JP2009190600A - ワイパー内蔵ヘッドランプのクリーナーキャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のヘッドランプ等のランプレンズ面のクリーナーが、ウォッシャー式であるとランプの汚れが完全に払拭できない場合があり、ワイパー式であると見栄えが悪く、破損しやすく、製造価格が比較的高い課題があった。
【解決手段】クリーナー本体1と、上下動可能なクリーナー可動体2と、クリーナー可動体2の上端に回動可能に設けられる回動キャップ4と、ウォッシャーノズル5とを有し、回動キャップ4は、開口部40をランプレンズ面R方向へ向けて設けた中空体からなり、クリーナー可動体2に対して開口部側を伸縮体によって縮む方向へ付勢されており、かつ中空体内部に重力により自動移動するウエイト7と、ウエイト7とともに自動移動し中空体開口部40から出没可能であり開口部より突出した状態で拡開する開閉ブラシ8とを有する外装ランプのランプレンズ面クリーナーによる。
【選択図】 図5
【解決手段】クリーナー本体1と、上下動可能なクリーナー可動体2と、クリーナー可動体2の上端に回動可能に設けられる回動キャップ4と、ウォッシャーノズル5とを有し、回動キャップ4は、開口部40をランプレンズ面R方向へ向けて設けた中空体からなり、クリーナー可動体2に対して開口部側を伸縮体によって縮む方向へ付勢されており、かつ中空体内部に重力により自動移動するウエイト7と、ウエイト7とともに自動移動し中空体開口部40から出没可能であり開口部より突出した状態で拡開する開閉ブラシ8とを有する外装ランプのランプレンズ面クリーナーによる。
【選択図】 図5
Description
この発明は、自動車のヘッドランプ等の外装ランプのクリーナーに関する。詳細には
ヘッドランプにおいてワイパー内蔵型のヘッドランプのクリーナーキャップに関する。
ヘッドランプにおいてワイパー内蔵型のヘッドランプのクリーナーキャップに関する。
自動車のヘッドランプ、リアランプ、フォグランプ等の外装ランプは、走行中に泥水による汚れや埃が付着しやすい。特にヘッドランプに泥や埃が付着した場合、それらの汚れにより光が乱反射して対向車へグレア光が向かうことになり、危険性が増加する。そのため、様々な様式のヘッドランプクリーナー(HLC)が備えられていた。
一般的に、ヘッドランプクリーナーの方式には、ウォッシャー式とワイパー式の2つの方式が知られていた。ウォッシャー式は、図13に示すようにユーザーが車室内からスイッチを操作することにより、バンパーB内に格納されていたウオッシャーノズル100aがクリーナー本体101から伸長するクリーナー可動体102の上方への可動により、ウォッシャーノズル100aがヘッドランプレンズ面Rに対向する位置に移動し、ヘッドランプレンズ面Rに向かってウォッシャー液が噴射される。このウォッシャー液の噴射圧力によって、ヘッドランプレンズ面Rに付着した汚れを払拭してヘッドランプの光量を回復する方式である。なお103は、バンパーB開口部を塞ぐキャップである。
また、ワイパー方式は、図14に示すようにユーザーが車室内からスイッチを操作することにより、バンパーB上に固定して設置されているウォッシャーノズル100bからヘッドランプレンズ面Rに向かってウォッシャー液が噴射される。その後で、バンパーB上に設置されているワイパー104をバンパーB内に設置されているモータ105によって左右に作動させてヘッドランプレンズ面Rに付着した汚れを払拭してヘッドランプの光量を回復する方式である。
例えば、ウォッシャー式では、従来技術として特開2006−199201号公報(従来技術1)に「車両用灯具のクリーナー装置」が開示されている。従来技術1の「車両用灯具のクリーナー装置」には、「洗浄液を貯留する貯留タンクと洗浄液を車両用灯具に向けて噴射する噴射ノズルとの間の洗浄液流路上に加熱手段が設けられ、前記貯留タンクからの洗浄液が前記加熱手段によって加熱されて前記噴射ノズルへ供給される」構成が開示されている。
又、ワイパー方式の従来技術としては、特開平5−193456号公報(従来技術2)に「自動車用の特に車両ランプのカバーレンズ用のワイパー装置」が開示されている。従来技術2の「自動車用の特に車両ランプのカバーレンズ用のワイパー装置」は、「休止位置から待機位置へのワイパーの移動とともに、ワイパーの洗滌ブレードの乗る支持部材が動くことができ、さらに、待機位置における支持部材がレンズ面への滑らかな移行部を有する」構成を有している。
特開2006−199201号公報
特開平5−193456号公報
しかしながら、従来のヘッドランプクリーナーのウォッシャー式であると、ウォッシャー液の噴射圧力のみで汚れを落とそうとするため、汚れの程度によってはヘッドランプの汚れが完全に払拭できない場合が少なくないという課題があった。
又、従来のヘッドランプクリーナーのワイパー式は、ウォッシャー式に比較するとヘッドランプレンズ面に付着した汚れの払拭性は高いが、ワイパー及びウォッシャーノズルがバンパー上に設置されているため、見栄えが悪く、破損しやすい課題があった。更に装置の設置費用もウォッシャー式に比較すると高価になってしまう課題があった。
上記課題を解決するために、外装ランプのランプレンズ面クリーナーであり、
車体内部に設けられるクリーナー本体と、クリーナー本体から伸縮自在でありランプレンズ面に対して上下動可能なクリーナー可動体と、クリーナー可動体の上端にクリーナー可動体に対して回動軸を回動中心として回動可能に設けられる回動キャップと、クリーナー可動体に開口部をランプレンズ面に向けて設けられるウォッシャーノズルとを有し、
回動キャップは、開口部をランプレンズ面方向へ向けて設けた中空体からなり、かつクリーナー可動体に対して開口部側を伸縮体によって縮む方向へ付勢されており、かつ中空体内部に重力により自動移動するウエイトと、ウエイトとともに自動移動し中空体開口部から出没可能であり、かつ開口部より突出した状態で拡開する開閉ブラシとを有することを特徴とする外装ランプのランプレンズ面クリーナーを提案する。
車体内部に設けられるクリーナー本体と、クリーナー本体から伸縮自在でありランプレンズ面に対して上下動可能なクリーナー可動体と、クリーナー可動体の上端にクリーナー可動体に対して回動軸を回動中心として回動可能に設けられる回動キャップと、クリーナー可動体に開口部をランプレンズ面に向けて設けられるウォッシャーノズルとを有し、
回動キャップは、開口部をランプレンズ面方向へ向けて設けた中空体からなり、かつクリーナー可動体に対して開口部側を伸縮体によって縮む方向へ付勢されており、かつ中空体内部に重力により自動移動するウエイトと、ウエイトとともに自動移動し中空体開口部から出没可能であり、かつ開口部より突出した状態で拡開する開閉ブラシとを有することを特徴とする外装ランプのランプレンズ面クリーナーを提案する。
また、回動キャップが、開口部に内側に向いて突出する開口突起を有し、開閉ブラシが、その基部に外側に向いて突出するブラシ基部突起とを有し、開口突起にブラシ基部突起が当接することによって開閉ブラシが開口部の外側で開放される0009に記載の外装ランプのランプレンズ面クリーナーを提案する。
この発明によれば、従来のヘッドランプクリーナーのワイパー式の洗浄効果を得るとともに、ワイパー式の欠点であるバンパー上に設けられる外観の悪さ、外に設置されるための故障のし易さを払拭することができる。
更に、従来のウォッシャー式の装置も使用できるため、安価に設置できる効果もある。
この発明の実施形態である外装ランプのランプレンズ面クリーナーについて、側面断面説明図である図1乃至図4、及び図1乃至図4のそれぞれに対応する回動キャップの平面断面説明図である図5乃至図8、及び図5乃至図8のそれぞれに対応する回動キャップの側面断面説明図である図9乃至図12に基づいて説明する。
この発明の実施形態を示す外装ランプのランプレンズ面クリーナーは、車体内部でありバンパーBの下方に設けられシリンダー本体からなるクリーナー本体1と、クリーナー本体1から伸縮自在でありランプレンズ面Rに対して上下動可能なクリーナー可動体2と、クリーナー可動体2の上端にクリーナー可動体2に対して回動キャップ回動軸3を回動中心として回動可能に設けられる回動キャップ4と、クリーナー可動体2にノズル開口部50をランプレンズ面Rに向けて設けられるウォッシャーノズル5とを有する。
クリーナー可動体2は、クリーナー本体1のシリンダーロッドからなり、クリーナー本体1とは伸縮可能である。クリーナー可動体2は、その上端に回動キャップ回動軸3水平方向に設け、回動キャップ4を回動可能に設けている。
回動キャップ4は、開口部40をランプレンズ面R方向へ向けて設けた中空体からなり、開口部40に内側に向いて突出する開口突起41とウエイト7を停止させるウエイト停止突起43を有している。開口突起41は、回動キャップ4の中空体の側面に対してやや鋭角に突出している。
中空体である回動キャップ4は、開口部40側の下面とクリーナー可動体2との間に伸縮体6を設けている。伸縮体6は、この実施形態ではバネからなり、回動キャップ4の回動キャップ回動軸3から開口部40側を下方に引張るように縮む方向へ付勢されて設けられている。
回動キャップ4の中空体内部に重力により自重で自由移動可能なウエイト7と、ウエイト7とともに自由移動し中空体の開口部40から出没可能であり、かつ開口部40より突出した状態で拡開する開閉ブラシ8とを有する。
ウエイト7は、回動キャップ4の中空体内形状に対応する外形状を有し、回動キャップ4の傾きにしたがって、その自重によって回動キャップ4内部をスライドして移動可能な重量を有する。この実施形態ではウエイト7は金属製であり、その重量は開閉ブラシ8の重量より重ければよい。
ウエイト7は、開口部40側のブラシ基部9と固定して設けられる。
開閉ブラシ8は、ブラシ基部9を介してウエイト7と固定して接続しており、ウエイト7の回動キャップ7内の移動に伴って移動する。開閉ブラシ8は、左右の開閉可能な拡開ブラシ部80、80と、ブラシ基部9の開口部40側に設けられる固定ブラシ部81とからなる。左右の開閉可能な拡開ブラシ部80、80は、それぞれ拡開ブラシ部80、80のブラシフレーム82、82をブラシ基部9にブラシフレーム回動軸83、83によって回動可能に取付けられている。ブラシフレーム82、82は、ブラシフレーム回動軸83、83においてほぼ90度角外側に向いて突出するバー状のブラシ基部突起84を角度を固定した状態で連続一体的に設けている。
開閉ブラシ8は、ウエイト7の移動にしたがって開口部40側へ移動すると、その基部に外側に向いて突出するブラシ基部突起83が、回動キャップ4の中空体の側面に対してやや鋭角に突出している開口突起41に当接することによって開閉ブラシ8が開口部40の外側で開放される。
次に、この発明の実施形態である外装ランプのランプレンズ面クリーナーの作動について説明する。
図1、図5及び図9は、シリンダーロッドであるクリーナー可動体2が短縮されてクリーナー本体1側に位置し、クリーナー可動体2の上端に位置する回動キャップ4がバンパーBの開口部を閉鎖した状態であり、ウォッシャーノズル5はバンパーBの下方内部に位置している。この状態では回動キャップ4は、水平より開口部40側が高い状態であり、ウエイト7は自重により回動キャップ4の反開口部側42内壁に位置している。そのためウエイト7に固定して接続しているブラシ基部9及び開閉ブラシ8は、左右の拡開ブラシ部80、80を閉鎖して回動キャップ4の中に収めた状態である。
また、図1、図5及び図9に示すようにクリーナー本体1は、垂直より後方に傾斜した状態で設けられており,クリーナー可動体2もその傾斜角度でやや後方に上昇し、前方へ下降する。そしてバンパーB上面の傾斜がクリーナー本体1より傾斜が水平に近い緩い傾斜であるため、回動キャップ4は、クリーナー可動体2が短縮されバンパーBの開口部を閉鎖した状態では、回動キャップ4とクリーナー可動体2の伸縮体6が設けられた位置の成す角度は、伸縮体6の付勢力に抗して鈍角となる。
次に、ユーザーが車室内からスイッチを操作することにより、クリーナー本体1が可動してシリンダーロッドであるクリーナー可動体2を伸長させる。図2、図6及び図10はクリーナー可動体2を最伸長させた状態を示す。この状態ではバンパーB内に格納されていたウォッシャーノズル5が、ランプレンズ面Rに対向する位置に上昇しクリーナー液を噴射する。同時に回動キャップ4は、伸縮体6の引張る付勢力により回動キャップ4の開口部40側が引っ張られ回動キャップ回動軸3を中心に回動し、回動キャップ4とクリーナー可動体2の成す角度を鋭角にする。そのため回動キャップ4の姿勢は、水平より開口部40側が低い傾斜となる。
回動キャップ4が、水平より開口部40側が低い状態になると、中空体内のウエイト7が、自重によって低い方にスライド移動し始める。図6に示すようにウエイト7が開口部40側へ移動すると開閉ブラシ8もウエイト7の移動にしたがって開口部40側へ移動する。ブラシ基部突起84が開口突起41に当接すると、ブラシ基部突起84が内側へ押され、ブラシフレーム回動軸83を中心にブラシ基部突起84が回動すると、ブラシ基部突起84とほぼ90度角で一体的に連続しているブラシフレーム82が外側に回動する。ブラシフレーム82の外側への回動によって拡開ブラシ80も左右に開放されていく。
図3、図7及び図11に示すようにウエイト7は、更に開口部40側へ移動し、中空体内壁に内側に突起するウエイト停止突起43に当接して停止する。この状態では開閉ブラシ8の左右の拡開ブラシ部80はほぼ180度角近く開き、中央の固定ブラシ部81ともにブラシ面を形成する。このときブラシ基部突起83はブラシ基部9の側面に接した状態となり、開放された拡開ブラシ部80と固定ブラシ部81によって形成されたブラシ面でランプレンズ面Rの汚れをウォッシャーノズル5から噴射されたクリーナーとともに払拭可能状態となる。この状態でクリーナー可動体2を短縮して下降させることで、又は再度伸長させて上昇させることでワイパーと同様のクリーニング作用を行なうことができる。
図4、図8及び図12に示すようにクリーナー可動体2が短縮されて回動キャップ4がランプレンズ面Rを下降してくると、ランプレンズ面Rのスラント角が大きい下部に達する。回動キャップ4が、ランプレンズ面Rの下部に達すると図4及び図12に示すように回動キャップ4は、ランプレンズ面Rからの反対圧力により伸縮体6の付勢力に抗して回動キャップ回動軸3を中心に回動し、開口部40側が高くなる。
回動キャップ4が、水平より開口部40側が高くなる状態になると、中空体内のウエイト7が、自重によって低い反開口部42側へスライド移動し始める。すると開放されていた拡開ブラシ部80のブラシフレーム82が、図8に示すように開口突起41に押され徐々に閉鎖していき、ウエイト7が反開口部42側の内壁まで移動すると、図1、図5及び図9に示すように開閉ブラシ8は、中空体内へ収納され、回動キャップ4は、バンパーBの開口部を閉鎖して停止する。
この発明は、自動車の外装ランプ、特にヘッドランプへの利用可能性が高い。
1 クリーナー本体
2 クリーナー可動体
3 回動キャップ回動軸
4 回動キャップ
40 開口部
41 開口突起
42 反開口部側
43 ウエイト停止突起
5 ウォッシャーノズル
50 ノズル開口部
6 伸縮体(バネ)
7 ウエイト
8 開閉ブラシ
80 拡開ブラシ部
81 固定ブラシ
82 ブラシフレーム
83 ブラシフレーム回動軸
84 ブラシ基部突起
9 ブラシ基部
B バンパー
R ランプレンズ面
2 クリーナー可動体
3 回動キャップ回動軸
4 回動キャップ
40 開口部
41 開口突起
42 反開口部側
43 ウエイト停止突起
5 ウォッシャーノズル
50 ノズル開口部
6 伸縮体(バネ)
7 ウエイト
8 開閉ブラシ
80 拡開ブラシ部
81 固定ブラシ
82 ブラシフレーム
83 ブラシフレーム回動軸
84 ブラシ基部突起
9 ブラシ基部
B バンパー
R ランプレンズ面
Claims (2)
- 外装ランプのランプレンズ面クリーナーであり、
車体内部に設けられるクリーナー本体と、クリーナー本体から伸縮自在でありランプレンズ面に対して上下動可能なクリーナー可動体と、クリーナー可動体の上端にクリーナー可動体に対して回動軸を回動中心として回動可能に設けられる回動キャップと、クリーナー可動体に開口部をランプレンズ面に向けて設けられるウォッシャーノズルとを有し、
回動キャップは、開口部をランプレンズ面方向へ向けて設けた中空体からなり、かつクリーナー可動体に対して開口部側を伸縮体によって縮む方向へ付勢されており、かつ中空体内部に重力により自動移動するウエイトと、ウエイトとともに自動移動し中空体開口部から出没可能であり、かつ開口部より突出した状態で拡開する開閉ブラシとを有することを特徴とする外装ランプのランプレンズ面クリーナー。 - 回動キャップが、開口部に内側に向いて突出する開口突起を有し、開閉ブラシが、その基部に外側に向いて突出するブラシ基部突起とを有し、開口突起にブラシ基部突起が当接することによって開閉ブラシが開口部の外側で開放される請求項1に記載の外装ランプのランプレンズ面クリーナー。
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2008
- 2008-02-15 JP JP2008034217A patent/JP2009190600A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100727 |
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A977 | Report on retrieval |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101124 |