JP2015040677A - 送風装置 - Google Patents

送風装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015040677A
JP2015040677A JP2013173257A JP2013173257A JP2015040677A JP 2015040677 A JP2015040677 A JP 2015040677A JP 2013173257 A JP2013173257 A JP 2013173257A JP 2013173257 A JP2013173257 A JP 2013173257A JP 2015040677 A JP2015040677 A JP 2015040677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
heater
centrifugal fan
blower
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013173257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6181466B2 (ja
Inventor
孝広 花井
Takahiro Hanai
孝広 花井
小林 秀徳
Hidenori Kobayashi
秀徳 小林
克治 田中
Katsuharu Tanaka
克治 田中
将貴 柴田
Masataka Shibata
将貴 柴田
岩城 伸浩
Nobuhiro Iwaki
伸浩 岩城
勝司 藤井
Katsuji Fujii
勝司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013173257A priority Critical patent/JP6181466B2/ja
Priority to CN201420467663.XU priority patent/CN204063302U/zh
Publication of JP2015040677A publication Critical patent/JP2015040677A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6181466B2 publication Critical patent/JP6181466B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】風量のムラを抑えて送風することが可能な送風装置を提供する。【解決手段】送風装置100の匡体1内には遠心ファンが備えられ、匡体1には遠心ファンから吐出される空気を排出するための吹き出し口2が設けられている。吹き出し口2の形状は、たとえば台形形状など、遠心ファンの中心からの距離が近い内周側の位置の方が遠心ファンの中心からの距離が遠い外周側の位置よりも、気流流通方向に垂直な断面積が大きい形状である。【選択図】図1

Description

この発明は送風装置に関し、特に、遠心ファンを利用した送風装置に関する。
たとえば特開2007−170711号公報(以下、特許文献1)に開示されているように、シロッコファンやターボファンなどの遠心ファンを利用した送風装置がある。
特開2007−170711号公報
遠心ファンを内包したケーシング内の風速分布は、外周側が速く、内周ほど遅いという特性がある。そのため、送風装置の吹き出し口からの送風速度が不均一になり、吹き出し口から送出される風量にムラが生じる場合がある。特に、吹き出し口の長手方向が遠心ファンの半径方向となるように吹き出し口が設けられている場合、吹き出し口から送出される風量のムラが生じやすい。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、風量のムラを抑えて送風可能な送風装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、送風装置は匡体内に遠心ファンを有し、匡体には遠心ファンから吐出される空気を排出するための吹き出し口が設けられる。吹き出し口の形状は、遠心ファンの中心からの距離が近い内周側の位置の方が遠心ファンの中心からの距離が遠い外周側の位置よりも、気流流通方向に垂直な断面積が大きい。
好ましくは、送風装置は、匡体内の、遠心ファンから吹き出し口までの間にヒータおよびイオン発生器が設けられ、遠心ファンから吐出される空気の流路を、ヒータを経由して吹き出し口に向かう第1の流路と、イオン発生器を経由して吹き出し口に向かう第2の流路とに分離するための分離壁が設けられる。分離壁は、第1の流路の流路断面積が第2の流路の流路断面積よりも大きくなる位置に設けられる。
より好ましくは、送風装置はヒータの温度を検知するためのセンサを備え、センサは、ヒータの設けられた位置よりも吹き出し口に近い側の位置であって、第1の流路から排出される空気と第2の流路から排出される空気とが合流する位置よりも遠心ファンに近い側の位置に設けられる。
好ましくは、吹き出し口には、吹き出し口に対する角度が可変であるルーバーが設けられ、送風装置は、ルーバーの角度、ヒータのON/OFF、および遠心ファンの駆動を制御するための制御装置を備える。制御装置は、ヒータをONして遠心ファンを駆動させる第1の運転と、ヒータをOFFして遠心ファンを駆動させる第2の運転とを切り替え可能であって、第1の運転停止時に予め規定された冷却期間、ヒータをOFFして遠心ファンを駆動させると共にルーバーの角度を吹き出し口の縁部と平行とする冷却動作を実行する。制御装置は、第1の運転から第2の運転に切り替えた後に第2の運転が停止されると、第2の運転の運転期間が冷却期間よりも短かった場合に、冷却期間と運転期間との差分の期間、冷却動作を実行する。
好ましくは、送風装置は、匡体内の、遠心ファンから吹き出し口までの間にヒータおよびイオン発生器が設けられ、遠心ファンから吐出される空気の流路を、ヒータを経由して吹き出し口に向かう第1の流路と、イオン発生器を経由して吹き出し口に向かう第2の流路とに分離するための分離壁が設けられる。分離壁は、少なくともヒータの設けられた位置まで第1の流路と第2の流路とを分離する。
この発明によると、送風装置から、風量のムラを抑えて送風することが可能となる。
実施の形態にかかる送風装置を正面から見た概略図である。 送風装置を上方から見た概略図である。 送風装置を背面から見た概略図である。 送風装置の制御装置の構成の具体例を示すブロック図である。 送風装置を一方の側面から見た概略図である。 遠心ファンから吐出される空気の風速分布を説明するための図である。 送風装置の吹き出し口から排出される空気の風速分布を説明するための図である。 図3のA−A位置での断面を下方から見上げた概略図である。 図3のB−B位置での断面を下方から見上げた概略図である。 ルーバーの角度を説明するための図である。 送風装置の各運転での、運転停止時のポストパージのタイミングを説明するための図ある。 図11の動作を行なうための制御装置での制御の流れを表わしたフローチャートである。 温風自動運転における送風装置の制御を説明するための図である。 分離壁の吹き出し口側の端部を説明するための図である。 ヒータから離れた位置にセンサが配置された場合を説明するための図である。 センサ近傍を拡大した概略図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態にかかる送風装置100の外観を説明するための図であって、送風装置100を正面から見た概略図である。図1を参照して、送風装置100は、匡体1を有し、匡体1の正面側に吹き出し口(送風口)2が設けられている。匡体1の両側面に吸い込み口3が設けられている。また、たとえば匡体1の上面に操作部4が設けられている。
一例として、匡体1は上下方向を長手方向とする縦長形状であって、その正面に、上下方向を長手方向とする矩形の吹き出し口2が設けられている。吹き出し口2には、該吹き出し口2に対する角度が可変であるルーバー5が設けられている。
図2は、操作部4を説明するための図であって、送風装置100を上方から見た概略図である。図2を参照して、操作部4は、室温の空気を加熱して送風する運転モードである温風運転の開始を指示するためのボタンである温風ボタン41と、室温の空気を加熱しないで送風する運転モードである涼風運転の開始を指示するためのボタンである涼風ボタン42と、送風の停止を指示するためのボタンである停止ボタン43とを含む。その他、操作部4は、タイマ運転を指示するためのボタンや、ボタン操作のロックを指示するためのボタンなどを含んでもよい。
図3は、送風装置100の内部構造を説明するための図であって、匡体1および遠心ファン6のケーシング7(図5)の背面側の面を取り除いて送風装置100を背面から見た概略図である。図3を参照して、送風装置100は、出力軸方向の両側に出力軸62a,62bを有するモータ61と、該モータ61の出力軸62a,62bそれぞれに装着されている遠心ファン6a,6bと、遠心ファン6a,6bを収容するケーシング7とを含む。遠心ファン6a,6bを代表させて、遠心ファン6とも称する。
遠心ファン6は、たとえばシロッコファンやターボファンなどであって、実施の形態ではシロッコファンが用いられる。モータ61は出力軸62a,62bを吸い込み口3の方向として水平となるよう設置されるため、遠心ファン6は、回転面を吸い込み口3に向け、回転軸が水平となるよう設置される。そのため、遠心ファン6が駆動(回転)することで、匡体1外部の空気が吸い込み口3から吸い込まれてケーシング7内に導入され、遠心ファン6から上方に向けて吐出される。遠心ファン6から吐出された空気は、ケーシング7にガイドされて吹き出し口2まで通流され、吹き出し口2から送風装置100外へ排出される。従って、以下の説明において、「上流側」は遠心ファン6から吹き出し口2までの流路のうちの遠心ファン6が設置されている側を指し、「下流側」は吹き出し口2側を指す。
ケーシング7の遠心ファン6を収容する部分よりも上方には、遠心ファン6a,6bそれぞれから吐出された空気を上方へ通流させる筒部としての二つのダクト71a,71bが構成されている。そのため、ケーシング7内には、ダクト71a,71bを分離するための分離壁72が設けられている。好ましくは、分離壁72は、ケーシング7の最下部から上方に延び、遠心ファン6aおよび遠心ファン6bの間にも設けられる。なお、ダクト71a,71bを代表させてダクト71と称する。
一方のダクト71a内にはヒータ8が配される。ヒータ8は、好適には、周辺温度や風量に応じて放熱する半導体ヒータの一種であるPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータが用いられる。ヒータ8は、アルミなどで形成されたフィン式放熱板を有し、放熱板の間を通過する空気に対して放熱することで、その空気を加熱する。従って、ヒータ8は、ダクト71a内の送風方向(下から上に向かう方向)に直交する方向(以下、幅方向とも称する)にフィンが櫛状に並ぶように配置される。もちろん、ヒータ8はPTCヒータに限定されず、他のヒータであってもよい。その場合でも、好ましくは、ダクト71a内の送風方向に直交する方向に加熱素子が並ぶように配置される。
ダクト71aの外側であってヒータ8の近傍には、ヒータ8の温度を検知するためのセンサ81が配置される。センサ81は、サーミスタや熱電対などの電気的に温度を検出するセンサであってもよいし、バイメタルや形状記憶合金などを用いて物理的に温度を検出するセンサであってもよい。また、センサ81は(図8に例示されているように)複数あってもよく(センサ群)、その場合、上記のような様々なセンサが採用されてもよい。センサ(またはセンサ群)81は後述する制御装置10と電気的に接続されて、センサ信号を制御装置10に対して出力する。センサ81は、ダクト71aの外側でカバー82に覆われている。
他方のダクト71b内にはイオン発生器9が配される。イオン発生器9には、電圧が供給されることでマイナスイオン、プラスイオンそれぞれを発生するための図示しない放電電極が配されている。従って、イオン発生器9は、ダクト71b内の送風方向(下から上に向かう方向)に放電電極が並ぶように配置される。好ましくは、イオン発生器9は、放電電極が設けられた面と逆の面(裏面とも称する)をダクト71bの内壁に接し、放電電極の先端をダクト71b内側に向けて配置される。イオン発生器9の設置された位置は、ダクト71b内の空気の流速がやや遅い位置とも言える。このような位置にイオン発生器9が配置されることで、ダクト71をスリム化しつつ、送風に対する抵抗を軽減することができる。
さらに図3を参照して、匡体1内には、送風装置100を制御するための制御装置10が配置される。制御装置10は操作部4と電気的に接続されて、操作部4でのユーザ操作に応じて送風装置100を制御する。また、制御装置10は、図示しないルーバー5の駆動機構、ヒータ8、イオン発生器9、およびモータ61と電気的に接続されて、ルーバー5の角度、ヒータ8のON/OFFや熱量、イオン発生器9のON/OFF、遠心ファン6の駆動(ON/OFFや回転量)を制御する。
図4は、制御装置10の構成の具体例を示すブロック図である。図4を参照して、制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)10aと、CPU10aで実行されるプログラムや設定値などを記憶するためのメモリであるROM11と、CPU10aがプログラムを実行する際の作業領域ともなるメモリであるRAM12と、操作部4と接続するための操作部I/F(インタフェース)13と、ヒータ8と接続するためのヒータI/F14と、イオン発生器9と接続するためのイオン発生器I/F15と、モータ61と接続するためのモータI/F16と、センサ81と接続するためのセンサI/F17とを含む。
図5は、送風装置100の内部構造を説明するための図であって、送風装置100を遠心ファン6a側の側面から見た概略図である。図5を参照して、ケーシング7のダクト71aには、遠心ファン6aから吐出される空気を吹き出し口2までガイドするためのリブ73が設けられる。リブ73は、遠心ファン6aを収容した部分から吹き出し口2まで上方に伸びる。
ダクト71a内であって、リブ73の途中にヒータ8が配置され、ダクト71aの外側であってヒータ8の近傍に、カバー82に覆われた状態のセンサ81が配置される。
[第1の実施の形態]
送風装置100の吹き出し口2の形状は、遠心ファン6の中心からの距離が近い吹き出し口2下部位置の方が遠心ファン6の中心からの距離が遠い吹き出し口2上部位置よりも気流送出方向に垂直方向の断面積が大きい形状をしている。送風装置100の第1の実施の形態として、吹き出し口2の形状について説明する。一例として、第1の実施の形態にかかる送風装置100の吹き出し口2の形状は、図1に表わされたように、下辺が長く、上辺が短い台形形状である。
図6は、遠心ファン6aから吐出される空気の風速分布を説明するための図である。図6を参照して、遠心ファン6aの特性上、遠心ファン6aの中心から遠くなるほど風速が大きくなることが知られており、ケーシング7の壁面を沿う外周の風速が速く、内側ほど風速が遅くなる。図6の矢印は風速を表わしており、その長さが風速を表わしている。
図7は、送風装置100を遠心ファン6a側の側面から見た概略図であって、吹き出し口2から排出される空気の風速分布を説明するための図である。図1等に表わされたように、吹き出し口2は遠心ファン6の回転軸に直交する方向である上下方向を長手方向とする矩形である。上記のように遠心ファン6の中心から遠いケーシング7外周側ほど風速が大きくなることから、吹き出し口2の形状が上下方向で同一の形状であるとすると、図7に表わされたように、ケーシング7の外周の空気が壁面に沿ってガイドされてくる吹き出し口2の上方ほど風速が速くなる。これが温風の場合、吹き出し口2から排出される空気の風速にムラがあるため、吹き出し温度にもムラが生じて適切な暖房効果が得られない。
図1に表わされたように、本実施の形態にかかる送風装置100の吹き出し口2は下辺が長く、上辺が短い台形形状であることによって、遠心ファン6の中心からの距離が近い内周側位置の方が遠心ファン6の中心からの距離が遠い外周側位置よりも気流送出方向に垂直な方向の断面積が大きくなる。吹き出し口2が台形形状であることは一例であって、遠心ファン6の中心からの距離が近い内周側位置の方が遠心ファン6の中心からの距離が遠い外周側位置よりも気流送出方向に垂直な方向の断面積が大きくなる形状であれば、三角形などの他の形状であってもよい。
このような形状とすることで、吹き出し口2を通過する空気に対する抵抗を、上方ほど大きく下方ほど小さくすることができる。そのため、ダクト71によってガイドされてくる上方ほど速く下方ほど遅い風速の空気に対して反対の抵抗を与えることになり、全体として排出される空気の風速のムラを抑えて上下で均一に近づけることができる。さらに、送風経路となるダクト7の長さとの相乗効果で流通抵抗に差が出来て、吹き出し口2での吹き出し速度が均一化される。
なお、この例では、吹き出し口2の形状が下方が遠心ファン6に近く上方が遠心ファン6から遠い縦長の形状であるものとしているが、吹き出し口2の形状は縦長に限定されず、横長であっても円形であってもよい。その場合も同様に、遠心ファン6の中心からの距離が近い内周側位置の方が遠心ファン6の中心からの距離が遠い外周側位置よりも気流送出方向に垂直な方向の断面積が大きくなる形状とする。
好ましくは、図5に表わされたように、ダクト71内にはリブ73が設けられる。これにより、風速の速い空気を抵抗の大きい吹き出し口2上方にガイドし、風速の遅い空気を抵抗の小さい吹き出し口2下方にガイドすることができるため、効果的に排出される空気の風速のムラを抑えることができる。
より好ましくは、図5に表わされたように、リブ73の間隔は均一ではなく、風速の大きい側ほど遠心ファン6から吹き出し口2までの距離が長く、空気の吐出方向に対する通路幅の縮みが大きくなるようする。これにより、風速の大きい空気に対しては大きな抵抗を与え、風速の小さい空気に対しては小さい抵抗を与えることになるため、効果的に排出される空気の風速のムラを抑えることができる。
[第2の実施の形態]
ダクト71内において、分離壁72は、ヒータ8が設置されて温風が通流するダクト71aの流路断面積が、イオン発生器9が設置されてイオンを帯びた空気が通流するダクト71bの流路断面積よりも大きくなる位置に設けられる。送風装置100の第2の実施の形態として、分離壁72の位置について説明する。
上記のように、ヒータ8はダクト71aの幅方向にフィンが並ぶように配置されるため、ダクト71aの幅は、少なくともヒータ8の幅の分が必要となる。また、遠心ファン6aから吐出された空気はダクト71a内でヒータ8のフィン間を通過することで流速が低下するので、単位時間当たりに吹き出し口2から排出される温風の風量が低下する。そのため、ダクト71aの幅は広い方が単位時間当たりに吹き出し口2から排出される温風の風量を確保することができる。従って、ダクト71aの幅は、ヒータ8の幅以上であることが好ましい。一方で、送風装置100のスリム化を目指すデザイン上、ダクト71a,71b全体の幅が大きくなり過ぎないことが要求されるため、ダクト71aの幅も大きくなり過ぎないことが要求される。
次に、ダクト71b側については、イオン発生器9の放電電極の先端から、該先端の対向する面であるダクト71bの内壁(ケーシング7の内壁)までの距離が近いと壁面にイオンが吸着して帯電し、放電電極からの放電の妨げとなる。また、遠心ファン6bから吐出された空気がダクト71bを流通して吹き出し口2から排出される風量が低下するため、イオンの拡散の妨げとなる。一方で、放電電極の先端からダクト71bの内壁(ケーシング7の内壁)までの距離が遠いと、遠心ファン6bから吐出された空気が放電電極から発生したイオンの存在する範囲を超えた領域も通過することになるため、効率的にイオンが拡散されない。従って、ダクト71bの幅は、イオン発生器9の放電電極の先端から対向するダクト71b内壁までの距離が該内壁にイオンが吸着しない程度離れ、かつ、該放電電極から発生するイオンの存在する範囲内である程度近づいた幅であることが好ましい。たとえば、イオン発生器9の放電電極の先端から対向するダクト71b内壁までの距離が10mm〜20mm程度が挙げられる。
図8および図9はダクト71aとダクト71bとを分離する分離壁72の位置の具体例を説明するための図であって、送風装置100の断面を下方から見上げた概略図である。
詳しくは、図8は図3のA−A位置での断面であって、ケーシング7のダクト71より上流側の遠心ファン6を収容する部分での断面を下方から見上げた概略図である。図8を参照して、この部分では、左右に遠心ファン6a,6bを収容するために、中央位置に分離壁72が設けられている。
図9は図3のB−B位置での断面であって、ケーシング7のダクト71が開始する部分での断面を下方から見上げた概略図である。図9を参照して、この部分では、分離壁72は、ダクト71aの流路断面積がダクト71bの流路断面積よりも大きくなる位置に設けられる。そのため、ダクト71aの幅の方がダクト71bの幅よりも大きくなる。好ましくは、ヒータ8のサイズ(幅)およびイオン発生器9のサイズ(放電電極の先端から裏面までの厚み)を考慮すると、一例として、ダクト71aの幅とダクト71bの幅とは、流路断面積が7:3となる比率とする。すなわち、好ましくは、ダクト71aの流路断面積とダクト71bの流路断面積との比率が7:3となる位置に分離壁72が設けられる。
暖房機能も備えたイオン発生装置である送風装置100に対しては、設計量のイオンを室内等の外環境に確実に拡散させると共に、外環境を設定温度に加熱することが要求される。一方で、リビング等に設置される状況に鑑みてデザイン性が重視され、スリム化の要求もある。
この問題に対して、分離壁72を上記のように設置することで、本実施の形態にかかる送風装置100では、遠心ファン6から吐出された空気のうち、ヒータ8の設置されたダクト71a側への空気の導入量を他方のダクト71bへの導入量よりも多くできるため、送風装置100から排出される温風量を確保することができる。それにより、イオンの拡散効果も確保しつつ暖房効果も上げることができる。
なお、分離壁72は可動式であって、ダクト71aとダクト71bとの流路断面積の比率を可変としてもよい。これは、たとえばダンパーを利用する構成などが考えられる。
さらに、ダンパーなどの分離壁72を可動とする構成が電気的に制御装置10に接続されて、制御装置10からの制御信号に従ってダクト71aとダクト71bとの流路断面積の比率が可変となってもよい。この場合、たとえば、制御装置10は、送風装置100から温風を排出しない涼風運転の場合、ダクト71aとダクト71bとの流路断面積が等しくなる位置に分離壁72を移動させるようにしてもよい。このようにすることで、効率的にイオンを拡散させることができる。
[第3の実施の形態]
送風装置100では、ヒータ8をONして遠心ファン6を駆動させる温風運転と、ヒータ8をOFFして遠心ファン6を駆動させる涼風運転とが切り替え可能である。温風運転から涼風運転に切り替わった際、および、温風運転が終了した際、送風装置100では冷却動作(ポストパージ)が行なわれる。その際、ルーバー5が温風運転時とは異なる角度となる。運転終了時には、ポストパージ後に、ルーバー5が吹き出し口2を覆う角度となる。送風装置100の第3の実施の形態として、ルーバー5の角度の制御について説明する。
図10は、ルーバー5の角度を説明するための図である。図10を参照して、ルーバー5の構造上、上方への可動角度α1が設けられている。また、下方へは吹き出し口2を完全に覆う水平からの角度α2(全閉位置)まで可動とする。なお、角度α2は、図10では90°である例が示されている。角度α1は、たとえば65°などの角度が該当する。従って、ルーバー5の構成上の可動範囲αは、α=α1+α2となる。
上記のように、制御装置10は図示しないルーバー5の駆動機構と電気的に接続され、その駆動(ON/OFFおよび角度)を制御する。制御装置10は、温風運転時、ルーバー5を、可動範囲α内の範囲βで往復駆動(スイング)させる。なお、範囲βは、たとえば、水平から上方に60°および水平から下方に20°などの範囲が該当する。これにより、温風を拡散させ、暖房効率を上げることができる。
温風運転から涼風運転に切り替わった際、および、温風運転が終了した際、制御装置10は、ヒータ8をOFFし、遠心ファン6を駆動したままとする。温風運転の終了時には、ヒータ8および機器内部を冷却するためである。このとき、制御装置10はルーバー5を、スイングの下限(たとえば水平から下方に20°)よりも水平から下方の角度γとする。水平から下方に角度γの位置は、図10に示されたように、吹き出し口2の下端の縁部と平行となる角度である。従って、温風運転から涼風運転に切り替わった際、および、温風運転が終了した際、範囲βでスイングしていたルーバー5が吹き出し口2の下端の縁部と平行となる角度まで移動して停止する。制御装置10は、温風運転から涼風運転に切り替わってから、または、温風運転が終了してから予め規定された冷却期間、ルーバー5の角度を水平から角度γで維持した状態で遠心ファン6の駆動を維持する。温風運転の終了の場合には、制御装置10は、その後さらに、ルーバー5を全閉位置(角度α2)とする。
従来、たとえば暖房機器などの温風を排出する送風装置では運転中に機器を冷却する必要が生じた場合や暖房運転が終了した場合に、ルーバーを、送風機からの風が効率よく吹き出される位置(角度)にすることがなされていた。しかしながら、ルーバーを吹き出し口が大きく開く角度とすると冷却効率は向上させることができるものの、機器の運転が停止していないという誤解をユーザに与える場合があった。一方で、吹き出し口があまりあかない角度とすると冷却効率が下るため、冷却時間が長く必要となるという問題があった。
この問題に対して、上記のようなルーバー5の角度の制御がなされることで、本実施の形態にかかる送風装置100では、ルーバー5を吹き出し口2最下の縁部の傾斜角度と平行に保ったままの状態で内部の空気が排出される。そのため、ユーザに対して運転が停止されていないという誤解を与えることなく、無駄な電力を使用せずに機器内部を効率よく冷却できる。また、温風運転終了時には、所定期間の冷却動作の後に吹き出し口2が全閉される。そのため、運転停止中に、吹き出し口2からの異物やほこりの進入を低減させ、子供が異物等を挿入することを防止することができる。
[第4の実施の形態]
上記のように、送風装置100は、温風運転と涼風運転とが切り替え可能である。温風運転から涼風運転に切り替えた後に運転を停止する場合、送風装置100では、涼風運転の期間を考慮して、所定期間、ポストパージを行なう。送風装置100の第4の実施の形態として、ポストパージの制御について説明する。ポストパージは、ヒータ8をOFFして遠心ファン6を駆動させることで送風装置100内部を冷却するための動作である。
図11は、送風装置100の各運転での、運転停止時のポストパージのタイミングを説明するための図であって、(A)は温風運転停止時、(B)は涼風運転停止時、(C)は涼風運転から温風運転に切り替えた後の停止時、および(D)は温風運転から涼風運転に切り替えた後の停止時のポストパージのタイミングを表わしている。図11の(A)を参照して、温風運転実施中に運転停止操作がなされると、送風装置100では、予め規定された冷却期間t(たとえば30秒等)のポストパージを行なって、その後、運転を停止する。図11の(B)を参照して、涼風運転実施中に運転停止操作がなされると、送風装置100では冷却が不要であるため、ポストパージを行なうことなく運転を停止する。図11の(C)を参照して、涼風運転の後に温風運転に切り替え、温風運転実施中に運転停止操作がなされた場合も、(A)と同様に、送風装置100では、予め規定された冷却期間tのポストパージを行なって、その後、運転を停止する。これに対して、図11の(D)を参照して、温風運転の後に涼風運転に切り替え、涼風運転実施中に運転停止操作がなされた場合、送風装置100では、涼風運転の期間もポストパージの期間に組み込み、全体として予め規定された期間tの冷却動作を行なうように、期間tから涼風運転の期間を除いた期間分、ポストパージを行なって、その後、運転を停止する。
図12は、上記動作を行なうための、制御装置10での制御の流れを表わしたフローチャートである。図12のフローチャートに表わされた動作は、CPU10aがROM11に記憶されるプログラムをRAM12上に読み出すことで実行される。図12を参照して、CPU10aは送風装置100が運転中の場合(ステップS101でYES)、運転停止の操作がなされたか否かを判断し続ける。運転停止操作がなされないうちは(ステップS103でNO)、CPU10aは指示されている運転(温風運転、涼風運転)を継続する(ステップS105)。
運転停止操作を受け付けると(ステップS103でYES)、CPU10aは、停止前の運転、すなわち現在の運転が温風運転であるか涼風運転であるかに応じて以降の制御を切り替える。すなわち、温風運転中であった場合(ステップS107でYES)、CPU10aは、所定の冷却期間tのポストパージを実行する(ステップS109)。
涼風運転中であった場合(ステップS107でNO)、CPU10aは、温風運転から切り替えられたものであるか、さらに、切り替え時からの経過時間がポストパージの期間tを超えているか否か、を判断する。その結果、涼風運転が温風運転から切り替えられたものであって、切り替え時からの経過時間が冷却期間tを超えていない場合には(ステップS111でNO)、CPU10aはポストパージを実行する(ステップS109)。この場合、CPU10aは、ポストパージの期間tから上記切り替え時からの経過時間を除いた期間、ポストパージを実行する。
涼風運転が温風運転から切り替えられたものでない場合、または、涼風運転が温風運転から切り替えられたものであっても切り替え時からの経過時間が冷却期間tを超えている場合(ステップS111でYES)、CPU10aはポストパージを実行することなく、運転を停止する(ステップS111)。
以上の動作を行なうことで、本実施の形態にかかる送風装置100では温風運転の後に機器内部を効率よく冷却することができると共に、省エネルギーを図ることができる。
[第5の実施の形態]
上記のように、送風装置100は、温風運転中に運転を停止する場合、所定期間、ポストパージを行なう。送風装置100の第5の実施の形態として、温風自動運転時は温風運転時とは異なるポストパージが行なわれるので、その制御について説明する。
図13は、温風自動運転における送風装置100の制御を説明するための図であって、(A)は各運転ノッチにおける制御内容、(B)は運転ノッチの切り換わり温度を表わしている。図13の(A)を参照して、温風運転には、温風通常運転と温風自動運転が選択でき、0から6までのノッチが設定されており、ノッチごとに送風機の回転数とヒータのON―OFF状態とが異なる。温風通常運転では、ノッチ1から6まで6段階が風量ボタンで選択できる。温風自動運転では、ノッチ0から6まで7段階が自動で選択される。図13の(B)を参照して、温風自動運転実施中は検出温度に従ってノッチが切り換わる。図に従って説明をすると、ノッチ6で運転を行なった場合室温が22℃に達すると、運転をノッチ4に変更する。それによって、室温が低下し21℃になった時に再び運転ノッチを6に戻す。また同様に、室温が24℃に達した場合には、ノッチ4からノッチ2に、室温が26℃に達した場合にはノッチ2からノッチ0に変更する。
温風通常運転または温風自動運転では、停止ボタンまたは切タイマによる運転停止時に、30秒間のポストパージを行ないヒータの冷却を行ない、その後に運転停止をする。温風自動運転のノッチ0においては、ファン回転数が0とされているが、ヒータのOFFとともに送風を全く停止すると、ヒータの熱が機体内部に残り、室内温度がファンとヒータとがONするノッチ2に切り換わる24℃まで低下しているにも拘らず、温風運転が再開できないという不具合が起こる。また、停止ボタンまたは切タイマによる運転停止時と同じように30秒間のポストパージでは、ファンがOFFした後も、ヒータが完全に冷えないため、ヒータ残熱が生じ、室内温度より温度センサ検出温度が高くなり、温風運転が再開できないという不具合が発生する。
このような不具合をなくすために、本実施形態の送風装置100では、温風自動運転中に、運転ノッチが0以外から0になった場合、送風機が回転する最低回転数でポストパージを行なうこととした。最低回転数とはファンモータがかろうじて回転する回転数であり、数十rpm程度の回転数であるが、モータの特性によって変動する。温風自動運転のノッチ0は通常の運転停止とは異なり、温風運転中であるにもかかわらず使用者に冷風が当たることを避けるためであり、また、送出できる風量が極端に少ないことを考慮して、通常のポストパージ30秒に対して、特別のポストパージを10分と長くした。
ユーザが上記の特別のポストパージ中に停止ボタンまたは、切タイマによる運転停止を指示した場合には、通常のポストパージに戻って30秒間の冷却運転ののち一切の運転を停止する。また、特別のポストパージ中に室温が21℃まで低下した場合は、温風運転に自動復帰しノッチ6で運転する。また、室温の低下が緩やかであった場合、室温が24℃まで低下した時点で、ノッチ2で自動運転を開始する。
さらに、室温の低下がなく特別のポストパージが10分間行なわれた場合には、ファンの回転を停止して室温が低下するまで運転待機する。以上のように構成することによって、一般的な使用においては、特別なポストパージが終了することなく再び温風自動運転が開始されることが想定されるが、室温の変化を迅速に検知できるという効果が生まれる。
[第6の実施の形態]
ダクト71内において、分離壁72は図3に表わされたようにケーシング7の遠心ファン6を収容する部分からダクト71まで伸びて、ダクト71をヒータ8が設置されて温風が通流するダクト71aと、イオン発生器9が設置されてイオンを帯びた空気が通流するダクト71bとに分離する。分離壁72は、少なくともヒータ8が設置された位置まで設けられ、分離壁72の終端部分ではダクト71aとダクト71bとが一体化して1本のダクト71となるために温風とイオンを含んだ空気とが合流する。送風装置100の第6の実施の形態として、分離壁72とヒータ8およびイオン発生器9との位置関係について説明する。
図14は、分離壁72の吹き出し口2側の端部を説明するための図であって、送風装置100を背面から見た概略図である。図14を参照して、ケーシング7の遠心ファン6を収容する部分である上流側から伸びた分離壁72は、ヒータ8が設置された位置まで設けられる。
ダクト71aを通流した空気とダクト71bを通流した空気との合流位置がヒータ8が設置された位置よりも上流側である場合、ダクト71bを通流した空気中のイオンがヒータ8に吸収され、送風装置100外へのイオンの放出量が少なくなるという問題がある。
この問題に対して、上記のように分離壁72をヒータ8の設置された位置まで、好ましくはヒータ8の設置された位置よりも下流まで設けることで、本実施の形態にかかる送風装置100では、ダクト71aを通流した空気とダクト71bを通流した空気とがヒータ8よりも下流側で合流することになる。そのため、イオン発生器9が設置されたダクト71bを通流することでイオンを含んだ空気がヒータ8を通過することがなく、イオンがヒータ8に吸収されることがない。これによって、送風装置100外へのイオンの放出量を確保することができる。
[第7の実施の形態]
上述のように、ヒータ8の近傍にヒータ8の温度を検知するためのセンサ81が設けられる。センサ81は、ヒータ8の設けられた位置よりも吹き出し口2に近い下流の位置であって、ダクト71aから排出される空気とダクト71bから排出される空気とが合流する位置よりも遠心ファン6に近い上流側の位置に設けられる。送風装置100の第7の実施の形態として、図14を用いてセンサ81の位置について説明する。
図14において、矢印はダクト71内の空気の流れを表わしている。上述のように、分離壁72が少なくともヒータ8の設置された位置まで設けられるため、図14に表わされたように、ダクト71aから排出される空気とダクト71bから排出される空気とは、ヒータ8よりも下流側で合流する。図14を参照して、センサ81は、ヒータ8よりは下流側(吹き出し口2側)であって、上記合流の位置よりは上流側(遠心ファン6側)に設置される。
ヒータ8が設置された側のダクト71aを通流した加熱された空気とイオン発生器9が設置された側のダクト71bを通流した(加熱されていない)空気との両方が同時に排出される構成である送風装置100では、ヒータ8から離れた位置での温風温度の変化が鈍くなる。そのため、たとえば、図15に示されたように、ヒータ8から離れた位置にセンサ81が配置されると、ヒータ8温度の異常を検知する能力が弱くなるという問題がある。
この問題に対して、図14のようにセンサ81を両空気の合流位置よりも上流に配置することで、本実施の形態にかかる送風装置100では、高精度でヒータ8の温度を検知することができ、ヒータの温度変化の検知能力を高めることができる。
[第8の実施の形態]
図5に表わされたように、送風装置100には、ダクト71a内の、ヒータ8よりも下流側に温度を検出するためのセンサ83がさらに備えられてもよい。センサ83は、温度のみならず、湿度も検知可能であってもよい。
センサ83は、送風装置100が停止しているとき、またはヒータをONせずに送風を行なうモードで運転しているときには、送風装置100の機外、たとえば送風装置100の設置された室内の温度(および湿度)を検知する。
吹き出し口2の前に物が置かれるなどして吹き出し口2が密閉された場合、吹き出し口2側から機内に向けてヒータ8で加熱された空気が逆流してくることになる。その場合、センサ83は、吹き出し口2側から逆流してくるヒータ8で加熱された空気の温度を検知する。
これにより、本実施の形態にかかる送風装置100では、吹き出し口2から空気が排出されなくなった場合にも異常温度を検知することができる。
[第9の実施の形態]
上記のように、送風装置100は、ダクト71aの外側であってヒータ8の近傍に、カバー82に覆われたセンサ81を有する。
図16は、センサ81近傍を拡大した概略図である。図16を参照して、一例としてヒータ8は一体で形成されたヒータ端子8aを有し、ヒータ端子8aがダクト71aの外側に突出するようにセットされる。ヒータ8本体とヒータ端子8aとが一体で形成されているため、ヒータ端子8aの温度はヒータ8の温度と概ね等しい。
カバー82は、ダクト71aの内側から外壁(ケーシング7の外壁)に突出しているヒータ端子8aとセンサ81とを、ケーシング7の外壁とカバー82縁部との間には隙間なく覆う。これにより、カバー82は、ケーシング7の外壁と共に、ヒータ端子8aとセンサ81とを内包した小空間を形成する。すなわち、送風装置100では、センサ81とヒータ端子8aとが同一の密閉空間内に配置される。
カバー82の素材は特定の素材に限定されるものではないが、好適には金属の薄い板(板金)で形成される。
通常、センサ81はヒータ8近傍にカバー82を設けることなく配置されることが一般的である。しかしながら、そのように配置すると、センサ81には、ヒータ8によって加熱された空気によってケーシング7が加熱され、そのケーシング7の熱が伝導する、というルートでヒータ8の温度が検知されることになる。特に、ケーシング7は合成樹脂製の成型品で形成されることが多いため熱伝導率が低く、熱伝達が十分行なわれないため、早く正確な温度検知が難しい場合がある。
この問題に対して、図16に表わされたように、カバー82を設けた場合には、センサ81とヒータ端子8aとが同一の密閉空間内に配置されるため、本実施の形態にかかる送風装置100では、上記の熱伝導に加えて、ケーシング7からの放熱を抑制し、ヒータ端子8aによって加熱された小空間内の空気がセンサ81を加熱する、というルートでの熱伝導が加わることになる。それゆえ、ヒータ8が過熱した時に従来の配置よりも素早く、かつ正確に、センサ81で温度を検知することができる。
[第10の実施の形態]
以上、第1の実施の形態〜第9の実施の形態で送風装置100のそれぞれの特徴を説明したが、送風装置100は、これら特徴のうちのいずれか1つのみを備えたものであってもよいし、2つ以上を備えたものであってもよい。
[まとめ]
本発明の局面は、次のように表わすことができる。
(1) 匡体(匡体1)内に遠心ファン(遠心ファン6)を有する送風装置(送風装置100)であって、匡体には遠心ファンから吐出される空気を排出するための吹き出し口(吹き出し口2)が設けられ、吹き出し口の形状は、遠心ファンの中心からの距離が近い内周側の位置の方が遠心ファンの中心からの距離が遠い外周側の位置よりも、気流流通方向に垂直な断面積が大きい、送風装置。
これにより、送風装置から排出される空気の風速のムラを抑えることができる。
(2) 匡体内の、遠心ファンから吹き出し口までの間にヒータ(ヒータ8)およびイオン発生器(イオン発生器9)が設けられ、遠心ファンから吐出される空気の流路を、ヒータを経由して吹き出し口に向かう第1の流路(ダクト71a)と、イオン発生器を経由して吹き出し口に向かう第2の流路(ダクト71b)とに分離するための分離壁(分離壁72)が設けられ、分離壁は、第1の流路の流路断面積が第2の流路の流路断面積よりも大きくなる位置に設けられる、(1)に記載の送風装置。
これにより、イオンの拡散効果も確保しつつ暖房効果も上げることができる。
(3) ヒータの温度を検知するためのセンサ(センサ81)を備え、センサは、ヒータの設けられた位置よりも吹き出し口に近い側の位置であって、第1の流路から排出される空気と第2の流路から排出される空気とが合流する位置よりも遠心ファンに近い側の位置に設けられる、(2)に記載の送風装置。
これにより、高精度でヒータの温度を検知することができ、ヒータの温度変化の検知能力を高めることができる。
(4) 吹き出し口には、吹き出し口からの角度が可変であるルーバー(ルーバー5)が設けられ、ルーバーの角度、ヒータのON/OFF、および遠心ファンの駆動を制御するための制御装置(制御装置10)を備え、制御装置は、ヒータをONして遠心ファンを駆動させる第1の運転(温風運転)と、ヒータをOFFして遠心ファンを駆動させる第2の運転(涼風運転)とを切り替え可能であって、制御装置は、第1の運転停止時に予め規定された冷却期間、ヒータをOFFして遠心ファンを駆動させると共にルーバーの角度を吹き出し口の縁部と平行とする冷却動作を実行し、制御装置は、第1の運転から第2の運転に切り替えた後に第2の運転が停止されると、第2の運転の運転期間が冷却期間よりも短かった場合に、冷却期間と運転期間との差分の期間、冷却動作を実行する、(1)〜(3)のいずれかに記載の送風装置。
これにより、送風装置では温風運転の後に機器内部を効率よく冷却することができると共に、省エネルギーを図ることができる。
(5) 匡体内の、遠心ファンから吹き出し口までの間にヒータ(ヒータ8)およびイオン発生器(イオン発生器9)が設けられ、遠心ファンから吐出される空気の流路を、ヒータを経由して吹き出し口に向かう第1の流路(ダクト71a)と、イオン発生器を経由して吹き出し口に向かう第2の流路(ダクト71b)とに分離するための分離壁(分離壁72)が設けられ、分離壁は、少なくともヒータの設けられた位置まで第1の流路と第2の流路とを分離する、(1)に記載の送風装置。
これにより、送風装置外へのイオンの放出量を確保することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 匡体、2 吹き出し口、3 吸い込み口、4 操作部、5 ルーバー、6,6a,6b 遠心ファン、7 ケーシング、8 ヒータ、8a ヒータ端子、9 イオン発生器、10 制御装置、10a CPU、11 ROM、12 RAM、13 操作部I/F、14 ヒータI/F、15 イオン発生器I/F、16 モータI/F、17 センサI/F、41 温風ボタン、42 涼風ボタン、43 停止ボタン、61 モータ、62a,62b 出力軸、71,71a,71b ダクト、72 分離壁、73 リブ、81,83 センサ、82 カバー、100 送風装置。

Claims (5)

  1. 匡体内に遠心ファンを有する送風装置であって、
    前記匡体には前記遠心ファンから吐出される空気を排出するための吹き出し口が設けられ、
    前記吹き出し口の形状は、前記遠心ファンの中心からの距離が近い内周側の位置の方が前記遠心ファンの中心からの距離が遠い外周側の位置よりも、気流流通方向に垂直な断面積が大きい、送風装置。
  2. 前記匡体内の、前記遠心ファンから前記吹き出し口までの間にヒータおよびイオン発生器が設けられ、
    前記遠心ファンから吐出される空気の流路を、前記ヒータを経由して前記吹き出し口に向かう第1の流路と、前記イオン発生器を経由して前記吹き出し口に向かう第2の流路とに分離するための分離壁が設けられ、
    前記分離壁は、前記第1の流路の流路断面積が前記第2の流路の流路断面積よりも大きくなる位置に設けられる、請求項1に記載の送風装置。
  3. 前記ヒータの温度を検知するためのセンサを備え、
    前記センサは、前記ヒータの設けられた位置よりも前記吹き出し口に近い側の位置であって、前記第1の流路から排出される空気と前記第2の流路から排出される空気とが合流する位置よりも前記遠心ファンに近い側の位置に設けられる、請求項2に記載の送風装置。
  4. 前記吹き出し口には、前記吹き出し口に対する角度が可変であるルーバーが設けられ、
    前記ルーバーの角度、前記ヒータのON/OFF、および前記遠心ファンの駆動を制御するための制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記ヒータをONして前記遠心ファンを駆動させる第1の運転と、前記ヒータをOFFして前記遠心ファンを駆動させる第2の運転とを切り替え可能であって、
    前記制御装置は、前記第1の運転停止時に予め規定された冷却期間、前記ヒータをOFFして前記遠心ファンを駆動させると共に前記ルーバーの角度を前記吹き出し口の縁部と平行とする冷却動作を実行し、
    前記制御装置は、前記第1の運転から前記第2の運転に切り替えた後に前記第2の運転が停止されると、前記第2の運転の運転期間が前記冷却期間よりも短かった場合に、前記冷却期間と前記運転期間との差分の期間、前記冷却動作を実行する、請求項1〜3のいずれかに記載の送風装置。
  5. 前記匡体内の、前記遠心ファンから前記吹き出し口までの間にヒータおよびイオン発生器が設けられ、
    前記遠心ファンから吐出される空気の流路を、前記ヒータを経由して前記吹き出し口に向かう第1の流路と、前記イオン発生器を経由して前記吹き出し口に向かう第2の流路とに分離するための分離壁が設けられ、
    前記分離壁は、少なくとも前記ヒータの設けられた位置まで前記第1の流路と前記第2の流路とを分離する、請求項1に記載の送風装置。
JP2013173257A 2013-08-23 2013-08-23 送風装置 Active JP6181466B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173257A JP6181466B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 送風装置
CN201420467663.XU CN204063302U (zh) 2013-08-23 2014-08-19 送风装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013173257A JP6181466B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 送風装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015040677A true JP2015040677A (ja) 2015-03-02
JP6181466B2 JP6181466B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=52204801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013173257A Active JP6181466B2 (ja) 2013-08-23 2013-08-23 送風装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6181466B2 (ja)
CN (1) CN204063302U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104676763A (zh) * 2015-03-26 2015-06-03 广东美的暖通设备有限公司 空调室内机及具有其的空调器
JP2018021543A (ja) * 2016-05-30 2018-02-08 スティーブン ユウSteven Yu 冷暖房用ファンの組合せ構造
CN108953202A (zh) * 2017-05-26 2018-12-07 史蒂芬·喻 冷暖风扇结构
JP2019035566A (ja) * 2017-08-22 2019-03-07 ダイニチ工業株式会社 加湿装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109164215B (zh) * 2018-09-20 2021-07-02 安徽芯核防务装备技术股份有限公司 一种公交车易燃挥发物监测送风装置及监测装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5459605A (en) * 1977-10-20 1979-05-14 Sanyo Electric Co Ltd Blower
JPS551126U (ja) * 1978-06-16 1980-01-07
JPS5517123U (ja) * 1978-07-19 1980-02-02
JPS5528863U (ja) * 1978-08-15 1980-02-25
JPS616320Y2 (ja) * 1979-12-27 1986-02-25
US20040062646A1 (en) * 2002-06-26 2004-04-01 Tadahiro Nomura Centrifugal air blower
JP2004211961A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sharp Corp 浴室空調装置
US20050238487A1 (en) * 2004-04-23 2005-10-27 Chih-Sueh Yang Turbulent flow blower
JP2007170711A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 風向変更装置
US20080298959A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-04 Co.Me.Fri.S.P.A. Unit for treating air with controlled flow
WO2010090045A1 (ja) * 2009-02-09 2010-08-12 パナソニック株式会社 電気暖房機

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5459605A (en) * 1977-10-20 1979-05-14 Sanyo Electric Co Ltd Blower
JPS551126U (ja) * 1978-06-16 1980-01-07
JPS5517123U (ja) * 1978-07-19 1980-02-02
JPS5528863U (ja) * 1978-08-15 1980-02-25
JPS616320Y2 (ja) * 1979-12-27 1986-02-25
US20040062646A1 (en) * 2002-06-26 2004-04-01 Tadahiro Nomura Centrifugal air blower
JP2004211961A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sharp Corp 浴室空調装置
US20050238487A1 (en) * 2004-04-23 2005-10-27 Chih-Sueh Yang Turbulent flow blower
JP2007170711A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 風向変更装置
US20080298959A1 (en) * 2007-05-31 2008-12-04 Co.Me.Fri.S.P.A. Unit for treating air with controlled flow
WO2010090045A1 (ja) * 2009-02-09 2010-08-12 パナソニック株式会社 電気暖房機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104676763A (zh) * 2015-03-26 2015-06-03 广东美的暖通设备有限公司 空调室内机及具有其的空调器
JP2018021543A (ja) * 2016-05-30 2018-02-08 スティーブン ユウSteven Yu 冷暖房用ファンの組合せ構造
CN108953202A (zh) * 2017-05-26 2018-12-07 史蒂芬·喻 冷暖风扇结构
JP2019035566A (ja) * 2017-08-22 2019-03-07 ダイニチ工業株式会社 加湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN204063302U (zh) 2014-12-31
JP6181466B2 (ja) 2017-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6181466B2 (ja) 送風装置
RU2664220C1 (ru) Устанавливаемый внутри помещения блок устройства для кондиционирования воздуха
JP6341371B2 (ja) 電池の温調装置
JP6350812B2 (ja) 電池の温調装置
JP2011112281A (ja) Ptcヒータの制御方法及び空気調和機
JP2007323810A (ja) 2次電池温度調整装置
CN106369797A (zh) 一种落地式空调室内机及其控制方法
JP2002106969A (ja) 加湿機能付温風機
JP2002040554A (ja) カメラハウジングの空気調和装置
JP2017212069A (ja) バッテリ冷却用送風装置
JP3167509U (ja) 車両用空調装置
US20190376196A1 (en) Water electrolysis system
CN211400225U (zh) 一种空调除霜装置及其空调
JP2007064567A (ja) 暖房装置
CN110857795B (zh) 取暖换气扇及取暖换气扇的控制方法
JP2009228954A (ja) 浴室換気暖房装置
JP4021436B2 (ja) 電動送風機、およびこの電動送風機が用いられる電気機器
JP2003252041A (ja) 温調装置
JP4201744B2 (ja) 加湿機能付温風機
JP2015195169A (ja) 温調装置、及びその制御方法
KR20220023624A (ko) 송풍기로 사용 가능한 온풍기
CN110857796B (zh) 取暖换气扇及取暖换气扇的控制方法
JP7277784B2 (ja) 加湿ユニット
JP7244764B2 (ja) 加湿ユニット
KR101856443B1 (ko) 전기 자동차용 공기조화장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6181466

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150