JP2016147009A - 遊技機 - Google Patents

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正 竹内
年弘 新美
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Abstract

【課題】新たな特定報知演出を実現可能な遊技機を提供すること。
【解決手段】ランプ制御基板のCPUは、演出制御基板からの特定報知演出開始コマンドに基づいて、大当たりに当選したと判定されてから当該判定された大当たり遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出(第1及び第2の演出用役物装置A、Bと第3の演出用役物装置C)による報知演出を実行可能であり、特定期間における特定報知演出(第1及び第2の演出用役物装置A、Bと第3の演出用役物装置C)の実行回数を所定回数(例えば1回)以下に規制するようにした。
【選択図】図27

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機と呼ばれ一般に普及している遊技機では、特別図柄の変動期間中に様々な演出を行うことで遊技者に大当たりへの期待感を与えるように構成されている。
また、近年の遊技機の中には、大当たり当選期待度が高いときに可動する割合が高い演出用役物装置を備えた遊技機が知られている。
なお、先行技術文献である特許文献1には、インパクトのある遊技演出を実行可能な遊技機として、一面にサブ表示画面を有すると共に他面に可動可能な可動部を備えた役物演出部を利用して、各種演出を行うようにした遊技機が開示されている。
特開2013−208308公報
ところで、近年の遊技機では、演出役物装置を利用した演出を様々なタイミングで行いたいという要望があった。
しかしながら、遊技機の演出用役物装置は、遊技機ごとに設計する必要があるため、コストがかかるという問題点があった。
また、遊技盤のスペースにも限りがあるため、遊技盤に搭載できる演出用役物装置の数にも限界があった。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、演出手段を増加させることなく、新たな報知演出を実行可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
第1の形態の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段と、前記特定期間における前記特定報知演出の実行回数を所定回数以下に規制する規制手段と、を有することを特徴とする。
第2の形態の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段と、前記特定期間における前記特定報知演出は複数のタイミングで実行可能であり、一方のタイミングで前記特定報知演出が実行された場合に、他方のタイミングにおける前記特定報知演出の実行を規制する規制手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、新たな報知演出を行うことが可能になる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本実施形態の遊技機に搭載されている遊技盤の正面図である。 遊技盤に搭載されている大入賞口の構成を示した図である。 遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。 遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。 遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。 遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。 遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。 本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 本実施形態の遊技機の遊技制御基板において用いられる各種判定テーブルの説明図であり、(a)は大当たり判定用テーブル、(b)は大当たり図柄判定用テーブル、(c)はリーチ判定用テーブル、(d)は普通図柄判定用テーブルの一例をそれぞれ示した図である。 本実施形態に係る遊技機に備えられている変動パターン決定テーブルの一例を示した図である。 本実施形態の遊技機が実行可能な第1遊技演出の一例を示した図である。 本実施形態の遊技機が実行可能な第1遊技演出の一例を示した図である。 本実施形態の遊技機が実行可能な第2遊技演出の一例を示した図である。 本実施形態の遊技機が実行可能な特定報知演出の一例を示した図である。 本実施形態の遊技機における特定報知演出の動作タイミングの第1実施例を示した図である。 本実施形態の遊技機における特定報知演出の動作タイミングの第2実施例を示した図である。 演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 変動演出パターン決定テーブルの一例を示した図である。 演出制御基板のCPUが実行する特定報知演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 特定報知演出パターン決定テーブル(その1)の一例を示した図である。 特定報知演出パターン決定テーブル(その2)の一例を示した図である。 画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。 ランプ制御基板のCPUが実行する演出用役物装置作動処理1の一例を示したフローチャートである。 本実施形態の遊技機における特定報知演出の動作タイミングの第3実施例を示した図である。 本実施形態の遊技機における特定報知演出の動作タイミングの第4実施例を示した図である。 ランプ制御基板のCPUが実行する演出用役物装置作動処理2の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ機の構成を示した正面図であり、図2は図1に示したパチンコ機に搭載されている遊技盤の正面図であり、図3は図2に示した遊技盤に搭載されている大入賞口の構成を示した図であり、図4乃至図8は遊技盤に搭載されている演出用役物装置の動作説明図である。
図1において、遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠300と、その外枠300により回動可能に支持されたガラス枠310と、が備えられている。外枠300には遊技球が流下する遊技領域3が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠310は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域3を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
また、ガラス枠310には、回動操作されることにより遊技領域3に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル311と、図1には示していない音声出力装置(スピーカ)312(図9参照)と、複数のランプを有する上下の演出用照明装置313a、313bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン314と、左右の演出用可動照明装置320L、320Rが設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、ガラス枠310の左上隅及び右上隅に設けられている。演出用可動照明装置320L、320Rは、図示しない可動照明部を備えており、図1に示す可動照明部を収納(閉塞)した状態から図示しない可動照明部を開放(突出)した状態に自動的に変動させることができるように構成されている。
ガラス枠310の下側には、受皿ユニット315が設けられている。受皿ユニット315には、複数の遊技球を貯留する球皿部が設けられている。
球皿部は、操作ハンドル311の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有しており、遊技者が操作ハンドル311を回動させると、球皿部の遊技球が遊技領域3に発射される。
遊技領域3に発射された遊技球は、レール5a、5b間を上昇して球戻り防止片5cを超えると、遊技領域3に到達し、その後、遊技領域3内を落下する。このとき、遊技領域3に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
後述する音声出力装置312は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置313a、313bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行う。
受皿ユニット315の上面には、一般的にチャンスボタンと呼ばれる演出ボタン314が配置されている。演出ボタン314の操作は、演出ボタンスイッチ314a(図9参照)が設けられており、例えば遊技中における特定のリーチ演出に際し、演出ボタン314の操作を促すガイダンスがメイン画像表示装置7等に表示されている間有効となる。
次に、遊技盤2の構成について説明する。
図1、図2において、遊技領域3の中央には開口部3Aが形成されており、開口部3Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える枠部6が設けられている。この枠部6の略中央部分(開放部)であって遊技盤2の背面側には、液晶表示装置等からなる画像表示装置7が設けられている。
遊技領域3の下方中央には、始動領域として、遊技球が入球可能な第1始動口13が設けられている。
第1始動口13には、遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ(SW)13a(図9参照)が設けられており、この第1始動口SW13aにおいて、遊技球の入球が検出されると、後述する大当たり判定用乱数値等の遊技用乱数値が取得され、後述する大当たり遊技を実行する権利獲得の抽選(以下、「大当たり抽選」という)等が行われる。
また、第1始動口SW13aにおいて、遊技球の入球が検出された場合には、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、遊技領域3の右側には、始動領域として、遊技球が入球可能な第2始動口14が設けられている。このため、第2始動口14には、遊技者が操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、遊技球が入球しないように構成されている。
第2始動口14には、遊技球の入球を検出する第2始動口SW14a(図9参照)が設けられており、この第2始動口SW14aにおいて、遊技球の入球が検出されると、第1始動口13と同様、大当たり判定用乱数値等の遊技用乱数値が取得され、大当たり抽選が行われる。
また、第2始動口SW14aにおいて、遊技球の入球が検出された場合も所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、第2始動口14は、可動片14bを有しており、可動片14bが閉状態となる第1の態様と、可動片14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。従って、第2始動口14が、第1の態様のときは遊技球の入球機会がなく、第2の態様のときは遊技球の入球機会が増すこととなる。
なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個程度の払い出し(賞球)を行うようにしているが、第1始動口13又は第2始動口14への遊技球の入球に伴う賞球は必ずしも3個である必要はなく1個でも0個でも良い。
また、遊技領域3の右側には、遊技球が通過可能な普通図柄用のゲート15が設けられている。このため、第2始動口14と同様、遊技者が操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、遊技球がゲート15を通過しないように構成されている。
ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲートSW15a(図9参照)が設けられており、このゲートSW15aにおいて、遊技球の通過が検出されると、普通図柄判定用乱数値が取得され、後述する「普通図柄の当たり抽選」が行われる。
また、遊技領域3の下方右側には、遊技球が入球可能な大入賞口16が設けられている。このため、第2始動口14と同様、遊技者が操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、大入賞口16には遊技球が入賞しないように構成されている。
大入賞口16は、通常は開閉扉16bが閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、大当たり遊技が開始されると、開閉扉16bが開放されるとともに、この開閉扉16bが遊技球を大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が大入賞口16に入賞可能となる。
大入賞口16の内部には、図3(a)〜(c)に示すように、入賞した遊技球を検知する大入賞口SW16aと、大入賞口SW16aを通過した遊技球を特定領域(以下、「Vゾーン」という)18aまたは非特定領域18bに振り分ける振分部材17が設けられている。
大入賞口16では、図3(b)に示すように、振分部材17が可動状態のときは遊技球PをVゾーン18aに誘導する。
一方、図3(c)に示すように、振分部材17が非可動状態のときは、遊技球Pを非特定領域18bに誘導する。
Vゾーン18aには、特定領域SW18c(図9参照)が設けられており、Vゾーン18aに誘導された遊技球は、特定領域SW18cを通過するように構成されている。特定領域SW18cを通過した遊技球及び非特定領域18bを通過した遊技球は、遊技盤2の外部に排出される。
大入賞口16では、大入賞口SW16aにおいて遊技球の入賞が検出されると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。また、特定領域SW18cにおいて遊技球の通過が検出されると、大当たり遊技後、後述する高確率遊技が付与される。
また、遊技盤2の遊技領域3には、複数の一般入賞口19が設けられている。これら各一般入賞口19に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
さらに、遊技領域3の最下部には、一般入賞口19、第1始動口13、第2始動口14、大入賞口16のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口29が設けられている。
遊技盤2の左下方(遊技領域外)には、後述する第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等の表示領域9が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するものである。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たり抽選の結果を報知するためのものである。
ここで、「大当たり抽選」とは、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球したときに、大当たり判定用乱数値を取得し、取得した大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。この大当たり抽選の結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20において特別図柄の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、大当たり抽選の結果に対応する特別図柄を停止表示させて、遊技者に抽選結果を報知するようにしている。なお、大当たり判定用乱数値については後述する。
また、本実施形態において、「大当たり」というのは、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球したことを条件として行われる大当たりの抽選において、特別遊技である大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。
大当たり遊技においては、大入賞口16の開閉扉16bを開放するラウンド遊技を所定ラウンド(例えば16ラウンド)行う。
各ラウンド遊技における大入賞口16の最大開放時間は、予め設定されており、この間に大入賞口16に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、大当たり遊技は、大入賞口16の入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。
大当たりにおけるラウンド遊技回数は、ラウンド回数表示器26により表示される。なお、本実施形態の遊技機1では、大当たり遊技が複数種類設けられており、その詳細については後述する。
普通図柄表示装置22は、遊技球がゲート15を通過したことを契機として行われる普通図柄の抽選結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、普通図柄の抽選によって当たりに当選すると、普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口14の可動片14bが所定時間、開状態となる第2の態様に制御される。
ここで、「普通図柄の抽選」とは、遊技球がゲート15を通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この普通図柄の抽選結果についても、遊技球がゲート15を通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄が点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄を停止表示させて、遊技者に抽選結果を報知するようにしている。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13又は第2始動口14に遊技球が入球して、即座に大当たりの抽選が行えない場合には、一定の条件のもとで、大当たりの抽選の権利が保留される。より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球したときに取得された大当たり判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口14に遊技球が入球したときに取得された大当たり判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数が4個に設定され、その保留個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
さらに、普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23および第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって、普通図柄保留表示器25において表示される。
本実施形態の遊技機1においては、枠部6の内側に露出したメイン画像表示装置7のメイン表示画面7aの前部下方に第1の演出用役物装置Aが配置されている。また、メイン表示画面7aの左右両側方に位置する枠部6の縦枠の裏側に第2の演出用役物装置Bが配置されている。さらに、メイン表示画面7aの上部中央に第3の演出用役物装置Cが配置されている。さらに、メイン表示画面7aの左右両側方に位置する枠部6の裏側に、第4の演出用役物装置Dが表示画面上に出没自在に配置されている。
ここで、第1の演出用役物装置A〜第4の演出用役物装置Dの動作について説明する。
まず、第1の演出用役物装置Aの動作について説明する。
図2、図4、図5に示すように、第1の演出用役物装置Aは、メイン画像表示装置7のメイン表示画面7aの前方に配置されており、図示しない動作機構によって図2に示した下降位置と、図5に示した上昇位置との間を移動自在に構成されている。
また、第1の演出用役物装置Aは、サブ画像表示装置30を備えている。サブ画像表示装置30は、前面側に長方形状の表示画面31を備え、後面(裏面)側に演出役物部50を備えている。そして、サブ画像表示装置30は、回転(自転)自在に構成されており、サブ表示画面31と演出役物部50を交互に前面側に方向転換して遊技者に視認させるように構成されている。
さらに、第1の演出用役物装置Aは、図4に示すように、サブ画像表示装置30が下降位置から上昇位置に達する過程ではサブ画像表示装置30は水平な姿勢を維持しているが、上昇位置に達してから90度回動することにより、図5に示すように縦長の姿勢に変更する。
次に、第1の演出用役物装置Aは、図5に示すような縦姿勢にあるサブ画像表示装置30の表裏が反転するように180度回転させて、図6に示すようにサブ表示画面31の裏面側に設けられている演出役物部50が前面側となるように動作する。つまり、演出役物部50を視認不能な態様から視認可能な態様となるように動作する。演出役物部50には可動部51が設けられており、図7に示すように演出役物部50の両側から側方に突出させるように動作する。
演出役物部50の可動部51が動作した際には、可動部51の可動タイミングに合わせて、後述するように、第2の演出用役物装置Bが動作する。
第2の演出用役物装置Bは、2つの半環状部材100、100と、これら半環状部材100、100を駆動する図示しない駆動機構と、により構成される。半環状部材100、100は、図1、図2に示す枠部6の上縁部の裏側と図8に示すメイン表示画面7aの前方との間を出没自在に構成され、第1の演出用役物装置Aの役物演出部50が前面側に配置された状態となったときに、役物演出部50を包囲するように端縁同士を近接させて、図8に示すような環状体101を形成する。
第3の演出用役物装置Cは、本実施形態に係る遊技機1のメインのキャラクターの顔部を象った顔ギミック120と、この顔ギミック120を昇降自在に駆動する図示しない駆動機構と、により構成される。
顔ギミック120は、枠部6の上縁部の上方であってメイン表示画面7aの前方に配置されている。
顔ギミック120は、メイン表示画面7aの中央最上部にある初期位置とメイン表示画面7aの中央部寄りに下降した下降位置との間を進退可能に構成されている。
第4の演出用役物装置Dは、2つの装飾体130、130と、各装飾体130、130を駆動する図示しない駆動機構と、により構成される。
各装飾体130、130は、枠部6の左右裏側に退避した退避位置とメイン表示画面7aの前方に突出した突出位置との間を進退可能に構成されている。
次に、本実施形態の遊技機の制御について説明する。
図9は、本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図9に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板211が設けられている。また副制御基板として、演出制御基板221、画像制御基板231、ランプ制御基板241、払出制御基板251等が設けられている。
遊技制御基板211は、CPU212、ROM213、及びRAM214等を有し、当該パチンコ機の主たる制御を行う。
遊技制御基板211には、第1始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、第2始動口14内に設けられた第2始動口SW14a、第2始動口14の可動片14bを開閉動作させるための第2始動口ソレノイド(SOL)14c、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16a、大入賞口16の開閉扉16bを開閉動作させるための大入賞口ソレノイド(SOL)16c、振分部材17を動作させるための振分部材SOL17a、大入賞口16内のVゾーン18aに設けられた特定領域SW18c、一般入賞口19内に設けられた一般入賞口SW19a等が接続されている。
また、遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動と表示を行う第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄の変動と表示を行う第2特別図柄表示装置21、普通図柄の変動と表示を行う普通図柄表示装置22が接続されている。
第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が当たりに当選したか否かを表示する。また、普通図柄表示装置22は、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
さらに、遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器24、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過したときに、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する普通図柄保留表示器25、ラウンド回数表示器26等が接続されている。
遊技制御基板211は、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されている。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
さらに、遊技制御基板211には、演出制御基板221、払出制御基板251、及び盤用外部情報端子基板260等が接続されている。
演出制御基板221は、CPU222、ROM223、RAM224、RTC(リアルタイムクロック)225等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板221には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板231、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板241、及び演出ボタンSW314aが接続されている。
画像制御基板231は、CPU232、ROM233、RAM234等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板231には、メイン画像表示装置7及びサブ画像表示装置30と、音声出力装置(スピーカ)312とが接続されている。
ランプ制御基板241は、CPU242、ROM243、RAM244等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、演出用の可動装置や照明装置等の制御を行う。このため、ランプ制御基板241には、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置C、第4の演出用役物装置D、演出用照明装置313(313a、313b)、演出用可動照明装置320(320L、320R)等が接続されている。
払出制御基板251は、CPU252、ROM253、RAM254等を有し、遊技球払出装置の払出モータ255、払出球検出SW256、球有り検出SW257、満タン検出SW258等の制御を行う。
また、払出制御基板251には、枠用外部情報端子基板270が接続されている。
盤用外部情報端子基板260は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
また、枠用外部情報端子基板270は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
<主制御基板>
次に、本実施形態の遊技機1の主制御基板である遊技制御基板211が実行する各種処理について説明する。
図10は、遊技機1の遊技制御基板211において用いられる各種判定用テーブルを示した図であり、(a)は大当たり判定用テーブル、(b)は大当たり図柄判定用テーブル、(c)はリーチ判定用テーブル、(d)は普通図柄判定用テーブルの一例をそれぞれ示した図である。
遊技制御基板211では、図10(a)に示す大当たり判定用テーブルと図10(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルとにより特別図柄が決定され、図10(d)に示す普通図柄判定用テーブルにより普通図柄が決定される。
本実施形態の遊技機1では、遊技球が第1始動口13又は第2始動口14に入球したときに、大当たり判定用乱数値として、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数値の中から一つの乱数値が取得される。
図10(a)に示す大当たり判定用テーブルの場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)のときは、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態のときは、大当たりの割合が例えば低確率遊技状態の10倍である10/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「127」、「257」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。
また、図10(a)に示す大当たり判定用テーブルでは、ハズレの一種である小当たりの抽選も行われている。図10(a)に示す大当たり判定用テーブルでは、小当たりの割合が3/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「150」、「200」、「250」のときに小当たりと判定される。
また、本実施形態の遊技機1では、遊技球が第1始動口13又は第2始動口14に入球したときに、大当たり図柄判定用乱数値として、「0」〜「99」までの100個の乱数値の中から一つの乱数値が取得される。そして取得した大当たり図柄判定用乱数値と、図10(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルと、に基づいて、複数種類の大当たりの中から何れか1つの大当たりを決定する。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、第1確変長当たり(第1高確率時短付き長当たり)、第2確変長当たり(第2高確率時短付き長当たり)、時短長当たり(通常時短付き長当たり)、時短短当たり(通常時短付き短当たり)の4種類が用意されている。
第1確変長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が最も長く(例えば16ラウンド)、大量の出球の払い出しが期待できる大当たりとされる。また、第1確変長当たりでは、大当たり遊技中に大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域SW18cにおいて検知されることを条件に、大当たり遊技終了後、特別図柄が第1回数(例えば10000回)変動するまでの期間、高確率遊技と時短遊技との両方を付与するようにしている。
なお、第1確変長当たりでは、大当たり遊技中に大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域SW18cにおいて検知されなかった場合、大当たり遊技終了後、特別図柄が第1回数より少ない第2回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技のみを付与するようにしている。
第2確変長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が、上記第1確変長当たりより短いもの比較的長く(例えば4ラウンド)、出球の払い出しが期待できる大当たりである。
また、第2確変長当たりでは、大当たり遊技中に大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域SW18cにおいて検知されることを条件に、大当たり遊技終了後、特別図柄が第1回数、変動するまでの期間、高確率遊技と時短遊技との両方を付与するようにしている。
なお、第2確変長当たりでも、第1確変長当たりと同様、大当たり遊技中に大入賞口16に入賞した遊技球が特定領域SW18cにおいて検知されなかった場合、大当たり遊技終了後、特別図柄が第1回数より少ない第2回数、変動するまでの期間、時短遊技のみを付与するようにしている。
時短長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が、上記第2確変長当たりと同様、比較的長く(例えば4ラウンド)、出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後、特別図柄が第3回数(例えば50回)、変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。なお、第3回数は、第2回数と同じであっても良いし、異なる回数であっても良い。
時短短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口16の開放時間が、上記長当たりと比較すると極めて短く、出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が第4回数(例えば30回)、変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。なお、第4回数は、第3回数と同じであっても良いし、異なる回数であっても良い。
ここで、時短遊技状態とは、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた開閉扉14bの開放サポートを伴う遊技状態をいう。
具体的には、遊技球がゲート15を通過することを条件に行われる普通図柄の変動時間が非時短遊技状態の場合に比べて短く設定され、かつ、第2始動口14の総開放時間が非時短遊技状態の場合に比べて長い遊技状態をいう。
また、時短遊技状態では、非時短遊技状態よりも普通図柄が当たりに当選する確率が高くなるように構成されている。
したがって、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも、遊技球がゲート15を通過する限りにおいて、第2始動口14の可動片14bが開状態となる第2の態様に制御され易くなる。
よって、時短遊技状態では、遊技者が遊技球を消費せずに遊技を進行することが可能となり、非時短遊技状態のときと比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
なお、普通図柄が当たりに当選する確率は、非時短遊技状態および時短遊技状態のいずれの遊技状態であっても変わらないように設定してもよい。
さらに、本実施形態の遊技機1は、第2始動口14に遊技球が入球したときのほうが、第1始動口13に遊技球が入球したときより遊技者に有利な確変大当たり(特に第1確変長当たり)に当選する割合が高くなっていることから、時短遊技中は通常遊技中より遊技者に有利な大当たりに当選し易いといえる。
例えば、遊技者に最も有利な第1確変長当たりが選択される割合は、遊技球が第1始動口13に入球した場合と、第2始動口14に入球した場合とで異なり、第1始動口13に遊技球が入球した場合は5/100、第2始動口14に遊技球が入球した場合は50/100とされる。
なお、大当たり図柄判定用テーブルにおいて、第1確変長当たり、第2確変長当たり、時短長当たり、時短短当たりが選択される割合、及び大当たり図柄判定用乱数値は、図10(b)に示す通りである。
また、本実施形態の遊技機1では、遊技球が第1始動口13又は第2始動口14に入球したときに、リーチ判定用乱数値として、「0」〜「249」までの250個の乱数値の中から一つの乱数値が取得され、図10(c)に示すリーチ判定用テーブルに基づいて、取得されたリーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のときに「リーチ有り」、取得したリーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のときに「リーチ無し」と判定される。
また、本実施形態の遊技機1では、遊技球がゲート15を通過したときに、「0」〜「9」までの10個の普通図柄判定用乱数値の中から一つの乱数値が取得される。
図10(d)に示す普通図柄判定用テーブルでは、時短フラグがOFFとなる非時短遊技状態のときは、取得された普通図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定される。一方、時短フラグがONとなる時短遊技状態のときは、取得された普通図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定される。
図11は、本実施形態の遊技機1に備えられている変動パターン決定テーブルの一例を示した図であり、(a)は通常遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例、(b)は確変遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例をそれぞれ示した図である。
なお、図11(a)に示す通常遊技状態用変動パターン決定テーブルおよび図11(b)に示す確変遊技状態用変動パターン決定テーブルは、第1、第2特別図柄ごとにそれぞれ設けられるものであるが、ここでは図11(a)に第1特別図柄の通常遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示し、図11(b)に第2特別図柄の確変遊技状態用変動パターン決定テーブルの一例を示す。
図11(a)に示す通常遊技状態用変動パターン決定テーブルでは、第1確変長当たりに当選し、取得した変動パターン決定用の変動パターン乱数値が「0」〜「49」の場合は、変動時間が90秒と長い変動パターン1を選択する。そして、変動パターン1に対応する変動パターン指定コマンド「E6H」「01H」を演出制御基板221に対して送信するためにRAM214の所定領域にセットする。また、取得した変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が60秒とされる変動パターン2を選択する。そして、変動パターン2に対応する変動パターン指定コマンド「E6H」「02H」をセットする。
同様に、第2確変長当たりに当選し、取得した変動パターン乱数値が「0」〜「49」の場合は、変動時間が90秒の変動パターン3を選択し、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が60秒の変動パターン4を選択する。
また、時短長当たりに当選し、取得した変動パターン乱数値が「0」〜「49」の場合は、変動時間が90秒の変動パターン5を選択し、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が60秒の変動パターン6を選択する。
また、時短短当たりに当選し、取得した変動パターン乱数値が「0」〜「49」の場合は、変動時間が60秒の変動パターン7を選択し、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が18秒の変動パターン8を選択する。
また、小当たりに当選したときは、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が60秒の変動パターン9を選択する。
次に、特別図柄が上記以外のハズレの場合について説明する。
特別図柄がハズレであって、遊技状態が通常遊技状態の場合は、第1特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が10秒の変動パターン10を選択する。
また、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「0」〜「19」の場合は、変動時間が90秒の変動パターン11を選択する。
また、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「20」〜「49」の場合は、変動時間が60秒の変動パターン12を選択する。
また、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が18秒の変動パターン13を選択する。
一方、第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が5秒の変動パターン14を選択する。
また、第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「0」〜「9」の場合は、上記変動パターン11を選択し、変動パターン乱数値が「10」〜「49」の場合は、上記変動パターン12を選択し、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、上記変動パターン13を選択する。
なお、変動パターン3〜14にそれぞれ対応する変動パターン指定コマンドは、図11(a)に示す通りである。
図11(b)に示す確変遊技状態用変動パターン決定テーブルにおける変動パターンの決定方法は、ハズレ時の保留球数が「2」のときが異なる以外は、図11(a)に示す通常遊技状態用変動パターン決定テーブルと同一とされるので説明は省略する。
なお、上記のように本実施形態の遊技機1では、大当たり当選時の変動パターンは、大当たり判定用乱数値及び大当たり図柄判定用乱数値により決定される特別図柄と、変動パターン乱数値と、に基づいて決定するようにしているが、これはあくまでも一例であり、例えば大当たり判定用乱数値と、変動パターン乱数値と、に基づいて決定してもよい。
このように構成された本実施形態の遊技機1では、例えば遊技球が第1始動口13に入球して第1始動口SW13aを通過すると、特別図柄の始動条件が成立する。特別図柄の始動条件が成立した場合、図9に示した遊技制御基板211のCPU212は、各種遊技用乱数値、例えば大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値等を取得する処理を実行する。
なお、遊技球が第2始動口14に入球して第2始動口SW14aを通過した場合も特別図柄の始動条件が成立する。そして、この場合もCPU212は、上記と同様の処理を実行する。
また、CPU212は、遊技球が第1始動口13または第2始動口14に入球して第1特別図柄または第2特別図柄の保留数が増加した場合、演出制御基板221に対して、第1特別図柄または第2特別図柄の保留数が増加したことを示す保留数増加コマンドを送信する処理を実行する。
さらに、CPU212は、大当たり遊技や小当たり遊技などの特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定処理を実行する。
具体的には、図10(a)に示した大当たり判定用テーブルを利用して、取得した大当たり判定用乱数値が大当たりに当選しているか否かの判定を行い、大当たりに当選していると判定した場合は、図10(b)に示した大当たり図柄判定用テーブルと、取得した大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて、特別図柄を所定の大当たり図柄に決定する。なお、大当たりに当選していないと判定した場合は、特別図柄をハズレ図柄に決定する。
この後、CPU212は、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21において第1特別図柄または第2特別図柄の変動を開始させる処理を実行する。
また、CPU212は、特別図柄の変動を開始させる処理を実行したときに、演出制御基板221に対して、特別図柄の変動開始を知らせる変動開始コマンドを送信する処理を実行する。
なお、遊技制御基板211が演出制御基板221に対して送信する変動開始コマンドには、上記した特別図柄の変動時間を示す変動パターン指定コマンド、大当たり(小当たりを含む)の判定結果を示す大当たりコマンド、大当たり図柄を示す大当たり図柄コマンド、リーチの判定結果を示すリーチ判定コマンド、現在の遊技状態を示す遊技状態コマンド等が含まれる。
また、CPU212は、特別図柄が変動を開始してから所定時間経過後、特別図柄の変動を停止させると共に、演出制御基板221に対して、特別図柄の変動停止を知らせる変動停止コマンドを送信する処理を実行する。
なお、演出制御基板221は、変動開始コマンドに含まれる変動パターン指定コマンドから特別図柄の変動が停止するタイミングを認識できるため、遊技制御基板211のCPU212は、必ずしも演出制御基板221に対して、変動停止コマンドを送信する処理を実行する必要はない。
また、CPU212は、特別図柄の停止図柄が大当たり図柄のときは、演出制御基板221に対して、大当たりまたは小当たりのオープニングを告げるオープニングコマンドを送信する処理を実行した後、大当たり遊技(長当たり遊技または短当たり遊技)または小当たり遊技を実行する。
長当たり遊技中は、大入賞口16の開閉扉16bを所定時間経過するまで、または遊技球が規定個数入賞するまで開状態となるよう制御するラウンド遊技を所定ラウンド(16ラウンドまたは4ラウンド)実行する。従って、長当たり遊技中は、遊技者は開状態になっている大入賞口16を狙って遊技球を発射すれば出球を獲得することができる。
また、CPU212は、長当たり遊技中は、各ラウンドのラウンド遊技開始時に、演出制御基板221に対して、ラウンド遊技の開始を知らせるラウンド遊技開始コマンドを送信する処理を実行する。
また、各ラウンドのラウンド遊技終了時に、演出制御基板221に対して、ラウンド遊技終了コマンドを送信する処理を実行する。
一方、短当たり遊技中は、大入賞口16の開閉扉16bを所定時間経過するまで、または遊技球が規定個数入賞するまで開状態となるよう制御するラウンド遊技を所定ラウンド(例えば4ラウンド)実行するが、短当たり遊技中における大入賞口16の開放時間は、例えば0.1秒程度と極めて短いため、遊技者が開状態になっている大入賞口16を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
また、小当たり遊技中は、大入賞口16の開閉扉16bを所定回数(例えば4回)開閉する開閉動作を行う。小当たり遊技中における大入賞口16の開放時間は、上記短当たり同様、例えば0.1秒程度と極めて短いため、遊技者が開状態になっている大入賞口16を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
なお、短当たりまたは小当たり遊技中は、ラウンド遊技が極めて短時間であるため、ラウンド遊技開始コマンド及びラウンド遊技終了コマンドを送信する処理は実行しないものとする。
また、CPU212は、大入賞口SW16aにおいて遊技球の入賞が検知された場合、演出制御基板221に対して、大入賞口16において遊技球の入賞が検知されたことを示す入賞コマンドを送信する処理を実行する。これにより、画像表示装置7の表示画面7aに遊技球の入賞個数や獲得出球を表示するといったことが可能になる。
また、CPU212は、第1確変長当たりまたは第2確変長当たりに当選した場合、所定ラウンド目(例えば第4ラウンド目)のラウンド遊技において、大入賞口16内に入賞した遊技球がVゾーン18aを通過し易いタイミングで振分部材17を作動させるようにしている。
具体的には、大入賞口16の開閉扉16bが開放状態にあるときに振分ソレノイド17aを作動させるようにしている。
このように構成すると、第1確変長当たりまたは第2確変長当たりに当選した場合は、遊技者が大入賞口16を狙って遊技球を発射するだけで、遊技球がVゾーン18aを通過するので、大当たり遊技終了後、高確率遊技を付与することができる。
一方、CPU212は、時短長当たりまたは時短短当たりに当選した場合、所定ラウンド目のラウンド遊技において、大入賞口16内に入賞した遊技球がVゾーン18aを通過し難いタイミングで振分部材17を作動させるようにしている。
具体的には、大入賞口16の開閉扉16bが閉止しているときに振分ソレノイド17aを作動させるようにしている。
このように構成すると、時短長当たりまたは時短短当たりに当選した場合は、遊技者が大入賞口16を狙って遊技球を発射したとしても、遊技球がVゾーン18aを通過しないので、大当たり遊技終了後に高確率遊技が付与されるといったことがない。
また、CPU212は、特定領域SW18cにおいて遊技球の通過が検知された場合、演出制御基板221に対して、Vゾーン18aにおいて遊技球の入賞が検知されたことを示すV入賞コマンドを送信する処理を実行する。
また、CPU212は、大当たり遊技または小当たり遊技終了時、演出制御基板221に対して、大当たりまたは小当たりのエンディングを告げるエンディングコマンドを送信する処理を実行する。
大当たり遊技終了後は、大当たり図柄判定用テーブル、大当たり図柄乱数値、Vゾーン18aに設けられている特定領域SW18cの検知結果に基づいて、時短遊技状態または確変遊技状態に移行する。
時短遊技状態または確変遊技状態中は、第2始動口14への遊技球の入球率が非時短遊技状態より高くなるため、遊技者は第2始動口14を狙って遊技を行うことで、非時短遊技状態に比べて遊技効率を大幅に高めることできる。
このような時短遊技は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば低確率時短遊技状態であれば100回、確変遊技状態(高確率時短遊技状態)であれば10000回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
次に、本実施形態の遊技機1に搭載されている演出用役物装置を利用した遊技演出について説明する。
本実施形態の遊技機1は、第1の演出用役物装置A〜第4の演出用役物装置Dを備え、これら第1〜第4の演出用役物装置Dを利用して、以下に説明するような遊技演出を実行することが可能とされる。
<第1遊技演出>
図12、図13は、本実施形態の遊技機が実行可能な第1遊技演出の一例を示した図である。なお、第1遊技演出は、第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bとを連動させて動作する遊技演出とされ、大当たり当選期待度が高い特別図柄変動時に行われる。
第1の遊技演出は、例えば図12(a)〜図12(c)に示すように、メイン画像表示装置7のメイン表示画面7aに表示されている変動中の演出図柄8のうち、第1図柄8aと第3図柄8bが同一図柄(例えば「7」)で停止してリーチ状態に移行したときに、図13に示すような遊技演出に移行する。
図12(a)〜図12(c)に示すように、演出図柄8がリーチ状態に移行するまでの図柄変動期間では、メイン表示画面7aの前部下方に配置されている第1の演出用役物装置Aは、サブ表示画面31が横長状態で且つ遊技者から視認し易いように斜め上方に約45度傾斜させた状態で停止している。なお、このときサブ表示画面31にはリーチや大当たりの期待度を表す画像を表示するといったことが考えられる。
また、図12(a)〜図12(c)に示すように、演出図柄8がリーチ状態に移行するまでの図柄変動期間では、枠部材6の上縁部の裏側であってメイン表示画面7aの前方に配置されている第2の演出用役物装置Bも枠部材6の裏側に退避した状態のままとなる。
そして、リーチ状態に移行後、第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bが動作することになる。
先ず、第1の演出用役物装置Aの動作について説明する。
第1の演出用役物装置Aは、待機領域において斜め上方に約45度の角度で傾斜した状態で停止していたサブ表示画面31を、図13(a)に示すように、横長状態のまま垂直姿勢となるように動作する。
次に、図13(a)に示すような横長状態で垂直姿勢のサブ画像表示装置30を上昇させ、上昇位置においてサブ画像表示装置30を時計回りに90度回転させて、図13(b)に示すように、サブ画像表示装置30が縦姿勢となり、サブ表示画面31が縦長状態となるように動作する。
次に、図13(b)に示すような縦姿勢にあるサブ画像表示装置30の表裏が反転するように180度回転させて、図13(c)に示すようにサブ表示画面31の裏面側に設けられている演出役物部50が前面側となるように動作する。つまり、演出役物部50が視認不能な態様から視認可能な態様となるように動作する。その後、図13(d)に示すように、演出役物部50の背面側(演出役物部50とサブ画像表示装置30との間)に隠蔽されていた可動部51を演出役物部50の両側から側方に突出させる。
次に、第2の演出用役物装置Bの動作について説明する。
第2の演出用役物装置Bは、図13(a)〜図13(c)に示した期間では、枠部6の上縁部の裏側に退避した状態を継続する。そして、図13(c)に示すように、第1の演出用役物装置Aの演出役物部50を視認不能な態様から視認可能な態様となるように動作させ、さらに図13(d)に示すように、演出役物部50の背面に隠蔽されている可動部51を駆動した際に、可動部51の駆動タイミングに合わせて、第2の演出用役物装置Bを構成する2つの半環状部材100により演出役物部50を包囲するような環状体101を構成するようにしている。
さらに、本実施形態の遊技機1においては、第1の演出用役物装置Aの演出役物部50の背面に隠蔽されている可動部51を動作させる際に、可動部51の駆動タイミングに合わせてメイン表示画面7aに第1の演出用役物装置Aに関連したエフェクト画像Eを表示することにより、インパクトのある遊技演出を実現するようにしている。
<第2遊技演出>
図14は、本実施形態の遊技機が実行可能な第2遊技演出の一例を示した図である。なお、第2遊技演出は、第3の演出用役物装置Cを単独で動作させる遊技演出であって、例えばリーチ状態に移行する期待度が高いときに特別図柄変動時等に行われる。
第2遊技演出では、図14(a)(b)に示すように、メイン画像表示装置7のメイン表示画面7aの中央最上部の初期位置にある第3の演出用役物装置Cの顔ギミック120をメイン画像表示装置7のメイン表示画面7aの下方よりの位置まで動作させるようにしている。このとき、顔ギミック120が下方よりの位置に移動するタイミングに合わせてメイン表示画面7aに第3の演出用役物装置Cに関連したエフェクト画像Gを表示することにより、インパクトのある遊技演出を実現するようにしている。
ところで、近年の遊技機では、演出役物装置を用いた演出を様々なタイミングで行いたいという要望があった。
しかしながら、遊技機の演出用役物装置は、遊技機ごとに設計する必要があるため、コストがかかるという問題点があった。
また、遊技盤のスペースにも限りがあるため、遊技機に搭載できる演出用役物装置の数にも限界があった。
そこで、本実施形態の遊技機1では、新たな演出用役物装置を設けることなく、大当たりの当選が確定したときや、遊技者に有利な大当たり当選が確定したときに、その旨を遊技者に報知する特定報知演出を行うようにした点に特徴がある。
<特定報知演出>
図15は、本実施形態の遊技機が実行可能な特定報知演出の一例を示した図である。
本実施形態の遊技機1が実行可能な特定報知演出は、上記した第1遊技演出のために設けられている第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bと、上記した第2遊技演出のために設けられている第3の演出用役物装置Cと、を連動させて動作させるようにしたものである。
具体的には、図15(a)(b)に示すように、大当たり当選に係る演出図柄8が変動を開始するタイミングにおいて、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bを動作させると共に、第3の演出用役物装置Cを動作させる。すなわち、本実施形態の遊技機1における特定報知演出は、本来、同時に行っていなかった上記第1遊技演出と上記第2遊技演出とを同時に行うようにしたものである。
このように本実施形態の遊技機1では、新たな演出用役物装置を設けることなく既存の演出用役物装置(第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置C)を利用して、例えば大当たりの当選確定や遊技者に有利な大当たり当選の確定などを報知する特定報知演出を実行するようにしている。
このように構成すれば、コストアップやスペース上の問題を解消しつつ、例えば大当たりの当選確定や遊技者に有利な大当たり当選の確定などを報知する特定報知演出を実現することができる。
なお、本実施形態の遊技機1では、特定報知演出として、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、及び第3の演出用役物装置Cを同時に動作させる場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、第1の演出用役物装置Aと第3の演出用役物装置Cとを同時に動作させたり、或いは第2の演出用役物装置Bと第3の演出用役物装置Cとを同時に動作させたりしても良い。また、第1の演出用役物装置A〜第4の演出用役物装置Dを同時に動作させるようにしても良い。
また、本実施形態の遊技機1では、複数の演出用役物装置を動作させて特定報知演出を実現するようにしているが、これはあくまでも一例であり、例えば第1演出手段を音声出力装置312、第2演出手段を演出用照明装置313として、音声出力装置312から出力される効果音と、演出用照明装置313のランプ照明の点灯との組み合わせにより特定報知演出を実現することができる。
なお、音声出力装置312からの効果音と、演出用照明装置313のランプ照明の点灯との組み合わせにより特定報知演出を行っているときに、何らかのエラー(台異常)が発生した場合は、ランプ照明をエラー報知用のランプ照明に変更する。
また、本実施形態の遊技機1が、例えば、操作ハンドル11に内蔵されたLEDを点滅させることでLEDがあたかも高速で回転しているかのように見せるランプ演出機能を備えている場合は、第1演出手段を音声出力装置312、第2演出手段をランプ演出機能として、音声出力装置312から出力される効果音と、ランプ演出機能とを組み合わせて、特定報知演出を実現することも可能である。
なお、音声出力装置312からの効果音と、ランプ演出機能との組み合わせにより特定報知演出を行っているときに、何らかのエラー(台異常)が発生した場合は、ランプ演出機能を消灯してエラー報知用のランプ照明を点灯させる。
また、本実施形態の遊技機1における特定報知演出は、大当たり当選が確定したことを報知するだけでなく、当選した大当たりが遊技者に有利な確変大当たりである場合には、遊技球がVゾーン18aを通過したときに実行することも可能である。
このため、本実施形態の遊技機1は、図15に示したように、特別図柄の変動に合わせて変動する演出図柄8が変動を開始するタイミングだけでなく、特別図柄の変動開始から大当たり遊技が終了するまでの期間(以下、「特定期間」という)の所定のタイミングにおいて実行可能である。また、特定報知演出は一回に限らず、複数回実行することが可能である。
以下、本実施形態の遊技機1における特定報知演出の実行タイミングについて説明する。
<第1実施例>
図16は、本実施形態の遊技機における特定報知演出の実行タイミングの第1実施例を示した図である。
この図16に示す第1実施例では、例えば特別図柄(演出図柄)が変動を開始する時点t1において、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置Cを同時に動作させる。そして、時点t1より後の時点t2において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作を停止させ、時点t2より後の時点t3において、第3の演出用役物装置Cの動作を停止させるようにしている。
また、第1実施例では、例えば特別図柄が変動を停止する時点t4において、時点t1と同様、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置Cを同時に動作させる。そして、時点t4より後の時点t5において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作を停止させ、時点t5より後の時点t6において、第3の演出用役物装置Cの動作を停止させるようにしてもよい。
また、第1実施例では、例えば大当たり遊技中において、確変遊技が確定するタイミング、すなわち大入賞口16に入賞した遊技球がVゾーン18aを最初に通過した時点t7において、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置Cを同時に動作させる。そして、時点t7より後の時点t8において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作を停止させ、時点t8より後の時点t9において、第3の演出用役物装置Cの動作を停止させるようにしてもよい。
このように構成すると、特別図柄の変動開始時から大当たり遊技終了までの特定期間において、特定報知演出を一回または複数回実行するという新たな遊技演出をコストアップやスペースの問題なしに実現することができる。
なお、第1実施例では、特定報知演出を実行するタイミングとして、3つのタイミングを例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、特定報知演出は、特別図柄の変動開始時から大当たり遊技終了までの特定期間であれば実行可能である。例えば、第1確変長当たり(16ラウンド当たり)に当選したにも関わらず、第2確変長当たり(4ラウンド当たり)に当選したかのようなラウンド遊技を行い、4ラウンド目のラウンド遊技の途中であたかも16ラウンド当たりに昇格したかのような昇格演出を行う場合は、昇格演出に合わせて、特定報知演出を実行することも可能である。
また、第1実施例では、特定報知演出において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bと、第3の演出用役物装置Cと、を同時に動作させるようにしているが、動作させるタイミングは必ずしも同時である必要はなく異なるタイミングであっても良い。
また、第1実施例では、特定報知演出において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bと、第3の演出用役物装置Cとを異なるタイミングで停止させるようにしているが、停止させるタイミングは異なるタイミングである必要はなく同時であっても良い。
また、上記時点t1、t4、t7において実行される第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、及び第3の演出用役物装置Cの動作内容は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上記時点t1、t4、t7において実行される第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作期間は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
同様に、上記時点t1、t4、t7において実行される第3の演出用役物装置Cの動作期間も同じであっても良いし、異なっていても良い。
<第2実施例>
図17は、本実施形態の遊技機1における特定報知演出の実行タイミングの第2実施例を示した図である。なお、図16に示した第1実施例と同一動作については説明を省略する。
この図17に示す実施例2では、例えば特別図柄が変動を開始する時点t1において動作させた第3の演出用役物装置Cを、特定期間終了まで継続して動作させるようにしている点が、上記図16に示した第1実施例とは異なっている。
このように構成すると、第3の演出用役物装置Cが継続して動作していることで、再度、遊技者に有利な大当たり遊技が確定する特定報知演出が行われるのではないかといった期待感を遊技者に与えることができ、遊技機としての興趣を高めることができる。
なお、第2実施例の場合も、第1実施例と同様、上記時点t1、t4、t7において実行される第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作内容は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上記時点t1、t4、t7において実行される第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作期間は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上記時点t1から継続して実行される第3の演出用役物装置Cの動作内容は同じであっても良いし、異なっていても良い。
<サブ制御基板>
次に、上記した遊技演出を実現するために、本実施形態の遊技機1のサブ制御基板が実行する各種処理について説明する。
[タイマ割込処理]
図18は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図18に示すタイマ割込処理は、演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。また、タイマ割込処理は、所定の周期(4ms)毎に実行される。
この場合、演出制御基板221のCPU222は、タイマ割込処理として、遊技制御基板211から送信されてくる各種コマンドを受信するコマンド受信処理(S610)、演出ボタン314の操作検知を行う演出ボタン処理(S620)、画像制御基板231やランプ制御基板241に対して各種コマンドを送信するコマンド送信処理(S630)等を実行する。なお、コマンド受信処理の詳細については後述する。
次に、演出制御基板221のCPU222がタイマ割込処理として実行する主要な処理について説明する。なお、以下に説明する処理も演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
[コマンド受信処理]
図19は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS701において、遊技制御基板211から送信されてくる保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS702において、保留数増加コマンドを設定する保留数増加コマンド設定処理を実行する。
保留数増加コマンド設定処理では、受信した保留数増加コマンドに基づいて、演出制御基板221のRAM224に保留個数を記憶すると共に、画像表示装置7の表示画面7aに図示しない保留アイコンを表示させるための処理を実行する。
一方、ステップS701において、保留数増加コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS702において、保留数増加コマンド設定処理を実行することなくステップS703に移行する。
次に、CPU222は、ステップS703において、遊技制御基板211から送信されてくる変動開始コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動開始コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS704において、演出図柄を選択し、選択した演出図柄に対応する演出図柄表示コマンドをRAM224の所定領域にセットする演出図柄選択処理を実行する。
なお、演出図柄選択処理において、RAM224の所定領域にセットされた演出図柄表示コマンドは、図18に示したコマンド送信処理において、所定のタイミングで画像制御基板231に対して送信される。
次に、CPU222は、ステップS705において、遊技演出を選択する演出選択処理を実行する。なお、演出選択処理の詳細については後述する。
次いで、CPU222は、ステップS706において、特定報知演出を選択する特定報知演出選択処理を実行する。なお、特定報知演出選択処理の詳細についても後述する。
一方、ステップS703において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS704の演出図柄選択処理、ステップS705の演出選択処理、ステップS706の特定報知演出選択処理を実行することなくステップS707に移行する。
次に、CPU222は、ステップS707において、遊技制御基板211から送信されてくる変動停止コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動停止コマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS708において、変動演出終了中処理を実行する。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析結果に基づいて、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドを画像制御基板231やランプ制御基板241に対して送信するために、RAM224の所定領域にセットする処理などがある。
ステップS707において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS709に移行する。
次に、CPU222は、ステップS709において、遊技制御基板211から送信されてくるオープニングコマンドを受信したか否かの判定を行い、オープニングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS710において、オープニング演出選択処理を実行する。
ステップS709において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、オープニング演出選択処理を実行することなくステップS711に移行する。
次に、CPU222は、ステップS711において、遊技制御基板211から送信されてくるエンディングコマンドを受信したか否かの判定を行い、エンディングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS712において、エンディング演出選択処理を実行する。
ステップS711において、エンディングコマンドを受信していないと判定した場合は、エンディング演出選択処理を実行することなくステップS713に移行する。
次に、CPU222は、ステップS713において、遊技制御基板211から送信されてくるV入賞コマンドを受信したか否かの判定を行い、V入賞コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS714において、特定報知演出を選択する特定報知演出選択処理を実行する。
一方、ステップS713において、V入賞コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS714の特定報知演出選択処理を実行することなくステップS715に移行する。
次に、CPU222は、ステップS715において、客待ちコマンド受信処理を実行して、コマンド受信処理を終了する。
客待ちコマンド受信処理では、特別図柄の変動が停止したときに遊技制御基板211から送信されてくる客待ちコマンドを受信したか否かの判定を行い、客待ちコマンドを受信したと判定した場合は、客待ち演出処理を実行する。
客待ち演出処理では、画像表示装置7に客待ち画面を表示する客待ち演出開始コマンドを画像制御基板231に送信するための処理が行われる。
[演出選択処理]
図20は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS721において、遊技制御基板211から送信されてきた変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS722において、RAM224に記憶されている保留数を減算する保留数減算処理を実行する。
次に、CPU222は、ステップS723において、演出用乱数値1を取得し、続くステップS724において、変動開始コマンドの解析結果と、取得した演出用乱数値1と、図21に示す変動演出パターン決定テーブルと、に基づいて、変動演出パターンを選択する変動演出パターン選択処理を実行する。
次に、CPU222は、ステップS725において、選択した変動演出パターンに対応した変動演出開始コマンドを画像制御基板231やランプ制御基板241に対して送信するためにRAM224の所定領域にセットする。
図21は、変動演出パターン決定テーブルの一例を示した図である。
この図21に示す変動演出パターン決定テーブルは、遊技制御基板211から受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターン指定コマンドと、演出用乱数値1と、変動演出パターンと、が対応付けて構成されている。
ステップS724において、CPU222は、図21に示した変動演出パターン決定テーブルを参照し、変動パターン指定コマンドと取得した演出用乱数値1とに基づいて、変動演出パターンを決定する。
なお、図21に示す変動演出パターン決定テーブルでは、説明を分かり易くするため、演出用乱数値1に関係なく、遊技制御基板211からの変動パターン指定コマンドに応じて、それぞれ演出内容が異なる変動演出開始コマンド「A1H」「01H」〜「A1H」「09H」が生成される場合が示されている。
[特定報知演出選択処理]
図22は、演出制御基板のCPUが実行する特定報知演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS731において、遊技制御基板211から送信されてきた変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS732において、演出用乱数値2、3を取得する。
次に、CPU222は、ステップS733において、変動開始コマンドの解析結果と、取得した演出用乱数値2、3と、図23、図24に示す特定報知演出パターン決定テーブルと、に基づいて、特定報知演出パターンを決定する。
次に、CPU222は、ステップS734において、特定報知演出パターンに対応した特定報知演出開始コマンドを所定のタイミングで画像制御基板231やランプ制御基板241に対して送信するためにRAM224の所定領域にセットする。
図23、図24は、特定報知演出パターン決定テーブルの一例をそれぞれ示した図である。
図23に示す特定報知演出パターン決定テーブルは、上記ステップS706における特定報知演出選択処理において、大当たりに当選したことを報知する特定報知演出を実行するか否かを決定するためのテーブルである。
図23に示す特定報知演出パターン決定テーブルでは、遊技制御基板211から受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターン指定コマンドと、演出用乱数値2と、特定報知演出パターンと、が対応付けられている。
具体的には、変動パターン指定コマンドが「E6H」「01H」〜「E6H」「06H」の大当たりであって、演出用乱数値2が「0」〜「29」の場合は、変動開始時に特定報知演出を実行する特定報知演出パターン21を選択し、演出用乱数値2が「30」〜「49」の場合は、変動終了時に特定報知演出を実行する特定報知演出パターン22を選択する。
また、演出用乱数値2が「50」〜「99」の場合は、特定報知演出を実行しない特定報知演出パターン23を選択する。
なお、特定報知演出パターン21〜23にそれぞれ対応する特定報知演出開始コマンドは、図23に示す通りである。
一方、図24に示す特定報知演出パターン決定テーブルは、上記ステップS713における特定報知演出選択処理において、大当たり遊技時に遊技球がVゾーン16aを通過したことを報知する特定報知演出を実行するか否かを決定するためのテーブルである。
図24に示す特定報知演出パターン決定テーブルでは、遊技制御基板211から受信したV入賞コマンド「Z1H」「01H」と、演出用乱数値3と、特定報知演出パターンと、が対応付けられている。
具体的には、V入賞コマンド「Z1H」「01H」の受信時、演出用乱数値3が「0」〜「29」の場合は、遊技球がVゾーン通過時に特定報知演出を実行する特定報知演出パターン31を選択し、演出用乱数値3が「30」〜「99」の場合は、特定報知演出を実行しない特定報知演出パターン32を選択する。
なお、特定報知演出パターン31、32にそれぞれ対応する特定報知演出開始コマンドは、図24に示す通りである。
[画像表示処理]
次に、画像制御基板231が実行する処理について説明する。
図25は、画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、画像制御基板231のCPU232は、ステップS811において、演出制御基板221から演出図柄表示コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS812において、受信した演出図柄表示コマンドに基づいて、画像表示装置7に演出図柄を表示する表示制御を実行する。
ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS812の処理を行うことなく、ステップS813に移行する。
次に、CPU232は、ステップS813において、演出制御基板221から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS813において、変動演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS814において、受信した変動演出開始コマンドに基づいて、画像表示装置7に所定の演出画像を表示する表示制御を実行する。これにより、画像表示装置7の表示画面7aに演出画像を表示する制御が実行される。
ステップS813において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS814の処理を行うことなく、画像表示処理を終了する。
[演出用役物装置作動処理1]
図26は、ランプ制御基板のCPUが実行する演出用役物装置作動処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、ランプ制御基板241のCPU242は、ステップS821において、演出制御基板221から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS821において、変動演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS822において、変動演出開始コマンドに基づいて所定のタイミングで演出用役物装置を作動させる。
例えば、第1遊技演出を実行する場合は、第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bとを所定のタイミングで作動させ、第2遊技演出を実行する場合は、第3の演出用役物装置Cを所定のタイミングで作動させる。
なお、ステップS821において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS823に進む。
次に、CPU242は、ステップS823において、演出制御基板221かから特定報知演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS823において、特定報知演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS824において、特定報知演出開始コマンドに基づいて所定のタイミングで演出用役物装置を作動させる。
例えば、第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bと第3の演出用役物装置Cとを、特別図柄の変動開始時、変動終了時、或いは遊技球がVゾーン通過時といった所定のタイミングからそれぞれ所定期間作動させる。
なお、ステップS823において、特定報知演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、演出用役物装置作動処理を終了して処理を抜ける。
このように本実施形態の遊技機1では、遊技制御基板211からの送信されてきた変動開始コマンドに含まれる変動パターン指定コマンドが大当たりを示す変動パターンコマンドである場合、演出制御手段221では、大当たりに当選したことを報知する報知する特定報知演出を行うか否かの抽選を行い、特定報知演出を行うと判定した場合は、例えば特別図柄の変動開始から第1の期間、第1演出手段である第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bを作動させる制御を行うと共に、特別図柄の変動開始から第1の期間とは異なる期間、第2演出手段である第3の演出用役物装置Cを作動させる制御を行うようにしている。
このような本実施形態の遊技機1によれば、新たな演出用役物装置を設けることなく、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置Cという既存の演出用役物装置を利用して、大当たりに当選したことや当選した大当たりが遊技者に有利な確変大当たりであることを報知する特定報知演出を実行することが可能になる。
ところで、上記した本実施形態の遊技機1では、特別図柄が変動を開始してから大当たり遊技が終了する迄の特定期間に上記特定報知演出を複数回行うことが可能とされるが、特定報知演出を複数回行った場合は、特定報知演出の希少性が損なわれてしまい、短期間で遊技者に飽きられてしまうおそれがあった。
そこで、本実施形態の遊技機1では、上記特定期間に行う特定報知演出の回数を規制するようにしている。
<第3実施例>
図27は、本実施形態の遊技機における特定報知演出の動作タイミングの第3実施例を示した図である。
この図27に示す第3実施例では、例えば特別図柄が変動を開始する時点t1において、特定報知演出の実行が指示されると、第1の演出用役物装置A、第2の演出用役物装置B、第3の演出用役物装置Cを同時に動作させ、時点t1より後の時点t2において、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bの動作を停止させ、時点t2より後の時点t3において、第3の演出用役物装置Cの動作を停止させる特定報知演出を実行する。
但し、第3実施例では、時点t1において、特定報知演出を実行した場合は、それ以降の特定期間内において、特定報知演出の実行が再度指示されたとしても、特定報知演出を実行しないようにしている。つまり、時点t1以降の特定期間は特定報知演出の実行を規制する規制期間となる。
このように構成すると、特定期間に特定報知演出が複数回実行されることがないので、特定報知演出の希少性が損なわれるといったことがない。
<第4実施例>
図28は、本実施形態の遊技機1における特定報知演出の動作タイミングの第4実施例を示した図である。なお、図27に示した第3実施例と同一動作については説明を省略する。
この図28に示す実施例4では、時点t1において、特定報知演出を実行した場合は、第1の演出用役物装置A及び第2の演出用役物装置Bについては、それ以降の特定期間内に再度に特定報知演出の実行が指示されたとしても、動作しないように規制する一方、第3の演出用役物装置Cについては、動作を規制しないようにしている点が上記図27に示した第4実施例とは異なっている。
このように構成した場合も、特定期間に特定報知演出が複数回実行されることがないので、特定報知演出の希少性が損なわれるといったことがない。
なお、上記第3実施例及び第4実施例においては、特定期間において特定報知演出を行った後の期間を、特定報知演出の実行を規制する規制期間としているが、これはあくまでも一例であり、予め特定報知演出を複数回(例えば2回)行うことが決まっている場合は、特定期間の前半を規制期間として特定報知演出の実行を制限し、特定期間の後半において特定報知演出を実行するといったことも可能である。
また、上記第3実施例及び第4実施例においては、大当たりの種類に関係なく、特定期間における2回目以降の特定報知演出の実行を規制しているが、これはあくまでも一例であり、当選した大当たりの種類によって、特定期間における2回目以降の特定報知演出の規制の有無を決定することも可能である。
例えば、当選した大当たりが第2確変長当たりの場合は、特定期間における2回目以降の特定報知演出の実行を規制する一方、当選した大当たりが第1確変大当たりの場合は、特定期間における2回目以降の特定報知演出の実行を規制しないようにすることも可能である。
また、本実施形態では、大当たりに当選した場合に行われる特定報知演出の実行を規制する場合を例に挙げて説明したが、ハズレ時にも行われる遊技演出、例えば図13に示した第1遊技演出の実行を規制する場合にも適用可能である。
その場合には、例えば、ハズレ時のリーチ演出では、2回目以降の第1遊技演出の実行を規制する一方、大当たり時のリーチ演出では、2回目以降の第1遊技演出の実行を規制しないようにすることが考えられる。
次に、上記実施例3および実施例4の遊技演出を実現するために、本実施形態の遊技機1のサブ制御基板が実行する各種処理について説明する。なお、サブ制御基板が実行する各種処理のうち、上記図18〜図25に示した処理は基本的には同じであるため、ここでは説明は省略し、演出用役物装置作動処理について説明する。
[演出用役物装置作動処理2]
図29は、ランプ制御基板のCPUが実行する演出用役物装置作動処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、ランプ制御基板241のCPU242は、ステップS831において、演出制御基板221から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS821において、変動演出開始コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS832において、当該特定期間に実行する特定報知演出を規制するための規制フラグをOFFにする。
次に、CPU242は、ステップS833において、変動演出開始コマンドに基づいて所定のタイミングで演出用役物装置を作動させる。
例えば、第1遊技演出を実行する場合は、第1の演出用役物装置Aと第2の演出用役物装置Bとを所定のタイミングで作動させ、第2遊技演出を実行する場合は、第3の演出用役物装置Cを所定のタイミングで作動させる。
なお、ステップS831において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS834に進む。
次に、CPU242は、ステップS834において、特定報知演出を規制するための規制フラグがOFFであるか否かの判定を行い、規制フラグがOFFと判定したときは、ステップS835に進み、規制フラグがOFFでないと判定したときは、演出用役物装置作動処理を抜ける。
次に、CPU242は、ステップS835において、演出制御基板221かから特定報知演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS835において、特定報知演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS836において、特定報知演出開始コマンドに基づいて所定のタイミングで演出用役物装置を作動させる。そして続くステップS837において、特定報知演出を規制するための規制フラグをONにして、演出用役物装置作動処理を抜ける。なお、ステップS835において、特定報知演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、演出用役物装置作動処理を抜ける。
このように本実施形態の遊技機1では、特定報知演出を実行可能な特定期間における特定報知演出の実行回数を所定回数以下(例えば1回)に規制するようにしているので、特定報知演出の希少性が損なわれるのを防止することができる。勿論、特定報知演出の実行回数は、1回以下に限らず、複数回(例えば2回)以下でもよい。
なお、本実施形態の遊技機1では、ランプ制御基板241において、特定報知演出の実行を規制する場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、演出制御基板221において、特定報知演出の実行を規制するようにしてもよい。
例えば、図22に示した特定報知演出選択処理において、図23に示した特定報知演出パターン決定テーブルと演出用乱数値2とに基づいて特定報知演出パターンを決定した場合には、図24に示した特定報知演出パターン決定テーブルと演出用乱数値3とに基づく特定報知演出パターンの抽選を行わないようにして特定報知演出が複数回実行されるのを規制するようにしてもよい。
このように本実施形態の遊技機1では、特定期間における特定報知演出は複数のタイミングで実行可能であり、一方のタイミングで特定報知演出が実行された場合に、他方のタイミングにおける特定報知演出の実行を規制するように構成した場合も特定報知演出の希少性が損なわれるのを防止することができる。
なお、本発明は、パチンコ機のみならず、スロットマシンにも適用することができる。その場合、特定報知演出を実行するタイミングとしては、ビックボーナスやレギュラーボーナスなどの大当たりやAT(アシストタイム)、ART(アシストリプレイタイム)当選時(スタートレバーオン時)、大当たり遊技、AT遊技、ART遊技開始時(ドラム停止時)等が考えられる。
<本発明の構成及び効果>
本発明の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段(211)と、判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、特別遊技を実行する特別遊技実行手段(211)と、演出手段(A、B、C)に演出を行わせる演出制御手段(221、241)と、を備え、演出制御手段は、判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段(221、241)と、特定期間における特定報知演出の実行回数を所定回数以下に規制する規制手段(221、241)と、を有することにより、新たな特定報知演出を実現することが可能になる。
また本発明の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段(211)と、判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、特別遊技を実行する特別遊技実行手段(211)と、演出手段(A、B、C)に演出を行わせる演出制御手段(221、241)と、を備え、演出制御手段は、判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段(221、241)と、特定期間における特定報知演出は複数のタイミングで実行可能であり、一方のタイミングで特定報知演出が実行された場合に、他方のタイミングにおける特定報知演出の実行を規制する規制手段(221、241)と、を有することにより、新たな特定報知演出を実現することが可能になる。
1…遊技機、2…遊技盤、3…遊技領域、3A…開口部、6…枠部材、7…メイン画像表示装置、7a…メイン表示画面、8…演出図柄、13…第1始動口、14…第2始動口、14b…可動片、15…ゲート、16…大入賞口、16a…大入賞口SW、16b…開閉扉、17…振分部材、18a…特定領域(Vゾーン)、18c…特定領域SW、30…サブ画像表示装置、31…サブ表示画面、50…役物演出部、100…半環状部材、101…環状体、120…顔ギミック、211…遊技制御基板、212、222、232、242…CPU、213、223、233、243…ROM、214、224、234、244…RAM、221…演出制御基板、231…画像制御基板、241…ランプ制御基板、312…音声出力装置、313a…演出用照明装置、314…演出ボタン、315…受皿ユニット、320L…演出用可動照明装置、A…第1の演出用役物装置(第1演出手段)、B…第2の演出用役物装置(第1演出手段)、C…第3の演出用役物装置(第2演出手段)、D…第4の演出用役物装置
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
第1の形態の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出として、同一の報知演出を複数のタイミングで実行可能な特定報知演出制御手段と、前記特定期間において前記特定報知演出を複数のタイミングで実行すると決定された場合、前記特定報知演出の実行回数を所定回数以下に規制する規制手段と、を有することを特徴とする。
第2の形態の遊技機は、始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出として、同一の報知演出を複数のタイミングで実行可能な特定報知演出制御手段と、前記特定期間において前記特定報知演出を複数のタイミングで実行すると決定された場合、一方のタイミングにおいて前記特定報知演出が実行された場合、他方のタイミングにおいて前記特定報知演出の実行を規制する規制手段と、を有することを特徴とする。

Claims (2)

  1. 始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段と、
    前記特定期間における前記特定報知演出の実行回数を所定回数以下に規制する規制手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 始動条件の成立により、特別遊技に当選したか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により特別遊技に当選したと判定された後、前記特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    演出手段に演出を行わせる演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記判定手段により、特別遊技に当選したと判定されてから当該判定された特別遊技が終了する迄の特定期間内に遊技者に有利な特別遊技に当選したことを報知する特定報知演出を実行可能な特定報知演出制御手段と、
    前記特定期間における前記特定報知演出は複数のタイミングで実行可能であり、一方のタイミングで前記特定報知演出が実行された場合に、他方のタイミングにおける前記特定報知演出の実行を規制する規制手段と、を有することを特徴とする遊技機。
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