JP2015039950A - 車両用洗浄システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高い洗浄力を確保でき、ヘッドライトまたはフロントガラスに付着した雪や氷等を短時間で除去することができる車両用洗浄システムを提供することを目的とする。【解決手段】車両Mに設けられ、フロントガラスFまたはヘッドライトHを洗浄する車両用洗浄システム1は、洗浄液のみをノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御する第一噴出モードM1と、洗浄液と空気とを交互にノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御する第二噴出モードM2とを選択的に実行する制御装置70、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用洗浄システムに関する。
例えば、特許文献1には、ヘッドライトを洗浄する場合に、2つの小型ポンプを直列に接続し、高い吐出圧および吐出量を確保することにより、システムを小型にできる車両用洗浄システムが開示されている。
また、特許文献2には、ヘッドライトに洗浄液を噴出するノズルと洗浄液を貯留するタンクとの間に、洗浄液を加熱するヒータを配設し、加熱した洗浄液をヘッドライトに噴出することにより、ヘッドライトに付着した雪または氷を除去する車両用洗浄システムが開示されている。
特開2003−182532号公報 特開2006−199201号公報
しかしながら、特許文献1に示されている車両洗浄システムについては、小型ポンプを複数用いることにより、システムの小型化を実現しているが、洗浄液を貯留するタンクの小型化は行っていないため、システム全体を小型化にすることは困難である。
また、特許文献2に開示されている車両用洗浄システムについては、洗浄液は、その成分のほとんどが比熱の大きい水であるため、洗浄液を短時間で必要温度に昇温することは困難である。また、近年、ヘッドライトにおいてハロゲンライトに比べて発熱量が小さいLEDへの置き換えが進んでいる。よって、冬場の夜間や早朝において、ヘッドライトに雪や氷等が付着している場合に、LEDにより構成されるヘッドライトにおいては、短時間で雪や氷等を除去し、安全に車両を発進できる状態にすることは困難である。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、高い洗浄力を確保でき、ヘッドライトまたはフロントガラスに付着した雪や氷等を短時間で除去することができる車両用洗浄システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る車両用洗浄システムは、車両に設けられ、フロントガラスまたはヘッドライトを洗浄する車両用洗浄システムであって、洗浄液および空気を噴出するノズルと、洗浄液および空気を吸入し、ノズルに供給するポンプと、洗浄液を貯留するタンクとポンプとを接続する第一流路と、空気を取込む取込口とポンプとを接続する第二流路と、第一流路および第二流路上に設けられ、洗浄液または空気のいずれか一方をポンプに吸入させるように第一流路と第二流路とを切り替える切替弁と、洗浄液のみをノズルに供給するようにポンプおよび切替弁を制御する第一噴出モードと、洗浄液と空気とを交互にノズルに供給するようにポンプおよび切替弁を制御する第二噴出モードとを選択的に実行する制御装置と、を備えている。
これによれば、制御装置は、第二噴出モードを実行することによって、洗浄液と空気とを交互にノズルに供給するようにポンプおよび切替弁を制御するため、ノズルから洗浄液を間欠的に噴出することができる。よって、洗浄液が連続的に噴出する場合に比べ、汚れ等の付着物に対し衝撃を与えることができるため、高い洗浄力を得ることができる。また、制御装置は、第一噴出モードを実行することにより、ノズルから洗浄液を連続的に噴出するように制御することもできる。これにより、汚れ等の付着物を確実に洗い流すことができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る車両用洗浄システムにおいて、空気を加熱するヒータをさらに備え、制御装置は、ヒータによって空気を加熱し、加熱した空気のみをノズルに供給するようにポンプおよび切替弁を制御する第三噴出モードをさらに有し、第一噴出モードと、第二噴出モードと、第三噴出モードとを選択的に実行する。
これによれば、制御装置は、ヒータによって、水よりも比熱の小さい空気を加熱するため、洗浄液を加熱する場合に比べ、短時間で必要温度に空気を昇温することができる。そして、加熱された空気によって、ヘッドライト等に付着した雪や氷を溶解することができる。さらに、第二噴出モードにて洗浄液を間欠的に噴出することにより、第一噴出モードや第二噴出モードのみにより洗浄する場合に比べ、より短時間に雪や氷等を除去することができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2に係る車両用洗浄システムにおいて、ヒータを電熱変換素子とし、制御装置は、電熱変換素子によって空気を加熱する加熱モードと、車両に備える発熱体の廃熱を利用することにより電熱変換素子に電熱発電を行わせ、車両に備える二次電池へ回生する回生モードとを選択的に実行する。
これによれば、ヒータを発電素子とすることにより、車両に備えるラジエータ等の発熱体の廃熱を電熱素子の電熱発電に利用でき、電熱発電した電力を二次電池へ回生できる。そして、二次電池から空気を加熱する電力を供給することができるため、本手段に係る車両用洗浄システムを省電力にて使用することができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る車両用洗浄システムにおいて、ポンプの温度を検出する温度センサをさらに備え、制御装置が第三噴出モードを実行する場合であって、温度センサによって検出される温度が所定温度以上となったときに、制御装置は、洗浄液をポンプに吸入させるように切替弁を制御する。
すなわち、加熱した空気のみをポンプに吸入する場合に、ポンプの温度が所定温度以上となったときは、ポンプに洗浄液が吸入されることにより、洗浄液が冷媒として作用するため、ポンプの温度を下げることができる。よって、長時間に亘って第三噴出モードを実行する場合であっても、ポンプの過熱による損傷を回避することができる。
本発明による車両用洗浄システムの一実施形態の構成を示す概要図である。 図1に示す切替弁の構成を示す断面図である。 図1に示すヒータにおける面61のα視における拡大図である。 図1に示す操作部の正面図である。 図1に示す操作部の左側面図であり、第一噴出モードおよび第二噴出モードを選択した場合を説明するための図である。 図1に示す操作部の左側面図であり、第三噴出モードを選択した場合を説明するための図である。 図1に示した制御装置にて各噴出モードを実行するための制御プログラムのフローチャートである。 図1に示した制御装置にて回生モードを実行するための制御プログラムのフローチャートである。 本発明による車両用洗浄システムを車両に実装した場合の一例を示す斜視図である。
本発明に係る車両用洗浄システム1における一実施形態について、図面を参照しながら説明する。車両用洗浄システム1は、車両Mに設けられ、フロントガラスFまたはヘッドライトHを洗浄するものである。本実施形態において、車両Mは電動モータのみによって駆動する電気自動車である。以下、ヘッドライトHを洗浄する場合について説明する。
図1に示すように、車両用洗浄システム1は、ノズル10、ポンプ20、タンク30、取込口40、切替弁50、ヒータ60および制御装置70を備えている。
ノズル10は、洗浄液および空気を噴出するものである。ノズル10は、ヘッドライトHに向けて洗浄液または空気を噴出する噴出口11およびノズル10内に洗浄液または空気を導入する導入口12を含んで構成されている。なお、噴出口11の流路面積は、車両用洗浄システム1における流路の流路面積のうち、最も小さい面積に設定されている。
ポンプ20は、洗浄液および空気を吸入し、ノズル10に供給するものである。本実施形態においては、ポンプ20は、渦巻きポンプであり、モータ21およびモータ21により回転駆動するインペラ(図示なし)を含んで構成されている。モータ21は、例えば直流モータである。ポンプ20は、モータ21を駆動させ、インペラを回転駆動することにより、吸入口22より洗浄液および空気を吸入する。そして、ポンプ20は、導出口23よりホース23aを介して、ノズル10の導入口12へ洗浄液および空気を導出する。
また、ポンプ20は、ポンプ20の温度を検出する温度センサ24を備えている。具体的には、温度センサ24は、ポンプ20の発熱部であるモータ21のコイル部の温度を検出する。温度センサ24は、制御装置70と電気的に接続され、温度センサ24が検出する温度は、制御装置70に制御信号として送信される。
タンク30は、洗浄液を貯留するものである。タンク30は、洗浄液を導出する導出口31を含んで構成され、樹脂材料(例えばポリプロピレン)によって形成されている。タンク30は、第一流路L1を介して導出口31からポンプ20の吸入口22に洗浄液を導出する。第一流路L1は、洗浄液を貯留するタンク30とポンプ20とを接続するものである。
取込口40は、空気を取り込むものである。具体的に、取込口40は、一端をポンプ20の吸入口22に接続したる第二流路L2における大気開放された他端である。また、取込口40には、空気中のゴミ等を除去するフィルター(図示なし)を備えている。第二流路L2は、空気を取込む取込口40とポンプ20とを接続するものである。
切替弁50は、第一流路L1および第二流路L2上に設けられ、洗浄液または空気の何れか一方をポンプ20に吸入させるように、第一流路L1と第二流路L2とを切り替えるものである。切替弁50は、図2に示すように、例えば樹脂材料(例えばポリプロピレン)により形成されたケーシング51、洗浄液導入口52、空気導入口53、仕切板54、モータ55および導出口56を含んで構成されている。
ケーシング51内に、タンク30からホース31aを介して洗浄液導入口52より洗浄液が導入され、取込口40からホース40aを介して空気導入口53より空気が導入される。仕切板54は、モータ55によって、導出口56と、洗浄液導入口52または空気導入口53のいずれか一方とを連通するように、回転駆動するものである。モータ55は、例えばステッピングモータである。図2に実線にて示す仕切板54は、洗浄液導入口52と導出口56とを連通するように回転駆動した状態を示している。図2に点線にて示す仕切板54は、空気導入口53と導出口56とを連通するように回転駆動した状態を示している。また、切替弁50は、導出口56からホース56aを介してポンプ20へ洗浄液および空気を導出する。
ここで、本実施形態において、第一流路L1は、ホース31a、切替弁50における導入口52と導出口56とを連通する流路52aおよびホース56aによって構成され、洗浄液のみをポンプ20に供給するための流路である。また、第二流路L2は、ホース40a、切替弁50における導入口53と導出口56とを連通する流路53aおよびホース56aによって構成され、空気のみをポンプ20に供給するための流路である。
ヒータ60は、空気を加熱するものである。本実施形態において、ヒータ60は、電熱変換素子であり、具体的には、ペルチェ素子によって構成されている。ヒータ60は、2種類の異種金属(例えば、P型半導体およびN型半導体)を含んで構成されている。そして、ヒータ60は、直流電圧が供給されることにより、面61がペルチェ効果により放熱するように構成されている。
また、ヒータ60は、車両Mが備える直流電圧変換器としてのコンバータCを介して、車両Mが備える直流電源としてのバッテリB(特許請求の範囲の二次電池に相当)と電気的に接続されている。そして、ヒータ60は、ホース40a上に配設されている。本実施形態においては、図3に示すように、ヒータ60における面61に、ホース40aが接し、かつ蛇行するように配設されている。また、ホース40aにおける面61に接する部位は、熱伝導性の高い材料(例えば、アルミニウム)によって構成されている。
そして、ヒータ60は、面61の反対面である面62を、車両Mが備える発熱体の廃熱を含む気流を受ける位置に配設されている。なお、本実施形態において、発熱体は、バッテリBを冷却するラジエータRである。
制御装置70は、ポンプ20、切替弁50およびコンバータCと電気的に接続されている。制御装置70は、ポンプ20を構成するモータ21に制御指令を送信し、モータ21を所定回転数にて駆動または停止するように制御するものである。また、制御装置70は、切替弁50を構成するモータ55に制御指令を送信し、第一流路L1と第二流路L2とを切り替えるように制御するものである。そして、制御装置70は、コンバータCに制御指令を送信し、ヒータ60に直流電圧を供給または供給を停止するように制御するものである。
また、制御装置70は、演算処理を実行するCPU部と、プログラムなどを保存するROMやRAMなどの記憶部と、情報を交換するための入出力部とを備えて構成されている。
また、車両用洗浄システム1は、外気温センサ80および操作部90をさらに備えている。外気温センサ80は、車両Mにおける外気の温度を検出するものであり、制御装置70と電気的に接続されている。外気温センサ80によって検出される温度は制御信号として制御装置70に送信される。
操作部90は、使用者に操作されることにより、制御装置70によって実行される後述する噴出モードを選択するものである。本実施形態において、操作部90は、シーソー式スイッチであり、図4A、図4Bおよび図4Cに示すように、凸部91および凸部92を備えている。図4Bにおいて、操作部90は、凸部91,92が押されていない中立状態90a、中立状態90aから凸部91を1回押された第一選択状態90b、第一選択状態90bからさらに凸部91を1回押された第二選択状態90cおよび中立状態90aから凸部92を1回押された第三選択状態90dを有している。操作部90は、制御装置70と電気的に接続されている。操作部90の各状態90a,90b,90c,90dは、制御信号として制御装置70に送信される。
次に、上述した車両用洗浄システム1の作動について、図5のフローチャートに沿って説明する。制御装置70は、操作部90が状態90bであるか否かを判定する(ステップS10)。操作部90が状態90bである場合は、制御装置70は、ステップS10にて「YES」と判定し、第一噴出モードM1を実行する(ステップS20)。第一噴出モードM1において、制御装置70は、ポンプ20のモータ21を所定回転数にて駆動し、切替弁50のモータ55を回転駆動させ、流路を第一流路L1に切り替える。また、制御装置70は、コンバータCによるヒータ60への直流電圧の供給を停止する。
そして、制御装置70は、ステップS30にて、操作部90が状態90bであるか否かを判定する。操作部90が状態90bである場合は、制御装置70は、ステップS30にて「YES」と判定し、第一噴出モードM1の実行を継続する(ステップS20)。一方、操作部90が状態90bでない場合は、ステップS30にて「NO」と判定し、第一噴出モードM1の実行を停止する(ステップS40)。すなわち、制御装置70は、モータ21の駆動を停止する。
そして、制御装置70は、さらに、操作部90が状態90bであるか否かを判定する(ステップS10)。操作部90が状態90bである場合は、制御装置70は、上述したステップ(ステップS10〜S40)を繰り返す。一方、操作部90が状態90bでない場合は、制御装置70は、ステップS10にて「NO」と判定し、操作部90が状態90cであるか否かを判定する(ステップS50)。
ここで、操作部90が状態90cである場合は、ステップS50にて「YES」と判定し、第二噴出モードM2を実行する(ステップS60)。第二噴出モードM2において、制御装置70は、モータ21を所定回転数にて駆動し、第一流路L1と第二流路L2とを所定周期にて交互に切り替えるようにモータ55を回転駆動する。また、制御装置70は、コンバータCによるヒータ60への直流電圧の供給を停止する。
そして、制御装置70は、ステップS70にて、操作部90が状態90cであるか否かを判定する。操作部90が状態90cである場合は、制御装置70は、ステップS70にて「YES」と判定し、第二噴出モードM2の実行を継続する(ステップS60)。一方、操作部90が状態90cでない場合は、ステップS70にて「NO」と判定し、第二噴出モードM2の実行を停止する(ステップS80)。すなわち、制御装置70は、モータ21およびモータ55の駆動を停止する。
そして、制御装置70は、さらに、操作部90が状態90bまたは状態90cであるか否かを判定する(ステップS10,ステップS50)。操作部90が状態90bまたは90cである場合は、制御装置70は、上述したステップ(ステップS10〜S80)を繰り返す。一方、操作部90が状態90bおよび90cでない場合は、制御装置70は、ステップS50にて「NO」と判定し、操作部90が状態90dであるか否かを判定する(ステップS90)。ここで、操作部90が状態90dでない場合は、制御装置70は、ステップS90にて「NO」と判定し、ステップS10に戻り、上述したフローチャートを繰り返し実行する。
一方、操作部90が状態90dである場合は、制御装置70は、ステップS90にて「YES」と判定し、温度センサ24により検出される温度Tpが所定温度以上であるか、すなわち、温度Tpが閾値Th1以上であるか否かを判定する(ステップS100)。温度Tpが閾値Th1以上である場合は、制御装置70は、ステップS100にて「YES」と判定し、第一噴出モードM1を実行する(ステップS110)。そして、制御装置70は、さらに、温度Tpが閾値Th1以上であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで、温度Tpが閾値Th1以上である場合は、制御装置70は、ステップS120にて「YES」と判定し、第一噴出モードM1の実行を継続する(ステップS110)。
一方、温度Tpが閾値Th1よりも小さい場合は、制御装置70は、ステップS120にて「NO」と判定し、第一噴出モードM1を停止し(ステップS130)、第三噴出モードM3を実行する(ステップS140)。第三噴出モードM3において、制御装置70は、モータ21を所定回転数にて駆動し、モータ55によって流路を第二流路L2に切り替える。また、制御装置70は、コンバータCによりヒータ60へ直流電圧を供給する。
そして、制御装置70は、ステップS150にて、操作部90が状態90dであるか否かを判定する。操作部90が状態90dである場合は、制御装置70は、ステップS150にて「YES」と判定し、第三噴出モードM3の実行を継続する(ステップS140)。一方、操作部90が状態90dでない場合は、制御装置70は、ステップS150にて「NO」と判定し、第三噴出モードM3の実行を停止する(ステップS160)。すなわち、制御装置70は、モータ21の駆動およびヒータ60への直流電圧の供給を停止する。そして、制御装置70は、ステップS10に戻り、上述したフローチャートを繰り返し実行する。
次に、上述したフローチャートに沿って、車両用洗浄システム1の作動について説明する。操作部90が状態90aである場合から説明する。このとき、操作部90が状態90aであるため、ノズル10から洗浄液および空気は噴出せず、ヘッドライトHの洗浄は行われない。
そして、使用者が操作部90を操作し、操作部90が状態90bとなった場合は(ステップS10)、制御装置70は第一噴出モードM1を実行する(ステップS20)。このとき、制御装置70がモータ21を駆動し、かつ切替弁50によって流路を第一流路L1に切り替えているため、洗浄液がタンク30からポンプ20に吸入される。そして、洗浄液は、ポンプ20からノズル10に供給され、噴出口11からヘッドライトHに向けて連続的に噴出する。
また、使用者が操作部90を操作し、操作部90が状態90cとなった場合は、制御装置70は、第一噴出モードM1の実行を停止し(ステップS30,40)、第二噴出モードM2を実行する(ステップS50,60)。このとき、制御装置70がモータ21を駆動し、かつ切替弁50によって流路を第一流路L1と第二流路L2とが所定周期にて交互に切り替えている(ステップS60)。これにより、洗浄液と空気とがポンプ20に交互に吸入される。そして、洗浄液と空気とが、ポンプ20からノズル10に交互に供給され、噴出口11からヘッドライトHに向けて交互に噴出する。すなわち、洗浄液が噴出口11からヘッドライトHに向けて間欠的に噴出する。
さらに、使用者が操作部90を操作し、操作部90が状態90dとなった場合は、制御装置70は、第二噴出モードM2の実行を停止する(ステップS70,S80)。そして、温度センサ24により検出される温度Tpが閾値Th1よりも小さい場合は、第三噴出モードM3を実行する(ステップS90,S100,S140)。
このとき、制御装置70がモータ21を駆動し、かつ切替弁50によって流路を第二流路L2に切り替え、ヒータ60に直流電圧を供給する(ステップS140)。そして、ヒータ60はペルチェ素子であるため、上述したように、ペルチェ効果により、面61が発熱する。さらに、図3に示すホース40aにおける面61に接する部位が加熱される。これにより、ホース40aにおける面61に接する部位を通過するときに、ポンプ20に吸入される空気が加熱される。このとき、空気の上昇する温度は、ヒータ60が放熱することにより空気に伝達する単位時間あたりの熱量および空気の流量により定まる。そして、加熱された空気は、ポンプ20からノズル10に供給され、ノズル10の噴出口11からヘッドライトHに向けて連続的に噴出する。
一方、操作部90が状態90dである場合であって、温度センサ24により検出される温度Tpが閾値Th1以上であるときは、制御装置70は、第一噴出モードM1を実行する(ステップS100,S110)。このとき、ポンプ20に洗浄液が吸入することにより、洗浄液がポンプ20の冷却水として作用するため、温度Tpが低下する。そして、温度Tpが閾値Th1よりも小さくなった場合は、制御装置70は、第三噴出モードM3を実行する(ステップS120,S130,S140)。すなわち、温度Tpが閾値Th1以上である場合に、制御装置70は、第一噴出モードM1を実行することにより、モータ21の焼損を防止する。
よって、制御装置70は、洗浄液のみをノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御する第一噴出モードM1と、洗浄液と空気とを交互にノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御する第二噴出モードM2と、ヒータ60によって加熱した空気のみをノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御する第三噴出モードM3とを選択的に実行する。
そして、車両用洗浄システム1は、ポンプ20の温度を検出する温度センサ24をさらに備え、制御装置70が第三噴出モードM3を実行する場合であって、温度センサ24によって検出される温度Tpが閾値Th1以上となったときに、制御装置70は、洗浄液をポンプ20に吸入させるように切替弁50を制御する。
また、車両用洗浄システム1は、制御装置70が実行する上述したヒータ60における作動モードとして、ヒータ60が備えるペルチェ効果により空気を加熱するモード(以下、加熱モードPとする。)の他に、バッテリBへ電力を回生する回生モードKを有する。
回生モードKは、制御装置70によってコンバータCを制御させ、ヒータ60によって生じた電力をバッテリBに供給するものである。次に、図6に示すフローチャートに沿って、車両用洗浄システム1の回生モードKにおける動作について説明する。
制御装置70は、加熱モードPを実行しているか否かを判定する(ステップS210)。加熱モードPが実行されている場合は、制御装置70は、ステップS210にて「YES」と判定し、加熱モードPを継続する。一方、加熱モードPが実行されていない場合は、制御装置70は、ステップS210にて「NO」と判定し、ラジエータRが備える温度センサ(図示せず)によって検出される冷却水の温度Trと、外気温センサ80によって検出される温度Tsとの差が閾値Th2以上であるか否かを判定する(ステップS220)。
温度Trと温度Tsの差が閾値Th2よりも小さい場合は、制御装置70は、ステップS220にて「NO」と判定し、ステップS210〜S220を繰り返す。一方、温度Trと温度Tsの差が閾値Th2以上である場合は、制御装置70は、ステップS220にて「YES」と判定し、回生モードKを実行する(ステップS230)。すなわち、制御装置70は、コンバータCを制御し、ヒータ60によって生じる電力をバッテリBへ供給する。
次に、図6のフローチャートに沿って、回生モードKにおける車両用洗浄システム1の作動について説明する。制御装置70が第三噴出モードM3を実行していない場合から説明する。制御装置70は、第三噴出モードM3を実行していないため、加熱モードPを実行していない(ステップS210)。
また、ラジエータRの冷却水がバッテリBの放熱する熱量を回収することにより、冷却水の温度が上昇し、ラジエータRの廃熱の温度が上昇するため、廃熱を含む気流を受けるヒータ60の面62の温度が上昇する。一方、ヒータ60の面61は、ラジエータRの廃熱が接しないように配設されている。これにより、面61の温度は、およそ外気の温度に保たれる。したがって、ラジエータRが備える温度センサによって検出される冷却水の温度Trが上昇し、外気温センサ80によって検出される温度Tsとの差が閾値Th2以上となると(ステップS220)、ヒータ60の面61と面62との温度差が所定値以上となる。これにより、ペルチェ素子であるヒータ60の有するゼーベック効果により、ヒータ60が電力を発生する。そして、制御装置70は、回生モードKを実行することにより、ヒータ60によって生じる電力を供給する(ステップS230)。
すなわち、制御装置70は、ペルチェ素子であるヒータ60によって空気を加熱する加熱モードPと、車両Mに備えるラジエータRの廃熱を利用することによりヒータ60に電熱発電を行わせ、車両Mに備えるバッテリBへ回生する回生モードKとを選択的に実行する。
本実施形態によれば、制御装置70は、第二噴出モードM2を実行することによって、洗浄液と空気とを交互にノズル10に供給するようにポンプ20および切替弁50を制御するため、ノズル10から洗浄液を間欠的に噴出することができる。よって、洗浄液が連続的に噴出する場合に比べ、汚れ等の付着物に対し衝撃を与えることができるため、高い洗浄力を得ることができる。また、第二噴出モードにおいては、間欠的に洗浄液を噴出させるため、洗浄液の流量を少なくすることができる。これにより、タンク30の貯留量を少なくすることができる。したがって、高い洗浄力を確保しつつ、システム全体の小型化をすることができる。
また、制御装置70は、第一噴出モードM1を実行することにより、ノズル10から洗浄液を連続的に噴出するように制御することもできる。これにより、汚れ等の付着物を確実に洗い流すことができる。
また、制御装置70は、ヒータ60によって、水よりも比熱の小さい空気を加熱するため、洗浄液を加熱する場合に比べ、短時間で必要温度に空気を昇温することができる。そして、加熱された空気によって、ヘッドライトH等に付着した雪や氷を溶解することができる。さらに、第二噴出モードM2にて洗浄液を間欠的に噴出することにより、第一噴出モードM1や第二噴出モードM2のみにより洗浄する場合に比べ、より短時間に雪や氷等を除去することができる。
そして、ヒータ60を発電素子とすることにより、車両Mに備えるラジエータR等の発熱体の廃熱を電熱発電に利用でき、電熱発電した電力をバッテリBへ回生できる。そして、バッテリBから空気を加熱する電力を供給することができるため、本手段に係る車両用洗浄システム1を省電力にて使用することができる。
また、加熱した空気のみをポンプ20に吸入する場合に、ポンプ20の温度Tpが閾値Th1以上となったときは、ポンプ20に洗浄液が吸入されることにより、洗浄液が冷媒として作用するため、ポンプ20の温度Tpを下げることができる。よって、長時間に亘って第三噴出モードM3を実行する場合であっても、ポンプ20の過熱による損傷を回避することができる。
なお、本発明による車両用洗浄システム1の他の実施形態として、制御装置70は、第二噴出モードM2において、ヒータ60による空気の加熱を行っていないが、これに代えて、ヒータ60により空気を加熱するようにしても良い。これにより、第二噴出モードM2においても、加熱した空気が噴出されるため、第二噴出モードM2の高い洗浄力に加え、短時間にてヘッドライトHに付着した雪や氷を溶解する効果も得ることができる。
また、本実施形態において、ヒータ60を電熱変換素子であるペルチェ素子にて構成したが、これに代えて、ヒータ60を加熱器にて構成するようにしてもよい。例えば、加熱器は、シーズヒータやセラミックヒータである。しかし、この場合、ヒータ60による発電は行われない。
また、本実施形態において、車両Mを電気自動車としたが、これに代えて、燃料電池車としてもよい。この場合、発熱体の廃熱は、ラジエータRの廃熱だけでなく、燃料電池の廃熱としてもよい。また、車両Mをエンジン等の内燃機関を動力源とする車両としても良い。
また、上述した車両用洗浄システム1においては、ヘッドライトHを各噴出モードにて洗浄する場合について説明したが、フロントガラスFを各噴出モードにて洗浄する場合についても、同様に説明することができる。すなわち、洗浄液および空気をフロントガラスFに噴出するように、ノズル10等を配設すれば良い。また、ヘッドライトHおよびフロントガラスFをそれぞれ各噴出モードにて洗浄できるように、ノズル10等の構成をそれぞれ配設するようにしても良い。
1…車両用洗浄システム、10…ノズル、20…ポンプ、21…モータ、24…温度センサ、30…タンク、40…取込口、50…切替弁、60…ヒータ、70…制御装置、80…外気温センサ、90…操作部、B…バッテリ(二次電池)、F…フロントガラス、H…ヘッドライト、K…回生モード、L1…第一流路、L2…第二流路、M…車両、M1…第一噴出モード、M2…第二噴出モード、M3…第三噴出モード、P…加熱モード、R…ラジエータ(発熱体)、Th1…閾値(所定温度)。

Claims (4)

  1. 車両に設けられ、フロントガラスまたはヘッドライトを洗浄する車両用洗浄システムであって、
    洗浄液および空気を噴出するノズルと、
    前記洗浄液および前記空気を吸入し、前記ノズルに供給するポンプと、
    前記洗浄液を貯留するタンクと前記ポンプとを接続する第一流路と、
    前記空気を取込む取込口と前記ポンプとを接続する第二流路と、
    前記第一流路および前記第二流路上に設けられ、前記洗浄液または前記空気のいずれか一方を前記ポンプに吸入させるように前記第一流路と前記第二流路とを切り替える切替弁と、
    前記洗浄液のみを前記ノズルに供給するように前記ポンプおよび前記切替弁を制御する第一噴出モードと、前記洗浄液と前記空気とを交互に前記ノズルに供給するように前記ポンプおよび前記切替弁を制御する第二噴出モードとを選択的に実行する制御装置と、を備えた車両用洗浄システム。
  2. 前記空気を加熱するヒータをさらに備え、
    前記制御装置は、前記ヒータによって前記空気を加熱し、加熱した前記空気のみを前記ノズルに供給するように前記ポンプおよび前記切替弁を制御する第三噴出モードをさらに有し、前記第一噴出モードと、前記第二噴出モードと、前記第三噴出モードとを選択的に実行する、請求項1の車両用洗浄システム。
  3. 前記ヒータは電熱変換素子であり、
    前記制御装置は、前記電熱変換素子によって前記空気を加熱する加熱モードと、前記車両に備える発熱体の廃熱を利用することにより前記電熱変換素子に電熱発電を行わせ、前記車両に備える二次電池へ回生する回生モードとを選択的に実行する、請求項2の車両用洗浄システム。
  4. 前記ポンプの温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記制御装置が前記第三噴出モードを実行する場合であって、前記温度センサによって検出される温度が所定温度以上となったときに、前記制御装置は、前記洗浄液を前記ポンプに吸入させるように前記切替弁を制御する、請求項2または3の車両用洗浄システム。





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