JP2015041702A - 面実装コイル部品 - Google Patents

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祐二 井田
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Abstract

【課題】部品点数が少なくて経済性に優れるとともに、簡易な構造によって高い位置精度で安定的な面実装を行うことができる面実装コイル部品を提供する。
【解決手段】板状の基台3の上面に、コアが挿入されたコイル1が取り付けられるとともに、回路基板と対向する基台3の下面3b側にコイル1の端部1aが引き出されて上記回路基板への接続部とされる面実装コイル部品において、基台3の下面3bに、下面3bから突出するとともに下面の外周縁に沿う外周面が円弧面6によって形成された突起部5を設け、下面側に引き出されて上記接続部となるコイル1の端部1aを、下面3bに沿う方向に屈曲して突起部5の円弧面6の周方向に湾曲形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板に面実装されるチョークコイル等の面実装コイル部品に関するものである。
車載用途などの電源回路やECUに使用される制御回路などの回路基板には、電源平滑用やノイズ除去用等として、コモンモードチョークコイルやノーマルモードチョークコイルなどの各種のコイル部品が面実装されている。
一般的に、このような面実装されるコイル部品にあっては、コイルの端部を絡げる絡げ端子と、回路基板のランド部に接続・固定するための実装端子を別に設けた構造が採用されているが、2つの端子部品を用意する必要があり、部品点数が増加するうえ、絡げ端子が本体部分から突出する構造になるために、小型化を図る場合の障害となる。
そこで、例えば下記特許文献1においては、比較的太い絶縁被膜電線を巻線した磁心を接合した磁心保持用基板の対向する側面に、複数の配線溝を設け、この配線溝の上部にあたる上面に突起を設けて、巻線より引き出した各端末を一方の側面の配線溝に沿わせて上面から下面に通し、さらに下面に沿って対向する他方の配線溝に沿わせて下面から上面に通して、その先端部を突起に当て折り曲げ係止した面実装型巻線部品が提案されている。
しかしながら、上記従来の面実装型巻線部品にあっては、基板の側面の配線溝に沿わせた絶縁被覆銅線を下面側に屈曲する個所において、比較的太い線径の当該絶縁被覆銅線がR状に湾曲して下面側の溝部から外方へと局部的に膨出してしまうために、回路基板に実装する際に、平坦度や位置精度を確保することが難しく、よって半田付けによる接合強度を安定的に得ることが難しいという問題点があった。
特開2000−118019号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なくて経済性に優れるとともに、簡易な構造によって高い位置精度で安定的な面実装を行うことができる面実装コイル部品を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、板状の基台の上面に、コアが挿入されたコイルが取り付けられるとともに、回路基板と対向する上記基台の下面側に上記コイルの端部が引き出されて上記回路基板への接続部とされる面実装コイル部品において、上記基台の上記下面に、当該下面から突出するとともに当該下面の外周縁に沿う外周面が円弧面によって形成された突起部を設け、上記下面側に引き出されて上記接続部となる上記コイルの端部を、上記下面に沿う方向に屈曲して上記突起部の上記円弧面の周方向に湾曲形成したことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記突起部は、上記円弧面の周方向に湾曲形成された上記コイルの上記接続部が、上記基台の一側面よりも外方に突出するように形成されていることを特徴とするものである。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、上記基台の角隅部には、上記上下面に貫通する貫通孔が穿設され、上記コイルの端部は上記貫通孔に挿通されて上記下面側に引き出されているとともに、上記下面には、当該下面から突出して上記貫通孔から引き出された上記端部を上記円弧面に沿って案内する段部が形成され、かつ当該段部の上記貫通孔側の端部には、面取り加工が施されていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、上記突起部の先端面には、上記円弧面と同心の円形の穴部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1〜4のいずれかに記載の発明によれば、基台の下面側に引き出されたコイルの端部を、上記下面に沿う方向に屈曲したうえで、さらに上記突起部の円弧面の周方向に湾曲形成しているために、上記円弧面によって回路基板への接続部となるコイルの端部の位置決めが容易になる。加えて、基台の下面側に引き出した上記コイルの端部を、下面に沿う方向に屈曲しているために、上記コイルとして比較的太い線径の絶縁被覆銅線を用いた場合にも、基台の下面においてコイルの屈曲部分が局部的に基台の下面からR状に突出することを抑止することができ、回路基板への接続部の平坦度、ひいては安定した高い接合強度を確保することもできる。
また、請求項2に記載の発明によれば、突起部の円弧面に湾曲形成したコイルの接続部が、基台の上面側から下方を見た際に、基台の一側面よりも外方に突出するように上記突起部の寸法を設定しているために、上記接続部を回路基板に半田付けによって接続した際に、基台の上面側から撮影する画像検査によって、上記半田付け部分におけるフィレットの形成状態を容易に確認することが可能になる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、基台の下面に、基台の貫通孔から引き出されたコイルの端部を上記突起部の円弧面に沿って案内する段部を形成しているために、上記段部によって基台の先端面との間の高さを設定することにより、コイルの接続部をより一層高い精度で位置決めすることができる。
しかも、上記段部における基台の貫通孔側の端部に、面取り加工を施しているために、上記貫通孔から引き出されたコイルの端部が基台の下面に沿って屈曲される際に、当該屈曲部に形成されるR状の部分を上記面取り加工部分によって逃がすことにより、段部と干渉することを確実に防止することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、突起部の先端面に、当該突起部の円弧面と同心の円形の穴部を形成しているために、コイルの端部を基台の下面側に引き出して、さらに上記下面に沿う方向に屈曲した後に、例えば先端が2本の脚部を有するコ字状の治具を用いて、一方の脚部を上記穴部に挿入し、他方の脚部を上記下面に沿って延在するコイルの端部の外周に当てて、上記一方の脚部を中心にして他方の脚部を回動させることにより、容易にコイルの端部を突起部の円弧面上に湾曲形成することができる。この結果、当該コイル部品の製造が容易になる。
本発明の面実装コイル部品の一実施形態を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の底面図である。 図1の右側面図である。 上記実施形態の製造方法を説明するための図で、コイルの端部を基台の貫通孔に挿通させた状態を示す右側面図である。 図5のコイルの端部を基台の下面に沿う方向に屈曲した状態を示すもので、(a)は底面図、(b)は右側面図である。 図7のコイルの端部を突起部の円弧面に湾曲形成させる状態を示す底面図である。 図7の湾曲形成に用いる治具を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
図1〜図4は、本発明に係る面実装コイル部品を面実装されるチョークコイルに適用した一実施形態を示すもので、このチョークコイルにおいては、絶縁被覆銅線が円筒状に巻き回されたコイル1と、このコイル1の中心部に挿通された円柱状のコア2とが、絶縁性樹脂によって成形された基台3の上面3aに接着・固定されている。
この基台3は、外観略長方形の板状に形成されており、その上面3aに、上記コイル1およびコア2が固定されるとともに、下面3bが、当該チョークコイルが面実装される回路基板(図示を略す。)との対向面とされている。そして、この基台3の対角方向に対向する一対の角隅部に、各々上下面3a、3bに貫通する貫通孔4が穿設されており、各貫通孔4にコイル1の両端から引き出された各端部1aが挿入されている。
他方、基台3の下面3bには、当該下面3bから長円形の柱状に突出する突起部5が形成されている。この突起部5は、底面視において長方形状をなす下面3bの短辺側の外周縁に沿う外周面が、円弧面6によって形成されており、この円弧面6は、下面3bの短辺側の側面3cよりも内側に形成されている。
そして、下面3bの短辺と突起部5の円弧面6との間には、下面3bから側面3cと面一に突出する段部7が一体に形成され、貫通孔4から下面3b側に引き出されて下面3bに沿う方向に屈曲されたコイル1の端部1aが、この段部7上に案内されて円弧面6に沿って湾曲形成されている。
ここで、段部7は、突起部5の先端面5aよりも高さが低く、より具体的には、当該段部7と突起部5の先端面5aとの高さ寸法の差が、コイル1の線径よりも僅かに小さくなるように形成されている。また、段部7の貫通孔4側に位置する端部には、面取り部8が形成されている。
また、突起部5は、円弧面6の周方向に湾曲形成されたコイル1の端部1aの一部が、図2に示すように、上記側面3cよりも外方に突出する位置に形成されている。さらに、突起部5の先端面5aには、図3に示すように、円弧面6と同心の円形の穴部9が形成されている。
他方、下面3bの長辺側の外周縁の長手方向中央部には、それぞれ角柱状に突出する支承部10が形成されている。そして、この支承部10は、段部7の高さ寸法にコイル1の線径を加えた寸法とほぼ等しいか、あるいはこれよりも僅かに低くなる高さ寸法に形成されている。
上記構成からなる面実装チョークコイルを製作するには、先ず図5に示すように、円筒状に形成されたコイル1の中心に円柱状のコア2を挿入し、コイル1の両端から引き出された端部1aを、基台3の角隅部に形成された貫通孔4に挿通して下面3b側に引き出すとともに、これらコイル1およびコア2を接着剤によって基台3の上面3aに固定する。
次いで、図6に示すように、貫通孔4から引き出されたコイル1の端部1aを、基台3の下面3bに沿う方向に屈曲して段部7上に位置させる。この際に、段部7の貫通孔4側の端部に、面取り部8を形成しているために、貫通孔4の開口部に形成されたコイル1の端部1aのR状の屈曲部と段部7の端部との干渉が防止される。
そこで次に、コイル1の端部1aを、段部7上において突起部5の円弧面6の外周に巻回する。この際に、上記基台3の突起部5の先端面5aに、円弧面6と同心の円形の穴部9を形成しているために、例えば図8に示すような、略平板状の把持部11の先端に、一対の脚部12a、12bが並行に突設された治具Tを用いることにより、極めて容易にコイル1の端部1aを円弧面6上に湾曲形成することができる。
すなわち、図7に示すように、上記治具Tの長さ寸法が大きい一方の脚部12aを穴部9に挿入し、他方の脚部12bを下面3bに沿って延在するコイル1の端部1aの外周に位置させて、図中矢印で示すように、一方の脚部12aを中心にして他方の脚部12bを回動させることにより、上記端部1aを円弧面6の外周に湾曲形成することができる。
このようにして、コイル1の端部1aを基台3の突起部5の円弧面6の外周に湾曲形成した後に、当該湾曲形成部分を回路基板のランド部に半田付けして接続することにより、当該回路基板への面実装が完了する。
以上のように、上記構成からなる面実装チョークコイルによれば、基台3の下面3b側に引き出されたコイル1の端部1aを、下面3bに沿う方向に屈曲したうえで、さらに突起部5の円弧面6の周方向に湾曲形成しているために、円弧面6によって回路基板への接続部となるコイル1の端部1aの位置決めが容易に行うことができる。
加えて、基台3の下面3b側に引き出したコイル1の端部1aを、下面3aに沿う方向に屈曲し円弧面6の外周に巻回しているために、コイル1として比較的太い線径の絶縁被覆銅線を用いた場合にも、基台3の下面3bにおいてコイル1の屈曲部分が局部的に基台3の下面3bからR状に突出することを抑止することができる。この結果、回路基板への接続部の平坦度を確保して、安定した高い接合強度を得ることもできる。
また、製作時においては、基台3の下面3bに、貫通孔4から引き出されたコイル1の端部1aを突起部5の円弧面6に沿って案内する段部7を形成するとともに、この段部7における貫通孔4側の端部に面取り部8を形成しているために、貫通孔4から引き出されたコイル1の端部1aが基台3の下面3bに沿って屈曲される際に、屈曲部に形成されるR状の部分を面取り部8によって逃がすことにより、段部7と干渉することを確実に防止することができる。
次いで、突起部5の先端面5aに、円弧面6と同心の円形の穴部9を形成しているために、図8に示したような治具Tを用いることにより、容易にコイル1の端部1aを突起部5の円弧面6の周方向に湾曲形成することができる。
また、段部7と突起部5の先端面5aとの高さ寸法の差がコイル1の線径よりも僅かに小さくなるように形成しているために、円弧面6の周方向に湾曲形成されて回路基板への接続部となるコイル1の端部1aを、半田付けに好適な突起部5の先端面5aから幾分突出させた状態で位置決めすることができる。
加えて、下面3bの長辺側の外周縁の長手方向中央部に支承部10を形成するとともに、当該支承部10の高さ寸法を、段部7の高さ寸法にコイル1の線径を加えた寸法とほぼ等しいか、あるいはこれよりも僅かに低くなる寸法に設定している。この結果、面実装時に、このチョークコイルを回路基板の所定位置に配置して半田付けする際に、コイル1の両端部1aと両支承部10との4箇所において、チョークコイルを回路基板上に仮置きしておくことができるために、安定した半田付けを行うことができる。
さらに、回路基板への半田付けが完了した後においては、図2および図3に示すように、突起部5の円弧面6に湾曲形成したコイル1の端部1aの一部が、基台3の上面3a側から下方を見た際に、基台3の側面3cよりも外方に突出するように突起部5の寸法を設定しているために、端部1aを回路基板に半田付けによって接続した際に、基台3の上面3a側から撮影する画像検査によって、接続部におけるフィレットの形成状態を容易に確認することができる。
1 コイル
1a 端部
2 コア
3 基台
3a 上面
3b 下面
4 貫通孔
5 突起部
5a 先端面
6 円弧面
7 段部
8 面取り部
9 穴部

Claims (4)

  1. 板状の基台の上面に、コアが挿入されたコイルが取り付けられるとともに、回路基板と対向する上記基台の下面側に上記コイルの端部が引き出されて上記回路基板への接続部とされる面実装コイル部品において、
    上記基台の上記下面に、当該下面から突出するとともに当該下面の外周縁に沿う外周面が円弧面によって形成された突起部を設け、上記下面側に引き出されて上記接続部となる上記コイルの端部を、上記下面に沿う方向に屈曲して上記突起部の上記円弧面の周方向に湾曲形成したことを特徴とする面実装コイル部品。
  2. 上記突起部は、上記円弧面の周方向に湾曲形成された上記コイルの上記接続部が、上記基台の一側面よりも外方に突出するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の面実装コイル部品。
  3. 上記基台の角隅部には、上記上下面に貫通する貫通孔が穿設され、上記コイルの端部は上記貫通孔に挿通されて上記下面側に引き出されているとともに、上記下面には、当該下面から突出して上記貫通孔から引き出された上記端部を上記円弧面に沿って案内する段部が形成され、かつ当該段部の上記貫通孔側の端部には、面取り加工が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の面実装コイル部品。
  4. 上記突起部の先端面には、上記円弧面と同心の円形の穴部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の面実装コイル部品。
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