判定結果を示すリーチ判定コマンド、現在の遊技状態を示す遊技状態コマンド等が含まれる。
なお、演出制御基板221は、変動開始コマンドに含まれる変動パターン指定コマンドから特別図柄の変動が停止するタイミングを認識できるため、遊技制御基板211のCPU212は、必ずしも演出制御基板221に対して、変動停止コマンドを送信する処理を実行する必要はない。
また、各ラウンドのラウンド遊技終了時に、演出制御基板221に対して、ラウンド遊技終了コマンドを送信する処理を実行する。
具体的には、大入賞口16の開閉扉16bが開放状態にあるときに振分ソレノイド17aを作動させるようにしている。
このように構成すると、第2大当たり〜第4大当たりの何れかに当選した場合は、遊技者が大入賞口16を狙って遊技球を発射するだけで、遊技球がVアタッカー18aを通過するので、大当たり遊技終了後、確変遊技を付与することができる。
具体的には、大入賞口16の開閉扉16bが閉止しているときに振分ソレノイド17aを作動させるようにしている。
このように構成すると、第1大当たりに当選した場合は、遊技者が大入賞口16を狙って遊技球を発射したとしても、遊技球がVアタッカー18aを通過しないので、大当たり遊技終了後に確変遊技が付与されることがない。
また、CPU212は、大当たり遊技終了時、演出制御基板221に対して、大当たりのエンディングを告げるエンディングコマンドを送信する処理を実行する。
確変遊技状態中は、第2始動口14への遊技球の入球率が通常遊技状態より高くなるため、遊技者は第2始動口14を狙って遊技を行うことで、通常遊技状態に比べて遊技効率を大幅に高めることできる。
確変遊技は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば100回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
次に、図9を参照して、メイン画像表示装置7に表示される装飾図柄について説明する。
図9は、メイン画像表示装置7に表示される演出図柄の図柄配列を示した図である。
この図9に示す図柄配列は、演出図柄8の図柄番号が「1」〜「9」の9つの番号で構成され、それぞれの図柄番号「1」〜「9」に演出図柄画像が対応付けられている。
演出図柄8の画像データ自体は、画像制御基板231のCGROM234に記憶され、図9に示す図柄配列の図柄番号「1」〜「9」に、CGROM234に記憶された演出図柄画像のアドレス等を対応付けられている。
このため、演出図柄8の変動表示を行うときには、図柄番号「1」から「9」の順番に図柄番号に対応する演出図柄8をメイン画像表示装置7の表示画面7aに変動表示させていく。
演出図柄8は、偶数数字であって通常遊技状態の時は青色、確変遊技状態の時は赤色で描画されている偶数図柄と、奇数数字であって遊技状態に関わらず赤色で描画されている奇数図柄とからなる。
これに対して、例えば通常遊技状態のときに第1始動口13に入球した遊技球が第2大当たりに当選した場合は、大当たり当選を示唆する特定演出として、上記同様、メイン画像表示装置7の表示画面7aに同一図柄揃いの演出図柄8を停止表示させるようにする。その際、同一図柄揃いで停止表示させる演出図柄8として、「7」の数字図柄を除く奇数図柄を選択するようにしている。
また、例えば確変遊技状態のときに第2始動口14に入球した遊技球が第3大当たりに当選した場合は、大当たり当選を示唆する特定演出として、メイン画像表示装置7の表示画面7aに同一図柄揃いで停止表示させる演出図柄8として、偶数図柄を選択するようにしている。
また、例えば確変遊技状態のときに第2始動口14に入球した遊技球が第4大当たりに当選した場合は、大当たり当選を示唆する特定演出として、メイン画像表示装置7の表示画面7aに同一図柄揃いで停止表示させる演出図柄8として、「7」の数字図柄を選択するようにしている。
次に、本実施形態の遊技機1のサブ制御基板が実行する各種処理について説明する。
[タイマ割込処理]
図10は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。なお、図10に示すタイマ割込処理は、演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。また、タイマ割込処理は、所定の周期(4ms)毎に実行される。
図11は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS701において、遊技制御基板211から送信されてくる保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS702において、保留数増加コマンドを設定する保留数増加コマンド設定処理を実行する。
保留数増加コマンド設定処理では、受信した保留数増加コマンドに基づいて、演出制御基板221のRAM224に保留個数を記憶すると共に、メイン画像表示装置7の表示画面7aに図示しない保留アイコンを表示させるための処理を実行する。
一方、ステップS701において、保留数増加コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS702の保留数増加コマンド設定処理を実行することなくステップS703に移行する。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを画像制御基板231やランプ制御基板241に対して送信するために、RAM224の所定領域にセットする処理などがある。
ステップS705において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS707に移行する。
ステップS707において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、オープニング演出選択処理を実行することなくステップS709に移行する。
ステップS709において、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS711に移行する。
客待ちコマンド受信処理では、特別図柄の変動が停止したときに遊技制御基板211から送信されてくる客待ちコマンドを受信したか否かの判定を行い、客待ちコマンドを受信したと判定した場合は、客待ち演出処理を実行する。
客待ち演出処理では、メイン画像表示装置7の表示画面7aに客待ち画面を表示する客待ち演出開始コマンドを画像制御基板231に送信するための処理が行われる。
図12は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS721において、遊技制御基板211から送信されてきた変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS722において、RAM224に記憶されている保留数を減算する保留数減算処理を実行する。
次に、CPU222は、ステップS724において、上記ステップS723において選択された変動演出パターンに基づいて、メイン画像表示装置7の表示画面7aに停止表示(仮停止も含む)させる演出図柄8を選択する演出図柄選択処理を実行する。
次に、CPU222は、ステップS725において、選択した演出図柄8に対応した演出図柄表示コマンドを画像制御基板231に対して送信するためにRAM224の所定領域にセットする。
次に、CPU222は、ステップS726において、選択した変動演出パターンに対応した変動演出開始コマンドを画像制御基板231やランプ制御基板241に対して送信するためにRAM224の所定領域にセットする。
図13(a)(b)に示す大当たり変動演出パターン決定テーブルでは、遊技制御基板211から受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンコマンドと、演出用乱数値と、変動演出パターンと、が対応付けて構成されている。
変動演出パターン1が選択された場合は、例えば特別図柄の変動中に演出図柄8が偶数図柄揃いで一旦仮停止状態となる。その後、演出図柄8の再抽選演出が行われるものの、演出図柄8が偶数図柄から奇数図柄へ変更(昇格)することはない。
変動演出パターン3が選択された場合は、例えば演出図柄8が「7」の数字図柄以外の奇数図柄で停止する。この場合は特別図柄の変動中に演出図柄8の再抽選演出が行われることはない。
変動演出パターン4が選択された場合は、例えば演出図柄8が偶数図柄で停止し、大当たりラウンド遊技中に昇格演出が行われる。
同様に、第3大当たり(4R確変大当たり)に当選した場合も、取得した演出用乱数値(「0」〜「99」)の値に関わらず、100%の確率(割合)で変動演出パターン6が選択される。
変動演出パターン5が選択された場合は、例えば特別図柄の変動中に演出図柄8が「7」の数字図柄以外の奇数図柄揃いで一旦仮停止状態となる。その後、演出図柄8の再抽選演出が行われるものの、演出図柄8が「7」の数字図柄以外の奇数図柄から「7」の数字図柄へ変更(昇格)することはない。
また変動演出パターン6が選択された場合は、例えば特別図柄の変動中に演出図柄8が偶数図柄揃いで一旦仮停止状態となる。その後、演出図柄8の再抽選演出が行われるものの、演出図柄8が偶数図柄から「7」の数字図柄へ変更(昇格)することはない。
変動演出パターン8が選択された場合は、例えば演出図柄8が「7」の数字図柄で停止する。この場合は特別図柄の変動中に演出図柄8の再抽選演出が行われることはない。
変動演出パターン9が選択された場合は、例えば演出図柄8が偶数図柄又は「7」以外の数字図柄で停止し、大当たりラウンド遊技中に昇格演出が行われる。
このため、本実施形態の遊技機1では、通常遊技状態において第2大当たりに当選したときの再抽選演出(第1変更演出)において演出図柄8が変更(昇格)される確率(55%)よりも、低確変遊技状態において第4大当たり当選したときの再抽選演出(第2変更演出)において変更(昇格)される確率(60%)の方が高くなるように構成されている。
そして、大当たり遊技中において、通常大当たりから確変大当たりに変更(昇格)される割合(確率)を高めた場合、遊技者は大当たり遊技の途中まで、当該大当たりが通常大当たりであるか、或いは確変大当たりであるか判別し難くなる割合を高めることができるため、大当たり遊技中の興趣向上を図ることが可能になる。
次に、画像制御基板231が実行する処理について説明する。
図14は、画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、画像制御基板231のCPU232は、ステップS811において、演出制御基板221から演出図柄表示コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS812において、受信した演出図柄表示コマンドに基づいて、メイン画像表示装置7の表示画面7aに演出図柄8を表示する表示制御を実行する。
ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS812の処理を行うことなく、ステップS813に移行する。
ステップS813において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS814の処理を行うことなく、画像表示処理を終了する。
図15は、ランプ制御基板のCPUが実行する演出用可動役物作動処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、ランプ制御基板241のCPU242は、ステップS821において、演出制御基板221から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS821において、変動演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS822において、変動演出開始コマンドに基づいて、所定のタイミングで、第1の演出用可動役物装置50と第1の演出用ランプ55、及び/又は第2の演出用可動役物装置60と第2の演出用ランプ65を作動させる。
なお、ステップS821において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、演出用可動役物作動処理を終了して処理を抜ける。
以下、本実施形態の遊技機1において実行可能な遊技演出について説明する。
本実施形態の遊技機1は、例えば通常遊技状態では、遊技制御基板211のCPU222が遊技者に有利な第2大当たり(8R確変大当たり)を実行するか否かの判定を行う。そして、判定結果に基づいて第2大当たりを実行する場合は、演出図柄8を第1大当たり又は第2大当たりの何れかの大当たり当選を示唆する偶数図柄(第1の図柄)の同一図柄揃いで仮停止させた後、奇数図柄(第2の図柄)の同一図柄揃いに変更する再抽選演出を行うことが可能とされる。
また、本実施形態の遊技機1は、例えば確変遊技状態では、遊技制御基板211のCPU222が遊技者に有利な第4大当たり(16R確変大当たり)を実行するか否かの判定を行う。そして、判定結果に基づいて第4大当たりを実行する場合は、演出図柄8を第2大当たり〜第4大当たりの何れかの大当たり当選を示唆する偶数図柄(第1の図柄)の同一図柄揃いで仮停止させた後、「7」の数字図柄(第2の図柄)の同一図柄揃いに変更する再抽選演出を行うことが可能とされる。
先ず、本実施形態の遊技機1が実行可能な第1遊技演出について説明する。
第1遊技演出は、通常遊技状態において第1特別図柄が第2大当たり(8R確変大当たり)に当選した場合に実行される演出図柄8の再抽選演出を含む遊技演出であり、例えば演出制御基板221において所定の変動演出パターン(例えば図13(a)に示した変動演出パターン2)が選択されたときに実行される演出である。
第1遊技演出では、画像制御基板231のCPU232は、例えば図16(a)〜図16(c)に示すように、メイン画像表示装置7の表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1演出図柄8aと第2演出図柄8bとを同一図柄(例えば偶数図柄「6」)で停止させてリーチ状態に移行させる。
この後、画像制御基板231のCPU232は、演出図柄8を偶数図柄(第1の図柄)から奇数図柄(第2の図柄)に変更する第1変更演出を実行することになるが、第1遊技演出では、大当たりが第2大当たりであるので、図17(d)に示すように、第1変更演出において演出図柄8を偶数図柄(第1の図柄)から奇数図柄(第2の図柄)に変更することになる。
具体的には、図17(d)に示すように、第2の演出用可動役物装置60を構成する顔ギミック61を上方の初期位置(第2位置)から表示画面7aの中央よりの位置(第1位置)に移動させると共に、顔ギミック61の額に設けられているビームランプ65を遊技者に有利な特別表示態様(例えば赤色や虹色で点灯又は点滅)で表示させる。
次に、本実施形態の遊技機1が実行可能な第2遊技演出について説明する。
第2遊技演出は、通常遊技状態において第1特別図柄が第1大当たり(8R通常大当たり)に当選した場合に実行される演出図柄8の再抽選演出を含む遊技演出であり、例えば演出制御基板221において所定の変動演出パターン(例えば図13(a)に示した変動演出パターン1)が選択されたときに実行される演出である。
第2遊技演出でも、画像制御基板231のCPU232は、例えば図16(a)〜図16(c)に示すように、メイン画像表示装置7の表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1演出図柄8aと第2演出図柄8bとを同一図柄(例えば偶数図柄「6」)で停止させてリーチ状態に移行させる。
また、ランプ制御基板241のCPU242も、第2の演出用可動役物装置60を第2動作態様で動作させる第2制御を行わないようにしている。
次に、本実施形態の遊技機1が実行可能な第3遊技演出について説明する。
第3遊技演出は、確変遊技状態(特定遊技状態)において第2特別図柄が第4大当たり(16R確変大当たり)に当選した場合に実行される演出図柄8の再抽選演出を含む遊技演出であり、例えば演出制御基板221において所定の変動演出パターン(例えば図13(b)に示した変動演出パターン7)が選択されたときに実行される演出である。
第3遊技演出でも、画像制御基板231のCPU232は、例えば図16(a)〜図16(c)に示すように、メイン画像表示装置7の表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1演出図柄8aと第2演出図柄8bとを同一図柄(例えば偶数図柄「6」)で停止させてリーチ状態に移行させる。
第3遊技演出では、大当たりが第4大当たりであるので、図19(d)に示すように、第2変更演出において演出図柄8を偶数図柄(第1の図柄)から「7」の数字図柄(第2の図柄)に変更することになる。
このとき、ランプ制御基板241のCPU242は、演出図柄8を偶数図柄から「7」の数字図柄に変更するタイミングに合わせて、第2の演出用可動役物装置60を第2動作態様で動作させる第2制御を行うようにする。
本実施形態の遊技機1は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定を行う遊技制御基板211のCPU212(判定手段)と、判定の結果に基づいて、特別遊技を実行可能な遊技制御基板211のCPU212(特別遊技制御手段)と、特別遊技が実行された後、遊技者に有利な確変遊技状態(特定遊技状態)で遊技を制御可能な遊技制御基板211のCPU212(遊技制御手段)と、所定の演出(表示演出)を実行する演出制御基板221のCPU222及び画像制御基板231のCPU232(演出制御手段)と、を備える。
そして、画像制御基板231のCPU232は、特定演出を実行した後、第1の図柄から第2の図柄(通常遊技状態であれば第2大当たり(8R確変大当たり)、確変遊技状態であれば第4大当たり(16R確変大当たり)を示唆する図柄)に変更可能な再抽選演出(変更演出)を実行可能とされる。
そして、画像制御基板231のCPU232が実行する再抽選演出(変更演出)は、確変遊技状態(特定遊技状態)で遊技が制御されていないときに実行される第1変更演出と、特定遊技状態で遊技が制御されているときに実行される第2変更演出と、を含むように構成されている。
また、遊技制御基板211のCPU212は、第1特別遊技(通常遊技状態であれば第1大当たり(8R通常大当たり)、確変遊技状態であれば第2大当たり(8R確変大当たり)又は第3大当たり(4R確変大当たり))と、第1特別遊技よりも有利度合いの高い第2特別遊技(通常遊技状態であれば第2大当たり(8R確変大当たり)、確変遊技状態であれば第4大当たり(16R確変大当たり))と、を実行可能であり、第2変更演出において第1の図柄から第2の図柄に変更された場合、第2変更演出において第1の図柄から第2の図柄に変更されなかった場合よりも、第2特別遊技を実行し易く構成されている。
本実施形態の遊技機1は、遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を実行するか否かの判定を行う遊技制御基板211のCPU212(判定手段)と、通常遊技状態(第1遊技状態)及び通常遊技状態とは異なる確変遊技状態(第2遊技状態)の何れかで遊技を制御可能な遊技制御基板211のCPU212(遊技制御手段)と、所定の演出(表示演出)を実行する演出制御基板221のCPU222及び画像制御基板231のCPU232(演出制御手段)と、を備える。
そして、画像制御基板231のCPU232は、特別遊技判定の結果に基づいて、特別遊技が実行されることを示唆する第1の図柄(通常遊技状態であれば第1大当たり(8R通常大当たり)、確変遊技状態であれば第2大当たり(8R確変大当たり)を示唆する図柄)を表示させる特定演出(図柄揃い演出)を実行可能とされる。
そして、画像制御基板231のCPU232は、特定演出を実行した後、第1の図柄よりも遊技者に有利な第2の図柄(通常遊技状態であれば第2大当たり(8R確変大当たり)、確変遊技状態であれば第4大当たり(16R確変大当たり)を示唆する図柄)に変更可能な再抽選演出(変更演出)を実行可能とされる。
そして、画像制御基板231のCPU232が実行する再抽選演出(変更演出)は通常遊技状態で遊技が制御されているときに実行される第1変更演出と、確変遊技状態で遊技が制御されているときに実行される第2変更演出と、を含むように構成されている。
そして、通常遊技状態で遊技が制御されているときであって遊技制御基板211のCPU212において特別遊技を実行すると判定されたときに画像制御基板231のCPU232は第1変更演出において第1の図柄から第2の図柄に変更される確率(例えば10%)と、確変遊技状態で遊技が制御されているときであって遊技制御基板211のCPU222において特別遊技を実行すると判定されたときに第2変更演出において第1の図柄から第2の図柄に変更される確率(例えば90%)と、が互いに異なるように構成されている。
例えば本実施形態の遊技機1であれば、確変遊技状態において第4大当たりに当選したときに再抽選演出において演出図柄8が変更(昇格)する確率よりも、通常遊技状態において第2大当たりに当選したときに再抽選演出において演出図柄8が変更(昇格)される確率のほうが低くなるように構成することができる。
これに対して、ループタイプの遊技機であって、確変遊技中に確変遊技が継続しているか否かを示唆する演出を行うような遊技であれば、通常技状態において確変大当たりに当選したときに再抽選演出において演出図柄8を確変図柄に変更(昇格)する確率よりも、確変技状態において確変大当たりに当選したときに再抽選演出において演出図柄8を確変図柄に変更(昇格)される確率のほうが低くなるように構成することが可能になる。
本実施形態の遊技機1は、遊技者に有利な特別遊技状態(大当たり遊技/確変遊技)とするか否かの特別遊技状態判定を行う遊技制御基板211のCPU212(判定手段)と、特別遊技状態判定の結果に基づいて、特別遊技状態で遊技を制御可能な遊技制御基板211のCPU212(遊技状態制御手段)と、所定の演出(表示演出)を実行する演出制御基板221のCPU222及び画像制御基板231のCPU232(演出制御手段)と、所定の動作を行うことが可能な第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51及び第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61(可動体)の制御を行うランプ制御基板241のCPU242(可動体制御手段)と、を備える。
一方、ランプ制御基板241のCPU242は、特定演出が実行される際に、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51及び第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第1の動作態様で動作させる第1制御を行うことが可能であり、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51及び第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第1の動作態様で動作させる第1制御を行った後、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51及び第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第2大当たり(8R確変大当たり)となることを示唆する第2の動作態様で動作させる第2制御を行うことが可能とされる。
次に本実施形態の遊技機1が実行可能な第4遊技演出について説明する。
第4遊技演出は、通常遊技状態において第1特別図柄が第2大当たりに当選した場合に実行される演出図柄8の再抽選演出を含む遊技演出であり、例えば演出制御基板221において所定の変動演出パターン(例えば図13(a)に示した変動演出パターン2)が選択されたときに実行される演出である。
第4遊技演出においても、画像制御基板231のCPU232は、例えば図16(a)〜図16(c)に示したように、メイン画像表示装置7の表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1演出図柄8aと第2演出図柄8bとを同一図柄(例えば「6」)で停止させてリーチ状態に移行させる。
次に、画像制御基板231のCPU232は、第2の演出用可動役物装置60が初期位置(第2位置)に戻った後、当選した大当たりが第1大当たり(8R通常大当たり)より遊技者に有利な第2大当たり(8R確変大当たり)である可能性を示唆する示唆演出、即ち同一図柄揃いの偶数図柄(第1の図柄)が奇数図柄(第2の図柄)に変化する可能性を示唆する示唆演出として、図20(c)に示す同一図柄揃いの演出図柄8の再抽選が行われることを示唆する再抽選演出画像71を表示する。この後、画像制御基板231のCPU232は、図20(d)に示すように、同一図柄揃いの演出図柄8を偶数図柄(第1の図柄)から奇数図柄(第2の図柄)に変更するようにしている。
そして、ランプ制御基板241のCPU242は、同一図柄揃いの演出図柄8を偶数図柄(第1の図柄)から奇数図柄(第2の図柄)に変更するタイミングに合わせて、第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第2動作態様で動作させる第2制御を行う。
具体的には、図20(d)に示すように、第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を上方の初期位置(第2位置)から表示画面7aの中央よりの位置(第1位置)に移動させると共に、顔ギミック61の額に設けられているビームランプ65を遊技者に有利な特別表示態様(例えば赤色や虹色で点灯又は点滅)で表示させるようにする。
本実施形態の遊技機1では、大当たりの判定結果に基づいて、画像制御基板231のCPU232は、大当たり遊技状態となることを示唆する演出であって第1大当たり(8R通常大当たり)及び第2大当たり(8R確変大当たり)の何れにもなる可能性があることを示唆する特定演出(図柄揃い演出)を実行する。
一方、ランプ制御基板241のCPU242は、特定演出が実行される際に、第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第1の動作態様で動作させる第1制御を行うことが可能であり、第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第1の動作態様で動作させる第1制御を行った後、第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第2大当たり(8R確変大当たり)となることを示唆する第2の動作態様で動作させる第2制御を行うようにしている。
次に、本実施形態の遊技機1が実行可能な第5遊技演出について説明する。
第5遊技演出は、確変遊技状態において第2特別図柄が第4大当たり(16R確変大当たり)に当選した場合に実行される遊技演出であり、例えば演出制御基板221において所定の変動演出パターン(例えば図13(b)に示した変動演出パターン8)が選択されたときに実行される演出である。
第5遊技演出では、画像制御基板231のCPU232は、例えば図21(a)〜図21(c)に示すように、メイン画像表示装置7の表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1演出図柄8aと第2演出図柄8bとを同一図柄(例えば奇数図柄「7」)で仮停止させてリーチ状態に移行させる。
具体的には、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51を、初期位置(第2位置)から表示画面7aの中央位置(第1位置)に移動させると共に、各可動体51、51に設けられている多数の可動体ランプ55を特別表示態様(例えば赤色又は虹色で点灯又は点滅)で表示させるようにする。
本実施形態の遊技機1では、第1の演出用可動役物装置50の第1の動作態様として、可動体51、51の移動と可動体ランプ55を青色で点灯又は点滅させる通常動作態様と、可動体51、51の移動と可動体ランプ55を赤色又は虹色で点灯又は点滅させる特別動作態様とで動作させることが可能であり、ランプ制御基板241のCPU242は、例えば遊技者に有利な第4大当たり(16R確変大当たり)に当選した場合は、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51を特別動作態様で動作させる第1制御を行うことが可能に構成されている。
このように構成すれば、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51第1の動作態様の多様化を図ることが可能になる。
これまで説明した第1〜第5遊技演出では、特別図柄の変動中において、第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51又は第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第2の動作態様で動作させることで、当該特別図柄の変動における大当たりが遊技者に有利な大当たりであることを示唆するようにしていた。
これに対して、第6遊技演出では、特別図柄の変動中において第1の演出用可動役物装置50の可動体51、51又は第2の演出用可動役物装置60の顔ギミック61を第2の動作態様で動作させることなく、大当たり遊技中において当該大当たりが遊技者に有利な大当たりであることを示唆するようにした点に特徴がある。
昇格演出画像73は、当該大当たりが確変遊技を伴わない通常大当たりではなく、通常大当たりより遊技者に有利な確変遊技を伴う確変大当たりであることを報知する演出画像である。
本実施形態の遊技機1では、特別図柄の変動中だけでなく、大当たり遊技中において当該大当たりが遊技者に有利な大当たりであることを示唆する昇格演出を実行可能に構成すれば、昇格演出を実行するタイミングの多様化を図ることが可能になる。
Claims (2)
- 遊技者に有利な特別遊技状態とするか否かの特別遊技状態判定を行う判定手段と、
前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
所定の演出を実行する演出制御手段と、
所定の動作を行うことが可能な可動体の制御を行う可動体制御手段と、を備え、
前記特別遊技状態には、第1の特別遊技状態と、該第1の特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2の特別遊技状態と、があり、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態となることを示唆する演出であって前記第1の特別遊技状態及び前記第2の特別遊技状態の何れにもなる可能性があることを示唆する特定演出を実行可能であり、
前記可動体制御手段は、
前記特定演出が実行される際に、前記第1の特別遊技状態及び前記第2の特別遊技状態の何れになる場合であっても、第1の動作態様で前記可動体を動作させる第1制御を行うことが可能であり、前記第1制御を行った後、前記第2の特別遊技状態となることを示唆する第2の動作態様で前記可動体を動作させる第2制御を行うことが可能であり、
前記第1の動作態様には、通常動作態様と特別動作態様とがあり、
前記第2の特別遊技状態となる場合、前記第1制御において前記特別動作態様で前記可動体を動作させることが可能であることを特徴とする遊技機。 - 遊技者に有利な特別遊技状態とするか否かの特別遊技状態判定を行う判定手段と、
前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
所定の演出を実行する演出制御手段と、
所定の動作を行うことが可能な可動体の制御を行う可動体制御手段と、を備え、
前記特別遊技状態には、第1の特別遊技状態と、該第1の特別遊技状態よりも遊技者に有利な第2の特別遊技状態と、があり、
前記演出制御手段は、前記特別遊技状態判定の結果に基づいて、前記特別遊技状態となることを示唆する演出であって前記第1の特別遊技状態及び前記第2の特別遊技状態の何れにもなる可能性があることを示唆する特定演出を実行可能であり、
前記可動体制御手段は、
前記特定演出が実行される際に、所定の動作態様で前記可動体を動作させる第1制御を行うことが可能であり、前記第1制御を行った後、前記第2の特別遊技状態となることを示唆する動作態様であって前記所定の動作態様と同じ動作態様で前記可動体を動作させる第2制御を行うことが可能であり、
前記所定の動作態様には、通常動作態様と特別動作態様とがあり、
前記第2の特別遊技状態となる場合、前記第1制御において前記特別動作態様で前記可動体を動作させることが可能であることを特徴とする遊技機。
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