JP2004253325A - 車両のヘッドランプ - Google Patents
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- Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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Abstract
【課題】光源装置と、該光源装置から出射した光が透過する透光板とを有する車両のヘッドランプにおいて、高湿時に透光板の内面にくもりできる不具合を阻止する。
【解決手段】透光板4の内面に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファン7と、そのファン7を回転駆動するファンモータ8を設け、車両のウインドガラス表面に付着した雨滴を払拭するワイパーと連動して前記ファン7が作動するように、該ファン7を回転駆動するファンモータ8を制御するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】透光板4の内面に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファン7と、そのファン7を回転駆動するファンモータ8を設け、車両のウインドガラス表面に付着した雨滴を払拭するワイパーと連動して前記ファン7が作動するように、該ファン7を回転駆動するファンモータ8を制御するように構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の車体前部には、その前方を照明するためのヘッドランプが設けられており、図3は従来の自動車のヘッドランプ1の一例を示す断面図である。ここに示したヘッドランプ1は、光源装置2と、その光源装置2のバルブ3から出射した光が透過する透光板4と、光源装置2のバルブ3から出射した光を透光板4に向けて反射させるリフレクタ5と、透光板4に連結されたハウジング6とを有している。光源装置として発光ダイオードを用いることも可能である。
【0003】
図3に示した光源装置2が点灯すると、そのバルブ3から出射した光の一部は直に透光板4に至ってここを透過し、バルブ3から出射した光の他の一部はリフレクタ5の反射面5Aで反射した後、透光板4を透過する。このようにして、透光板4を透過した光によって自動車の前方が照明される。
【0004】
雨天時などの高湿時に光源装置2を点灯させたとき、透光板4の内面、特にその低温部に水分が結露してくもった状態に付着する。このくもりが次第に大きな水滴に成長し、当該水滴が透光板4の内面に沿って下方に垂れるように流下することがある。光源装置2の点灯時に、ヘッドランプの内部に高温気流Aと低温気流Bが発生するので、透光板4の内面の符号Xで示した上部領域は、比較的温度が高くなり、ここにはくもりは発生し難いが、透光板4の内面の下部領域Yはその温度が比較的低いため、ここに湿気がよどみ、くもりが発生しやすくなる。
【0005】
上述のように、透光板4の内面に発生したくもりや、これが成長した水滴や、その水滴の流下は、見た目に悪く、かかる現象を嫌うユーザも少なくない。
【0006】
そこで、従来は、くもりの発生を防止するために、透光板4の内面に界面活性剤を塗布する構成が採用されている。ところが、かかる界面活性剤によっては、水滴の流下を防止することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、透光板の内面にくもりが発生することを阻止し、或いは当該くもりが発生したとしても、これを短時間で消滅させることのできる車両のヘッドランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、光源装置と、該光源装置から出射した光が透過する透光板とを有する車両のヘッドランプにおいて、前記透光板の内面の少なくとも一部に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファンを設けたことを特徴とする車両のヘッドランプを提案する(請求項1)。
【0009】
また、上記請求項1に記載の車両のヘッドランプにおいて、前記ファンにより圧送された空気が、前記透光板の内面の少なくとも下部領域に沿って流通するように、前記ファンを配置すると有利である(請求項2)。
【0010】
さらに、上記請求項1又は2に記載の車両のヘッドランプにおいて、車両のウインドガラス表面に付着した雨滴を払拭するワイパーと連動して前記ファンが作動するように、該ファンを回転駆動するファンモータを制御すると有利である(請求項3)。
【0011】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の車両のヘッドランプにおいて、前記光源装置から出射した光を前記透光板に向けて反射させるリフレクタと、前記透光板と協働して、前記リフレクタと前記光源装置を収容する内部空間を区画するハウジングとを有し、前記ファンを前記リフレクタと前記ハウジングの間の空間に配置すると共に、該ファンに一体的に組み付けられたファンモータを、前記ハウジングに設けられた取付孔に取り付けると有利である(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は、図3と同様に自動車のヘッドランプ1を示す断面図であり、ここに示したヘッドランプ1は、後述するファン7と、このファン7に一体的に組み付けられたファンモータ8を有していると共に、そのファンモータ8がゴムパッキン9を介してハウジング6の取付孔10に取り付けられている点以外は、図3に示したヘッドランプ1と変わりはない。すなわち、図1に示したヘッドランプ1も、光源装置2と、その光源装置2のバルブ3から出射した光が透過する透光板4とを有していると共に、光源装置2のバルブ3から出射した光を透光板4に向けて反射させるリフレクタ5と、上記透光板4と協働して、リフレクタ5と光源装置2を収容する内部空間Sを区画する上述のハウジング6とを有している。
【0014】
ファン7は、図1に示すように、リフレクタ5とハウジング6の間の空間S1の下部に配置され、例えば雨天時などの高湿時にファンモータ8が作動し、ファン7が回転駆動される。これによってヘッドランプ1の内部空間Sで生じた風は、図1に矢印で示すように、リフレクタ5の下部と透光板4の下部の間の隙間Gを通って透光板4の内面の一部又はその全面に沿って流れる。このように、ヘッドランプ1には、透光板4の内面の少なくとも一部に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファン7が設けられているのである。
【0015】
上述した構成によれば、高湿度の環境下においても、ファン7により圧送された空気が透光板4の内面に沿って流れるので、そのデフロスタ効果によって、透光板4の内面に、水分の結露によるくもりが発生せず、或いは多少発生したとしても、短時間で消滅する。
【0016】
また、図3を参照して先に説明したように、光源装置2の点灯時に、透光板4の上部領域Xは高温となるので、元々、くもりは発生し難く、透光板4の内面の下部領域Yにくもりが発生しやすいので、図1に示したヘッドランプ1においては、ファン7により圧送された空気が透光板4の内面の少なくとも下部領域Yに沿って流通するように、ファン7が配置されている。このように構成すれば、くもりが発生しやすい透光板4の下部領域Yに集中的に風を当て、ここにくもりが発生することを阻止することができ、透光板4の内面の全体に亘って効果的にくもりの発生を防止することが可能となる。
【0017】
ハウジング6と透光板4により区画されたヘッドランプ1の内部空間S内に蒸気を送り込み、透光板4の内面に強制的にくもりを発生させ、これを自然放置により消滅させたところ、その消滅に要した時間は1時間程度であった。これに対し、そのくもりをファン7の送風によって消滅させたところ、約1分間で当該くもりを消滅させることができた。ファン7が作動している状態では、透光板4の内面にくもりが発生しないことも確認できた。このようにくもりの発生を阻止し、ないしはこれを短時間で消滅させることができるので、くもりが大きな水滴となり、これが透光板4の内面に沿って下方に流下する現象も阻止することができる。
【0018】
ところで、自動車などの車両には、そのウインドガラス(図示せず)の表面に付着した雨滴を払拭するワイパー(図2参照)が設けられている。このワイパーは雨天時や降雪時に作動してウインドガラスを払拭するものである。一方、ヘッドランプの透光板4の内面のくもりも、雨天時や降雪時の高湿度時に発生しやすい。そこで、上記ワイパーに連動して図1に示したヘッドランプ1のファン7が作動するように、該ファン7を回転駆動するファンモータ8を制御すると、ファン7を必要なときにだけ作動させることができるので、ファン7及びファンモータ8の寿命低下を防止することができる。
【0019】
図2に、上記構成の具体例を示す。図2において、ワイパー11を駆動するワイパーモータ12は、ワイパースイッチ13を介して電源14に接続される。そのワイパースイッチ13のオン、オフにより、ワイパーモータ12への給電が制御され、ワイパー11の作動と停止が制御される。一方、ファン7を駆動するファンモータ8も、ワイパースイッチ13を介して電源14に接続されている。このため、自動車の乗員が、ワイパー11を作動させるべく、ワイパースイッチ13をオンすると、同時にファン7も作動を開始する。逆にワイパースイッチ13をオフすると、ワイパー11とファン7が共に作動を停止する。
【0020】
ところで、図1に示したヘッドランプ1においては、先にも説明したように、ファン7がリフレクタ5とハウジング6の間の空間S1に配置され、該ファン7に一体的に組み付けられたファンモータ8が、ハウジング6に設けられた取付孔10に取り付けられ、図示した例では、ファンモータ8のケース外面に固設されたゴムパッキン9を介して、そのファンモータ8が取付孔10に嵌着固定されている。この構成によれば、ファン7やファンモータ8が自動車の外部から見えることはないため、ファン7を設けたことによるヘッドランプ1の意匠に影響を及ぼすことはない。
【0021】
また、透光板内面へのくもりの発生を嫌うユーザのヘッドランプのみにファン7及びファンモータ8を取り付け、或いは既に市場に出回っている自動車のヘッドランプに後付けでファン7及びファンモータ8を簡単に取り付けることができる。これらを後付けで取り付ける場合には、例えば自動車の販売店にて、図3に示したヘッドランプ1におけるハウジング6の下部領域Cに、ドリル又はヒートカッターなどによって、図1に示した円形の取付孔10を形成する。そして、図1に示したように、ファン7と、ファンモータ8と、そのモータ8の外周面に固設されたゴムパッキン9とが一体的に組み付いたファンユニットを、上記取付孔10に挿入し、ゴムパッキン9を取付孔10に嵌着すればよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、透光板の内面にくもりが発生することを阻止でき、或いは当該くもりが発生しても、これを短時間で消滅させることのできる車両のヘッドランプを供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のヘッドランプの断面図である。
【図2】ファン、ファンモータ、ワイパー、ワイパーモータ、ワイパースイッチ及び電源の概略ブロック図である。
【図3】従来のヘッドランプの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドランプ
2 光源装置
4 透光板
5 リフレクタ
6 ハウジング
7 ファン
8 ファンモータ
10 取付孔
11 ワイパー
S 内部空間
S1 空間
Y 下部領域
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のヘッドランプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両の車体前部には、その前方を照明するためのヘッドランプが設けられており、図3は従来の自動車のヘッドランプ1の一例を示す断面図である。ここに示したヘッドランプ1は、光源装置2と、その光源装置2のバルブ3から出射した光が透過する透光板4と、光源装置2のバルブ3から出射した光を透光板4に向けて反射させるリフレクタ5と、透光板4に連結されたハウジング6とを有している。光源装置として発光ダイオードを用いることも可能である。
【0003】
図3に示した光源装置2が点灯すると、そのバルブ3から出射した光の一部は直に透光板4に至ってここを透過し、バルブ3から出射した光の他の一部はリフレクタ5の反射面5Aで反射した後、透光板4を透過する。このようにして、透光板4を透過した光によって自動車の前方が照明される。
【0004】
雨天時などの高湿時に光源装置2を点灯させたとき、透光板4の内面、特にその低温部に水分が結露してくもった状態に付着する。このくもりが次第に大きな水滴に成長し、当該水滴が透光板4の内面に沿って下方に垂れるように流下することがある。光源装置2の点灯時に、ヘッドランプの内部に高温気流Aと低温気流Bが発生するので、透光板4の内面の符号Xで示した上部領域は、比較的温度が高くなり、ここにはくもりは発生し難いが、透光板4の内面の下部領域Yはその温度が比較的低いため、ここに湿気がよどみ、くもりが発生しやすくなる。
【0005】
上述のように、透光板4の内面に発生したくもりや、これが成長した水滴や、その水滴の流下は、見た目に悪く、かかる現象を嫌うユーザも少なくない。
【0006】
そこで、従来は、くもりの発生を防止するために、透光板4の内面に界面活性剤を塗布する構成が採用されている。ところが、かかる界面活性剤によっては、水滴の流下を防止することは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、透光板の内面にくもりが発生することを阻止し、或いは当該くもりが発生したとしても、これを短時間で消滅させることのできる車両のヘッドランプを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、光源装置と、該光源装置から出射した光が透過する透光板とを有する車両のヘッドランプにおいて、前記透光板の内面の少なくとも一部に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファンを設けたことを特徴とする車両のヘッドランプを提案する(請求項1)。
【0009】
また、上記請求項1に記載の車両のヘッドランプにおいて、前記ファンにより圧送された空気が、前記透光板の内面の少なくとも下部領域に沿って流通するように、前記ファンを配置すると有利である(請求項2)。
【0010】
さらに、上記請求項1又は2に記載の車両のヘッドランプにおいて、車両のウインドガラス表面に付着した雨滴を払拭するワイパーと連動して前記ファンが作動するように、該ファンを回転駆動するファンモータを制御すると有利である(請求項3)。
【0011】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の車両のヘッドランプにおいて、前記光源装置から出射した光を前記透光板に向けて反射させるリフレクタと、前記透光板と協働して、前記リフレクタと前記光源装置を収容する内部空間を区画するハウジングとを有し、前記ファンを前記リフレクタと前記ハウジングの間の空間に配置すると共に、該ファンに一体的に組み付けられたファンモータを、前記ハウジングに設けられた取付孔に取り付けると有利である(請求項4)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0013】
図1は、図3と同様に自動車のヘッドランプ1を示す断面図であり、ここに示したヘッドランプ1は、後述するファン7と、このファン7に一体的に組み付けられたファンモータ8を有していると共に、そのファンモータ8がゴムパッキン9を介してハウジング6の取付孔10に取り付けられている点以外は、図3に示したヘッドランプ1と変わりはない。すなわち、図1に示したヘッドランプ1も、光源装置2と、その光源装置2のバルブ3から出射した光が透過する透光板4とを有していると共に、光源装置2のバルブ3から出射した光を透光板4に向けて反射させるリフレクタ5と、上記透光板4と協働して、リフレクタ5と光源装置2を収容する内部空間Sを区画する上述のハウジング6とを有している。
【0014】
ファン7は、図1に示すように、リフレクタ5とハウジング6の間の空間S1の下部に配置され、例えば雨天時などの高湿時にファンモータ8が作動し、ファン7が回転駆動される。これによってヘッドランプ1の内部空間Sで生じた風は、図1に矢印で示すように、リフレクタ5の下部と透光板4の下部の間の隙間Gを通って透光板4の内面の一部又はその全面に沿って流れる。このように、ヘッドランプ1には、透光板4の内面の少なくとも一部に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファン7が設けられているのである。
【0015】
上述した構成によれば、高湿度の環境下においても、ファン7により圧送された空気が透光板4の内面に沿って流れるので、そのデフロスタ効果によって、透光板4の内面に、水分の結露によるくもりが発生せず、或いは多少発生したとしても、短時間で消滅する。
【0016】
また、図3を参照して先に説明したように、光源装置2の点灯時に、透光板4の上部領域Xは高温となるので、元々、くもりは発生し難く、透光板4の内面の下部領域Yにくもりが発生しやすいので、図1に示したヘッドランプ1においては、ファン7により圧送された空気が透光板4の内面の少なくとも下部領域Yに沿って流通するように、ファン7が配置されている。このように構成すれば、くもりが発生しやすい透光板4の下部領域Yに集中的に風を当て、ここにくもりが発生することを阻止することができ、透光板4の内面の全体に亘って効果的にくもりの発生を防止することが可能となる。
【0017】
ハウジング6と透光板4により区画されたヘッドランプ1の内部空間S内に蒸気を送り込み、透光板4の内面に強制的にくもりを発生させ、これを自然放置により消滅させたところ、その消滅に要した時間は1時間程度であった。これに対し、そのくもりをファン7の送風によって消滅させたところ、約1分間で当該くもりを消滅させることができた。ファン7が作動している状態では、透光板4の内面にくもりが発生しないことも確認できた。このようにくもりの発生を阻止し、ないしはこれを短時間で消滅させることができるので、くもりが大きな水滴となり、これが透光板4の内面に沿って下方に流下する現象も阻止することができる。
【0018】
ところで、自動車などの車両には、そのウインドガラス(図示せず)の表面に付着した雨滴を払拭するワイパー(図2参照)が設けられている。このワイパーは雨天時や降雪時に作動してウインドガラスを払拭するものである。一方、ヘッドランプの透光板4の内面のくもりも、雨天時や降雪時の高湿度時に発生しやすい。そこで、上記ワイパーに連動して図1に示したヘッドランプ1のファン7が作動するように、該ファン7を回転駆動するファンモータ8を制御すると、ファン7を必要なときにだけ作動させることができるので、ファン7及びファンモータ8の寿命低下を防止することができる。
【0019】
図2に、上記構成の具体例を示す。図2において、ワイパー11を駆動するワイパーモータ12は、ワイパースイッチ13を介して電源14に接続される。そのワイパースイッチ13のオン、オフにより、ワイパーモータ12への給電が制御され、ワイパー11の作動と停止が制御される。一方、ファン7を駆動するファンモータ8も、ワイパースイッチ13を介して電源14に接続されている。このため、自動車の乗員が、ワイパー11を作動させるべく、ワイパースイッチ13をオンすると、同時にファン7も作動を開始する。逆にワイパースイッチ13をオフすると、ワイパー11とファン7が共に作動を停止する。
【0020】
ところで、図1に示したヘッドランプ1においては、先にも説明したように、ファン7がリフレクタ5とハウジング6の間の空間S1に配置され、該ファン7に一体的に組み付けられたファンモータ8が、ハウジング6に設けられた取付孔10に取り付けられ、図示した例では、ファンモータ8のケース外面に固設されたゴムパッキン9を介して、そのファンモータ8が取付孔10に嵌着固定されている。この構成によれば、ファン7やファンモータ8が自動車の外部から見えることはないため、ファン7を設けたことによるヘッドランプ1の意匠に影響を及ぼすことはない。
【0021】
また、透光板内面へのくもりの発生を嫌うユーザのヘッドランプのみにファン7及びファンモータ8を取り付け、或いは既に市場に出回っている自動車のヘッドランプに後付けでファン7及びファンモータ8を簡単に取り付けることができる。これらを後付けで取り付ける場合には、例えば自動車の販売店にて、図3に示したヘッドランプ1におけるハウジング6の下部領域Cに、ドリル又はヒートカッターなどによって、図1に示した円形の取付孔10を形成する。そして、図1に示したように、ファン7と、ファンモータ8と、そのモータ8の外周面に固設されたゴムパッキン9とが一体的に組み付いたファンユニットを、上記取付孔10に挿入し、ゴムパッキン9を取付孔10に嵌着すればよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、透光板の内面にくもりが発生することを阻止でき、或いは当該くもりが発生しても、これを短時間で消滅させることのできる車両のヘッドランプを供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例のヘッドランプの断面図である。
【図2】ファン、ファンモータ、ワイパー、ワイパーモータ、ワイパースイッチ及び電源の概略ブロック図である。
【図3】従来のヘッドランプの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドランプ
2 光源装置
4 透光板
5 リフレクタ
6 ハウジング
7 ファン
8 ファンモータ
10 取付孔
11 ワイパー
S 内部空間
S1 空間
Y 下部領域
Claims (4)
- 光源装置と、該光源装置から出射した光が透過する透光板とを有する車両のヘッドランプにおいて、
前記透光板の内面の少なくとも一部に沿って空気が流通するように、該空気を圧送するファンを設けたことを特徴とする車両のヘッドランプ。 - 前記ファンにより圧送された空気が、前記透光板の内面の少なくとも下部領域に沿って流通するように、前記ファンを配置した請求項1に記載の車両のヘッドランプ。
- 車両のウインドガラス表面に付着した雨滴を払拭するワイパーと連動して前記ファンが作動するように、該ファンを回転駆動するファンモータを制御する請求項1又は2に記載の車両のヘッドランプ。
- 前記光源装置から出射した光を前記透光板に向けて反射させるリフレクタと、前記透光板と協働して、前記リフレクタと前記光源装置を収容する内部空間を区画するハウジングとを有し、前記ファンを前記リフレクタと前記ハウジングの間の空間に配置すると共に、該ファンに一体的に組み付けられたファンモータを、前記ハウジングに設けられた取付孔に取り付けた請求項1乃至3のいずれかに記載の車両のヘッドランプ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044600A JP2004253325A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 車両のヘッドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003044600A JP2004253325A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 車両のヘッドランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004253325A true JP2004253325A (ja) | 2004-09-09 |
Family
ID=33027245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003044600A Pending JP2004253325A (ja) | 2003-02-21 | 2003-02-21 | 車両のヘッドランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004253325A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008080930A (ja) * | 2006-09-27 | 2008-04-10 | Hino Motors Ltd | 車載電源装置の搭載構造 |
US8746937B2 (en) | 2010-10-13 | 2014-06-10 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Head lamp assembly and vehicle including the same |
CN103851499A (zh) * | 2012-11-30 | 2014-06-11 | 黑拉许克联合股份有限公司 | 用于汽车的照明系统 |
FR3009059A1 (fr) * | 2013-07-23 | 2015-01-30 | Valeo Vision | Dispositif d'eclairage avec ventilateur de refroidissement pour vehicule automobile |
WO2016013208A1 (ja) * | 2014-07-24 | 2016-01-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 照明装置と、それを搭載した自動車 |
EP3628917A1 (de) * | 2018-09-28 | 2020-04-01 | Automotive Lighting Reutlingen GmbH | Kraftfahrzeugscheinwerfer mit lüfter |
-
2003
- 2003-02-21 JP JP2003044600A patent/JP2004253325A/ja active Pending
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