JP2006176028A - 車両用灯具の着氷雪除去構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 光源の発熱量の少ない車両用灯具において、アウターレンズに付着した氷や雪を容易に取り除くことが可能な車両用灯具の着氷雪除去構造を提供すること。
【解決手段】本発明に係る車両用灯具の着氷雪除去構造1は、灯室14内の温度が高温になりにくい光源を備えた車両用灯具用の着氷雪除去構造である。着氷雪除雪構造1は、ウォッシャー液9を車両用灯具のアウターレンズ4の外表面に向けて噴出するクリーナーノズル5と、クリーナーノズル5に対してウォッシャータンク2に注入されたウォッシャー液9を送出するホース6と、ホース6を介して送出されるウォッシャー液9の圧力に応じてアウターレンズ4の外表面をふき取るワイパーブラシ7とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る車両用灯具の着氷雪除去構造1は、灯室14内の温度が高温になりにくい光源を備えた車両用灯具用の着氷雪除去構造である。着氷雪除雪構造1は、ウォッシャー液9を車両用灯具のアウターレンズ4の外表面に向けて噴出するクリーナーノズル5と、クリーナーノズル5に対してウォッシャータンク2に注入されたウォッシャー液9を送出するホース6と、ホース6を介して送出されるウォッシャー液9の圧力に応じてアウターレンズ4の外表面をふき取るワイパーブラシ7とを備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、灯室内の温度が高温になりにくい光源を備えた車両用灯具用の着氷雪除去構造に関する。
従来の車両用灯具には、一般的にハロゲン光源が用いられており、灯具の点灯に伴って灯室内の温度が上昇し、アウターレンズの外表面が暖められてレンズ表面温度が上昇しやすい構造となっていた。このため、寒冷地において雪や氷等がアウターレンズに付着した場合であっても、着氷雪がアウターレンズ表面から落ちやすく、光源を妨げて視界不良を招くおそれが少なかった。
さらに、降雪量の多い地方などには、アウターレンズの全面に電熱線を配し発熱させ、アウターレンズを暖めて着氷雪を積極的に解凍・落氷雪させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平14−150812号公報
しかしながら、今日、車両用灯具用の光源として多く用いられているHID光源(ディスチャージヘッドライト)やLED光源では、従来のバルブ光源に比べて発熱量が少ないので、灯具の点灯によってアウターレンズの外表面が暖められにくく、アウターレンズに付着した雪や氷が落氷雪せずに視界不良を招くおそれがあるという問題があった。
また、従来のように、電熱線をアウターレンズの全面に配設する方法では、多量の電力量を消費してしまうという問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、HID光源やLED光源のように光源の発熱量の少ない車両用灯具において、アウターレンズに付着した氷や雪を容易に取り除くことが可能な車両用灯具の着氷雪除去構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用灯具の着氷雪除去構造は、灯室内の温度が高温になりにくい光源を備えた車両用灯具用の着氷雪除去構造であって、ウォッシャー液を前記車両用灯具のアウターレンズの外表面に向けて噴出するクリーナーノズルと、クリーナーノズルに対してウォッシャータンクに注入されたウォッシャー液を送出するホースと、前記ホースを介して送出されるウォッシャー液の圧力に応じて前記アウターレンズの外表面をふき取るワイパーブラシとを備えている。
さらに、前記ワイパーブラシは、嵌合支筒と、該嵌合支筒より出入自在に嵌合される嵌合軸部と、該嵌合軸部の端部に連結されたワイパーブレード部と、突出した前記嵌合軸部を前記ウォッシャー液の圧力の低下に伴って前記嵌合支筒へ引き入れる伸縮バネとを備えていることが好ましい。
上記発明によれば、クリーナーノズルによるウォッシャー液の噴出と、ワイパーブラシによるアウターレンズの拭き取り動作とにより、HID(ディスチャージヘッドライト)灯具やLED光源灯具のように、光源の発光によって灯室内の温度があまり高くならない車両用灯具であっても、アウターレンズに付着した雪や氷を容易に除雪することが可能となる。
さらに、ワイパーブラシは、ウォッシャー液の圧力及び伸縮バネの弾性力によって出入りしてアウターレンズの拭き取りを行う構造であるため、構造がシンプルであって故障等が発生しにくい。
以下、本発明に係る車両用灯具の着氷雪除去構造について、図面を用いて説明する。
図1は、着氷雪除去構造1を示した車両の概略断面構成図である。着氷雪除去構造1が設置される車両用灯具の光源には、HID(ディスチャージヘッドライト)光源が採用されている。
着氷雪除去構造1は、クリーナータンク2と、前照灯3のアウターレンズ4の前方に設置されるクリーナーノズル5と、クリーナーノズル5とクリーナータンク2とを繋ぐホース6と、ホース6の水圧に伴って伸縮するワイパーブラシ7とを有している。
クリーナータンク2は、一般的にエンジンルーム8内に設置されており、クリーナータンク2には、フロントウィンドウ及び前照灯3のアウターレンズ4を洗浄するためのウォッシャー液9が充填されている。
また、クリーナータンク2の側方下部には、運転席の操作レバーよってクリーナーノズル5から射出されるクリーナー液9の射出制御を行うことが可能なクリーナー制御機構10が設けられている。
ホース6の一端は、クリーナー制御部10の端部に取り付けられており、他端はクリーナーノズル5とワイパーブラシ7とに連結されている。
クリーナーノズル5は、前照灯の前方のフロントバンパー11等に設置されており、ホース6を介して伝達されたウォッシャー液9をアウターレンズ4全体に対して噴出することが可能となっている。
クリーナーノズル5と前照灯3のアウターレンズ4との間には、アウターレンズ4の外表面を上下方向に拭き取り動作するワイパーブラシ7が設けられている。ワイパーブラシ7は、図2(a)(b)に示すように、嵌合支筒20と、嵌合軸部21と、伸縮バネ22と、ワイパーブレード部23とを有している。
嵌合支筒20は、フロントバンパー11内に収納設置されている。嵌合支筒20の下端にホース6の端部が連結されている。嵌合軸部21は、嵌合支筒20に対して出入可能に嵌合されており、ホース6を介して嵌合支筒20内へ注入されるウォッシャー液9の圧力によって、嵌合軸部21が嵌合支筒20より突出する構造となっている。伸縮バネ22は、嵌合軸部21の下端に一端が連結され、嵌合支筒20の内部下端に他端が連結されており、ウォッシャー液9の圧力によって突出された嵌合軸部21を嵌合支筒20内に引き戻す役割を有している。
嵌合軸部21の上端部には、ワイパーブレード部23が設けられている。ワイパーブレード部23は、先端にゴムワイヤー又はブラシ等を備えており、嵌合軸部21の突出入に応じてアウターミラー4の外表面に摺接して、アウターレンズ4の外表面に着氷雪した雪12や氷を掻き落とす役割を有している。
次に、上述した着氷雪除去構造1の動作によって、アウターレンズ4に付着した雪12や氷を除去する方法を説明する。
まず、運転者が操作レバーを介してクリーナー制御機構10の操作を行うことにより、クリーナータンク2のウォッシャー液9を、クリーナーノズル5及びワイパーブラシ7へホース6を介して誘導する。
ホース6を介してウォッシャー液9がクリーナーノズル5に到達すると、図3に示すように、ウォッシャー液9の圧力によりウォッシャー液9がクリーナーノズル5よりアウターレンズ4の外表面に向けて噴出される。さらにウォッシャー液9の圧力によってワイパーブラシ9が出入してアウターレンズ4の外表面の拭き取り動作を行う。
このように、クリーナーノズル5によるウォッシャー液9の噴出と、ワイパーブラシ7によるアウターレンズ4の拭き取り動作とにより、HID(ディスチャージヘッドライト)灯具やLED光源灯具のように、光源の発光によって灯室14内の温度があまり高くならない車両用灯具であっても、アウターレンズ4の全面に付着した雪12や氷を容易に除雪することが可能となる。
さらに、ワイパーブラシ7は、ホース6を分岐させてウォッシャー液9の水圧及び伸縮バネ22によってアウターレンズ4を拭き取る構造であるため、構造がシンプルとなり故障等が発生しにくい。
以上、本発明に係る車両用灯具の着氷雪除去構造について説明を行ったが、本発明に係る着氷雪除去構造は上述したものに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態においては、前照灯に付着した氷雪を除去する構造について説明を行ったが、本発明に係る着氷雪除去構造は、前照灯用に限定されるものではなく、テールランプ用に用いられていてもよい。
1 着氷雪除去構造
2 クリーナータンク
3 前照灯
4 アウターレンズ
5 クリーナーノズル
6 ホース
7 ワイパーブラシ
9 クリーナー液
10 クリーナー制御機構
14 灯室
20 嵌合支筒
21 嵌合軸部
22 伸縮バネ
23 ワイパーブレード部
2 クリーナータンク
3 前照灯
4 アウターレンズ
5 クリーナーノズル
6 ホース
7 ワイパーブラシ
9 クリーナー液
10 クリーナー制御機構
14 灯室
20 嵌合支筒
21 嵌合軸部
22 伸縮バネ
23 ワイパーブレード部
Claims (2)
- 灯室内の温度が高温になりにくい光源を備えた車両用灯具用の着氷雪除去構造であって、
ウォッシャー液を前記車両用灯具のアウターレンズの外表面に向けて噴出するクリーナーノズルと、
クリーナーノズルに対してウォッシャータンクに注入されたウォッシャー液を送出するホースと、
前記ホースを介して送出されるウォッシャー液の圧力に応じて前記アウターレンズの外表面をふき取るワイパーブラシと
を備えることを特徴とする車両用灯具の着氷雪除去構造。 - 前記ワイパーブラシは、嵌合支筒と、該嵌合支筒より出入自在に嵌合される嵌合軸部と、該嵌合軸部の端部に連結されたワイパーブレード部と、突出した前記嵌合軸部を前記ウォッシャー液の圧力の低下に伴って前記嵌合支筒へ引き入れる伸縮バネとを備えていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具の着氷雪除去構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004372415A JP2006176028A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 車両用灯具の着氷雪除去構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004372415A JP2006176028A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 車両用灯具の着氷雪除去構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006176028A true JP2006176028A (ja) | 2006-07-06 |
Family
ID=36730542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004372415A Pending JP2006176028A (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 車両用灯具の着氷雪除去構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006176028A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009190600A (ja) * | 2008-02-15 | 2009-08-27 | Kanto Auto Works Ltd | ワイパー内蔵ヘッドランプのクリーナーキャップ |
JP2016187990A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用周辺情報検出構造 |
EP3741631A1 (en) * | 2019-05-20 | 2020-11-25 | Fico Transpar, S.A. | Telescopic washing device |
KR102186557B1 (ko) * | 2019-08-29 | 2020-12-03 | 두리기업 주식회사 | 조명구조를 갖는 물탱크 |
US11479214B2 (en) * | 2018-05-25 | 2022-10-25 | Hyundai Mobis Co., Ltd. | LiDAR sensor |
US11590937B2 (en) | 2018-06-26 | 2023-02-28 | Denso Corporation | Cleaning devices for vehicles, cleaning system for vehicles, and control method for cleaning system for vehicles |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004372415A patent/JP2006176028A/ja active Pending
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